【例文4選】食品業界の志望動機の書き方を解説|書く際のポイントや注意点も紹介

【例文4選】食品業界の志望動機の書き方を解説|書く際のポイントや注意点も紹介
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

毎年安定して大勢の学生がエントリーする業界というものがいくつかあります。

そういった業界は当然高い倍率を誇りますし、内定を得るのにも苦労するでしょう。

食品業界もそんな業界のうちの一つです。

大手企業ともなれば、相当な人数からエントリーが送られてきます。

しかしその中でも一次面接にすら辿り着けない学生が毎年大勢います。

その大きな原因は、志望動機だと考えられています。

選考で勝ち進んでいくためには、魅力的な志望動機を書くことが非常に重要となってきます。

今回は食品業界をメインに志望動機の例文などをご紹介します。

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【食品業界の志望動機を書くコツ】食品業界の業態とは

飲食業と食品業は違います。食品を加工・調理したものを提供する事業が飲食業であり、食品業は原料や加工した食品を販売する事業です。
食品業界には「商社」、「小売業」、「食品メーカー」といった業種があります。これらは第1次産業に当たります。

商社

商社は生産者と販売者を繋ぐ役割があり、食品の流通を支える大事な役割を担っています。
生産から販売まで、消費者に食品を届けるまでの全ての過程に携わります。

小売業

小売業とは卸売業者から商品を仕入れ、消費者へ販売する事業のことを指します。
身近なお店でいえば、コンビニエンスストアやスーパーに該当します。

食品メーカー

食品メーカーの役割は商社から仕入れた原材料を加工して消費者に届けることです。
飲料、調味料、製菓など様々な職種に分かれています。

【食品業界の志望動機を書くコツ】食品業界の将来性

食品業界は常に需要があり、なくなることはないでしょう。

一方で、近年のコロナ禍における食品業界の将来性について気になる方は多くいることでしょう。

また、少子高齢化やコロナ禍における生活様式の変化などによって市場規模が減少傾向にあります。

ここでは、食品業界の将来性について、海外との輸出入や国内での少子高齢化問題などに触れながら現実的に解説していきます。

食品業界に就職する前に一度参考にしてみてください。

常に需要がある

食欲は人間の三大欲求の1つです。 そのため、生活から切り離すことは不可能です。

実際に世界中どこへ行っても需要が尽きることもありません。

また、食を大きな娯楽としている人も存在します。

それほど食と人間は密接な関係にあるのです。

だからこそ、常に需要がある業界と言えるでしょう。

同時に安定的な収益をあげることで、不景気の影響を受けにくいのも特徴です。

派手な動きこそありませんが、常に安定した経営状況の企業も多いでしょう。

実際に就職においても、人気の業界と言えます。

円安における打撃を受けやすい

食品業界の中でも、お菓子メーカーなどはチョコレートなどの原材料の多くを輸入に頼っています。

そうした状況で円安がいつまでも続くとその原材料の調達に非常にコストがかかる事態が発生してしまいます。

チョコレートやワインのような商品はどうしても原材料を輸入に頼らなければならない部分があり、こうした影響によって値上げを行う企業もあります。

そのため、金融市場の動向によって景気が左右されるという側面があるのが食品業界だと言えるでしょう。

海外展開するメーカーも多い

日本国内においては、少子高齢化の影響によって人口の減少が進んでいます。

こうした背景を受けて、一部の企業では海外への事業展開によって売り上げを伸ばそうとしています。

そのため、食品業界の今後はさらに海外との関わりが増えていくことになることでしょう。

かといって日本国内での需要がなくなることはなく、海外展開に成功すれば将来性としては十分にあると言えるでしょう。

高品質で安全性のある食品の供給

病原菌に感染するのは人間だけでなく、動物や魚、野菜といった食品も感染します。

実際に感染した食品を食べて大問題になった事例はいくつもあります。

有名な例として、「イタイイタイ病」が挙げられます。

フードロス問題

今世界で大きな問題となっているフードロス問題。

世界中で飢餓に苦しむ人に提供することも出来ず、広がっていく貧困問題や捨てられる食料や商品を廃棄するにあたって排出される温室効果ガスの増加など解決すべき問題は山積みです。
 

【食品業界の志望動機を書くコツ】食品業界の職種とは

食品業界といっても仕事の幅は広く、さまざまな部門に分かれています。

事前に食品業界のそれぞれの職種についてリサーチしておくと理解を深めることができ、就活の際にも大いに役立つでしょう。

企画部門

企画部門は、消費者が今、何を求めているのかを即座に察知し時代に合った新商品の企画や広報活動を行います。

これまでの売上データもじっくりと分析し消費者が求める食品をリサーチするだけでなく、新たな商品のリニューアルを目指す開発・生産部門に企画を持ちかけ重要点をアプローチします。

また、開発スケジュールを組み、新商品の開発やリニューアルを実現できるようサポートをすることも重要な任務です。

開発・生産部門

現在、スーパーやコンビニでは、新しい商品を次々と目にする機会も多いのではないでしょうか。

食品業界において開発・生産部門では、新商品の開発に向けて研究を行います。

研究を重ね安全でおいしい食品を提供できるよう一切妥協のない安全性の高い製造方法を生み出すほか、企業の信頼を損ねることがないようにそれぞれの企業のイメージを守りながら新商品の開発を進めていきます。

営業・販売部門

営業・販売部門は、食品業界にとってなくてはならない貴重な部門です。

実際に自分の足を使い店頭に出向き、売り場づくりや新商品の提案、随時キャンペーンを行うなど、売上を伸ばすための活動を行います。

それぞれの店舗や地域性に合わせて求められている商品の構成を行うのはもちろん、時に需要の高い商品を見極めて補充をするなど営業・販売部門の仕事は多岐にわたります。

常に最前線に立ち時代に合わせた情報をキャッチする能力が必要なだけでなく、売り場担当者との信頼関係を築くことも大切といえるでしょう。

管理部門

管理部門は、安全性が高く高品質な食品を生産していくため、安定性を保ちながらさまざまな管理を行います。

食品や商品の細菌検査を行うほかにも味や香りなどをチェックする官能検査を行い安全性を確かめています。

工場の管理においては、高品質な商品を常に保証できるように生産計画を事前に作成し、現場をサポートすることも怠りません。

また、工場管理だけでなく、従業員の衛生的な管理についても検査や教育を行います。

時にお客様のクレームに関する調査を行うこともあるでしょう。

クレームの原因を調査し、発生した要因や今後の対策法をまとめるなど、食品業界によって欠かせない部門です。

【食品業界の志望動機を書くコツ】食品業界が求める人物像

就活に欠かせないのが自己分析と企業研究です。ここで、まず一番最初にするべきことは食品業界が求める人材がどのような人物かを理解することです。そして、食品業界に自分がいかに適しているかをアピールすることが重要となります。

食が好きな人

消費者意識が強く、優れた舌を持つ者は貴重とされます。新しい商品の開発に欠かせません。また、食が好きなでしか気づけないことも多くあります。

衛星意識が高い人

食品を扱うに当たって最も重要なことです。食品の品質を保たなければいけない為、管理が適当な人や部屋や手が汚くてもそのままにしているような人には務まらないでしょう。

【食品業界の志望動機を書くコツ】食品業界の志望動機作成のポイント

食品業界は、就活生の憧れの業種の一つとなっており、志望者の多い業種です。

そのため、ライバルと差をつけて内定を勝ち取るには、誠実さをアピールするだけでなく面接官に自身の熱い思いを明確に伝えなければいけません。

特に志望動機は、自己PRの際に多いに役立つものでもあるため、作成のポイントを押さえて適切に作成してみましょう。

食品業界に興味を持ったきっかけを伝える

あなたが食品業界に興味を持った理由は何でしょうか。

食べることが好きだったり料理が得意など、人によってさまざまな理由があるかもしれません。

しかし、このような単純な理由では、志望動機として自分の気持ちをアピールすることはできません。

どうして食品業界で働きたいと思ったのかを面接官にきちんと伝えられるように興味を持ったきっかけをエピソードとともに伝えてみましょう。

これまで自身が経験してきた出来事や体験を織り交ぜて話すと分かりやすく伝えることができます。

食べることが好きという理由では、ビジネスの世界では高い信用を得ることはできません。

意欲や関心の高い人物であるということを理解してもらえるように履歴書に志望動機を記載する場合はもちろんのこと、面接の場でも食品業界に興味を持ったきっかけを伝えることが大切です。

食品業界に入社した後のビジョンを話す

志望動機を伝える際には、ただ食品業界で働きたいという気持ちを話すのではなく、入社後にどのように活躍していきたいのかもアピールしてみましょう。

将来、食品業界のどの分野でどのような業務に携わっていきたいのかを伝えることで理解が深まり、面接官にも意欲のある人物であるということを分かってもらいやすくなります。

