「エンタメ業界に向いている人が知りたい」
「エンタメ業界にはどんな職種があるの?」
上記のような悩みを抱えている就活生は多いでしょう。
本記事では、エンタメ業界に向いている人の特徴と仕事内容、職種、適性について解説します。
エンタメ業界は、人々に感動や娯楽を提供する業界です。
さまざまな分野に分かれ、求められるスキルも異なります。
エンタメ業界を志望する就活生は、ぜひ業界研究に役立ててください。
目次[目次を全て表示する]
【エンタメ業界に向いてる人】業界の特徴を理解しよう
まずは、エンタメ業界の特徴について理解しましょう。
エンタメ業界を理解するには、以下の3つが重要です。
- 創造性と感情を扱う領域である
- コンテンツ制作だけでなく運営や流通も含まれる
- ファンとの関係性がビジネスの軸になる
エンタメ業界は、制作から運営まで幅広い工程を経て、ユーザーに非日常を届けるビジネスです。
本章を読み、自分が目指す業界の全体像を把握しましょう。
創造性と感情を扱う領域である
エンタメ業界は、創造性と感情を扱います。
たとえば、楽しさや感動、興奮、癒しなどです。
エンタメの根幹には、多様な体験を提供する「創造性」があります。
創造性は、映画や音楽、ゲーム、舞台など、あらゆるコンテンツで発揮されます。
それらのコンテンツを支えるのは、クリエイターの独創的なアイデアと表現力です。
単なる情報伝達ではなく、物語やキャラクターの魅力、音楽の響きを通じて、ユーザーの心に深く響くエンタメを目指します。
そのため、常に新しい視点や表現方法が求められ、既存の枠にとらわれない発想が重要です。
ユーザーの感情を揺さぶることで、コンテンツに価値が生まれ、繰り返し触れたり、他者と共有したりする動機が生まれます。
コンテンツ制作だけでなく運営や流通も含まれる
エンタメ業界は、魅力的なコンテンツを「制作」するだけでなく、それをユーザーへ届ける「運営」や「流通」も含みます。
たとえば、映画であれば企画・撮影・編集といった制作フェーズに加え、配給会社による劇場への供給、宣伝活動が必要です。
さらに、劇場公開が終われば、DVD販売や配信サービスでの提供といった流れが存在します。
ゲームであれば、開発後にプラットフォームへの提供からサーバー運営、イベント開催などです。
音楽も楽曲制作だけでなく、レコード会社によるプロモーション、ライブツアーの企画・運営、ストリーミングサービスへの配信などを担当します。
制作から運営、流通の各段階が密接に連携することで、初めてコンテンツが最大限の価値を発揮し、収益を生み出すことが可能です。
ファンとの関係性がビジネスの軸になる
エンタメビジネスにおいて、コンテンツを楽しむ「ファン」との関係性は収益性の重要な軸となります。
一度コンテンツに魅了されたファンは、単なる消費者以上の存在となります。
繰り返し消費するだけでなく、SNSでの拡散やグッズ購入、イベント参加などを通じて、コンテンツの価値をさらに高めます。
たとえば、アーティストや作品、キャラクターへの強い共感や愛着は、グッズ購入やライブチケットの売上、有料配信の視聴など、直接的な収益に結びつきます。
ほかにも、ファンコミュニティの存在は、新規コンテンツのプロモーションにおいても大きな力となり、口コミを通じて新たなファンを獲得できるでしょう。
エンタメ業界は、ファンとの強固な関係性を構築し維持することが、持続的なビジネス成長の鍵となります。
【エンタメ業界に向いてる人】エンタメ業界の7つの業種
続いて、エンタメ業界の業種について解説します。
エンタメ業界を志しても業種が変われば、仕事内容や求められるスキルは異なります。
本章では代表的な業種を7つ紹介します。
あなたの興味や得意なスキルなどが、どの業種でも活かせるのか明確にしてください。
企業のミスマッチを防ぎ、高いモチベーションを維持したまま働けます。
さらに、企業が直面する課題や将来性を深く掘り下げることになり、質の高い企業研究が可能です。
ゲーム
ゲームは、企画力や発想力を活かし、ユーザーに新しい体験を提供する分野です。
プロデューサーやディレクター、プランナー、エンジニア、デザイナーなど多様な役割があります。
さらに、アイデア出しから制作、運用まで多岐にわたります。
とくに新しい世界観や斬新なルールを考案し、アイデアを形にする創造力が必要です。
また、巨大なプロジェクトを成功させるためには、職種の壁を超えたチームでの協調性が欠かせません。
ものづくりへの情熱を持ち、最後まで粘り強く取り組める人は活躍できるでしょう。
そして、論理的思考と芸術的センスをバランス良く兼ね備えた人も重宝されます。
最新技術への興味やユーザーの心理を深く理解しようとする姿勢も重要です。
映像・動画配信
映像・動画配信は、映画やドラマ、アニメ、Web動画などを通じて、人々に感動や情報を届ける仕事です。
カメラワークや編集、ストーリーテリングのスキルはもちろん、常に変化するトレンドを読み取る感性が必要です。
視聴者に響くコンテンツを届け続ける力も欠かせません。
企画、制作、配信プラットフォームとの連携など、業務範囲は広大です。
感動的な体験を生み出すための表現力や多くの関係者と連携しながらプロジェクトを推進するコミュニケーション能力が求められます。
技術革新が速い分野のため、新しいフォーマットや視聴スタイルに柔軟に対応し、チャレンジし続けられる人が向いています。
芸能・スポーツ
芸能・スポーツは、タレントや俳優、ミュージシャン、プロアスリートなどの「人」の魅力を最大限に引き出し、観客を楽しませる役割を担います。
マネージャーやプロモーター、エージェント、興行主など、その職種は多岐にわたります。 最も重要とされるのは、人柄や能力を見抜く洞察力です。
芸能界で将来活躍するであろう人材を発掘することが求められます。
ほかにも、複雑なスケジュールや利害関係を調整するコミュニケーション力・調整力も必要です。
夢を追いかけるアーティストやアスリートを支え、彼らが最高のパフォーマンスを発揮できるよう環境を整えるホスピタリティ精神も大切です。
人の成功を心から喜び、舞台裏で泥臭い努力を続けられる、情熱的でサポート能力の高い人が適任です。
レジャー・アミューズメント
レジャー・アミューズメントは、遊園地やテーマパーク、水族館、カラオケ、イベント会場など、来場者に「非日常」という特別な体験を提供する分野です。
仕事の核となるのは、「人を楽しませたい」という強い気持ちと細部にまで気を配るホスピタリティ精神です。
安全管理や施設の運営管理といった実務能力に加え、イベントや新しいアトラクションを企画する創造性も求められます。
お客様から感謝の言葉を聞くことで、仕事のやりがいを直接感じられます。
一方で、多くの来場者に対応する体力と精神力、予期せぬトラブルに冷静に対処する判断力が必要です。
笑顔と細やかな気配りを通じて、人々の思い出作りをサポートしたい人が活躍できます。
出版
出版は、書籍や雑誌、デジタルメディアなどを通じて、さまざまな情報を企画・編集し、世の中に発信する仕事です。
編集者やライター、校正者、営業などが主要な役割となります。
出版分野に向いているのは、深い情報発信への関心と、論理的かつ魅力的な文章を生み出す文章力・構成力を持つ人です。
どんなコンテンツが読者の心に響くかを見極めるマーケットセンスや筆者やデザイナー、印刷会社など多様なクリエイターと協力してコンテンツを作り上げる調整能力も重要です。
知識欲が旺盛で、新しいテーマを深く掘り下げ、得た知識をわかりやすく整理して伝えることに喜びを感じる人が適しています。
おもちゃ・グッズ
おもちゃ・グッズは、人気キャラクターや作品の魅力を形にする仕事です。
フィギュアやぬいぐるみ、雑貨、カプセルトイなど、企画対象は多岐にわたります。
根本にあるのは「ものづくりが好き」という情熱です。
そして、キャラクターの世界観を損なうことなく、製品としての魅力を最大限に引き出すデザイン力や企画力が求められます。
