自己PRで「真面目さ」をアピールするポイント|例文を踏まえ言い換え表現も紹介

自己PRで「真面目さ」をアピールするポイント|例文を踏まえ言い換え表現も紹介
この記事を読んでわかること
  • 真面目さをアピールする方法
  • 企業はどのような「真面目さ」を求めるのか
  • 自己PRのおすすめ構成

「自己PRで真面目さをアピールするにはどうすればいい?」 「企業が求める真面目さって?」 「自己PRで真面目さをうまく伝えるポイントとは?」 このように、自己PRで真面目さをうまく伝えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、自己PRで真面目さを上手に伝えるポイントや企業が求める真面目さなどについて解説しています。

この記事を読むことで、真面目さをアピールするためにどのような自己PRを作成すれば良いのか把握することができるでしょう。

また、真面目さを自己PRにする際の注意点やNG例なども紹介するため、悪い例も参考にできます。

自己PRで真面目さをアピールするポイントについて知りたい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事をおすすめしたい人
  • 真面目であると自負している人
  • 真面目さをどう表現すれば良いか知りたい人
  • 自己PRの構成や例文を読みたい人

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「真面目さ」を自己PRに使用する学生は多い

前提として、エントリーシートや面接での自己PRに真面目さをアピールしたいと考える学生は多いということを知っておきましょう。

当然、ありきたりな内容では人事に目を向けてもらえません。

そこで、どのように真面目さをアピールするかが重要になってきます。

長所として真面目さをアピールする時、内容を差別化しなければいけません。

仕事への取り組み方や物事への考え方など、より詳細に真面目さを表現するよう心がけてみてください。

企業が求める自己PR

真面目さを自己PRとして上手に伝えるには、企業が学生の自己PRに何を求めているのかを理解する必要があります。

採用する企業側は学生の自己PRで何を重視しているのでしょうか?

①具体的なエピソードのある自己PR

学生の自己PRで、企業が求めているのはその学生特有の具体的なエピソードです。

学生は企業に強い思い入れをもって面接に挑みますが、企業は1日に何人もの学生を面接します。

そのため自己PRで、学生が自身と他の学生を差別化する必要があるのです。

自己PRで真面目さをアピールするには、自分が真面目であると考える具体的な理由が必要です。

伝え方によっては企業側の印象に残らないどころか反対に悪い印象を抱かせてしまうかもしれません。

自分が伝えたいエピソードを、より具体的にアピールしましょう。

②エピソードから人柄がわかる

応募者の人柄が明確に伝わるエピソードは欠かせません。

単に自分の強みや特技を述べるだけではなく、それをどのような場面で発揮したのかを具体的に説明することで、自分の価値観や性格がより鮮明に伝わります。

例えば「協調性がある」という強みをアピールする場合「大学のゼミ活動でメンバー全員の意見を尊重しながらプロジェクトを成功に導いた」というような具体的な事例を提示すると効果的です。

このようなエピソードを盛り込むことで、あなたがどのような状況でどのように行動する人物であるのかが伝わり、採用担当者に信頼感を与えることができます。

また、エピソードの選定においては誠実さや努力、他者を思いやる姿勢など、人柄を感じさせる要素を意識すると良いでしょう。

これによりあなたの人間性を示す魅力的な内容に仕上がります。

③入社後の可能性がわかる

自己PRにおいて企業が重視するのは、応募者が入社後にどのような可能性を持っているかを確認することです。

採用担当者は自己PRを通じて応募者が持つスキルや経験が自社の業務にどのように役立つのかを判断しています。

そのため、自分の強みが企業でどのように活かせるかを明確に示すことが重要です。

例えば「問題解決能力」を強みとしてアピールする場合、過去にその能力を発揮して成功した具体的なエピソードを示し、その経験が入社後にどのように活かせるかを述べましょう。

「アルバイトの売上改善策を提案し、前年比120%の成果を達成した経験をもとに、貴社でも顧客満足度向上に貢献したい」というように、具体性を持たせることで、企業側に応募者が将来的にどのような形で貢献できるかをイメージさせられます。

このように、自己PRを入社後の可能性と結びつけることで、採用担当者に自分を採用する意義を強く印象づけることができます。

「真面目な人」の特徴

自己PRで真面目という面を理由に使う学生が多いという事実をお伝えしましたが、実際に真面目な人の特徴とはどのようなものなのでしょうか。

この項では大まかに分けて3つの視点で真面目な人の特徴をご紹介していきます。

次の3つの特徴を見て、自分が当てはまるようだったら、実際に自分自身のエピソードもふまえながら真面目という面を出して自己PRをしても良いでしょう。

もしあまり当てはまらないようでしたら、別の視点から自己PRを組み立てるように軌道修正してみても良いかもしれません。

ルールや締切を守ることができる

まず1つ目の特徴として、ルールや締切を守れることが真面目な人の特徴としてあります。

ルールや締切を守るのは当たり前のことですが、その当たり前のことが、やってみると意外と難しいものです。

そのような、実は難しいことも必ずこなせるという人間性は、胸を張って「私は真面目な人間である」と言い切れるでしょう。

やはり、人間は誰しも何かに妥協をしてしまい「このくらいでいいや」と、どこか諦めてしまうものです。

そこを妥協せずやり切れる人は、仕事に対しても、熱意をもってやり切れる真面目な人間であると評価されるでしょう。

したがって、この特徴に当てはまる人は、真面目であるという部分を前面に出して自己PRの軸としてください。

自分にきびしい

2つ目の特徴として、自分にきびしいという点をあげられます。

この自分にきびしいという点は、自分自身に対する甘さを消して、自分を律することができる人間であるともいえます。

たとえば、人間誰しも「やりたくない・休みたい」という感情が常につきまとっているもので、常にやる気が満ちあふれている人はほとんどいないでしょう。

しかし、これらの感情をしっかりと自分の中で抑え込み「しんどいけどやる・休みたいけど頑張る」という感情を生み出せる人が社会でも重宝されます。

もしそのように、ストイックになれる人がいれば、その精神力をしっかりアピールできれば、自己PRも問題なくできるでしょう。

そのような人間になるために「しんどいけどあと少し頑張ってみよう」と日常の中で、少しでも思えれば、将来自分にきびしい人間になれるでしょう。

誠実

3つ目の特徴として、誠実であるということが真面目な人間の特徴としてあげられます。

この誠実というのは、簡単に言えば真面目と同じような意味ではありますが、自分にきびしいと同じような意味合いもあります。

誠実である人の特徴の例を出すと「嘘をつかずに己と向き合える人」などが代表的でしょう。

また、何をするにも手抜きをしない人も誠実な人といえるのです。

やはり人間なので、どこかで手を抜いて8割ほどの力でやってしまうものです。

しかし、そこを全力とまではいかなくても、その時点でベストの力を出そうとする人は、誠実な人と呼べるのではないでしょうか。

したがって、自分自身に対しても、または誰か相手に対しても誠実でいられる方は、真面目な人として自己PRを組み立てても良いかもしれません。

正義感が強い

真面目な人は正義感が強く、不正などを許せない人である傾向があります。

実際に、真面目な人は自分にきびしいですが、他人にもきびしい傾向があると言えるでしょう。

このような真面目で正義感の強い人は、弁護士などの法曹関係の仕事や、税理士、公認会計士などの仕事に向いています。

何事にも責任感を持って行動する

真面目な人は何事にも最後まで取り組むのが当然だと考えるため、責任感を持って行動することができます。

困難があったとしても、何とかして乗り越えようと努力することができるため、周りの人から信頼されることも多いでしょう。

ただしその一方で、なかなか結果が出ない場合は思い悩む傾向もあります。

企業が求める「真面目さ」とは

真面目という言葉には様々な意味が存在するものですが、企業が求める「真面目さ」とはどのようなものを指すのでしょうか。

もちろん企業によってそれぞれ定義が異なる場合もありますが、ほとんどの場合は以下のいずれかに当てはまることが多いです。

どのような言い方や表現であなたの真面目さをアピールすれば良いか検討するためにも、確認してみてください。

努力を着実に続けられる

企業が求める「真面目さ」とは単に形式的なルールを守ることだけではなく、努力を着実に続けられる姿勢を指します。

仕事ではすぐに結果が出るものばかりではありません。

長期的なプロジェクトや反復的な業務を遂行する中で、途中で投げ出さず、一歩一歩進む姿勢が求められます。

着実に努力を重ねられる人は困難な状況でも目標に向かって粘り強く取り組み、結果的に成果を挙げる可能性が高いと評価されます。

また、この姿勢は入社後の教育やトレーニングでも大いに役立つものです。

例えば、新しいスキルや知識を習得する場面でも、地道な努力を続けることで確実に成長を遂げ、将来的に会社に貢献できる人材となることが期待されます。

企業はこうした努力の積み重ねを通じて自分自身を磨き、仕事において結果を出せる人を求めています。

壁にぶつかっても粘り強くチャレンジできる

新入社員として働き始めたばかりの頃は、思い通りにいかないことや予期せぬ困難に直面することが多々あります。

そのような状況で、壁から逃げ出すのではなく、粘り強く挑戦を続ける人材は企業にとって非常に貴重です。

困難な状況に立ち向かう姿勢は成長意欲や責任感を感じさせるものです。

このような態度は周囲の信頼を得るだけでなく、チーム全体の士気を高める効果もあります。

また、壁を乗り越えた経験はその後のキャリアでの強みとなり、どのような課題にも前向きに取り組む姿勢を養います。

企業はこうした粘り強さを持つ人材を採用することで、変化の激しいビジネス環境でも柔軟に対応できるチームを形成したいと考えているのです。

様々なことに真摯に取り組める

真面目な人はどのような仕事にも真摯な態度で取り組むため、企業にとって非常に魅力的な存在です。

真摯に取り組む姿勢は業務遂行だけではなく、当事者意識を持って物事に向き合うことを意味します。

例えば、トラブルが発生した際に「自分には何ができるか」という視点で問題解決に取り組む姿勢は積極性や責任感の表れとして評価されます。

また、業務を最後までやり抜くことで、周囲に信頼を与えると同時に、自分自身の成長にもつながるでしょう。

真摯さは細かな作業や単純な業務においても大切です。

日々の業務に真剣に取り組む人は、いずれ重要なプロジェクトや責任あるポジションを任される可能性が高くなります。

企業はこのような真摯な姿勢を持つ人材を採用して、組織全体の信頼感や成果を向上させることを期待しています。

嘘をつかず物事に誠実に取り組める

仕事において、嘘をつかず、誠実に取り組む姿勢は信頼関係を築く基盤となります。

上司や同僚、さらには顧客とのやり取りでは正直な対応が求められ、信頼を損なわないためには誠実な行動が不可欠です。

例えば、ミスを隠すのではなく、正直に報告し、解決に向けて行動する人は責任感や信頼性を評価されます。

また、誠実さは短期的な結果だけでなく、長期的な関係構築にも寄与するものです。

顧客との商談では誇張した情報や虚偽の説明を避け、正確で丁寧な対応を心がけることで、信頼を得ることができます。

このような姿勢を持つ人材は企業にとって欠かせない存在であり、組織全体の健全な運営に寄与します。

誠実さを仕事に反映させることで、企業内外での評価が高まり、より良い成果につながります。

他の人と差別化しよう!自分らしい「真面目さ」の見つけ方

先にも述べた通り、真面目さを強みに自己PRする人は多いです。

そのため、真面目な性格をいかに自分らしく表現するかが重要になります。

自分らしい自己PRはどのように考えれば良いのでしょうか?

以下、自分らしい自己PRを作成する方法をご説明します。

自分が思う真面目なエピソードを書き起こそう

先ずは、真面目な性格が説明できる経験を複数書き起こしてみましょう。

自己PRで話すエピソードは勿論ひとつでも良いですが、複数のエピソードを上手く展開すると、より個性のある自己PRができます。

些細なことも書き起こして、伝えたい経験のエピソードを絞りましょう。

エピソードの関連性を見つける

次に、複数書き起こしたエピソードの中でそれぞれの関連性を見つけてみましょう。

継続力や我慢強さなど、真面目という単語の具体的な意味合いは少しずつ異なります。

共通点がある記事同士をつなげて、より濃密なエピソードを作りましょう。

自身が真面目な性格であることを企業に証明するには一貫性を持つ複数のエピソードがあると印象にも残りやすいです。

自分が思う真面目を定義しよう

最後に、先にも述べた真面目さの具体的な意味を自分なりに定義付けしましょう。

エピソードがあればあるほど良い印象を持たれるというわけではありません。

複数のエピソードに一貫性や共通点がみられないと羅列的な説明になってしまいます。

羅列的でつまらない文章にならないよう、何を意識するべきでしょうか。

自己PRでは、真面目さを詳細に定義付けすることがカギとなります。

自分が持つ真面目さの特性を意識することで、自然とエピソードの共通点が見えやすくなるのです。

我慢強さ、責任感など、真面目を言い換える言葉を探し、自分なりの経験に共通点を持たせましょう。

「真面目な性格」を自分らしくアピールするために

自分の人柄が真面目であることを上手に自分らしくアピールするためには何をヒントにすれば良いのでしょうか?

