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「卒業後は地元で就職したいけど、就活はどうすれば良い?」 「地元だからという理由だけでは、面接の時に不利になる?」 「地元が好きだということを面接で伝えても大丈夫?」
このように、就活をする上で「地元だから」という志望動機をお持ちの人も多いことでしょう。
本記事では、地元が好きだという気持ちが志望動機として通用するかということと、志望動機で「地元だから」と伝える際の注意点、地元で働きたいということを面接官に上手く伝える例文などを紹介しています。
この記事を読むことで、地元だからという理由以外に、なぜ自分が地元で就職したいのか、よく理解することができる上に、採用担当者へ伝える内容がまとまり、うまく伝えられるようになるでしょう。
地元の企業に就職したいけど、どのように書けばいいのか悩んでいる方は、是非参考にしてみてください。
- 地元で働きたいを志望理由にするための考え方
- 地元で働きたい理由を上手くアピールする方法
- 志望動機で使える構成例
- 地元で働きたいを志望理由にするための考え方
- 地元で働きたい理由を上手くアピールする方法
- 志望動機で使える構成例
- 志望動機で地元で働きたいことを書きたい人
- 地元の企業に就職したい人
- 地元愛を伝えるときのポイントを知りたい人
- 志望動機の伝え方が難しいと感じている人
【地元で働きたい理由】地元で働きたいは志望動機になる?
地元愛は志望動機になるでしょうか。これについて一概には言えません。
簡単に言うと、地元愛が強いことがアピールとして通じる企業も、通じない企業もあるのです。
企業研究をして、自身が志望する企業に地元愛が通じるのか見定めるしかありません。
【地元で働きたい理由】地元で働きたいという理由だけでは企業に響かない
残念ながら地元愛という志望動機だけでは、企業にはあまり響きません。
育ててくれた土地や、お世話になった企業に対して恩を返したいというのが、地元愛でありがちな志望動機の展開です。
しかし、「地元だから働きたい。」と率直に伝えても、企業は自社で働きたいと思っている人材を採用したいのであり、マイナスの評価になってしまいます。
企業としては「自社で働きたいという熱意を持っている人に入社してほしい」と考えています。
「地元で働けることを重視するならば、自社でなくてもよいのでは?」という印象を抱かれます。
そのため、企業を通して地元に恩返しをしたいという気持ちも伝わるような志望動機づくりに心がけましょう。
また、地元で働きたいという理由で完結してしまうと、あまりにも具体性に欠けるため、伝えたいものが十分に伝えられません。
例えば地元の病院に就職を志望したとします。その時には、ただ「小さい頃から地元でお世話になっていた病院」ではなく、どのようにお世話になったのかを伝えなければいけません。
そこまで書き切れると、読み手としても「なるほど、この学生は本気で恩返しをしたいと思っているのだな」と納得することができます。
【地元で働きたい理由】「地元で働きたい」に企業が抱く印象
地元で働きたいという志望動機を伝える際に、企業が抱く可能性のある印象について詳しく解説をしていきます。
「地元で働きたい」だけでは就活生の本当の理由がわかりません。
どのような意図で聞いているのか把握しておきましょう。
目的は何か
企業は、応募者がなぜ地元で働きたいと考えているのか、その目的や理由を知りたがっています。
そのため、就活生の志望動機や将来のビジョンを理解し、地元で働きたいだけでなく、企業への熱意や早期離職しない人材かを確認しています。
就活生が地元で働きたいという理由には、家族や地域への愛着、地域社会への貢献、ライフワークバランスの実現など様々な要因があるため整理をして伝えていきましょう。
自分本位な志望動機は響かない
あまり自分本位な志望動機では採用担当者へは伝わりません。
採用担当者は、自分の利益やメリットだけを主張するような志望動機よりも、地域社会への貢献、成長意欲などを伝えてくる方が、一緒に働きたいと思う事が多いです。
自身の成長と会社への貢献度がリンクしている点をアピールしていき、会社の期待に合う志望動機を伝えることが大切です。
そのため、地元で働きたいという志望動機を伝える際には、自分の成長と会社への貢献度を結びつけて伝えていきましょう。
また、将来の展望や地元での長期的なビジョンを示すことで、会社の信頼を得ることにつながっていきます。
都会に戻ってしまわないか
会社側は、地元で働く意志を示す一方で、将来的に東京などの都会に転職する可能性があるのかを懸念する場合があります。
地元での長期的なキャリアビジョンを示すことで、採用担当者へ就活生自身の意欲があることを明確に伝えることが重要です。
また、地元における強みやネットワークの活用方法を具体的に説明することで、地元での活動が有意義であると理解されやすくなります。
【地元で働きたい理由】「地元で働きたい」がおすすめな企業の特徴
次に大切なのは、地元愛という志望動機が有効な相手(企業)であるかどうか、ということです。
しかしそういう相手ではなく、例えばその土地に来て日の浅い企業、企業と志望する学生との繋がりが見えてこない場合などは、地元愛と言われてもピンとこないのです。
地元愛を志望動機にする上では、そういった部分で問題が生じていないか、事前に調べるようにしておきましょう。
地元で働きたい、地元に恩返ししたいという意味で、上記のような企業にアピールする方法もありますが、そうなると今度は「地元に恩返ししたいだけなら、うち以外の地元企業でもいいよね?」という話になってしまいます。
その場合は、地元愛や恩返し以外に、純粋に企業に志望する動機も考える必要があります。
言い換えると、地元にこだわりがある企業ならば地元愛のアピールがプラス評価になります。
以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
アピールが響きやすい企業の特徴
地元に位置することにこだわりを持っている企業については自身の地元愛をアピールすることができます。
企業にも地元愛があるかは重要なポイントです。
例えばトヨタなどであれば、豊田市、豊田町など、地元と本社に深い結び付きがあるのは一目瞭然です。
そこで育った人は小さい頃から自動車工場見学でトヨタ関連企業を訪れたり、両親や知人、親戚が実際にトヨタで勤務したりしている場合もあります。
そういうことであれば「私は地元愛が深く、幼い頃から御社(トヨタ)にお世話になり、父も御社の製造部門で勤務しながら私を育ててくれました。だから私も地元に根付いている御社に恩返しをしたいと考えております」
という発言に説得力が増しますし、相手も悪い気はしないでしょう。
他の場所でもいいのに地元にいる企業は地元愛がアピールとして有効な可能性が高いです。
アピールが響きにくい企業の特徴
中には他の地域では代替不可な理由から地元に身を置く企業もあります。
例えば、地価が安い場合や、十分な土地の広さがある条件などを考えた際、あなたの地元が企業にとって一番都合がよかっただけの場合もあります。
この場合は、自分の地元愛が強いからといってそれが企業に向けて有効なアピール材料になるかは少し不安です。
このように、企業がなぜ地元に位置しているのか、理由によっては地元愛がアピールにならないケースも十分可能性があります。
「地元で働きたい」を言い換えてアピールしよう
地元で働きたい気持ちを採用担当者へ効果的に伝えるには「地元で働きたい」を言い換えて言うのがおすすめです。
「地元に対する深い愛着」や「実家が近い」ということだけを伝えただけでは、採用担当者は応募してきた就活生が長期的に会社に貢献してくれるのか不安に感じてしまいます。
そのため「どのように地元で働いて貢献していきたいのか」伝えていきましょう。
例えば
「私は今まで地元のイベントなどに数多く参加をしてきて、いい思い出がたくさん作れました。今後は自分が地元を盛り上げる番だと考え、みんなを楽しませる企画を提案していきたいです」
「地元で働きたい」という意思をアピールする際には、地域社会と企業の相互の利益や価値を結びつけることが大切です。
地域特有の強みを活かし、組織との相乗効果を生み出す提案をしていくことで、採用担当者も就活生の思いを受け取ってくれるでしょう。
【地元で働きたい理由】なぜ地元で働きたいのか考える
先ほどのようにただ地元愛にあふれているという理由だけでは通用しないことがほとんどですので、どうして地元で働きたいのかの目的を明確にしておくと良いでしょう。
地元で働きたいという理由の中に、ただ地元にいるのが楽なので帰りたいという理由や結局また地元を出たいということにならないかなど安易な理由で地元企業に応募していないかという点を見極めています。
次に地元で働く目的を掘り下げるために押さえておきたいポイントをいくつか紹介していきます。
自己分析が志望動機のヒントになる
自己分析をすることにより地元で働きたいという思いの理由や、もっと深層にある根本的な志望動機が見つかるかもしれません。
地元のどこが好きで、どうしてそこに魅力を感じるのかなどもよく考えて自分の頭を整理しましょう。地元愛を言い換えて、自分がどこにこだわりを持っているのかを考えてみるのも有効です。
企業と自分の共通点は何か
先ほど述べたように、そもそも地元愛だけではプラスの評価にはなりにくいです。
なぜあなたがその企業で働きたいと思ったのか、自分のどのような能力や性格が企業に活かせるのかをはっきりさせることが重要です。
自己分析を終えたら、志望する企業に自分がどのように活かせるかを考えてみましょう。
企業と自分の合致点を具体的に挙げることによって、入社意欲が高い人材であると面接官に納得してもらえる志望動機につながるのです。
地元で何がしたいのか
地元の企業で働きたいという目的、志望動機を掘り下げていくには、まず地元で自分が何をしたいのかについて考えることから始めると良いでしょう。
地元ならではの自分ができることは何かをまず見付けて、それに関連する企業や業種、職種を探していくと、地元で働きたい目的やより深みある志望動機が見つかるはずです。
さらに、地場産業など地元で知名度の高い企業などであれば、そこでしか働くことができないはずです。
その企業で働きたいからという理由であれば、地元で何がしたいのかをより明確に伝えることができるようになるでしょう。
気になる地元の企業が見つかれば、これまでの自分の経験を活かして働いてみたいかなどを盛り込んでいくとより自然な志望動機を作ることができます。
地元にどのように貢献できるのか
地元でどうしても就職したい、働きたいという時は、このほかにも地元にどのように貢献できるのかについて伝えることができるように準備をしておくこともおすすめします。
企業側としては、自社の企業理念などにどれだけ共感しているのか、さらに自社のために貢献してくれるような優秀な人材だけを求めています。
自社に貢献できるかどうかは実際に働いてみないとわからないことではありますが、今までに自分が培ってきた経験やスキルなどを活かして企業にどう貢献できるか伝えることで伝企業も必要としている人材と合致しているかどうかのイメージが付きやすくなるでしょう。
培ってきた経験は学生生活における部活やアルバイトなどどのようなことでも結構です。
【地元で働きたい理由】志望動機で地元で働きたいことをアピールするには
地元愛を伝える際のポイントは、とにかく具体性を重視することです。
何故?どうして?と相手が思ってしまうような志望動機ではなく、地元愛が深い理由、恩返しをしたい理由、エピソードなどを、詳細に話すようにしましょう。
それが詳細であればあるほど、相手の心に深く響きます。また、それに加えた別の動機も用意しておくようにしましょう。
地元愛が深い→その理由(エピソード)→だから地元企業に就職したい、これだけでは自分本位な志望動機になってしまいます。
企業に自分が貢献できること、スキル、その企業に魅力を感じた動機など、相手の立場に立った論理展開まで行えて、初めて志望動機と言うことができるのです。
一度完成したら満足するのではなく、上記の点に留意しながら何度も見直しをしてください。
地元の良いところを知る
自分が見逃している地元の魅力はありませんか?
地元が好きでも、なんとなく好きということがあるかもしれません。
具体性を持たせるためには何が魅力なのかを明確にすることが重要です。
他県と比較して自分の地元にしかない魅力を探し、アピールすることで強い地元愛を表すことができます。
一度、地元のいろいろな面に目を向けてみてください。
また、地元の魅力が企業とのつながりを見出せるかもしれません。
自分がなぜ地元で就職したいのか、また企業がなぜ地元にあるのかをよく考えてみましょう。
地元にルーツのある企業を選ぶ
地元にルーツのある企業を選べば、地元愛が強いことをアピールすることが有効になります。
例えば、企業の経営者が地元出身であったり、地域特有の材料を使って商品を開発していたり…地元に根付く理由がある企業を選んで就活を行いましょう。
地元にルーツのある企業であれば、あなたの地元愛も伝わります。
また、企業もそのような気持ちを持った学生に好印象を持つでしょう。
【地元で働きたい理由】志望動機で使える最強の構成
志望動機を地元愛とすることは、すべての企業から好意的に受け止められるわけではないため、書き方にも工夫が必要です。
ただ「地元が好きだから」とか「お世話になった土地で恩返しがしたい」だけでは弱いでしょう。
なんのために地元で働きたいのか・地元で何を実現したいのか・数ある地元企業の中から企業を選んだ理由などを、具体的かつ印象に残る文章で伝えたいところです。
地元愛を志望動機として成り立たせるための構成、文章の作り方をご紹介します。
結論
「志望動機や自己PRは結論から書く」というのは、エントリーシートを書く際の鉄則とも言えます。
それは地元愛を志望動機にする際も同様なので、この形は崩さずに書きましょう。
地元と結びつきの深い企業であれば「私は地元愛が深く、この土地に根付いた貴社で働くことが幼い頃からの夢でした」といった書き出しも、好印象を与えるはずです。
あまり地域とのつながりが深くない企業や、まだその土地に来てから時間が経っていない企業の場合は、企業に対する志望動機から書くのがおすすめです。
そのうえで「もともと私は地元愛が強く、この土地での就職を希望しており、貴社に入社すれば希望する職種に就くことと地元での就職、両方の夢を実現できると思いました」のように展開しましょう。
理由
結論を書いたら、次に理由を書きます。
ここで、地元で就職したい理由を書くだけにとどまるのはNGです。
「地元企業ならどこでも良いのではないか」という印象を与えないために「なぜその企業でなければならないのか」をしっかりとアピールしましょう。
希望する業種や職種とマッチしていた、企業の地域社会との関わり方に感銘を受けた、この土地から全国に名をとどろかせている貴社に魅力を感じたなど、具体的な理由が必要です。
そのために必要になるのが、事前の企業研究だと考えてください。
たとえ企業側に地元への愛着やつながりがなかったとしても「貴社がこの土地にあることは、地元で就職したかった私にとって非常に幸運なことでした」というアプローチは可能なのです。
入社後どうなりたいのか
どこの企業に就職する場合でも、入社することがゴールではありません。
志望動機の欄では、入社したあとに自分がどう成長していきたいのか・どのように企業や業界に貢献していきたいのか、明確なビジョンをもって伝えられれば、飛躍的に印象が良くなります。
地元愛を志望動機の1つに掲げて応募する場合も、地元企業への入社がゴールではなく、その企業に入社したあとに目指したいことを必ず書きましょう。
企業研究を行う中で「その企業だからこそ実現できる」と言える理由を見つけられると、なお良いです。
たとえば「生まれ育った地元で働き、この土地の発展に貢献したいと思っており、近年飛躍的な成長を遂げている貴社なら、それが可能だと思いました」などです。
要約
最後に伝えたいことを要約することで、あなたが何を思い、なぜ働きたいのか、どのように企業に貢献するかを再度印象付けることができます。
文章は起承転結になっていると読みやすいので、起(志望動機)承(理由)転(入社後どうなりたいのか)を書いたら、最後にまとめを書きましょう。
「以上のことから、私は貴社への入社を希望し、自己実現や貴社そして地域の発展のために、全力で頑張ります」など、シンプルなものでかまいません。
「長年続けてきたスポーツで培った粘り強さを武器に、努力していきたいと思います」など、自己PRと関連する記述を少し入れても良いかもしれません。
ただし、エントリーシートには多くの場合、自己PRや長所・短所を書く欄があるので、内容が重複しすぎないよう注意しましょう。
「地元が好きだから」を全面的に出したアピール例
ここまで地元愛をどのように言い換えてアピールするかをお伝えしてきました。
しかし、企業と地元とのつながりなどを見つけづらく、どのように言い換えればいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は志望動機で地元が好きだからと直接的に書きたいという方に向けて、次に例文を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
私が地元で働きたい理由は「地元が好き」だということです。
また、単に「地元だから」という理由だけではなく、地元を活気付けたいと考えているためです。
自分の生まれ育った故郷で働きながら、御社での活動により、自分と同様に地元が好きだという人を増やしていきたいと考えています。
貴社を通じて地元をさらに魅力的にしていきたいです。
幼い頃から、地元の多くのイベントに参加した経験があります。
中でも、貴社と地元の自治体の協力により行われた町興しのイベントは、たくさんの方々が笑顔で楽しそうに参加しており、このような空間を共有することができたのは貴重な体験でした。
それ以来、私は地元を盛り上げている貴社に魅力を感じていました。
貴社がこの地元にターゲットを絞り、地域の人々のことを考えたサービスを提供しているという働き方と地元に貢献したいという私の意思は通じるものがあると考えました。
入社いたしましたら、地元で育った私しか知り得ないような地域の方のニーズを分析し、より地元を活気づけたいと考えております。
このように、企業が開催するイベントによって、地元に住む多くの人を感動させたいと考えています。
また、今まで自分のことを支えてくれていた地元と企業に対して、恩返しをしたいと考えています。
【地元で働きたい理由】志望動機の例
地元愛を志望動機にする場合は、より具体的な理由や目標を示したほうが、人事担当者の心に響きやすいです。
長く地元に根付いた企業はもちろんのこと、地元生え抜きの企業ではない場合でも、深い地元愛が伝われば「この人なら長く働いてくれる」「明確なビジョンをもって良い仕事をしてくれる」など、好印象につながる可能性があるのです。
ありきたりではなく、地元愛を1つの武器としてアピールするためのコツについて例文を示しながらご紹介していきます。
地元の発展
近年、地方では人口減少と高齢化が問題視されています。
かつてはにぎわっていた町でも生産年齢人口が年々減って、商店街が「シャッター通り」になってしまったという話も 頻繁に聞かれます。
東京などの都心部に企業も人も集中している状態は昔から指摘されてきたことですが、いよいよ地元産業の維持が危ぶまれている地域はとても多いのです。
もし「子ども時代を過ごした頃のにぎわいを取り戻したい」「地元をさらに活性化させていきたい」などの希望がある場合は、ぜひ志望動機に書いてみてください。
行政と連携して地域活性化の取り組みを行っている企業もあるので、企業研究をする過程で当てはまる内容を見つけたら、そこにフォーカスして書くのも良いでしょう。
コロナ禍によってリモートワークが進み、地方や都心部などの働く場所や、働き方を縛られることが少なくなったように感じます。
「都心部に住み働く」というスタイルは、以前ほど重要視されなくなってきました。 私はこれを、地方で事業を展開している企業にとって、大きなチャンスだととらえています。
世の中が劇的に変化した今こそ、地元の企業や地域社会の発展に力を入れることで、人や企業・モノが都心部に集中している現状を変えたいと考えました。
地方が活気づいて一極集中型の世の中が変われば、経済全体も元気になると思います。
私は思い入れのあるこの地域で活躍されている貴社の発展に貢献しながら、貴社とともに地元産業の活性化に尽力していきたいです。
親の介護
親などの介護が必要な場合には、地元で就職したい理由として明確です。
親孝行をする姿勢が採用担当者に悪い印象を与えることはありません。
ここで注意したいのは「仕方なく地元で就職する」という印象を与えないことです。
現状を説明したうえで、地元での就職をポジティブに考えていることをアピールするのがおすすめです。
また、介護が必要な家族がいることを最初に伝えると、のちのち配慮を得られやすくなることもあります。
逆に、入社したあとになって「実は親の介護で就業時間に制約があります」と申し出ると、「なぜ最初に言わなかったのか」と思われてしまいます。
しかし、最初から条件ばかりを主張するのは好ましくありません。
「こういう事情がある」という説明にとどめておくのが無難です。
長年病を患っていた父が、介護が必要な状態になりました。
母も高齢のため、1人で父の介護を担うのは難しい状況です。
一緒に父の介護をするためには、地元の企業に就職するという選択肢しかないのですが、地元だからこそ安心して働けると思っています。
また、生まれ育った土地で働き、地元に貢献できるのは、私にとって大変喜ばしいことです。
もともと貴社の事業内容も関心があったので、とても幸運だったと思います。
ホームページに掲載されている企業理念や、社員の皆様のお話なども拝見し、貴社であれば親孝行と自分自身のスキルアップを両立できると感じました。
入社後には両親を安心させるため、そして貴社に貢献していくために、少しでも早く仕事を覚えたいと考えています。
地元への恩返し
生まれ育った土地に愛着がある場合「地元に恩返しをしたい」というのは、志望動機の核になっている部分かもしれません。
しかし「地元への恩返し」というワード自体は、地元愛を志望動機にする際の典型例でもあるため、それだけを書いてもインパクトに欠けます。
志望動機欄に書くときには、幼少期の思い出と重ねることによって、採用担当者の心に響きやすくなるでしょう。
特にその企業で長く働いている人にとっては、その土地の魅力を再認識できたり、志望者の話から以前携わったプロジェクトなどが思い起こされたりするので、印象に残りやすくなります。
その企業が地域のために行っている取り組みや、参加している地域行事などがあれば、ぜひとも内容に盛り込みたいところです。
幼少期には、貴社が所有するバスケットコートを地域に開放してくださったおかげで、友人と毎日のように遊ぶことができました。
また、子どもの頃に地元の夏祭りに行くと、貴社のブースに立ち寄るのが何よりの楽しみでした。
着実に業績を伸ばしている一方で、そのような形で地域貢献にも力を入れてきた貴社に対して、深い感謝と尊敬の気持ちを抱いています。
入社したら、売り上げや業績アップに貢献することはもちろん、別の角度から愛する地元の発展にも寄与していきたいです。
企業として発展しながら、昔と変わらず地域との関わりを大切にしている貴社であれば、やりがいのある仕事を通じて自分自身を研鑽しながら、地元への恩返しができるのではないかと考えています。
【地元で働きたい理由】志望動機で「地元だから」と伝える際の注意点
志望動機において地元が良いと伝える際には、単純な理由では通らないので気を付けておきたい注意点がいくつかあります。注意しておきたいポイントをご紹介しましょう。
地元というワードにだけとらわれた志望動機だとただなんとなく地元で就職したいという学生と同じように扱われてしまい、書類でも落とされてしまう可能性もあるでしょう。
ではどのような注意点があるのでしょうか。
志望動機を精緻化しないとネガティブに伝わる
地元愛は他の志望動機よりも難しいといえるでしょう。地元で就職したい、というこだわりだけを伝えると、アピールの真意が伝わりません。
ただ距離が近いから応募したのかな、地元から出たくないだけなのかな、など、勘違いをされるとむしろ地元愛というアピールポイントは不利にうつります。
なぜ地元にこだわるのか、地元のどこに魅力を感じているのかなどをアピールするようにしましょう。
内容を精緻化すればキチンと考えて就活をしている印象を持たれます。
なぜ地元の中でその企業なのか
皆さんの地元には、どのようなエリアにお住まいの場合でも、きっと非常に多くの企業にあふれていることでしょう。
ではその地元の中であえてその志望企業を選ばれたのでしょうか。それを的確に伝えられることができれば、それこそが立派な志望動機につながるのです。
つまり、地元の企業の中でもどうしてその企業に興味や関心を持ったのでしょうか。その点から一度考えてみるときっと答えが見つかることでしょう。
つまり、地元というワードからいったん離れてみて、改めてその中でもどうしてその企業を選んだかどうかというのが志望動機として伝わるのです。
また後に説明をしますが、地元にあるそれぞれの企業を知るためには必ず企業研究が必要になります。
なぜ地元にこだわるのか
またそれでも地元を志望動機に盛り込みたいという人は、地元にこだわっている理由を客観的に説得力ある理由を付けて説明する必要があります。
両親の面倒を見ながら仕事をしていきたいという理由などがあるのであればそのような旨を伝えるのも一つですが、それを志望動機として認めてくれる企業もあればそうではない企業もあります。
例えば営業職なども場合であれば、地元に仲間や知人がたくさんいるのであればそれをPRしてあらゆる情報を収集したりなどもできるため、仲間や知人がいる環境で仕事をしていきたいと伝えることで地元にこだわる理由として企業側に伝えることができます。
また地元には知り合いがたくさんいることでそれが、将来的になんらかの仕事につながっていく可能性も否定できませんので、前向きな理由であれば納得のいく理由になり得るでしょう。
企業研究をしっかりする
どうしてこの企業が良いのかというポイントは、必ず企業研究を行うということです。
興味のある企業はすべて企業研究をざっくりとして、気になる企業が見つかったらさらに掘り下げて企業研究に取り組みましょう。
企業研究をすることでなぜその企業を選んだのかの動機を明確にすることができます。
さらに、企業研究をしないで入社した場合、こんなはずじゃなかったという理由で企業とのミスマッチが生じて退社せざるを得ない状況に陥る可能性があるためです。
そのため、必ず就活の際は応募したい企業に関して企業研究を綿密に行うようにしましょう。
企業研究は、企業のホームページやニュースリリース、過去のインタビュー記事などをインターネットで検索して情報収集することで知ることができます。
面接時に「地元だから働きたい」ということを伝える例文
面接の時に、地元だから働きたいという思いを上手く伝えることによって、面接官に良い印象を与えることができます。
単に「地元だから」という理由だけではなく、なぜ地元で働きたいのか理由を明確に伝えることが大切です。
ここから、地元だから働きたいということを伝える例文を紹介していきます。
地元が好きなことをアピールする例文
私が地元で働きたい理由は「地元が好き」だということです。
自分の生まれ育った故郷で働きながら、御社での活動により、自分と同様に地元が好きだという人を増やしていきたいと考えています。
御社で働くことが可能になれば、会社を通じて地元をさらに魅力的にしていきたいです。
地元を活気付けたいことをアピールする例文
私が地元で働きたいのは、単に「地元だから」という理由だけではなく、地元を活気付けたいと考えているためです。
幼い頃から、地元の多くのイベントに参加した経験があります。中でも、御社と地元の自治体の協力により行われた町興しのイベントは、たくさんの方々が笑顔で楽しそうに参加しており、このような空間を共有することができたのは貴重な体験でした。
このように、企業が開催するイベントによって、多くの人を感動させたいと考えています。
今まで自分のことを支えてくれていた地元と企業に対して、恩返しをしたいという気持ちもあり、地元で働きたいと思うようになりました。
志望動機は就活エージェントに頼ろう
志望動機の作成でどうしても煮詰まってしまうこともあるでしょう。このような時に頼りになるのが就活エージェントです。
就活市場エージェントは学生なら無料で会員登録して利用することができ、専任のエージェントが在籍されていることから志望動機の添削など相談にも乗りますので安心です。
そのほかにも、履歴書やエントリーシートについて相談をすることも可能ですし、企業の応募についてもしっかりサポートいたします。
ぜひ志望動機で悩まれているなら、信頼できる就活市場エージェントに頼ってみてはいかがですか。
志望動機で地元が好きなことを伝えるコツを知ろう
地元愛というのを志望動機にして面接やエントリーシートを乗り切るのは、それなりのリスクが伴います。
「私は潤滑油のような存在です」と同じように、企業の担当者が聞き飽きた言葉だから、というのがその最たる原因です。
しかし逆に、聞き飽きた地元愛という出だしから、魅力的な志望動機を語ることができれば、相手の印象に強く残ることができるでしょう。