9月は就活の再始動に適したタイミングであり、夏の活動を経て志望動機を見直す学生も多い時期です。
本記事では9月以降の選考に向けて、幅広い業界で使える汎用性の高い志望動機例文を5つ紹介します。
インターンの有無にかかわらず、自身の経験や価値観を活かしてアピールすることは十分可能です。
本格化する選考に備え、説得力のある志望動機を準備していきましょう。
目次[目次を全て表示する]
【志望動機 9月】今からでも間に合う理由
- 秋以降にもチャンスがある業界が多い
- 夏インターン不参加でも不利にならない
- 9月スタート組の強みを理解する
9月から就職活動を本格化させる学生にとって、出遅れたと感じることが不安要素になることがあります。
しかし、多くの企業は秋以降も採用活動を継続しており、十分に挽回のチャンスはあります。
このセクションでは、今からでも志望動機を構築し、内定を目指すための理由を整理していきます。
秋以降にもチャンスがある業界が多い
9月以降もインターンや説明会を開催する企業は多く存在します。
特にインフラ業界やBtoB企業、採用規模の大きい企業では秋から選考が本格化する傾向があります。
また、学生の動きが落ち着くこの時期は企業との接点も増えやすく、より丁寧に話を聞いてもらえる可能性もあります。
9月からでも十分に準備と行動を重ねれば、志望動機に説得力を持たせることが可能です。
焦らず、ターゲットとなる業界や企業の動向をリサーチし、選考に備えていきましょう。
夏インターン不参加でも不利にならない
夏インターンに参加していないことで不安を抱える学生も多くいます。
しかし、採用担当者は必ずしもインターン経験の有無だけで合否を判断しているわけではありません。
大切なのは、その時期に何を考え、どのような準備や成長をしてきたかというプロセスです。
経験よりも意欲や将来性を重視する企業が多いため、今後の行動次第で十分に評価される可能性があります。
これからの計画を志望動機に落とし込むことで、前向きな印象を与えることができます。
9月スタート組の強みを理解する
9月から就職活動を始める学生は、冷静に自己分析や企業研究に取り組めることが特徴です。
周囲がインターンや選考で忙しくなる時期に、あえてじっくりと戦略を立てられることは大きなメリットです。
また、夏に焦って動かなかったことで視野が広がり、本当に自分に合った企業に出会いやすくなります。
9月スタート組は、目的意識を持って質の高い志望動機を作成できるチャンスがあります。
焦ることなく、自分の強みを活かした選考準備を進めましょう。
【志望動機 9月】志望動機が浅くならないコツ
- 自己分析から逆算して構成する
- 経験不足を目的でカバーする
- 他社比較で独自性を出す
9月から志望動機を書き始めると、経験不足や企業理解の浅さが目立ってしまうのではないかと不安になることがあります。
しかし、浅く見える原因は書き方にあり、正しい順序で準備すれば深みのある志望動機は誰でも作れます。
このセクションでは、9月スタートでも説得力ある志望理由に仕上げるための具体的な工夫を紹介します。
自己分析から逆算して構成する
志望動機が浅く感じられる原因の多くは、自分の価値観や経験と企業が結びついていない点にあります。
まずは自己分析を通じて、自分が何にやりがいを感じ、どんな環境で力を発揮できるのかを言語化することが大切です。
そこから、企業の事業内容や社風と一致するポイントを探し、構成に落とし込むことで一貫性が生まれます。
自分の過去・現在・未来のストーリーと企業をつなげる意識が、深みのある志望動機を作ります。
経験不足を目的でカバーする
夏インターンや実務経験が少ない場合でも、それを補う工夫は十分に可能です。
大切なのは過去の実績よりも、これからどのような意欲を持って企業に関わりたいかを明確にすることです。
自分が今後どう成長していきたいか、その企業を選ぶ理由とともに語ることで説得力が高まります。
経験の不足は、明確な目的と将来の展望を示すことで埋めることができます。
他社比較で独自性を出す
志望動機が似通ってしまう大きな要因は、その企業ならではの魅力が伝わらないことにあります。
企業ごとの理念、事業の強み、社風などをしっかり比較し、他社ではなくその企業を選ぶ理由を明確にしましょう。
比較の過程で見つかった気づきや共感したポイントを盛り込むことで、オリジナリティが生まれます。
他社と迷ったうえでの選択という構成は、志望度の高さを印象づけるうえでも効果的です。
【志望動機 9月】秋冬インターンに向けた準備
- 企業研究を深めて志望動機に活かす
- OB訪問や説明会の情報を活用する
- 志望動機をPREP法で整理する
秋冬インターンは、夏に出遅れたと感じている学生にとって、巻き返しのチャンスとなります。
9月以降の行動によっては、十分に志望度や熱意を企業へ伝えることが可能です。
ここでは秋冬インターンに向けた準備として、志望動機に活かせる具体的な行動を解説します。
企業研究を深めて志望動機に活かす
9月以降の就活では、限られた時間で志望動機を練る必要があります。
そのためには、企業の理念や事業内容、求める人物像に関する理解を深めることが欠かせません。
特にインターンでのミッションや業務内容が公開されていれば、それに対して自分がどう貢献できるかを考えましょう。
情報を深掘りして自分の価値観と接点を見つけることが、志望動機の説得力を高める鍵です。
OB訪問や説明会の情報を活用する
秋以降も多くの企業が個別説明会やイベントを開催しています。
また、大学のOBOGを通じてリアルな業務や社風を知ることも可能です。
現場の声を志望動機に反映させることで、説得力が増し企業理解の深さも示せます。
こうした情報源を活かして、自分がその企業に合っている理由を明確にしましょう。
志望動機をPREP法で整理する
時間が限られている中でも、論理的に伝えることは可能です。
PREP法(結論→理由→具体例→結論)を使えば、志望動機に一貫性とメリハリが生まれます。
経験が少なくても、価値観や考え方から志望理由を展開することで十分に魅力を伝えられます。
伝えたいことを簡潔に構成できるフレームワークを活用することで、相手に伝わる文章になります。
【志望動機 9月】複数業界を受ける場合の工夫
- 業界ごとの共通点と相違点を明確にする
- 志望動機に一貫性を持たせる方法
- それぞれの企業への納得感を示す工夫
9月から本格的に就活を始める学生の中には、複数の業界を視野に入れている人も多いです。
その際に課題となるのが、志望動機に一貫性や説得力を持たせることです。
業界ごとの特徴を理解した上で、自分の軸とどう結びつけるかがポイントとなります。
業界ごとの共通点と相違点を明確にする
複数業界を受ける際には、それぞれの業界が持つ特徴を整理することが重要です。
共通点を見つけることで、自分の価値観や志向とのマッチを説明しやすくなります。
また相違点を押さえることで、それぞれの企業に対して納得感のある動機を展開できます。
業界比較を通じて自分なりの就活軸を強調することが、志望動機の深みにつながります。
志望動機に一貫性を持たせる方法
異なる業界であっても、自分の目指すキャリアや価値観がブレていなければ、志望動機に一貫性を出せます。
自分がどんな社会課題に関心を持ち、どのような形で貢献したいのかを明確にしておくと良いです。
共通する志望理由の幹を持ちつつ、業界ごとに枝葉を調整することが有効です。
その軸があることで、企業側も学生の本気度を感じ取ることができます。
それぞれの企業への納得感を示す工夫
志望動機に納得感を持たせるには、その企業でなければならない理由を明示する必要があります。
企業の理念や取り組みに共感した点、職種に対する理解やマッチ度を具体的に示しましょう。
応募先ごとのカスタマイズを行うことで、伝わる志望動機に仕上がります。
複数業界を受ける場合でも、ひとつひとつ丁寧に対応する姿勢が評価につながります。
【志望動機 9月】自己PRとのつなげ方
- 志望動機とガクチカの整合性を意識する
- 経験が活きる場面をイメージして伝える
- 企業が求める人物像に合わせる
就活では自己PRと志望動機がバラバラな印象になってしまうと、一貫性がないと見なされてしまいます。
特に9月から再始動する学生にとっては、限られた機会でしっかりと自分を伝える必要があります。
志望動機と自己PRの接続を意識することで、説得力のあるエントリーシートや面接につながります。
志望動機とガクチカの整合性を意識する
ガクチカと志望動機の内容に矛盾がないかを確認することが大切です。
例えば、協調性をアピールしたガクチカに対し、個人プレーを求める企業に志望動機を出すと違和感が生じます。
過去の経験と今後の志望内容を自然に結びつけることで、整合性のある文章になります。
ガクチカが志望理由の裏付けとなるように構成を意識しましょう。
経験が活きる場面をイメージして伝える
志望動機の中に、これまでの経験が企業でどう活きるかを具体的に盛り込みましょう。
プロジェクトの成功体験や、リーダーシップを発揮した場面などを絡めると説得力が高まります。
企業が求める人物像に対して、自分の経験がどう貢献できるかを明確にすることが重要です。
入社後の活躍をイメージできる内容に仕上げましょう。
企業が求める人物像に合わせる
志望動機を作成する際には、企業の求める人物像を把握したうえで自己PRの内容を調整しましょう。
企業の理念や事業方針、職種に対する期待に寄り添う姿勢が大切です。
企業理解を深めて、そこに合致する自分の強みを訴求することで好印象につながります。
自分本位のアピールにならないよう注意が必要です。
【志望動機 9月】志望動機の例文5選
- 自己分析を通じて見えた価値観からの志望
- 企業理念への共感から導かれる志望
- 職種理解と自分の特性の一致からの志望
- 企業の成長性や市場性に着目した志望
- 組織文化との親和性を感じた志望
9月は就活を再始動するタイミングとして、多くの学生が志望動機のブラッシュアップを図る時期です。
ここでは業界や職種を問わず幅広く活用できる、汎用性の高い志望動機の例文を5つ紹介します。
選考が後期に差しかかる今だからこそ伝えられる視点を活かして、自信を持って志望理由を伝えていきましょう。
自己分析を通じて見えた価値観からの志望
就職活動を進める中で、自分が大切にしたい価値観は「人の成長に関わること」であると気づきました。
学生時代の塾講師やゼミ活動を通じて、誰かの努力に伴走し、変化を支えることにやりがいを感じてきました。
その経験から、貴社の事業を通じて多くの人の可能性を広げたいという想いが強まり、志望するに至りました。
自身の関心と貴社の提供価値が一致していると確信しています。
企業理念への共感から導かれる志望
企業研究を重ねる中で、貴社の掲げる「挑戦を楽しむ」という理念に強く共感しました。
私は学生時代、複数のプロジェクトで未経験の領域に挑み、自ら学び行動する姿勢を大切にしてきました。
貴社であれば、このマインドを活かして、常に新しい価値を生み出す人材として成長できると感じています。
理念を行動指針とする文化の中で、自律的に働きたいと考えています。
職種理解と自分の特性の一致からの志望
業界研究と並行して職種理解を深める中で、貴社の営業職が顧客課題を深く理解し、最適な提案を行う仕事であると知りました。
私は人との対話を通じてニーズを引き出し、信頼関係を築くことにやりがいを感じるタイプです。
この特性は貴社の営業職に適していると感じ、志望意欲が高まりました。
自ら行動し結果を出す営業スタイルに魅力を感じています。
企業の成長性や市場性に着目した志望
企業選びにおいて、社会的ニーズが拡大している領域で事業を展開しているかどうかを重視しています。
その中で、貴社が注力している○○分野は今後も成長が見込まれる領域であり、社会貢献性も高いと感じました。
市場環境と貴社の戦略の一致に将来性を感じ、共に成長していきたいと考え志望しています。
入社後は自らもその変化をけん引できるよう挑戦していきます。
組織文化との親和性を感じた志望
説明会やOB訪問を通じて、貴社の風通しの良さや社員同士の信頼関係の強さに惹かれました。
私はチームで協力して目標を達成することにやりがいを感じるタイプであり、その点で貴社の文化と親和性が高いと感じています。
個人の成長とチームの成果を両立させる姿勢に共感し、志望意欲が一層高まりました。
自らも周囲に良い影響を与えられるような働き方を目指します。
まとめ
9月から就活を再開する学生にとって、志望動機の作成は不安と向き合う大切な第一歩です。
夏に就活をしていなかったとしても、自分の経験や考え方を活かして前向きに表現することができます。
インターン経験の有無に関わらず、志望動機は工夫次第で魅力的に伝えられる項目です。
自己分析や企業研究を丁寧に行い、自分なりの軸を明確にすることが成功の鍵です。
焦らず着実に準備を進め、自信を持って秋以降の選考に臨んでください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート