【アルバイトの辞め方】アルバイトを辞めたい!バイト先と気まずくならない基本的な辞め方とは?

【アルバイトの辞め方】アルバイトを辞めたい!バイト先と気まずくならない基本的な辞め方とは?

はじめに

アルバイトを辞めるのは誰でも勇気がいるものです。

とくに長い期間お世話になったアルバイト先ならば、尚の事でしょう。

アルバイトを辞めるときは「いつ」・「誰に」・「どのように」伝えれば良いのでしょうか。

ここではアルバイトを辞めるときの基本的なルールや確認事項などについて詳しく解説します。

しっかりとポイントをおさえて円満な辞め方を心がけ、万が一にもトラブルにならないように気をつけましょう。

【アルバイトの辞め方】アルバイトは無理に続ける必要はない

アルバイトを始めてみたものの、職場の人間関係がうまくいかなかったり仕事が向いていなかったりといった理由からすぐに辞めたくなってしまう人もいるでしょう。

しかし、働き始めてすぐに「辞めたい」とは言いにくく、しかたなく続けているという人も多いかもしれません。

でも、だからといって無理にアルバイトを続ける必要はありません。

アルバイトは雇用者との勤務契約に基づくもので、その契約に反することなく正当な手続きを踏むのであれば何の問題もないのです。

アルバイトを始めれば、いつか早めるときが来るのは当然のことです。

その際はしっかりと自分の意志を告げて、勤務先に迷惑をかけないように正しい方法で辞めましょう。

【アルバイトの辞め方】まずは辞めたい意思を伝えよう

「立つ鳥跡を濁さず」ということわざもありますが、アルバイトを辞めるときは勤務先に迷惑をかけることなく円満に辞めたいものです。

中にはバックレてしまったりフェードアウトしてしまったりする人もいますが、最低限のマナーとして直接「辞めたい」という意思を伝えましょう。

では、「辞める」という意思はいつ頃、誰に伝えたら良いのでしょうか。

ここでは「アルバイトを辞めたい」という気持ちを伝える相手とタイミングについて紹介します。

伝える相手

何らかの理由でアルバイトを辞めることになったとき、その意志を誰に伝えるべきなのか迷ってしまう人も多いかもしれませんが、基本的には勤務先の責任者に伝えるのがルールです。

たとえば、コンビニでアルバイトをしているならば働いているお店の店長になりますし、事務所でオフィスワークのアルバイトをしているならば勤務先の支店長になります。

わざわざフランチャイズスタッフや本社のスタッフに伝える必要はありません。

辞めることを伝えるときは仕事の忙しい時間帯はできるだけ避けるようにし、就業前や就業後など空いている時間を見計らって伝えるようにします。

あらかじめメールなどを送って時間を作ってもらうのも良いでしょう。

伝える時期

契約期間に定めのないアルバイトを辞めるとき、その意思はできるだけ早いうちに告げましょう。

可能であれば1ヶ月前までには伝えておきたいものです。

「1ヶ月も前に伝えてしまうと、その後働きにくくなってしまうのではないか」と心配する人もいるかもしれません。

確かにそうかもしれませんが、直前になってから伝えるとアルバイトの補充などに関して勤務先に迷惑をかけてしまうことになります。

契約期間に定めのあるアルバイトについては契約期間を満了時に辞めるのが理想ですが、やむを得ない事情で辞める場合は2週間前までに申し出ることが民法で定められています。

また、雇用者との合意があれば即日で辞めることも可能ですが、基本的にはできるだけ早い段階で伝えるようのがベストです。

【アルバイトの辞め方】気まずくならない伝え方とは?

