就活の1歩目!?業界研究が今後の鍵となる理由を大公開!

就活の1歩目!?業界研究が今後の鍵となる理由を大公開!

はじめに

就活を始めるにあたって、まず最初に決めなければならないのは、自分が進むべき進路です。

将来どういう業界で仕事に就きたいのか、まずはそれを決めなければなりません。

それを決める際に欠かせないのが業界研究です。

自分の志望先となる業界については、まずそれを研究し、よく知ることが必要です。

以下で具体的にどのように業界研究を進めていけば良いかについて述べていきます。

業界研究は就活の一歩

業界研究は、就活の第一歩となるプロセスといえます。

就活を成功させるためには、自分が就職しようとしている対象について、事前によく研究しておくことが必要です。

何事も、まずは対象となる相手のことをよく知らなければ、対策の打ちようがありません。

自分が進みたい業界について、適切な調査研究をして、自分なりの業界像を持っておくことが大切です。

業界のことを理解し、大枠で全体像を捉えられているかどうかが、就活がうまくいくかどうかにも大きく影響していきます。

イメージからの脱却

就活に際し、自分が進みたい業界について正確な知識を持っておらず、なんとなくこんな感じの業界なのかなという程度のイメージしか持ち合わせていないケースが見受けられます。

これは、とても心配なケースといえます。

自分の将来を託す業界に対して、一定の知識や自分なりの見立てもないままに、就活を進めていくというのでは、あまりにも頼りなく、心もとないといえます。

たとえば、広告業界だから華やかそうでかっこいいとか、きらびやかな世界と関わりを持てそうだからとか、表面的な理由だけで就職希望をするとすれば、かなり薄っぺらい志望動機とみなされても仕方ありません。

採用する側にしてみれば、業界のことをよく知らないままに、イメージや憧れだけで応募されても、果たしてその学生が将来、仕事に適応していけるかどうか判断しかねるということになります。

志望業界かどうかの再確認

業界研究をしっかり実施することは、それが自分の本当の志望業界として適切かどうかを再確認する上で必要不可欠なプロセスです。

後悔しないためにも、ここでとことん業界について深く、広く調べて、考え抜くことが大切です。

業界研究をしていく過程で、自分が望んでいる業界だという意識が深まる場合もあれば、実は、自分が思っていたような業界ではなかったということに気付くこともあるでしょう。

いずれにせよ、対象業界についてよく研究してみなければ、その判断をすることができません。

充分な業界調査のプロセスを経てこそ、自分に合った業界、自分が本当に進むべきと信じられる業界が見えてきます。

業界研究とは?

それでは、就活に必要な業界研究とは、どのようなものでしょうか。

具体的には、自分が進みたいと考えている業界を大きくグルーピングしながら、個別に絞り込んでいくことになります。

いろんな業界のグルーピング方法がありますが、市販の業界分析関係の書籍や、証券会社の業界分類方法等が参考になります。

分類の方法には、特にこだわる必要はありません。

まずは、第一段階として、業界全体をざっと大きくグルーピングして分けてみます。

一つのグルーピング例として業界を列挙してみますと、機械・機器製造、情報通信、資源・エネルギー、金融・法人サービス、食品、生活用品、エンタメ、建設・不動産、運輸、流通、外食、生活・公共サービスという具合に分けられます。

一般的な就活先であれば、これらのいずれかのグループに含まれます。

次に、自分が志望する業界がこれらのグループのどれに該当するのかを確認します。

たとえば、金融・法人サービスを志望する、といった具合です。

このようにグループ単位で志望業界が絞れたら、次に、さらに細かく業界を絞り込んでいくことになります。

ここからは、自分の希望や適性等を踏まえながら、志望業界グループを絞っていくことが必要になります。

たとえば、金融・法人サービスであれば、そこからさらに、銀行、クレジットカード、証券、保険、リース、監査法人、弁護士事務所、その他というように、より具体的に業種を選定していきます。

そうして自分の志望業界をある程度絞り切ったところで、詳細にその業界について調べていくことになります。

業界研究をやる意味

就活に際しては、業界研究をすることの意味を理解しておくことが必要です。

なぜ、業界研究が必要なのでしょうか。

一口でいうと、後悔しない選択をするためです。

就職志望先は、自分の意志と研究結果を踏まえて、自分で決定することになります。

実際に志望先に受け入れられるか否かはともかく、志望するという決定権は自分にあります。

同時に、志望先を決定した責任も自分にあります。

それだけに、悔いのない選択をするためにも、自分が納得のいくまで業界研究をしっかりとしておくことが必要となります。

時代背景とともに業界の未来を予測する

自分の志望業界が絞れてきたら、その業界のこれまでの在り方と、未来について研究しておくことが必要です。

どの業界にもそれぞれの発展の歴史、現状に至った時代背景があります。

そこを深く理解した上で、今後の方向性や未来の姿について自分なりに研究して予測しておくことが大切です。

誰しも、将来性が見込める業界で活躍したいはずです。

自分が志望する業界がどういう経緯で、どういう発展を遂げていくかについて、世の中に数多くいる有識者等の意見を参考にしながら、自分なりの考え方、予測を持っておくことが大切です。

大まかな仕事内容の把握

志望業界について、大まかな仕事内容を把握しておくことは必須の要件です。

業界の歴史や成長性について理解した上で、実際にその業界で働くとして、具体的にどのような仕事をすることになるのかを、大まかにでも把握しておかなければなりません。

仕事内容を把握する中で、それが自分のやりたいことにつながっているのか、適性に合っているのか、という観点から考えてみることも必要です。

場合によっては、この段階で志望を変更する必要が出てくるかもしれませんし、逆により一層、志望先としてふさわしいと自信を深められるかもしれません。

後々わかることですが、この調査段階で把握していた仕事像と実際の仕事内容が一致すればするほど、就業満足度は高くなります。

志望動機の材料

業界研究をすることにより、志望動機の材料が得られるというメリットもあります。

業界について調査を進めていくと、その業界ならではの社会的ミッションや将来に向けたビジョンについての理解が深まります。

そうした中で、その業界で働くことの意義ややりがいが見出されるようになります。

その結果、志望動機の材料が蓄積され、自分がその業界に進みたいという意志が固められていくことに寄与します。

当然、確固たる志望動機のもとで就活をやるのと、そうでないのとでは、成功率も大きく変わってきます。

業界研究をすることで何につながる?

業界研究をすることにより、以上の他にも、得られるメリットがあります。

それは就活の成功につながるということだけではありません。

業界研究は、就職が成功した後にも大きく役立ちます。

もっといえば、業界研究は、就職した後に自分がそこでずっとやっていけるかどうかを担保するための検討プロセスであるといっても過言ではありません。

業界研究によって得られる、そうした重要なメリットを、具体的に3点、以下に列挙します。

業界ごとの構造が学べる

まず1点目は、業界ごとの構造が学べるということです。

実際に仕事に就労する上で、事前の知識として業界の構造を知っているのと、それについて何も知らないのとでは、仕事の精度、成果にも大きく影響します。

仕事そのものの根幹ともいうべき業界構造について深く理解した上で、仕事に取り組んでいけるというのは、就労における大きなアドバンテージとなります。

自分の就活軸とマッチするかの確認

次に2点目は、自分の就活軸とマッチするかの確認ができるという点です。

志望業界が自分に合っているかどうかは、業界研究を進める中で、自分の就活軸と比較しながら確認していくことになります。

逆にいえば、業界研究をしなければ、その業界が自分に合っているかどうかも確認しようがないということになります。

各社との関係性を明確にできる

最後に3点目は、業界における志望会社と、競合他社との関係性を明確にできるという点です。

社名やイメージだけなら持っているというレベルを脱し、調査に基づき客観的な各社間の立ち位置を確認することが可能になります。

こうした認識を持っていることは、就労後にも役立ちます。

業界研究を疎かにするとどうなるか

それでは、逆にもし業界研究を疎かにするとどういうデメリットがあるでしょうか。

よく実態を知らないままに就活するということは、無謀であり、失敗につながるであろうことは容易に想像できると思います。

これにつきましても、以下に具体的にデメリットを列挙します。

イメージ就活

まず、就活が表面的な印象に基づく上っ面なものに終始してしまう危険があります。

いわば、実地の理解が伴わないイメージ就活とでもいうべきものになってしまうということです。

結果として、地に足が着いていない就活のままシーズンを終え、意に添わない結果を迎える可能性が高くなります。

採用する側は、志望者をよく見て採用判断をしています。

表面的な理解しかないイメージ先行の志望者なのか、しっかりとした理解のもとで確固たる動機を持った志望者なのかは、採用過程でおのずと明らかになります。

どちらのほうが採用されやすいかは言うまでもありません。

イメージだけの就活では成功はないといえます。

就活の長期化

次に、就活そのものが長期化してしまうというデメリットがあります。

業界研究がしっかりできていないと、自分の中でも業界像が曖昧になってしまい、自分が志望している業界が果たして適切なのかどうか自信が持てなくなってしまいます。

そういう状態ですから、就活活動をしていても、ずっと悩んでしまい、なかなか意志決定をすることができなくなってしまいます。

結果として、就活期間が長期化してしまうことになってしまいます。

長期化するだけならまだしも、最後まで納得できる決定ができないリスクがあります。

入社後のミスマッチ

それから、就活を終えて入社したものの、蓋を開けてみたら自分がイメージしていた会社とまったく実態は違っていたということも起こりえます。

業界研究が不十分であればあるほど、そうしたリスクが高まります。

事前の研究を怠った結果ですから文句は言えませんが、極力回避したい事態です。

業界調査をしっかりと入念にしておけば、かなりの確率で防ぎ得ることです。

また自分なりに調査を経て納得した上で入社したのであれば、もし幾分想いとずれた面があってもある程度割り切ることもできます。

なんら業界調査をせずにイメージだけで入社してしまうことが引き起こすリスクについては、充分に認識しておく必要があります。

入社後のミスマッチによる早期離職

さらにやっかいなのは、イメージ就活一辺倒の結果、入社した後、大いに現実とのミスマッチに悩まされ、早期に離職してしまうことがあることです。

イメージだけで就活を進めていくことの問題が不幸にして現実になってしまうケースです。

自分の中と現実とのミスマッチの感情は、なかなか払拭が難しく、早々に離職してしまうケースが珍しくありません。

こうなってしまっては、せっかくの就活の苦労もいったん無駄となり、再就職の苦労が発生してしまいます。

非常に残念な事態に陥ってしまうことになります。

以上を踏まえ、業界研究は就活成功に欠かせない重要なことであると認識する必要があります。

業界研究で調べるべきポイント

業界研究を進めるに際しては、いくつか調べるべきポイントがあります。

あらかじめ調べるポイントを絞っておくことが大切です。

限られた就活活動時間の中で、効果的に研究効果を高める上では、要領良く合理的に研究を進める必要があります。

以下で、ポイントを列挙して述べていきます。

業界の市場

まずは、業界の市場です。

志望する業界市場について、各方面から調査します。

主な調査項目をざっと列挙しますと、たとえば、業界の売上規模は年間何兆円か、収益規模は純利益で年間何億円か、従業員数は何万人か、1人あたり純利益は年間何万円か、平均給与は年間何万円か、等といった項目が挙げられます。

こうした各項目について調査し、日本経済全体に占めるボリュームや業界指標の比較を通じて、志望する業界の市場についての理解を深めることができます。

さらにグローバルな業界であれば、世界シェアなども視野に入れておく必要があります。

業界の構造

次に、業界の構造についての理解も欠かせません。

それぞれの業界で、それぞれ固有の構造があります。

このあたりについては、ネット検索や業界に関する図書類を参照にして理解を深めていくことになります。

商品・サービス面、資金面、人材面、各方面について、志望業界ならではの構造に関する知識を深めておくことは、志望先業界を理解する上で欠かせません。

業界によっては、法制度や規制等に大きく制約されるものや国際情勢に左右されるものなど、様々な業界構造上ネックとなっている要素があります。

それらを含めた幅広い知識を貪欲に調査し、業界構造を理解しておくことが大切です。

業界の具体的な仕事内容

マクロ的な観点からの幅広い業界知識を広げておくことも大切ですが、業界の個々の具体的な仕事内容について調査しておくことも必要です。

伝統的なスタンダードな仕事内容はもちろんですが、最近の新しい仕事内容や開発案件、新規の先端事業分野などについても把握しておくことが求められます。

そのため、該当業界に関する日頃のニュースや時事問題などについても自分なりにアンテナを張って、意識的に興味と関心を持つようにすることが有効です。

業界の将来性と未来の予測

自分が就職したい業界ですから当然ですが、志望業界について一番気になるのは、やはりその業界の将来性です。

これについては、いわば自分の将来の問題にも関わるため、他の調査項目と比べて、かなり熱意を持って調査すべき項目といえます。

業界の将来性については、各種シンクタンクのレポートや証券会社系の調査など、様々な参考資料があります。

信頼性のある参考資料をいくつか調査してみることが基本ですが、それにとどまらず、自分なりの見方を持つことが大切です。

そして、たとえば、就活の面接の際に、業界の将来、さらには志望する会社の将来について、自分の意見をその根拠とともに説明できるようになっておくことが必要です。

業界研究をする際のポイント

以上、業界研究で調べるべきポイントについて述べてきましたが、ここで、やや少し専門的な観点から、業界研究をする際のポイントについて三点に絞って挙げます。

業界ならではの特性

まず1点目は、業界ならではの特性を把握することです。

いろんな指標やデータを調べて、大まかな業界の全体像を把握することは基本です。

そこからさらに調査を広げ、その志望業界ならではの特性が何かを説明できるようになることが必要です。

それが説明できるようになるということは、それがそのまま、志望動機の精度の向上に直結します。

業界を深く知り、その特性を把握しているからこそ、その業界が抱える問題点や取り組むべき課題が見えてくるはずです。

そして、その結果、自分がそれに対して何ができるのか、何をしたいのかが明確になります。

それこそが、志望動機の根幹を形成する大変重要なものです。

誰に対するサービスなのか

次に2点目ですが、志望業界のサービスが、誰に対するサービスなのかを調査することです。

業界のサービスについて考察する際は、供給側と需要側の組み合わせから見て、いわゆるBtoBなのか、BtoCなのかという観点から見ることが一般的ですが、これは、自分の志望する業界サービスを理解する上でも欠かせない視点です。

その業界の特性や今後の発展性を考える上で、その業界のサービスが誰に対するサービスなのかを的確に把握することが重要です。

時代が目まぐるしく変化する中、サービスを誰にどのように提供するのかという問題は業界の動向を予測する上でも欠かせません。

サービス面に着目した業界調査は、その業界の未来を予測する上で大変有効なものです。

たとえば、サービスの具体的な提供方法について、5G活用型販売や他の業界との協働販売など、いろいろと調査を進めていけば、より理解を深めていくことができます。

業界が提供するサービスについての研究が深まれば、自分のやりたい仕事像も見えてくるに違いありません。

ビジネスモデルの理解

最後に3点目ですが、ビジネスモデルを理解することです。

事業運営の主軸はビジネスモデルです。

いかなる事業主体も、それぞれのビジネスモデルを持っています。

ビジネスモデルの優劣、時代との適合性が、事業主体の存亡を左右します。

事業主体によっては、創業当初からの古いビジネスモデルに代わり、新しいビジネスモデルを打ち出し、それが事業運営の基幹となっているケースが見られます。

調査の結果、次の時代を見据え、新しいビジネスモデルを打ち出している姿勢が見えれば、より強い確信を持って志望先を決められるに違いありません。

まとめ

業界研究は、就活の第一歩として大変重要なプロセスであることが、ご理解いただけたかと思います。

興味がある業界があれば、まずは業界研究に着手してください。

漠然としたイメージを持っているだけでは実際のことはわからないままです。

業界研究を通じて、自分の進むべき業界を、自信を持って決定されることを願ってやみません。

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