「長所について聞かれた場合、協調性って回答しても大丈夫?」「協調性をアピールしたいけど、どう伝えるべきかわからない」と悩む就活生も少なくありません。
本記事では、長所として協調性をアピールするポイントについて紹介します。
本記事を参考に、あなたらしさがあふれる魅力的なアピール文を作成してくださいね。
長所についての質問で協調性をアピールしたい方はぜひ参考にしてみてください。
- 面接で長所が聞かれる理由
- 人事視点での協調性のイメージ
- 協調性をアピールする際のポイント
- 協調性を長所としたときの例文
- 協調性をアピールしたい人
- 協調性が会社でどう評価されるか知りたい人
- <例文を参考に長所のアピール文を考えたい人/li>
目次[目次を全て表示する]
【自己PR】人事から見た協調性がある人のイメージ
人事部の担当者や面接官から見た、協調性がある人のイメージはどんなものなのでしょうか。
協調性といっても、その人によって理解の仕方が違うことがあります。
就活中の学生さんや転職希望者が自分の長所と考える協調性は、チームの和を乱さない、トラブルを起こさない人という認識が少なくありません。
一方で、人事から見た協調性があってよい人材は、そうした消極的な理由ではないケースが多いです。
人事部や面接官から見た、長所としての協調性とはどんなイメージなのでしょうか。
- 人から好かれる
- 周りの意見をまとめるのが上手
- ポジティブな発言が多い
- 自分の意見を主張できる
- 気遣いができる
人から好かれる
協調性が長所だという人の多くは、実は陰から周りを傍観するタイプであることや仲間内の中では存在感がないタイプであることが少なくありません。
目立たず、触らず、大ごとや問題には顔を出さない、多数派の意見に合わせる、リーダーシップを取ってくれる人になびくといった方も多いです。
自分は表にはしゃしゃり出ず、陰でひっそり自分のポジションを保っている存在といえるでしょう。
ですが、人事や面接官が求める協調性に優れた人は、人の真ん中にいて、誰からも好かれるような存在感がある人です。
常に周りを見て、職場のバランスの乱れや崩れを解決しようとし、多数派の意見ばかりではなく、少数派や反対している人たちの意見にも耳を傾け、お互いが納得できる解決策はないかと積極的に模索ができる人を求めています。
相手の立場や主張を問わず、公平に対応し、どちらの意見もしっかり聞いたうえで妥協策を見出してくれるような頼れる存在なので、誰からも好かれるのです。
周りの意見をまとめるのが上手
協調性を長所に挙げる人の中には、周りの意見に従うだけの人、自分の意見が主張できない人も少なくありません。
取り立ててアピールできる積極的なポイントがないがために、協調性を長所にしてしまう方も多いです。
ですが、人事部や面接官が見る協調性の優れた人は、消去法でアピールポイントがないから、とりあえず協調性でという形のないものではありません。
協調性がある方は自分の意見も持っている一方で、主義・主張の異なる人も含めて、さまざまな意見に耳を傾ける力があり、それを状況に応じてひとつの方向へと導くことや全体をコーディネートするのがうまい人です。
仕事を進めていくうえでは意見が割れることもありますが、一定の期日までに進めていかなくてはなりません。
その場を納め、みんなが納得できる解決策や意見が異なる人たちも同じ方向を目指して業務を進めていけるようリードできる人であることが期待されています。
ポジティブな発言が多い
「前向きでポジティブな思考を持っていることが多い」というのも協調性がある人のイメージになります。
ポジティブな言動で周囲を元気づけ、チームの雰囲気作りに貢献することも多くあります。
明るい雰囲気をまとっているため、自然と周囲に人が集まり、信頼されやすいです。
企業からはチーム内の雰囲気を高める動きを期待されている傾向にあります。
そのため、ネガティブになっているメンバーに対してどのような声かけや働きかけを行い、改善していったのかなどを伝えることが出来ると良いでしょう。
自分の意見を主張できる
ただ周囲と協調するだけでなく、自ら積極的に意見を述べることができる人こそが協調性のある人と言えます。
自分の業務だけでなく、チーム全体の利益を考慮した上で意見を述べることができるため、チームを良い方向に導くことができます。
チームの中の課題に対して自分が何を考え、どのような手段で意見を主張し、改善していったのかという一連の流れを伝えることが重要です。
その際にも対立を生む方法ではなく、チーム全体が同じ方向性を向く形で導いていると評価が高まります。
気遣いができる
協調性のある人は周りの様子を伺うことが出来るので、気遣いが出来る傾向にあります。
気遣いができるということは、良好な人間関係を築けるということです。
相手を思いやり、対人トラブルを極力減らすことは様々な意見をもつ人と働く上で重要になります。
仕事はチーム制で動くことが多いので、職場の雰囲気を明るくすることができ、気遣いができる人は重宝されます。
【自己PR】なぜ面接で長所を聞かれるのか?
