「楽天の企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

「楽天の企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

皆さんは楽天に入社したいとお考えですね。

楽天は創業から20年程度しか経過していないのに、売上額が一兆をこえる水準へと昇りつめた会社です。

超人気企業ですから、就職を成功させるには徹底的な企業研究を行わなければなりません。

この記事では、楽天の企業研究で確認すべきポイントを紹介します。

楽天社員の声も紹介するので、参考にしていただければ幸いです。

 

楽天の企業研究で確認すべきポイント

まずは、楽天の企業研究で確認すべき点を解説します。

就活で特に重要となるのは「事業内容」「企業理念」「競争力」の3つなので、この点を重点的に確認しましょう。

 

①代表取締役

氏名

三木谷浩史

経歴

・1988年 一橋大学商学部卒業

・1993年 ハーバード大学経営大学院卒業

・1995年 日本興業銀行退社、楽天創業

・2004年 プロ野球新規参入を表明

代表メッセージ

「どうすれば達成できるか」を考え、そしてまた挑戦する。

 

そこに、ビジネスの面白さがある。

 

 

②企業理念

楽天の企業理念は「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」です。

ユーザーや取引先企業へ質の高いサービスを提供しつつ、多くの人々への成長を後押しすることで、社会を豊かなものへと変革します。

時代の流れを先取りして企画・開発することで、企業価値・株価価値の最大化を図っています。

 

③設立年・事業拠点・資本金

設立年

1997年2月

事業拠点

東京都世田谷区玉川1丁目14番1号 楽天クリムゾンハウス

資本金

2,059億円(2018年12月31日現在)

 

④事業内容

楽天の事業内容は、大まかに分けて以下の3つです。

 

■「インターネットサービス」:楽天市場・楽天ブックス・楽天オークションなどの各種ECサイト

■「金融サービス事業」:電子マネー事業、クレジットカード事業、銀行事業、証券事業、保険事業

■その他:通信事業、プロスポーツ事業、エネルギー事業等

⑤業績

楽天の売上高と営業利益の推移は、以下の通りです。

(単位:百万円)

年度

売上高

営業利益

2018

1,101,480

170,425

2017

944,474

149,344

2016

781,916

78,512

2015

713,555

96,778

 

⑥成長性

楽天の将来性は、IT企業のなかでも有数の将来性と言えるでしょう。

ECサイト事業・金融事業・モバイル事業などほぼ全ての産業が成長過程にあるため、下手をしない限り会社として順調に成長していくはずです。

主力のEC事業で幅を利かせ、金融事業で脇を固めるというIT企業成長の正攻法を取っている企業です。

 

⑦景況・経済動向による影響度

上記の指標の通り、売上高は一兆円を超え、この数字は営業利益とともに過去最高を記録しました。

業績を支えているのはフィンテック(金融)事業。

楽天カードの会員が増え手数料収入が増加し銀行サービスの拡大もあり、売上高と営業利益が順調に伸びたのです。

 

⑧競争力

楽天の強みの一つは「高い営業利益率」です。

毎年、営業利益率は10%超えで順調に推移し、高い経営効率性が窺えます。

楽天はこの高い営業利益率を生かして、新規事業に積極的に投資しています。

また、幅広い事業を展開し、その多くが高い競争力を持っていることでも有名です。

さらに、ブランド力も強みのひとつ。

フランチャイズ球団を保有しているため、一般認知度が非常に高いです。

社長の三木谷氏がメディアに頻繁に露出していることもあり、企業としての認知度はトップクラスといえるでしょう。

インターネット上の楽天の何らかのサービスを利用している方は多く、広告効果も絶大なものです。

 

⑨社風

楽天の社風の特徴は何といっても、スピード感があることです。

IT企業はどの企業もスピード感があるのが常ですが、IT企業のトップを走る楽天はより一層のスピード感が求められます。

また、楽天は世界70カ国から人材が集まっており、2010年から社内の公用語も英語となっています。

そのため、様々な国籍を持つ多様な社員で構成されているのです。

仕事というより学校のような雰囲気で、プライベートも社員と過ごす人が多いそうです。

 

⑩キャリア形成の環境

入社後、仕事を覚えるまでは、しっかりとサポートしてくれる環境です。

元々はベンチャー企業ということもあり、自分が希望すればどんどん新しい仕事にチャレンジできます。

 

⑪職種

公式ページの採用情報によると、職種は大きく分けて以下の4つから構成されています。

 

■ビジネス

→「戦略・経営企画」「新規事業計画・サービス計画」「営業・コンサルタント」「マーケティング・PR」「データサイエンティスト・データアナリスト」「金融専門職」「物流・SCM・その他」「カスタマーサポート・運用管理」

■エンジニア職

→「プロダクトマネージャー」「アプリケーションエンジニア」「インフラエンジニア」「セキュリティエンジニア」「データサイエンティスト」「リサーチャー」「テクノロジーマネジメント」「開発サポート」

■クリエイティブ職

→「プロダクトマネージャー/プロデューサー、プロジェクトマネージャー/ディレクター、UX/デザイナー/フロントエンドエンジニア」

■コーポレート職

→「人事・総務・コーポレートコミュニケーション」「法務/知的財産/内部監査」「財務・経理」

〈求められる人物像〉

楽天は、求める人物像として「インターネットを愛し、楽天主義に理解・共感し、実行に移すことができる方」を挙げています。

楽天主義とは、平たく言えば企業理念のことです。

楽天はイノベーションによって、社会に付加価値を与えるのを理念としているため、新しいものを生み出し社会に貢献したい方は、楽天マインドを備えているといえるでしょう。

ただ理念に共感するだけでなく、実行に移す行動力が必要です。

選考では行動力や積極性をアピールすると良いでしょう。

 

また、社内公用語が英語のこともあり、TOEICで800点を獲得しなければなりません。

ただ、入社選考時点で800点が必要となるわけではないようなので、安心してください。

ただ、内々定が出てから入社するまでの間に取っておいたほうが良いでしょう。

 

⑫勤務条件

楽天の勤務条件・職場環境に関する情報を、以下に記します。

 

  • 所定勤務時間9:00~17:30(一部の職種では裁量労働制を採用)

  • 東京本社以外にも、国内支社・海外で勤務の可能性あり

  • ドレスコードはないため私服でも勤務可。

    営業職等の社外の方と接触がある方はスーツで勤務している人も多い

  • 野球観戦、各種懇親会など部署の垣根を超えた懇親を深める取り組みあり

  • 社員全体の4割弱が女性、管理職に昇進する女性も

 

⑬CSR活動・ダイバーシティの取り組み

  • 資源を有効的に活用するエコ活動

  • 義援金募集

  • 海外での学校設立支援 など

⑭関連企業

  • ・楽天モバイル株式会社

  • ・楽天カード株式会社

  • ・楽天銀行株式会社

  • ・株式会社楽天野球団

  • ・楽天ヴィッセル神戸株式会社 など

【企業研究】楽天社員の声を紹介

最後に、実際に楽天の社員として働いている方の声を紹介します。

先輩社員がどのような理由で志望を決めたのか、楽天で働くために必要となる能力は何なのかなど参考にしましょう。

 

大阪支社に配属となり、「楽天市場」や「楽天ブックス」の開発チームに5年間在籍。

様々なサービスを展開するバリエーションの多さと、大企業とは思えないベンチャー企業体質に魅力を感じ、入社を決意。

大学院時代は、ベンチャー企業のWeb開発でアルバイトをしていたこともあり、自分のやってきたことを生かせる会社に就職したいと考えていました。

楽天といえば大企業のイメージがありましたから、自分にとっては異質な存在でした。

ですが、楽天市場のような大規模なサービスだけでなく、積極的に新規サービスの展開を行うベンチャー企業的な性質もあり、この会社なら様々な業務に携われると感じ、入社を決意しました。

また、球界参入やグローバル展開など、業種・分野を超えた活躍をしている点にも魅力を感じました。

楽天の強みは「エンジニアの多さ」だと考えます。

エンジニア同士が気軽に情報交換できる体制が整っており、エンジニア同士で気軽にコミュニケーションが取れ、様々な情報共有ができる環境です。

 

2012年中途入社:マーケティング職女性

2012年、前職の通信会社を退職し、楽天カード株式会社に中途入社。

前職で勤めていた通信会社は裁量権がなく、定型のマニュアルを作成する業務ばかりでした。

裁量権があり、様々な業務を体験できる会社に入りたいと思い、楽天カードへの入社を決意しました。

入社前から楽天カードの会員であり、楽天市場をよく利用していたことも入社の理由です。

現在は楽天カード推進部という会社で働いており、部署としての課題は新規会員をどのように増やすのかという点です。

お客様の声や分析した数字などから、今後の施策を考え真剣に議論し、より良いサービスのためには何をすべきか探っています。

バナーのデザインやキャンペーン施策など創意工夫を行い、お客様に直接提案できるので、やりがいを感じています。

事前の予想とは異なる結果に終わることも多く、大変難しいのですが、その分充実感があります。

 

2013年中途入社:経営企画職男性

学生時代は、情報工学を専攻し、プログラミングやAIなどを学びました。

前職はコンサルティングファームで様々な領域の知識を得ていましたが、今後のキャリアを考えるうちに、事業会社で新規サービスの企画や既存事業の拡大に携わりたいのだと思い至り転職を決意。

楽天に当時感じていた魅力は、世の中に与える影響の大きさです。

楽天市場は数千万のユーザーに利用され、1兆円規模のお金が動いています。

そのスケールの大きさは、働くうえでのモチベーションにつながると考えました。

仕事の進め方としては、チーム一人ひとりの役割が大きく、チーム全体のゴールに向かってスピーディーに取り組んでいます。

チームのみんなと切磋琢磨して、それぞれが成長できる環境です。

いつでも相談しやすい環境があり、社内で信頼関係を構築することで仕事を進めやすい環境を自分で作ることができるのも魅力のひとつです。

 

参考:https://corp.rakuten.co.jp/careers/interview/

楽天の企業としての特徴を紹介しました。

「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」の理念のもと、ユーザーや取引先企業へ質の高いサービスを展開しています。

既存事業の競争力が高く、新規で拡大中の領域も多く、将来性が高い企業です。

社風としては、スピード感があり相談しやすい環境でもあるということです。

社内公用語が英語ですので語学力が必要ですが、スケールの大きな業務をしたいとお考えの方には楽天はおすすめの企業です。

 

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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