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【体育会系企業とは?】体育会系企業とは
体育会系企業とは、上下関係が厳しく、部活動のような雰囲気がある企業の総称です。
体育会と聞くと「根性論」「精神論」といった言葉を連想する就活生も多いでしょう。
この記事では、体育会系企業の特徴を業界別に解説します。
働くメリットとデメリットもお伝えするので、企業選びに迷った際の判断材料にしてください。
体育会系企業=悪い企業とは限りません。
思い込みで決めつけないためにも、正しい情報を手に入れてください。
ブラック企業というわけではない
体育会系企業のすべてがブラック企業というわけではありません。
就活生のなかには、体育会系企業と聞くと、根性論や厳しい上下関係があるといった印象を持つ人もいるでしょう。
しかし、実際は法令や労働基準を守る企業も多いです。
さらに、仕事の進め方や評価の仕組みは、しっかり整備されている場合がほとんどです。
単に厳しい文化があるだけで、ブラック企業とは限りません。
イメージだけで避けてしまうと、貴重な機会を逃す可能性があります。
公式ホームページや企業説明会、インターンなどに参加し、あなたの目で確かめることをおすすめします。
就活において選択肢が多い状態は有利です。
さまざまな企業を比較したうえで入社先を選べるからです。
つまり、体育会系企業と聞くだけで選択肢から外すのはもったいないです。
【体育会系企業とは?】体育会系企業の特徴
体育会系企業の特徴は以下の9個です。
スポーツ経験者が多い
上下関係が厳格
精神論で注意されることがある
飲み会が多い
挨拶や礼儀に厳しい
強いチャレンジ精神が必要
成果主義
ストイックな社員が多い
チームワークを大事にする
企業の特徴を理解しておくことは、納得のいく就活にするために必要です。
入社したのちに「思っていた企業と違う」となると取り返しがつきません。
体育会系企業に興味のある就活生は、本章の解説を参考にしてください。
スポーツ経験者が多い
体育会系企業の特徴に、スポーツ経験者が多いことが挙げられます。
企業は、粘り強く物事に取り組む姿勢や諦めない精神がある人を採用したいからです。
仕事の成果はすぐに出るとは限りません。
スポーツでも同様です。
コツコツ練習することで、初めてスタートラインに立ちます。
つまり、企業は「スポーツで培った能力を仕事に活かしてほしい」と考え、スポーツ経験者を多く採用します。
とくに営業職では学生時代の経験が大きな強みとなります。
失敗しても立ち上がった経験がある人は、目標が達成できるまで挑戦するでしょう。
スポーツで諦めない心を鍛えたからです。
体育会系企業に就職する就活生は、スポーツ経験者が多いことを想定しておきましょう。
上下関係が厳格
体育会系企業は上下関係が厳格です。
関係性を明確にしておくことで、指示・命令がスムーズに行き渡ります。
たとえば、上司から部下への連絡が円滑に実施されることで、プロジェクトも円滑に進みます。
反対に、部下が指示に従わない場合、プロジェクトの進行はストップするでしょう。
あらかじめ上下関係を厳しく定めておくことで、目標達成をスムーズに目指します。
ほかにも、上司への礼儀や「報・連・相」(報告・連絡・相談)が徹底されます。
上司からの指示やアドバイスには素直に耳を傾け、指摘を受けた際には真摯に受け止め、改善する姿勢が必要です。
厳格な規律は、組織の秩序を保つのにも役立ちます。
体育会系企業では、個人の意見よりも組織全体の意思決定が優先される傾向にあります。
精神論で注意されることがある
体育会系企業は、成果や行動に対して精神力や根性を重視した指導がなされます。
企業は精神的にタフな人材へと育成したいからです。
確かに、成果を出すには技術や工夫が必要です。
しかし、すべてを出し尽くした後に必要なのは、諦めない心です。
「もう、いいや」と考えるのを止めてしまうと、目標は達成できません。
そこで、企業は論理的な説明よりも、「気合が足りない」「もっと頑張れ」といった精神論で注意するケースがあります。
一方で、近年では業務効率化や生産性向上の観点から、論理と精神論のバランスを重視する企業も増えています。
客観性や事実、根拠にもとづいた指導に切り替えることで、論理と精神論の良い部分のみを活用できるからです。
飲み会が多い
体育会系企業は飲み会が多いです。
飲み会を開催することで、社員同士の交流を深めたい意図があります。
単なる親睦の場ではなく、チームの結束力を高め、社員間のコミュニケーションを円滑にする機会と考えています。
飲み会への参加は任意とされる場合が多いものの、人間関係を円滑にし、仕事を進めやすくするために積極的に参加する社員は少なくありません。
業務とは異なる場で上司や同僚とコミュニケーションを取ることで、信頼関係が深まり、仕事のパフォーマンス向上につながります。
ただし、無理は禁物です。
私生活に悪影響が出たり、体調を崩したりしている状況では参加を控えましょう。
挨拶や礼儀に厳しい
体育会系企業では、挨拶や礼儀が重視されます。
信頼関係を築くための基盤と考えているからです。
たとえば、朝の挨拶から、社内外の人との接し方まで、常に礼儀正しく、誠実な態度が求められます。
また、報告・連絡・相談の習慣も徹底されています。
円滑なコミュニケーションを保つのに欠かせないからです。
厳格なルールを用意することで、組織の一員としての自覚を促し、プロフェッショナルな姿勢を養うのに役立ちます。
挨拶や礼儀に厳しい文化に慣れることで、どのような環境でもスムーズに人間関係が構築でき、業務を進めることが可能です。
「厳しい」ことに目がいきますが、人としての成長にもつながります。
強いチャレンジ精神が必要
体育会系企業では、社員に強いチャレンジ精神を求めます。
現状維持ではなく、新しいことや困難な目標に挑戦してほしいからです。
成果や実績は重要ですが、積極的に行動すること自体を評価する傾向があります。
体育会系企業でキャリアアップを目指すには、失敗を恐れずに挑戦し、学びを得ることが重要です。
たとえば、未経験の分野でも自ら手を挙げたり、目標達成のために粘り強く交渉したりすることで評価が高くなります。
体育会系企業では、常に自身の限界を突破しようとするマインドが養われ、結果として大きな成長につながるでしょう。
あなたが出せる範囲内の力で働いてもスキルや経験が蓄積されないからです。
成果主義
体育会系企業は努力する姿勢に加えて、成果も重要です。
仕事の成果を数値化することで、平等に評価していることを示すためです。
「高学歴だから評価がいい」「親が役員だから高待遇になる」など、実力に関係ない部分が評価されると不満が募ります。
そこで、営業ノルマやプロジェクトの目標達成など、具体的な数字を評価に直結させることで、若手からベテランまで幅広い人材のモチベーションになります。
結果を出せば若手でも高評価や報酬が得られる仕組みは、早期から活躍したい就活生に向いている環境です。
一方で、個人プレーに走るのではなく、チーム全体の目標達成を意識するバランス感覚も求められます。
個人プレーだけでは大きな成果が生み出せないからです。
ストイックな社員が多い
体育会系企業では、ストイックな社員が多いという特徴があります。
仕事に対して高い意識を持ち、自己管理や自己研鑽を怠らないからです。
人は周囲の環境に影響される生き物です。
先輩やメンバーが仕事に対してストイックな場合、「自分も同じように働こう」といった意識が働きます。
結果、同じような価値観や働き方をする社員が増加します。
ストイックとは、プライベートな時間でも資格取得の勉強をしたり、スキルアップのための情報を収集したりするなどです。
体育会系企業では、仕事と自己成長を両立させる努力が求められます。
ストイックな文化を継続させることで、社員のプロ意識を高め、組織全体の競争力を向上させたいからです。
チームワークを大事にする
体育会系企業では、チームワークを大切にしています。
個人の能力も重要ですが、チーム全体で目標を達成することを優先したいからです。
厳しい目標を乗り越えるためには、仲間との協力が不可欠です。
互いに助け合い、情報を共有することで目標達成に近づきます。
もし、1人で作業していると間違った方向に進んでいても気がつきません。
結果、目標が達成できず、時間とお金が無駄になります。
そこで、体育会系企業ではミーティングや飲み会、社内イベントなどを通じて、社員同士の絆を深める機会を多く設けています。
社員同士の距離が近い環境では、一人で悩む必要がなく、チームメンバーと協力して課題を解決する力が養われます。
さらに、チームで成し遂げる喜びを知ることで、個人のモチベーションも高まります。
【体育会系企業とは?】体育会系企業で働く時の注意点
体育会系企業で働く時の注意点は以下の4つです。
根性論の強制
業務外のコミュニケーションがある
評価基準が曖昧な場合がある
体力・精神力の負担が大きい
体育会系企業は、ルールや規則が厳しく存在するため、人によってはストレスになります。
長期間にわたって働くためには、注意点も理解しておきましょう。
初任給や年間休日ばかりに注目すると、見落としがちなので注意してください。
根性論の強制
体育会系企業では、しばしば根性論が持ち出されます。
困難な状況に直面した際、精神力や忍耐力で乗り越えたいからです。
しかし、すべての業務が根性だけで解決するわけではありません。
たとえば、非効率な業務があったとします。
仕事を円滑にするには、論理的な思考や改善によって解決すべきです。
「気合いがあれば何とかなる」という考え方が行き過ぎると、心身を疲弊させます。
無理に根性論に染まろうとせず、冷静に状況を分析する力も大切にしてください。
根性を出すべき場面と効率を追求すべき場面を見極める柔軟な姿勢が、社会人として長く活躍する秘訣です。
根性論は短期的に見ると課題を解決できます。
一方で、根本の解決にはならないことを覚えておきましょう。
業務外のコミュニケーションがある
業務外のコミュニケーションには注意しましょう。
体育会系企業では、飲み会や社内イベントへの参加が、自由参加ではなく、仕事の一部として暗黙的に期待されるからです。
飲み会は、チームの結束力を高め、上下関係の壁を取り払う目的で開催されます。
しかし、プライベートな時間を大切にしたい人にとっては、負担になります。
入社前にOB・OG訪問などを通じて、会社の雰囲気やイベントの頻度を確認してください。
もちろん、すべての飲み会に参加する必要はありません。
しかし、適度に顔を出すことで、普段の業務では見えない人間関係を築くチャンスにもなります。
参加するかどうかは、自分のライフスタイルやキャリアプランと照らし合わせて判断してください。
評価基準が曖昧な場合がある
体育会系企業は成果主義である一方で、評価基準が明確でないと感じることがあります。
上司との人間関係や組織への貢献意欲といった数値化しにくい要素が評価に影響するからです。
たとえば、Aの成果は低いが上司との関係が良いため、自分より評価が高いといった現象が発生します。
不公平感を抱かないためには、上司と定期的にコミュニケーションをとり、自分の目標や期待値を細かく確認してください。
上司との関係性の構築も大切な仕事だと考えることをおすすめします。
評価が曖昧な場合、自分がどのような成果を上げ、チームにどう貢献したかを具体的な数字やデータで記録し、可視化してください。
あなたの努力や成果を正当にアピールする力を身につけることで、納得感のあるキャリアを構築できます。
体力・精神力の負担が大きい
体育会系企業では、営業職を中心にハードな業務や長時間勤務が常態化しています。
高い目標達成のためには、連日の残業や休日出勤が必要になるからです。
学生時代とは比べ物にならないほどの体力・精神的なタフさが求められます。
「スポーツの経験があるから」と油断するのは危険です。
無理を続けると、心身の健康を損います。
入社後は、適切に休息をとり、趣味や運動などでストレスを解消し、自己管理も忘れずにしましょう。
「仕事=自分の人生のすべて」という考え方を避けるためです。
プライベートとのバランスを意識しながら働いてください。
【体育会系企業とは?】体育会系企業が多い業界
体育会系企業は、業界によって数が異なります。
本章では、体育会系企業が多い業界を紹介します。
業界の特徴を知ることで、志望業界に合った自己PRや志望動機の作成が可能です。
さらに、入社後のギャップを減らし、早期離職の予防にもなります。
業界選びで失敗したくない就活生は、最後までご覧ください。
商社
商社は、世界中のモノやサービスを扱い、グローバルにビジネスを展開する企業です。
大きな事業を遂行するためには体力・精神力が求められます。
たとえば、海外の商品を日本に取り寄せる場合、日本語以外の言語が必要です。
取引企業のいいなりにならないためにも、きちんと交渉しなければなりません。
結果、粘り強さやタフさが不可欠です。
そして、商社はチームで動くプロジェクトが多く、体育会で培った協調性や行動力が活かされます。
また、海外出張や時差のある取引などで長時間勤務となることもあり、体力的な負担も大きい傾向にあります。
そのため、チームの目標達成にコミットできる、エネルギッシュな人材が歓迎されます。
不動産
不動産業界は、土地や建物の売買・賃貸など、大きな金額が動く業界です。
高層マンションや商業ビルになれば、数百億円から数千億円といった金額が動きます。
億単位のお金は即日で契約できる案件ではありません。
半年から1年といった長期目線での勤務になります。
つまり、契約を獲得するまでの粘り強いアプローチやプロジェクトを最後までやり遂げるタフな精神力が必要です。
さらに、営業ノルマなど、結果に対するプレッシャーも大きい業界です。
プレッシャーが気になる就活生は、チーム全体で目標達成を目指す文化がある企業を選んでください。
体育会で培った目標達成への執着心や先輩との厳しい上下関係に耐え抜いた精神力が、不動産業界で大きな武器になります。
広告
広告は、クライアントの要望に応える企画や営業で、柔軟な対応力と行動力が必要です。
テレビCMやイベントなど、大きなプロジェクトには締め切りがあります。
つまり、納期が迫ってくるため、体力勝負な面があります。
徹夜や長時間勤務が発生することも珍しくありません。
しかし、個人の力だけでなく、クリエイターや営業担当者など、さまざまなメンバーと協力するため、やりがいは大きい仕事です。
プレッシャーの中でも前向きに取り組み、チームを引っ張るリーダーシップや周囲と協力して1つのものを作り上げる力が評価されます。
さらに、時代の先を読む力やトレンドを察知する力があれば、早期から活躍できます。
金融
銀行や証券、保険などの金融業界では、個人や企業の大切なお金を扱うため、高い倫理観と精神力が必要です。
営業職では、厳しい目標達成が求められます。
新規の顧客を開拓するために電話をかけたり、既存顧客に新商品の購入を促したりします。
多くの時間を顧客対応に使うため精神的なタフさが必要になります。
また、金融業界は成果に応じた評価制度が整っている会社が多く、努力や実績がダイレクトに評価に結びつきやすいのが特徴です。
競争が激しい環境で自分を律する強い意志と、目標に向かってブレずに努力を続けられる力は、体育会系人材が持つ大きな強みとなります。
建設会社
建設会社は、現場での工程管理や安全管理が中心です。
メンバーをはじめ、自分の安全を守るために体力や集中力が求められます。
現場監督を任された場合、屋外で作業を指導したり、多くの協力会社と連携したりするため、コミュニケーション能力やリーダーシップも必要です。
大きなプロジェクトを完成させるためにチームでの作業が多く、協調性が大切になります。また、天候や工程の遅れによる長時間勤務や休日出勤が発生する場合もあります。
近年では働き方改革により、改善されつつありますが、可能性として頭に入れておきましょう。
入社後に「休日出勤するなんて聞いていない」となると、仕事のモチベーションが下がるからです。
募集要項を読んだり、面接で質問したりして確認してください。
大手メーカー
大手メーカーの生産管理や品質管理といった現場に近い部署では、体力と高い集中力が求められます。
立ち作業かつ、検品作業があるからです。
一方で、新製品の開発や量産化のプロジェクトでは、部署を横断したチームで目標達成を目指します。
初対面の人でもコミュニケーションが取れる人材は、活躍しやすいです。
ほかにも、品質向上やコストダウンが求められるため、現状に満足せず変化への対応力や改善意欲が重要です。
体育会で学んだPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を回す力を活かしてください。
組織の規律を守りながらも目標達成に尽力する真面目さが、安定した大手メーカーで評価されます。
営業会社
「営業会社」と呼ばれる企業では、成果を出すことが企業の成長に直結します。
行動力と粘り強さを持った人材が重宝されます。
たとえば、テレアポや飛び込み営業などです。
顧客と関わる機会が多いため、営業を断られても諦めない精神力が必要です。
営業会社では顧客との良好な関係構築やチーム全体での数字管理が重視されます。
結果を出すことで昇進や報酬が得られるという実力主義の文化が根強く残っています。
体育会で培った目標達成への執念や挫折から立ち直るリカバリー能力があれば、評価につながる環境です。
入社後は、昇進や昇格を狙っている就活生には適した会社になります。
人材
人材業界は、人材紹介やコンサルティングを通じて、企業と求職者をつなぐ仕事です。
双方の利害を調整する高い交渉力、多くの人に会うための体力が求められます。
人と深く関わる仕事であるため、コミュニケーション能力は必須です。
「目標の達成=企業の成長」という意識が強いため、積極的に目標に向かって行動する姿勢を持ちましょう。
主体的に行動することで、成果に近づけるからです。
ただし、人材業界は無形の商品を扱います。
目の前に商品はありません。
コミュニケーションや信頼関係によって成り立つことを頭に入れておきましょう。
体育会で培った対人スキルや「人のために尽くす」という奉仕の精神で、企業と求職者の課題を解決してください。
ベンチャー
ベンチャー企業は、設立から間もない企業が多く、少人数で複数の業務をこなすことがほとんどです。
指示を待つのではなく、自分の頭で考え、行動する力が求められます。
たとえば、総務の業務に加えて採用に携わることがあります。
社内管理しながら、外部の人間と関わるのは困難です。
そこで、どうすれば業務が効率化できるか、試行錯誤してください。
上司から指示されるのを待っていると、市場の変化に対応できません。
そこで新入社員らしい角度から、業務改善を提案しましょう。
上司にはない発想の案を伝えることで、あなたの評価が上がります。
ベンチャー企業を目指す就活生は、自分で業務を作り上げる意識で働いてください。
【体育会系企業とは?】体育会系企業で働くメリット
体育会系企業で働くメリットは以下の5つです。
礼儀作法が身につく
忍耐力がつく
多くの人と関わりながら仕事ができる
仲間意識が強い
行動力が養われる
体育会系企業を志望する就活生のうち、「どんなスキルや経験が積めるのだろう」と気になる人は多いでしょう。
本章では、体育会系企業で働くことで得られるメリットについて解説します。
志望動機を考えるきっかけにしてください。
礼儀作法が身につく
体育会系企業に就職することで、礼儀作法が身につきます。
体育会系企業では、上下関係の徹底や報連相(報告・連絡・相談)の習慣が厳しく求められるからです。
結果、社会人に必要な礼儀作法が自然に身につきます。
たとえば、目上の人への適切な言葉遣いや元気な挨拶、約束の時間厳守など、ビジネスマナーの基礎を早期かつ、徹底的に習得できるのです。
ビジネスマナーは、どの業界・職種に進んでも通用する普遍的なスキルになります。
取引先や上司からの信頼を得るための土台となります。
学生時代に培った礼儀作法が、ビジネスでも通用するようになるので、身につけて損はありません。
忍耐力がつく
体育会系企業で経験を積むことで忍耐力がつきます。
厳しい目標や想定外のトラブルなどの困難な業務に直面することがあるからです。
しかし、厳しい環境に適応し、乗り越えていく経験を積むことで精神的な耐性、つまり忍耐力が高まります。
結果、プレッシャーがかかる場面でも、集中力を維持して最後まで業務を遂行できる力が身につくでしょう。
目標が困難な壁にぶつかった時、諦めずに粘り強く取り組める「社会人としてのタフさ」につながるからです。
困難を乗り越えた経験は、今後の自信となります。
自信を持つことで、さらに挑戦しようという気持ちになります。
結果がついてくることで、雪だるま式に自信を身につけてください。
多くの人と関わりながら仕事ができる
体育会系企業はチームワークを大切にする文化です。
自分の仕事だけでなく、さまざまな部署や立場にある社員と密接に連携しながら仕事を進めます。
結果、社内外の人間関係を円滑に構築する力が養われます。
多くの人と関わることで、意見を調整したり、協力を引き出したりする過程で、コミュニケーション能力が自然に向上するからです。
他人と良好な関係性が構築できる力は、現代ビジネスにおいて不可欠なスキルです。
さらに、多様な人々と協力することで、大きな目標を達成する喜びも得られるでしょう。
あなた1人で達成できる目標は小さくかつ、限られているからです。
人を巻き込みながら働きたい就活生には適しています。
仲間意識が強い
体育会系企業は、仲間意識が強いのが特徴です。
共通の目標に向かって全員で努力し、困難を乗り越えることで、仲間意識や結束力が強くなります。
たとえば、仕事で困った時やミスした時に、チーム内で支え合う仕組みがあります。
定期的なミーティングやOJTなどのシステムがあるからです。
助け合う体制があれば、自信を持って挑戦することが可能です。
強い絆は、仕事の成果にも直結します。
「チームで目標を達成したい」「困っている人の力になりたい」といった気持ちは大きな力になります。
単なる同僚という関係を超え、共に成長できるチームの一員として働けるのは、体育会系企業ならではです。
行動力が養われる
体育会系企業では、行動力が養われます。
「まずはやってみる」「自ら積極的に動く」という姿勢が推奨されるからです。
上司からの指示を待つだけでなく、あなたが課題を見つけ、解決のために自発的に行動する力が身につきます。
主体的に働くことで、成果を出すためのスピード感や状況に応じた判断力も養われます。
もちろん、行動には失敗がつきものです。
しかし、体育会系企業では致命傷でなければ、積極的なチャレンジを評価します。
「失敗が怖い」「どうせ自分にはできない」とネガティブになるのではなく、「自分でもできそう」と思うことで行動に移せます。
行動力に自信がない就活生は、思い切って体育会系企業に飛び込んでみるのもおすすめです。
【体育会系企業とは?】体育会系企業で働くデメリット
体育会系企業で働くデメリットは以下の6つです。
上下関係が厳しい
精神論が重視されるケースがある
同調圧力が高い
業務外での付き合いがある可能性が高い
ハラスメントのリスク
早期退職のリスク
就活はデメリットにも目を向けましょう。
メリットに惹かれる気持ちはわかりますが、自分の価値観にマッチする企業か確かめるためにもチェックしてください。
本章では、入社後に後悔しないための情報をお伝えします。
上下関係が厳しい
体育会系企業では、役職や年次による上下関係が厳しい環境です。
組織の規律を保つという目的があります。
しかし、自由に自分の意見を発言しづらい環境の可能性があります。
新入社員のうちは、上司や先輩の指示や注意に対して、理由を問わず受け入れることになるでしょう。
入社後すぐの時期は企業文化や就業規則が理解できていないからです。
自分の考えを積極的に提案したい、フラットな組織で働きたいと考える人にとっては、厳格な人間関係がストレスに感じます。
入社前にインターンやOB・OG訪問などで、職場の雰囲気を確認しましょう。
入社後に人間関係を変えるのは困難なので注意してください。
精神論が重視されるケースがある
体育会系企業では精神論が重視されがちです。
目標達成に向けて「根性」や「精神力」が評価につながるからです。
たとえば、論理的な分析やデータにもとづく説明よりも、「気合で乗り切れ」「諦めるな」といった精神論を重要視します。
粘り強さは大切ですが、業務の効率改善や構造的な問題を「根性」だけで解決するのは合理性に欠けます。
働くにあたって、理論的な思考を重視する人はストレスを感じやすいでしょう。
業務の説明に根拠やデータがないからです。
感情論でなく、冷静に業務改善を進めたい就活生は、社員インタビューや求める人物像などから確認してください。
同調圧力が高い
体育会系企業はチームワークを重視するあまり、集団の規範や文化に合わせる同調が強く求められます。
企業は社員を統制し、同じ方向に進みたいからです。
個人の自由よりも、組織としての統一行動が優先されやすいため、「みんなと同じ」になる必要があります。
個性や独自のアイデアを強く主張したい人にとって、個性を発揮する機会が失われます。
結果、やりたい仕事に従事できず、モチベーションが下がるでしょう。
働き方に納得できていないからです。
体育会系企業では、チームとしての振る舞いとあなたの意見を建設的に伝えるバランス感覚が求められます。
周りに合わせすぎて疲れないようにしてください。
業務外での付き合いがある可能性が高い
体育会系企業は、業務外の付き合いが多いので注意してください。
チームの結束を深めることを目的とし、飲み会や社内イベントなど、勤務時間外でのコミュニケーションが頻繁に求められます。
時間外の交流は、人間関係を円滑にするメリットもあります。
しかし、プライベートな時間を大切にしたい人にとっては負担になります。
入社直後は、断りづらい雰囲気があるかもしれません。
プライベートをきちんと管理し、どうしても参加できない場合は、角が立たないように柔らかく断りましょう。
翌日も仕事があるからです。
仕事が終わったら帰宅したい就活生は、面接時に「飲みニケーション」を重視しているかリサーチしてください。
ハラスメントのリスク
上下関係を悪用したハラスメントのリスクも理解しておきましょう。
体育会系企業は、上下関係が厳しく、精神論が重視される環境です。
立場を利用したパワーハラスメント(パワハラ)や、セクシャルハラスメント(セクハラ)が潜んでいます。
厳しい指導と表現しつつ、不適切な言動が横行する危険があります。
入社前に、ハラスメントの相談窓口や社内制度が整っているかをチェックしてください。
あなたが被害に遭ってから制度を確認するのにはエネルギーが必要です。
元気なうちから対策しておくことをおすすめします。
入社後、信頼できる先輩や同僚、メンターを見つけることも大切です。
ハラスメントを受けた時の安心材料になります。
早期退職のリスク
入社前に早期退職のリスクを検討してください。
体育会系企業は、体力や精神力など、さまざまな能力が一度に求められます。
もし、働き方があなたの適性や価値観に合わない場合、早期退職につながります。
仕事は、学生時代の部活動とは違い、長期間にわたって取り組むものです。
入社前に企業文化をしっかり見極め、「自分がこの環境で数年後も成長し続けられるか」を真剣に考えてください。
職場環境を深く知りたい就活生は、長期インターンに参加しましょう。
1ヶ月から半年ほど勤務することで企業文化や働く人の価値観が理解できます。
万が一、合わないと感じたら、選考を辞退するのもアリです。
内定がほしいからといって、無理に企業を選ばないでください。
【体育会系企業とは?】体育会系企業に向いている人
体育会系企業に向いているのは、以下の7つが当てはまる人です。
ストレス耐性が高い人・忍耐力がある人
スポーツ経験者・体力がある人
目標の設定値が高い人
礼儀正しい人
チャレンジすることが好きな人
協調性がある人
リーダーシップがある人
体育会系企業は向き・不向きがあります。
「自分は体育会系企業に向いている」と自覚したうえで入社しましょう。
あなたの強みを発揮するためです。
ストレス耐性が高い人・忍耐力がある人
体育会系企業はストレス耐性が高い人・忍耐力がある人に向いています。
厳しいノルマやプレッシャー、時には長時間にわたる業務などがあるからです。
精神的に重い負荷がかかることもあります。
厳しい環境で活躍できるのは、困難な状況でも簡単にはくじけない、高いストレス耐性を持っている人です。
ほかにも、プレッシャーがかかっても、感情的にならずに冷静に状況を分析し、行動し続ける忍耐力は、上司やチームから評価されるポイントになります。
就活では、部活動で苦しい練習や結果が出ない時期を乗り越えた経験を面接官にアピールしてください。
入社後、多少のストレスでは折れない素質を持っていることを証明できます。
スポーツ経験者・体力がある人
スポーツ経験者・体力がある人も体育会系企業に適性があります。
体育会系企業は、営業活動での長距離移動やプロジェクトの佳境での長時間勤務など、体力が必要になるからです。
スポーツ経験者は、部活を通して体力があるだけでなく、チームで目標を追いかける経験や競争心も培っています。
日々の練習で自己管理能力や集中力、行動力などが自然に高まっている傾向があります。
企業はスポーツの経験に対して「タフさ」や「粘り強さ」として評価し、選考が有利になるでしょう。
企業は、仕事の成果がすぐに出ないことを知っているからです。
諦めずに取り組んでくれる人を採用することで、売上につなげたいと考えています。
目標の設定値が高い人
目標を高く設定している人は体育会系企業に向いています。
体育会系企業は、高い目標を設定し、達成するために努力する人を評価するからです。
つまり、現状に満足せず「もっと上を目指したい」「自己成長したい」という強い意欲を持っている人は活躍できます。
ただし、目標が高ければ高いほど、多くの困難に直面します。
「目標が達成できそうにない」「新規顧客が獲得できない」などが挙げられます。
しかし、前向きに挑戦できれば、企業文化に合致する性格です。
目標達成のための具体的な計画性、実行に移すための行動力を持っている人は、成果主義の環境で早くキャリアアップできます。
礼儀正しい人
礼儀に対して厳しく育った人は、体育会系企業に馴染める人材です。
体育会系企業は、上下関係や規律を重んじます。
ビジネスマンに求められる礼儀やマナーを大切にする姿勢は、社内での信頼関係の構築に役立つでしょう。
あなたの上司は、企業文化を守ってくれる人材を評価するからです。
挨拶がしっかりできる、時間を守る、報連相が徹底できるといった礼儀正しさは、社会人としての信頼性を高める基礎です。
新入社員のうちは、上記の行動を意識してください。
もちろん、仕事で成果を出すことは大切です。
しかし、いきなり結果を出すのが難しい人もいるでしょう。
そこで、仕事以外の部分で評価をもらってください。
チャレンジすることが好きな人
チャレンジすることが好きな人は体育会系企業で活躍できます。
現状に満足することなく、挑戦する人材を評価する文化があるからです。
たとえば、新しい部活動を立ち上げた経験やアルバイト先の課題を解決した経験などがある就活生が該当します。
ほかには、誰もやりたがらない課題に、リスクを恐れず挑む人も高い評価が得られます。
仮に失敗しても問題はありません。
失敗から学びを得て、次に活かす前向きなマインドがあれば大丈夫です。
成功するまで挑戦する姿は、企業の成長を牽引するからです。
チャレンジが歓迎される職場は、結果を出す喜びを感じられます。
挑戦そのものに喜びを見いだせる人にとっては、刺激的かつ魅力的な環境です。
協調性がある人
体育会系企業は協調性が求められます。
個人プレーではなくチームワークを最優先する文化があるからです。
企業は、他者との関係を大切にし、協力しつつ仕事が進められる人材を探しています。
つまり、自分の意見を押し通すだけでなく、チームメンバーの意見を聞き入れ、円滑に情報を共有できる人は選考が有利になるしょう。
企業から「自社の文化を理解し、実践してくれるだろう」と評価されるからです。
たとえば、学生時代の部活で、レギュラーではなくてもチームを支える役割を担った経験が挙げられます。
ほかにも、誰かと協力して目標を達成した経験があれば、積極的にアピールしてください。
学生時代の経験から、入社後の姿を想像してもらうことで、志望企業に適性があることを証明できます。
リーダーシップがある人
体育会系企業は、チームで動くためリーダーが必要です。
つまり、就活では先頭を走れるリーダーシップがある人を重宝します。
チームで目標を達成する文化があることが影響しています。
学生時代に部長になった経験、バイトリーダーを務めた経験などが有効です。
ただし、必ずしも「トップダウンで引っ張る」ことだけを意味しません。
後輩の指導やモチベーションのフォロー、チームの意見を調整するといった、多様なリーダー像も評価の対象です。
体育会系企業は、責任感と状況を打開する決断力が求められます。
チームを引っ張りたい人、組織を動かしたいという意欲がある人にとっては、やりがいが感じられる職場です。
【体育会系企業とは?】体育会系企業に向いていない人
体育会系企業に向いていない人は、下記に該当する人です。
上下関係が苦手な人
公私混同したくない人
マイペースな人
理論的に仕事をしたい人
体育会系のノリが苦手な人
プライベート重視な人
価値観や考え方に合わない職場は、早期離職の可能性があります。
納得したうえで内定を承諾するためにも、本章の解説を読み、理解しておきましょう。
社風や企業文化を変えるのは困難です。
就活で失敗したくない就活生に役立つ情報になります。
上下関係が苦手な人
上下関係が苦手な人は、人間関係に苦戦する可能性があります。
体育会系企業では、年功序列や役職にもとづく厳格な上下関係が存在します。
上司の意見とあなたの考えが対立した場合、立場が上という理由だけで指示に従う必要があります。
さらに、まずは行動に移すことが求められる環境です。
あなたの意見が通らない可能性が高いことを理解しておきましょう。
「入社歴や実績に関係なく正しいことをするべき」と考えていると、過ごしにくい環境になるからです。
フラットな組織で自分の考えを活発に発言したい人は、厳格なルールに適応できず、ストレスを感じます。
上下関係への理解が求められる環境は、精神的な負担となり、早期離職につながるリスクがあるため注意が必要です。
公私混同したくない人
体育会系企業は、仕事とプライベートを分けたい人に向かない職場です。
チームの結束を強めるために、業務時間外の付き合い、つまり「飲みニケーション」や社内イベントへの参加が暗黙的に推奨されるからです。
たとえば、金曜夜の飲み会や歓迎会、忘年会など定期的なイベントから節目のものまで、さまざま存在します。
仕事とプライベートをきっちり分け、自分の時間を最優先したいと考える人にとって、公私混同する環境は精神的な負担となります。
参加しないことで、チームから孤立していると感じたり、評価に響くのではないかと不安になったりするかもしれません。
仕事以外の時間も社内の人間関係に費やすことに抵抗がある場合、入社後のギャップが大きくなります。
マイペースな人
自分のペースで生きている人は、体育会系企業に馴染めない可能性があります。
体育会系企業はチームや組織の目標達成を最優先するからです。
個人のペースでゆっくり仕事を進めることは難しいと理解してください。
さらに、仕事ではスピード感が求められます。
急な業務対応や上層部からの指示変更にも柔軟に対応する力が必要です。
自分の計画やリズムを乱されることにストレスを感じ、協調性よりも個人作業を好む人には不向きの環境です。
物事をルーティン化する習慣がある就活生は、入社しても働けるか検討してください。
体育会系企業は、チームの一員として、自分の業務をこなしつつ、周囲の状況を把握し、組織の動きに合わせる動きが求められる環境です。
理論的に仕事をしたい人
理論的に仕事がしたい人は、体育会系企業を避けてください。
「気合」「根性」「情熱」などの精神論や長年の経験則が重視されるからです。
もちろん、理論的な思考やデータ分析が採用されることはあります。
しかし、最後の最後で課題を解決するのは精神論だと考える人がいます。
たとえば「まずは行動しろ」「やってから考えろ」と指導を受けることがあるでしょう。
あなたの上司は精神論で成功した経験がある上記のように発言します。
データや論理的な根拠にもとづいて仕事がしたい人にとって、非論理的な判断や指示を受けると、納得できない可能性があります。
理論的なアプローチや数字を用いて判断したい場合、就職を避けるのがおすすめです。
体育会系のノリが苦手な人
体育会系のノリが苦手だと思った経験がある人は、体育会系企業に向いていません。
体育会系企業は、独特の社内文化やコミュニケーションが存在するからです。
たとえば、大きな声での挨拶や積極的なアクション、ノリの良さなどが挙げられます。
明るくて熱量の高いノリに適応できないと、居心地の悪さを感じるリスクがあります。
上司からの印象や評価が悪くなる可能性もあるでしょう。
業務内容ではなく、企業文化そのものに馴染めないことで、チーム内で孤立するので注意が必要です。
「人間関係はドライがいい」「静かな環境で働きたい」という人は、入社前に企業のコミュニケーションスタイルを確認してください。
プライベート重視な人
プライベート重視な人は、企業文化に合わないので別企業をおすすめします。
体育会系企業は目標達成への意識が強いからです。
たとえば、業務外の付き合いや残業・休日出勤を伴う長時間勤務が発生しやすい環境になります。
とくに、繁忙期やプロジェクトが佳境になるとプライベートの確保が難しくなります。
「自分の生活リズムを何よりも優先したい」「仕事よりも趣味や家庭の時間を大切にしたい」と考える人には、仕事とプライベートの切り分けが難しい環境です。
ワークライフバランスを重視する人は、入社後に理想と現実のギャップに苦しむことになります。
仕事を優先する意思があるか、就活を通じて慎重に検討してください。
【体育会系企業とは?】体育会系学生は有利に働く!?
上記の見出しでは体育会系企業のデメリットについて解説してきました。
しかし、体育会系として過ごしてきた学生にとって、就活が有利に働きます。
本章では、体育会系の部活経験がある人が、なぜ就活が有利なのかについて解説します。
「自分の強みがわからない」「これといった特技がない」など、就活が不安な体育会系の学生は、ぜひ参考にしてください。
礼儀や忍耐力が高い傾向にあるので好印象
体育会系の学生は、礼儀や忍耐力などビジネスに必要な要素があるため好印象です。
新卒を採用する企業は、入社後に社員を育成する計画があります。
しかし、優秀な学生がいるのなら、優先して採用したいと考えます。
つまり、周囲の就活生よりもビジネススキルが高いことをアピールすることで、就活が有利になるでしょう。
企業が採用に迷った際のアピールポイントになるからです。
「就活は何を伝えたらいいの?」と疑問に感じる体育会系の学生は、礼儀や忍耐力があることを証明するエピソードを伝えてください。
業務に関する知識は、入社後の研修でカバーできます。
そこで、ビジネスに必要な基礎を身につけていることを伝え、就活で好印象を与えてください。
部活との両立は工夫が必要
体育会系の学生は、勉強と部活を両立していたことになります。
文武両道にこなすために工夫した経験をアピールすることで、就活が有利になります。
企業は、時間を管理する能力や自分を律する力、目標達成に向けて行動する力などを高く評価するからです。
部活のみを頑張ることは、ほかを犠牲にすることで成立します。
しかし、勉強と部活を両立させることは容易ではありません。
多くの人ができないことを、あなたはやってのけたと伝えることで、面接官に好印象を与えられます。
「文武両道で頑張りました」では曖昧な表現です。
実際に取り組んだことや苦労した点などを盛り込み、オリジナリティがある内容にしてください。
【体育会系企業とは?】体育会系企業に就職するために
体育会系企業に就職するために必要なポイントを7つにまとめました。
就活は自己流で進めることが可能です。
しかし、誤った方向に進んでしまうと遠回りになります。
「体育会系企業に就職したいけど、何から始めたらいいの?」と方向性に迷っている就活生は、ぜひ参考にしてください。
就活を効率よく進めることで、時間に余裕が生まれます。
結果、就活以外にも時間が使えるため、学生時代を満喫することが可能です。
企業のホームページやSNSを見てみる
志望企業ができたら公式ホームページや採用SNS(X、Instagramなど)をチェックしてください。
企業の独自性が現れるため、競合他社との比較材料になるからです。
「どこを見ればいいの?」と感じた就活生は、以下の3つに注目してください。
企業理念
トップメッセージ
社員インタビュー
まず、企業理念とトップメッセージを読むことで、企業の方向性が理解できます。
次に、社員インタビューを読めば、求める人物像を予想することが可能です。
もし「目標達成への強いコミットメント」という言葉があれば、面接で目標を粘り強く追いかけた経験を伝えてください。
志望理由に盛り込むことで、公式情報に沿った説得力のあるアピールになります。
説明会やインターンに参加する
時間が合えば、説明会やインターンに参加してください。
社員との交流から、組織の雰囲気や社員同士のノリが自分に合うか確認できるからです。
とくにインターンでは、実際の業務を経験しながら、社員の働き方を肌で感じられます。
あなたが感じた率直な気持ちを面接で伝えることで、志望動機に説得力が生まれます。
たとえば、営業職のインターンに参加した場合、「社員のみなさんが目標達成に向けて、互いに励まし合う文化に魅力を感じた」と面接で伝えてください。
実際の経験を軸に入社への熱意と企業文化への理解をアピールできます。
また、インターンでの積極的な姿勢は、そのまま行動力の証明にもなります。
OB・OG訪問をする
チャンスがあればOB・OG訪問しましょう。
志望企業で働く先輩の話を実際に聞くことで、リアルな情報が得られるからです。
企業の公式情報だけではわからない生の声が手に入ります。
たとえば、残業や飲み会の頻度、厳しい上下関係の有無などです。
具体的な働き方や企業文化を深く理解する機会になります。
面接になればOB・OG訪問の成果を伝えてください。
「目標達成のために、一丸となって業務に取り組むと伺いました」と具体的な情報を志望理由にしましょう。
面接官に「しっかり調べている、本気だ」という印象を与えることが可能です。
OB・OG訪問のあてがない就活生は、大学のキャリアセンターに相談することをおすすめします。
自己分析をする
就活では自己分析が欠かせません。
企業にエントリーする前にあなたの強み・弱みや価値観を整理しましょう。
企業選びや自己PRの判断材料になるからです。
ほかには、学生時代の経験が仕事にどう活かせるか考えるきっかけにもなります。
たとえば、あなたの強みが「部活で培った継続力」だと仮定します。
面接官には「困難な状況でも計画的に努力を続け、目標達成に貢献します」と明確に伝えてください。
自信を持って伝えることで、あなたの発言に説得力が生まれます。
また、「ストレスの耐性値が高い」など、自分の適性を整理することで、志望動機や面接での回答に一貫性を持たせることが可能です。
他己分析をする
自己分析が終われば他己分析もしましょう。
友人や先輩、部活のコーチなど、信頼できる第三者からあなたの強みを聞きましょう。
自覚していない強みや得意分野を知るきっかけになるからです。
「あなたは目標達成への執着心が強い」と言われたら、面接で「周囲からは目標達成への執着心が強みと言われます」と伝えてください。
上記の発言は、目標が達成できるまで諦めないことを裏付ける証拠として活用できます。
第三者からの意見を盛り込むことで、自己PRの説得力が向上します。
もちろん、あなたからの発言でも面接官は評価するでしょう。
しかし、主観だけの発言は信ぴょう性が欠けます。
自分以外の意見も伝えて、複数の角度からアピールしてください。
アピールするポイントを明確にする
あなたのアピールポイントがどこにあるか明確にしてください。
企業にあなたを採用する価値があることを伝えることで、選考が有利に進むからです。
そこで、あなたが持つ体育会系の経験や能力と、企業が求める人物像を結びつけてください。
ただ学生時代の経験を話すのではなく、企業ニーズに合わせて具体的なエピソードにすることが大切です。
企業の求める人物像が行動力と粘り強さだとします。
「アポ取りを100件連続で断られましたが、101件目で成功しました」と伝えることで、
あなたの強みが企業のほしい人材と合致することになります。
さらに「新規開拓営業で強みを活かし、必ず成果に結びつけます」と締めくくれば、活躍を期待される自己PRにすることが可能です。
できることを増やしておく
自信を持って伝えられる項目を増やすのも有効です。
資格やスキルがあれば、積極性や主体性などのアピールになるからです。
業務に関連する資格の取得や就活イベントの参加は、あなたを成長させる機会になります。
営業職を志望する場合、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)が有効です。
基本的なPCスキルを習得しておくことで、業務効率をアップさせられます。
あるいは、「部員のマネジメントとして練習メニューを管理した」など、具体的なビジネスにつながる行動力も効果があります。
体育会の経験だけでなく、社会人としての準備もしている印象を与えることが可能です。
【体育会系企業とは?】対策の完成度を高めるために
この記事では、体育会系企業に就職するためのポイントについて解説してきました。
解説内容をそのまま実践することでも一定の効果があります。
本章では、さらに高い効果を得るための方法をご紹介します。
「就活を効率よく終わらせたい」「早く内定がほしい」と考える就活生に役立つ内容です。
ぜひ、参考にしていただき、納得のいく就活にしてください。
声に出して読んでみる
完成した文章を声に出して読んでみるのをおすすめします。
黙読では気がつきにくい言葉の詰まりや不自然な言い回し、論理の飛躍などが発見できるからです。
また、脳内では完璧な文章になっていても、出力された文字を間違うことがあります。
タイプミスや変換の間違いなどです。
そこで、作成したエントリーシート(ES)の文章や、面接で話す予定の回答は、必ず声に出して読んでください。
声に出すなら、録音・録画が有効です。
あなたの声を録音したり、スマホで模擬面接の様子を録画したりすることで、話すスピードや声のトーン、表情などを客観的にチェックできます。
「この表現は面接官に伝わるか」「話の流れは自然か」などを確認することで、本番での説得力を向上させることが可能です。
他の人に添削してもらう
完成した文章を他の人に添削してもらうとミスが少なくなります。
自分では完璧だと思っていても、専門用語が乱用されたり、伝わりにくい表現になっていたりします。
ESや面接の回答は、第三者の視点を取り入れてください。
たとえば、就活エージェントや大学のキャリアセンター、就活を経験した先輩など、複数の人に添削を依頼するのが理想です。
「結局、あなたの強みは何?」「エピソードと志望動機のつながりが弱い」といった客観的な指摘をもらうことで、文章の構成や話し方の改善点が見つかります。
ただし、添削してもらうには時間がかかります。
早い段階から添削を依頼し、いつまでに返事がほしいのかも合わせて伝えると、スムーズな修正が可能です。
エージェントに相談する
就職エージェントに相談することで、就活を総合的にサポートしてもらえます。
就活エージェントは就活支援のプロです。
あなたの悩みや不明点を丁寧に解決してくれます。
さらに、戦略的なアドバイスや専門的な視点からのアドバイスにも期待できます。
とくにおすすめなのが、非公開求人の紹介と模擬面接です。
非公開求人とは、就活エージェントの紹介でのみ、エントリーできる求人になります。
一般の就活サイトには載っていないため、競争倍率が低くなります。
また、実践的な模擬面接にも対応が可能です。
本番さながらの環境で練習を積むことで、自信をもって選考に臨めます。
まとめ
この記事では、体育会系企業の特徴と就職するメリット・デメリットを解説しました。
体育会系企業は独特な文化がありますが、すべての企業がブラックなわけではありません。
あなたの価値観にマッチした企業に就職することで、強みを発揮できます。
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