具体的に自身の思いを自分の言葉で語ることもポイントです。

将来のビジョンの考え方や作り方はこちらの記事を参考にしてください

食品業界の課題への取り組みを話す

就活では、入社後のビジョンを人事に共有してもらうことが重要です。先程、食品業界における問題点をいくつか紹介しました。食品業界の課題に取り組むという姿勢は大きく評価されます。海外展開についての考えを語ることや上記以外の問題に関する内容でも構いません。

【食品業界の志望動機を書くコツ】志望動機の最強の構成

食品業界は人気の業界であるとともに、企業の数も多い業界の1つです。

原材料の加工業者から半製品の製造、食卓にそのままのぼる食品から、業務用食品を専門的に手掛ける業者まで種類も多彩です。

さらに缶詰やレトルト食品、チルド食品、冷凍食品、お菓子や調味料、飲料やアルコール類に至るまでジャンルも豊富で、専門メーカーをはじめ、多数のジャンルを扱う業者があります。

それゆえに、どうして、その企業を選んだのか志望動機はとても重要な要素となり、内定獲得のために、どう構成するかが大切になってきます。

結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

食品業界は就活生の間での競争も激しいうえ、選考する企業にとってもライバル企業が多いことから、エントリーした就活生が自社を本命にしているのかどうかは一番気になるポイントです。

複数の企業にエントリーし、どの企業においても志望動機で「御社を志望しました。」とアピールしていることは企業側も百も承知です。

どれだけ入社意欲が高く、自社を選ぶ可能性があるのかが、志望動機に選んだポイントが重要な判断材料となります。

そのため、一番初めに企業が知りたいポイントについてアピールしましょう。

余計な前置きをつけずに、ストレートに結論から始めることが大切です。

あなたが伝えたいこと、企業が一番知りたいことが明確になることで、その後の話も、しっかりと聞いてもらえることにつながります。

理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇と考えたためです

次にその結論に至ったのはなぜか、理由を伝えましょう。

「私は〇〇という理由で、御社を志望しました。」と理由から始める方がいますが、まずは結論を述べ、次に理由を述べることで、志望動機をより明確に伝えることができます。

理由を挙げる際には、その企業を志望するキッカケとなった経験を挙げることがポイントです。

自分が幼い頃から親しんできた商品があり、その魅力を世界に発信したいと思ったとか、多くの世代から愛されるのはなぜか追及したいと思ったなど、ご自身の具体的な経験を挙げるようにしましょう。

エントリーした企業を志望することにつながった具体的な経験を挙げることで、その企業への入社意欲の高さや本気度が伝わるからです。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

志望動機のNGとしてありがちなのが、「私は○○という経験をしたので、御社を志望しました。」とエピソードから始める方が少なからずいます。

ですが、エピソードからスタートさせると結論に至るまでの話が長くなり、結局、何が言いたかったのかわかりにくくなるほか、経験談と結論が結び付きにくい内容に陥ることも多いです。

エピソードを話して結論に至るのではなく、まずは結論で志望動機を明確にしたうえで、その理由を述べ、そして、結論に説得力を持たせるためのエピソードを紹介することが大切です。

説得力を持たせるとは、志望した企業でいかに活躍できる人材かを、エピソードを通じてアピールするということです。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

エピソードを紹介するうえでは、単なる昔話や思い出話、美談になってしまわないことが大切です。

苦労したり、困難に直面したりして、それを自分の行動によって乗り切ってきた、自分の行動で解決したなど、自分が企業に貢献できる人物であることをアピールできる成果が出せたエピソードでなくては説得力が出ません。

