はじめに
夜間部生は昼間部生よりも就職に不利だというイメージから、就活に不安を抱いているひともいらっしゃると思います。この記事では、夜間部生の就活の実態と、夜間部生だからこそ生かせる強みを紹介していきます。
【夜間学部の就職】基本的には昼間学部と同じ扱い
夜間部生の扱いは、基本的に昼間部生と同じ扱いです。というのも、卒業証書には昼間部・夜間部などの記載はないため企業が夜間部であることを知る術がないのです。このように企業に夜間部であることが知られない場合もありますが、自己アピールする上では伝えた方が円滑に進むでしょう。
夜間部であることが知られるケース
稀に夜間部であることが就職希望先に知られるケースがあります。どのような場合に知られるのかを確認していきましょう。
卒業証書に記載がある場合
卒業証書には昼間部・夜間部の記載がないことが一般的ですが、卒業証書に記載する大学もあります。
学籍番号が昼間部生と異なる場合
学籍番号が、昼間部と夜間部で異なることで知られる可能性があります。また、学部名は同じでも、学科名が昼間部と夜間部で異なる場合も知られる可能性があります。
自ら伝えよう
夜間部であることを履歴書などの書類や面接を通じ、自ら伝えることをおすすめします。企業側は、就職希望者が大学生活で頑張ったエピソードを聞きたいため、夜間部であることを隠すことで話が広がらないと、むしろ自己アピールできずに、落ちてしまう原因になり得ます。例えば、昼間の時間を活用して資格を取得したことをアピールするとき、夜間部であることを明かしておくことで話が広がり、またその境遇で頑張ったという説得力が増します。
夜間部であることで不利になるかは企業による
夜間部が就職できるかできないかは企業による、というのが実際のところです。夜間部は志望者が少ないため、昼間部よりも偏差値が低くなってしまうことは事実であり、学歴を重視する企業の場合は昼間部よりも不利になる可能性があります。特に、大企業や人気企業ほど学歴を重視する傾向があります。しかし、大手企業に内定した夜間部出身者が多く存在していることも事実です。
大学の進路実績を見てみよう
大学のホームページにある、卒業生の進路実績を見てみましょう。どのような企業に就職できるか、大手企業への内定者はいるのかを伺うことができ、また企業から内定をもらった夜間部生の体験談などを参考にできます。
大学のキャリアセンターを活用する
大学のキャリアセンターを利用することで、どんな企業への内定者が多いかなどを聞くことが出来ます。また就職に役立つ情報を発信しているため、積極的に活用してみましょう。
【夜間学部の就職】強みを生かそう
夜間部は、学歴という面では昼間部と多少差が生じてしまいますが、学歴はその人を測る1つの指標に過ぎません。
それでは、夜間部だからこそアピールできる強みについて見ていきましょう。
昼間の時間の活用
夜間部の大きな強みは、昼間の時間を活用できるという点です。
昼間の時間を有効に使うには、どのようなことが挙げられるでしょうか。
資格取得
資格の取得で、自分のもつスキルを具体的に示すことが出来るため、就活の上で十分アピールできる材料となります。資格以外にも、語学学習などのスキルの取得も有効です。
長期インターンへの参加
長期インターンに1・2年生など、学年が低い頃から参加できる点は、夜間学部ならではです。昼間部では、日中に授業が固まるため、必修科目が多い1・2年生では、長期インターンに集中し、結果を出すということがなかなか難しいです。このように長期インターンで頑張ったことは就活で十分アピールできます。
バイト
昼間の時間をバイトに充てることで、そこでがんばったことを就活の際にアピールできます。バイトの中で身に着けた、コミュニケーション力などのスキルや、つらい状況を乗り越えたというエピソードがあるとなお、良いアピールとなるでしょう。
様々な年齢層との関わり
夜間部には、働きながら大卒資格や教員資格取得を目指す社会人や、学び直しのために通う様々な年齢層の人がいるため、その環境を生かして培ったコミュニケーション力や人脈構成力は就活の際に強みとなります。
さいごに
夜間部生は、学歴の面では昼間部生と多少差が生じてしまいますが、昼間の時間を活用した資格・スキルの取得や、様々な年齢層の人がいる環境を生かして培った、コミュニケーション力や人脈構成力をアピールできます。このような、夜間学部ならではの強みをアピールしていきましょう!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート