就活のインターンシップでよく知られているのは、夏に行われるサマーインターンでしょう。
これに対し、冬に行われるのがウィンターインターンと呼ばれるもので、主に大学3年生の12月頃から実施されています。
時期的には夏のインターンシップを終えてすぐのタイミングとなるため、果たして参加意義があるのか疑問に感じる学生も少なくないようです。
ここではウィンターインターンがどのようなものか、詳しく解説します。
・ウィンターインターンの選考には何があるのか
・ウィンターインターンの選考スケジュール
・ウィンターインターンに合格するためのコツ
・ウィンターインターンへの参加を迷っている人
・ウィンターインターンの選考対策に迷っている人
目次[目次を全て表示する]
ウィンターインターンとは?
ウィンターインターンは、大学3年生の10月頃に選考が行われ、12月~1月頃にかけて開催される短期インターンシップです。
インターンシップには夏のほか秋の開催もありますが、いずれにしても長期休暇がある時期ではないので、企業ごとに開催時期が異なる場合もあります。
それでもウィンターインターンを行う企業は多いのですが、果たしてそのような時期になぜインターンシップが行われるのでしょうか。
ウィンターインターンの詳しい情報はこちらの記事も参考にしてみてください。
対象者
ウィンターインターンは、主に大学生や大学院生を対象に開催され、特に就職活動を意識し始めた学年が参加しやすいプログラムです。
3年生や修士1年生にとっては、業界や企業の理解を深める絶好の機会となり、早期のキャリア形成を考えている方におすすめです。
また、1~2年生や専門学生、高専生も応募できるインターンも増えており、幅広い層が参加できる傾向にあります。
今後の進路を考える際に役立つ以下の情報が得られます。
- ビジネスマナー
- 業務内容
- 職場の雰囲気
- 現場の社員との交流
- インターンシップで得た経験
- 面接でのアピールポイント
企業の選考フローや働き方に触れることで、自分の志向や価値観と企業との相性を確認する良い機会となるでしょう。
サマーインターンとの違い
まず気になるのが、サマーインターンとの違いです。
単に開催時期が違うだけではないかと思いますが、実はそうでもありません。
もちろん各企業で思惑は異なりますが、多くの企業はサマーインターンを自社の宣伝活動の一環としてとらえているでしょう。
たくさんの学生に自社の存在を広く知ってもらって、興味を持ってもらうことを意識しています。
これに対してウィンターインターンは、もっと採用に対して具体的です。
良い学生がいればすぐにでも囲い込みたいと考えていますし、実際勧誘も多いでしょう。
その働きぶりから参加者の能力やポテンシャルを判定したいと考えています。
就活に大きく影響する!
前述のとおり、ウィンターインターンは企業にとっては広報寄りというより、かなり採用活動寄りと言えます。
つまり結論を言えば、ウィンターインターンはサマーインターンよりずっと大きく就活に影響するということです。
学生としてはチャンスととらえ、内定を得るための自己アピールに活用すべきでしょう。
サマーインターンはいろいろな業界や企業を知る、見聞を広めるといった意味合いが強いですが、冬はそうも言っていられないと言えます。
実施期間も短く、各企業ともほんの1週間ほどの設定が大半です。
その短い時間の中でいかに自己PRできるか、主目的をしっかり理解したうえで行動する必要があります。
ウィンターインターンに参加するメリット
ウィンターインターンに参加すると、就活において様々なメリットがあります。
具体的には、モチベーションが上がったり、選考に良い影響を与えたりする効果を期待できます。
他にどのようなメリットがあるのかに加えて、それぞれのメリットの詳細についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
本番直前で企業理解がしやすい
冬インターンは本選考の直前に開催されるため、既に志望業界や企業がある程度固まっている学生が多いでしょう。
企業側も、こうした学生をターゲットに、自社への理解を深めてもらうためのプログラムを用意しています。
特に優秀な人材には本選考に応募してもらいたいため、業務体験や社員との交流を通じて、社風や仕事のやりがいを伝える機会が多く設けられるのが特徴です。
これにより、事前に抱いていたイメージと実際の企業文化が合っているかを確認する良い機会にもなります。
志望企業のインターンにはできるだけ参加し、自分に合った環境かどうかを見極めましょう。
短期であるため参加しやすい
ウィンターインターンは多くの企業で短期プログラムとして提供されることが一般的です。
数日から1週間程度のスケジュールで組まれている場合が多く、学生が学業やアルバイトとのバランスを取りながら参加しやすい特徴があります。
長期のインターンシップに比べて精神的・物理的なハードルが低く、初めてインターンに参加する学生にとっても挑戦しやすい機会となるでしょう。
しかし、短期間である分、多くの応募者が集まりやすく、選考の競争が激しくなることが予想されます。
そのため、きちんと企業研究や自己分析を行い、応募書類や面接の対策を徹底することが必要です。
モチベーションがあがる
ウィンターインターンに参加することで、就活に対するモチベーションを高められる効果を期待できます。
実際、ウィンターインターンに参加する学生の多くは就活を控えた意欲的な人々です。
同じ志を持つ仲間との出会いを通じて、さらに意欲的に就活に取り組めるようになるでしょう。
さらに、ウィンターインターンでは実際の業務に触れる機会や企業の雰囲気を肌で感じることができるため、就職活動に向けた具体的な目標が見えやすくなります。
企業の社員との交流やフィードバックを通じて、自分の課題や強みを再認識できるため、自己成長を促す重要な機会になる点も魅力です。
このように、ウィンターインターンは「ただの体験」ではなく「自己のモチベーションを高め、就職活動への準備を整える機会」として役立つでしょう。
本選考直結が多い
ウィンターインターンは夏のインターンシップに比べて本選考に直結しているケースが多いのもメリットの1つです。
冬の時期は本選考が間近に控えていることもあり、企業としても優秀な人材を早期に発見し、内定に繋げたいと考えている可能性が高いです。
そのため、ウィンターインターンでの評価が高ければ、本選考で優遇措置を受けるチャンスが高まり、内定獲得に向けて有利に働くことが多いと言えます。
また、社員に直接アピールする機会が増えるため、インターン期間中に積極的に行動し、好印象を残すことが後の選考で有利に働く場合もあるでしょう。
仮に特別な優遇措置がなくても、インターンでの経験は本選考の面接やエントリーシートでアピールポイントとして活用できるため、参加する価値は大きいと言えます。
ウィンターインターンに選考はある?
場合によっては思っている以上に就活に影響を及ぼすウィンターインターンですが、果たして参加するためのハードルはどれくらい高いのでしょうか。
選考に関しては、企業によって、ある場合もあればない場合もあります。
それぞれどのような理由で選考の有無を決めているのか、各企業の思惑をまとめてみましょう。
選考がある場合
まず選考がある場合の企業について、その理由をまとめます。
中には、夏・秋ともにインターンシッププログラムを実施していなかった企業が開催し、応募者もハイレベルで厳しい選考になっているケースがあります。
また、サマーインターンで勝ち抜いた学生でも、ウィンターインターンではESの段階で落選してしまう場合もあります。
企業側はどのような考えでウィンターインターンの選考を実施しているのでしょうか。
参加希望者多数の人気企業
一番多いパターンは、参加希望者が多数存在する人気企業である場合です。
こうした企業は応募期間も限られており、気づいたときにはエントリーすら締め切られていたということもあり得ますので、スケジュールからして十分に注意しておく必要があります。
また、短期日数で不定期に実施される可能性も高く、本気で毎日情報をチェックするくらいの勢いが必要です。
この場合は企業側の思惑はさておいても、とにかく膨大な数の応募者が存在することがポイントと言えるでしょう。
必然的にその中から勝ち抜かなければならなくなるため、選考も厳しいものにならざるを得ません。
少人数プログラムを組んでいる
企業側のプログラムが、大人数を入れてどんどん回すというものではなく、より少数精鋭型になっている場合は選考が発生します。
この場合、参加できれば丁寧な指導を受けられたり、企業や業務をより詳しく知ることができたりするため、かなり参加意義があるのは確かでしょう。
ただ受け入れのキャパシティがそもそも小さい以上、その席を勝ち取れるかどうかは厳しいものとなります。
大手企業があえて人数を絞っている場合もあれば、企業規模が小さいため結果的に人数が少なくなっている場合もあるため、そこは一概に言えません。
企業側としては、受け入れ人数が少ない分、学生一人ひとりの人となりやポテンシャル、細かなスキルも見極められると考えています。
就活の直前のため、採用を見越している
ウィンターインターンは採用直結型であることが多いと書きましたが、就活直前のインターンシップですから、当然企業も採用を見越しています。
また企業によっては本選考の山場と考えていることもあるため、単にインターンシップではなく最終選考に限りなく近いと認識した方が良い場合もあります。
選考は、参加させるためというよりふるい落とすためという意味合いが強く、そうした企業ではかなり厳しい選考が予想されるでしょう。
相応の対応を施して臨まなければ、たとえ夏・秋と参加実績のある学生でも落とされてしまう可能性があります。
選考がない場合
一方で、ウィンターインターンには選考が設けられていない企業もあります。
学生側としてはかなりハードルが低くなると考えたくなりますが、実際にはそうでもない部分があるので注意が必要です。
また、選考がないというより、そもそも選考を必要としない内容である場合もあります。
その場合は参加したことで得られるものにも限りがありますので、そこはあらかじめ留意しておきましょう。
選考なしインターンについてはこちらの記事もぜひ参考にしてください。
先着順
選考はないけれど少々ハードルが高い、それが先着順です。
つまり早い者勝ちとなりますので、ぜひ参加したいと考えるなら、募集が始まってすぐに応募できるよう準備をしておきましょう。
ただ、1dayの職場体験など、多くの参加者をどんどん回していくようなプログラムである場合も少なくありません。
踏み込んだ部分まで業務や企業を深く知りたいという人にはちょっと物足りない場合もあります。
それでも実際に社会人と同じ立場で現場に入る体験は、ほかではできない貴重な就活の財産になることは間違いないでしょう。
大枠を設けている
早い者勝ちとまではいかないものの、受け入れ人数や実施規模に大枠を設けて実施する企業もあります。
この場合も当然早めに行動した方が良く、後回しにしていると企業側の都合で終了となってしまう場合もあります。
だいたいの期間が決まっていたり、おおむね人数が決まっていたりするため、明確な基準はないものの企業側のスケジュールや判断で実施されます。
希望する先が実施しているようなら、選考がないからと言って余裕とは思わずに、積極的に参加するのがオススメです。
説明会など、とくに参加者の能力を問わない内容である
選考がないというより選考を必要としない内容である場合もあります。
こうしたプログラムはインターンシップというより企業説明会に近い内容であるため、想像とは少々異なる場合もあるでしょう。
2020年卒の学生までは3月採用イベント解禁というルールが設けられており、2021年卒以降でもこのスケジュールが活きている企業が少なくありません。
そうした環境の中、1dayインターンシップという形で職場体験と説明会を同時開催する手法が実施されてきました。
今後なくなっていくことが予想されますが、そもそも説明会としての意味合いが強いため、各回2~3時間程度で終了し、参加者の能力が問われるようなものではありません。
ウィンターインターンの選考と本選考は無関係!
学生の中には、ウィンターインターンの選考に落ちてしまったら本選考にも悪影響が出るのではないか、と考えている方もいるかもしれません。
しかし、インターンの選考と本選考は基本的に無関係です。
インターンの選考に落ちたからといって、本選考の際に評価がマイナスされる、といった悪影響が出ることは一般的にありません。
一部、インターンに参加しなければ内定が取れない企業もあるため、本選考で悪影響が出ることを恐れて参加を諦めてしまうほうがもったいないでしょう。
先述の通り、ウィンターインターンは企業理解を深めることができたり、本選考に直結したりと、様々なメリットがあります。
気になる企業のウィンターインターンがあれば、積極的に挑戦していくことがおすすめです。
学生別!おすすめのウィンターインターン選考フロー
ここまでウィンターインターンの特徴やメリットを確認でき、参加したいと思った方も多いのではないでしょうか。
一方で、自分はどんなウィンターインターンに挑戦すればよいのか迷っている方もおられるかもしれません。
今までどれだけ就活をしてきたかによって、どのようなウィンターインターンに参加するのがよいかは異なります。
以下から、これまでの就活の状況ごとに、おすすめのウィンターインターンの選び方を紹介していきます。
- 多くの企業に参加した学生
- 難易度の低い企業のみに参加した学生
- 一度も参加したことがない学生
多くの企業に参加した学生
早くから就活をはじめ、これまで大きい企業も小さい企業も、様々なインターンや説明会に参加してきた学生は、業界理解や企業理解が深まっている場合も多いでしょう。
多くの企業との出合いを通して、すでに志望企業も絞られていることが多いと思います。
そうした学生の場合、むやみに多くの企業のウィンターインターンに参加することはあまりおすすめしません。
ウィンターインターンは本選考に直結する場合も多いため、志望企業の優遇を得ることを目的に、ある程度絞って参加を狙うことがおすすめです。
志望している企業のウィンターインターン参加、そして本選考の優遇獲得を目指し、徹底して事前準備や対策を行いましょう。
難易度の低い企業のみに参加した学生
今まで選考のないインターンや、参加者が多く難易度の低い企業のインターンに参加してきた学生は、ES、面接などのしっかりとした選考があるウィンターインターンに挑戦してみることがおすすめです。
これまでのインターンでは選考対策があまり必要なかったことから、ESや面接などの準備や実践経験が不足している可能性が考えられます。
いざ本選考が解禁されると、説明会の申し込みやESの締め切りに追われ、選考に向けて準備する時間が十分にとれないこともあります。
また、初めての面接本番が志望度の高い企業の本選考であると、経験不足から緊張して実力が発揮できなかった、といった後悔にも繋がりかねません。
本選考に向けた練習といった意味合いでも、選考フローに慣れておくことがよいでしょう。
一度も参加したことがない学生
今まで一度もインターンに参加したことがない学生は、まずはウィンターインターン参加前に自己分析や業界研究を徹底し、就活の軸を早めに決めることがおすすめです。
とりあえずで名前の知っている企業や、高望みして大きい企業のみに応募してしまうと、結局選考に通らず1つも参加できなかった、という状況になりかねませんので注意しましょう。
また、参加できたとしても最終的にあまり興味を持てなかったとなると、また一から業界・企業探しに時間を費やさなければなりません。
そのため、まずは自己分析・業界研究をしっかりと行い、自身の就活の軸に合った企業を見極め、その企業のウィンターインターン参加を目指すことがよいでしょう。
ウィンターインターンの選考時期
まずは冬インターンの対策を始める前に、選考時期について理解を深めておく必要があります。
いつから募集が始まり、いつから選考が行われ、そしていつ実施されるのかについて理解しておきましょう。
募集期間
冬インターンの募集は、主に9月から10月にかけて行われます。
夏インターンや秋インターンの選考や実施時期と重なることが多いため、スケジュール管理が非常に重要です。
同時に複数のインターンにエントリーすることも多いため、どの企業にエントリーするかを事前にしっかりとリサーチし、選択肢を整理しておくことが求められます。
また、募集期間が短期間に集中しているため、事前にエントリーシートや自己PRの準備をしておくことで、複数の企業にスムーズに応募できることでしょう。
選考期間
冬インターンの選考は、主に11月頃に行われます。
大学の授業が本格的に始まる中で選考が進行するため、時間管理が重要です。
特に冬インターンは短期間で選考が行われるため、エントリーシートの提出、適性検査、面接などが連続して行われることがあります。
したがって、学業との両立が難しいと感じる場合も多いですが、あらかじめスケジュールを組み立て、授業と選考対策を効率よく進めるようにしましょう。
実施期間
冬インターンの実施期間は12月から2月がほとんどです。
主に冬休み期間中や週末を利用して開催されることが多く、数日間から長くて2週間程度のプログラムが一般的です。
この期間中、企業は短期間で実際の業務体験を提供し、学生にその企業文化や仕事内容を理解してもらう機会を設けています。
冬インターンは夏インターンよりも企業の採用活動に直結していることが多いため、この期間の経験は本選考に影響することもあるでしょう。
ウィンターインターン選考のための事前準備
続いて、冬インターンの選考のための事前準備についても紹介します。
以下の2つの対策をしっかりと行っておくことで、冬インターンの選考に通過できるだけでなく、就活本番にも活用できる情報を得られることでしょう。
自己分析
冬インターンの選考の準備において、自己分析は最も重要なステップの1つです。
自己分析を徹底することで、自分の強みや弱み、価値観、興味・関心などを明確に理解することができ、選考におけるエントリーシートや面接で説得力のある発言が可能になります。
これまでの学生生活で力を入れた経験や困難を乗り越えたエピソード、目標達成に向けた努力などを振り返り、自分の特性を見つけることが大切です。
自己分析を通じて、どのような業界や職種が自分に合っているかを明確にし、参加するインターンシップを選定する指針にもなります。
これが曖昧だと、選考時に企業に自分の魅力を伝えられず、面接官に強い印象を与えることができません。
自己分析は、信頼できる友人や家族に自分の長所や短所を聞く、または専門の自己分析ツールを活用して行うことも効果的です。
しっかりと自己分析を行うことで、自分の志望動機や適性を企業に自信を持って伝えることができ、選考突破の可能性が高まることでしょう。
企業研究
冬インターンに参加する前に、企業研究や業界研究をしっかりと行うことも非常に重要です。
企業研究で志望する企業のビジネスモデル、経営戦略、企業文化、今後の方向性などを理解することで、インターンシップ中に何を学び、どのように貢献できるかを確認することができます。
特にサマーインターンに参加していない場合、他の学生よりも情報収集において遅れを取っている可能性があるため、企業研究を通じてそのギャップを埋めなければなりません。
企業の公式サイトや業界紙、ニュースサイトなどから情報収集し、最新のトレンドや業界の動向を把握することが大切です。
ウィンターインターンの選考内容
ウィンターインターンを本選考に近い採用活動ととらえている企業や、応募者が殺到するような人気企業の場合、どうしてもふるい落とすための選考になり、厳しくなりがちです。
競争率が高い以上致し方ない部分はありますが、果たしてどのような内容になっているのでしょうか。
履歴書・エントリーシート
選考の基本中の基本が履歴書とエントリーシート(ES)の提出です。
これらの書類は個人を紹介するためのものであり、本来は証明書類に近い位置づけのはずです。
ただそこで聞かれる質問に対する答えや人となりによって、実際にはすでに足切りという一次選考に該当してしまうのが一般的です。
履歴書やESは、本人の代わりに本人より先に相手と相対する大事な書類です。
つまり自分自身とまったく同じもの、自分の身代わりとなるものと認識し、丁寧に作成することが重要と言えるでしょう。
間違いがあるようではお話になりませんし、できれば相手企業に魅力的に映るものであってほしいです。
そうした意味ではオーディションに参加するタレントのように、魅力を最大限引き出せる工夫を施すことは重要です。
Webテスト
ウィンターインターンが内定に直結する可能性がある以上、Webテストの勉強は必須だと考えましょう。
志望企業の合格最低点が高い場合もありますので、対策の参考書を一周し、できるだけ過去問などを問いて慣れておくことをオススメします。
ウィンターインターンに限らず、インターンシップの選考においてWebテストは必ず含まれるものとは限りません。
ただ比較的大手の企業ほどインターンシップの選考においてテストを採用する傾向がありますし、応募者が多い人気企業であれば準備が必要です。
そもそもインターンシップではなくても本選考で実施される場合もありますので、やっておいて損はないでしょう。
テストである以上明確な点数が出るため、基準ラインを超えられなければそこでアウトです。
適性検査
冬インターンの選考では、適性検査が行われることが多いです。
適性検査では主に学生の性格や思考傾向から仕事に対する適性が評価されます。
適性検査は自宅でオンラインで受験できるものもあれば、テストセンターでの受験が求められる場合もあります。
企業が学生の性格特性や職場での行動様式を知るための質問が多く出題されますが、ここで重要なのは自分の性格を偽って答えないことです。
質問内容に対して正直に答えることで、企業側も応募者の適性をより正確に判断することができ、結果的に自分に合った企業や職場環境を見つける手助けとなるでしょう。
グループディスカッションや面接
面接のない企業はまずありませんが、グループディスカッションもインターンシップの選考でよく実施される内容です。
本選考でも採用される確率が高いため、就活生なら対策しておきましょう。
グループディスカッションになるか面接になるかは企業の判断によりますが、いずれにせよ慣れが必要です。
面接であればどのような内容が聞かれやすいか、グループディスカッションならどのような出題テーマが多いかは情報が必須です。
とくにグループディスカッションには抽象・自由型や課題解決型などタイプがあり、タイプによって対策も思考法も変わりますし、評価ポイントも変わるため対策が必要です。
ウィンターインターンの選考対策
ウィンターインターンの選考に臨む場合、どのような対策が必要かまとめておきましょう。
インターンシップは企業都合で実施されるプログラムのため、同じ企業でも内容が毎回異なる場合もあり得ますし、夏と秋、冬とでガラッと方針が変わる場合もあります。
対応するには最新の情報を得る必要がありますので、自分1人の力では難しい部分は、さまざまな方面で協力者を得る努力も必要です。
参加する目的・目標を伝えられるようにする
まずインターンシップへ参加する目的が何か、自分自身できちんと整理できていることは大前提です。
ウィンターインターンに限りませんが、ただなんとなく参加して良いものではありませんし、それでは受かるものも受からなくなってしまいます。
とくに冬は学業も厳しい時期ですから、そこであえて時間を使って企業へアプローチするなら、そこで得るべき目標は明確にしておきましょう。
自分が何が知りたいのか、そこで何を得たいのか、一度突き詰めて考えてみることも必要です。
また、出した答えはきちんと第三者に伝えられるようにすることも大切です。
自分だけがわかっていてもいけませんので、端的にわかりやすく誰かに言えるように準備しておいてください。
インターンの参加目的の例文や考え方、書き方などはこちらの記事を参考にしてみてください。
志望動機を明確にする
ウィンターインターンの選考では、志望動機を明確にしましょう。
企業は、インターンを通じて学生の本気度や志望意欲を見極めたいと考えていて、なぜその企業や業界を選んだのか、自分の経験や目標とどう結びつくのかを具体的に伝えることがポイントです。
また、志望動機がはっきりしていると、インターンでの学びが深まりやすく、自分が身に付けたいスキルや知識を意識した参加ができます。
志望動機を考える際には、企業の理念や仕事内容をよく調べ、自分の将来像にどう役立つかを意識しましょう。
これにより、企業に熱意が伝わり、選考通過の可能性が高まるだけでなく、インターン期間中も充実した時間を過ごすことができるでしょう。
志望動機の考え方は以下の記事を参考にしてみてください。
面接対策をする
インターンシップではグループディスカッションになったり集団面接になったりもしますが、そもそも面接は就活では避けられないものですので、しっかり対策が必要です。
救いとしては、面接は何度もシチュエーションを体験すると、いずれ慣れられる点でしょう。
ロールプレイングでも良いので、何度も練習して場馴れしておいてください。
また、応募企業で聞かれやすい質問内容をあらかじめ把握しておくことは、大きなアドバンテージになります。
あらゆる協力者から確かな情報を集めて、傾向と対策を練っておきましょう。
学校のキャリアセンターに相談する
大学にはキャリアセンターが設けられています。
学校によって「就職課」などという名称である場合もありますが、いずれにしても学生の就活支援のために設けられているものです。
そろそろ就活と考えたときに、初めて訪れる人は多いのではないでしょうか。
キャリアセンターで受けられる支援は大学によって異なりますが、一般的にはインターン募集要項の閲覧や求人票、企業情報などの閲覧は自由にできるようになっています。
ただ、情報閲覧はしたことがあっても、積極的に相談をしたことはない人も多いでしょう。
キャリアセンターでは、コンサルタントによる就職カウンセリングや、ESの添削や面接対策などが受けられるのが一般的です。
大学によっては職員が企業から情報を収集して回り、学生では対応できない部分をフォローしてくれる場合もあります。
1人でできることは限られていますから、こんなときにはぜひ周囲を巻き込んで、自分にとって有利な状況を作り出してください。
就活直前の冬インターン!就活準備も兼ねて選考対策は念入りに
ウィンターインターンは、大学3年にとって就活の追い込み時期とも言えます。
本選考の直前ということもあり、ウィンターインターンで優秀と認められた学生には、早期の本選考の誘いがかかるケースもあります。
中には参加者全員が本選考のES免除という特別待遇を受けられる企業などもあり、その威力は絶大だと言えるでしょう。
前述しましたが、企業にとってウィンターインターンは広報活動ではなくすでに採用活動の一環ですので、学生一人ひとりのスキルやポテンシャルを図るイベントとなっています。
事前にやっておくべきことは、ESの質を上げるために自分自身を掘り下げること、志望業界を固めておくことです。
期末試験が近づき学業が忙しい中ですが、自分の将来のために選考対策は確実にこなしていきましょう。
ウィンターインターンは選考で優遇される可能性がある
夏のインターンに参加する学生の熱意は様々で、とりあえず参加してみようという学生も多くいます。
就活を始めたばかりで、まずは色んな業界や企業を見てみたいという気持ちでサマーインターンに参加している学生も多いでしょう。
しかしウィンターインターンでは、夏から秋にかけて志望業界・志望企業を見極め、本命である企業のインターンに参加している学生が多くなっていきます。
そのため、この冬の時期は企業も優秀な学生がいたら囲い込むように動くことが増えます。
本選考解禁前に優遇が受けられることは、就活生にとって周囲から一歩抜きん出る大きなチャンスです。
ウィンターインターンでは、早期選考の案内を受けるなどの優遇を得るために、気を引き締めて参加することが重要です。
早期選考とは
早期選考とは、本選考のエントリー開始の3月より前に実施している選考のことを指します。
本選考と比べて早く内定が出る可能性も高く、大きなチャンスといえます。
先述した通り、ウィンターインターンでは早期選考への案内がある場合も多いのですが、必ずしもすべてのプログラムで早期選考への案内があるわけではないため、注意しましょう。
また、早期選考への案内があるウィンターインターンにおいても、参加した全員に早期選考が案内されるわけではないこともあります。
参加者の中から、取り組む様子や成果を評価された学生だけに早期選考が案内される可能性もあるため、ウィンターインターンでは主体的・積極的に参加する姿勢を意識しましょう。
公にはせず優遇する場合がある
ウィンターインターンの選考優遇は公にされていない可能性があるため、注意が必要です。
内定に直結する場合はあらかじめ募集要項に記載されていることが多いのですが、募集要項に公に記載されていなくても、実は選考優遇されている学生がいた、という場合もあります。
そのため、本選考への優遇について書いていないからといって受け身な姿勢や雑な気持ちで参加してしまうと、実際には存在していた早期選考のチャンスを逃してしまった、ということにもなりかねません。
本選考への繋がりについてあらかじめ書いていない場合であっても、ウィンターインターンでは選考優遇の可能性があることを忘れずに参加しましょう。
ウィンターインターンの選考に受かったら
ウィンターインターンに応募し、無事に選考に受かったら何をすべきでしょうか。
これからウィンターインターンに参加する前にやるべきことを具体的に紹介しますので、実際に取り組み、参加する心構えを作っておきましょう。
積極性を持つ
インターンシップに参加する際は受け身で業務を体験するのではなく、積極性を持って臨みましょう。
企業はインターンを通じて学生の行動力やコミュニケーション能力を見極めているため、自ら進んで社員や他の参加者とコミュニケーションを取る姿勢が大切です。
また、インターン参加前に自分の目標や目的を明確にしておくことで、参加中に何を学び、どのような成果を得たいのかを具体的に行動に反映させられるでしょう。
質問するタイミングやフィードバックを求める姿勢を大切にし、インターン終了後に達成感や学びが得られるようにすることが重要です。
このような積極的な姿勢が企業に好印象を与え、本採用に繋がる可能性があります。
身だしなみに気を付ける
ウィンターインターンでは第一印象が非常に重要です。
服装や髪型など、身だしなみが整っていないと、どれほど優れた能力を持っていても好印象を与えるのが難しくなります。
服装については企業から特に指定がない限り、スーツが基本ですが、私服での参加が求められる場合にはオフィスカジュアルを心がけましょう。
派手すぎない色味やデザインで清潔感のある装いがポイントです。
また、髪型も整え、自然な印象を保つことも求められます。
髪色に関しては基本的には黒が無難ですが、企業によっては茶髪程度ならば許容される場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
また、ベンチャー企業の場合、仕事さえできれば、どのような髪色でも特に問題ないことすらあります。
インターンに参加する際の髪型については以下の記事でさらに詳しく解説しています。
興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
参加後は振り返りを行う
インターンシップに参加した後は体験したことに満足するのではなく、しっかりと振り返りを行いましょう。
振り返りを通じて自分が何を学び、どのようなスキルが身に付いたのかを具体的に整理することで、本選考に向けた準備が整います。
また、インターンで感じた企業の雰囲気や自分の強み・弱みを振り返ることで、自己PRや志望動機に繋がる材料を見つけられるでしょう。
振り返りは一度だけでなく複数回行い、その都度気付いた点を追加していくことをおすすめします。
社員からフィードバックをもらえる機会があれば、積極的に受け取り、今後の成長に活かすことが重要です。
インターンを一過性の経験にせず、キャリア形成に活かすための振り返りは就活全体において良い影響を与えるでしょう。
ウィンターインターンに全落ちしたら
ウィンターインターンは本選考直前のタイミングで行われるため、例年多くの学生が参加を希望します。
そのため競争率も高く、落ちてしまうことも珍しくありません。
しかし、全落ちしてしまったとしても落ち込む必要はありません。
むしろ、この経験を次に活かすため、何が課題だったのかを冷静に振り返り、本選考に向けた改善点を見つけることが重要です。
自己分析やスキルの向上を図り、万全の準備をすることで本番に自信を持って挑めるでしょう。
自己分析をやり直す
まず取り組むべきは自己分析の見直しです。
就活において自己分析は最も重要なプロセスであり、ここが曖昧だと面接やエントリーシートにおける自分の強み・弱みが矛盾して見えたり、過去の経験に説得力が欠けてしまうことがあります。
特に、ウィンターインターンの結果を踏まえて、企業から求められている人物像や自分の特性について再確認することが大切です。
自分がどういう人間で、どんな価値観やスキルを持っているのかをしっかりと理解することで、より一貫性のあるアピールができるようになります。
ES添削をしてもらう
もし書類選考で落ちてしまったなら、まずES(エントリーシート)を見直してみましょう。
ESは自己PRや志望動機を効果的に伝えるための重要な書類ですが、自分一人で作ると、伝えたい内容が不明瞭だったり、説得力に欠けることもあります。
OBOGにお願いして経験に基づいたアドバイスをもらったり、オンラインの添削ツールを活用することで、第三者視点からのフィードバックを得ることができます。
外部の意見を参考にしながら、内容を具体的かつ明確に修正していくと、本選考に向けてより強いESを作成できるでしょう。
面接練習を徹底する
もし面接で落ちてしまったなら、面接練習が不十分だった可能性があります。
面接では、経験が少なかったり緊張しやすいと自分の考えをうまく伝えられないことが多いです。
そのため、自己流の練習にとどまらず、他の人と一緒に練習することが大切です。
友人や家族、OBOGと模擬面接を行い、リアルな面接環境に慣れていくことで、自分の強みや志望動機を自然に話せるようになります。
また、フィードバックをもらうことで、改善点を明確にし、本番の面接での対応力を高めましょう。
ウィンターインターン参加の注意点
ウィンターインターンに参加するときは以下3つに注意しましょう。
- スケジュール管理を徹底する
- 開催情報は逐一チェックする
- 事前準備を徹底する
より良いインターンにするためにも参加するまでに事前準備は万全に整えておくことで、ただ参加するだけでなく目的を持って参加するのでは得られるものが変わります。
ここで解説する注意点はしっかりと理解しておきましょう。
それではそれぞれ、詳しく解説をします。
スケジュール管理を徹底する
ウィンターインターンは年末年始や学業の繁忙期に開催されることが多いため、スケジュール管理が欠かせません。
大学の講義や試験、アルバイトなどの予定と重複してしまう場合があるため、インターンの参加日程と自分の他の予定をしっかりと整理しておきましょう。
複数の企業のインターンに参加する予定がある場合は、特に注意が必要です。
予定が重なってしまうと、もう一方のインターンに参加できなくなったり、体調を崩したりしてしまうリスクがあります。
また、インターンの準備に必要な資料や予習も考慮し、時間に余裕を持ってスケジュールを立てることも大切です。
ウィンターインターンに参加できる機会をうまく活用できるように、スケジュール管理は慎重に行いましょう。
開催情報は逐一チェックする
ウィンターインターンに参加を希望する際は、開催情報を逐一チェックしましょう。
ウィンターインターンの募集は短期間で応募が締め切られることが多く、人気企業や有名企業では早めに定員に達することもあります。
そのため、定期的に企業の公式サイトやインターン専用の情報サイト、SNSなどで最新情報を確認し、応募するタイミングを逃さないようにしましょう。
また、企業によってはエントリーシートや選考課題が課される場合もあるため、早めに準備を進めることで余裕を持って選考に臨むことができます。
事前に開催スケジュールや応募条件を把握しておくことで、学業や他のインターンと調整がしやすくなるので、こまめな情報チェックを心掛け、効率的にインターンへの参加準備を進めましょう。
事前準備を徹底する
ウィンターインターンに参加するときは、事前準備を徹底するようにしましょう。
インターンは企業や業界を深く知る貴重な機会ですが、事前の準備が不足していると、そのメリットを最大限に引き出せない場合があります。
企業や業界の情報を事前に調べておくと、インターン中の内容が理解しやすくなり、より実践的な学びが得られます。
また、自己紹介や志望動機の準備も欠かせません。
面接やグループワークでは、自分の意欲や強みを短時間で効果的に伝える力が求められます。
さらに、インターンで得たい目標を明確にしておくことで、学びの方向性が定まり、成長も実感しやすくなるでしょう。
ウィンターインターンに関するよくある質問
続いて、弊社が就活エージェントを運営するにあたって、多くの就活生の方からいただく質問について紹介します。
この記事を読んでくださっているあなたも気になっているポイントでしょうから、ぜひ参考にしてみてください。
冬インターンの倍率は夏インターンに比べると参加人数が少ないものの、内定に直結する可能性が高いプログラムが多いため、非常に競争が激しいです。
冬インターンの倍率は10倍を超えることもあり、一部の人気企業ではさらに高い倍率になることもあります。
特に大手企業や人気業界では、参加枠が限られているため、しっかりと選考対策を行わなければ参加するのは容易ではありません。
選考対策としては、自己分析を徹底し、自分の強みを的確に伝えることが重要です。
また、企業研究や業界動向を把握し、志望動機に具体性を持たせることで、他の応募者との差別化を図ることもできます。
冬インターンに落ちた場合の選考への影響はほとんどないとされています。
冬インターンは企業が学生に自社の文化や業務を体験させることを目的としているため、選考結果が直接本選考に反映されることは少ないです。
インターンに参加した経験がある方が企業側にとって有利に働く場合もありますが、冬インターンに落ちたとしても、その後の本選考での努力次第で挽回することは十分に可能です。
一部の企業ではインターンシップを通じて内定を出すこともありますが、ほとんどの企業ではインターン参加者以外にも幅広く門戸を開いています。
重要なのは、インターンに落ちた理由を冷静に分析し、自己PRや面接で改善点を見つけることです。
ウィンターインターンを探す方法には、就活情報サイト、企業のホームページ、大学のキャリアセンターなどがあります。
就活情報サイトでは多数のインターン情報が掲載されており、検索機能を活用して自分に合ったインターンを見つけることができます。
志望する企業が決まっている場合は、企業のホームページを定期的に確認し、募集開始を逃さないように注意しましょう。
また、大学のキャリアセンターも情報提供やサポートを行っているので活用しましょう。
探し方についてはこちらの記事もご覧ください。
まとめ
ウィンターインターンはサマーインターンと異なり、本選考に直結しやすい重要なイベントです。
単に開催時期が異なるだけと考えず、選考対策は念入りに行っておきましょう。
企業側は、夏や秋のインターンシップとは違い、広報ではなく採用活動に近い捉え方をしています。
学生にとって学業が忙しい時期ということもあり手が回らない部分も多分にありますが、このことを意識して積極的に参加を目指しましょう。
1人ではできることも限られますので、大学のキャリアセンターなどもフル活用し、ぜひこの難局を乗り切ってください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート