はじめに
就活の前段階であるインターンシップは学生にとって希望する職業体験ができる貴重な場であり、企業側にとっても新卒採用者予定である学生の本質を見極める重要な制度です。
選定基準も厳しくなっているため、採用されるにはどれだけ魅力的な志望動機を書けるかがひとつの課題となってきます。
そこで、ブライダル業界のインターンシップへ向けて志望動機をうまくまとめるコツを紹介していきます。
要所にあるポイントを抑えて面接に役立てましょう。
ブライダル企業のインターンでアピールできる経歴
ブライダル業界は、人生の門出である結婚式に関わる仕事であり、人の幸せに関われる魅力的な仕事であることから、ブライダル企業に就職を目指す学生は少なくありません。
インターンに参加することで、就職の本選考を有利にできる可能性もあり、インターンを募集する企業があれば、参加したいと考える就活生は多いでしょう。
人気のあるインターンほど、選考の競争率も高くなります。
まずは書類選考を突破するため、アピールすべきポイントをしっかり確認しておきましょう。
知識を踏まえたうえでのアピールが大切!
ブライダル業界は華々しいイメージがありますが、一日中立ちっぱなしだったり数組以上のお客様を接客したりと体力を要します。
そして、一生に一度の記念すべき日をサポートする重要な職業ですから責任重大な職業でもあります。
時には営業活動をしなければならないこともあるでしょう。
このような具体的な仕事内容を加えていくことで、自分は憧れだけでブライダル業界にインターンシップを希望したのではないことを主張するのが良いアピールの仕方です。
厳しい仕事であることを理解した上で志望したという覚悟を伝えることができれば、企業側は熱意ある学生と捉えるので採用される可能性が高くなります。
体力に自信があることや、メンタル面での強さなどをアピールポイントとして加えるのも良いでしょう。
接客業のアルバイトはアピールになる
ブライダル業界の仕事は、基本的に人と関わる仕事であり、さまざまなタイプのお客様と接するためコミュニケーション能力が求められます。
もし、接客業のアルバイト経験があれば、積極的にアピールすべきです。
多くの見ず知らずの人と関わることは、自分では向いていると思ってはいても、実際にやってみたことがあるのとないのとでは説得力が違います。
アルバイト経験を通して人と関わることが楽しいと感じたり、接客の仕事に適性を感じたりした場合は、それを積極的にアピールすると良いでしょう。
アルバイト経験がなくても大丈夫
アルバイト経験がないからといって、企業にアピールできるものが何もないわけではありません。
アピールすべき経歴とは、ブライダル業界で仕事をするために必要な能力が培われた経験や、その能力を自覚したエピソードです。
学生生活の中で、そのようなエピソードがあれば、それを積極的にアピールしてください。
部活やサークル活動、留学経験などから、自分の能力をしっかり企業に伝えられるエピソードがないか整理をしてみましょう。
ブライダルの仕事に求められる能力
書類選考を通過するための志望動機を書くためには、その企業がどのような能力のある人物を求めているのかを知ることが重要です。
企業の求める能力を把握したうえで、自分がその求める能力を備えている人物であると、説得力をもって企業へ伝わるように志望動機を書くことが必要なのです。
ここでは、ブライダルの仕事をするうえで、一般的に求められる能力をあげてみました。
以下の能力があれば、それを積極的にアピールすることで、効果的な志望動機にできるでしょう。
コミュニケーション能力
ブライダルの仕事は、多くの人と関わることから、どのようなタイプの人とでも笑顔で対応できるコミュニケーション能力が必要とされます。
特に結婚式をプロデュースするウェディングプランナーなどの仕事では、新郎新婦との会話の中から、要望を正確にくみ取らなければなりません。
また両家のご両親や家族と新郎新婦の意向が食い違った場合は、双方の要望を叶えるために、調整役をこなさなければならない場合もあり、高度なコミュニケーション能力が求められるのです。
視野が広い
結婚式を新郎新婦にとって最高の1日にすることはもちろんですが、両家の親族や来客、参加するすべての人にとって満足できる1日であることを目指すのがブライダルの仕事です。
最高の思い出にすべき日に、何かトラブルが起こらないとも限りません。
万が一の事態に迅速な対応をするためにも、主役の新郎新婦だけでなくその場を広く見守り、困っている人がいないかなど、場の変化に気づける能力も必要です。
老若男女の来客にも配慮できる視野の広さは、ブライダルの仕事では重要視されます。
ブライダルのインターンに向けた志望動機を作成するコツ
インターンの志望動機を作成する場合、就職のための本選考ではないからといって、気を抜いて書くしまう人も少なくありません。
しかし、インターンに参加することによって、実際の就職が有利に進むことも多く、企業側ではより優秀な学生を早期に確保したいという意図もあります。
特に人気企業のインターンは、本選考さながらの熱意で臨まなければ、参加することはできません。
せっかくの機会を勝ち取るため、コツをつかんで有効な志望動機を作成しましょう。
自己分析する機会を設けてみよう!
魅力的な志望動機を書くためには自己分析が大切なので、ブライダル業界と同じ接客業でアルバイトをしておくと良い経験になります。
アルバイトをしたら接客が自分に向いているのか、会社でどのように貢献していけるのか、将来どのようにステップアップしていきたいのかまで自己分析をしてみましょう。
それによって、自分が企業にとってどれだけメリットのある人材であるかを伝える文章が作りやすくなりますし、仕事に携わりたいという強い意思のある志望動機を考えるきっかけにもなります。
さらに、アルバイトはインターンシップに向けての心構えにもなるので経験しておいて損はありません。
結論は最初に明示
志望動機は、話の筋道を立てて、わかりやすく書くことが重要です。
そのためには、まず結論を簡潔に書くことです。
結論を最初に示すことで、そのあとのエピソードが伝わりやすくなります。
これは書類選考を通過し、そのあとの面接において、口頭で志望動機を語る際も同じです。
相手に伝えたいことを伝わりやすく伝えることは、ブライダルの仕事で必要となるコミュニケーション能力にも通じるポイントであり、特に伝わりやすさに配慮することは重要です。
具体的なエピソードを伝える
具体的なエピソードを交えると、志望動機がさらに伝わりやすくなります。
同じような志望動機であっても、エピソードは人それぞれの経験であるため、個性や人柄もあらわれやすく、どのような価値観をもっているのかなどの人間性が伝わります。
つまり、志望動機に独自性が出て説得力も増すのです。
エピソードがいくつもある場合は、より企業に伝わりやすいもの1つに絞りましょう。
複数あると印象が薄れてしまう可能性もあるため、強く印象づけられるもの1つを厳選して、効果的に伝えることが大切です。
企業に応募した理由を織り交ぜて!
採用されるための大きなポイントとして「なぜこの会社にインターンシップしようと思ったのか」を企業側に明確に伝える文章を盛り込む必要があります。
どれだけブライダルについて熱く語っても自分の長所を並べても、これが伝わらなければ採用までに至らないこともあります。
書類選考で担当者の目に留まるために、改めて志望している企業を詳しく調べて、強みや長所といった魅力に感じる特徴を取り上げ志望動機に加えていきましょう。
その企業にしかない特徴を加えることで、さらに担当者に伝わりやすくなります。
このときに、志望企業以外の特徴も調べておくと書きやすくなります。
ブライダル業界だからこそ最終チェックは念入りに!
ブライダル業界は魅力的な職業ですが、責任重大な職業でもあります。
だからこそ、ブライダル業界に憧れを抱いているだけではないということを志望動機に盛り込むことが重要になります。
接客業として繊細な気配りが求められる職業でもあるため、履歴書にミスがあるとそれだけで不採用になってしまうこともあるので注意しましょう。