【例文あり】研究職の志望動機の書き方とは?書く際のポイントや求められる人物像も解説

【例文あり】研究職の志望動機の書き方とは?書く際のポイントや求められる人物像も解説

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【研究職の志望動機】研究職とは

理系学生にとって、自身の専門性を活かせる「研究職」は非常に人気が高く、同時に採用倍率も極めて高い「狭き門」として知られています。

大学院まで進学し、日夜実験に明け暮れてきた学生にとって憧れの職業ですが、大学での研究と企業での研究には決定的な違いがあります。

それは、企業の研究職はあくまでビジネスの一環であり、最終的なゴールは「利益の創出」にあるという点です。

自身の知的好奇心を満たすことだけが目的ではなく、市場のニーズを汲み取り、コストや納期を意識しながら、社会に価値を提供する製品や技術を生み出すことが求められます。

ここでは、企業における研究職の具体的な業務プロセスや、アカデミアとは異なるその特徴について詳しく解説していきます。

まずは仕事の本質を正しく理解し、プロの研究者としてのマインドセットを持つことから始めましょう。

研究職の業務内容

企業における研究職の業務は、大きく「基礎研究」「応用研究」「開発研究(商品開発)」の3つのフェーズに分類されます。

「基礎研究」は、数年先、時には数十年先の未来を見据え、まだ世の中にない新しい原理や物質を発見・解明する段階です。

すぐに製品化されるわけではありませんが、企業の将来の競争力の源泉となる重要なフェーズです。

「応用研究」は、基礎研究で見つかったシーズ(種)を、具体的な製品や技術に応用するための方法を探る段階です。

コストや製造プロセスを考慮し、実用化への道筋をつけます。

そして「開発研究」は、製品として市場に出すための最終的な設計や調整を行う段階で、マーケティング部門や製造部門と連携しながら、消費者の手に届く形へと仕上げていくプロセスを担います。

これらの業務に加え、特許の出願、論文の執筆、学会での発表、競合他社の技術調査なども重要な業務の一部となります。

研究職の特徴

企業研究職の最大の特徴は、個人の裁量だけで研究が進むことは少なく、チームや組織全体でプロジェクトとして動く点にあります。

大学の研究室では個人の興味に基づいてテーマを設定できることもありますが、企業では事業戦略に基づいたテーマが与えられ、明確な期限と予算の中で成果を出すことが求められます。

そのため、研究スキルだけでなく、チームメンバーや他部署と円滑に連携するコミュニケーション能力や、進捗を管理するマネジメント能力が不可欠です。

また、成果が出るまでに長い時間がかかることも特徴であり、数年間成果が出ない時期があっても諦めずに粘り強く取り組む精神力が必要です。

一方で、自分の携わった研究が製品化され、世の中の多くの人に使われたり、社会課題を解決したりする瞬間に立ち会えることは、大学の研究だけでは味わえない企業研究職ならではの大きな醍醐味と言えるでしょう。

【研究職の志望動機】研究職の魅力

研究職は、自分の頭脳と技術で新しい価値を創造できる、クリエイティブで刺激的な職業です。

「誰も知らないことを解明したい」「世の中を良くする新しい技術を作りたい」という純粋な探究心を、仕事として昇華できる点に大きなやりがいがあります。

また、企業のリソース(資金や設備)を使って大規模な研究に取り組めることも、大学とは異なる魅力の一つです。

ここでは、就活生の志望動機として特に共感を呼びやすい3つの魅力を深掘りして解説します。

これらの魅力が自分の将来像とどのように重なるかをイメージしながら、志望動機の核となる要素を見つけてください。

自分の探究心が社会の役に立つ製品に変わる

研究職の最大の魅力は、実験室で生まれた小さな発見やアイデアが、やがて形となり、社会の役に立つ製品として世に出ていくプロセスを体験できることです。

自分が苦労して合成した新しい素材が、自動車の燃費を向上させて環境問題に貢献したり、自分が探索した成分が、新しい化粧品となって多くの人を笑顔にしたりします。

自分の知的な探究活動が、自己満足で終わるのではなく、目に見える形で社会貢献につながっていく実感を得られるのは、企業研究職ならではの喜びです。

コンビニやドラッグストアで自分が関わった商品が並んでいるのを見た時や、ニュースで自分の開発した技術が取り上げられた時の達成感は、何物にも代えがたい誇りとなります。

世界初の発見や技術開発に携われる

企業の研究開発部門は、他社との競争に勝つために、常に「世界初」「業界初」の技術を目指しています。

そのため、研究職として働くことは、人類の知の最前線に立ち、未踏の領域に挑戦し続けることを意味します。

教科書に載っている知識を使うだけでなく、誰も答えを知らない問いに対して仮説と検証を繰り返し、新しい真理を見つけ出すプロセスは、知的好奇心が旺盛な人にとって非常にエキサイティングな環境です。

特許を取得して自分の名前が発明者として刻まれたり、その技術が業界のスタンダードになったりと、歴史に残るようなイノベーションに関与できる可能性があります。

高い壁に挑み続け、それを乗り越えた瞬間の知的興奮は、研究職を続ける上での大きな原動力となります。

専門性を活かして社会課題を解決できる

現代社会は、環境問題、エネルギー不足、高齢化、未知の感染症など、複雑で困難な課題に直面しています。

これらの課題を解決するための鍵を握っているのが、科学技術の力です。

研究職は、自身の専門分野(化学、生物、物理、情報など)の知識やスキルを駆使して、これらの社会課題に対して直接的なアプローチができる仕事です。

例えば、生分解性プラスチックの開発で海洋汚染を防ぐ、AIを用いた創薬で難病の治療法を見つけるなど、自分の仕事が人類の未来をより良いものにするという使命感を持って働くことができます。

単に利益を追うだけでなく、科学の力で社会を守り、豊かにするという高い志を持って働ける点は、研究職という職業の尊い魅力と言えるでしょう。

【研究職の志望動機】研究職に向いている人

研究職は高度な専門知識が必要な職種ですが、知識があるだけで務まるわけではありません。

成果が出るか分からない状況でもモチベーションを維持できるメンタリティや、周囲と協調してプロジェクトを進める人間性も同様に重要です。

企業が採用時に見ているのは、単なる成績の良さよりも、研究者としての資質や適性です。

ここでは、企業の研究職として活躍している人に共通する3つの特徴を紹介します。

ご自身のエピソードを振り返り、これらの適性が備わっているかを自己分析してみましょう。

失敗を恐れずに粘り強く試行錯誤できる人

研究開発の現場では、最初からうまくいくことなど稀であり、99%は失敗の連続だと言っても過言ではありません。

予想通りのデータが出ない、実験条件が決まらない、スケールアップしたら品質が落ちたなど、毎日のように壁にぶつかります。

しかし、研究職に向いている人は、失敗を単なるネガティブな出来事として捉えず、「この方法ではうまくいかないというデータが得られた」という前進として捉えることができます。

何度失敗しても心が折れず、原因を冷静に分析して次の仮説を立てられるタフさが求められます。

地道な作業の繰り返しにも飽きず、成功するまで粘り強く試行錯誤を続けられる忍耐力こそが、イノベーションを生み出すための最も重要な才能です。

一つの物事を深く突き詰める探究心がある人

研究職は、特定の分野や現象に対して「なぜそうなるのか?」「どうすればもっと良くなるのか?」を徹底的に突き詰める仕事です。

表面的な理解で満足せず、メカニズムの深層まで掘り下げようとする強い探究心を持っている人が向いています。

日常生活の中でも、ふとした疑問に対して自分で調べないと気が済まない人や、一つのことに没頭すると時間を忘れてしまうタイプの人は、研究者としての素質があります。

企業の研究では、時には専門外の分野についても勉強しなければならない場面がありますが、そのような時でも知的好奇心を持って自ら学び、知識を吸収していく姿勢があれば、領域を広げながら活躍し続けることができるでしょう。

周囲と協力して成果を出せる協調性がある人

「研究者は孤独な作業」というイメージがあるかもしれませんが、企業の研究開発はチームプレーが基本です。

異なる専門分野を持つ研究者同士でディスカッションを行ったり、製品化のために製造、営業、知財、企画など様々な部署と連携したりする必要があります。

そのため、自分の殻に閉じこもるのではなく、周囲の意見を柔軟に取り入れ、情報を共有し合いながらゴールを目指せる協調性が不可欠です。

自分の研究成果を他者にわかりやすく説明するプレゼンテーション能力や、利害関係の異なる部署との調整を円滑に行うコミュニケーション能力も求められます。

独りよがりにならず、組織としての成果を最大化するために動ける人は、企業研究職として高く評価されます。

【研究職の志望動機】研究職に向いていない人

研究職への憧れはあっても、性格や価値観によっては、企業の環境が苦痛に感じられる場合があります。

特に「大学での研究」と「企業での研究」のギャップを埋められないまま入社してしまうと、早期離職につながるリスクがあります。

自分が本当に企業の研究職に向いているのかを冷静に判断するために、一般的に向いていないとされる特徴を知っておくことは重要です。

以下の要素に強く当てはまる場合は、研究職以外の技術職(生産技術や品質管理など)や、アカデミアの道を検討する余地があるかもしれません。

すぐに目に見える結果が出ないと気が済まない人

研究職の仕事は、成果が出るまでのタイムスパンが非常に長く、数年単位、場合によっては10年以上かかることも珍しくありません。

また、長期間取り組んだプロジェクトが、市場の変化や経営判断によって途中で中止(開発凍結)になることもあります。

そのため、「やった分だけすぐに成果が欲しい」「毎日達成感を味わいたい」という短期的な成果報酬型の思考が強い人にとっては、ストレスの溜まりやすい環境です。

先の見えないトンネルの中でも、小さな進歩に喜びを見出し、モチベーションを維持し続ける持続力がないと、研究職として長く働き続けることは難しいでしょう。

自分の興味のある研究だけを没頭してやりたい人

企業の研究職は、あくまで会社の利益のために存在しています。

したがって、自分の知的好奇心を満たすことよりも、事業性や市場ニーズが優先されます。

たとえ自分が面白いと思うテーマであっても、会社が「儲からない」「戦略に合わない」と判断すれば、その研究を続けることはできません。

「好きなことだけを自由に研究したい」「利益やコストのことなんて考えたくない」という、アカデミックな志向が強すぎる人やビジネス視点を持てない人には、企業の制約が窮屈に感じられるはずです。

組織の方針に従い、与えられたテーマの中で面白さを見つけられる柔軟性がないと、不満を抱え続けることになります。

コミュニケーションや報告・連絡・相談が苦手な人

前述の通り、企業の研究開発は組織戦です。

上司への進捗報告、チーム内でのデータ共有、他部署との会議など、実験以外のコミュニケーション業務も頻繁に発生します。

「人と話すのが面倒だから研究職を選んだ」という動機で入社すると、そのギャップに苦しむことになります。

特に、悪いデータが出た時やトラブルが発生した時に、すぐに報告・相談ができずに一人で抱え込んでしまう人は、組織全体に迷惑をかけるリスクがあります。

自分の考えを言葉にして伝え、周囲と合意形成を図るプロセスを避けて通りたい人には、企業の研究職は向いていません。

【研究職の志望動機】志望動機を作成する際のポイント

研究職は人気の高い職種であるため、単に「研究が好き」「専門知識がある」というだけでは採用担当者の目に留まりません。

数多くの応募者の中から選ばれるためには、論理的で説得力があり、かつ企業への貢献意欲が伝わる志望動機を作成する必要があります。

ここでは、研究職特有の視点を踏まえ、エントリーシートや面接で評価される志望動機を構成するための4つの重要ポイントを解説します。

これらを意識して文章を組み立てることで、志望動機の質を一段階引き上げましょう。

なぜ「研究職」かを明確にする

まずは、「なぜ他の職種ではなく研究職なのか」という根源的な理由を明確にします。

理系職種には、研究職以外にも生産技術、品質管理、技術営業などがあります。

それらと比較して、なぜ自分は「0から1を生み出す研究」や「製品の処方を開発する仕事」を選んだのかを語る必要があります。

自身の過去の経験、例えば「実験で予想外の結果が出た時に、その原因を突き止める過程に最も興奮した」といったエピソードや、「新しい価値を創造することで社会にインパクトを与えたい」という想いを言語化しましょう。

「研究でなければならない必然性」を伝えることで、職種へのミスマッチがないことをアピールします。

なぜ「その業界・企業」で研究したいのか

研究職と一口に言っても、製薬、化学、食品、電機など業界によって役割やカルチャーは異なります。

また、同業他社の中でなぜその会社なのかを突き詰めることも重要です。

企業の得意とする技術領域(コア技術)、注力している研究テーマ、保有している設備やリソースなどを企業研究で調べ、「御社の〇〇という技術を用いて、××な課題を解決したい」と具体的に語りましょう。

単に「企業理念に共感した」だけでなく、研究開発の方針や技術的な強みに対する共感と興味を示すことが、研究職志望者には求められます。

OB・OG訪問や論文検索などを通じて、その企業の研究内容を深く理解しておくことが鍵となります。

研究を通じてどのように社会・利益に貢献したいか

企業は研究機関ではなく営利組織です。

したがって、「研究がしたい」という個人の願望だけでなく、「その研究によってどう会社に貢献するか」という視点が不可欠です。

「私の研究によって、画期的な新製品を生み出し、御社のシェア拡大に貢献したい」や、「製造コストを削減する新技術を開発し、利益率の向上に寄与したい」など、ビジネス的な視点を盛り込みましょう。

「自分の研究=会社の利益・社会貢献」という図式を描けている学生は、企業研究職としての適性が高いと判断されます。

アカデミックな興味だけでなく、実利を見据えたビジョンを語ることが大切です。

自身の専門性やスキル・強みの活かし方

最後に、自分の持っている専門知識や技術、そして研究活動を通じて培った強みが、入社後にどう活きるかをアピールします。

専攻内容が企業の事業と直結している場合は、その即戦力性をアピールすれば良いですが、分野が異なる場合でも諦める必要はありません。

研究職で求められるのは、特定の知識だけでなく、「仮説検証能力」「データ解析力」「粘り強さ」「英語での論文読解力」といったポータブルスキルです。

「専門分野は異なりますが、研究に取り組むプロセスや思考法は御社の業務にも応用できる」と自信を持って伝えましょう。

過去の成果そのものよりも、その成果を出すために「どう考え、どう動いたか」というプロセスを伝えることが重要です。

【研究職の志望動機】志望動機を伝える際の注意点

研究職を目指す学生がやりがちなミスとして、専門的になりすぎて相手に伝わらなかったり、自分の興味ばかりを主張してしまったりすることが挙げられます。

採用担当者は必ずしもあなたの専門分野に精通しているとは限りません。

また、企業は「優秀な学生」ではなく「一緒に働きたい仲間」を探しています。

ここでは、志望動機をブラッシュアップする際に必ずチェックすべき3つの注意点を解説します。

これらを避けるだけで、ぐっと伝わりやすい志望動機になります。

どの企業・組織でも通じる内容にしない

「貴社の高い技術力に惹かれました」「社会貢献性の高さに魅力を感じました」といった言葉は、どのメーカーに対しても使える汎用的なフレーズです。

これでは志望度が低いとみなされてしまいます。

「貴社の〇〇という特許技術の、特に××というアプローチに感銘を受けた」など、その会社固有の事実に基づいた内容にしましょう。

また、自分のエピソードも「研究を頑張りました」だけではなく、あなたにしか語れない具体的な苦労や工夫のプロセスを盛り込むことで、オリジナリティを出してください。

コピペのような志望動機は、採用担当者にすぐに見抜かれると心得ておきましょう。

専門用語を使いすぎずわかりやすく伝える

研究内容をアピールしたい気持ちはわかりますが、専門用語を羅列した難解な文章は逆効果です。

エントリーシートや一次面接を担当するのは人事担当者である場合が多く、専門外の人にもわかる言葉で説明する能力(トランスファーカビリティ)が見られています。

「フェムト秒レーザーを用いた非熱加工により~」と書くよりも、「熱によるダメージを与えずに微細な加工ができる技術により~」と言い換えるなど、「誰にでもわかる言葉」で研究の価値や難しさを伝える工夫をしましょう。

複雑なことをわかりやすく伝える能力は、入社後の他部署との連携においても非常に重視されるスキルです。

「勉強させてほしい」という学生気分を捨てる

最も注意すべきなのが、「御社で技術を学びたい」「勉強させてほしい」という受け身の姿勢です。

会社は学校ではありません。

研修制度や教育環境は魅力的かもしれませんが、それを志望動機の中心に据えてしまうと、「会社に依存しようとしている」「貢献する気がない」と判断されます。

あくまで「自分が持っている力を活かして、会社にどう貢献するか」が主語であるべきです。

「御社の環境でいち早く成長し、戦力として成果を出したい」というように、学ぶことはあくまで手段であり、目的は貢献にあることを明確に示しましょう。

プロの研究者としての自覚を持つことが大切です。

【研究職の志望動機】研究職の志望動機例文

ここまで解説したポイントを踏まえ、業界や専攻の異なる3つのパターンで志望動機の例文を作成しました。

これらはあくまで参考例ですので、そのまま使用するのではなく、ご自身の研究テーマや経験、志望企業の強みに合わせて内容を書き換えてください。

自分の言葉で熱意を込めて語ることで、採用担当者の心に響く志望動機になります。

例文1

私は、素材の力で環境問題の解決に貢献したいと考え、貴社の研究職を志望します。

大学院では新規ポリマーの合成と分解挙動の解析を行っており、実験データのばらつきに苦労しましたが、実験条件を50通り以上検討し直すことで、目的の物性を発現させることに成功しました。

この経験から、粘り強く仮説検証を繰り返す重要性を学びました。

貴社は、生分解性プラスチックの分野で世界をリードする技術力を持ち、持続可能な社会の実現に本気で取り組んでいる点に強く惹かれています。

私の強みである「失敗を恐れず挑戦する行動力」と有機合成の知見を活かし、貴社にて次世代の環境配慮型素材の開発に携わり、地球環境と事業成長の両立に貢献したいと考えています。

例文2

私は、「食」を通じて人々の健康寿命の延伸に貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。

大学では食品機能学を専攻し、特定成分が代謝に与える影響について研究しています。

研究活動では、細胞実験だけでなく、文献調査から新たな作用機序の仮説を立てる論理的思考力を磨いてきました。

貴社は、美味しさと健康機能を両立させた独自の商品群を展開されており、エビデンスに基づいた商品開発へのこだわりに深く共感しています。

入社後は、私の専門性である生理学の知識と、研究で培った「多角的な視点で事象を捉える力」を活かし、消費者に確かな健康価値を届ける新商品の開発に挑戦し、貴社のブランド価値向上に貢献したいです。

例文3

私は、最先端のバイオ技術を用いて、アンメットメディカルニーズに応える新薬を創出したいという強い想いから貴社を志望します。

現在、大学院でタンパク質の構造解析を行っておりますが、自身の研究成果が将来的に病気の治療につながる可能性に大きなやりがいを感じています。

貴社は、低分子医薬品だけでなく、抗体医薬品や核酸医薬品といった新規モダリティへの挑戦を積極的に行っておられ、その革新的な研究姿勢に魅力を感じました。

研究室で培った「微細な変化を見逃さない観察眼」と「最新技術をキャッチアップする学習意欲」を活かし、貴社の創薬研究チームの一員として、世界中の患者様に希望を届ける革新的な医薬品開発に貢献したいと考えています。

まとめ

研究職の志望動機作成において最も重要なのは、「研究が好き」という個人の想いを、「企業の利益と社会への貢献」というビジネスの文脈に変換して伝えることです。

専門性は大きな武器ですが、それ以上に、失敗しても諦めない粘り強さ、チームで協働するコミュニケーション能力、そして自らの研究を社会実装しようとする熱意が評価されます。

なぜその会社でなければならないのかを徹底的に調べ上げ、自分の強みがどう活きるかを具体的に語ってください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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