そのため、エピソードを選ぶ際には何らかの問題に直面し、自分の行動で解決して成果が出せた経験を選択しましょう。

エピソードのシーンはとくに問われません。

学生時代の部活動やゼミでの研究の話でも、アルバイトやボランティア、海外留学などの経験でも問題ありません。

自分の過去の経験を棚卸し、その中から志望動機や入社後の活躍に結び付くような、最適な経験を選びだしましょう。

行動:そのため、私は〇〇を行いました

エピソードの紹介においては、まず、どのような経験なのかの概要を説明し、その後、直面した問題について状況説明をします。

そのうえで、直面した問題に対して、あなたがどのような行動に出たのかを説明しましょう。

行動は自分で考えて、自主的に行ったことが必要であるとともに、入社後の活躍に結び付くような行動であることがポイントになります。

他人に言われて受動的に行ったとか、誰かに行わせたといったものではなく、自ら能動的に行った行動でなくてはなりません。

初めてあなたの話を聞く面接官が状況をイメージしやすいよう、わかりやすく簡潔に紹介しましょう。

結果:その結果、〇〇になりました

エピソードの締めとして、行動に出た結果、どのような成果が出たのかを伝えます。

ありがちなNGは行動に出たところで、話が終わってしまうパターンです。

行動に出ても結果が伴わなければ、自己満足で終わってしまいます。

食品業界でも、どの業界でも、企業が収益を上げていくうえでは、プロセスだけではだめで、結果を出すことが求められます。

食品業界において、どんなに製造工程で品質管理を徹底しても、結果的に完成した商品に異物が混入されていたら、全商品回収という損失につながり、消費者からの信頼も失ってしまいかねません。

そのため、問題がどのように解決できたのか、具体的に結果をアピールしてください。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

結論、理由、エピソードの紹介が終わったら、最後の締めくくりとして、まとめの結論を述べます。

事前に紹介したエピソードから得た学びや経験をもとに、どのようにエントリーした企業に貢献できるかを具体的に述べましょう。

「経験を活かして頑張ります。」ではNGです。

これでは、どの企業でも通用してしまい、その企業だからこそという強いメッセージを伝えられません。

「うちは本命ではないな」、と思われてしまいます。

その企業ならではの特徴や事業のこだわり、仕事のやり方などをもとに、どのような貢献ができるかを具体的にアピールしましょう。

【食品業界の志望動機】職種別の志望動機の例文

食品業界、メーカーのお仕事は学生さんにとても人気があります。

食品業界の多くはBtoCのビジネスなので、商品そのものを日常的に手にする機会が多いため応募しやすいですよね。

しかし、安易に「商品が好きだから」「食べ物が好きだから」という理由だけでは、志望動機として非常に弱いです。

今回は職種別に、食品業界の志望動機例を見ていきましょう。

企画・マーケティング職の志望動機のポイント

まず、どの業界でも人気の高い企画・マーケティングの職種から見ていきましょう。

食品業界の企画職は、常に世の中の動向をリサーチし、売れ筋の商品を企画していくお仕事です。

世の中にはたくさんの商品が溢れています。

見た目の可愛さ、健康成分を加味して作られた食品、コスパ重視の商品、ネーミングセンスや今までにない味や食感をウリにした商品などを企画するためには、大前提として世の中の消費ニーズを徹底的に調べて分析していく能力が必要です。

奇抜なアイデアを出すことよりも、地道にデータを集められる根気強さ、テレビやネット、雑誌など広い情報源から食品業界について知見を深められているかどうかなどの情報収集能力をアピール要素に盛り込むと良いでしょう。

マーケティング職の例文

私が御社のマーケティング職を志望する理由は、長期インターンでの経験を活かして御社で活躍できるのではないかと考えたためです。
御社の〇〇という商品の開発に至った背景についての記事を拝読させていただいたのですが、そこでは徹底した市場調査と妥協することのない情熱が詰まっているものだと感じました。
私は長期インターンとしてSNSマーケティングに関わっていたのですが、毎日地道な改善を繰り返したり競合分析を行う中で、いつか有形商材のマーケティングに関わりたいと思うようになりました。
御社でなら私のSNSを活用したマーケティング経験をさらに高められると考えたため、志望させていただきました。(288文字)

営業職の志望動機のポイント

続いて営業職の志望動機を見ていきましょう。

食品業界の営業職は、有形商材の営業であり、大型スーパーや居酒屋などの個人店などへルート営業または新規営業を行うことが多いでしょう。

基本的には営業なのでコミュニケーション力が必要となります。

商品特性を理解して、取引先と関係を円滑に進めていけるかどうか、人となりが重要です。

商品理解はもちろんですが、応募先企業の食品がどのような店舗に置いてあるのか調査をし、その店舗が取引先になるということを理解した上で応募するようにしましょう。

営業職の例文

私は、営業職を通して人との繋がりを大切にしたいと考えています。
御社の営業では海外との関わりを多く持っていると聞き、私の英語力を活かしてグローバルに多くの人と関われるのではないかと考えました。
また、私は有形商材の営業をすることでその商品が普段届かない場所まで広げることにやりがいがあると感じています。
そのため、私は海外との営業を通して御社の商品を世界に広げていきたいと考えています。(190文字)

事務職の志望動機のポイント

食品業界の事務職は、事務系総合職または人事・経理職などの専門職として採用ポジションを開いている企業が多いです。

事務系と言っても地味で単調なお仕事ばかりではありません。

応募先のメーカーによっては、お客様からのお問い合わせ窓口、クレーム対応を事務職に任せていたり、商品の在庫管理やデータ管理などのデスクワークを任される場合もあります。

まずは志望先の事務職求人が、具体的にどのようなミッションを抱えているかを研究した上で、その内容に合わせて志望動機を組み立てていきましょう。

事務職の例文

私が御社の事務職を志望する理由は、多くの社員のサポートを通して縁の下の力持ちとして活動していきたいと考えているからです。
御社では営業の方は世界中の方とやりとりをしたり、マーケティング職では地道なリサーチを通して市場を分析していたりと、非常にさまざまな業務をされているとお聞きしました。
私は小さな頃から部活動でもプレイヤーとして活躍するよりもマネージャーとして裏からサポートすることにやりがいを感じていました。
御社に入社後も裏からさまざまな業務をサポートさせていただくことで社内の業務効率化を目指していきたいと考えています。(258文字)

製造職・開発職の志望動機のポイント

最後に、食品業界の製造や開発職の志望動機を考えてみましょう。

ここは、学生時代に理系の学科で食品関係や機械・製造などの学問を専攻しているかどうかがまず重要です。

食品メーカーが運営、提携している研究所などで、商品の成分を研究・分析したり、製造に使う大型機器の管理メンテナンスを任されることもあります。

志望動機を組み立てる上では、自分の今まで勉強してきた分野と相違がないか、しっかりと情報収集を行う必要があります。

開発職の例文

私は食の可能性を御社と共に広げていきたいと思い、志望しました。
世界単位で食糧危機が叫ばれている昨今、その問題が一層深刻なものになるのは遠い未来のことではないと考えています。
御社は既存の食料とは比べ物にならないほど長期の保存が効く非常食を考案したり、CMなどでも常に食料問題に対して警鐘を鳴らしていたりしています。
その姿勢に共感する部分は多く、同時に「ここでならこの問題を解決する糸口を見つけることができるのではないか」とも思うようになりました。
私は大学でも新しいエネルギーについて研究を重ねてきましたが、その知識を糧に、運用可能なレベルにまで高めた新しい食品を御社で開発して、会社と世界に貢献していきたいと思っております。(311文字)

【食品業界の志望動機】食品業界の志望動機の注意点

食品業界に関わらず、志望動機を書く際にはいくつか気をつけなければならないポイントがあります。

志望動機が思いつかないことというのは就職活動を続けていれば誰にでも起こりうるものです。

だからといって志望動機をてきとうに作成してしまっては選考を通過することができません。

ここでは、志望動機を書く際に気をつけなければならない2つのポイントについて詳しく解説していきます。

その企業へのラブレターにならないようにする

第一志望の企業などの志望度の高い企業への志望動機を考える際によくやってしまうミスがその企業へのラブレターになってしまうというものです。

その企業のことが好きであるというのは確かに志望動機としては正しいのかもしれませんが、企業はそこまでそういったポイントを意識していません。

それよりも、その企業へのラブレターになっているものよりもしっかりと自分の将来軸に沿った選択肢として志望してくれている就活生の方が採用される確率は高いです。

そのため、志望動機にその企業のファンであるということはなるべく入れないようにしましょう。

自己紹介にならないようにする

志望動機を話す際には、自分のことばかりを話さないようにしましょう。

もちろんエピソードを一緒に話すようにした方がいいですが、そこでどうしても自分のことばかり話してしまってはただの自己紹介になってしまいます。

志望動機で自分の話をするのも大切ですが、あくまでも企業に応募した理由を説明しなければならないため、過去のエピソードからその企業を応募した繋がりが見えたり、その企業で活かせるポイントがわかるような説明をするようにしましょう。