面接で長所を聞かれるのはなぜなのでしょうか。
ただ単に、長所がある人を採用したいからではありません。
もしもそうであれば、長所を挙げたすべての人が採用されることになります。
そこでなぜ面接で長所を聞かれるのかを解説していきます。
面接で長所を聞かれる理由を理解することで、より面接官に刺さる自己PRができるようになります。
- その人について詳しく知るため
- 長所が実際の仕事に活かせるかを知るため
- 人材のバランスを図るため
- 自己理解をしているか見極めるため
その人について詳しく知るため
第一の目的は、その人について詳しく知るためです。
企業にとって働く人は、誰でもいいわけではありません。
一人ひとりの個性を把握し、一緒に働いていける人材か、仕事ができる人材か、職場にいい影響をもたらす人材か、会社に役立つ人材かなどを知りたいと思っています。
会社が求める人物像にマッチするかを、長所や短所、あらゆる側面から質問することで知ろうとしています。
長所が実際の仕事に活かせるかを知るため
第二の目的は、長所が実際に仕事に活かせるかを知りたいからです。
協調性を活かしてどのような仕事ができるかはもとより、自社の仕事や事業に、その人が長所と述べる点が役立つのか、有効活用できるのかを判断する材料としています。
長所が見当たらないと悩んでいる方も、企業で活躍することをイメージし、そのために自分の中で活かせるものを見つけ出せれば、それを長所としてアピールできます。
長所が活かせる職場は、互いにとってミスマッチを防ぎ、早期離職などのリスクも予防できます。
人材のバランスを図るため
第三の目的は、人材のバランスを図るためです。
いかに会社にとって理想的な求める人物像があっても、すべての人材が同じでは、職場はバランスが取れません。
たとえば、協調性が長所の方ばかりが集まっても、仕事は和気あいあいと進むかもしれませんが、リーダーシップを取れる人がいないので、いつまでも目的が達成できず、結果が出せないおそれがあります。
長所を確認することで、現在の職場に足りないタイプの人材を補填しようとしたり、新卒全体のバランスを取ろうとしたりしているのです。
自己理解をしているか見極めるため
第四の目的は、自己理解をしているかを見極めるためです。
人は自分の悪いところ、嫌なところ、直したいところなどはいくらでも思いついても、長所となるとスムーズに出てこない方が少なくありません。
特に日本人の文化として謙遜する傾向があり、積極的に自己アピールするのは良くないといった傾向があるため、長所を見出すのが苦手な人もいます。
一方、自己主張が強い方でも、本当に強みとなる自分の長所を理解していない人も少なくありません。
就活にあたり、自分にマッチする企業を選ぶために自己理解を深めているか、社会人となって企業で責任を持って仕事をしていくうえで自己理解を深めているか、を知りたい意図があります。
【自己PR】協調性のある人を企業は求めてる?
一般的に協調性とは、「異なる意見や考えを持つ人とも協力したり譲りあったりして目的や目標の達成に向けて仕事ができる性質」のことを言います。
ここで注意しておくべき点は、自分の考えを持たずなんでも他人の意見に同調したり、受け入れるなどただ周囲と仲良くできることが協調性ではないということです。
さらに企業は周囲に足並みを揃えられることはもちろん、常に改善点を探して、フローを改善できる人間を求めています。
ここでは企業が求める協調性について解説していきます。
企業が求める協調性のポイントを抑えることで、より魅力的なアピールになるようにしましょう。
- 周囲と目標達成に向けて行動する
- チームを引っ張ることができる
- 円滑なコミュニケーションができる
周囲と目標達成に向けて行動する
前述したように、企業は周囲の人達と連携して仕事を進めることができる人材を求めています。
自分の意見を上司にも部下にも提案できて、他の人からの提案を一旦受け入れて考え、対応できる人間が協調性があると言えるでしょう。
この場合、ただ相手の意見に同調するのではなく、自分の意見をしっかりもっていることが重要です。
変に人の意見に流されるのではなく、自分の意見と他人の意見をすり合わせていけるような人を企業は求めています。
全員の意見を取りまとめて妥協案を提案できたり、傾聴力があるといった協調性が社会では求められるのです。
チームを引っ張ることができる
職種によりますが、社会に出ると複数人で仕事をすることが基本となります。
そのため必然とその集団を引っ張るリーダーが必要となり、企業は組織を引っ張っていける人材を求めるようになります。
協調性が高い人は周囲の意見に耳を傾け、意見をまとめることが自然とできる人が多いです。
そのため自ら望んでいなくとも結果的にチームを引っ張るようになる傾向があります。
このような協調性の高さはリーダーシップのある人材を求めている企業にとって非常に魅力的に映るでしょう。
周囲の意見をまとめることができる、周囲を見て行動できるといった協調性が重視されます。
円滑なコミュニケーションができる
社会に出ると学生時代のように同年代の人とだけで行動したり、気が合う仲間とだけ話せば特に問題はないということは少なくなります。
反対に年齢、性別、性格関係なくさまざまな考えやバックグラウンドをもつ人と一緒に仕事をするのが基本です。
そのため、どのような人でも円滑なコミュニケーションをとり、良好な人間関係を築ける人が高く評価されるようになるのです。
取引先でも自分と年齢が離れている人とでも信頼関係を築けたり、違う部署の人とも良好な人間関係を維持できると人間関係のトラブルが少なく、効率的に業務をこなすことができるでしょう。
アルバイト先で年の離れた店長とも上手くコミュニケーションが取れたり、OB・OGともすぐに仲良くなれるような人は協調性が高いと言えるでしょう。
【自己PR】長所で協調性をアピールするポイント
協調性が長所という方は誰とでも馴染める、職場や取引先とのトラブルを起こしにくいから、自分は問題を起こしにくい点を強調したくなるのではないでしょうか。
仕事をしていくうえではバランスが必要であり、リーダーシップのある人ばかりや自己主張の強い方が集まってばかりでは、企業にとってアピールポイントとは感じません。
そこでここからは自己PRで協調性をアピールする際のポイントをご紹介します。
- 伝え方に気をつける
- 結論から話始める
- エピソードを具体的に話す
- 入社後、協調性をどのように活かすのか伝える
- 言い換え表現を使う
伝え方に気をつける
協調性が強みの方はともすると、他人に合わせてばかりの人、自分の意見がない人とも受け取られがちです。
職場や業務上、その場に集まるメンバーの調整役となる人は確かに必要ですが、自分の能力として調整役や協調性だけでなく、自分の意見も持っているし、メンバーをまとめあげることができる側面もあり、バランスの取れた人材であることをアピールできるとベストです。
単に人についていくだけ・その場の流れに任せるだけの人ではなく、自分の意見を持ち、立場をわきまえたうえで、その場の雰囲気を読み、仕事を進めていくうえで必要な方向へとメンバーを自然に引っ張っていける点を、エピソードを交えてアピールしましょう。
結論から話し始める
就活において一番重要なのは結論から話し始めることです。
結論から話し始めることで、論理的な印象を当てることができます。
さらに、企業に自分の伝えたいことを印象づけ、あなたの人柄がより伝わりやすくなります。
結論から話し始めて、話しの軸を明確にしましょう。
エピソードを具体的に話す
結論を最初に示した後には、結論を裏付けるエピソードを伝えることが大切です。
エピソードを伝えることで、結論に信憑性が増します。
エピソードは一つ具体的に示すようにしましょう。
