就活体験談。Uターンして地元で公務員として就職

就活体験談。Uターンして地元で公務員として就職

就活体験談。Uターンして地元で公務員として就職

一つの企業で勤め上げる時代ではなくなった昨今、退職、転職というのは当たり前のものになりつつあります。T・Iさんも都内の企業で就職したものの、様々な事情から退職し、現在は実家がある愛媛県に帰っているそうです。今回はUターンでの就職を検討しているという方には、必見の就活体験談です。

都内のIT企業に就職

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私は当初、都内のIT系企業に就職していました。元々その業界には興味があって、インターンとしてエンジニアの経験をしたのが決め手でした。

就職したのはインターン先の企業とは違ったんですけど、福利厚生や給与の面で非常に惹かれたので内定を受けたんです。実際今の職業と比べて、当時の給料はとても良く、その面では本当に生活が潤っていました。

だからといって転職をしたことを後悔していませんし、当時に戻りたいとも思いませんけどね。

過酷な労働環境

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私の職場は劣悪な労働環境でした。「デスマーチ」と呼ばれる重労働。繰り返される残業や休日出勤。毎月身体を壊して辞めていく社員がいました。

私は一年目だったということもあり、最初の半年くらいは大丈夫だったんですけど、それ以降は段々と残業が増えていくようになりました。

周りも一人残らず会社で残業をしていますから、新米の自分が帰れる雰囲気ではありませんでした。勿論気を遣って「先に帰ってもいいよ」なんていってくれる先輩はいませんでしたしね。

典型的なブラック職場という奴です。結局一年半は我慢したんですけど、胃を悪くして入院し、そのままの流れで退職という感じでした。

退職金は出たし、労災も降りたので直ぐに生活がどうこうということはありませんでしたけど、流石に就職恐怖症というか、もう一度仕事を始めるのが怖かったです。

都内での再就職を断念

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残業をしている企業なんて今は当たり前に存在しますし、ホワイトな職場を探す方が難しいのが今の日本です。求人情報では聞こえの良いことをいっておきながら、実情はブラックっていうことも当たり前にありますしね。

もう何も信じられなくなって、だけどこのまま働かないわけにもいかないっていうことで、親に相談することにしました。両親とも私の前職の働き方を気にかけていたので、とにかく一度実家に帰ってこいという話になりました。

それで入院していたこと、仕事を辞めていたこと、働くのが怖いことなどを正直に打ち明けました。

そしたら、「田舎なら大丈夫かもしれないけど、都内の民間企業だからそういうことになる」といわれたんです。この言葉をいわれたときの衝撃は今でも覚えています。

確かに、何故一般企業で再就職をすることばかりを考えているのだろうと目が覚めました。

地元で公務員試験を受験

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私の実家は愛媛なんですけど、暫くは愛媛で療養しつつ、公務員対策の勉強をしました。それで第二新卒みたいな立場で公務員試験を受験し、無事に合格することができました。

両親がいっていたように、例外はあるかもしれませんけど公務員は健全な働き方をしていました。特に、僕が就いている市の職員なんかは、ホワイトそのものです。残業をしてまで片付ける仕事がありませんし、人間関係も良好です。

就活や転職に悩んでいる人に

「3年は働くべき」とか「次の転職先を探してから」とか、転職ルールは色々あると思います。確かに3年働ければ職歴として申し分ないし、次の転職先があれば安心です。

だけど、本当に切羽詰まっていてどうしようもないというときは、それすらも気にせず転職活動をしたり、一先ず退職をしたりするべきなのかなと思います。無責任に聞こえるかもしれませんけど、精神衛生状態と命が何よりも大切です。

終わりに

一度勤めた会社を退職することになっても、絶望することはありません。今回の体験談のように、行動する意思があればいくらでも物事をやり直すことは可能なのです。一番危険なのは、我慢して、苦しみながらも現状に妥協するということなのかもしれません。
 

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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