【食品業界の志望動機を書くコツ】志望動機が思いつかない時の対処法

どの業界を志すにしても避けて通れないのが志望動機をまとめること、面接で必ず聞かれることを事前に整理しておかなければなりません。

ところが、頭の中が混乱してしまったり悩んでしまったり、あるいはそもそも動機が思いつかないというケースがあるかもしれません。

また、難しく考えすぎている場合や何から手をつけたら良いのかわからないこともあるでしょう。

そこでここから先は、なかなか整理が進まない場合の対処法についてみていきましょう。

就活の軸を作る

そもそも志望動機がうまく書けなかったり、まったく思いつかなかったりするのは自分の考えが定まっていないからかもしれません。

いわゆる就活の軸がぶれているため、就職した後に社会人としてどのような人生を歩んでいきたいのかを考えてみるべきでしょう。

それは必ずしも難しいことではなく、お給料が高い方が良いとか趣味の時間を大切にしたいなどという簡単なことからスタートすれば良いのです。

さらには仕事の内容にまで踏み込んで、多くの人と関わる仕事がしたい、海外に赴任したい、大学で学んだ専門知識を活かしたいなどと考えを進めていくのです。

好きなことや得意なこと、あるいは苦手なことなどを洗い出していくと次第にぶれない軸を作れるでしょう。

詳しい就活の軸の考え方や作り方はこちらの記事を参考にしてください

深掘りをする

どうしても譲れない条件や希望することが見えてきたら、次にどうして食品業界に興味を持ったのかを深掘りしてみましょう。

きっかけはもしかしたら単純なことで、メーカーから発売されている商品がおいしかったからというものかもしれません。

あるいは、料理をするのが趣味だったり、食べ歩きをするのが好きだったりということもあるでしょう。

それでも、就活の軸を作ることをきっかけに、だんだんと志望動機が見えてくるはずです。

ただ単に好きなことに携わりたいというだけではなく、社会に貢献したいとか、やりがいを感じて働きたいという動機が浮かんでくるでしょう。

それらを深掘りしていくことで面接に向けた対策になるだけではなく、就活時にしかできない自己分析をすることにもつながっていくはずです。

内定者の志望動機を参考にしてみる

きちんと自己分析や企業分析をしていても、志望動機が思いつかない場合もあります。

実際に自分の言葉で個性や強みを表現することは難しいかもしれません。

特に慣れないうちは、苦戦することも多いでしょう。

そんなときは、内定者の志望動機を参考にしてみてください。

もちろんすべてを真似するわけではありません。

それでは、個性が消えてしまう場合もあり、それでは本末転倒です。

自分なりの志望動機を書いてみましょう。 先ほど紹介した例文を参考にしてもかまいません。

まずは、文章の構成がきちんとできるようになるまで、練習してください。

志望動機がいらない企業に応募する

思いきって、志望動機がいらない企業に応募するのも選択肢の1つです。

当然ながら、かなり数が限られます。 経験を積むためにも応募してみると良いでしょう。

志望動機が必要ないということは、ほかのところで採用を判断されるということです。

一般の企業と変わらず、業界研究を継続する必要があります。

場合によっては特殊なスキルや資格を求められるケースも少なくありません。

いずれにせよ、油断は禁物です。 事前の情報収集や準備を忘れずに行いましょう。

応募するのをやめる

ここまで見てきたように、はじめはなかなか志望動機を見出せなくても、就活の軸を作ることによってやがて明確になるものです。

軸がしっかり決まってくれば、どの企業を選べば良いのかもわかりやすくなり、不安を抱えることなく前向きに活動に取り組めるでしょう。

ところが一方で、軸がなかなか定まらない場合や深掘りしても動機が思いつかない場合には、そもそも志望する業界と自身の希望がマッチしていないのかもしれません。

なんとなく興味があっただけで、業界の風土に馴染めそうにないと思ってしまっているのかもしれません。

そんな時は一つに固執せずに考え方をリセットして、改めて応募する業種を見直してみるという選択をするのも良いでしょう。

【食品業界の志望動機】志望動機は添削してもらおう

いずれにしても、どの業種を選ぶにしても志望動機はまとめなければなりません。

就職の軸を作って自己分析して、深掘りしていけば考えていることを上手に表現できるでしょう。

しかしながら自分の力だけに頼っていては、たとえば文章が話し言葉になってしまっていることや書き損じていることがあるかもしれません。

誤字脱字などの基本的なことが疎かになってしまっていれば、それだけで合否を左右してしまうこともあるでしょう。

せっかくまとめた作業を無駄にしないためにも、第三者に見てもらうことや添削してもらうと良いでしょう。

特にプロ目線のアドバイスをもらえれば、食品業界を志すならこんなエピソードを書き添えたほうが良いなど、意識すべきポイントを教えてもらえるメリットもあるはずです。

【食品業界の志望動機を書くコツ】おわりに

食品業界の選考を勝ち抜くのは簡単ではありませんが、ご紹介した例文やポイントを参考にしながら志望動機を記入することで、選考突破の確立を大きく上げることができるはずです。

一度で完璧なものを作ろうとするのではなく、何度も推敲しながら頑張ってみてください。

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