就活に失敗する学生というのは、毎年必ず存在します。
昨今は売り手市場ですから、例年に比べれば就職のハードルは下がりましたが、それでも第一志望の企業に落ちて心が折れたり、何らかの事情で内定を獲得できなかったりというケースは少なくありません。
就活に失敗したらどうすればいいのか。
今回はその後の選択肢である留年や既卒の概要をご紹介し、双方のメリット、デメットについて考えていきます。
- 時期ごとの就活を諦めるかどうかの判断
- なぜ就活に失敗してしまったのか
- 挽回するにはどうすればよいのか
- 留年と既卒の就活とは
「就活失敗」の定義は?
- 内定がもらえなかった
- 志望する企業に入れなかった
- ミスマッチングだった
就活の失敗と聞くと、まず多くの人が内定未獲得を連想するかもしれません。
しかし、実際のところ「就活の失敗」は内定の有無だけでは測れないものです。
たとえ内定を獲得していたとしても、自分のキャリアや価値観に合わない企業を選んでしまっては失敗です。
重要なのは、自分の目的や価値を理解し、それに合った企業を選ぶことと認識しましょう。
就活は単なる内定獲得のゲームではありません。
自分の未来を設計する大切なプロセスであることを忘れないようにしましょう。
1. 内定がもらえなかった
「就活の失敗」と聞くと多くの人が考えるのは、卒業後の仕事が決まらない、すなわち内定を得られなかった状況です。
これは非常に明確な失敗の形と捉えられ、多くの学生にとっては最も避けたいシナリオとなります。
内定がないということは、卒業後の進路やキャリアが不透明となるため、就活の中で最も大きな失敗といえるでしょう。
2. 志望する企業に入れなかった
「就活の失敗」というと、第一志望の企業に入れなかったことを失敗と捉えるかもしれません。
しかし、第一志望に入れなくても他の企業からの内定を受け入れ、そこでのキャリアをスタートさせることは必ずしも失敗とは言えません。
ただし、どの企業からも妥協せずに内定を断ってしまった場合、その後の就職活動が難しくなるリスクが高まります。
第一志望の企業に入れなかった場合、「就活に失敗した」と感じるかもしれませんが、他の企業でキャリアをスタートさせることも立派な選択です。内定を断り続けるとその後の就職活動が難しくなるリスクがあります。どの企業でも自分のスキルを活かし、成長できる場所を見つけることが大切です。
3. ミスマッチングだった
就活という言葉を耳にすると、多くの人は「企業からの内定」を手に入れることを成功と捉えがちです。
しかし、第一志望の企業から内定を受け取ったとしても、それが「成功」とは限りません。
内定者研修や入社前のインターンを経験する中で、実際の業務内容や社風が自分の想像とは異なることに気づくことがあります。
こういったギャップに気づいた時、そのまま入社すると、後々離職を考える原因となり、再度転職活動をすることになりかねません。
また、一度入社してしまった後に不満を感じつつも、我慢して働き続けることは、精神的なストレスが大きいです。
結果として自分自身のキャリアや人生において最適な選択ではないかもしれません。
従って、就活の成功は単に内定を得ることだけではないのです。
実際に自分に合った企業を見極め、その後の長期的なキャリアを構築することと言っていいでしょう。
木下恵利
就活というと内定を得ることが成功と思いがちですが、実際には内定後のミスマッチングがないかどうかも重要です。自分に合った企業を見極めることが、長期的なキャリアを築くためには大切です。焦らず、自分に本当に合った職場を見つけることを目指しましょう。
全落ちしてしまったら就活失敗?
選考に全落ちしてしまし、内定がない状態(NNT)になってしまったら就活失敗なのでしょうか?
結論、この段階ではまだまだ就活失敗ではありません。まだまだ応募できる企業があるからです。
就職できないまま3月31日を迎えてしまい、ついにどの企業にも就職できなかった、という状態がいわゆる「就活失敗」となるのです。
全落ちしてしまって落ち込んでいる人は、まだまだチャンスがあると思って、まずは落ちてしまった原因を冷静に分析してみましょう。
就活に失敗しやすい学生によくある5つの特徴
- 大企業に絞って就活をしている
- 優先順位がつけられていない
- 福利厚生ばかり気にしている
- 業界分析や企業理解が足りない
- 自己分析が足りない
就活で、他の学生が続々内定を獲得する中、自分だけ内定が決まらず焦る方も少なくありません。
就活に失敗してしまう方がおかしがちなミスについてお話します。
まずは、自分が以下に当てはまっていないか確認してみましょう。
諦めなければ改善の余地はありますから、もし自分に当てはまるところがあれば直す努力をしてみてください。
1.大企業に絞って就活をしている
どうしても、就活をはじめようとしたとき、みんなが知っている名の知れた企業にばかりエントリーしてしまう学生は多いです。
しかし、同じ業界でも、大企業は特に鬼門であることをしっかり理解してください。
大企業は、履歴書やESの時点で2万人ほどの学生をみます。
最終的には面接や適性検査を重ねて200人採用しても多いといわれます。
そのため、新卒倍率を考えると100倍をゆうに超える可能性もあることを知ってください。
中小企業・ベンチャー企業であれば、大企業に比べて新卒倍率が易しいです。
それでも10倍程度の企業が多いですから、大企業だけを視野に就活を行うのは避けた方が良いです。
木下恵利
就活を始めると、どうしても大企業に目が行きがちですが、それだけに絞るのは危険です。大企業は多くの応募者がいるため、新卒倍率が非常に高いことを覚えておきましょう。
2.優先順位がつけられていない
就活において、企業と学生は相性を鑑みてお互いに選び選ばれる立場であります。
そのため、企業に自分の希望ばかりを多く望みすぎるのはよくありません。
自分が企業に提供できる価値、企業が自分に提供できる価値が台頭で相互的か今一度考えてみてください。
きちんと就活の軸を定めて、妥協できる点、絶対に譲れない点を線引きしましょう。
全てが完璧な企業は極めて少ないです。
さらに、そのような企業がもしあったとしたら、あなた以外の学生も入社したいと思うはずです。
大企業は基盤が安定しているという点で、さまざまな学生の希望をかなえることができます。
しかし、だからこそ応募学生の数が圧倒的に多いのです。
自分が企業に提供できる価値と企業が自分に提供できる価値をしっかりと見極めましょう。就活の軸を定め、妥協できる点と絶対に譲れない点を線引きすることが大切です。
3.福利厚生ばかり気にしている
福利厚生は勿論大事です。
福利厚生は現代の働き方や人生において重要な項目であることは前提として、就活時にしきりに福利厚生について質問することは避けましょう。
福利厚生について質問すると、どうしても休むことを考えている印象を抱かれてしまいます。
入社しても企業に貢献してくれないイメージを抱かれてしまうと、企業は採用に消極的になってしまいます。
他にも、働く上で大変なこと・苦労することなどを質問しすぎると働きたくないのかな、とネガティブな印象を与えてしまいます。
質問する際は、誤解が生じないようにきちんと説明を加える、言い換えるなどを工夫して伝えましょう。
木下恵利
就活で福利厚生についてばかり質問すると、企業に「入社後にあまり働きたくない学生なんだな」と思われることがあります。質問する際は、自分がどのように企業に貢献できるかを具体的に述べるとともに、どうしても聞きたい場合は福利厚生に関する質問を含ませてバランスよく聞くようにしましょう。
4.自己分析が足りない
自己分析は就活の全ての基本であり、自己分析ができていない学生は就活に失敗しやすいです。
面接では、企業はあなたらしさ、あなたにしかない魅力を知りたがっています。
そのため、回答の内容が薄く、抽象的だと、他の学生の中に埋もれてしまいます。
就活に行き詰まったら、改めて自己理解を深めてください。
自己分析の方法はさまざまあります。
もし自分では自分の強みや魅力を探しきれないなら、他己分析も一つの手です。
自己理解が深いと就活面接における回答の質も格段に上がります。
自分をアピールするポイントを見つけるために丁寧な自己分析を行ってみてください。
5.業界分析や企業理解が足りない
就活がなかなか終わらない原因の一つとして業界研究や企業理解が不足している可能性が挙げられます。
就活を進めるにあたって、業界や企業の良いところも悪いところも知ることは大切です。
漠然としたイメージだけでなく、きちんと現実的な事実から魅力を見出しましょう。
業界や企業の特性を本質的に理解することが、面接での受け答えなどにも関わります。
業界や企業への理解が足りないと感じたら、SWOT分析など、客観的に業界・企業を理解する調査を行ってみましょう。
木下恵利
就活がなかなか終わらない原因の一つに、業界分析や企業理解の不足が挙げられます。業界や企業の良いところも悪いところもきちんと理解することが大切です。漠然としたイメージではなく、きちんと自分の言葉で説明できるくらいまで分析をしましょう。
SWOT分析とは
SWOT分析とは、企業や組織の戦略策定や状況評価のためのフレームワークです。
SWOTは、Strengths(強み)・Weaknesses(弱み)・Opportunities(機会)・Threats(脅威)の頭文字を取って名付けられました。
強み(Strengths):は企業が持つ独自の特性や優位点を指し、技術力、ブランドイメージ、製品の質などが考慮されます。
弱み(Weaknesses):は組織の課題や制約を示します。
リソースの不足や技術的弱点、組織のコミュニケーション問題などがこれに該当します。
機会(Opportunities):は新たな成長のチャンスやビジネスの機会を示します。
市場の変化、新しい需要、競合の弱みなどが機会として捉えられます。
脅威(Threats)は 組織にとっての外部からのリスクや障害を指します。
競合の増加や経済の不安定、法的制約などが脅威として認識されます。
SWOT分析を通じて、組織は自らの強みや弱み、外部環境の機会や脅威を詳細に理解することができます。
就活に失敗して諦める人の末路3選
- 大卒での就職を諦める
- フリーターになる
- 引きこもり・ニートになる
就活に失敗してその時点で諦めてしまう人は最終的にどのようになってしまうのでしょうか。
就活に失敗しても、諦めずに何かに取り組むことができる人は最終的に何かを成し遂げられますが、諦めてしまった場合、進路は以下の3つのような選択肢に絞られてしまいます。
「自分がここで諦めたらどのようになるのか」を把握した上で、再度奮起できるように取り組みましょう。
1.大卒での就職を諦める
就活に失敗して諦めてしまった人は、大卒での就職を諦めざるを得ません。
つまり、次のシーズンで就活を再開するということです。
そこで、これからの1年間をどのように過ごすかが非常に重要になります。
次の就活で納得のいく結果を残すには、就職活動に失敗した理由を分析し、自己分析を深め、スキルアップを図らなければなりません。
例えば、インターンシップやボランティア活動に参加するなど、実務経験を積み、就活でアピールできるエピソードを作っておく必要があります。
さらに、時間に余裕があるならばインターンシップやボランティア活動などに参加し、ガクチカとして話せることを用意しておいても良いでしょう。
資格取得や語学学習、IT系に進むならプログラミング言語の学習などに取り組み、自分の市場価値を高める期間にすることもおすすめです。
このように、準備を怠らずに進めることで、次のシーンでは就活がうまくいく可能性を高められます。
しかし、一度就活に失敗し、諦めてしまうと、「新卒での就職」は諦めることになるということは覚えておきましょう。
木下恵利
就活に失敗してしまった場合、大卒での就職を諦めることになるかもしれません。しかし、次のシーズンに向けて準備をしっかりと行うことでチャンスは広がります。インターンシップやボランティア活動を通じて実務経験を積み、資格取得や語学学習などで自分の市場価値を高めることが大切です。
2.フリーターになる
フリーターとして1年間働きながら就活を続ける人も数多くいます。
最も現実的な選択肢の1つであり、生活費を稼ぎながら就職活動を行える点がメリットであるといえます。
また、アルバイトを通じて社会経験を積むことができ、人間関係や仕事の基本的なスキルを身につけることも可能です。
これまで学業や部活、サークルなどが忙しく、アルバイトに取り組めていなかった人は、就業経験を積むためにも、アルバイトしながら就活を進めると良いでしょう。
ただし、フリーター生活が長引いてしまうと正社員としての就職が難しくなってしまうというリスクもあります。
したがって、「次の就活シーズンでは絶対に成功する」という強い意志のもと、計画的に予定を管理し、就活に本腰を入れなければなりません。
もちろん、「ずっとフリーターで良い」という方はそれで良いかもしれません。
しかし、後で「就職しておけばよかった」と後悔する可能性がある人は、フリーターとして働きながらも就活対策をすることをおすすめします。
3.引きこもり・ニートになる
就活に失敗して、「何もかもうまくいかない」と自暴自棄になり、「引きこもり」または「ニート」と呼ばれる状態になってしまう人も少なくありません。
この状況に陥ってしまうと、自信を失うだけでなく、大学の同期などが働いている姿を見て「自分1人だけ、置いていかれている」と感じることも多いでしょう。
もしこのような状況に陥ってしまった場合は、就活エージェントやカウンセリングサービスを利用して専門的なアドバイスを受けましょう。
確かに新卒で就職するのは大学生の方にとって理想的ですし、多くの同級生は就職しているはずです。
しかし、長い目で見れば若い時の数年間なんて、努力次第で取り戻せるものです。
何より、何年間も浪人して大学に行くような人も多いため、少しぐらい遅れた程度なら全く問題ないのです。
「新卒じゃないと意味が無い」と感じ、何もかも嫌になるかもしれませんが、早めにこのような状況から脱出し、自分が何をしたいのか再確認することが大切です。
木下恵利
就活に失敗し、引きこもりやニートになることは誰にでも起こりうることです。自分だけが遅れていると感じるかもしれませんが、就活エージェントやカウンセリングサービスを活用し、自分が本当に何をしたいのかを見つめ直す時間を大切にしてください。
就活に失敗した時の進路5選
- 留年・休学して就活をやり直す
- 留学する
- 大学院へ進学する
- 公務員試験を受ける
- 起業する
続いて就活に失敗した時の現実的な進路について5つ紹介します。
以下の中で自分に最も合っていると思うものを中心に、参考にしてみてください。
1.就活浪人(留年)をする
留年、もしくは休学して就活をやり直すことは、大学に在籍しながら就活を行えるため、サポートを受けられるという点で大きなメリットがあります。
就活に一度失敗したとしても、翌年に向けてしっかりと準備を行えば、今度こそ就活がうまくいく可能性は高いです。
自己分析を徹底し、失敗の原因をしっかりと見極めるようにしましょう。
大学に在籍していることで、教授や就活センターなど、様々な人に相談できるのが大きなメリットの1つです。
留年はもちろん、休学していたとしても大学の機関は利用できるため、使えるものはフル活用しつつ就活を進めましょう。
木下恵利
留年や休学して就活をやり直すことには、大学に在籍しながら準備を進められるため、大きなメリットがあります。教授や就活センターからのサポートを受けつつ、自己分析や失敗の原因を徹底的に見極めましょう。ただし、学費はかかるため、判断は慎重にしてください。
2.留学する
無理に就活を続けるのではなく、留学してしまうのも選択肢の1つです。
例えば、あなたが一度就活を仕切り直し、外資系の企業や英語が求められる企業で働きたいと思っているならば、留学することをおすすめします。
環境を変えてみることで新しくやりたいことが見つかるかもしれません。
留学期間中にアルバイトや外国の企業のインターンに参加すれば、他の就活生がなかなかアピールできない経験を得ることもできます。
就活において「差別化ができること」は非常に大きなメリットとなるため、興味のある国があり、留学費用があるならば、一度留学してみるのも選択肢の1つでしょう。
3.大学院へ進学する
就活に失敗してしまったとしても、大学院へ進学すれば1年も遅れを取ることなく就活をして切り直せます。
大学院へ進学した理由を「就活に失敗したから」とわざわざ言わなければ、誰にも就活に失敗したことは知られることはありません。
しかし、「就活に失敗したことをごまかす」という目的だけでは、大学院へ進学してもあまり意味がありません。
あらかじめ大学院への進学も選択肢として入っており、そして就活に納得がいっていない人にだけおすすめする選択肢です。
「ひとまず経歴をごまかす」という目的で大学院への進学を目指した場合、試験に合格できる可能性が低い上に、合格できたとしても研究のモチベーションが上がらないからです。
あらかじめ、自分が勉強や研究のモチベーションを保ち続けられるかを考えてから進学するようにしましょう。
木下恵利
大学院への進学は、就活に失敗してしまったとき、1つの有効な選択肢になります。研究を続けることで、将来の可能性や選択肢も広がるためです。ただし、単に「就活に失敗したことをごまかす」ためだけの進学は避けるべきです。受験にも勉強が必要です。慎重に判断しましょう。
4.公務員試験を受ける
就活の失敗を早い段階で悟り、見切りをつけた場合は、公務員試験を受けるのも選択肢の1つです。
日程によってはまだまだ受けられるものがいくつか存在します。
公務員は皆さんご存知の通り、安定した雇用と福利厚生が魅力であり、社会に貢献するやりがいがある仕事です。
もちろん、公務員試験を突破することは簡単ではありませんし、かなりの準備が必要です。
しかし、あらかじめ公務員になることも選択肢として持っており、どうしても入りたい企業から落とされてしまった場合は、公務員を目指すのも選択肢の1つでしょう。
また、公務員になったからといって、生涯勤め続けなければならないわけではありません。
一旦、安定している公務員としての就職を決めて、その後就職までの期間や長期休暇などに、自分のキャリアについて考えてみても悪くはありません。
5.起業する
一昔前までは就職せずにいきなり起業する人は色眼鏡で見られるような時代であり、「就活から逃げた」と陰口を叩かれることも少なくありませんでした。
しかし、ビジネスについてある程度学んでおり、十分に自分の力だけで食べていく自信があるならば、起業するのも選択肢の1つです。
就職した場合やアルバイトなどと異なり、「職場に行けばやることがあるわけではない」のが自営業です。
最初のうちは自分で仕事を勝ち取ることも難しい場合もありますが、自信があるならば悪い選択肢ではありません。
そして、起業したからといって、二度と就職できないわけではないため、うまくいかなければ再度就活をするのも選択肢の1つです。
むしろ、「自分の力で案件を勝ち取りお金を生み出した」という経験は就活において強烈なアピール要素の1つとなります。
もし起業した後に就活をするならば、そのような経験をアピールしても良いでしょう。
木下恵利
今では、就活に失敗したとしても起業することは一つの選択肢として広く受け入れられています。ビジネスの基礎を学び、自信があるならば、起業を通じて自分の力を試してみるのも良いでしょう。
ただし、新卒で就活を失敗してしまっている分、自分自身に社会人経験が無くなってしまうのは弱点にもなりえます。その点は理解しておきましょう。
就活に失敗しても逆転する3つの方法
- 業界、規模を広げてエントリーする
- 過去に落ちた選考を徹底的に振り返る
- .就活エージェントに登録する
では、就活に失敗した人が逆転するにはどのような対策を施さなければならないのでしょうか。
就職自体を諦めるもしくは先ほど説明した就職以外の選択肢を取る人も多いです。
しかし、実はまだ就活を諦める段階ではないかもしれません。
「就活に失敗した、もうどうしようもない」と思っている人でも、まず以下の3つを読んでみてから、本当にもうどうしようもないのか考えてみてください。
1.業界、規模を広げてエントリーする
業界や規模を広げて他の企業にエントリーしてみるのも選択肢の1つです。
特に、あなたがこれまで大企業だけもしくは非常に限られた業界にだけ応募してきた場合は、より範囲を広げて応募してみましょう。
中小企業やベンチャー企業では、年間を通じて採用を行っているところも多く、ハードルが比較的低いです。
特にベンチャー企業は成長意欲の高い人材を求めているため、未経験者でも意欲次第で採用される可能性はあります。
また、あなたのやりたいと思っている仕事を他の業界でできる可能性もあります。
例えば、IT関連の仕事も、IT業界でしかできないわけではありません。
むしろ、他の業界の中小企業などで、IT関連の仕事が全般的にできるリテラシーの高い人物を求めているところもあります。
IT企業の場合はITができる人しかいませんが、他の業界のIT担当者として働く場合、あなたしかITに詳しい人がいないこともあります。
全幅の信頼を置いてもらえるだけでなく、「企業に貢献できている」というやりがいを持つこともできるため、悪くない選択肢といえるでしょう。
木下恵利
これまで大企業や特定の業界に絞って就活をしていた場合、業界や規模を広げてエントリーすることを考えてみてください。中小企業やベンチャー企業では、意欲次第で未経験者でもガンガン採用していくところがあります。
また、他の業界であなたのスキルを活かせる仕事が見つかることもあります。さまざまな業界、企業を見てみましょう。
2.過去に落ちた選考を徹底的に振り返る
過去に落ちた選考を徹底的に振り返ってみることも、就活の成功に欠かせないステップであるといえます。
なぜ落ちてしまったのか、悪かったところを徹底的に分析してみましょう。
履歴書やES、面接での受け答えなどを再確認し、自分の強みや弱みを分かりやすくアピールできているか、企業に対して良い印象を与えられているかチェックしてみましょう。
その中で「問題があったかもしれない」と心当たりがある部分は、友人や先輩などに相談してみて、より魅力的に伝えられる方法について考えてみましょう。
もしかすると、他に良いアピールができているにもかかわらず、その問題点の1つが致命的で、落とされてしまっているのかもしれません。
少し表現を変えるだけで大幅に印象が改善されることもあるため、何か自分に悪いところがないか再確認してみましょう。
3..就活エージェントに登録する
これまで就活エージェントサービスを利用せずに就活を進めていた方は、登録をおすすめします。
就活エージェントはESや面接対策を徹底的に行ってくれるだけでなく、多くの非公開求人の情報を持っています。
非公開求人とは、企業がそのエージェントを信頼して特別に情報を提供している求人です。
つまり、条件が良い可能性が高いだけでなく、「信頼しているエージェントからの紹介」ということで、期待感を持って選考してくれます。
つまり、採用される可能性が高いのです。
また、非公開求人だけでなく、あなたが検討していなかった業界や企業の良い求人を紹介してくれるかもしれません。
就活の根本的な部分である自己分析や就活の軸についても、再度一緒に取り組んでくれます。
特にジョブコミットは完全無料で利用できるので、気になる方はぜひ登録してみてください。
木下恵利
これまで就活エージェントを利用していなかった方には、ぜひ登録をおすすめします。エージェントはESや面接対策を徹底的にサポートしてくれるだけでなく、非公開求人の情報を持っています。非公開求人は条件が良く、採用される可能性が高いです。また、エージェントを通じて新たな業界や企業の求人に出会えるかもしれません。ジョブコミットは完全無料なので、ぜひ利用してみてください。
就活の失敗は逆転の鍵!諦めずに逆転内定を目指そう!
今回は就活の失敗についてご紹介しました。
現役の就活生や、これから先に就活を控えている学生など、多くの人が懸念するテーマかと思いますが、先ずは就活で失敗をしないよう、本番までに万全に準備を整えておきましょう。
失敗したとしても、それを糧にして成功を目指せば問題ありません。
あきらめずに内定の獲得を目指して頑張りましょう!
大学4年生の後半に困っている方は、二次募集なんかも狙ってみるのをおすすめします。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
木下恵利
就活に失敗したと感じるのは、内定が得られなかったときが多いですよね。しかし、その経験を前向きに捉えて、自分の成長の糧にすることが大切です。焦らずに次のステップに進むための準備を続けていきましょう。