「アルバイトを辞めたい」と言い出すのはなかなか難しいことです。

言ってしまうと気まずい空気になってしまいそうで、なかなか言い出せない人もいるかもしれません。

しかし、アルバイトを辞めるだけの正当な理由があればアルバイト先の上司も納得してくれるでしょうし、気まずい空気にもなりにくくなります。

アルバイトを満足のいく形で辞めるためにも、マナーをしっかりと守ってバイト先に迷惑がかからないように心がけましょう。

直接会って伝えよう

アルバイトを辞める意思を伝えるときは、責任者に直接会って伝えましょう。

近年はLINEなどのSNSを使って業務報告や連絡を取る職場も多いですが、SNSや電話、メールなどで辞めるという意思を伝えるのはマナー違反です。

必ず面と向かって伝えましょう。

直接会って伝えるのは気まずいと感じかもしれませんが、実際には直接伝えた方が気持ち的にもスッキリします。

責任者が忙しく時間が取れないという場合は、前もってメールなどでスケジュールを調整してもらうと良いです。

責任者が忙しくてなかなか会うことができないからと言って、別の社員から間接的に責任者に伝えてもらおうとする人がいますが、これもNGです。

正当な理由をしっかり伝える

アルバイトを辞めるときは、ただ単に「辞めたい」とだけ伝えるのではなく、「なぜ辞めるのか」について勤務先の上司に納得してもらえる、しっかりとした理由を考えて伝えましょう。

学生であれば「アルバイトと学業の両立が難しくなってきたので、アルバイトを辞めて学業に専念したい」、「これから就職活動やインターンが本格的に始まるので、アルバイトをする時間的な余裕がない」、「引っ越すことになり職場に通えなくなってしまった」などが考えられます。

このような正当な理由であれば、勤務先の上司もアルバイトを辞めることを認めざるを得ないので、気まずく感じることなく堂々と辞められるでしょう。

どうしても理由がない場合はそのまま伝えよう

アルバイトを辞める理由は人それぞれです。

中には上記のような正当な理由ではなく、「今の時給に不満があるのでもっと時給の良いアルバイトをしたい」、「人間関係に問題があってこれ以上この職場で働きたくない」といった理由でアルバイトを辞めたいと考えている人もいるでしょう。

また、「理由はないけどなんとなく…」という人もいるかもしれません。

このような理由でアルバイトを辞めたいとはなかなか伝えにくいものですが、辞める理由は可能な限りそのまま率直に伝えましょう。

嘘までついて辞める理由を作る必要はありません。

嘘をついてしまうと「バレてしまうのではないか」と不安になり、気まずい雰囲気を作ってしまうことになります。

【アルバイトの辞め方】辞めるときの確認事項

アルバイトを辞めるという意思を責任者に伝えた結果OKがもらえたら、退職に向けて準備を始めることになります。

ここではアルバイトを辞めるにあたり、とくに確認しておきたい5つのポイントについて詳しく解説します。

・最終出社日・有給消化

・業務の引き継ぎ

・周りのスタッフへの報告

・最終給与の受け取り方

・返却するものや持ち帰るもの

もしもアルバイト先と認識の違いがあるとトラブルとなってしまうことも考えられるので、必ずチェックしておきましょう。

最終出社日・有給消化について

アルバイトを辞めるときは最終出社日がいつになるのか必ず確認しておきましょう。

最終出社日が決まっていないと退職までのスケジュールがなかなか決まらず、場合によってはズルズルと退職日を延ばされてしまうことがあります。

もう1つ、有給休暇の消化についても確認が必要です。

近年はアルバイトでも有給休暇が認められる職場が増えていて、消化しきれていない有給休暇がたくさんあるケースも考えられます。

とくに、未消化の有給休暇が退職日までの日数よりも多い場合は、最終出社日が契約終了日以降にずれ込んでしまうこともあります。

このようなことがないように上司や責任者と十分に相談した上で有給休暇の取り方を調整する必要があるでしょう。

自分の業務の引き継ぎについて

アルバイトを辞めるときは、自分が辞めたことで会社に迷惑をかけないというのが最低限のルールとなります。

最終出社日までに自分がいなくなった後の引き継ぎについてしっかりと決めておく必要があるでしょう。

引き継ぎについては、まず誰が後任となるのかを決めなければいけません。

まだ後任者が決まっていないのであれば上司などに相談してできるだけ早い段階で後任者を決定しましょう。

引き継ぎの方法についても確認が必要です。

実際に自分の働いているところを見せながら業務を覚えてもらうのか、それともマニュアルを作成して残していくのか、その点についても上司に相談する必要があるでしょう。

具体的な方法が決まれば引き継ぎにかかる時間も割り出せるので、退職日までのスケジュールが組み立てやすくなります。

周りのスタッフへの報告の仕方

「アルバイトを辞めたい」という意思表示はまず職場の責任者に対して行い、その後に周りのスタッフやバイト仲間に報告をするというのが一般的なルールです。

仲の良いバイト仲間などがいる場合は責任者よりも先に話をしてしまうこともあるかもしれませんが、バイト仲間を通して責任者の耳に入るというのはあまり印象がよくありません。