というのも、アピールしたい内容は沢山ありますが、複数のエピソードを用いてしまうと、伝えたいことが曖昧になってしまい、結局あなたの魅力が伝わらないリスクがあるのです。
また、協調性を長所として話す就活生は多いです。
そのためただ「長所は協調性があるところです」と伝えるのではなく、協調性がどのような場面で活きたのか、協調性を仕事にどのように活かすのかなど具体的に話すことが必要になります。
結論をしめしたあとに、それを裏付けるエピソードをアピールしましょう。
入社後、協調性をどのように活かすのか伝える
面接においては、単に協調性をアピールするだけではいけません。
入社後まで見据えてアピールすることで、企業からの印象は一気にあがります。
学生はどうしても、内定がゴールだと考えてしまいがちです。
しかし、内定を獲得したら今度は実際に企業の一員として働くこととなります。
そのため、入社後にも協調性を活かして企業に貢献できることをアピールしましょう。
マッチ度が高いことをアピールすることができます。
言い換え表現を使う
前述したように、協調性を長所として話す就活生は多いです。
ただ協調性があると伝えると、他の学生と被ってしまって企業の印象に残りづらい可能性があります。
そのため、言い換え表現を用いて、自分なりに人柄を伝えるようにしましょう。
言い換え表現を用いることで、あなたの個性があらわれ他の学生との差別化を図れます。
協調性の具体的な言い換え表現は次の見出しで説明しています。
自分の正確に合った言い換え表現を用いて、より具体的なアピールができるようになりましょう。
【自己PR】協調性を長所とした時の言い換え表現
単に協調性があると言っても、協調性の種類は数多くあります。
また協調性があることを長所として伝える就活生は多いです。
そのため言い換え表現を用いてあなたはどのような協調性を持っているのかを具体的に伝える必要があります。
ここでは協調性の言い換え表現を載せていますので、これを参考にあなたの協調性はどれに近いか考えてみてください。
- 周りを見て行動できる
- 親しみやすさを与えられる
- チームワークを大切にする
- 自分の意見を言えない
- 八方美人
言い換え表現1:周りを見て行動できる
相手をよく観察したり、相手の立場に立って心情を考えた上で自分の意見を主張したり周囲を引っ張ることができるのも協調性がある人の特徴になります。
相手の気持ちに寄り添って問題を改善・解決したことがある人は気配りができることをアピールしてみると良いでしょう。
チームの中でどのような課題があるのかを把握して、主体的に行動出来る点が協調性のある人の強みになります。
アピールのポイントはこちら
言い換え表現2:親しみやすさを与えられる
協調性のある人は人との間に壁を作らず、平等に接することができます。
相手に警戒心を抱かせることなくコミュニケーションがとれるため、対人職種では重宝される傾向にあります。
営業や販売など新規のお客様と接する機会がある職種では協調性が重要になります。
親しみやすさを武器に信頼関係を築くことができたエピソードがある人は協調性を長所として伝えてみても良いでしょう。
アピールのポイントはこちら
言い換え表現3:チームワークを大切にする
協調性はお客様相手の対応だけではなく、組織で働く上でも必要不可欠になります。
組織内での立ち回りをアピールする際には「チームワーク」という言葉で言い換えることが出来ます。
チームワークを大切にする人はチーム内で気を配り、角の立たない方法でチームを前に進めることができます。
場合によっては社外の人と一緒に仕事をする場合もあり、チームワークがとれることは重要になります。
自分から積極的にチームに貢献しようと行動できる人はチームワークをアピールしてみると良いでしょう。
言い換え表現4:自分の意見を言えない
協調性が高い人の中には相手の意見を尊重するあまり自分の意見が言えない人もいるのではないでしょうか。
その場合は「協調性がある」というよりも「受動的で積極性に欠ける」というようなネガティブな印象を面接官に与えてしまう恐れがあります。
自分の意見を言えない、自分の意見がない人という印象を与えないように注意しましょう。
面接で協調性の高さを長所としてアピールする場合は、自分の意見はあるが、相手に押し付けるのではなく、相手の意見を尊重しながら提案できることを伝えると良いでしょう。
また、短所として話す場合は自分の意見が言えないことをどう改善しようとしているのか伝えることが重要です。
言い換え表現5:八方美人
協調性が高い場合、誰とでも円滑なコミュニケーションを取ることができ、周囲から高い評価を受けることができます。
しかしその反面、誰に対してもいい顔をしてしまうあまり「状況によって意見が変わる人」と捉えられ、一部の人から信用されない場合があります。
また、八方美人な人は相手の気持ちに応えようとするばかりに、頼み事を断れずキャパオーバーになってしまうこともあります。
そういった場合、「自分の軸がない」と思われてしまう恐れがあります。
前述したように、協調性の高さとは周囲に足並みを揃えられることはもちろん、自分の考えを持って行動できることを指します。
短所として話す分には問題ありませんが、長所として協調性を話す場合は自分の軸がちゃんとあることも伝えることが大切です。
八方美人についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
【自己PR】長所で協調性をアピールするときの構成
自分の長所は、協調性があるところだとアピールする場合、どのように伝えていくことが正解なのでしょうか。
ただ一言で「私の長所は協調性があるところです」と伝えても、採用担当者に大きなインパクトを与えることは難しいでしょう。
そこでここでは、どのような流れで長所を面接官にアピールすれば、自分のよさをしっかりと知ってもらえるのかを解説していきます。
協調性があるという長所を、自己PRとして上手に伝えるポイントを早速確認していきましょう。
- 結論:私の長所は協調性があるところです(アピールポイント)
- 理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
- エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
- 結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
- 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
結論:私の長所は協調性があるところです(アピールポイント)
長所を伝えるうえで最大のカギとなるのが、もっとも自分が伝えたいアピール部分をどのように賢く伝えていくかという点です。
長所を述べる際には、自分のよさを相手の印象に残るように伝えなければいけません。
そのため、これまでの経験から得た長所を伝えていくのではなく、まずはじめに結論からハッキリと述べると、本当に自分が伝えたいことを採用担当者に伝えることができ、大きなインパクトを残せます。
採用担当者が知りたいことや、就活生が伝えたいことが最初の一文でしっかりとアピールすることができると、その後の話にも耳を傾けやすくなります。
「私の長所は協調性があるところです」と、まずは結論を述べ、さらにより自分のよさを伝えられるように明確なエピソードを盛り込んでいきましょう。
理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
まずはじめに結論を述べた後は、次にその理由を伝えなければ、信憑性を高めることはできません。
なぜ自分の長所が協調性があるところなのかという点について、わかりやすく理由を述べることが大切です。
ここでしっかりと信憑性を高められるような理由を述べることができなければ、採用担当者からの評価を得ることは難しいでしょう。
自分の長所として、協調性があるところを述べる就活生はとても多いです。
そのため、本当に自分は協調性がある人物だということを知ってもらえるような、具体的なエピソードを用意することが必要です。
理由を述べるといってもダラダラと長文を重ねるのではなく、「なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです」というように、一文程度で理由を伝えられると好印象です。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
あなたが自分の長所は協調性があるところだと実感したのは、どのような経験から感じたことでしょうか。
自分は協調性がある人間だと感じたエピソードが、必ずあるはずです。
採用担当者は、就活生の長所をただ知りたいと思っているだけでなく、どのような経験から自分のよさを発見することができたのかまで知りたいと思っています。
社会人にとって、協調性があるということは、とても大切なことです。
就活の自己PRとして協調性があるところをアピールすることは、高評価を得られる可能性があるでしょう。
結論から理由を述べ、さらに「私は〇〇で〇〇ということをしていました」といった一文を用いながらエピソードを加えていくことで、採用担当者の心を掴む自己PRへとつながります。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
採用担当者は、一日に何人もの就活生の面接を行っています。
そのため、長所を述べる自己PRでは、相手に興味を持ってもらえるような話の流れを意識しながら伝えることが、高評価を得るポイントです。
話に起承転結があると盛り上がりが増し、相手の話に耳を傾けてもらいやすくなります。
面接の場で、マイナスイメージを与えるような話をするのはNGなのではないかと思っている方も多いかもしれません。
しかし、長所を伝える際に、課題や問題に直面したエピソードを述べることは決して間違いではないのです。
どのような課題や問題に直面し、そしてどのようにしてそれを解決したのかを述べていくと、上手に自分の長所を採用担当者に印象付けることができるでしょう。
行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
自分が経験した課題や問題に関するエピソードを伝えたら、どのようにそれを解決したのか、「私は〇〇と考え、〇〇を行いました」と、採用担当者を納得させる行動に関する一文を加えていきます。
ここでは、自分の長所として自己PRする協調性につながる一文を用意しなければいけません。
自分が課題や問題を解決するためにどのような行動をとったのか、また、周囲の人たちと協力してどのような行動をとったのかなど、自分の長所である協調性を発揮したエピソードを伝えてみてください。
長所は、あなたのよさを伝える部分でもあるため、行動を述べる一文ではポジティブなイメージを意識しながら、好印象につながる文章を作成してみるといいでしょう。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
いよいよ結果となる部分を述べていきます。
ここまで結論から理由、そして問題、行動と話を盛り上げてきましたが、結果をプラスすることで、より明確に自分の長所をアピールすることができます。
魅力的な人物だということを採用担当者に知ってもらうには、「その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました」と、ポジティブな印象を残せる一文を付け加えると効果的です。
結果を伝えなければ、ただマイナスなイメージを採用担当者に残したままの自己PRになってしまいます。
これでは、いい結果を得ることはできません。
協調性があるところがあなたのいいところだと理解してもらえるように、どのような結果や成果を得ることができたのかをしっかりと伝えていきましょう。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後に、入社後に企業でどのように長所を活かして活躍していくのかを伝えることを忘れてはいけません。
協調性があるという長所は、企業にとって欠かせない人物だと認めてもらえるはずです。
あなたの協調性があるところを活かして、どのように企業に貢献することができるのかを最後にアピールすることができれば、自分の魅力をより知ってもらうことができるでしょう。
一緒に働きたいと思ってもらえるよう、自分の長所である協調性をどのように活かして仕事で能力を発揮し貢献するのかを具体的に伝えてみてください。
最後に「その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております」とアピールすれば、ほかの就活生に差をつけて、高評価を得ることも夢ではありません。
【自己PR】面接で協調性をアピールするポイント
次に、面接で協調性をアピールする際のポイントについて個人面接と集団面接の二つに分けてご紹介します。
個人面接の場合
個人面接の場合はマナーを守ることが必要になります。
例えば時間に遅れて来たり、面接官の話を遮って話をするなど自分中心な行動をしてしまうと、協調性があると感じるどころか、入社後もチームの輪を乱す存在になるかもしれないと思われてしまいます。
マナーを守って、少しでも協調性があると思ってもらえるようにしましょう。
集団面接の場合
集団面接の場合は個人面接の場合のポイントに加えて以下の2点を意識しましょう。
他の学生への気遣いをする
一つ目は他の学生への気遣いをすることです。
実は協調性をアピールしたい時、集団面接はかなり役に立ちます。
というのも他の学生への気遣いをすることで面接官にこの学生は協調性があるなと思わせることができるからです。
そのために、話している学生の発言に耳を傾け、笑顔で聞いたり、頷いたりするようにしましょう。
反対に手遊びをする、よそ見するなど他の学生の話を聞いていないような素振りをしてしまうと、他人に関心がない、自分のことしか考えていないというように協調性のない人という印象を与えてしまう恐れがあるので注意しましょう。
簡潔にまとめる
二つ目は自分の番になった時に長々と喋らず、簡潔にまとめるということです。
集団面接では一人一人に発言時間の目安が定められていることが多く、一人が長々と喋ってしまうと、終了時間を押してしまうこともあります。
それ以上に面接官からはこの人は他の人のことを考えていないなと思われてしまうのです。
そうなると長所が協調性であることと矛盾してしまい、アピールできなくなります。
必ず伝えたい内容を決め、簡潔にまとめるようにしましょう。
【自己PR】グループディスカッションで協調性をアピールするポイント
協調性をアピールする場として、面接やグループディスカッションは最適です。
- 「個人能力」よりも「対人能力」に重きを置く
- 「自分がやりたい役目」ではなく「人が足りていない役目」を担当する
- 気配りができることを示す
- 人事がグループディスカッションで見ているポイント
「個人能力」よりも「対人能力」に重きを置く
ディスカッションでうまく協調性をアピールするポイントとして、「個人能力」よりも「対人能力」に重きを置くようにしましょう。
たとえば、自分が言いたいことがあっても、まずは人の意見を聞いてから話すようにしたり、反対意見を述べたりする際も「あの方の意見は〇〇の点は私も同感です。しかしながら〇〇に関しては、私はこう思います」というように冷静に伝えることが大切です。
「個人能力」も職種によっては重要ですが、「協調性」をアピールしたいのであれば個人能力が前に出ないように心がけることがポイントです。
「自分がやりたい役目」ではなく「人が足りていない役目」を担当する
ディスカッションでは役割分担をしますが、「自分がやりたい役目」ではなく「人が足りていない役目」を担当しようとする姿勢は協調性があるとみなされます。
ディスカッション面接では主に司会社や書記、タイムキーパーなどの役割が設けられています。
そこで人が足りていない役割をすかさず担当することでこの人は協調性があり、尚且つ積極性があると人事担当者にアピールすることができます。
それぞれの役割のコツや対策もしっておくと良いでしょう。
気配りができることを示す
常に周りを見る気配り力もアピールしたいものです。
何かしらアイデアを出して周りをうまく巻き込んでまとめる力も、協調性として高く評価されることでしょう。
例えば消極的な人に対して「〇〇さんはどう思われますか?」と参加しやすいように話しかけてあげることも、気配りができると評価されるはずです。
そのほかにも場がギクシャクしたときにみんなが和むことを言ったり、自分と異なる発言をする人に対しても批判ではなく意見を尊重したりすることで、協調性をアピールできます。
人事がグループディスカッションで見ているポイント
周りの人と協力して物事を進めていく力は、チームワークが必要な職場で大いに求められます。
たとえば、チーム営業や飲食店のホールの仕事なども、協調性が必要になってくるでしょう。
協調性のある人材を求める企業の人事は、ディスカッションの場でも就活生の協調性の有無を判断しようとします。
人事がチェックしている点として、「人の話を聞けているか」「自分ばかりが目立とうとしていないか」、さらに「周りの空気を読むことができているか」「話に参加できていない人への気遣いができているか」などが挙げられるでしょう。
【自己PR】協調性を長所としてアピールする時のNGポイント
協調性はどんな職場でも、どんな仕事でも必要な要素の一つですが、アピールの仕方や志望する職種や職場の環境によっては、NGとなることもありえます。
NGポイントに抵触しないよう、上手にアピールする方法を考えましょう。
- ただの八方美人やお調子者にならない
- 仕事における協調性であることを知る
- エピソードに具体性を持たせる
ただの八方美人やお調子者にならない
協調性が、ただの八方美人やお調子者になってはいけません。
確固たるポリシーを持っての協調性であることが必要です。
長いものには巻かれろ、寄らば大樹の陰で、自分の意見や考えを持たず、その時々でよかれと思う人について場をまとめようとすることや、場を凌ごうとするような協調性はNGです。
具体的なエピソードを考える際に、その時々で揺れ動くお調子者や八方美人的なところが出ていないかを注意しましょう。
仕事における協調性であることを知る
仕事における協調性とは単に周囲の人と仲良くするということではありません。
仕事をするということは、自分の能力や労力を提供して、それに見合った報酬を得るということです。
にもかかわらず、職場でみんな仲良くやっていきましょう的な学生気分が抜けない協調性では、企業が求める人材としては魅力がありません。
【自己PR】協調性を長所としたときの例文
ここでは協調性を長所として伝える際の例文を紹介します。
協調性を伝えるコツはわかったけど、実際に文章にすると難しい・・・と感じる方もいると思います。
そんなときは例文を参考にして書き方を真似することをおすすめします。
また、協調性がある人でも相手視点で行動を出来たり、全体をまとめることが出来たりと得意なことは人それぞれです。
自分の経験を棚卸しし、どのような経験や強みがあったのかを軸に文章を組み立てていくと良いでしょう。
例文1:相手のことを考えて行動できる
私の長所は相手が求めていることを常に考えて行動できることです。
学生時代にバスケットボール部に所属しており、部長を務めました。
当時は練習の参加割合が8割程度と欠席率の高さに課題がありました。
チームや個人の方向性と練習メニューが合っていない、メンバー間のコミュニケーションが足りないことが原因でした。
