はじめに
本記事では自己PRを書く際の例文についてご紹介します。
自己PRを考えるとき、「自分には取り柄もないし」と悩んではいませんか?
確かに資格を持っていたり、一目置かれる特技があったりと、目立つ自己PRができる人はたくさんいます。
しかし、一見見過ごされがちですが、明るい性格や明るいふるまいができることはそれだけで十分なアピールポイントです。
会社が新入社員に求めていることは、案外「明るさ・素直さ」であったりします。
では、その明るさをどのようにアピールしていけばいいのでしょうか。
ここでは「明るさ」の需要や、実際にどのような方法でアピールをしていったらいいのかを解説します。
最後には「明るい性格」を押し出した自己PRの例文をタイプ別に集めましたのでぜひ参考にしていただければと思います。
- 明るい性格をアピール際のポイント
- 明るい性格+αの4つの自己PR例
しっかりと他者との差別化をすることがポイントです。
大学卒業後、大手人材会社に就職し、新人賞、MVPを受賞。その後、さらなるキャリアステップのため、ベンチャー企業にて人材コンサルティング事業部の立ち上げを行う。キャリアアドバイザー、採用コンサルタントを兼務し、1000名以上の学生と面談を実施し、100社以上の企業の採用コンサルティングを実施。また、就活セミナーの講師として、就活生に対して就活のノウハウも提供し、就活生、企業の目線から最適なアドバイスの提供を行う。
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【自己PR:明るい編】 明るい性格は魅力的な長所
実は、社会では性格が明るいことは大変な長所です。
仕事では辛いこと、笑えないことがたくさんあり、シリアスな空気になってしまうことも常です。
また、同じメンバーで長いこと働いていると、関係が煮詰まっている場合もあります。
そこで新人が明るい雰囲気で新しい風を吹かせてくれるというのは、すでにいるメンバーにとって非常にありがたいことでもあるのです。
特に何ができなくても、新人が明るく笑顔でいる、元気な挨拶がある、それだけで職場の雰囲気はぐっと明るくなります。
「採用されたらどんなことができますか?」という質問は、面接でもしばしば耳にします。
そんなとき、スキルもない自分には何ができるだろうと悩むこともあるでしょう。
しかし、職場の雰囲気を良くすることも実は大切な仕事なのです。元気に働けることを存分にアピールしましょう。
【自己PR:明るい編】明るい性格を魅力的にアピールするコツ
自己PRとして自分の明るい性格をアピールしたい場合は、どのようにアピールすべきでしょうか。
明るい性格を長所として考えるには、ただ明るい性格であることをアピールするだけでは印象に残りません。
その明るさがどのように仕事に活きる可能性を秘めているのか、企業側に伝えられるかどうかが重要です。
あなたの明るさが企業に良い結果をもたらすと期待できれば、注目されます。
まずは明るい性格を魅力的にアピールするためのコツを考えていきましょう。
結論は最初に明示
自分の長所が明るいところであると、最初に結論として明示してしまいましょう。
結論を最初に伝えることで、聞き手に大して、これからどこに耳を傾けていけば良いのかという道筋を示せます。
これだけで、相手から見たあなたの印象が大きく変わっていくと思います。
はっきりと「自分は明るい性格が長所です」と言うのであれば、どのようにほかと差別化をしていくのかに企業は注目するでしょう。
その対策として考えられる手段は以下に続きます。
明るさをエピソードでアピール
実際に自己PRで「明るい」をテーマにする場合、どのようなエピソードを盛り込んだらいいのでしょうか。
結論からいうと、難しいエピソードは必要ありません。
どのテーマによってもそうですが、たいていの企業は新入社員に壮大なエピソードは求めていません。
等身大の答えで十分です。「どんなときも挨拶は元気でするようにしている」でもいいですし、学校の先生から「明るくて元気なところがいいね」と褒められたことでもいいでしょう。
学業や部活、バイトなどで明るさが役に立ったエピソードでももちろん構いません。
エピソードから、明るいことが大切だと思う理由や明るいことで得た成功例などを説明していきましょう。
自己PRでは、エピソードのすごさよりも、アピールする理由やそれに関連した行動が重要!
キーワードから長所や価値観を伝えよう!
自己PRでは、「明るい」という性格をアピールすることで、自分がどのような人間なのかを伝えていきます。
エピソードを挙げたら、そこから自分の考えをつなげるのがやりやすい方法です。
例えば、エピソードトークの後に明るさを大切にしている理由を伝えるのもいいでしょう。
明るくふるまうことを大切にしている理由は人それぞれです。
楽しく仕事をするためだったり、人間関係を円滑にするためだったりします。
また、明るい性格で
- ポジティブに気持ちを切り替えていくことができる
- 上手にコミュニケーションができる
という長所を押し出していくのもひとつのやり方です。
「明るい」というキーワードから価値観や長所を関連付けて述べてみましょう。
▼自己PRを作っても自慢になってしまうと考えているなら、こちらの記事も目を通しておきましょう。
⇒自己PR=自慢ではない!新卒の正しい自己PRの作り方
入社後に明るい性格を活かせることをアピール
自己PRから、志望の会社でどのように働いていきたいかをつなげていきましょう。面接や書類審査においては、一般的に自己PRと志望動機で一貫した考えがあるのが理想です。
「明るさ」をメインとするのであればその明るさを活かしてどのような仕事をしたいか、またどのような仕事ができるかを伝えましょう。「持ち前の明るさで営業として頑張りたい」というような業務のビジョンがあってもいいですし、具体的な仕事が浮かばなくても構いません。
特に一般職の志望であったりすると、実際の業務をイメージしにくい場合も多いでしょう。しかし、明るい空気で現場を和ませることも大切な仕事です。
今いる職員が新人に期待していることは、むしろそれが大きかったりもします。元気いっぱいに仕事を頑張りたいことを伝えましょう。
あなたの明るさをどんな仕事に活かしたいのかを伝えよう!
【自己PR:明るい編】明るさをアピールする際は自分らしさを意識
明るさといっても、それを表現するための方法は幅広く、個性を伝えるのが難しいです。
意識的に明るさに重点を置いてアピールしなければ、個性は伝わらないでしょう。
明るさを長所としてアピールするのであれば、特に自分らしさを意識してアピールするよう心がけましょう。
個性として明るさをアピールするには、それを根拠づけるためのエピソードや、相手を納得させるような言葉が必要です。
ほかの就活生との差別化をはかるためにも、それらの手段について考えていきましょう。
感情や価値観と結びつけてエピソードを話す
あなたが過去に抱いた感情や価値観に結び付けて、明るさを根拠づけるためのエピソードを話すのは良い手段です。
ただ明るいことをアピールしてもまったく説得力がなく、印象的ではありません。
印象的な「明るい」を伝えるためには、それにもとづく感情で物事が動いたエピソードや、価値観がもたらした結末などを語るのが印象的です。
これらのエピソードを語る際は、何よりも具体性を重視してください。
これがほかの就活生との差別化につながり、あなたらしさのアピールになるでしょう。
「明るい」を具体的に言い換える
一口で「明るい」と言っても、人によって捉え方はさまざまで、定義が難しいです。
自己PRとして「明るい」を利用する場合は、その一言だけでは具体性に欠けていて、印象的ではありません。
そのため「明るい」を具体的に言い換える方法がおすすめです。
自分なりの「明るい」の定義づけを考えてみましょう。
それを考えておくことで自分にとっての「明るい」の軸がぶれず、話に一貫性が生まれるはずです。
話に一貫性があることは、説得力のある話につながるため、この方法も明るさをアピールする際にはおすすめです。
【自己PR:明るい編】明るい長所を自己PRする際のポイント
自己PRで明るいという長所をアピールしていく際のポイントを押さえていきましょう。
先ほど明示した方法を頭に入れておくと、印象的な自己PRが作れると思います。
何度も言いますが、多くの就活生との差別化が重要であり、ありきたりな自己PRでは印象に残りません。
しっかり自分らしさや、自分の強みをアピールし、話に説得力をもたせるように注力しましょう。
就活のテンプレートのような話をしたところで、印象的ではなく、ほかの就活生に埋もれてしまいます。
明るい性格が発揮されたエピソードを紹介する
自分の明るさが何かの出来事に活きた経験を紹介するのは、やはり非常に説得力があります。
方法としては、そのときのエピソードを具体的に情景描写や、心理描写を交えて話せると良いです。
たとえば、部活動でリーダーをやっていて、自分の明るさを力にみんなを引っ張ったようなエピソードなどです。
それをより具体的に、特に感情や価値観が活きた場面などを明確に思い出してピックアップし、アピールしていきましょう。
このようなエピソードを語ることによって、自分の明るさを根拠づけます。
裏付けをすることによって、聞き手を自分の話に引き込んで、人として興味をもってもらえるように導きましょう。
明るい性格をアピールする際には、そのエピソードを具体的に紹介するのがポイントです。
その長所を入社後どのように活かせるのかをアピールする
自分の明るさについてのアピールをすることはもちろん重要ですが、さらに一歩踏み込んでみましょう。
その長所を企業に入った際、どのように活かせるかを考えられているかどうかが、ほかの就活生と差別化をするカギです。
自分の長所を理解し、さらに入社後はどう活かしていけるか考えられている人は、企業の印象に残りやすいでしょう。
また自分としても将来像を描きやすくなり、働きだしたときの自分をイメージしやすいのではないでしょうか。
将来像を描けているうえで行う自己PRと、できていない自己PRとではかなり印象が変わるものです。
企業にとっても、長所の活かし方がわかっている人材と働くほうが、今後のイメージをしやすく、好印象に映ります。
明るい性格をアピールする際の注意点
明るい性格をアピールするのは、決して悪いことではありませんが、注意しなければいけない点もいくつかあります。
まず「明るい」という長所をアピールする就活生が多い可能性もあることです。
特に接客業などでは重視される点なので、長所としてアピールに用いる人は多いかもしれません。
反対に明るい性格が活きないような企業でそれをアピールしても、あまり効果的ではないでしょう。
それらについて、ここからくわしく紹介していきます。
明るい性格をアピールする学生は多い
先述の通り、明るい性格を自分の長所として捉えている人は多いです。
就活で重要なのは、企業の印象に残るために、ほかの就活生との差別化をはかることです。
つまり、企業にとって有益な人材であるとアピールできるかどうかであると言えます。
多くの人が用いるであろうアピールは競争率が高く、どれだけリアルに伝えられるかがカギであると覚えておきましょう。
明るさをアピールする際には、ほかにも同じアピールをする人がいることを頭に入れておき、個性が伝えられるような自己PRにできるよう注意しましょう。
業界によってはアピールにならない
明るさが活きない業界でそれをアピールしても、あまり効果的ではない可能性もあります。
人間関係を築くことにおいて、明るいというのは親しみやすく、長所ではあります。
しかし、仕事において明るさが特に必要ない企業である場合は、あまり重視されないかもしれません。
それよりも技術面であったり、1つの物事に向き合う力であったりを重視しているような企業であれば、それをアピールした就活生に負けてしまうでしょう。
それを避けるためには企業分析を深めて、本当に明るいという自己PRが企業に適しているのかどうかを確かめる必要があります。
【自己PR:明るい編】長所である明るい性格をアピールする4つの自己PR例
最後に、明るい性格の自己PR例を4つ紹介します。
それぞれ、差別化をするために「明るい性格+α」で自己PRを作成しております。
あなたも参考にして、人とは違う自己PRを完成させてください。
「明るい性格」で協調性をPRする例文
「明るい性格」とは、協調性も関連してきます。明るい性格+協調性をアピールした例文はこんな感じになります。
私の長所は明るい性格です。私は人間関係において常に笑顔で人を嫌わないように努めてきました。
たとえば、大学のゼミでグループ発表を行う際、意見が激しく対立して雰囲気が悪くなってしまったことがありました。
グループリーダーだった私はそれでも明るさを絶やさず、関係の修復をがんばりました。
私が笑顔でいることで空気は和み、対立していた学生同士も歩み寄ってくれるようになりました。
私の明るさは人間関係を円滑にします。協調性をもって他人と接するために私の明るさは重要なポイントです。
きっと社内外のコミュニケーションで役立つはずだと自負しています。
「明るい性格」で逆境に強いとアピールする例文
明るい人は苦しい状況でもめげずに努力できるため、逆境に強いというアピールもすることが可能です。
明るい性格+逆境への強さをアピールした例文はこんな感じになります。
私の長所は明るい性格です。
私は小学校から大学卒業までサッカー部に所属していました。
特に高校三年間は全国レベルの強豪だったため、練習は毎日厳しく、退部者も続出していました。
しかし、私が主将を務めた高校三年時には一人の退部者も出ませんでした。
主将としてチームメイトに明るく声をかけ、部の空気を悪くしないように心がけていました。
主将の自分が明るさを保っていると、ほかのみんなも笑顔になってくれました。
私の明るさはどんなに苦しい状況でも乗り越えていける武器だと自負しています。
「明るい性格」で精神力をアピールする例文
「明るい性格」の人は根っから明るいというよりも、意図的に明るく振舞っているケースがあります。
これを言い換えると、かなり精神力が強いというアピールができます。明るい性格+精神力をアピールした例文はこんな感じになります。
私は明るい性格が取り柄です。
私の家はあまり裕福ではなく、小さいときから周囲にコンプレックスを感じていました。
しかし、家族は常に明るく家の中が嫌だと感じたことはありませんでした。
家族から「明るさ」を保っていれば、他人を妬まずに自分らしく生きられると学びました。
いつも笑顔でいると、不思議なことに他人からのからかいの言葉も気にならなくなったのです。
明るく振舞っているうちに私の心は鍛えられていきました。今でも、他人の言葉や理不尽な仕打ちにめげません。
むしろ、自分を成長できるチャンスだと考えられます。
貴社でも前向きに成長できるはずだと自負しています。
「明るい性格」の成果をアピールする例文
「明るい性格」によって大きな成果を挙げたなら、自己PRに書いてみましょう。
明るい性格+成果をアピールした例文はこんな感じになります。
私の長所は明るい性格です。
私は大学時代、カフェでアルバイトをしていました。
接客業なので明るく振舞うのはもちろん、お客さんの特徴を覚えて再訪していただいたときには積極的に声をかけるようにしました。
すると、リピーターが増えて店長から感謝されるようになったのです。
「明るく人と接すること」はビジネスにも活かせると考えています。
特に、貴社で志望している営業部門では顧客と信頼関係を築いていくのに明るい性格が役立つと信じています。
どうぞよろしくお願いいたします。
▼明るい性格以外にも就活市場では様々な項目別の自己PRのアピール例をご紹介しておりますので、一度目を通しておきましょう。
⇒項目別!あなたの自己PRはどれに当てはまりますか?
【自己PR:明るい編】長所の「明るい性格」から一歩踏み込むのがコツ
「明るさ」というのは、社会に出るととても重宝されます。人間関係を良くするだけでなく、明るさは自分を守る盾にもなります。
メンタルヘルスの問題などが浮き彫りになっている昨今、自分を守ることできる人材というのは案外貴重なものです。
明るさは最強の長所です。書類審査も面接も元気に乗り切りましょう。
さらに、「明るい性格」を強調するだけでなく、一歩踏み込んで「明るい性格」が会社に対してもたらしてくれたものを盛り込むようにしましょう。
「明るい性格」が企業にとってメリットがあると採用担当者が考えたら、書類選考を通過しやすくなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。