就活で求められる、時事問題の知識とは?

就活で求められる、時事問題の知識とは?

就活における時事問題とは何を指すのか

就職活動に臨むに向かって、いろいろと準備が必要だと感じている方は多いと思います。

自己紹介の方法、自己PR、また今までの経験談などなど色々あります.その中でも、皆さんが心配されている項目として、企業側からの予期せぬ質問があるのではないでしょうか。

一番よく耳にする内容がこの時事問題です。

一般的な大学生であれば、普段新聞はほとんど読んでおらず、ニュースであってもテレビ、ネットニュース止まりの方がほとんどだと思います。

そんな状態で就活をはじめ、面接中自分が分からない時事問題について聞かれてしまったことを想像するだけで頭が真っ白になってしまいます。

「答えなければマイナス評価になってしまうのではないか」と考えてしまい、ついあやふやな知識のまま話を進めてしまい、最終的には知らない事バレバレになってしまう。

そういう心配をさせている方も多いのではないでしょうか。

心配だからといって勉強しようにも、何をすれば良いのか分からない。

皆さんお困りだと思います。

そんな方には是非この記事を一読いただき、就職活動に役立てて頂ければ幸いです。

では、時事問題について考えていきましょう。

 

就活でなぜ時事問題に関する知識が求められるのか

まずは、時事問題とは何なのか、皆さんは考えた事はありますか。

一般的には、就活時に日本や世界で起こっている事件や出来事の事だと考えられています。

もちろん認識としては、こちらでかまいません。

では、就職活動の面接の場においてのみ限定して考えて見てください。

そう考えると時事問題とはどういった事を指していると考えられるでしょうか。

まず勘違いしてはいけない事は、皆さんが受けているのは時事問題に関するクイズ大会ではありません。

就職試験なのです。

皆さんが企業側の採用担当者だという立場になって考えてみるとどういう学生を是非とも採用したいと感じるでしょうか。

相手の立場に立って考えてみると今までと違う考えも浮かんでくると思います。

時事問題の質問をする企業からすると、『どういった能力を持っていると判断しているのか』という観点から考えてみましょう。

 

・1点目:社会に対するアンテナの高さを測る

時事問題を知っているかどうかという点で言えば、まず社会への関心力が試させます。

ではなぜ社会への関心が高い学生が好まれるかというと、関心を持っている学生は、好奇心が強く、何事にもチャレンジできる探求意欲を持っている事を伝える事ができます。

 

・業界に対して真摯に向き合っているかを試す

また就職活動に対する意欲を伝える事もできます。

仮、就職活動をスタートさせてから新聞などを読み始めたとしても、就職活動に掛ける集中力・本気度を伝える事ができます。

どんな些細な事であっても本気になれる、やり抜く事ができる力は社会人に求められる重要なスキルです。

しっかり時事問題に対策している事を伝える事が出来るだけで大きくリードできるはずです。

 

・2点目:普段から物事に対して自分なりの考えを持っているかを測る

一つの時事問題について知っているか、知っていないかという点も大切です。

しかし知っていても、問題に対して、自分の意見を持っていなければ、意味がありません。

今後会議などに参加していく中で、意見を求められる事も多くなると思います。

そういった場で、自分の意見を持てるような人物なのかを判断されているのです。

意見を持てる事は、自分で考える力を持っている事のアピールに繋がります。

新聞などを見る際は、的外れでも良いので、自分なりに考える習慣をつけましょう。

 

・3点目:自分なりの考えを、まとめて人に伝える技術があるかを試す

社会人にとって一番重要なのが、自分の考えを相手にきちんと伝えられるかどうかです。

『伝える力』は社会人にとっては必須スキルです。

報連相という言葉があるように社会人では自分の行なってきた進捗を報告する力、これから行おうとする活動内容を連絡する力、そしてどのように進めていくのかを相談する力が必要であり、全てにおいて『伝える力』が必要となります。

上司も暇ではありません。

だらだらと話しをされて、挙句の果てに何を言っているのか分からない部下が欲しいとは思わないでしょう。

またお客様へ向けても伝える力があれば、スムーズに納得してもらう事ができ、売上を上げる事のできる営業マンになれるはずです。

そこで予想できない質問である時事問題に対し、簡潔に自分の考えを伝える事が出来れば、社会人になってからも活躍できると感じてもらうことができるため評価はかなり高くなります。

 

就活で把握しておいたほうがよい時事問題

ここまで読んで頂いた方は、時事問題についての対策は必須なのではないかと感じてもらえたのではないでしょうか。

時事問題とは、単なる知識の有無を確認する質問ではなく、自分の意見を持っているのか、考えをまとめる事ができるのかを試すという意図のある質問だったのです。

とは言っても咄嗟に答える事は難しいですよね。

そのためにも日頃から時事問題を見て、自分の考えをまとめておく事前準備が必要なのです。

準備力も社会に出てからは大切なスキルの一つです。

下記の時事問題の一例を見て対策していきましょう。

 

・志望業界の時事問題

正直これが一番大切な問題になります。

次のトピックでその理由を説明させて頂いています。

 

・経済に関する時事問題

経済に関する時事問題は、多くの企業において問われる可能性がありあます。

なぜならば、経済に関する知識は、どの様な業界においても必要とされる分野であるからです。

 

特に近年では、働き方改革に関する経済の動きや、日米貿易摩擦による日本経済の影響についてなど、多くの企業にも紐づく内容が多数挙げられるかと思われます。

 

・政治に関する時事問題

法律関係などの専門的な業界では、当然必要な知識として問われることがありますが、そうでない業界においても、政治に関する時事問題が問われることもあります。

 

例えば、総理大臣を務める人物の名前や現在の政党名、憲法に関するニュースなどがあります。

そのため、一般的な知識はしっかりと知っておく必要があります。

 

・社会に関する時事問題

社会と言っても芸能ニュースについて、質問される事は滅多にありません。

しかし社会に関する時事問題は、抑えておきたい範囲がとても広いため、日頃からニュースや新聞に目や耳を傾けておくことが大切です。

 

例えば、温暖化に関する問題や少子化にようる問題、エネルギー問題などが挙げられます。

最近では、人生100年時代に関する内容も社会に関する時事問題にあたります。

 

まずは、自分が進みたい業界や企業に関係する内容を中心に知っていくことが大切です。

 

その上で、多くの知識を知っていくことが良いかと思われます。

 

・世界の情勢に関する時事問題

今後は、世界情勢に関する時事問題を重点的に抑えていくことも必要になります。

それは、現在多くの企業が、世界中の会社とやり取りをしている他、他国に工場を持っていることで、世界との関係性がより親密になっているからです。

 

日本の経済に最も影響があると言われている、アメリカの経済状況や、日本に近い中国や韓国の経済状況等についても知っておくことが大切です。

 

今や日本だけではなく海外の動きがどの業界にも影響をもたらす時代です。

必ずチェックしましょう。

 

・文化に関する時事問題

文化的なニュースにおいては、取り上げられるニュースだけではなく、なぜ取り上げられたのかという時代背景を考える事が大切です。

ニュースを見るだけではなく、歴史的な分野まで踏み込んで自分の意見を持つようにしましょう。

またノーベル賞や芥川賞、直木賞などについても関心を持って触れておくことも良いかと思われます。

 

・スポーツに関する時事問題

スポーツニュースは単なるスポーツと思っていてはいけません。

オリンピックのように国際的なものになれば、文化や経済も関わってくるため、どの業界であっても質問の対象になりえます。

自分の志望する業界との関係性はないのか、アンテナを張ってみる事が大切です。

 

・科学技術に関する時事問題

今となっては、どの業界においても科学は使われています。

時事問題として取り上げられるニュースであれば、自分の志望業界に活かす事ができないかを自分なりに考えておきましょう。

 

就活で進みたい業界に応じて、学ぶ時事問題に優先順位をつけよう

上記のように時事問題と言っても様々なジャンルがあります。

正直全てを網羅する事は難しいと思います。

そこで最低でも自分自信が就職したい会社の業界については、あらかじめ調べておく事が必要です。

例えば、医療関係の会社に進みたいのであれば、医療に関わるワードを考えます。

『薬』、『病院』、と直接的な言葉もあれば、『高齢化』、『少子化』、『介護保険』、『医療に関するテクノロジー化』など抽象的なワードも連想する事ができます。

これだけでも、単なる医療と言う言葉についての記事を読むだけではなく、IoTなどのテクノロジーに関する記事、また人口増減に関する記事、介護に関する記事などを読んでいく必要がある事が分かります。

自分自身の受けたい業界によって読む記事は様々ですが、このように、記事一つ一つに意味を見出し、数珠つなぎに考えてみる事で、関係のないと考えていた記事であっても意味のある記事に変わってきます。

もちろん100パーセントだと断言はできませんが、企業側も全く関係のない話題について質問してくる事はないと思います。

ある程度業界に繋がる話題から勉強していく事が近道になるはずです。

 

就活の時事問題を対策するのに有効な手段は

時事問題を勉強し、就職活動に活かす近道は、1つ前のトピックでも触れたように業界に関係する『ワード』を抑えていく事が大切です。

しかし、新聞を広げ、自分で考えたワードを1つ1つ調べているようでは、何時間あっても時間が足りません。

そこでおすすめするのが、ネットを使った検索です。

私は常に『日本経済新聞電子版』、『Yahoo! news』、『News Picks』の3つのサイトは見るようにしています。

これらは、スマホのアプリとしても展開されているため、どこででも見ることができ、おすすめです。

それだけではなく、どのアプリにおいても検索機能があり、キーワードを入力するだけで、関連した記事を抜粋して読む事が可能です。

また『News Picks』については、ニュース記事だけではなく、そのニュースに関するコメントとして著名人の意見を一緒に見る事ができます。

そのおかげで、ニュース自体の内容が分からない場合であっても、コメントから噛み砕いて理解する事ができます。

3つのサイトを読む事についても理由があります。

それは記事作成者の意見を鵜呑みにしないためです。

同じトピックに関する記事であっても見ているサイトによって書き方や考え方が違う場合があります。

1つにサイトだけを見ているだけでは、記者の意見に左右されてしまい、間違った解釈をしてしまいます。

ここまで何回も説明してきましたが、時事問題の記事を読むのは、クイズのためではありません。

記事を理解し、自分の考えをまとめるためなのです。

そのためにも記事にまつわる内容・用語をはっきりと理解する必要がありますよね。

 

最後になりましたが、就職活動では一見普通の質問だと考えられがちですが、その先の社会に出てから必要な能力を試されていると考える事が大切です。

今回は時事問題を一例に求められる力と、その力を鍛えるための方法を説明させて頂きました。

どういった場合でも、企業側の立場にたって考える事ができれば、きっと素敵な就職活動になるはずです。

皆さんにとって少しでもお力になれる事ができれば、幸いです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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