以下の3点を実践して、先述の3ステップに取り組んでみましょう。

自己分析

自己分析は初歩的な就活準備にあたります。

皆さん就活期間において一度は自己分析をしてみたのではないでしょうか。

今一度自己分析で自分の性格や過去のエピソードを洗い出してみましょう。

自己分析をすることで自己PRに活用できるエピソードや人柄の裏付けが見つかります。

今まで目を向けていなかったポイントも見つかるかもしれません。

自己分析は自己PRに大いに役立ちます。

また、方法もさまざまありますので自分にあった方法で今一度自己分析に取り組んでみてください。

他己分析

他己分析も自身の人柄を把握するために重要となります。

友人をはじめとした周りの知人はあなたの性格をどのように認識しているのでしょうか?

また、どのようなエピソードが印象に残っているのでしょうか。

他己分析を行うことで真面目な性格を裏付けるヒントが見つかるかもしれません。

自分の性格を他人の意見から裏付けることはとても有効です。

自分の真面目さを知人の視点から捉えてみましょう。

企業分析・業界分析

企業分析や業界分析も自己PRを作成する上でとても役に立ちます。

企業分析では企業がどのような人材を欲しているのか把握することができるでしょう。

また、企業の雰囲気やスローガン、業務形態などを知ることもできます。

真面目にも細かく分けるといろいろな性質があるはずです。

企業に響くようなアピールを心がけるために企業研究や業界研究をしてみましょう。

「真面目さ」を上手に伝えるポイント

前述の基本文に加え、さらにまとまりのある文章にするためにはいくつか工夫するべきポイントがあります。

これからそのポイントを分けてご説明します。

はじめに「真面目」の定義を説明

まずは自分なりの真面目さの定義について説明しましょう。

エントリーシートに書く場合も面接で話す場合も、最初に真面目さの定義を説明するところから始めることが大切です。

真面目の定義について説明したあとは、実際に真面目であることがわかるようなエピソードを交えて簡潔に伝えるようにしましょう。

具体的なエピソードをアピール

真面目をアピールするためには裏付けとなるエピソードを一つ用意しましょう。

複数のエピソードを考える必要はありません。

自己PRにおけるエピソードは、量よりも質が重要になります。

そのため一つのエピソードを掘り下げて話すことを意識しましょう。

複数のエピソードを話そうとするとどうしても一つ一つのエピソードが伝わりづらくなってしまいます。

自分が何を伝えたいのかよく考えて自己PRに取り入れるエピソードを選びましょう。

エピソードの前後の話を客観的に伝える

エピソードを伝える際には、自身が真面目さを発揮したことでそのエピソード前後にどのような変化があったのかも伝えるようにしましょう。

ビフォーアフターまで伝えることで、自身の真面目さを活かして周りにどのように貢献できるのか相手に伝わりやすくなります。

また、他者から評価された点など客観的な要素を含めることで、説得力を持たせることができるでしょう。

「真面目」を他の言葉に言い換えてみよう

「真面目」な性格といっても、掘り下げると真面目の意味合いが異なる場合があります。

真面目以外の表現法方法はないか探してみましょう。

たとえば、「粘り強い」、「責任感がある」、「誠実」などに言い換えることで、より具体的に自分の性格をあらわすことができます。

自分を言い表すのに適した言葉を見つけて個性的に自己PRすることを心掛けましょう。

エピソードの一貫性を意識しよう

先にも述べましたが、やはり真面目さを上手にアピールするには一貫性が重要となります。

自分の性格をよくあらわしているエピソードを上手に関連付けて表現することで、企業にも伝わりやすく、関心をもって話を聞いてもらえます。

自己PRに一貫性があるか、矛盾している点はないか、事前によく確認しておきましょう。

企業に貢献できることをアピール

自己PRは最後に企業に貢献できることをアピールしましょう。

自分の真面目な性格が企業に入社後どのように役立つのか考えてみてください。

入社後、どのようなことを目標に仕事に取り組むのか、など将来のビジョンからヒントを得るのもいいです。

たとえば、営業を志望する場合、

「真面目な性格を活かして、常に新しいことを学ぶ姿勢を持ち、お客様から指示してもらえる人になりたい」

など、真面目な性格がどのような効果をもたらすのか具体的に考えてみると良いです。

企業が求める「真面目さ」とは

「真面目」と自己PRで書くと、企業の採用担当の印象はよく、内容によっては人事の目に留まる可能性が高くなります。

しかし、「真面目な性格」の書き方を間違えると嘘をついていると思われてしまうので、内容を精査して書く必要があります。

また、真面目と書く学生は多くいるので他の学生にはない真面目さで差をつける必要があります。

さらに、次のようなことに意識をしてアピールすると「この学生に会ってみたい」と人事の興味を惹くことができる可能性があります。

ぜひこのページで紹介するポイントを押さえた上で真面目さをアピールしてみましょう。

黙々と1つのことに取り組むことができる

与えられたことに対して黙々と取り組むことができるという点も、真面目さとしてアピールできます。

社会人になると、上司から難しい問題を与えられることがあります。

このような状況に直面したとき、やらない理由を探して現実逃避してしまう人は向上心がないと思われてしまいます。

反対に、工夫してこなす人間であることがアピールできれば、「与えられた課題を最後までやり抜いてもらえそうだ」と企業側もあなたに対して期待します。

ただし、捉え方によっては与えられたことしかできない人だと思われる可能性があるので、意欲がある事も合わせて強調すると良いでしょう。

どんな仕事でも頑張ることができる

社会に出ると、嫌な仕事もやらなければならない状況に遭遇することがあります。

仕事の内容によってモチベーションが異なる人は、会社も仕事を頼み辛い印象を受けてしまいます。

どのような仕事でも「与えられた仕事は何でもやる」という姿勢が気に入られるので、どのような状況でも楽しむことができる人間であることをアピールしましょう。

「与えられた仕事は何でもやる」というのは「仕事しかしない人間」と連想してしまいがちですが、決してそうではありません。

やりたくない仕事に取り組んだ結果、自分の新たなスキルを発見できることもあります。

与えられた仕事は最後まで全うする

与えられた仕事をやり通す力はどの職種でも求められるスキルです。

しかし、近年の学生は途中で逃げてしまうケースが多く、会社に良いように使われるかもしれないという理由からアピールを避ける学生もいます。

しかし、このスキルがあれば会社で難しい要求をされたときに、最後まで諦めずにやりきることができます。

その結果、社内での評価が高くなるだけでなく、管理する立場になっても部下からの信頼が厚くなり出世していく可能性があります。

バイトや学校生活で逃げずに問題と向き合って成し遂げた体験談があれば、真面目な人間をアピールすることができるので、これまでの経験で難しい問題に直面し、やり遂げた体験談があれば記載するようにしてください。

「真面目」の言い換えも覚えておこう

自己PRで真面目さをアピールする人は、とても多いです。

そのため、ただストレートに真面目だということを面接官に伝えても周りに差をつけて印象を良くすることはできません。

真面目であるということを言い換えて魅力的になるようにアレンジして伝えると、より強みとして捉えてもらえるだけでなく面接官も学生の人柄をイメージしやすくなります。

ここからは、真面目の言い換え方法について解説していきますので、ぜひ参考にして取り入れてみてください。

責任感がある

真面目と聞いた時にどんなイメージを持つでしょうか。

実は、多くの人が真面目な人と聞くと責任感がある人物といったポジティブな印象を持ちます。

また、真面目さをアピールする自己PRは、コツコツと努力を続けながら目標をクリアしていく誠実な人物であるということをイメージできると答える方も少なくありません。

自己PRで真面目さをアピールすると入社後も真面目に働いてくれるといったポジティブな印象を持ちやすいのもメリットです。

より面接官に良い印象を与えることができるように真面目さを自己PRでアピールするのであれば、責任感を発揮したエピソードを盛り込みながら入社後も責任感を持って働いていくということを上手に伝えてみると好印象です。

まずは、過去の経験を思い出しながら真面目さをアピールできるエピソードを見つけることから始めてみましょう。

努力家

真面目な人は、責任感があるだけでなく努力家といった長所に言い換えることもできます。

真面目な性格の人は、成果がしっかりと出るまで諦めることなく努力できる人が多いです。

どんな困難に見舞われようとも成果を出し目標を達成するまで決して諦めることはありません。

このような性格の持ち主は、企業側からすると最も一緒に働きたい人物です。

真面目さを努力家に言い換えて自己PRで伝えていくと相手への入社後の期待度を高めることもできます。

ほかの学生も真面目さを自己PRで伝えることが多いため、会社側から高い評価を得たいのであれば努力家のエピソードがわかるような具体的な話を入れながら伝えていくと自分の強みとして上手にアピールすることができるでしょう。

正義感が強い

真面目さは正義感が強いと言い換えることもできます。

正義感が強いということは、不正や不公平なことを許せず、そのような状態に陥っている人を見過ごすことができません。

そのため良い印象がある一方で、周りにもきびしすぎる印象を与えてしまうケースもあります。

正義感が強いと言い換える場合は、正義感が強すぎる場合のマイナスイメージを感じさせないようにアピールすることも大切です。

几帳面である

真面目な人はきちんとしていることから、几帳面という長所で言い換えることも可能です。

几帳面という言葉に言い換えることで、折り目正しく、細かいところまできちんとしているというイメージを与えることができるでしょう。

妥協しない

真面目な人は何事も諦めず、物事を最後までやり遂げることができるため、妥協しないという言葉で表現することもできるでしょう。

妥協しないと言い換える場合は、具体的なエピソードとして部活やサークル、勉学などこれまで妥協せずに努力してきたさまざまな例を挙げることができます。

誠実である

真面目な人は不正を許さないため、誠実であると言い換えることができます。

誠実とは、真面目なことや相手に対して真心を持って行動できることを指します。

そのため、嘘やいい加減なところがなく、真面目に行動できることを誠実と言い換えてアピールすることができるでしょう。

信頼できる

真面目な人は何事にも真摯に対応するため、周りの人から信頼してもらいやすいです。

そのため、信頼できると言い換えることもできるでしょう。

真面目に行動した結果、周りからの信頼を得たエピソードなどを交えてアピールすることができます。

熱心である

真面目な人は物事に対して真摯に取り組むことから、熱心であると言い換えることも可能です。

部活やボランティアなど、これまで真剣に取り組んできたエピソードから熱心さをアピールすると良いでしょう。

「真面目さ」を自己PRする際の注意点

真面目な性格は長所ですが、言い方によってはマイナスの印象を与えてしまうケースもあります。

真面目であるがゆえに融通が利かないことや頭が固いというイメージがつきやすいのです。

真面目さをアピールする際には、悪い印象を持たれないように伝え方に気を付けるましょう。

決まったこと以外の仕事ができないと思われる

真面目な人は、与えられた仕事は完璧までにこなすことができます。

しかしながら言われていない仕事に対しては、自ら動かないかもしれません。

真面目な性格はやや完璧主義の傾向があるために、指示されたことを100%遂行することに必死になってしまいがちです。

もちろんそれも大切なことですが、1つのことに完璧になりすぎてほかが見えなくなってしまうのはマイナスです。

仕事では、指示されていないことでも必要であれば行動する気持ちの余裕や目配りも大切になってきます。

自己PRの際は、決められたことや与えられた仕事しかできないという印象がつかないように注意しましょう。

部下のマネジメントが不得意かもと思われる

仕事に慣れてくると、後輩や部下に仕事を教える立場になってきます。

そうした場面で、真面目すぎると部下の管理が上手くできるかどうか心配されることがあります。

まず融通が利かないと思われてしまうのが注意点です。

さらに自分の仕事を完璧にやりたいために、部下の管理にまで手が回らないかもしれないという印象がついてしまうかもしれません。

真面目さをアピールするなら、頭が固いのではと思われないように順応性が高く、ユーモアがある点などを上手く取り入れてアピールしましょう。

人間関係が不得意では、と誤解されないように心掛けると良いです。

当たり前のことをアピールしていると思われる

真面目という点を自己PRの中心として組み立てるとき、注意しなければいけないことは「当たり前のことをアピールしていると思われないようにする」ことです。

たとえば「真面目だから締切を守ります」と言われるだけでは、「社会人になったら締切を守ることなんて当たり前」と思われるでしょうし、常識がないと思われかねません。

したがって、聞いた人が当たり前だと思わないような、具体的に真面目さが発揮されたエピソードなどを紹介しましょう。

例をあげてみると「日頃からアルバイトを掛け持ちしており、さらにWebライターの仕事もしていますが、どのような短納期な依頼でも柔軟に対応してきました」と書くとします。

そうすると、相手は「どれだけ忙しくても、期日までにきっちり仕上げてくる真面目な人なんだ」という印象を抱くでしょう。

このように、どんな状況でも与えられた仕事をまっとうするという印象づけが大切になってきます。

「真面目さ」を関連づけた自己PR例文

自己PRで真面目さをアピールする場合の例文をご紹介します。

結論、理由、具体的なエピソード、入社後に繋がるまとめという基本構成に沿って書いていくことがポイントです。

物事を妥協しない

例文

私は物事を妥協しない人間です。

大学の研究では友人と共に介護ロボットの開発を行っていました。
現場で実用性が高いロボットの条件を考え、「動きの速さ・滑らかさ」「耐荷重」「大きさの最適化」といった部分を重視するべきだと感じました。
私が特に重要視したのは耐荷重の部分です。
耐荷重についてどれだけ強化するかによって実用性が大幅に左右されるため、研究メンバーの中でも意見が割れました。
最終的に過半数が、私の予定していた耐荷重を下回る設計案を支持しました。
しかし私はそれでは研究の意味がないと思い、その後もメンバー一人一人に説得を試みました。
その上でさらに具体的な設計図、予算、工程と期間を算出し、現実的な案であることを強調していきました。
私の説得が身を結び、メンバーが納得してくれたので最終的に私の案が採用されました。
話し合いを重ねて妥協せずに作り上げたものに、メンバー全員が満足していました。
しかしそこで得た満足感は私にとってゴールではなく通過点です。
貴社ではその経験を活かしながら、介護ロボットの開発部門で勤務したいと考えております。
妥協せず常に満足できるような選択を重ね、難しい仕事も工夫していきたいと思っております。

黙々と1つのことに取り組み目標を全うできる

例文

私は目標を決めたら、それが達成できるまで地道に取り組む真面目さが取り柄です。
大学時代、水泳部でタイムが伸び悩みコーチに相談したところ、基礎的な体つくりを勧められました。
そこで、自分なりにスポーツトレーナーが書いた文献を読み、食生活の改善とトレーニングを実践することにしたのです。
それまでは好きなタイミングに好きなだけ間食を食べていましたが、間食の回数を減らし、部活後は空腹時の間食をサラダチキンに置き換えるよう試みました。
昼食も、栄養バランスを考えて自分で手作りしたお弁当を持参するようにしたのです。
さらに毎朝30分のランニング、部活の際にはコーチと話し合って決定したトレーニングプログラムを継続して取り組みました。
食事制限、過酷なトレーニングは辛かったですが、地道に継続して取り組んだ結果、タイムが飛躍的に伸び代表選手に選ばれることができたのです。
自ら定めた目標に向かい、達成するまでやり通す真面目さは御社での新規開発プロジェクトの達成にも役立てると考え研究技術職を志望しました。

自らやるべきことを定めてやり通す

例文

私の取り柄は一度やると決めたことは、最後までやり通す真面目さです高校時代、野球部のマネージャーを務めていました。
当時、部室の掃除は週に1度というのが部活での慣習でした。
しかし私は週に1度ではあまりに衛生状態も悪く、部員が快適に練習に取り組めないと感じました。
そこで私は他のマネージャーに提案しましたが、気乗りしない様子です。
そのため私が率先して行うことに決め、早起きをして朝練で部員が来る前に部室の掃除を行いました。
掃除するためにこれまでより1時間早く起きるのは正直とても辛かったです。
しかし、部員のために毎朝継続しました。
すると、ほかのマネージャーたちも次第に手伝ってくれるようになりました。
複数人で掃除することで効率が上がり、30分早く起きれば良くなりました。
マネージャー同士の絆も深まり、部員からの信頼も厚くなったと感じました。
私はこの経験から、自ら決めたことを途中で投げださないことの意義を学びました。
この経験を活かし、入社後も与えられた仕事はやり通し、職場での信頼や顧客からの信頼を得ていきたいと考えています。

「真面目さ」を発揮したエピソード別自己PR例文

続いて、真面目さを発揮した経験をアピールする際のおすすめの例文をエピソード別に紹介します。

いずれの題材も多くの方が学生生活において経験するものであるため、あなたの経験に最も近いものを中心に確認してみてください。

アルバイト

例文

私の強みはどのような状況でも真面目に責任を持って取り組む姿勢です。

大学時代、飲食店でアルバイトをしていた際、特に繁忙期におけるスタッフ不足が大きな課題でした。

そこで私は調理補助やレジ対応まで柔軟に対応して、店舗運営を支えました。

例えば、休日のピーク時には事前に他のスタッフと役割分担を明確にし、効率的にお客様へのサービスを提供できる体制を整えるよう尽力しました。

その結果、忙しい時期にも売上目標を達成するだけでなく、お客様からの評価も高く、店舗のリピート率向上にも寄与しました。

この経験を通じて、責任感を持って業務に取り組む力と、柔軟に対応する力を身につけました。

貴社においても、この姿勢を活かし、予期せぬ課題が発生した際にも冷静かつ迅速に対応し、チーム全体の成果向上に貢献したいと考えています。

ゼミ

例文

私の強みは困難な状況に対して粘り強く取り組む姿勢です。

大学のゼミでは「地方の観光資源活用」というテーマで研究を進める中、必要なデータ収集が非常に難航しました。

特に、文献やネット上で得られる情報が少なかったため、地元の観光協会へのヒアリングや現地調査を実施する必要がありました。

私はリーダーとしてメンバーとともに課題を整理し、調査スケジュールを緻密に立て、無駄のない情報収集を進めました。

その結果、独自の視点から提案した施策が高く評価され、学内の研究発表会で最優秀賞を受賞することができました。

この経験を通じて、課題解決能力やリーダーシップを磨きました。

貴社ではこの粘り強さと真面目さを活かして、プロジェクトの推進や新たな企画提案に積極的に貢献したいと考えています。

サークル

例文

私の強みは真摯に目標に向き合い、周囲を巻き込んで行動する力です。

大学では地域イベントの企画運営を行うサークルに所属し、リーダーとして新しい試みに挑戦しました。

特に地域住民と共同で行うイベントの立ち上げでは参加者の多様な意見を取りまとめる必要があり、調整業務に苦労しました。

私は住民やサークルメンバーとの対話を重ね、具体的なスケジュールを作成しながら、一人ひとりの役割を明確にしてプロジェクトを推進しました。

結果的に、イベント当日は300人以上の参加者を迎え、地元メディアにも取り上げられる成功を収めました。

この経験を通じて、他者と協力しながら成果を生み出す力と、計画性の重要性を学びました。

貴社ではこの経験と真面目さを活かし、チームで成果を上げるための推進力を発揮したいと考えています。

部活動

例文

私の強みは目標達成に向けて努力を継続する真面目さと粘り強さです。

高校時代、私は陸上部で短距離選手として活動していましたが、公式大会で思うような結果を出せなかったため、課題を克服するため、日々の練習を見直しました。

特に課題のフォーム改善を目指して専門的な知識を学び、練習中の動画を撮影して分析することで、効率的なトレーニング方法を見つけました。

毎日継続して、コツコツと練習した結果、最後の大会では自己ベストを更新し、地区大会での入賞を果たすことができました。

この経験を通じて、困難に直面しても諦めずに取り組む力と、目標達成のための計画性を養いました。

貴社においてもこの姿勢を活かし、成果を上げるための継続的な努力を惜しまず、会社の成長に貢献したいと考えています。

「真面目さ」をアピールする自己PRのNG例

次に、NGの例文もご紹介します。

NGの理由としては基本構成に沿っていないことや真面目さが短所として伝わりかねないケースなどが挙げられます。

具体的なエピソードがなく真面目さを羅列するだけ

私は子供の頃から、幼稚園や学校の先生、近所の方からも真面目だねと褒められ続けてきました。

時間や約束、ルールを守らないこと自分にとってはあり得ないことで、学校でも友達との関係でも、模範生を貫いてきました。

社会人になれば、時間厳守でルールや約束を守ることが、よりいっそう求められると思います。

私のような真面目な人間は、御社にとって必要な人材と考えます。

真面目さが場の雰囲気を悪くしたり思わぬトラブルに発展したりする短所として伝わってしまう

私のアピールポイントは真面目さです。

曲がったことは大嫌いで、ルール違反をする人が許せません。

道端にゴミが落ちていれば必ず拾います。

ポイ捨てをする人や禁煙エリアで喫煙している人を見かけると注意するのが習慣です。

バイト先でも社員がいないと手抜きをするバイト仲間がいるのですが、私はきちんとやるよう伝えていました。

さらにその功績が認められてバイト先でリーダーに任命されました。

私は御社で製造職を希望していますが、製造の現場ではサボろうとする人も多いと思うので、きちんと注意をして現場がルールに沿って回るようまとめていきたいです。

真面目なのは怒られたり評価が下がったりするのが嫌だからという理由でアピールになっていない

私の強みは真面目なところです。

中学時代、ミニスカートが流行したことがあり、多くの友人が登下校中だけ、制服のスカートをウエスト部分を折り返すなど短くして通学していました。

先生たちも見て見ぬふりをしていたようでしたが、中学の校則では膝下10cmがルールでしたので、私は可愛いなと思いながらも一度も行いませんでした。

友達に誘われ、真面目過ぎるなどとからかわれたこともありましたが、校則に違反して先生に怒られるのは怖く、内申に差し障るといけないので、絶対しませんでした。

コンプライアンス意識が徹底しているので、御社でもトラブルを起こすことなく、安心の人材として働けるのが私のアピールポイントです。

自己PRで「真面目さ」をアピールしよう

例文では、真面目さを「妥協しない」と言い換えました。

ありきたりな表現である真面目さを、自分の言葉に直すことができればオリジナリティの高い自己PRとして他の人と差別化が図れます。

真面目さを武器にする学生の中で、光るエピソード、勝ち取った結果、そのための工夫を整理して、自分が誰よりも真面目であり、企業に貢献できると伝えられるよう、入念に準備しましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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