市場のニーズを捉え、コストや生産体制を考慮しながら、アイデアを具体的な商品へと落とし込む実行力が必要です。
子供から大人まで、手に取った人がワクワクするような体験を提供したい、創造性と実用性を兼ね備えたバランス感覚の良い人が適しています。
映像・音声
映像・音声制作分野は映画やアニメーション、音楽、ラジオなど、作品を通じて人々の感情に訴えかけるコンテンツを生み出す仕事です。
ディレクターや作曲家、音響デザイナー、ミキサー、アニメーターなどが中心となります。 映像・音声分野で成功するには、自身の内面にある感情や世界観を外部に表現する豊かな表現力が必要です。
加えて、長い制作期間や試行錯誤にも耐える粘り強さが必須です。
芸術性と商業性の両立が求められ、妥協せずにハイクオリティを追求するプロフェッショナルな姿勢が重要です。
技術的な知識はもちろん、作品を通じて深いメッセージや感動を届けたいという強い創作意欲を持つ人が力を発揮できる分野です。
【エンタメ業界に向いてる人】主な職種と役割を知る
エンタメ業界の主な職種についても理解しておきましょう。
職種は、業種と同様に求められる役割やスキルが異なります。
自分のやりたい仕事に就くためには、情報収集が欠かせません。
これから業界・企業研究する予定の就活生は、本章の解説が役立ちます。
エンタメ業界の仕事内容について理解するきっかけにしてください。
- 企画・制作職はアイデアを形にする中心人物
- マーケティング・PR職は作品の魅力を広める役割
- 運営・管理職は現場の安定と品質を支える存在
企画・制作職はアイデアを形にする中心人物
企画・制作職は、エンタメ業界における中心人物です。
新しいコンテンツやプロジェクトのアイデアを具体化し、実現に向けて指揮を執る役割があります。
たとえば、映画監督やプロデューサー、ゲームディレクター、シナリオライター、作曲家、演出家などが該当します。
まずは、斬新なコンセプトを考案し、それを実現するための企画書を作成します。
次に、予算や人員、スケジュールといったリソースを管理しながら、実際の制作工程を進行させます。
クリエイティブな発想力はもちろんのこと、多くの関係者と連携しながらプロジェクトを円滑に進めなければなりません。
そこで、コミュニケーション能力やリーダーシップ、そしてトラブル発生時の問題解決能力も求められます。
マーケティング・PR職は作品の魅力を広める役割
マーケティング・PR職は、完成した作品やコンテンツの魅力を最大限に引き出す役割です。
ターゲット層に効果的に届け、購買や利用を促進させます。
具体的には、宣伝プロデューサーや広報担当者、マーケターなどです。
作品のコンセプトやターゲット層を深く理解し、どのようなメッセージを、どの媒体(テレビCM、SNSなど)で、いつ発信するかの戦略を立案します。
場合によっては、記者発表会の企画・運営も候補になります。
さらに、メディアへの露出交渉、SNSでの情報発信、イベントの実施などを通じて、作品の認知度向上を図ります。
市場のトレンドやユーザーの動向を分析し、データにもとづいた効果的なプロモーションを展開することで、作品のヒットに大きく貢献する重要なポジションです。
運営・管理職は現場の安定と品質を支える存在
運営・管理職は、エンタメコンテンツや施設の円滑な運用を支え、高品質なサービス提供を維持する役割を担います。
劇場支配人やテーマパーク運営スタッフ、ライブハウスのマネージャー、イベント運営責任者などが該当します。
日々の運営業務(設備の保守点検、安全管理、人材育成、顧客対応など)を統括し、現場が滞りなく機能するように管理します。
また、収支管理や契約交渉、法務対応といったビジネス側面も担当し、組織全体の安定的な経営を支えます。
さらに、予期せぬトラブル発生時には迅速かつ適切に対応し、顧客体験の質を担保しなければなりません。
地道な努力が、エンタメ作品やサービスが継続的に提供されるための基盤となります。
【エンタメ業界に向いてる人】向いている人の特徴5選
エンタメ業界で求められる資質は、以下の5つです。
- 共感力があり、感情の機微を捉えられる
- 時代や流行に対して敏感で柔軟に対応できる
- 「好き」に本気で向き合える熱量を持っている
- 仕事に対する忍耐力や継続力を持っている
- コミュニケーション能力が高い
エンタメ業界で強みを発揮するには、エンタメ業界に求められるスキルを持ち合わせる必要があります。
そこで、本章ではエンタメ業界で活躍するために必要な資質について解説します。
共感力があり、感情の機微を捉えられる
エンタメ業界では、人々の心を動かすコンテンツを生み出すために、他者の感情を深く理解し、その機微を繊細に捉える共感力が不可欠です。
たとえば、ユーザーが何を求めているのか、どのような体験に喜びや感動、あるいは共感を覚えるのかを敏感に感じ取ることなどです。
共感力が高い人ほど、ユーザーの心に響く物語やキャラクター、音楽、体験が創造できます。
また、映画の脚本家であれば登場人物の心の動きを丁寧に描き、観客が自分事として感情移入できるような工夫が必要です。
ほかにも、テーマパークのスタッフであれば、来場者一人ひとりの表情や反応からニーズを察し、最適なサービスを提供することで、忘れられない体験を演出できます。
共感力は、エンタメの根幹的な資質と言えるでしょう。
時代や流行に対して敏感で柔軟に対応できる
エンタメ業界は常に変化しています。
そのため、時代や流行の波をいち早く察知し、柔軟に対応できる能力が必要です。
とくにユーザーの興味や関心は移ろいやすく、新しい技術やプラットフォームが次々と登場することで、コンテンツの消費方法や求められる体験が変化します。
たとえば、SNSでの情報拡散の速さを理解し、デジタルネイティブ世代に響くプロモーション戦略を立てることが挙げられます。
あるいはVR/ARといった新技術をいち早く取り入れ、これまでにないエンタメ体験を創造するといった適応力が必要です。
過去の成功体験に固執せず、常にアンテナを張り巡らせて新しい情報を取り入れることが重要です。
エンタメ業界では、変化を恐れずに挑戦する姿勢が、生き残るために必要な資質と言えます。
「好き」に本気で向き合える熱量を持っている
エンタメ業界で活躍するには、作り出すコンテンツに対して「好き」という純粋な気持ちと、圧倒的な熱量を持っていることが極めて重要です。
エンタメ作品の制作やイベントの企画・運営は、膨大な時間と労力を要し、困難に直面することも少なくありません。
しかし、根底に「人を楽しませたい」「感動を与えたい」という強い情熱、自分が手掛けるジャンルへの深い愛情があれば、どんな困難も乗り越えられるでしょう。
そして、最高のクオリティを追求する原動力となります。
「好き」という気持ちは、周囲の人々を巻き込み、共感を呼び、結果として素晴らしい作品や体験を生み出します。
エンタメ業界で、活躍するための最も強力な推進力となるでしょう。
仕事に対する忍耐力や継続力を持っている
エンタメ業界に適性がある人は忍耐力と継続力を持っています。
エンタメ業界の成果は一朝一夕では得られないからです。
コンテンツ制作の現場では、企画の難航や技術的な壁、長期間にわたる地道な修正作業など多くの困難に直面します。
そこで、地道な努力を積み重ね、成果が出るまで粘り強く取り組める人は貴重です。
大ヒット作品の裏側には、お客様には見えない膨大な準備や試行錯誤が存在します。
困難な状況でも諦めずに前向きに挑戦し続けられる精神力は、作品やサービスを最高のクオリティで世に出すために不可欠です。
目標達成に向けた強い意志と長期的な視点を持って業務に取り組める人が、大きな成果を掴む業界です。
コミュニケーション能力が高い
エンタメ業界はコミュニケーション能力が必要です。
エンタメ業界の仕事は、1人で完結することはなく、多岐にわたる専門職(クリエイター、エンジニア、営業、タレントなど)とのチームでの連携が欠かせません。
企画の意図を正確に伝え、異なる意見を持つ関係者との円滑な調整を行うためには、高いコミュニケーション能力が求められます。
話すのが上手いだけでなく、「相手の意図を正確に理解し、建設的なやり取りができる力」も重要です。
制作現場では、時間や予算が限られる中で、周囲と迅速に信頼関係を築き、プロフェッショナルとして協働できる人が成功します。
チームワークを重視し、周囲を巻き込みながらプロジェクトを推進できる社交性と協調性を持つ人に向いています。
【エンタメ業界に向いてる人】向いていないと感じる人の傾向
エンタメ業界に向いていない人の傾向は、以下の3パターンです。
- 安定性やルーティンを重視したい人
- 自分の感性を表に出すのが苦手な人
- 受け身で環境に流されやすい人
エンタメ業界は、輝かしい世界である一方で、向いていない人も存在します。
自分の価値観に合わない人が入社を決意すると、仕事のやりがいを感じられない可能性があります。
そこで、本章で紹介する傾向に当てはまらないかチェックしてください。
安定性やルーティンを重視したい人
エンタメ業界は、常に変化と創造を求められるため、安定性や決まったルーティンを重視する人には向いていません。
作品のヒット予測が難しく、プロジェクトの成功や不成功がそのまま会社の業績に直結するため、流動的で不安定な要素を含んでいます。
たとえば、映画やゲームの制作では、企画変更やスケジュールの変動が頻繁に起こり、急な残業や休日出勤が発生することも珍しくありません。
また、一度成功したからといって同じ手法が次回も通用するわけではなく、常に新しいアイデアやアプローチが求められます。
安定した収入や決まった勤務時間を求める人、あるいは予測可能な環境で安心して働きたい人にとっては、精神的な負担が大きく、ストレスを感じやすいでしょう。
自分の感性を表に出すのが苦手な人
エンタメ業界は、個人の感性や創造性が強く求められるため、気持ちを表に出すことに抵抗がある人には不向きです。
作品や企画は、作り手の個性や視点が色濃く反映されるものであり、それらが人々の心を動かす源となります。
たとえば、脚本家や作曲家、演出家といった職種は、自分の内面から湧き出るアイデアや感情を具体的な形にして表現する能力が必須です。
また、マーケティングや宣伝においても、作品の魅力を伝える必要があります。
そのため、作り手の意図やメッセージを理解し、自分の言葉で発信する力が求められます。
アイデアを発言したり、創造的な表現を追求したりすることに苦手意識がある場合、自分の能力を最大限に発揮できないでしょう。
受け身で環境に流されやすい人
エンタメ業界では、自ら積極的に行動し、困難な状況でも主体的に解決策を見出す力が求められます。
そのため、受け身で環境に流されやすい人には厳しいでしょう。
エンタメ業界は、予期せぬトラブルや急な変更が日常茶飯事です。
さらに、限られた時間や予算の中で最善の結果を出すためには、指示を待つのではなく、自ら課題を発見し、解決に向けて動けるフットワークの軽さが重要です。
たとえば、ライブイベントの現場では予期せぬ機材トラブルに対応する判断力が必要です。映画制作の場合、スケジュールの遅延に対して代替案を提案する交渉力が必要とされます。変化の激しいエンタメ業界において、与えられた業務をこなすだけでは不十分です。
そこで、能動的に行動し、道を切り開いていきましょう。
【エンタメ業界に向いてる人】適性に不安がある人の対処法
エンタメ業界の適性に不安がある人は、以下の3つを試してください。
- インターンや短期就業体験で業界のリアルを知る
- OBOGや先輩社員の声を聞いて視野を広げる
- キャリア面談や診断ツールを活用する
エンタメ業界に興味があるものの、自信がない就活生もいるでしょう。
そこで、本章で紹介する対処法を実践してみてください。
インターンや短期就業体験で業界のリアルを知る
エンタメ業界に自信がない就活生は、インターンや短期就業体験に参加してください。
エンタメ業界の「リアル」を肌で感じることは就活で重要です。
実際にエンタメの現場で働くことで、華やかなイメージだけでなく、仕事の厳しさや業務内容、求められるスキルや能力などが理解できます。
たとえば、制作現場でのアシスタント業務、イベント運営の裏側を体験することで、自分がどのような仕事に興味を持ち、何が得意で、何が足りないのかが明確になります。
座学だけでは得られない実践的な知識や経験は、自分の適性を見極めるうえで貴重な判断材料になります。
その結果、漠然とした不安を解消し、具体的な目標設定につながるでしょう。
OBOGや先輩社員の声を聞いて視野を広げる
エンタメ業界への自信のなさを克服するためには、実際に働くOBOGや先輩社員から話を聞く機会を設けてください。
キャリアパスや業務内容、仕事の楽しさや苦労話、業界の将来性など、一次情報に触れることで、インターネットからでは得られない情報が手に入ります。
とくに、自分が興味を持つ職種や企業で働く人の話を聞くことで、より具体的なイメージを掴むことができるでしょう。
また、先輩がどのようにして仕事に就き、どのように課題を乗り越えてきたのかを知ることは、キャリアプランを考えるうえで大きなヒントになります。
さまざまな視点や経験に触れることで、視野が広がり、自信につながる発見があるかもしれません。
キャリア面談や診断ツールを活用する
エンタメ業界への適性に自信がない就活生は、キャリアセンターの面談や自己診断ツールを活用しましょう。
キャリア面談では、専門のカウンセラーがあなたの興味、強み、弱み、価値観などを客観的に分析し、エンタメ業界での適性や可能性をアドバイスしてくれます。
自分では気づかない潜在的な能力や向いている分野を発見できるでしょう。
また、適性診断ツールや性格診断ツールなどを利用することで、簡単に自分の特性を客観的に把握できます。
エンタメ業界は、多様な職種があるため、どのようなポジションが自分に合っているのか、具体的に検討する必要があります。
客観的な評価や分析を通じて、自信の根拠を明確にし、具体的な対策を講じることで、不安の軽減ができるでしょう。
【エンタメ業界に向いてる人】向いていなくても挑戦できる理由
エンタメ業界に向いていなくても挑戦できる理由は、以下の3つです。
- スキルは経験を通じて身につけられる
- 裏方として活躍する多様な役割がある
- 好きという気持ちが行動力につながる
エンタメ業界に向かないことと諦めることは別問題です。
エンタメ業界が諦められない就活生は、本章の解説を実践してください。
挽回するチャンスは大いにあります。
スキルは経験を通じて身につけられる
エンタメ業界で必要なスキルは、経験を通じて身につけられます。
新卒採用は、入社後に研修に参加したり、先輩の指導を受けたりするからです。
就活時点でエンタメ業界に必要なスキルが不足していると感じていても、実務経験を重ねることでカバーできます。
たとえば、映像編集ソフトの操作やマーケティングの知識、イベント運営のノウハウなどは、プロジェクトを通じて必要な知識が自然に身につくでしょう。
最初からすべてを備えている人はいません。
大切なのは、積極的に学び、新しいことに挑戦し続ける意欲です。
未経験からでも、地道な努力と実践を積み重ねることで、プロフェッショナルとして通用するスキルを身につけ、エンタメ業界で活躍することは可能です。
裏方として活躍する多様な役割がある
エンタメ業界と聞くと、表舞台で活躍する俳優やミュージシャン、クリエイターを想像しがちです。
しかし、実際には裏方として業界を支える非常に多様な役割が存在します。
たとえば、作品の資金を調達するプロデューサー、複雑な権利関係を扱う法務担当者、緻密なスケジュール管理を行う制作進行などです。
これらの職種は、必ずしも派手な感性や自己表現力が求められるわけではありません。
むしろ論理的思考力や交渉力、管理能力といったビジネススキルが重視されます。
自分の得意なことや興味のある分野を見つけ、裏方としてエンタメ業界を支える道を探しましょう。
自信を持って活躍できる場所が見つかるはずです。
好きという気持ちが行動力につながる
エンタメ業界で働くには、好きという強い気持ちが、何よりも強力な原動力となります。
現状のスキル不足や適性への不安があっても問題ありません。
「好きだからもっと知りたい」「好きだから関わりたい」という情熱は、自ら学び、行動を起こすためのエネルギーになります。
たとえば、好きなアニメのために語学を習得したり、好きなアーティストを応援するためにイベント運営を手伝ったりなどです。
「好き」という気持ちが具体的な行動へとつながり、結果的に新たなスキルや経験を積む機会を生み出します。
上記の熱量は、困難に直面した際の粘り強さや未経験の分野へ飛び込む勇気にもなるでしょう。
【エンタメ業界に向いてる人】よくある質問
エンタメ業界を志望する就活生の多くが浮かぶ質問を3つ用意しました。
就活を始めると「このままでいいの?」「就活は失敗したくない」といった不安な気持ちが湧きあがります。
以降では不安を払拭し、安心した状態で就活するためによくある質問について解説します。
あなたの悩みは多くの就活生が抱えるものであり、解決策があると理解して就活を進めてください。
エンタメ業界の平均年収は?
厚生労働省が発表した「令和6年賃金構造基本統計調査」によるとエンタメ業界の平均年収は約350万円です。
エンタメ業界以外の数値も含まれるため信ぴょう性は劣りますが、全体像を把握するのに役立ちます。
ただし、役職や賞与額によって年収は大きく異なります。
平均年収が気になる人は、募集要項や企業説明会の内容を踏まえたうえで、納得のいく金額になるかチェックしてください。
もし、年収500万円を目指していた場合、平均年収より高い金額になるため、ギャップを感じるかもしれません。
入社後に後悔しないためにも、選考の段階から見極めておきましょう。
参考:令和6年賃金構造基本統計調査|厚生労働省
エンタメ業界の就職難易度は高いですか?
エンタメは就職難易度が高いとされる業界です。
採用枠が少ないにもかかわらず、多くの就活生がエントリーするからです。
たとえば大手のテレビ局や出版社、ゲーム会社などが挙げられます。
内定を勝ち取るには「コンテンツが好き」というファン目線ではなく、「コンテンツを通して、社会にどのような新しい価値を提供したいのか」というビジネス目線が大切です。
業界・企業研究を徹底し、自己分析にもとづく明確な志望動機を作成してください。
そして志望職種に応じた具体的なスキルや実績などのアピールが不可欠です。
周囲の就活生と差別化し、あなたの魅力を採用担当者に伝えてください。
ブラック企業は多いですか?
エンタメはブラック企業が多いとされる業界です。
勤務時間が不規則であることに加えて、厳しい納期があるからです。
エンタメはお客様の休日を楽しませることが仕事になります。
つまり、お客様が休みの場合、あなたは働く必要があります。
そして、アニメやゲーム、イベントなどは公開日が決まっており、開催日を延期させるのは困難です。
納期が近づくと徹夜もしくは休日出勤などが求められるでしょう。
働き方改革が進む一方で、現実としてワークライフバランスの実現は困難です。
あなたの就活軸とマッチしているもしくは、気にならない点であるか確認してください。
休日を大切にしている人の場合、入社後に後悔する可能性があります。
【エンタメ業界に向いてる人】まとめ
この記事では、エンタメ業界に向いている人の特徴から仕事内容、適性について解説してきました。
エンタメ業界は、自分の好きが原動力になる仕事です。
予期せぬトラブルや困難に遭遇しても、乗り越えられるでしょう。
また、エンタメ業界に必要なスキルは、入社後に身につけられます。
就活時点で適性に自信がなくても問題ありません。
エンタメ業界を志望する就活生は、諦めずに挑戦してください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート











