「三菱商事の企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

「三菱商事の企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

この記事をご覧のあなたは、三菱商事に入社したいとお考えですね。

三菱商事は財閥の流れを組む総合商社で、エリート感あふれる企業です。

年収も知名度もかなり高いので、就活生からとても人気の企業です。

三菱商事に入社するには徹底的な企業研究を行う必要があります。

この記事では、三菱商事の企業情報や社員の声をご紹介します。

ぜひ参考にしていただけたら幸いです。

三菱商事の企業研究で確認すべきポイント

三菱商事の様々な企業情報を紹介します。

この中で、特に重要となるのは「企業理念」や「事業内容」「競争力」の3つです。

重点的にチェックしましょう。

①代表取締役

代表取締役社長

垣内 威彦

略歴

  • 1979年4月 三菱商事(株)入社

  • 2010年4月 執行役員 農水産本部長

  • 2016年4月 社長

  • 2016年6月  取締役 社長(現職)

②企業理念

三菱商事は「三綱領」を拠り所に、公正かつ健全な事業活動を推進しています。

三綱領の内容は、以下の通りです。

・「所期奉公」→事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。

・「処事光明」→公明正大で品格のある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。

・立業貿易→全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。

「処事光明」でも表されている通り、三菱商事はコンプライアンスへの意識が非常に強い企業です。

コンプライアンス徹底のために、世界人権宣言や国際労働基準等の国際ルールを、社員一人ひとりが順守しています。

三綱領に則り、別途で「環境憲章」や「社会憲章」なども定めており、企業価値の向上のみならず社会の持続的発展mo

目指しています。

③設立年・事業拠点・資本金

設立年

1950年

事業拠点

東京都千代田区丸の内二丁目3番1号

資本金

204,446,667,326円

④事業内容

三菱商事の事業内容は多岐にわたり、主に以下の7つの事業に分かれます。

地球環境・インフラ事業グループ

世界各地でインフラ支援を行う事業です。

発電・送電設備、水道設備、交通インフラ、海洋上での石油・ガスの開発や輸送など、事業対象も様々です。

リチウムイオン電池の開発等、限りある資源をより多くの人が使えるようにする技術の開発にも取り組んでいます。

新産業金融事業グループ

商業施設や工業団地、住宅といった不動産事業や、世界各地との販売網を生かした物流、商社特有の知見を活かした投資・ファンド運用業務などを行います。

エネルギー事業グループ

原油や石油製品の仕入れ、販売、ガソリンスタンドへの提供まで一貫したサービスを実施しています。

原油だけでなく、液化天然ガスの開発や供給にも寄与しています。

新しいエネルギーが注目されているため、今後は液化天然ガスの開発事業は進んでいくでしょう。

金属グループ

南米やオーストラリアの鉱山開発や精錬事業に投資し、世界各国の金属製品の供給に関わっています。

発展途上国の建設ラッシュ、それに伴う金属製品の需要増により、事業の拡大が見込まれる分野です。

機械グループ

産業機械(農業機械・建設機械)から宇宙関連事業まで幅広い機械を担当しています。

いすず自動車と連携し、東南アジア地域でのトラックの販売も行っています。

化学品グループ

製品の材料となる化学製品の生産から、医薬品や農薬といった私たちの生活に関わるものまで幅広く担当します。

新興国の発展により中間層が拡大したため、今後成長が見込まれる分野といえるでしょう。

生活産業グループ

食料品や衣類などの生活必需品を、実際に消費者のもとへ届ける事業です。

原料の調達から小売店への提供まで、一貫して扱います。

近年、ローソンやケンタッキーを傘下に取り込みました。

⑤業績

三菱商事の売上高と営業利益の推移は、下記表の通りです。

年度

売上高

営業利益

2018年

4兆5200億円

2905億円

2017年

4兆4445億円

3275億円

2016年

4兆2387億円

2702億円

2015年

4兆3944億円

2014年

4兆3231億円

⑥成長性

三菱商事は、これから成長する可能性が高いといえるでしょう。

その理由は、三菱は単なる仲介ビジネスを超えて事業投資型ビジネスへと変貌を遂げたことで、過去最高益を更新し続ける企業となっているからです。

総合商社の中では資源を重点的に扱っており、資源価格の変動の影響を受けやすいです。

ただ事業投資型ビジネスが成功している以上、将来性に関しては問題ないといえるでしょう。

⑦景況・経済動向による影響度

資源価格が暴落したことで、2015年決算で連結赤字に転落し、伊藤忠商事に純利益ナンバーワンの座を明け渡した過去があります。

その反省を活かし、急速に非資源分野の拡大を進めており、コンビニ事業等へと裾の尾を広げているのが特徴です。

⑧競争力

三菱商事の強みは、他の総合商社と比べて、トップクラスの規模を誇っている点が挙げられます。

規模が大きいということは、利益をそれだけ挙げているともいえます。

その莫大な利益を元手に、採算が取れると見込んだ事業に積極的に投資してきました。

取り組む事業の幅を広げたため、リスクヘッジも取れています。

非資源分野では伊藤忠商事に一足遅れている状況ですが、資源分野で獲得した新興諸国とのパイプを活かし、生活用品ビジネスで非資源分野を強化することも可能です。

世界的に景気が回復している状況のため、資源価格も安定に転じており、三菱商事には追い風が吹いているといえるでしょう。

⑨社風

三菱商事の社風の特徴としては、三綱領でも表されている「倫理観の高さ」が挙げられます。

ただ、だからといって杓子定規の冷徹な人間というわけではなく、商社パーソンとして明るさも兼ね備えています。

OB・OG訪問を行った学生に対し、最後まで熱意をもってサポートする社員も多く、人間的に魅力ある社員が多いといえるでしょう。

エリートかつ熱血漢という理想的な人間が多く働いています。

⑩キャリア形成の環境

三菱商事の人材育成では、「構想力」「実行力」「倫理観」を高い水準に鍛えることに主眼をおいています。

また、グローバル化の波を受けても生き残っていけるよう、ダイバーシティマネジメントに積極的に取り組み、柔軟かつ強い組織の形成に取り組んでいます。

⑪職種

三菱商事の採用HPを見てみましたが、新卒採用の募集職種の情報は現時点では公開されていません。

過去には「スタッフ総合職」での募集が行われていました。

求める人物像については、具体的な記載は見つかりませんでしたが、商社の仕事内容を考慮すると以下の特徴があるといえるでしょう。

■価値観や立場の異なる関係者と協力関係を築き、目標達成できる人材

■リーダーシップを発揮し、関係者をまとめあげることができる人材

■事業関係者に対して、主体的に提案し、自らも協力して実行に貢献することで変革を起こしていけるような人材

具体的な能力としては「リーダーシップ」「コミュニケーション力」「提案力」「主体性」「実行力」といったスキルが求められます。

⑫勤務条件

勤務時間

9:15~17:30

勤務地

初期配属は当社本店若しくは 関西支社、又は当社子会社、その後は異動による変更あり

福利厚生

雇用保険

労災保険

健康保険

厚生年金

診療所

研修所

独身寮

社宅

育児休暇制度 等

初任給

月25万円程度(月給制)

⑬CSR活動・ダイバーシティの取り組み

  • コーヒーの品質向上と産地の環境保全

  • 採掘跡地の環境修復

  • 「ふなばし 森のシティ」プロジェクトの推進 等

⑭関連企業

  • メタルワン

  • ローソン

  • 伊藤ハム米久ホールディングス 等

【企業研究】三菱商事社員の声を紹介

就職活動では、先輩社員の声を聞くのも大切です。

企業HPからでは得られないリアルな情報が入手可能です。

三菱商事職員の就職体験談を紹介するので、志望動機や実際に働いて感じた社風など、ぜひ参考にしてください。

自動車所業本部:2017年入社女性

業界全体のあるべき姿を確認しながら、上流から下流まであらゆるフェーズに主体的に関わりたいと考えていたため、総合商社を選びました。

「経営人材になる」を就活の軸に据えていたのですが、総合商社はトレーディングスキルと経営ノウハウの両方がバランスよく身につくだろうと考えました。

総合商社のなかでも三菱商事を選んだのは、規模の大きさや関係会社の多さが決め手となりました。

入社してかんじたのは、研修制度がとても充実している点です。

自動車ディーラーや工場での現場研修など、現場の感覚が身につく研修を受講できました。

石油化学品本部:2017年入社男性

私は、就活の軸に「働く人の魅力」を据えていましたが、三菱商事はOB訪問や面接で会う社員の方全てが、全力で業務に取り組みその未知のプロを目指している尊敬できる方でした。

「将来的にこんな人になりたい」という方が働いているのが三菱商事だったのです。

面接では持ち前の好奇心の強さが、商社の「現場主義」とマッチするだろうという趣旨のアピールをしました。

面接はコミュニケーションの場と捉えていたので、こちらから積極的に質問もしました。

面接官の方が目を輝かせてご自身の経験を話されていた姿が目に焼き付いています。

就活生へのメッセージとしては、面接ではあまり身構えず、自分の本来の姿を見せるのが重要だと思います。

入社後に驚いたことは、思っていた以上に「自主性」を求められる点です。

上司から指示をもらうケースも多いですが、「君はどのように考えるのか」と意見を求められることもあります。

主体的に考えながら仕事を進める緊張感を味わうことができます。

まとめ

三菱商事の企業情報と新入社員の声をご紹介しました。

幅広い業務範囲と、三綱領からも透けて見える倫理観の強さが特徴です。

コンプライアンス遵守を徹底する意識の高さだけでなく、仕事への熱い想いを併せもつ魅力的な社員が多く働いています。

誰もが憧れる三菱商事ですので、求められる能力は高いですが、色々な意味で目指す価値ある会社です。

この記事で学んだことを活かし、就職を成功させていただけると幸いです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます