「不動産業界に興味はあるけど未経験だしな…」であったり「志望動機って何を書けば良いのだろう…」なんてお悩みの皆様、まずは本記事をチェックしてみませんか?
未経験者の皆様に向け、不動産業界の概要ややりがい、求められる人材像、そして志望動機作成のポイントまでをしっかりと解説しております。志望動機作成のヒントがきっと見つかるはずです。
未経験から不動産業界への転職は可能?
未経験から不動産業界を目指す際、最初に頭に浮かぶのは「未経験から不動産業界への転職って可能なの?」ということのはず。そしてその答えは「可能」です。毎年多くの人が未経験から不動産業界に飛び込んで、きちんと仕事をこなしています。ですから、皆さんも安心して挑戦してみてください。
不動産業界の種類
そもそも不動産業界と一口に言っても、そこにはいくつかの種類があります。それぞれどんな仕事をしているのかまずはその詳細に迫っていきましょう。
デベロッパー
不動産業界の中でも高い人気を誇っているのがディベロッパーです。東京丸の内エリアの三菱地所、六本木ヒルズに代表される森ビルなど、街全体を開発し新たな価値を生み出すのがディベロッパーの役目と言えます。
最近では鉄道会社がディベロッパーとしての役割を果たすこともしばしばあります。例えば東急電鉄は二子玉川エリアを一大商業地へと生まれ変わらせました。そういった例に倣い、地方の私鉄も同様のことをしているケースがしばしばあります。
ディベロッパーの魅力は何と言っても仕事の規模が大きいことです。街全体を設計するなんてワクワクしますよね。大きな仕事を成し遂げたいというタイプはディベロッパーを目指しましょう。
不動産仲介
家を借りるときや買う時にお世話になるのが不動産仲介業者です。街で見かけるいわゆる不動産屋さんはこの仲介業者です。住友不動産や東急リバブルなどが代表的企業です。
不動産仲介業者の魅力は人生のお手伝いが出来ることです。多くの場合、家を買うというのは人生最大の買い物です。「こんな家に住みたい」「こんな部屋で過ごしたい」といった様々な夢を抱えているお客さんに対し、その答えを提示して、喜んでもらえるのは、不動産仲介業者ならではといえます。
不動産管理
マンションなどは定期的なメンテナンスが欠かせません。清掃といった小さなことから、大規模修繕まで、きちんと管理されているからこそ安心して住むことが可能となります。それを担当しているのが不動産管理会社です。スターツや大京などがその代表的企業です。不動産管理会社が不動産仲介業者を兼ねていることも良くあるパターンです。
不動産管理会社の魅力は仕事が安定していることです。マンションなどの建物が存在している限り、管理の仕事は無くなりません。堅い仕事を望む人におすすめの仕事と言えます。
不動産投資
不動産には投資という一面もあります。大家として家賃収入を得て、タイミングを見ては売却する。そういった人のお手伝いをしているのが不動産投資会社です。大手企業としてはFJネクストやシノケンなどが挙げられます。
不動産投資会社で働く魅力は、実績によって大きな収入を得られるということです。インセンティブが大きいため、自分の頑張りがわかりやすく収入アップに繋がります。それをもとでに不動産投資をする人も少なくありません。
不動産業界に求められる人材像とは?
続いては不動産業界で求められる人材像についてチェックしていきましょう。これら人物像を意識しながら志望動機を作成するということも大切なポイントです。
人当たりの良さ
不動産業界にはいくつかの種類があることは前章でお伝えした通りですが、共通していることとして人と人との関係が重要ということがあります。そして人と人との関係を築くのに重要なのが人当たりの良さです。それが無いと、真剣に話を聞いてもらうことすら困難になってしまいます。
ヒアリング力
ヒアリング力も不動産業界では重要です。何せ大きなお金を動かすため、顧客はなかなか「ウン」とは言いません。それでも契約に繋げるためには、とにかくお客さんの要望に耳を傾けなくてはなりません。
そして「この人はこんなことを気にしてるんじゃないか?」と想像し、それを具体的な形として提案していきます。子供がいる家庭なら、周囲の交通事情について話したり、近隣の学校環境について話したり、あるいは小児科の有無について話をしたり。顧客が想定している以上の提案ができてこそ、顧客は「ウン」と言ってくれるのです。
そのためには、とにかくヒアリング力が重要です。ちょっとした一言も聞き漏らさず、そこからさらに話を引き出す。その積み重ねが顧客の満足に直結します。
不動産業界への転職|志望動機作成のための3つのポイント
続いては志望動機作成の3つのポイントについて見ていきたいと思います。いずれも重要ですから、皆様なりの答えをしっかりと考えてみてください。
1. なぜ不動産業界なのかを明確に
異業種からの転職を考える際、まず重要なことは「なぜ不動産業界を目指しているのか」を明確にすることです。面接官の立場としては「なんでワザワザ他業界から?」と思うもの。その疑問に明確に答えない限り、何をどれだけ主張しても、「で、結局なんでワザワザ不動産業界を目指したんでしたっけ?」と思われてしまいます。
それでは書類選考通過もままなりません。ですから、志望動機にはなぜその業界を志望したのかも記載しておきましょう。少しでも触れておけば、印象は大きく異なります。
2. なぜ転職を検討したのかを明確に
不動産業界の中で、なぜその企業を選んだのかも重要です。それはその企業に対する本気度を表すからです。不動産業界ならどこでも良かったなんて人を雇う企業はおそらくないでしょう。なぜその企業なのかを明確にするためには、しっかりとした企業研究が欠かせません。そしてその企業ならではの特徴を捉え、「だからこそ貴社を志望します!」と主張しておきましょう。
3. 転職後のビジョンを明確に
志望理由の中では、転職後のビジョンを明確にすることも欠かせません。特に異業種からの転職希望者であれば、「これまでのこんな経験をこんな風に活かし、こんな活躍をしたい」と明確に主張しておきましょう。それによって本気で不動産業界を志望しているということも伝わりますし、だからこそ企業側としては安心して雇うことができるのです。
種類別に例文でチェック|未経験から不動産業界を目指すための志望動機
続いては志望動機の例文について見ていきましょう。ポイントなどと見比べながらチェックしてみてください。
デベロッパー
私が貴社を志望した理由は、形に残る仕事がしたい、そしてそこを訪れる人に感動を与えたいと考えたからです。きっかけは貴社が手掛けている〇〇を訪れたことでした。買い物に訪れただけだったのですが、ふと「なんか街全体で統一感があるな」と気づき、そこからディベロッパーという仕事を意識するようになりました。それ以来、貴社が手掛けた街を訪れてみては、その完成度に驚きと感動を受けています。
現職では広告代理店で営業職を担当しております。仕事にやりがいを感じてはいるのですが「自分はいったい何を売っているんだろう」と疑問に思うことも増えておりました。そこで形あるもので私に感動を与えてくれた貴社で働きたいという思いが芽生え、応募させていただくことになりました。
現職は営業ということもあり、プレゼン力には自信を持っております。それを活かし、新たな街づくりのお手伝いができればと考えております。
不動産仲介
不動産業界に興味を持ったきっかけは、実家を売却したことです。老朽化しておりましたし、親も高齢となり住み続けることが困難になったためです。その際、貴社の〇〇支店の皆様には大変お世話になりました。それ以降、貴社にて人に直接的に感謝される仕事がしたいと思うようになりました。
現職は製造業で経理を担当しており、お金を扱うことには慣れております。不動産という大きなものを売り甲斐する現場でもその経験は役立つものと考えております。
不動産管理
私が貴社を志望しております理由は「100年後も使えるために」というコンセプトに心惹かれたためです。もともと古い建物が好きで、週末の度に都内のヴィンテージビル巡りをしておりました。新しいビルには無い価値がそこには感じられます。このような古い建物を大切にする仕事がしたいと考えた際に、貴社と巡り合いました。
現職は家具店で販売員の仕事をしております。職業柄インテリアのコーディネートは得意としておりますし、貴社でも役立つ部分はあろうかと存じます。
不動産投資
私が貴社を志望しております理由は、不動産投資を通じて安定した未来を提供するということに心ひかれたためです。実家は小さいながらもアパートを所有しており、そこからの家賃収入によって助けられた経験からです。先日の台風で父の勤めていた職場は休業を余儀なくされました。
収入は大幅に減ってしまいましたが、家賃収入があったため、食べるに困るということは無く、何とか日々を過ごしております。その姿を見ておりまして、不動産投資の世界に興味を持ちました。貴社は顧客満足度もずば抜けており、多くの人の手助けになっているのだと思います。だからこそ貴社で働きたいと考えております。
現職は医療機器の営業と全く畑違いではありますが、お客様の話に耳を傾け、最適な提案をするという部分は共通しているものと思います。その経験を活かして、顧客満足度の高いセールスマンを目指す所存です。
不動産業界への転職が有利になる資格はコレ
他業種からの転職ですと、どうしてもハードルは高くなるものです。こればかりは致し方ありません。けれど資格を取得しておけば、そのハードルはずいぶんと低くなってくれます。資格を持っているという直接的な効果に加え、わざわざ勉強をして資格を取ったという事実が、不動産業界への志望度を明確にしてくれるからです。というワケで、おすすめの資格について見ていきましょう。
宅地建物取引士
不動産業界を目指すうえで避けては通れない資格が宅地建物取引士、いわゆる宅建です。毎年約20万人が受験するという業界きっての人気資格といえます。宅建の勉強には不動産業界の基礎知識が詰まっているため、それら知識の証明にもなってくれます。
マンション管理士
マンションの維持・管理に関する知識を得られるのがマンション管理士の資格です。資格を有しておけばコンサルタント業務が行えるようになります。都市部ですと、一軒家よりもマンションの方が圧倒的に多く、資格が役立つシーンは多々あるもの。持っておいて損はありません。
ファイナンシャルプランナー
不動産の売買には多額のお金がつきものです。それゆえに、人生設計に関するアドバイスができると顧客の信頼度がグッと増すものです。そこで役立つ資格がファイナンシャルプランナーです。名刺に記載しておくだけで、ちょっとしたインパクトを与えてくれます。
インテリアコーディネーター
不動産を購入する際には、「こんな家具を並べたいな」であったり、「使いやすいキッチンで料理がしたい」であったり、実際に住む目線で建物を見るもの。そこで的確なアドバイスができれば、顧客の心をグッとつかめます。そこで役立つ資格がインテリアコーディネーターです。
まとめ:興味があるなら不動産業界に飛び込んでみよう!
未経験から不動産業界を目指している皆様に向け、不動産業界の概要や志望動機作成のポイントなどを見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか?不動産業界はやりがいも魅力もある職場です。不動産業界で働いてみたいというのであれば、ぜひ思い切って飛び込んでみてください。そこにはきっと素敵な未来が待っているはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート