「素直さ」は自己PRになる!アピールする時の注意点や例文をあわせて紹介

「素直さ」は自己PRになる!アピールする時の注意点や例文をあわせて紹介

「自己PRに素直さをあげても大丈夫?」 「素直さが必要とされる業界ってあるのかな?」 「素直さを自己PRできる例文があれば教えてほしい!」 このように、就職活動している人の中には、自己PRについて沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事では、企業が就活生に素直さを求める理由や、素直さを就職活動でアピールするための方法を具体例を交えて解説しています。

本記事を読むことで、素直さを活かした就職活動の仕方が分かるため、その知識を使って、自己分析を進められることや、自分の強みを活かせる企業へ就職できるようになるでしょう。

自分の強みである素直さを活かしていきたいと思っている方は、是非この記事をチェックしてみてください。

考える力が弱い

一つ注意したいのが、素直であることと、相手の意見をそのまま受け入れてしまうことは別だということです。

求められている素直さとは、自分の考えに意固地にならずに、受け入れる意見は素直に受け入れる姿勢を意味します。

相手の意見をそのまま受け入れてしまう人は、自分で考えることが苦手であると受け取られる可能性があるため、注意が必要でしょう。

【自己PR】「素直さ」を売りにしている学生を求める業界とは

まず、第一に就活面接で自己PR内容に「素直さ」を出してくる学生に需要はあるのか、ということを考えていきます。

学生側は全体の3割以上が、素直さは企業に対して好印象を与えると考えています。

つまり、全体的な割合から見ると、素直さを長所として捉えている学生は少数派なのです。

一方で企業の側からするとどうなのでしょう。

素直さといっても色々な捉え方ができますが、企業としては、「環境に適応する素直さ」「職場で言われたことに疑問をもたず、吸収する素直さ」といった、享受する素直さを学生側に求めています。

ですから、信じる素直さや無垢な素直さという意味ではなく、ビジネスに関連する素直さであれば、企業側に対して有効なアピールとして効果を発揮するでしょう。

【自己PR】「素直さ」が評価される企業の特徴とは

学生に素直さを求める企業には、何か特徴があるのでしょうか。

ここからは、素直な学生を採用したと考えている企業側の、意図や背景について紹介していきます。

仕事の流れが早い

素直さを求める企業は、仕事の流れが早いことが考えられます。

なぜなら、仕事環境やルールが変わっていく中で、これまでの自分のやり方に固執してしまうと、スムーズに仕事を進めることが難しくなるからです。

周りの環境に応じて、自分自身を変えていくことは時にストレスになることもあるため、素直でないと、対応が難しいと考えられます。

チームワークを大事にしている

チーム内に不平や不満が多いと、成果を出すことが難しいため、人の意見を素直に受け入れられる人を必要としています。

多くの場合、仕事は一人でするものではなく複数人でする場合が多いです。

チームで仕事をすると、自分と周りの意見が対立する場面も出てくると思いますが、その時に、他人の意見を否定し、自分の意見を通そうとする人がいると、チームの雰囲気は悪くなります。

向上心を求めている

ベンチャー企業のように大きな成果が求められる企業や、常により良くしようとする向上心のある企業は社員の素直さを評価する傾向にあります。

素直に人の意見を聞いて、アドバイスをすぐに実行できる人は大きく成長できます。

そうすると、企業が成長することにつながるため、企業は素直な人を求める傾向にあります。

【自己PR】「素直」な人に企業が求めていること

ここまでの話で、社員に素直さを求めている業界や企業の特徴が分かったのではないでしょうか。

ここからは、企業が求める素直さについて、掘り下げていきます。

自分の特徴と当てはまるか確認しながら見てください。

仕事を覚えるのがはやい

素直であることは、人の言う事をきちんと受け入れて取り入れてくれるので、特徴の一つに「仕事を覚えるのが早い」ということがあります。

自己流でなんでもやってしまうというのは、結果がまだ出ていない新人の時から行動してしまうと、良くありません。

素直でしっかりと学ぶ姿勢は、仕事を覚えることにもつながり、企業はしっかりと評価してくれます。

素直でいると、教える立場にある人はもっといろんな事を教えたくなるので、より一層の飛躍をすることにつながることもあります。

先輩や上司の指示を聞き入れやすい

素直の特徴として、次に「先輩や上司の指示を聞き入れやすい」があります。

素直であることは、他人の意見や助言に耳を傾けますので、しっかりと先輩や上司の指示を聞き入れる姿勢はとても企業に魅力的です。

これはさらに、先輩や上司に好ましい印象を与えることにもなりますので、チームや周りの雰囲気にも良い影響がでます。

人の言う事を取り入れない、と言うのは、まだ結果を出していない新人の時は良いことではありません。

仕事を覚える時に支障をきたしてしまったり、上司からも良い印象を持たれることはありません。

なので、素直さのアピールで他人の指示を素直に聞けると言うことは、非常に効果的です。

怒られた際に落ち込むのではなく、真摯に受け取る

最後の特徴として、素直であることは実はメンタル的に強い印象を与えることもあります。

その特徴として、「怒られた際に落ち込むのではなく、真摯に受け取る」ことがあります。

新人で入社間もない時は、当然失敗の連続です。

時には大きなミスをして、怒られることもあります。

そんな時に、「落ち込む」と言うのは当然の反応ですが、なかなか次に活かせるというわけではありません。

しかし、素直であるということは、自分のミスを素直に受け入れて理解し、怒られた事を真摯に受け止めることができます。

そのため、その失敗を次に活かすように、次回から工夫をしたりすることもあります。

企業にとってただ怒られたことに落ち込むよりも、次には良い結果を出すことを目標とする姿勢は高く評価できます。

少し抽象的な内容のため、自己PRの際は具体例として、学生時代の時などの経験を入れるようにしましょう。

【自己PR】仕事に役立つ「素直さ」を意識したPRをする

ここまでの流れを汲んで、就活面接で素直さをPRする際には、企業組織に入った後も役立つ素直さを意識するようにしましょう。

それを判別する上では「私は素直な人間です」とただ口にするだけではなく、実際にその素直さが上手く活きたエピソードを話してみましょう。

そして、それを企業側の採用担当者・面接官が聞いた時、「それは会社でも役立つ能力だ」と思ってもらえるかどうかを確認するようにしましょう。

友人や家族に面接の練習相手をしてもらい、PRを聞いた、客観的な意見を収集して、完成度を高めていくようにしてください。

「素直さ」を表す具体的な経験談

私は人の助言は、先ずは、そのまま素直に受け取るようにしています。

以前、友人の結婚式のスピーチを頼まれた時の話です。私は本番で失敗しないように、原稿を一字一句間違えないように暗記しようとしていました。その様子を見た他の友人が、丸暗記せずに、要点だけ押さえてあとは自由に喋ったほうが、楽だとアドバイスをくれました。

原稿を準備する手間もあったので、もったいない気がしましたが、友人の助言を聞き入れたことで、当日緊張することなく、無事にスピーチを終えることができました。

「素直」であることの強み

私の強みは素直な性格で周りの雰囲気を良くすることができることです。

学生時代に所属していた部活動の話になりますが、私が新入生として入部した当初は、上下関係が厳しく、仲の良い部活動ではありませんでした。

私は初心者として入部したため、1日でも早く上手くなりたかったので、同級生や上級生に、アドバイスを沢山もらえるように、毎日いろんな人に声をかけていました。

そうすると、私を中心に部員同士が仲良くなり、結果として、上下関係がいい意味でない部活動に変えていくことができました。私のおかげで部の雰囲気が良くなったと、周りに褒めてもらえたことが一番の思い出です。

仕事での「素直さ」の活かし方

私は他人のアドバイスを謙虚に聞き、行動ができることが強みです。

学生時代に、英語力を上げたいと思っていた私は教授に相談してみました。教授からは、英語で授業をしたり、プレゼンしたりするハイレベルの講座があることを教えてもらいました。

その講座は英語を使う職業に就きたいと思っている学生や帰国子女などが多く参加する講座なため、求められる英語力が大変高いものでした。

少し尻込みするような状況でしたが、英語力を上げたいと思っていた私は、授業についていけるよう毎日努力を続けた結果、今では問題なく、英語でコミュニケーションを取れるようにまでなりました。

仕事でも、チャレンジングな課題であっても、人のアドバイスを聞き入れて実践していきたいと考えています。

【自己PR】「素直」を関連づけた自己PR例文

私のモットーは、「取り敢えず挑戦してみる」です。

インターンでデザイン関係の仕事を学ばせていただきましたが、当初の私はデザインに関して、正直浅い知識しか有していませんでした。

だからこそ、先ずは指示されたことに対して、忠実に取り組んでみようというスタンスで臨みました。

同じようにインターンで働く別の学生や、大学の同輩は、インターンやアルバイトで任された仕事に対して、「本当にそんな感じでいいのだろうか?」「もっと具体的な仕組みについて教えてくれたら理解しやすいのに」と漏らしていましたが、「普通の人はそう思うものなのか」と、それらを聞いた時に初めて私は気付きました。

私はそれまで、とにかく一度言われたことを再現してみる、そしてそこから疑問に思ったことを聞いたり、上手くいかなかった理由を研究したりする、というやり方で何事にも取り組んできました。

私自身それが一番吸収しやすいやり方でしたし、変に反抗するよりもゴールに辿り着くのも早いと理解しているからです。

貴社に入社した後も、最初のうちは分からないことだらけかも知れません。

だからこそフラットな気持ちで業務に臨み、謙虚な姿勢でこれからも「取り敢えず挑戦してみる」の精神を守っていきたいと考えております。

【自己PR】まとめ:「素直さ」を活用しよう!

上記の例文では、学生が持っている素直さが仕事への吸収率、縦社会での従順な姿勢といったものを感じさせる内容となっています。

そのためPRとして成立していますが、素直さという表現自体が曖昧なものですし、インパクトとしてはそこまで強くはありません。

他の要素と併用したり、素直さから展開して別の話題を引き出すなど、上手に活用してみてみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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