必ず責任者に最初に伝えましょう。

周りのスタッフへ報告するタイミングは基本的に上司に委ねることになります。

とくにこちらから要求することがなければ上司の考えに従いましょう。

職場によってはお別れ会の開催を打診されたり、お別れの挨拶を求められたりすることもあるので、その際はお世話になった方への感謝の言葉を述べましょう。

最終給与の受け取り方について

アルバイト代の受け取り方についても確認が必要です。

給与が銀行口座に振り込まれる形なら問題ありませんが、直接手渡しの場合は最終給与の受取日が最終出社日よりも後になることもあります。

この場合、「最終給与はいつ受け取ることができるのか」「給与を受け取る場所はどこになるのか」「給与を銀行口座に振り込んでもらうことは可能か」などについて必ず確認しましょう。

アルバイトを始めてすぐに辞めてしまった場合、給与が支払われるのか不安に感じている人もいるでしょう。

たとえば、アルバイトを1日で辞めてしまったときなどは、給与はもらえないと思っている人も少なくないかもしれません。

しかし、法律上はたとえ1日でも働けば給料は支払われることになっています。

もし支払われない場合はきちんと請求しましょう。

返却するものや持ち帰るものの確認

アルバイトを辞めるときは身の回りの整理を行って会社から貸与されているものがないか確認し、あれば忘れずに返却しましょう。

たとえば、スーパーやコンビニ、飲食店などでアルバイトをしていればユニフォームやネームプレートなどが貸与されているケースがほとんどでしょうし、オフィスビルでアルバイトをしているなら入館証や社員証、カードキーなどが渡されていると思います。

また、アルバイトを辞めるときには年金や保険についての手続きも必要です。

雇用保険被保険者証や離職票などを持ち帰らないと、失業給付金を受け取ることができなくなってしまいますし、年金手帳を返してもらわないと国民年金に加入できないことがあります。

【アルバイトの辞め方】最終出勤日の挨拶方法

アルバイトの最終出勤日にはお世話になった上司や同僚に挨拶をして感謝の気持ちを伝えましょう。

黙ったまま退職してしまうとわだかまりが残ってしまうことがあるので、きちんと挨拶をしてさっぱりと気持ちよく振る舞うことが大切です。

挨拶の仕方は職場によって違うので、皆の前でまとめて挨拶する場合もあれば個別に挨拶するところもあると思いますが、どちらにしても前もって挨拶を考えておくことをおすすめします。

ここでは挨拶をするときのポイントや具体的な例を紹介していますので、参考にしてください。

お世話になったスタッフには最終日前に個別に挨拶しよう

アルバイトとして働いているときにとくにお世話になった直属の上司や仲の良いアルバイト仲間などがいたならば、仕事の合間を縫って個別に挨拶をしてみましょう。

仕事のスケジュールによってはお世話になった方が職場にいないことも考えられるので、前もってスケジュールを聞いておいて最終日に会えない場合は、前日までに挨拶を済ませておくようにします。

また、今後も付き合いを続けたい人がいれば連絡先などを聞いてみても良いでしょう。

(挨拶の例)

「お忙しいところ申し訳ありませんが、今日でアルバイトを辞めることになりました。○○さんは直接の上司ということで仕事を教えていただいたり、足りない部分をフォローしていただいたりと本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。」

最終日に全体の前で挨拶する機会がある場合

集金最終日の朝礼などで「今日をもって○○君が退社することになりました。一言挨拶をお願いしましょう」といったように紹介されることもよくあります。

このような場合は通り一遍のありふれた挨拶だけで済まさずに、自分がアルバイト中にあったエピソードなどを交えて挨拶すると印象深いものとなります。

なお、退職するに当たって「菓子折りなどを持参していった方が良いのかな」と考える人もいるかもしれませんが、アルバイトならばそういったものはとくに準備する必要はないでしょう。

とくにお世話になった人に差し入れをする程度で十分です。

(挨拶の例)

「長い間お世話になりましたが、本日がアルバイトの最終日となってしまいました。至らないところも多々あったと思いますが、皆さんに助けられてこれまでやってくることができました。皆さんのおかげで楽しく働くことができました。本当にありがとうございました。」

【アルバイトの辞め方】気まずくならない辞め方には程遠い!NGの辞め方

アルバイトの辞め方は簡単ではなく、「辞めたい」と伝えることに対して気まずさを感じてしまったり、中には罪悪感を覚えてしまったりする人もいるのではないかと思います。

しかし、雇う側からすればアルバイトはいつか辞めていくものだと理解しているので、ルールを守って辞めていく分にはとくに何も思わないものなのです。

ここではアルバイトを辞める際のNG例を紹介しますので、このような間違いをすることがないように十分に注意しましょう。

喧嘩など揉め事で辞める

「上司の指示に納得がいかなかったので不満をぶちまけてしまった」、「ちょっとした意見のすれ違いから同僚と衝突して喧嘩に発展してしまった」といったことが原因でアルバイトを辞めるというケースもあるでしょう。

しかし、このような辞め方は非常にもったいないですし、双方が嫌な思いをしながら喧嘩別れしてしまうのは気持ち的にもスッキリしません。

たとえ喧嘩や揉め事が起こったとしても話し合いの場を持って和解したり、謝罪して自分の非を認めたりするというのが大人としての振る舞いではないでしょうか。

最終的に辞めることになっても話し合いによって気持ち的にスッキリと終われるのであれば、そうするべきでしょう。

辞めるときはできるだけ跡を濁さないように心がけるべきです。

LINEや要件だけの電話で辞める

すでに説明しましたが、アルバイトを辞めるという意思を伝えるときは責任者に直接伝えるのがルールです。

しかし、面と向かって辞めると言うことに気まずさを感じる人も多く、その気まずさを避けるために電話やメール、LINEなどで一方的に要件を伝えるケースもよく見られます。

このように、こちらから一方的に辞める意志を伝えるという方法は上司や一緒に働く同僚に対して非常に失礼な行為であり絶対にNGです。

そもそも、直接口頭で伝えた方が意思疎通が容易で自分の考えを伝えやすく、メールやLINEではうまくいくものもいかなくなってしまいます。

相談するためのアポイントメントをメールやLINEで取ることは問題ないですが、伝えるときは必ず面と向かって伝えましょう。

そもそも連絡なしで辞める

アルバイトを辞める際に一番やってはいけないのは、何も伝えることなく無断で辞めてしまうことです。

本人は「もう二度と顔を合わせることもないんだから、どんな風に思われても関係ない」といった考えなのでしょうが、アルバイト先にには大きな迷惑がかかります。

そもそも何の連絡もなければ、これが1日だけの無断欠勤なのか無断退職なのかも判断できないわけで、その後のシフトの組み方にも悪影響が出てしまいます。

無断退職は損害賠償の対象になることも忘れてはいけません。

無断退職は民法の不法行為にあたるものであり、最悪の場合は罪に問われることになります。

また、就業規則によっては罰金を科せられる可能性もあるので、無断で退職することは絶対にやめましょう。

【アルバイトの辞め方】辞める必要ないかも?特殊な事情で辞めざる終えなさそうな場合

「本当は辞めたくないけれど、やむを得ない事情で辞めなければならなくなりそう。」

こんな場合はすぐに辞めずに、まずは事情を上司などに相談しましょう。

何かしらの配慮をしてもらえるかもしれません。

たとえば、学生の場合は就職活動に向けてアルバイトを辞めることがよくあります。

しかし、中には家庭の事情からアルバイトで生計を立てなければならないため、簡単にアルバイトを辞められないという学生もいると思います。

そういった場合は平日中心だったシフトを就職活動のない土日にシフト変更してもらったり、少ない労働時間でも効率的にお金が稼げるように夜間のシフトに組み込んでもらったりといったことを頼んでみましょう。

もしかしたら辞めずに済むかもしれません。

まとめ

アルバイトを辞めるときは職場に迷惑をかけないことを第一に考えましょう。

辞める意志は1ヶ月前までに伝えるようにし、責任者に直接伝えるようにします。

気まずいからと言って誰かに伝言してもらったり、電話やLINEなどで伝えたりするのはNGです。

もちろん、無断退職はもっての外です。

また、アルバイトを辞めるときは最終出社日や給与の受け取り、業務の引き継ぎなどについてもチェックしましょう。

また、会社から貸与されている制服や社員証などがあれば、忘れずに返却しましょう。

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