【例文あり】相模原市役所の志望動機の書き方とは?書く際のポイントや求められる人物像も解説

【例文あり】相模原市役所の志望動機の書き方とは?書く際のポイントや求められる人物像も解説

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【相模原市役所の志望動機】相模原市役所とは

相模原市役所は、人口約72万人を擁する政令指定都市・相模原市の行政を担う機関です。

神奈川県北部に位置し、緑区・中央区・南区の3つの行政区で構成されています。

首都圏南西部の広域交流拠点として発展を続ける一方で、丹沢山系に繋がる豊かな自然環境も有しており、「都市と自然のベストミックス」が実現されている稀有な自治体です。

志望動機を作成するためには、相模原市が今まさに「劇的な変革期」にあることを理解する必要があります。

リニア中央新幹線の新駅設置や、圏央道の整備による物流拠点化など、10年後、20年後の街の姿が大きく変わろうとしている高揚感は、他の自治体では味わえないものです。

ここでは、具体的な業務内容や組織の特徴について解説し、志望動機作成の土台となる基礎知識を整理していきます。

相模原市役所の業務内容

相模原市役所の業務は、政令指定都市としての大きな権限に基づき、多岐にわたります。

戸籍・住民票の管理、子育て支援、高齢者福祉、ごみ収集といった市民生活に直結する基礎的なサービスはもちろん、都市計画の決定や国道の管理、教職員の任免など、一般の市町村よりも幅広い裁量を持っています。

市民一人ひとりの「ゆりかごから墓場まで」を支えるとともに、広域的な視点で都市基盤を整備することが求められます。

特に相模原市では、リニア神奈川県駅(仮称)の開業を見据えた橋本駅周辺のまちづくりや、相模総合補給廠の一部返還地の活用など、大規模なプロジェクトが進行中です。

一方で、緑区を中心とした中山間地域(津久井地域など)の振興や、水源保全といった自然環境を守る取り組みも重要な任務です。

最先端の都市開発と、過疎化が進む地域の活性化という、全く異なる二つの課題に同時に取り組める点が、相模原市役所の業務の大きな特徴であり、醍醐味と言えます。

相模原市役所の特徴

相模原市役所の特徴としてまず挙げられるのが、高い「将来性」と「ポテンシャル」です。

リニア中央新幹線の駅ができることで、東京や名古屋、大阪とのアクセスが飛躍的に向上し、首都圏のみならず日本全体の交流拠点となる可能性を秘めています。

これに伴い、企業誘致や新たな産業創出の動きも活発化しており、行政としても攻めの姿勢でまちづくりを進めています。

また、「潤水都市 さがみはら」というスローガンが示す通り、相模川や相模湖、津久井湖といった豊かな水資源と緑を有していることも特徴です。

キャンプ場などの観光資源も豊富で、都心から近いリフレッシュスポットとしての人気も高まっています。

さらに、「JAXA相模原キャンパス」があることから「宇宙を身近に感じるまち」としてのブランド発信にも力を入れています。

大都市の利便性と豊かな自然、そして最先端の科学技術が共存する多様性こそが、相模原市のアイデンティティであり、職員としての誇りの源泉となっています。

【相模原市役所の志望動機】相模原市役所の魅力

相模原市役所で働く魅力は、完成された都市を管理するだけでなく、これから新しく生まれ変わる都市の形成プロセスに当事者として関われる点にあります。

リニア開業という国家的プロジェクトをテコに、街の構造そのものを変えていくダイナミズムを感じられる職場は、全国を見渡してもそう多くはありません。

しかし、単に「リニアが楽しみ」というだけでは、志望動機としては不十分です。

相模原市というフィールドだからこそ実現できるキャリアや社会貢献の形を、具体的にイメージする必要があります。

ここでは、多くの職員がやりがいとして挙げる相模原市役所ならではの3つの魅力を深掘りします。

これらをヒントに、自分がどの部分に惹かれているのかを整理してみましょう。

リニア開業を核とした「未来のまちづくり」に挑める

相模原市で働く最大の魅力は、やはりリニア中央新幹線の新駅設置に伴う大規模なまちづくりに関われることです。

これは単なる駅周辺開発にとどまらず、交通ネットワークの再編、新たな産業クラスターの形成、そしてライフスタイルの変革までを含んだ壮大なプロジェクトです。

自分が携わった仕事が地図に残り、次世代の相模原の骨格となることは、公務員として最高レベルのやりがいと言えるでしょう。

また、相模原駅北側の米軍基地返還地を活用した新しいまちづくりも進行中です。

ここでは、スポーツやレクリエーション、防災などの機能を備えた拠点の整備が検討されています。

白紙の状態から新しい都市機能を描き、具現化していくクリエイティブな行政運営に携われるチャンスがあることは、変化を恐れず挑戦したい人にとって、非常に刺激的な環境です。

都市と自然が融合したフィールドでの多様な業務

相模原市は、南区や中央区のような人口密集地から、緑区のような自然豊かな中山間地域まで、多様なエリアを抱えています。

そのため、職員として経験できる業務の幅が非常に広いのが魅力です。

都市部では待機児童対策や高齢者の移動支援などの都市型課題に取り組み、山間部では鳥獣被害対策や観光振興、移住定住促進といった地方創生的な課題に取り組むことができます。

一つの市役所にいながらにして、都会と田舎の両方の行政課題に触れられることは、ゼネラリストとしての視座を大きく高めてくれます。

また、SDGs未来都市にも選定されており、環境保全と経済発展を両立させる持続可能なモデルづくりにも積極的です。

多様な地域性と課題に向き合い、それぞれの地域に合った解決策を模索するプロセスを通じて、幅広いスキルと柔軟な対応力を身につけることができます。

「シビックプライド」を大切にする市民との協働

相模原市は、市民の「シビックプライド(まちへの誇りや愛着)」の醸成に力を入れている自治体です。

行政が一方的にサービスを提供するのではなく、市民や企業、NPOなどと連携して共にまちを良くしていこうという「協働」の意識が根付いています。

「さがみはらSDGsパートナー」制度などを通じて、多様な主体が連携するプラットフォームも整備されています。

職員も地域に出て活動する機会が多く、市民との距離が近いのが特徴です。

市民の声に直接耳を傾け、共に汗をかいて課題解決に取り組む中で、感謝の言葉をもらえることも多くあります。

巨大な組織でありながらも、市民一人ひとりの顔が見える温かみのある行政を実践できる点は、地域貢献を志す人にとって大きな魅力となるはずです。

人と人との繋がりを大切にしながら、まちへの愛着を育む仕事ができます。

【相模原市役所の志望動機】相模原市役所の求める人物像

相模原市は現在、大きな発展のチャンスを迎えている一方で、人口減少や公共施設の老朽化といった課題にも直面しています。

これらを乗り越え、持続可能な都市を作るためには、前例踏襲の事務処理を行うだけの職員では不十分です。

相模原市人材育成基本方針でも示されている通り、高い志と行動力を持った人材が求められています。

採用担当者は、受験生が相模原市の未来を担うパートナーとしてふさわしい資質を持っているかを見ています。

ここでは、相模原市役所が特に求めている人物像を3つのキーワードで解説します。

これらは、自己PRや志望動機の中で自分の強みとしてアピールすべき要素となります。

変化をチャンスと捉え挑戦する「行動力」

相模原市はリニア開業や基地返還地の活用など、未経験の課題に挑戦し続けています。

そのため、既存のルールや前例にとらわれず、新しい発想で課題解決に取り組む「チャレンジ精神」と「行動力」が求められます。

変化を恐れて現状維持を選ぶのではなく、「どうすれば実現できるか」をポジティブに考え、自ら動き出せる人材が必要です。

面接では、学生時代に新しい企画を立ち上げたり、困難な状況を打破するために主体的に行動したりした経験を語ると効果的です。

失敗を恐れずに一歩を踏み出し、周囲を巻き込みながら状況を変えていくバイタリティがあることを示しましょう。

指示待ちではなく、自律的に考動できる職員こそが、これからの相模原市を切り拓くことができます。

市民の視点に立ち信頼関係を築く「誠実さ」

どれほど大きなプロジェクトを進めていても、行政の基本は「市民の幸せ」です。

常に市民の視点に立ち、何が求められているのかを敏感に察知する感性が求められます。

また、多様な意見を持つ市民や関係者と対話を重ね、信頼関係を構築するための「誠実さ」と「コミュニケーション能力」が不可欠です。

独りよがりな正義感ではなく、相手の立場を尊重し、丁寧に説明を尽くす姿勢が重要です。

困難な調整局面でも逃げずに誠実に向き合い、納得解を見つけ出そうとする粘り強さをアピールしてください。

ボランティア活動や接客業のアルバイトなどで培った「相手に寄り添う力」は、市職員としての資質を裏付ける強力な材料となります。

多様な課題に対応できる「柔軟な発想力」

相模原市には、都市的な課題と中山間地域の課題が混在しており、画一的な対応では解決できません。

それぞれの地域の特性や事情に合わせて、柔軟に政策をカスタマイズする「発想力」が必要です。

また、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や民間活力の導入など、新しいツールや手法を積極的に取り入れる柔軟性も重視されます。

「こうあるべき」という固定観念にとらわれず、多角的な視点から物事を捉えられる柔らかい思考を持っていることが大切です。

既存の枠組みを超えて、異分野の知識を組み合わせたり、新しいアイデアを提案したりできる創造性があることを伝えましょう。

複雑化する社会課題に対して、柔軟かつしなやかに対応できる人材が歓迎されます。

【相模原市役所の志望動機】志望動機を作成する際のポイント

相模原市役所への志望動機を作成する際、多くの就活生が「横浜市や川崎市との差別化」に悩みます。

また、「リニア」というキーワードを使いすぎて、他の要素が見えなくなるケースも散見されます。

採用担当者に「相模原市こそが第一志望だ」と確信させるためには、構成を練り、自分の言葉で具体的に語る必要があります。

ここでは、説得力のある志望動機を練り上げるための具体的な構成ポイントを4つ解説します。

なぜ「相模原市役所」かを明確にする

神奈川県内の他の政令市や、東京都の自治体との違いを明確にすることが第一歩です。

横浜・川崎は沿岸部の商業・工業都市としての色が強いですが、相模原は内陸の広域交流拠点であり、かつ広大な水源地(自然)を有しています。

「都市機能と豊かな自然のバランス」「これからの発展余地の大きさ(伸びしろ)」といった相模原ならではの特徴に焦点を当てましょう。

また、「完成された都市を維持するのではなく、これから発展する都市を創る過程に関わりたい」という視点は、相模原市を選ぶ強力な理由になります。

リニアや圏央道といった具体的なインフラを挙げつつ、それらがもたらす未来への可能性に魅力を感じていることを伝えてください。

具体的な原体験と結びつける

説得力のある志望動機には、あなた自身の「原体験」が必要です。

相模原市出身であれば、地元で育つ中で感じた魅力や課題(例:自然の豊かさと交通利便性の変化など)を語りましょう。

市外出身の場合は、訪れた際の印象や、大学での学び、あるいは自身の出身地との共通点や違いから感じたシンパシーなどを具体的に述べる必要があります。

例えば、「相模原のキャンプ場を訪れた際、都心から近いのにこれほど自然が豊かであることに感動した」という体験から、「都市と自然の共生を守り育てたい」という動機に繋げることができます。

個人的なエピソードを交えることで、借り物ではない、あなただけの志望動機になります。

入庁後の具体的なビジョンを描く

「合格すること」ではなく、入庁後に「何をしたいか」を語ることで、熱意と業務理解の深さをアピールできます。

「橋本駅周辺の都市開発に携わり、新しい人の流れを作りたい」「津久井地域の観光資源を磨き上げ、関係人口を増やしたい」「子育て支援施策を充実させ、若い世代が定住したくなる街にしたい」など、関心のある分野を具体的に挙げましょう。

その際、市の総合計画や広報紙などをリサーチし、市が力を入れている政策と自分のビジョンをリンクさせることが重要です。

自分が職員として働く姿を具体的にイメージできていることを伝えることで、採用担当者に安心感を与えることができます。

自分の強みをどう市政に活かすかを示す

最後に、自分の強みやスキルが、相模原市の発展にどう貢献できるかを提示しましょう。

「粘り強い調整力で、用地買収や再開発の合意形成に貢献したい」「情報発信力を活かして、シビックプライドの醸成に取り組みたい」「語学力を活かして、多文化共生のまちづくりを推進したい」など、具体的な貢献イメージを語ります。

相模原市は「共に生きる 未来を拓く」というスローガンを掲げています。

自分の能力を使って、市民と共に未来を拓いていく覚悟があることを示すことで、志望動機の説得力は格段に高まります。

「やりたい」だけでなく「できる」を伝えることが、内定への近道です。

【相模原市役所の志望動機】志望動機を伝える際の注意点

熱意を持って志望動機を書いても、視点がずれていたり、公務員としての適性を疑われるような表現があったりすると、マイナス評価につながります。

特に相模原市のような注目度の高い自治体では、表面的な理解だけで志望動機を作ると見透かされてしまいます。

ここでは、志望動機を仕上げる際に陥りやすいミスや、注意すべき点について解説します。

ES提出や面接の前に、自分の内容を客観的にチェックしてみましょう。

どの企業・組織でも通じる内容にしない

「地域の人々の役に立ちたい」「安定して働きたい」「自然が好き」といった志望動機は、間違いではありませんが、抽象的すぎます。

これでは相模原市でなくても、他の地方自治体や民間企業でも通用してしまいます。

相模原市を志望する以上、相模原市独自の要素が必要です。

志望動機を書いたら、主語を「八王子市役所」や「町田市役所」に置き換えてみてください。

それでも文章として違和感がない場合は、相模原市独自の要素が不足しています。

「政令指定都市としての権限」「3区の特性」「リニア・基地返還地などの独自プロジェクト」といった固有名詞や具体的な施策を盛り込み、この街でなければならない理由を明確に語るようにしてください。

「リニア」だけに依存せず多角的に見る

相模原市にとってリニアは最大のトピックですが、志望動機が「リニア」一辺倒になるのは危険です。

リニア関連の部署に行ける職員はごく一部であり、多くの職員は福祉や教育、窓口業務などに従事します。

「リニアに関われないなら辞めるの?」と思われないよう、注意が必要です。

リニアはあくまで「まちの発展の起爆剤」の一つであり、それを通じて「市民生活をどう豊かにするか」「地域課題をどう解決するか」という視点を持つことが大切です。

リニア以外の分野(福祉、教育、防災、環境など)にも関心を持ち、幅広い業務に取り組む意欲があることを示しましょう。

視野の広さは、公務員としての重要な資質です。

民間企業や他の自治体と混同しない

「利益を出して街を豊かにしたい」といった民間企業的な発想や、「県の広域計画を作りたい」といった県庁の役割と混同した内容は避けましょう。

市役所の役割は、あくまで「市民生活に密着したサービス」と「基礎自治体としてのまちづくり」です。

また、相模原市は政令指定都市ですが、東京都の特別区(23区)とも仕組みが異なります。

政令市として大きな権限を持ちつつも、市民との距離が近いという相模原市役所の立ち位置を正しく理解し、その役割の中で何ができるかを語るようにしてください。

企業研究(自治体研究)の深さが、志望動機の質を左右します。

【相模原市役所の志望動機】相模原市役所の志望動機例文

ここまで解説したポイントを踏まえ、実際にESや面接で使える志望動機の例文を3つのパターンで紹介します。

これらはあくまでテンプレートですので、必ず自分自身の言葉や経験に合わせてアレンジしてください。

構成は「結論(志望理由)」→「根拠(原体験・エピソード)」→「展望(入庁後の貢献)」の流れを基本とし、300字程度を目安にまとめています。

例文1:都市開発・リニア開業に関心がある場合

私は、リニア開業という歴史的な転換点を迎える貴市において、次世代へつながる都市基盤を創りたいと考え志望します。

大学時代、都市計画を専攻し、貴市の橋本駅周辺開発の計画を知りました。

単なる交通結節点ではなく、広域交流拠点として産業や文化を生み出そうとする構想に、無限の可能性を感じています。

発展する都市機能と、既存の豊かな自然環境を調和させるまちづくりこそ、私が目指す公務員像です。

入庁後は、都市建設や政策企画の分野で、多様な主体との調整に汗をかきたいです。

私の強みである「未来を描く構想力」と「粘り強い調整力」を活かし、市民が誇れる新しい相模原の創造に貢献します。

例文2:中山間地域振興・自然環境に関心がある場合

「都市と自然のベストミックス」を実現している貴市で、中山間地域の魅力を磨き上げ、持続可能な地域社会を築きたいと考え志望します。

私は趣味のキャンプで頻繁に貴市の緑区を訪れ、都心から近い場所にこれほど豊かな自然があることに感動しました。

一方で、過疎化や鳥獣被害などの課題も伺い、行政による支援の必要性を痛感しました。

貴市なら、政令市の財源と権限を活かした力強い地域振興ができると確信しています。

入庁後は、観光振興や移住促進に携わりたいです。

現場に足を運び、地域の方々と協働しながら、「住んでよし、訪れてよし」の魅力ある地域づくりに私の行動力を活かします。

例文3:子育て支援・市民協働に関心がある場合

「シビックプライド」を大切にする貴市で、誰もが安心して子育てができ、長く住み続けたいと思えるまちを作りたいと考え志望します。

私は貴市で育ち、地域のイベントや学校行事を通じて、市民の温かさとつながりの強さを肌で感じてきました。

これから発展していく貴市だからこそ、ハード面の整備だけでなく、ソフト面での人と人との絆づくりが重要だと考えます。

入庁後は、子育て支援や地域コミュニティの活性化に携わりたいです。

私の強みである「相手に寄り添う傾聴力」を活かし、市民の声なき声を汲み取り、市民と行政が手を取り合って課題を解決する協働のまちづくりに貢献します。

まとめ

相模原市役所の志望動機を作成するためのポイントや注意点、具体的な例文について解説しました。

相模原市は、政令指定都市としての規模と権限を持ちながら、リニア中央新幹線や広大な自然という独自の強みを持つ、非常にポテンシャルの高い自治体です。

志望動機では、横浜や川崎との違いを明確にし、「変革期にある相模原で、未来を創る仕事がしたい」という前向きな熱意を伝えることが重要です。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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