そこで部員一人一人とコミュニケーションをとり、ヒアリングを通して練習内容の改善、部員同士の関係改善に取り組みました。
その結果、一人も退部者を出さずに任期を終えることが出来ました。
この経験から相手が求めていることを考え、問題解決のために実際に行動に移すことの大切さを学びました。
相手のことを考えながら最善の行動をとることで、お客様に寄り添った提案ができるようになりたいと考えています。
例文2:全員の意見を取りまとめられる
私の長所は全員が納得できる妥協点を探し、意見をとりまとめることが出来ることです。
私は高校時代に文化祭の実行委員を務めました。
当時は各委員会間で文化祭の方向性を決める会議を行っていたのですが、その会議の進捗が悪いという課題がありました。
原因としては、複数の委員会で意見が分かれ、議論が平行線で進んでしまっていた点です。
そこで自分が先頭に立ち、それぞれの言い分を聞き、全員が納得できる折衷案を提示することで文化祭に間に合わせることができました。
私はこの経験から周囲の意見を聞き、折衷案を考えることで全員が納得感をもって物事に取り組めることを学びました。
入社後も誰か1人の意見を貫き通すのではなく、全員の意見を聞き全体最適化に取り組みたいです。
例文3:周囲を観察して行動できる
私の長所は、周囲を観察し相手のことを考えて行動できることです。
学生時代、飲食店のホールスタッフのアルバイトをしていました。
1年以上働いていたこともあり、新人の教育を任されていたのですが、新人のミスが多くお客様から指摘を受けることが多々ありました。
そこで既存の教育マニュアルを担当している新人に合わせて作り変えました。
その新人にとって難しいところを想像したり、実際にミスが多い箇所を把握しながらわかりやすいように説明することを意識しました。
結果、新人の仕事のミスが昨年よりも減り、マニュアルの習得も早くなりました。
社会人になっても相手目線に立ってお客様に提案したいです。
例文4:主体性
私の長所は主体的に行動してチームをまとめることができる協調性の高さです。
私は中学時代、野球部に所属しており、部長を務めていました。
入部当時から私のチームは負け試合続きだったので、部長になったからには一度勝利を掴みたいと強く考えていました。
そのために原因を探ったところ、基礎練習の不足が主な原因だと考えたので改善策とともにチームの課題を部員に伝えました。
基礎練習に力を入れて半年間練習したため、最終的には私の代で初めて地区大会優勝を勝ち取る事ができました。
この経験から私は目標を掲げ、達成のために主体的に行動することの大切さを学びました。
御社でも主体性を活かしてチームに貢献していきたいと考えています。
例文5:相手の立場に立って物事を考える
私の長所は相手の立場に立って物事を考えることができるところです。
私は学生時代、子供服屋でアルバイトをしていました。
初産のお客様の場合、初めて子供服を買うので何を買えば良いのか、そもそも何があるのかわからず不安な方も多いのですが、私はお客様ひとりひとりのご要望を伺い、適切な提案をすることを心がけていました。
すると自分目当てで来店してくださるお客様が増え、「あなたに任せてよかった」とおっしゃいただけることもありました。
私はこの経験から相手の立場に立って物事を考えることの重要性を学びました。
この姿勢を入社後も大切にし、お客様に最適なご提案をしていきたいです。
例文6:グループをまとめることができる
私の長所はグループをまとめることができる協調性を持っていることです。
私は大学3年生まで、バドミントンのサークルで幹部を務めていました。
幹部の仕事として、引継ぎ大会の主催があったのですが、そこで場所取りやチーム編成に関して、チームの中で意見が割れてしまい、とても険悪な雰囲気になってしまいました。
しかし、私はそこで協調性を発揮し、対立する意見の両方をよく聞いて折衷案を提案することにより、チーム内の亀裂を解消することができました。
入社後はこの経験を活かし、自分のチームや会社の成功のために協調性を発揮したいと考えています。
【自己PR】長所が協調性であることを上手にアピールしよう
協調性は無難な長所に思いがちですが、面接官から見ると自分の意見がない、単なる八方美人でまとめる能力がない人と思われがちです。
しかし伝え方に気をつければ、協調性は企業に取って非常に魅力的な長所になります。
また、協調性は頻繁に用いられる長所なので、エピソードを具体的にするなどして他の就活生と差別化することも忘れないようにしましょう。
人の中心に立って場をまとめることができる点をアピールできることが重要です。
この記事で述べたポイントをしっかりとおさえて、魅力的な協調性のアピール文を作ってみてくださいね。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート