はじめに
この記事では、Googleの企業研究を深掘りし、その実態から選考対策までを徹底的に解説します。
世界最高峰の企業がどのようなビジネスを展開し、どんな人材を求めているのか。
この記事を読めば、あなたのGoogleに対する理解が深まり、選考準備への具体的な一歩を踏み出せるはずです。
【googleはなんの会社】googleはどんな会社なのか
Google(グーグル)は、一言で言えば「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」というミッションを掲げる、世界最大のテクノロジー企業です。
多くの人が日常的に使う検索エンジン「Google」や動画共有サイト「YouTube」、スマートフォンのOS「Android」などを提供しています。
収益の柱は、検索結果やYouTubeなどに表示される「広告事業」ですが、それ以外にも「Google Cloud」という企業向けのクラウドサービスや、「Google Pixel」といったハードウェア開発など、ビジネスの領域は非常に多岐にわたります。
常に新しい技術で世界を革新し続ける、まさにテクノロジーの巨人と言えるでしょう。
【googleはなんの会社】googleの仕事内容
Googleと聞くと、多くの人は天才的なエンジニアがコードを書いている姿を想像するかもしれません。
もちろん、それはGoogleの核となる部分ですが、実際には非常に多様な職種が存在し、それぞれが専門性を発揮して巨大なサービスを支えています。
例えば、新しいプロダクトの未来を描く人、Googleの技術を世界中の企業に届ける人、そしてもちろん、それらのサービスを技術的に実現する人など、役割は多岐にわたります。
Googleのビジネスは広告からクラウド、ハードウェアまで幅広いため、活躍できるフィールドも無限に広がっているのです。
ここでは、新卒採用でも募集があり、Googleのビジネスを牽進する代表的な職種をいくつか紹介します。
自分がどの分野で輝けるかを想像しながら読んでみてください。
ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアは、Googleのサービスを生み出し、支える根幹となる職種です。
皆さんが日々使っているGoogle検索のアルゴリズム改善、YouTubeの膨大な動画データを処理するシステムの構築、世界中で使われるAndroid OSの開発、さらには自動運転技術やAIの研究開発まで、その活躍の場は計り知れません。
彼らの仕事は、単にコードを書くだけでなく、非常に複雑で大規模な問題を解決することです。
世界中の何十億人というユーザーに影響を与えるシステムを扱うため、コードの品質、システムの安定性、処理速度のすべてにおいて最高水準が求められます。
新卒採用においても、コンピューターサイエンスの基礎知識、データ構造やアルゴリズムの深い理解、そして何より高いレベルでの問題解決能力が問われる、Googleの技術力を象徴する仕事です。
プロダクトマネージャー (PM)
プロダクトマネージャー(PM)は、Googleの新しいサービスや既存機能の改善において、その「舵取り役」を担う仕事です。
「次に何を作るべきか」「ユーザーにとって本当に価値のある機能は何か」を考え抜き、プロダクトのビジョンを描きます。
PMは、エンジニア、デザイナー、マーケティング、法務など、社内の多様なチームと密接に連携し、プロダクト開発の全プロセスに責任を持ちます。
技術的な理解はもちろん、市場のニーズを的確に捉える分析力、チームをまとめるリーダーシップ、そして複雑な問題を整理し、優先順位をつける戦略的思考が不可欠です。
GoogleのPMは、自分が関わったプロダクトが世界中の人々の生活を変える瞬間を最も近くで体感できる、非常にやりがいのあるポジションと言えるでしょう。
セールス&アカウントマネジメント
Googleの収益の大部分は広告事業によって支えられており、セールス&アカウントマネジメント職は、その最前線で活躍する仕事です。
彼らの役割は、単に広告枠を売ることではありません。
Google AdsやYouTube広告といったGoogleの多様な広告ソリューションを駆使し、クライアント企業(広告主)のビジネス課題を解決するコンサルタントとしての側面が強いです。
例えば、「新商品の認知度を上げたい」「オンラインでの売上を最大化したい」といった企業のニーズに対し、データに基づいた最適な広告戦略を立案・提案し、その実行と効果測定まで伴走します。
高い論理的思考力とコミュニケーション能力、そして刻々と変化するデジタルマーケティングの知識を武器に、顧客の成功を支援する重要な役割です。
クラウド (Google Cloud Platform)
今、Googleが非常に力を入れている分野の一つが、企業向けのクラウドサービス「Google Cloud Platform (GCP)」です。
この部門では、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を技術面から強力にサポートする仕事を担当します。
例えば、GCPの導入を検討している企業に対し、技術的な説明や構成案を提案する「セールスエンジニア(プリセールス)」や、実際に導入する際の技術支援やコンサルティングを行う「プロフェッショナルサービス」などの職種があります。
Googleが持つAIやデータ分析の最先端技術を、企業が自社のビジネスに活用できるよう橋渡しをする役割です。
高度な技術知識とビジネスへの深い理解が求められ、日本企業の競争力強化に直接貢献できる、社会的な意義も非常に大きな仕事です。
【googleはなんの会社】google選ばれる理由と競合比較
世界中から優秀な人材が集まるGoogleですが、就活生にとってなぜそれほどまでに魅力的なのでしょうか。
もちろん、高い給与水準や知名度もありますが、それ以上にGoogleでしか得られない経験や環境が存在します。
それは、世界規模の課題解決に携われるという「ミッションへの共感」や、イノベーションを促す「独自の企業文化」です。
一方で、Googleと同じく「GAFAM」と呼ばれるMicrosoftやAmazon、Meta(旧Facebook)といった強力なライバル企業も存在します。
これらの競合とGoogleは何が違うのかを理解することは、企業研究において非常に重要です。
自分がなぜ他の企業ではなくGoogleを選ぶのかを明確にするためにも、Googleならではの強みと特徴を深く掘り下げていきましょう。
「世界中の情報を整理する」という壮大なミッション
多くの就活生がGoogleに惹かれる最大の理由の一つは、その壮大なミッションにあります。
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」というミッションは、単なるスローガンではありません。
Googleのあらゆるプロダクトやサービスは、このミッションを実現するために設計されています。
自分が携わる仕事が、世界中の何十億人という人々の生活をより良くすることに直接繋がっているという実感は、他社ではなかなか得られない強烈なやりがいとなります。
例えば、検索エンジンの精度を0.1%改善するだけで、世界中の人々が情報にたどり着く時間が劇的に短縮されるかもしれません。
社会にポジティブな影響を与えたい、世界規模の課題解決に挑戦したい、という強い想いを持つ人にとって、Googleは最高の舞台となるでしょう。
自由闊達な企業文化と充実した福利厚生
Googleの企業文化は、「Don't be evil(邪悪になるな)」という(現在は非公式ながらも)有名なモットーや、「20%ルール」(勤務時間の20%を通常業務とは別の、自分が関心のあるプロジェクトに使える制度)に象徴されるように、イノベーションと社員の自主性を重んじるものです。
社員同士が役職に関わらずフラットに議論し、データに基づいて意思決定を行う文化が根付いています。
また、Googleの福利厚生は世界でもトップクラスに有名です。
無料で提供される健康的な食事(カフェテリア)、社内のフィットネスジム、手厚い育児サポートなどは、社員が心身ともに健康で、最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されています。
これらは単なる「待遇」ではなく、社員を尊重し、長期的な成長を支援するというGoogleの哲学の表れなのです。
競合他社(GAFAM)との比較
Googleを理解するには、GAFAMと呼ばれる他の巨大テック企業との違いを知ることが不可欠です。
例えば、MicrosoftはOS(Windows)やオフィスソフト(Office 365)、そしてクラウド(Azure)など、特にBtoB(企業向け)ビジネスに圧倒的な強みを持っています。
Amazonは、Eコマース(ECサイト)とクラウド(AWS)がビジネスの二本柱です。
Meta(旧Facebook)は、FacebookやInstagramといったSNSプラットフォームが中心です。
これに対し、Googleの強みは、「検索」という情報アクセスの起点を押さえていること、それに基づく世界最大の「広告プラットフォーム」を持っていることです。
さらに、世界シェアNo.1のスマートフォンOS「Android」や「YouTube」といった強力なエコシステム、そしてAI研究開発における圧倒的な技術力が、GoogleをGoogleたらしめている独自性と言えるでしょう。
【googleはなんの会社】googleの求める人物像
Googleの選考は、世界でも最難関の一つとして知られています。
その理由は、単に学歴やテストの点数だけでは測れない、Google独自の採用基準があるからです。
Googleは、自社で活躍できる人材の特性を「Googleyness(グーグルらしさ)」という言葉で表現することがあります。
これは、頭が良いだけでなく、チームに貢献できるか、困難な課題を楽しめるか、といった人間性や価値観を含んだ概念です。
Googleの採用面接は、応募者がこれらの特性を持っているかを徹底的に見極めるように設計されています。
ここでは、Googleが公式にも重視しているとされる、新卒採用で特に求められる4つの主要な人物像について解説します。
自分がこれらに当てはまるかを考えながら、自己分析の参考にしてください。
Googleyness (グーグルらしさ)
「Googleyness(グーグルらしさ)」とは、Googleの文化にフィットし、チームに良い影響を与えられる資質を指します。
具体的には、知的好奇心が旺盛で常に学び続ける姿勢、困難や曖昧な状況を楽しめるポジティブさ、チームの成功を第一に考える協調性、そして謙虚さなどが含まれます。
Googleは、どれだけ優秀な個人であっても、チームの和を乱したり、他者を見下したりするような人物は求めていません。
むしろ、自分の知識を惜しみなく共有し、多様な意見を尊重しながら、チーム全体でより良い成果を出そうと努力できる人が評価されます。
面接では、過去の経験を通じて、あなたが「Googleらしい」価値観を持っているかどうかが様々な角度から確認されるでしょう。
認知能力 (General Cognitive Ability)
これは、一般的に言われる「地頭の良さ」や「問題解決能力」のことです。
Googleの仕事では、前例のない複雑な問題に日々直面します。
そのため、物事を構造的に捉え、複雑に絡み合った情報を整理し、論理的に分析して最適な解決策を導き出す能力が不可欠です。
これは単に知識が豊富だということではありません。
未知の課題に直面したときに、どのように考え、どのようにアプローチするかという「思考プロセス」そのものが重視されます。
選考では、コーディング試験やケース面接などを通じて、この認知能力が厳しくチェックされます。
日頃から「なぜ?」を繰り返し、物事の本質を考える訓練をしておくことが対策に繋がります。
リーダーシップ (Leadership)
Googleが求めるリーダーシップとは、部長やチームリーダーといった「役職」のことではありません。
役職に関わらず、チームやプロジェクトを前進させるために率先して行動できる資質を指します。
例えば、プロジェクトが困難な状況に陥ったときに、他人任せにせず自ら課題解決に動いたり、チームのメンバーが困っていれば積極的にサポートしたり、あるいはチームの目標達成のために必要なプロセスを提案・実行したりすることです。
Googleでは、新卒社員であっても、オーナーシップ(当事者意識)を持って行動することが期待されます。
学生時代のサークル活動やアルバートなどで、どのように主体的に行動し、周囲を巻き込んで成果を出したか、具体的なエピソードを準備しておきましょう。
専門知識 (Role-Related Knowledge)
これは、応募する職種(ロール)において必要とされる専門的なスキルや知識のことです。
当然ながら、職種によって求められるレベルや内容は大きく異なります。
例えば、ソフトウェアエンジニア職であれば、コンピューターサイエンスの深い知識、データ構造やアルゴリズムの理解、高いコーディングスキルが必須です。
セールス職であれば、デジタルマーケティングに関する知識や、顧客の課題を理解し提案する能力が求められます。
新卒採用であっても、その分野における高いポテンシャルや基礎能力が期待されます。
自分が希望する職種で求められる専門性を正確に把握し、学生時代にどれだけその準備をしてきたかをアピールすることが重要です。
【googleはなんの会社】googleに向いてる・向いていない人
世界中から優秀な人材が集まり、革新的なサービスを生み出し続けるGoogleは、多くの人にとって魅力的な職場です。
しかし、その特殊な環境は、すべての人にとって最適とは限りません。
Googleで生き生きと活躍できる人がいる一方で、その文化や仕事の進め方に馴染めず、苦労する人もいるのが現実です。
ミスマッチは、就活生にとっても企業にとっても不幸なことです。
自分がGoogleという環境で本当に輝けるのか、入社前に冷静に自己分析することは非常に重要です。
ここでは、Googleの文化や仕事の特性を踏まえ、どのような人が「向いている」のか、逆にどのような人が「向いていない」可能性が高いのかを具体的に解説していきます。
向いている人:変化を楽しみ、自ら課題を見つけられる人
Googleのビジネス環境は、非常に速いスピードで変化します。
昨日まで進めていたプロジェクトの方針が今日変わることも、組織変更が頻繁に行われることも珍しくありません。
このような変化を「不安定」と捉えず、「新しい挑戦の機会」として楽しめる人にとっては、最高の環境です。
また、Googleでは「指示待ち」の姿勢は評価されません。
上司から細かく仕事を与えられるのではなく、自ら「今、チームにとって何が最も重要か」「ユーザーのために何をすべきか」を考え、課題を見つけ出し、主体的に行動できる「自走力」を持った人が求められます。
自分の裁量で動き、新しいことに次々とチャレンジしたい人には最適な職場です。
向いている人:チームで大きな成果を出すことに喜びを感じる人
Googleの仕事は、そのほとんどがチームプレーで成り立っています。
どれだけ個人の能力が高くても、一人で完結できる仕事は少なく、世界中から集まった多様なバックグラウンドを持つ優秀な同僚たちと協力することが不可欠です。
自分の意見を明確に持ちつつも、他者の意見に謙虚に耳を傾け、建設的な議論を通じて、チームとして最適な解を見つけ出そうとする姿勢が重要です。
個人の成果を追求するよりも、「チームでなければ成し遂げられない、社会に大きなインパクトを与える仕事をしたい」と考える人にとって、Googleは非常にやりがいのある環境と言えるでしょう。
向いていない人:安定した環境で、決められた業務をこなしたい人
Googleは世界的な大企業であり、経営基的に非常に安定していますが、日本企業にありがちな「安定」とは意味合いが異なります。
年功序列や終身雇用といった考え方は薄く、常に成果を出すこと、成長し続けることが求められます。
また、仕事の進め方についても、明確なマニュアルや決まった手順(ルーティンワーク)が整備されていることを好む人には、ストレスが大きいかもしれません。
Googleでは、むしろ既存のやり方を疑い、常により良い方法を模索することが推奨されます。
決められたレールの上を歩きたい、安定した環境で落ち着いて働きたい、という志向の人には、Googleの文化は合わない可能性が高いです。
【googleはなんの会社】googleに受かるために必要な準備
Googleの選考は、その知名度と人気から、世界トップクラスの競争率となります。
そのため、エントリーシートの提出間際に慌てて準備を始めるような、付け焼き刃の対策ではまず通用しません。
Googleの選考で問われるのは、知識の暗記量ではなく、あなたの「本質的な能力」です。
具体的には、複雑な問題を解き明かす論理的思考力、応募職種に関する高い専門性、そしてGoogleの文化にマッチするかどうか(Googleyness)です。
これらの能力は一朝一夕には身につきません。
長期的な視点を持ち、大学生活を通じてどのようにこれらの能力を鍛えてきたか、そしてそれをどうアピールするか、戦略的な準備が必要不可欠です。
専門性と論理的思考力の徹底的な強化
Googleの選考、特にエンジニア職のコーディング面接(技術面接)は非常に難易度が高いことで有名です。
データ構造やアルゴリズムといったコンピューターサイエンスの基礎を深く理解していることが大前提となります。
競技プログラミングのプラットフォーム(LeetCodeやAtCoderなど)を活用し、日常的に難易度の高い問題に取り組み、思考プロセスを言語化する訓練を積むことが極めて有効です。
ビジネス職においても、ケース面接などを通じて論理的思考力や問題解決能力が試されます。
日頃から社会の事象に対して「なぜ?」と問い、自分なりの仮説を立てて構造的に分析する習慣をつけ、それを他者に説明する練習をしておきましょう。
自身の経験と「Googleyness」の接続
Googleの面接では、学生時代の経験(ガクチカ)について深く掘り下げられます。
その際、単に「サークルのリーダーを務めた」「アルバイトで売上を上げた」といった成果だけを話しても評価されません。
Googleの面接官が知りたいのは、その経験の中で「あなたがどのように考え、行動したか」です。
特に、困難な状況に直面したとき、どのようにチームと協力したか、曖昧な状況の中でどう意思決定したか、といったプロセスが重視されます。
これは、あなたがGoogleの求める人物像、特に「Googleyness」や「リーダーシップ」を持っているかを確認するためです。
自身の経験を棚卸しし、それがGoogleの価値観とどう繋がるかを具体的に言語化する準備が不可欠です。
高い英語力の習得
Googleはグローバル企業であり、社内のコミュニケーション(ドキュメント、メール、会議など)の多くは英語で行われます。
日本法人の採用であっても、世界中のチームと連携する機会が日常的に発生するため、高い英語力は非常に強力な武器となります。
新卒採用の段階でネイティブ並みの流暢さが必須というわけではありませんが、少なくともビジネスレベルの読み書き(リーディング・ライティング)能力は期待されることが多いです。
特にエンジニアは、最新の技術文書が英語であるため、英語のドキュメントを読むことに抵抗がないことが重要です。
英語でのスピーキングやディスカッションの能力も高めておけば、選考において大きなアドバンテージになることは間違いありません。
【googleはなんの会社】googleの志望動機の書き方
Googleの志望動機を作成する上で、最も避けなければならないのは、「御社の自由な社風に惹かれました」や「福利厚生が充実しているから」といった受け身で表面的な理由です。
世界中から応募が集まる中で、そのような理由はその他大勢に埋もれてしまいます。
Googleが知りたいのは、「なぜ数あるテック企業の中でGoogleでなければならないのか」、そして「あなたがGoogleに入って何を成し遂げたいのか」という、あなたの本質的な動機です。
そのためには、Googleのミッションやプロダクト、技術への深い理解と共感を示し、あなた自身の強みや経験がGoogleの未来にどう貢献できるかを具体的に結びつける必要があります。
「なぜGoogleでなければならないか」を明確にする
志望動機で最も重要なのは、その「独自性」です。
あなたの志望動機が、他のGAFAM企業(MicrosoftやAmazonなど)にも当てはまるような内容であってはなりません。
「世界中の情報を整理する」というGoogleのミッションのどこに強く共感するのか、Googleが持つ特定のプロダクト(検索、Maps、AIなど)のどの部分に可能性を感じ、自分の手で進化させたいと思うのか。
それを、あなた自身の原体験や問題意識と結びつけて語る必要があります。
「Googleにしかできないこと」と「自分にしかできないこと」が交差する点を見つけ出し、なぜ自分がGoogleを強く志望するのか、その熱意をロジカルに説明しましょう。
自身の強みとGoogleでの貢献を結びつける
Googleは、あなたの「ポテンシャル」だけでなく、入社後に「具体的にどう活躍してくれるか」を見ています。
ただ「成長したい」という受け身の姿勢ではなく、自分が学生時代に培ってきた専門性やスキル(例えば、コーディング能力、データ分析スキル、リーダーシップ経験など)を活かして、Googleのどの分野で、どのように貢献できるかを具体的に示すことが重要です。
例えば、「学生時代に深層学習を用いた画像認識の研究をしてきた経験を活かし、Google Photosの検索機能の精度向上に貢献したい」といったように、あなたの強みとGoogleの事業が明確にリンクするような内容が理想です。
志望動機の具体例(OK例・NG例)
ここで、志望動機の良くない例(NG例)と、良い例(OK例)を比較してみましょう。
(NG例)「私は、御社の自由な社風と、世界を変える革新的なサービスに魅力を感じました。
世界中から優秀な人材が集まる環境で、自分自身も大きく成長したいと考え、志望いたしました。
」 →これでは、なぜGoogleなのか、どう貢献できるのかが全く伝わりません。
(OK例)「私は、学生時代に地方の観光情報サイトを運営し、情報が整理されていないことで多くの機会損失が生まれていることを痛感しました。
この経験から『世界中の情報を整理する』という御社のミッションに強く共感しています。
特に、Google Mapsにおけるローカル情報の充実に貢献したいと考えており、研究で培ったデータ分析のスキルを活かして、より多くの人が必要な情報にアクセスできる仕組みづくりに挑戦したいです。
」 →自身の原体験とGoogleのミッションが繋がり、具体的な貢献イメージが示せています。
【googleはなんの会社】googleについてよくある質問
Googleは世界的な企業でありながら、その内部の情報、特に採用に関する詳細はベールに包まれている部分も多く、就活生の皆さんからは多くの質問が寄せられます。
「実際の選考はどんな感じ?」「入社したらどんな研修があるの?」「やっぱり学歴は重要なの?」など、気になる点は尽きないでしょう。
こうした疑問や不安を解消しておくことは、自信を持って選考に臨むために非常に重要です。
ここでは、就活生から特によく聞かれる質問をピックアップし、就活アドバイザーの視点からできるだけリアルにお答えしていきます。
選考プロセスと面接の特徴は?
Googleの新卒採用の選考プロセスは、一般的に「エントリー→オンラインテスト(職種による)→書類選考→複数回の面接」という流れで進みます。
最大の特徴は、面接が非常に体系化されていることです。
面接回数は人によって異なりますが、4〜5回程度行われることが多く、エンジニア職では「コーディング面接(技術面接)」が、ビジネス職では「ケース面接」や「行動面接(過去の経験を深掘りする)」が中心となります。
面接官は、その場限りの印象ではなく、Googleが定める評価基準(認知能力、リーダーシップ、専門知識、Googleyness)に基づいて応募者を多角的に評価します。
最終的な合否は、面接官たちの評価を持ち寄る「採用委員会(Hiring Committee)」で決定されるため、公平性が高いと言われています。
入社後の研修やキャリアパスは?
Googleでは、入社後に「オンボーディング」と呼ばれる手厚い研修プログラムが用意されています。
Googleの文化やツール、仕事の進め方などを学ぶ期間が設けられており、新入社員(Nooglerと呼ばれます)がスムーズに業務に馴染めるようサポート体制が整っています。
研修後は各チームに配属されますが、キャリアは画一的ではありません。
Googleのキャリアは「ラダー(はしご)」と呼ばれ、専門性を極めていく「スペシャリスト」の道と、チームを管理する「マネジメント」の道が選べます。
社内公募制度も非常に活発で、一定の経験を積んだ後は、本人の希望と能力次第で、国内外の様々な部署やプロジェクトに異動できるチャンスが豊富にあります。
学歴フィルターはありますか?
この質問は非常によく受けますが、Googleは公式に「学歴フィルターはない」と明言しています。
実際、採用実績を見ると、いわゆる難関大学出身者が多いのは事実ですが、それはGoogleが求める能力(認知能力や専門性)を高いレベルで身につけている学生が、結果としてそれらの大学に多く在籍しているためと考えられます。
Googleの選考で重視されるのは、大学名という「看板」ではなく、あくまで個人の能力と経験です。
あなたがどの大学に所属しているかに関わらず、Googleが求める人物像に合致し、選考でその能力を証明できれば、内定の可能性は十分にあります。
学歴を気にするよりも、専門性や論理的思考力を磨くことに時間を使いましょう。
まとめ
この記事では、「Googleはなんの会社か」という疑問から、その具体的な仕事内容、競合との違い、求める人物像、そして選考対策まで、幅広く解説してきました。
Googleは、単なる「検索エンジンの会社」ではなく、「世界中の情報を整理する」という壮大なミッションのもと、広告、クラウド、OS、ハードウェア、AI研究など、多岐にわたる分野で世界をリードするテクノロジー企業です。
その選考は世界最難関の一つですが、求められるのは学歴や知識量ではなく、本質的な問題解決能力、チームに貢献する姿勢(Googleyness)、そして高い専門性です。
Googleへの挑戦は、自分自身の能力を極限まで高める絶好の機会です。
この記事を参考に、しっかりと企業研究と自己分析を行い、万全の準備で選考に臨んでください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート











