エントリーシート作成の中でも書きにくい項目の一つが「ガクチカ」です。
なかなか自分のガクチカが見つからない時は「学んだ事」をモチーフにガクチカを作成してみては如何でしょう?
サークル活動でもバイト経験でも、そこから学び取れた事は何か一つくらいあるはずです。
それを明確にして、具体例を添えればあっという間に心に響くガクチカの完成です。
書き方の詳細については本文でみっちりと解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
さらにNGポイントも紹介するので、ガクチカ作成前にはNGポイントについてもしっかりとチェックしておいてください。
大学での研究、サークル活動、アルバイト経験など、思い出していけば何かしらの「学んだこと」があるはずなので、「学んだこと」をベースに考えましょう。
また「学んだこと」を話しのベースに添えていますと、面接官に伝わりやすいというメリットがあります。
【学んだことをガクチカに】自己PRとの違いは?
ガクチカを書く際に気になるのは、そもそも自己PRとガクチカは何が違うのかというポイントです。
混同せずにアピールするためにも、両者の違いはしっかり把握しておきましょう。
まず、ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」であり、力を入れたことの経験から学んだことや伸ばしたスキルをアピールしていきます。
学生生活を通じてどのようなことに打ち込み、その経験からどのような成果・成長・学びを得たのか、企業はガクチカを聞くことで評価しています。
経験を学びに変えていける人物か、何かに集中して取り組むことができる人物かなどがおもな評価基準となります。
これに対して自己PRは、自分が持つ強みをアピールし、企業に対してどのように貢献できるか伝えていくものです。
ガクチカと同様に自己PRも具体的なエピソードを通じてアピールする必要があるため、両者は混同されやすいことが特徴です。
【学んだことをガクチカに】聞かれる理由
では、そもそも企業は、なぜ面接やESでガクチカを聞くのでしょうか。
ガクチカについて対策をしっかり強化する際は、ガクチカを聞かれる理由についても理解を深めておきましょう。
企業がガクチカを聞く理由は、以下のとおり3つのことが挙げられます。
- 学生の人柄を知りたい
- 企業との相性がいいか
- 入社後に企業に貢献してくれるか
このように企業の狙い・意図はさまざまあるため、事前にチェックしておけば、ガクチカもより書きやすくなるでしょう。
いずれも企業にとっては重要なポイントであり、ガクチカを聞く際は重要な評価基準になります。
では、次の項目から聞かれる理由3つを詳しく解説していきます。
学生の人柄を知りたい
企業は学んだことについてのガクチカから、学生の人柄を知りたいと考えています。
学生の人柄を知る事で企業に貢献してくれる人材かを見極めているのです。
また、人柄は学生一人ずつ違います。
そのため人柄の魅力を判断基準の一つにしているのです。
どの質問についても、企業はまずは人柄に注目しています。
そのため企業に自分らしい人柄を説明することを意識して、好印象に繋げましょう。
企業との相性がいいか
企業はガクチカを聞くことで、企業との相性をチェックしています。
どのような企業も、自社が求める人物像にぴったり合う学生に入社してもらうことで、ミスマッチを避けたいからです。
万が一相性が合わない人を採用すれば、ミスマッチによる早期離職が起こる可能性があります。
早期離職は企業・学生それぞれにとってマイナスなことであり、避けるためには人柄や価値観をよく見極め、企業の理念や大事にするルールなどに共鳴できるかどうかが重要となります。
相性の良い学生を採用すれば、学生は自分の強み・スキルを活かして積極的に活躍できるでしょう。
それによって企業の利益のために貢献できるため、お互いにとってプラスになります。
ガクチカからは本人の興味関心から性格、グループ内での動き、成長意欲などさまざまなことが伝わってくるため、企業はそれらをチェックすることで相性を確かめているのです。
入社後に企業に貢献してくれるか
これが一番大切な注目ポイントです。
企業は学生が入社後、貢献してくれる人材か注目してみています。
そのため企業に入社後も活かせる内容のガクチカを作成しましょう。
学生は内定をもらうことがゴールだと考えがちですが、企業にとっては、企業で活躍してくれる人材が欲しいのです。
長く付き合っていくことになるかもしれない学生を採用するかどうかは学生に企業への貢献意思があるかどうかで決まります。
内定をもらったあとのことも想定して企業に区兼できることをアピールするといいです。
【学んだことをガクチカに】人事に伝えるメリット
ガクチカは何を書いたら良いのか悩んでしまう学生が多い項目の一つですが、企業の人事担当に印象を残せる重要な項目でもあります。
面接の前からポジティブな印象を残すためにも、ガクチカについて語る時は質問にも対応できるように具体的な内容を考えておくことが大切です。
ここからは、ガクチカで学んだことをエントリーシートで伝えるメリットについて見ていきましょう。
メリットは主に自分の人柄や考え方をアピールできること、自走する力をアピールできることの2つがあります。
それぞれの理由について詳しく解説します。
課題解決能力がアピールできる
ガクチカで学んだことを伝えるメリットとして、「課題解決能力をアピールできる」ことがあげられます。
課題や目標に対して、どのように取り組んだかを面接官にアピールすることができます。
この能力は、仕事をするうえでも大切になってくるスキルで、営業などでは、顧客の要望に応えるために、必要になってきます。
過去の経験から、そのように課題を解決したかをアピールすることで、面接官から良い評価を受けることができます。
あなたの人柄や考え方をアピールできる
ガクチカで学んだことを書くメリット1つ目は、あなたの人柄や考え方を知ってもらえる点です。
エントリーシートや履歴書を提出する段階では、企業の人事担当者は顔写真と書いてある内容であなたについて知ることになります。
書かれている内容が薄いと人物像をイメージしてもらいにくく、せっかく提出しても印象に残らない可能性があるのです。
ガクチカで挑戦したことや結果的に得られたことまで伝えられると、「就職後もこんな考え方で学びを深めてくれそうだ」とポジティブな姿をイメージしてもらいやすくなります。
応募書類の内容は学生の第一印象を決める大切なツールなので、ガクチカをあなたと人柄や考え方を知ってもらう項目として活用しましょう。
働くイメージがしやすくなる
企業に、自分の働くイメージを持たせるのも、ガクチカで学んだことをアピールすることのメリットです。
具体的に仕事で活かせる自分のスキルをアピールすることで、面接官に好印象を与えることができます。
自分の過去の経験を通じて、何を学び、そんなスキルを身に着けたのかを振り返ってみましょう。
具体的にイメージしてもらうためには、数字や成績などを分かりやすく伝えることが大切になってきます。
【学んだことをガクチカに】どんな経験が書きやすい?
学んだことをガクチカとして書く際は、具体的にどのような経験であれば書きやすいのか気になるところでしょう。
前もって書きやすい経験についてチェックしておけば、ガクチカの題材・エピソードもスムーズに選ぶことができます。
書きやすい経験は、以下のとおりです。
- 成功した経験
- 失敗した経験
- 成長した経験
以上の経験には、どれも自分なりの頑張りや学んだことが詰まっているため、ガクチカとして深掘りしながらアピールできます。
ガクチカで学んだことを書くにあたってどのような経験を取り上げれば良いのか迷った際は、以下から詳細をチェックしてみましょう。
成功した経験
学生時代に経験したことの中で成功した経験、何らかのプラスの成果を出せた経験があれば、ガクチカとしてアピールしやすくなります。
成功体験は、自分の目標への努力や工夫、それに関する能力をわかりやすくアピールできることが強みです。
たとえば、以下のような経験が挙げられるでしょう。
- 資格試験に合格した
- アルバイト先の売上アップに貢献した
- 部活・サークル活動の大会で入賞した
ガクチカのエピソードは、必ずしも成功体験でなくても問題ありませんが、成功体験のほうがやはり華々しさがありアピールしやすいと感じる人も多いです。
そのため、よりプラスな印象を残したい人は、これまでの学生生活でどのような成功体験があったかをよく思い出してみてください。
また、その際は成功のためにどのような努力・工夫を重ねたのかも整理しておきましょう。
失敗した経験
学んだことをガクチカに書く際は、失敗した経験を取り上げるのもおすすめです。
成功体験だけでなく失敗体験も自分にとって尊いものであり、ひいては成長や学びにつながるためです。
企業はガクチカを聞くことで、学生がどのように工夫し、困難や難題をクリアしようとしてきたのかをチェックしています。
自分なりに問題解決について考えたうえで努力・工夫ができる人なのか確かめれば、総合的な人間力の高さがわかるからです。
そのため、「結果として成功したか・失敗したか」はそこまで重視されません。
失敗しても学んだことや人としての成長につながったことをアピールすれば、対応力や伸ばしてきたスキルなどは十分に伝わるでしょう。
ガクチカとして書きやすい経験をピックアップするにあたって、良い成功体験がなかなか見つからない場合は、あえて失敗した経験から学びや成長をアピールしてみてください。
成長した経験
ガクチカとして書きやすい経験を選ぶなら、成長した経験を取り上げるのもおすすめです。
成長した経験をガクチカのエピソードとしてアピールすれば、自分の能力や努力の過程がアピールできるようになります。
まず、成長は何らかの努力や工夫なしでは実現されないものです。
成長したということは努力や工夫をしっかり続けてきたということなので、ガクチカでは、そのプロセスで高評価を獲得できます。
なお、成長した経験としては、たとえば以下のような経験があります。
- インターンのグループワークを通じて自分の意見を発言できるようになった
- 練習を重ねたことでプレゼンのコツをつかみ、発表のクオリティが上がった
- アルバイトで接客スキルが上がった
以上のようなエピソードは、ほかとの差別化を意識し、少しでも具体的に伝えることでオリジナリティをアップさせていきましょう。
エピソードを探す際は、これまでどのような成長を遂げてきたか振り返ってみてください。
【学んだことをガクチカに】選び方を紹介
ガクチカでアピールする「学んだこと」について、どのようなエピソードを選べばいいかわからない人も多いのではないでしょうか?
学んだことというと内容は多岐にわたりますね。
サークル活動やゼミ、アルバイトの中で学んだこともあるかもしれません。
かなり選択肢が多いのでどのエピソードを選ぶべきか迷うのは当然です。
そこで、ガクチカでアピールするべき学んだことのエピソードの選び方について説明します。
以下の二点のポイントからガクチカに使えるエピソードを選んでみましょう。
企業が求める人材と合致するものから選ぶ
企業が求める人材や企業のスローガンなど、企業の社風と合致するエピソードをガクチカの軸としましょう。
企業のニーズを抑えたガクチカがつくれると当然企業からの印象も良いです。
ガクチカは企業ごとに変えるようにしましょう。
企業の特色は企業ごとに異なります。
それぞれの企業に良い印象を持ってもらうために企業が求める人材に合わせたガクチカを作成します。
問題解決能力がアピールできるエピソードを選ぶ
企業は学生が挫折したエピシード、課題にぶつかったエピソードが好きです。
というのも、これはどちらも問題解決能力が見られるからです。
学生が挫折や課題をどう乗り越えたのか企業は注目しています。
このようなエピソードから知る事のできる学生の人柄や能力は企業に入社後も役立ちます。
企業に入社してからの課題解決能力を図るためにエピソードに注目しているのです。
ぜひ問題解決能力を活かしたエピソードを選んでアピールするようにしましょう。
【学んだことをガクチカに】回答する際のコツ
続いては、ガクチカで学んだことを伝える時に意識したいポイントについて解説します。
「在学中に誇れるような資格を取得したり、賞をもらったりしたわけではないし」と考え、頑張ったことが思いつかないと悩む学生は多くいるでしょう。
しかし、決して華々しい体験談を求められているわけではないことを知っておきましょう。
あくまでも学生生活で経験できたことを書いてあなたの人柄や考え方を知ってもらうこと、社会人になってどのように成長できる人なのかを知ってもらうことが重要です。
人事の担当者にアピールできる内容が思い浮かばずに困っている方は、これから紹介する2つのポイントを参考にしてみてください。
大切なのは過程
これは意外に思われる方もいるかと思われます。
実は、企業にとって実績や成果を残してきたかどうかはそれほど重要ではないのです。
企業は結果よりもその経験に付随する努力や姿勢などの過程を重視しています。
具体的な人柄を知ろうとしているのです。
過程でどのような課題を見つけたのか、どこに苦労したのか、何を学習したのか、など過程を整理して見つけられるポイントは多いです。
ガクチカを書く際には、過程を具体的に書くことを意識して書くようにしましょう。
エピソードの内容は関係ない
ガクチカで学んだことを伝える際は、エピソードの内容が重要なわけではないことを知っておきましょう。
なぜなら、人事の担当者は学生生活で経験できたことからどのような人柄そして考え方に変われたのかを知りたいからです。
誰もが称賛する資格や賞を取得した、サークル活動の大会で優勝したなどの客観的に華々しい体験談は求められていません。
アルバイトを通して得たこと、日々のサークル活動を通して得たこと、一人暮らしを始めてから得たことなどでも良いのです。
たとえば、アルバイトをこなしながら大学の勉強や家事が疎かにならないために自分なりに行っていた対策、サークル活動で仲間と日々の練習に取り組む中で意識していたことからも社会生活に役立つ学びは得られるでしょう。
ガクチカと聞くと「華々しい功績がないと印象に残らないかもしれない」と思っている方もいますが、学生生活の中で自分が日々何をしていたのかじっくり考えることから始めてみてください。
再現性があることを伝える
ガクチカで学んだことを書く際は、再現性のある内容を伝えることを意識してみてください。
再現性とは、就職後に似た場面に遭遇した時、壁にぶつかった時にガクチカで得た経験を柔軟に活かせる力のことです。
学んで成長できた体験を伝える目的は、自分は企業にとってメリットのある人材だと知ってもらうことです。
ただエピソードと学べたことをシンプルに伝えるだけでは、再現性のある学びだとは認識してもらえません。
入社した後のどのような場面で学びを活かせると考えているのかを具体的に考えてみましょう。
また、「もっと新しいことにもチャレンジしたい」という意欲があることを主張するのもおすすめです。
たとえば、社会人として理想としたい人物像や達成したい目標がある場合は、その内容を簡潔に伝えてみると良いでしょう。
構成にPREP法を用いる
学んだことをガクチカでアピールする際は、回答するときの構成としてPREP法を用いましょう。
PREP法は論理的でわかりやすい文章の伝え方であり、PREP法を活用すれば、具体的なエピソードも加えてガクチカが伝わりやすくなるからです。
PREP法の基本的な構成は、以下のとおりです。
- Point(結論)
- Reason(根拠・理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
はじめに結論をはっきり述べたうえでテーマを明らかにし、そのようにアピールする理由や根拠、そして具体例を伝えることでテーマを詳細化していきます。
そのうえで、最終的に結論をもう一度述べる方法がPREP法になります。
ガクチカの場合はまず何に力を入れたのか述べることが重要で、そこから根拠・具体例(エピソード)を伝えていきましょう。
最終的に4ステップ目の結論では、学んだことや成長したことを書き、入社への意欲をアピールすることが重要です。
【学んだことをガクチカに】伝わりやすい答え方
例文をチェックする前に、そもそも「ガクチカを書く際に気をつけておきたい4つのポイントについてチェックしてゆきたいと思います。
ポイントを抑えてガクチカを作成すれば、面接官の心に届きやすい内容となるはずです。
まずは主張したい結論を明確にする
ガクチカ書く際、まずは「主張したい事を明確にする」事からスタートしましょう。
ここを明確にしないまま文章を書きはじめますと、「結局何が言いたかったんだろう…」というガクチカになる可能性が大です。
実際にエントリーシートをチェックしていますと、主張が明確でないガクチカはよく見かけます。
学んだ事をベースとしてガクチカを作成するのであれば「何を学んだのか」「そこから何が得られたのか」を明確にしてください。
それがはっきりすれば、相手に伝わるガクチカを作成できます。
具体例を織り交ぜて信ぴょう性を出す
ガクチカには具体例が欠かせません。
たとえば「サークル活動で地域との交流を頑張りました」とだけ書かれていたとします。
この例ではどんな交流をしたのかも分かりませんし、本当にサークル活動をしていたのかすら怪しい感じがしてしまいます。
これでは面接官の心に残ることはないでしょう。
ここに「ボランティア活動をするサークルに所属しています。活動を通じて、月に1度は大学周辺の清掃をするなど、地域社会との交流を頑張りました。」と具体的な話が書かれていてこそ、ガクチカの信ぴょう性が出るのです。
また、具体例が書かれている事によって、あなたについてイロイロな事が見えてくるもの。
地域社会との交流を楽しむようなタイプであれば、コミュニケーション能力がありそうな気もします。
そういった部分から面接官は質問を考えますし、面接での会話も盛り上がります。
それは高印象に繋がるものです。
学んだことが仕事でどう活かせるのかを考える
ガクチカを考える際には、それが仕事上でどう活かせるのかについても考えておきましょう。
例えば「○○細胞の変性についての研究を頑張りました!」と主張されても、その研究が直接的に役立つ職場でない限り「ああそうですか、頑張りましたね(よくわからないけど…)。 」という反応になってしまいます。
それでは内定には繋がりません。
「研究を通じて、これまで常識だとされている事も一度疑ってみるべきだ、という事に気づかされました!」という場合には、革新的なアイデアを生み出せそうです。
ベンチャー系などであれば求められるタイプです。
ガクチカを考える際、そして書き上げたガクチカをチェックする際には「仕事で活かせるのか」という視点で考えてみてください。
【学んだことをガクチカに】例文紹介
続いては例文についてチェックしてゆきたいと思います。
前章でご紹介したガクチカ作成のポイントと見比べながらチェックしてみてください。
ご紹介するテーマは「研究で学んだ事」「アルバイト経験から学んだ事」そして「サークル活動から学んだ事」です。
部活系の例文
ここからは、部活系のガクチカの例文を紹介していきます。
具体的には、役職ごとに以下の例文があります。
- 部長
- 副部長
- マネージャー
- 部員
部活は頑張りや工夫のプロセスをアピールしやすいことがポイントです。
務めていた役職やポジションなどを明らかにしながら、例文を参考に、自分なりのガクチカを作成してみましょう。
1.部活(部長)
私が学生時代頑張ったことは野球部のキャプテンとして活動したことです。私が所属していた野球部は毎年、大きな大会に出場していて、優勝したことも何度かあります。
自分の代でもいい成績を維持するためにどうしたらいいかを常に考え、監督や副部長と相談しながら練習メニューを作りました。
練習メニューについていけない部員をサポートするなど、部員全員が最善のパフォーマンスができるように活動しました。
結果的に自分が部長を務めた2年間は、自分の学校を2大会連続、優勝に導くことができました。
この経験から、目標達成のためには計画性が大切だと学びました。入社後は、この経験を活かし、何事も計画的に取り組んでいきたいと考えています。
2.部活(副部長)
私が学生時代頑張ったことは、バドミントン部の副部長を務めたことです。副部長として、チーム全体を見渡し、チームのために何ができるかを考えて行動することを目標に活動しました。
具体的には、練習メニューを部員全員がついていけるものにしたり、部長と部員をつなぐ役割を果たしました。
結果的に団体戦の大会で入賞することはできませんでしたが、前回よりもいい成績を残すことができました。
このことから、俯瞰することの大切さを学びました。この経験を活かし、入社後は、物事を広い視点から観察することで問題が起きた際には臨機応変に対応したいと考えています。
3.部活(マネージャー)
私のガクチカは、サッカー部のマネージャーを務めたことです。マネージャー業務を始めたばかりの時は、掃除や備品管理、片付けなどの雑務をしていました。
しかし、「私も、チームのためになにか貢献したい!」と思い、チームのために何ができるかを考えました。
そこで私は、部員とコミュニケーションを取ることで、部員のモチベーションを上げることで、チームに貢献しました。
この経験から、サポートすることの大切さを学びました。
この経験を活かし、コミュニケーションを大切にし、仕事に取り組んでいきたいと考えています。
4.部活(部員)
私が学生時代頑張ったことは、テニス部での活動です。テニスの経験はなかったので、入部したての頃は自分のしたいプレーがなかなかできず、苦労しました。
私は、うまいプレーをするためには、体力が大切だと考え、体力づくりに専念しました。
具体的には、毎日の練習に加え、毎日10キロのランニングをしたり、筋トレを週に3回行いました。
この結果、スタミナがつき、自分の理想のプレーに近づくことができました。この経験から、継続することの大切さを学びました。
この経験を活かし、入社後も仕事に粘り強く取り組み、会社に貢献したいと考えています。
サークルの例文
続いて、サークルの例文を紹介していきます。
サークルの例文は、以下のとおり系統ごとに分けてガクチカの例文を見てみましょう。
- 体育会系
- 文化系
サークルのガクチカは、協調性やコミュニケーション能力などをアピールしやすいことが利点です。
サークルのガクチカで学んだことを書く際は、ぜひ参考にしてみてください。
1..サークル(体育会系)
大学ではフットサルサークルの活動に力を入れていました。また、サークル活動を続けてゆく上でリーダーシップの大切さを学ぶ事ができました。
大学3年の春よりサークルの代表を務めています。
最初は「とにかく楽しければ良い」と思っていたのですが、それだけはやはり上手くゆかないものです。
真剣に活動したいというメンバーと、時々試合ができればそれで十分と考えているメンバーで対立が生まれてしまったのです。
そこでサークルの活動方針を決めなくてはなりません。
考えぬいた結果、今後のサークル活動の盛り上がりという観点から、しっかりと活動する事を選びました。
それで離れてしまったメンバーもいますが、サークル全体としてはこれまで以上の盛り上がりを見せています。
2.サークル(文化系)
私が、学生時代に頑張ったことは、広告研究会というミスコンを運営するサークルでの活動です。そこで私は、ミスコンの候補者の方の撮影を補佐する仕事をしていました。
楽しい撮影にするために、候補者の方をリラックスさせるのが大切だと考えた私は、積極的にコミュニケーションを取りました。
また、ミスコン当日も緊張を和らげるためにたくさん会話し、コミュニケーションを取りました。
その結果、私の担当した候補者がグランプリを取ることができました。このことから、コミュニケーションの大切さを学びました。
この経験を活かし、入社後も仲間との関りを大切に活動していきたいと考えています。
アルバイトの例文
次に、アルバイトのガクチカの例文をまとめていきます。
具体的には、以下のような例文が挙げられます。
- カフェ
- 居酒屋
アルバイトも部活やサークル活動と同様に、協調性やコミュニケーション能力、気遣いの姿勢などをアピールしやすいことがポイントです。
どのようなアルバイトのガクチカを書けば良いのか迷った際は、ぜひチェックしておきましょう。
1.アルバイト(カフェ)
大学では勉強ももちろん頑張ったのですが、最も印象深い経験ができたのはアルバイトです。ごく当たり前の話ですが「感謝されると嬉しい」という事を肌感覚として学ぶ事ができたからです。
アルバイト先は大学近所のカフェです。
お昼にはランチを提供しています。
アルバイトを始めた当初はお客さんが何を考えているのかわからない部分もあり、叱られてしまう事もありました。
けれど続けているうちに「このタイミングで注文を聞きにゆくと良い」といった事がだんだんと見えてくるものです。
そうしたちょっとした気遣いを続けているうちに「〇〇さんが居るからついつい来ちゃうよ」とお客さんに言ってもらえるほどになりました。
それがうれしくて、今でもアルバイトを続けています。
仕事をしてゆく上でも、お客様に感謝されるサービスを提供したいと考えています。
2.アルバイト(居酒屋)
私が学生時代に頑張ったことは、居酒屋でのバイトです。私は自分の店舗の売り上げを上げることを目標にバイトに取り組みました。
私の店舗は、地下にあるため、人目に付きづらく、集客には工夫が必要でした。
そこで私は、SNS(Instagram)を使って集客をしました。
新メニューが出たときや仕事の雰囲気を伝えることで、お店の魅力を伝えました。
この経験から、Instagramを見て、店舗に来店してくれるお客さんが増え、売り上げに貢献することができました。
この経験から、目標達成のために常に考えるkとの大切さを学びました。
この経験を活かし、入社後も、常に自分にできることは何かを考えながら仕事をしていきたいと考えています。
学業系の例文
ここからは、学業系の例文をまとめていきます。
学業系の例文は、具体的には以下が挙げられます。
- ゼミの研究成果
- 大学の授業
- TOEIC
- 資格
学業系のガクチカは、学生ならではのエピソードといえるため、学んだことを積極的にアピールできるでしょう。
研究や資格などをガクチカにしたい場合は、例文をもとに、表現方法や構成を学んでおきましょう。
1.ゼミの研究成果
私が大学時代にもっとも力を入れたのは研究です。大学4年から「コンクリートの剛性」についての研究を続けてきました。
そこで学んだのが「思いがけないところにヒントが隠れている」という事です。
研究に行き詰まっていたある日、気分転換に近所の公園へ出かけました。
そこで見かけた噴水に小さな傷があり、わずかに水が漏れています。
そこで水分に着目する必要があるという事に気づきました。
そこから研究は大きく進み、先日の学会発表では新人賞を受賞する事ができました。
この経験をして以降、これまで以上に様々なモノに目を配るようになりました。
日常生活の中から新たなヒントを見つけ出し、これまでにない新しいサービスを生み出す事ができればと考えています。
2.大学の授業
私が大学時代に頑張ったことは、第2外国語の中国語です。将来はグローバルに働きたいと考えているので英語以外の外国語を学びたいと思ったからです。
中国語は英語とは全く違い、覚えるのや、発音が難しかったです。
私は、授業内容と同じくらいのレベルである中国語検定3級を取ることを目標に勉強しました。
その結果、学期末にはクラスで一番の成績を残すことができ、中国語検定3級も取ることができました。
この経験から、愚直に努力することの大切さを学びました。この経験を活かし、入社後は何をするにも諦めずに取り組んでいきたいと考えています。
ここからは、学外活動系の例文をいくつか紹介していきます。
学外活動といえば、以下が挙げられます。
- 長期インターン
- 留学経験
- ボランティア
- 趣味
中でもインターンや留学は、頑張りや工夫ポイントなどをアピールしやすい傾向にあります。
例文から表現方法などを吸収し、ほかと差別化できるガクチカを作成していきましょう。
1.長期インターン
私が学生時代に力を入れたことは、長期インターンでの活動です。インターンでは、マーケティング事業部で仕事をしていました。
マーケティングの知識だけでなく、ビジネスパーソンとしての考え方などを学ぶために入社しました。
最初は仕事に慣れず、なかなか結果を残せませんでした。
数値分析を繰り返すことで、徐々に成果が出てきて、仕事にやりがいを感じることができました。
また、相手の立場に立って考えることの大切さを学ぶことができました。
この経験を活かし、仕事をする際には、計画を立て、うまくいかない場合は分析を繰り返すことで、成果を出し会社に貢献していきたいと考えています。
2.留学経験
私のガクチカは、オーストラリアに留学した経験です。語学力を付け、英語を活かして就活したいと思っていたので、留学を決めました。
留学先では、日本語を使いたくなかったので、一人で行き、積極的に現地の人とコミュニケーションを取ることを目標にしました。
最初は、なかなか英語を聞き取れず苦戦しましたが、あきらめずにチャレンジし続けることで日常会話程度なら普通にしゃべれるようになりました。
この経験から、私は目標のためにストイックになることの大切さを学びました。
入社後は、この経験を活かし、会社に貢献するためにストイックに仕事に取り組んでいきたいと考えています。
3.ボランティア
私のガクチカは、大学の学祭のボランティア活動です。学祭に関わる仕事がしたいと思い、参加を決めました。
学祭のボランティアにはかなりの人数が集まり、校門のアーチづくりや屋台の立ち上げにみんなで取り組みました。
このボランティアを通して、自分一人ではできないことでも、大勢の人と協力することでより大きなことを成し遂げられることに気づきました。
この経験から、周りの人と協力することの大切さを学びました。
入社後は、この経験で学んだことを活かして、協調性を大事に仕事に取り組んでいきたいと考えています。
4.趣味
私のガクチカは、10年間続けているゴルフです。ゴルフは父親の影響で始めました。
高校生の時には高いスコアを出せていたのですが、そこからスランプにハマり、スコアが伸びなくなり、ゴルフをやめようと思うようになってしまいました。
そこで、父親の「誰にでもつらいことはある。必ず乗り越えられる。」という言葉に心を動かされ、また練習に取り組み始めました。
この言葉のおかげで今でも楽しくゴルフができています。
この経験から、ポジティブでいることの大切さを学びました。入社後も、ポジティブでいることを忘れずに前向きに仕事に取り組んでいきたいと考えています。
【学んだことをガクチカに】回答する際の注意点
続いては、ガクチカで学んだことを伝える時の注意点についてチェックしていきましょう。
ガクチカを書く場合は、ただあなたが頑張ったことを書けば良いわけではありません。
就職後のポジティブな姿をイメージしてもらえたり、人柄や考え方をうまく伝えられたりすることが大切です。
採用された後どのように活かすのかが伝わらない内容になっていないか、何を学んだのかイメージしづらい内容になっていないか確認しながら書いていきましょう。
会社でどのように活かすのかを伝えられていない
ガクチカで学んだことを伝える際、仕事でどのように活かすのかをしっかり伝えられているかどうかをチェックしましょう。
人事の担当者はあなたが在学中に努力したことただ聞きたいわけではなく、その頑張ったことからどのようなことを学べたのか、どう仕事で活かせると考えているのかを知りたいのです。
学びを通して成長できた体験が就職後の行動に結び付かない内容であれば、あなたの「この会社で働きたい」という思いは伝わりません。
ガクチカで挑戦したことによって仕事にもつながる学びを得られたと知ってもらえれば、会社に貢献するポジティブな姿をイメージしてもらうことが可能です。
ガクチカでどのように成長したのかを考えるとともに、面接をしたい企業で働いた後どのように貢献できるのかも同時に考えてみてください。
エピソードばかり伝える
ガクチカで学んだことを伝える際は、人事の担当者にあなたが何を学んだのか具体的なイメージを持ってもらいやすい内容になっているかどうかをチェックしましょう。
ガクチカには学生生活で努力した内容と一緒に具体的なエピソードを書くことによって、より話の流れがわかりやすくなります。
しかし、ただ体験談を書くだけでは思い出話にしかならず、そこから得られたことをどう仕事で活かすのかという重要なポイントが伝わりません。
ガクチカによって成長できた体験を伝えたいのであれば、エピソードとあわせて学べたことを明確にわかりやすく書くことを意識しましょう。
さらに、その学べたことから企業で働く際の姿をイメージしてもらえる内容になっているかどうかも客観的にチェックすることが重要です。
人事の担当者が一度読んで、あなたが伝えたいことをすぐに理解できる内容を書きましょう。
専門用語を使う
ガクチカを書く際には、専門用語を使うのは避けましょう。
専門用語はすべての人が知っているわけではないので、どんなにいいガクチカでも面接官に伝わらず、マイナスの評価を受けてしまうことになります。
専門用語は使うのは避けて、言い換えることを意識しましょう。
どうしても専門用語を使いたい場合は、その意味を分かりやすく説明したうえで使うようにしましょう。
【学んだことをガクチカに】NGなガクチカ
サークルや研究などから様々な事を学べますが、学んだ事ならすべてガクチカのテーマになるかと言えば、必ずしもそうとは言えません。
企業の求める人材像と合わない話題は避けた方が無難です。
以下の見出しで詳しく解説していきます。
企業のカラーに合っていない話題
企業のカラー、社風に合っていない話題は避けましょう。
ベンチャー系など革新的な人を求めている企業に対し「伝統を守ることの大切さを学びました」という話題を書いてしまいますと、採用担当者は「ウチにはちょっと違うかなぁ…」と思うものです。
もちろん伝統を守りつつ革新的な事は出来るはずですが、採用担当者がそこまで考えてくれるかどうかは分かりません。
それよりはむしろ企業のカラーにあった話題を提供する事をおすすめします。
あるいは慎重さを求めている企業に対し「走りながら考える事の重要さを学びました」というのもNGです。
「ウチはとにかくミスが許されないから、ちょっと落ち着いて考えてほしい…」といった感想を持たれる可能性があるからです。
このように学んだ事なら何でもOKというわけではありません。
会社のカラーを意識して、それにそったガクチカを作成してこそ、相手の心に響きます。
高校以前のエピソード
高校以前のエピソードでガクチカを作成すると、「大学では何もしなかったのか」と思われてしまう可能性があります。
伝えたいことは、今の人柄なので古い話は控えた方がいいでしょう。
高校のエピソードでも問題ありませんが、大学のエピソードのほうが自分の表現するのに一番適しています。
まとめ
学んだ事をベースにしたガクチカについて見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか?ガクチカを考えるには「何を伝えたいか」を考える事が大前提です。
学んだ事を話しのベースとするのであれば「どこから」「何を学んで」「何を得られたのか」をまずははっきりとさせましょう。
それがガクチカの骨格となり、相手に伝わりやすい内容となるものです。
そして伝えたい事をサポートしてくれる具体例を見つける事ができれば、ガクチカ作成の8割は終了したと言えます。
後はそれをシンプルな文章で繋いでゆくのみ。
それができれば面接官の心に響くガクチカの完成です。
それは内定をグッと引き寄せてくれるはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート