「人の健康を支えたい」「社会貢献性の高い仕事がしたい」そんな想いを持つ就活生の皆さん、医薬品・医療業界のインターンシップに興味はありませんか?この業界は、私たちの生活に欠かせない医薬品や医療サービスを提供し、人々の命と健康を守るという大きな使命を担っています。
専門性が高く、少し敷居が高いと感じるかもしれませんが、インターンシップは業界のリアルな姿を知り、自身の適性を見極める絶好の機会です。
この記事では、医薬品・医療業界のインターンシップの全体像から、具体的な職種、プログラム内容、さらには選考を突破するためのポイントまで、皆さんが知りたい情報を網羅的に解説していきます。
この記事を読めば、医薬品・医療業界のインターンシップへの理解が深まり、自信を持って一歩を踏み出せるはずです。
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【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療とは
医薬品・医療業界と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
多くの人は製薬会社や病院をイメージするかもしれません。
しかし、その全体像は非常に広く、多様な企業が関わり合って成り立っています。
この業界の根幹をなすのは、病気の治療や予防に用いられる「医薬品」や、診断・治療をサポートする「医療機器」の研究開発、製造、そして販売です。
具体的には、新しい薬の種を探し出す研究から、臨床試験(治験)を経て国からの承認を得る開発、そして品質を担保しながら安定的に供給する生産、さらには医療現場に正確な情報を提供する営業(MR)まで、多くの専門家が連携しています。
また、製薬会社だけでなく、治験を代行するCRO(開発業務受託機関)や、営業・マーケティングを代行するCSO(医薬品販売業務受託機関)といった企業も重要な役割を担っています。
このように、様々な企業や職種が複雑に関わり合いながら、人々の健康という大きな価値を社会に提供しているのが、医薬品・医療業界なのです。
インターンシップを通じて、この壮大なバリューチェーンの一部を体験することは、業界理解を深める上で非常に有益な経験となるでしょう。
【医薬品・医療のインターンシップ】インターンシップを募集している職種
医薬品・医療業界のインターンシップは、非常に多岐にわたる職種で募集されています。
これは、一つの製品やサービスが世に出るまでに、数多くの専門家たちの力が結集されていることの表れです。
特に、大学での研究内容を直接活かせる研究職や開発職は、理系の学生から絶大な人気を誇ります。
ここでは、実際に新薬の候補物質を探したり、臨床試験の計画を立てたりと、専門性の高い業務の一端に触れることができます。
一方で、文系の学生にも門戸は開かれており、医療機関へ医薬品の情報提供を行うMR職や、自社製品を病院に導入してもらう医療機器営業職など、コミュニケーション能力や課題解決能力が求められる職種も数多く存在します。
これらの職種では、模擬商談や同行営業といった実践的なプログラムが組まれることも少なくありません。
自分の専攻や興味がどの職種に繋がり、どのような形で社会に貢献できるのかを具体的にイメージするためにも、インターンシップは欠かせない機会です。
それぞれの職種が持つ役割や仕事の進め方の違いを肌で感じることで、入社後のミスマッチを防ぎ、より納得感のあるキャリア選択に繋がるでしょう。
研究職
研究職は、新しい医薬品や治療法の「種」を見つけ出す、まさに医薬品開発の最前線に立つ仕事です。
インターンシップでは、実際の研究所に配属され、社員の方々と共に基礎研究や探索研究の一部を体験するプログラムが多く見られます。
例えば、特定の疾患に関連する遺伝子やタンパク質の機能を解析したり、化合物のスクリーニング(ふるい分け)作業を行ったりと、大学の研究室とは異なる、企業ならではのスピード感や目的意識を肌で感じることができるでしょう。
参加するには、薬学、理学、農学、工学といった分野の修士以上の専門知識が求められることがほとんどです。
しかし、専門性以上に、未知の現象を探求する知的好奇心や、粘り強く課題に取り組む姿勢が重視されます。
インターンシップを通じて、社員の方々がどのような視点で研究テーマを設定し、どのようにチームで議論を進めているのかを間近に見ることは、自身のキャリアを考える上で大きな財産となります。
企業の研究所が持つ最先端の設備や技術に触れられることも、研究職のインターンシップならではの大きな魅力と言えるでしょう。
開発職
開発職は、研究職が見つけ出した新薬の候補物質を、実際に患者さんが使える「医薬品」として世に送り出すための重要な役割を担います。
その仕事内容は多岐にわたり、非臨床試験(動物実験)から、人を対象とした臨床試験(治験)、そして国(厚生労働省)への承認申請まで、医薬品が誕生するまでの一連のプロセス全体を管理・推進します。
インターンシップでは、この開発プロセスの一部を模擬体験するケーススタディやグループワークが中心となります。
例えば、「新しいがん治療薬の臨床試験計画を立案する」といったテーマで、効果と安全性をどのように評価するか、どのような患者さんを対象とするかなどをチームで議論します。
この仕事には、科学的な知識はもちろんのこと、国内外の法規制に関する理解や、治験を実施する医療機関や医師と円滑に連携するための高度なコミュニケーション能力が不可欠です。
インターンシップに参加することで、開発職が単なるデータ分析だけでなく、多くの関係者を巻き込みながらプロジェクトを前に進める、ダイナミックな仕事であることを理解できるはずです。
倫理観と科学的思考の両方が求められるこの職種の奥深さを、ぜひ体験してみてください。
MR(医薬情報担当者)
MR(Medical Representative)は、日本語では「医薬情報担当者」と呼ばれ、製薬会社の顔として医療の最前線で活躍する専門職です。
その主な役割は、自社の医薬品に関する情報を、医師や薬剤師といった医療従事者へ正確に提供し、医薬品の適正な使用を推進することにあります。
単なる営業とは異なり、医薬品の有効性や安全性に関する質の高い情報を提供することが求められるため、文系・理系を問わず、高度な専門知識と高い倫理観が不可欠です。
インターンシップでは、MRの仕事内容を深く理解するためのプログラムが用意されています。
例えば、社員との同行訪問を模擬体験するロールプレイングや、特定の疾患領域や製品について学び、医療従事者への情報提供プランを考えるグループワークなどが行われます。
これらの体験を通じて、医療従事者と信頼関係を築き、患者さんの治療に貢献するMRという仕事のやりがいと難しさを学ぶことができるでしょう。
論理的な思考力と対人コミュニケーション能力の両方を活かしたいと考えている学生にとって、MRは非常に魅力的な職種であり、インターンシップはその適性を見極める絶好の機会となります。
生産技術職
生産技術職は、研究所で生まれた新薬の製造方法を確立し、高品質な医薬品を安定的かつ効率的に大量生産するための「しくみ」を構築する仕事です。
研究段階のフラスコレベルでの製造から、数万リットル規模のプラントでの商業生産へとスケールアップさせる、まさに「ものづくり」の中核を担う存在と言えます。
インターンシップでは、実際の製造工場や生産技術センターを見学し、医薬品がどのような工程を経て作られているのかを学ぶプログラムが一般的です。
また、「製造工程における課題を発見し、改善策を提案する」といったテーマのグループワークを通じて、生産技術職に求められる問題解決能力や論理的思考力を体験できます。
この職種では、化学工学や機械、電気電子といった工学系の知識が活かせるのはもちろんですが、品質管理(GMP)に関する厳格なレギュレーションを遵守し、常に改善を追求する姿勢が何よりも重要です。
最先端の生産設備や自動化技術に触れながら、医薬品の品質と安定供給を支えるという、社会貢献性の高い仕事の醍醐味をインターンシップで感じ取ってみてください。
医療機器営業
医療機器営業は、手術室で使われるメスやカテーテル、MRIやCTといった大型の診断装置、あるいはペースメーカーのような体内に埋め込むデバイスまで、多種多様な医療機器を病院の医師や技師、経営層に提案・販売する仕事です。
医薬品のMRと似ていますが、医療機器営業は製品そのものの性能や使い方をデモンストレーションしたり、時には手術に立ち会って使用方法をサポートしたりと、より深く医療現場にコミットする点が特徴です。
インターンシップでは、自社製品の強みを分析し、競合製品と比較しながら顧客への提案ストーリーを考えるケーススタディや、営業の現場に同行して商談の雰囲気を体験するプログラムなどが用意されています。
この仕事で成功するためには、製品に関する深い知識はもちろんのこと、医療現場が抱える課題を的確にヒアリングし、解決策を提示するコンサルティング能力が求められます。
医療従事者と信頼関係を築き、自らが提案した機器によって患者さんの治療が成功した時の喜びは、何物にも代えがたいやりがいとなります。
専門知識とコミュニケーション能力を駆使して医療に貢献したい学生にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療のインターンシップの時期
医薬品・医療業界のインターンシップは、他の業界と同様に、主に大学3年生(修士1年生)の夏休みと冬休みの時期に合わせて開催される「サマーインターンシップ」と「ウィンターインターンシップ」が中心となります。
特に、研究職や開発職といった専門職の募集が多いサマーインターンシップは、企業の採用活動の中でも重要な位置を占めており、本選考への足がかりとして参加を目指す学生が数多くいます。
近年は就職活動の早期化に伴い、大学3年生の4〜5月頃からサマーインターンシップの募集が開始され、6月にはエントリーシートの提出が締め切られるケースも珍しくありません。
そのため、興味のある学生は早い段階から情報収集を開始することが肝心です。
ウィンターインターンシップは、サマーに比べて開催企業数や募集人数が少なくなる傾向にありますが、より本選考を意識した内容になることが多いのが特徴です。
業界研究や企業理解を深める目的であればサマー、本選考直結のチャンスを狙うならウィンターというように、自身の目的に合わせて参加時期を戦略的に考えることが重要になります。
常にアンテナを張り、企業の採用サイトや就活情報サイトをこまめにチェックする習慣をつけておきましょう。
募集期間
医薬品・医療業界のインターンシップ募集期間は、大きく分けて2つのピークがあります。
一つ目は、夏に開催される「サマーインターンシップ」の募集で、大学3年生(または修士1年生)の4月下旬から6月頃にかけてが一般的です。
特に大手製薬会社や医療機器メーカーは、この時期に多くの学生からの応募を集めます。
エントリーシートの提出やWebテストの受検が求められ、人気の企業では高い倍率になることも少なくありません。
そのため、自己分析や企業研究といった準備を、大学3年生の春休み頃から少しずつ進めておくことが、選考を有利に進める鍵となります。
二つ目のピークは、冬に開催される「ウィンターインターンシップ」で、募集は10月から12月頃に行われます。
サマーインターンシップに比べて募集枠が少ない傾向にありますが、より実践的な内容や、本選考に直結するプログラムが用意されていることも多いです。
サマーインターンシップの経験を踏まえて、より志望度の高い企業のウィンターインターンシップに的を絞って応募するという戦略も有効でしょう。
募集期間は企業によって異なるため、志望企業のホームページは定期的に確認することが不可欠です。
開催期間
医薬品・医療業界インターンシップの開催期間は、プログラムの内容によって様々ですが、主に「1day」「短期(数日〜2週間)」「長期(1ヶ月以上)」の3つに分類されます。
最も手軽に参加できるのが「1dayインターンシップ」で、会社説明会や業界研究セミナー、簡単なグループワークなどが主な内容です。
業界の全体像を掴んだり、複数の企業を比較検討したりするのに適しています。
次に多いのが「短期インターンシップ」です。
数日から2週間程度の期間で、職種別のグループワークやケーススタディ、社員との座談会など、より実践的なプログラムが組まれています。
MR職の営業体験や開発職の企画立案など、特定の職種の仕事を深く理解できるのが大きなメリットで、多くの企業がこの形式を採用しています。
最後に「長期インターンシップ」ですが、これは主に研究職や開発職の学生を対象としており、1ヶ月以上にわたって実際の職場に配属され、社員と同様の業務に携わります。
大学の研究とは異なる、企業での研究開発の進め方やスピード感を実体験できるため、非常に貴重な機会ですが、募集人数は少なく、選考難易度も高い傾向にあります。
自身の目的や学業とのバランスを考え、最適な期間のインターンシップを選ぶことが重要です。
【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療のインターンシップの内容
医薬品・医療業界のインターンシップで体験できる内容は、企業の目的や対象職種、開催期間によって実に多彩です。
1dayなどの短期プログラムでは、まず業界や企業の全体像を学ぶための説明会やセミナーが中心となります。
ここでは、医薬品が開発されてから患者さんの元に届くまでの流れや、業界が直面している課題、そしてその中での自社の立ち位置などを知ることができます。
一方、数日間にわたるプログラムでは、より実践的な内容が盛り込まれます。
職種理解を深めるためのグループワークやケーススタディはその代表例です。
「新薬のマーケティング戦略を立案せよ」「MRとして医師に情報提供する際のロールプレイング」といった課題に取り組むことで、座学だけでは得られない仕事の面白さや難しさを体感できるでしょう。
また、現場で働く社員との座談会や交流会も、多くのインターンシップで重要なプログラムとして位置づけられています。
企業のウェブサイトやパンフレットだけでは分からない、社風や働きがいといったリアルな情報を直接聞ける貴重な機会です。
特に理系の学生向けには、実際の研究施設で最先端の実験機器に触れたり、開発プロセスの一部を体験したりする専門的なプログラムも用意されており、自身の専門性を活かせるキャリアを具体的に描く上で大きな助けとなります。
企業説明・業界研究
多くの医薬品・医療業界のインターンシップ、特に1dayプログラムの冒頭で行われるのが、企業説明と業界研究のセッションです。
このパートは、単なる会社紹介に留まらず、学生が業界全体の構造と、その中での企業の役割を深く理解することを目的としています。
例えば、世界的な高齢化の進展や新興国の経済成長といったマクロな視点から、医薬品・医療業界が今後どのように変化していくのか、といった未来予測に触れることもあります。
また、薬価制度の改定やジェネリック医薬品の普及といった、業界特有のトピックスについて、企業の視点から解説を聞けるのは、インターンシップならではの貴重な機会です。
企業説明では、経営理念や事業内容はもちろん、同業他社と比較した際の「強み」や「独自性」が強調されます。
なぜこの会社が社会から必要とされているのか、その存在意義を理解することは、後のエントリーシート作成や面接対策において非常に重要になります。
ただ受け身で聞くだけでなく、「この会社は社会のどのような課題を解決しようとしているのか」という視点を持って参加することで、より深い学びに繋がるでしょう。
グループワーク・ケーススタディ
医薬品・医療業界のインターンシップで、最も実践的かつ学びの多いプログラムの一つが、グループワークやケーススタディです。
これは、数名の学生でチームを組み、企業から与えられた特定の課題に対して、議論を重ねながら解決策や提案を導き出すというものです。
テーマは職種によって様々で、例えばMR職であれば「特定の疾患を持つ患者さんのために、医師へどのような情報提供を行うべきか」、マーケティング職であれば「新薬の売上を最大化するためのプロモーション戦略を立案せよ」、開発職であれば「臨床試験を成功させるための計画を策定せよ」といったものが挙げられます。
このプログラムの目的は、単に正解を出すことではありません。
課題の本質を捉え、論理的に解決策を組み立て、チーム内で意見を交わしながら結論を導き出すプロセスそのものが評価されます。
また、最終的に社員の前でプレゼンテーションを行う機会も多く、提案内容だけでなく、その伝え方や説得力も試されます。
実際の業務に近い課題に取り組むことで、その仕事の面白さや難しさ、求められる能力をリアルに体感できるため、自己の適性を判断する絶好の機会となるでしょう。
社員との座談会・交流会
社員との座談会や交流会は、医薬品・医療業界のインターンシップにおいて、学生にとって最も価値のある時間の一つと言っても過言ではありません。
企業のウェブサイトやパンフレットに書かれている情報だけでは決して分からない、現場の「生の声」を聞くことができるからです。
若手からベテランまで、様々なキャリアを歩んできた社員の方々と直接対話することで、仕事の具体的な内容はもちろん、日々のやりがい、苦労した経験、職場の雰囲気、キャリアパス、さらにはワークライフバランスに至るまで、多岐にわたるリアルな情報を得ることができます。
「入社前と後で、会社のイメージにギャップはありましたか?」といった踏み込んだ質問ができるのも、こうした場ならではの魅力です。
ここで得られた情報は、企業選びの軸を固める上で非常に役立ちますし、志望動機に深みと具体性を持たせるための重要な材料にもなります。
積極的に質問をすることはもちろん、社員の方々がどのような想いを持って仕事に取り組んでいるのか、その姿勢や人柄に触れることで、自分がその会社で働く姿をより鮮明にイメージできるようになるでしょう。
この機会を最大限に活用してください。
研究・開発体験
理系の学生、特に大学院で専門的な研究に取り組んでいる学生にとって、研究・開発体験型のインターンシップは非常に魅力的なプログラムです。
これは、実際の企業の研究所や開発部門に数日間から数週間にわたって所属し、社員の方々の指導のもとで具体的なテーマに取り組むものです。
大学の研究室とは異なり、明確なゴールと期限が設定された中で、チームとして成果を出すことを求められるため、企業における研究開発の厳しさやダイナミズムを肌で感じることができます。
例えば、新薬候補物質の合成ルートを検討したり、iPS細胞を用いた創薬スクリーニングの実験に参加したり、あるいは臨床試験データの解析に携わったりと、その内容は多岐にわたります。
世界トップクラスの研究設備や、大学では扱えないような貴重な化合物に触れられる機会も少なくありません。
この体験を通して、自身の専門知識や研究スキルが、企業のどのような場面で、どのように活かせるのかを具体的に確認できることは、キャリアを考える上で大きな自信に繋がります。
また、第一線で活躍する研究者・技術者との交流は、今後の研究活動への刺激となるだけでなく、将来に繋がる貴重な人脈を築くきっかけにもなるでしょう。
【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療のインターンシップが人気な理由
医薬品・医療業界のインターンシップが、毎年多くの就活生から高い人気を集めるのには、明確な理由があります。
その根底にあるのは、やはり「人々の命や健康に直接貢献できる」という、他の業界にはない圧倒的な社会貢献性の高さです。
自分の仕事が、病気に苦しむ患者さんやその家族の助けになるという実感は、何物にも代えがたいやりがいとなり、多くの学生を惹きつけています。
また、特に理系の学生にとっては、大学で培ってきた専門知識や研究スキルを直接活かせる場が多いことも大きな魅力です。
研究職や開発職のインターンシップでは、最先端の技術に触れながら、自身の学びが新薬開発という形で社会に還元されていくプロセスを垣間見ることができ、知的好奇心と探求心が大いに刺激されます。
さらに、景気の動向に左右されにくく、常に一定の需要が存在する業界の安定性や、高齢化社会の進展に伴う将来性の高さも、学生が安心してキャリアを築いていきたいと考える上で重要な要素となっています。
社会貢献、自己成長、そして将来性という3つの要素が高いレベルで満たされていることこそが、この業界のインターンシップが人気を集め続ける最大の理由と言えるでしょう。
社会貢献性の高さを実感できる
医薬品・医療業界のインターンシップが学生に人気な最大の理由は、その仕事が持つ「社会貢献性の高さ」をリアルに実感できる点にあります。
私たちは誰でも、病気や怪我をした時に薬や医療の助けを借ります。
この業界は、まさに人々の生命と健康に直結する、社会にとって不可欠なインフラを支えています。
インターンシップのプログラムでは、新薬が患者さんの元に届くまでの長い道のりや、医療現場が抱える課題について学ぶ機会が数多くあります。
例えば、ある疾患の治療法がなく苦しんでいる患者さんの話を聞いたり、新薬の誕生によって救われた命があることを知ったりすることで、自分たちの仕事が単なるビジネスではなく、人々の希望に繋がっているという事実を強く認識させられます。
MR職のロールプレイングで医師役の社員から「この情報のおかげで、より良い治療を患者さんに提供できる」という言葉をもらったり、研究職の体験で難病のメカニズム解明の一端に触れたりする経験は、働くことの意義や喜びを深く考えるきっかけとなるでしょう。
このような経験を通じて、社会に貢献したいという純粋な想いを具体的なキャリアへと繋げられることが、この業界のインターンシップの大きな魅力なのです。
専門性が高く、自身の学びを活かせる
自身の学びを直接的に仕事に活かせるという点も、医薬品・医療業界のインターンシップが人気を集める大きな理由の一つです。
特に、薬学、化学、生物学、農学などを専攻する理系の学生にとって、この業界はまさに専門知識の宝庫です。
大学の研究室で日夜向き合っている分子メカニズムの解明や、有機化合物の合成といった知見が、新薬の創出という形で社会に大きく貢献する可能性があります。
インターンシップでは、企業の研究所で最先端の実験設備に触れたり、第一線で活躍する研究者とディスカッションしたりする機会があり、自身の知識がビジネスの現場でどのように応用されるのかを具体的に知ることができます。
これは、学問的な探求心を満たすと同時に、将来のキャリアパスを明確にする上で非常に有益な経験です。
もちろん、文系の学生であっても、法学や経済学、語学力といった専門性を活かせる場面は数多くあります。
知的好奇心を満たしながら、社会に価値を提供できる実感を得られること、そしてそれが自身の成長に繋がるという好循環が、向学心の高い学生たちを強く惹きつけているのです。
安定性が高く、将来性がある
就職活動において、企業の安定性や将来性は誰もが気になる重要なポイントです。
その点において、医薬品・医療業界は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
人の「健康でありたい」という根源的なニーズに支えられているため、景気の波に大きく左右されることが少なく、常に安定した需要が見込めるのがこの業界の大きな特徴です。
風邪薬のような身近なものから、がんや生活習慣病の治療薬、再生医療といった最先端分野まで、その事業領域は広く、社会にとってなくてはならない存在です。
さらに、日本をはじめとする世界各国で高齢化が急速に進んでいることを考えれば、医薬品や医療サービスへの期待と需要は今後ますます高まっていくことが確実視されています。
インターンシップに参加し、企業の長期的なビジョンや、未来の医療を見据えた研究開発戦略に触れることで、学生は自らが身を置く業界の確かな将来性を肌で感じることができます。
変化の激しい時代だからこそ、確固たる基盤の上で長期的な視点を持ってキャリアを築いていきたいと考える学生にとって、この業界の持つ安定性と将来性は、大きな安心材料となり、人気を集める理由となっているのです。
【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療のインターンシップの特徴
医薬品・医療業界のインターンシップには、他の業界とは少し異なるいくつかの特徴があります。
まず最も顕著なのは、理系の学生、特に大学院生を対象とした専門的なプログラムが非常に充実している点です。
これは、新薬創出の根幹を担う研究職や開発職の重要性が高く、早期から優秀な専門人材との接点を持ちたいという企業の意図の表れです。
実際の研究テーマに沿った実験やデータ解析など、高度な専門性が求められる内容が多く、参加することで自身の研究能力を試す機会にもなります。
次に、インターンシップでの評価が本選考に直結する、あるいは有利に働くケースが多いことも大きな特徴です。
特に、数週間にわたるような長期のプログラムでは、参加者の能力や人柄がじっくりと評価され、優秀と認められれば早期選考の案内や一部選考の免除といった優遇措置を受けられることがあります。
そのため、学生にとっては単なる就業体験ではなく、内定獲得に向けた重要なステップと位置づけられています。
最後に、人の命に関わる製品を扱う業界であるため、参加する学生にも高い倫理観や誠実さが求められる点も忘れてはなりません。
グループワークでの振る舞いや、社員との対話の中から、そうした人間性も見られているという意識を持つことが重要です。
理系学生向けの専門的なプログラムが多い
医薬品・医療業界のインターンシップの際立った特徴として、理系学生をターゲットとした専門性の高いプログラムが豊富であることが挙げられます。
これは、業界の根幹をなす「創薬」というプロセスが、化学、生物学、薬学といった多岐にわたる科学的知見の結晶であるためです。
製薬会社のインターンシップでは、実際の研究所や工場が舞台となり、社員の指導のもとで具体的な研究開発テーマや生産技術の課題に取り組むプログラムが数多く用意されています。
例えば、新薬候補化合物の活性評価実験に参加したり、iPS細胞などの最先端技術を用いた創薬研究の一端に触れたり、あるいは医薬品の品質管理試験を体験したりと、その内容は非常に実践的です。
これらのプログラムに参加するためには、大学での研究内容や専門知識を問われることが多く、選考の段階から高いレベルが求められます。
しかし、その分得られるものも大きく、自身の専門性が企業でどのように活かせるのか、そして大学の研究との違いは何かを明確に理解することができます。
自身の研究分野への深い理解と、それを社会に役立てたいという強い意欲を持つ理系学生にとって、これほど魅力的な機会はないでしょう。
本選考に直結するケースが多い
医薬品・医療業界のインターンシップは、単なる「就業体験」の場に留まらず、本選考への重要なステップとなっているケースが多いのが大きな特徴です。
特に、数日間から数週間にわたって開催されるプログラムでは、企業側も採用活動の一環として明確に位置づけています。
参加学生は、グループワークでの貢献度やプレゼンテーション能力、社員とのコミュニケーションの様子などを通じて、スキルやポテンシャル、人柄を多角的に評価されます。
そして、インターンシップで高い評価を得た学生に対しては、通常ルートとは別の「早期選考」に招待されたり、本選考の一次面接が免除されたりといった優遇措置が講じられることが少なくありません。
これは、企業にとって、短時間の面接だけでは見極めきれない学生の素顔や能力を、インターンシップという実践的な場でじっくりと確認できるというメリットがあるためです。
学生にとっても、早期に内定を獲得できるチャンスであると同時に、自分を深く理解してくれた企業で働けるという安心感に繋がります。
そのため、多くの学生が「本選考のつもりで」真剣にインターンシップに臨んでおり、これがプログラム全体の質の向上にも繋がっています。
高い倫理観が求められる
医薬品・医療業界のインターンシップに参加する上で、忘れてはならない特徴が、参加者に「高い倫理観」が求められるという点です。
この業界が扱う医薬品や医療機器は、人々の生命や健康に直接的な影響を与えるものであり、一つのミスや誤った情報が深刻な事態を引き起こしかねません。
そのため、企業は製品の品質や情報の正確性に対して、極めて厳格な基準を設けています。
インターンシップにおいても、その企業文化は反映されます。
例えば、グループワークで新薬のプロモーション戦略を考える際にも、単に売上を伸ばすことだけを考えるのではなく、患者さんの利益を最優先し、法令や倫理規定を遵守するという視点が不可欠です。
また、守秘義務の遵守も徹底されます。
インターンシップで知り得た未公開の新薬情報や企業戦略などを、安易に口外することは決して許されません。
選考の段階から、エントリーシートの記述や面接での受け答えを通じて、その人の誠実さや真摯な姿勢が厳しく見られています。
専門知識やスキル以前に、人として信頼できるかどうかが問われる、それがこの業界の大きな特徴なのです。
【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療でインターンシップに参加するメリット
医薬品・医療業界のインターンシップに参加することは、この業界を志望する学生にとって計り知れないメリットをもたらします。
まず最大のメリットは、ウェブサイトや説明会だけでは決して得られない、業界や企業の「リアル」を深く理解できることです。
社員の方々と共に働き、議論を交わす中で、仕事のやりがいや厳しさ、職場の雰囲気などを肌で感じることができます。
これは、入社後のミスマッチを防ぎ、本当に自分に合った企業を見つける上で極めて重要です。
次に、実際の業務に近い課題に取り組むことを通じて、自身の適性を客観的に見極められる点も大きなメリットです。
例えば、MR職のロールプレイングを体験してみて、「人と話すのは好きだが、専門知識を論理的に説明するのは苦手かもしれない」といった気づきを得られるかもしれません。
こうした自己分析は、その後のキャリア選択の精度を格段に高めてくれます。
さらに、インターンシップで出会う社員の方々や、全国から集まる意識の高い他の学生との繋がりは、将来のキャリアにおいて貴重な財産となります。
同じ目標を持つ仲間と情報交換をしたり、社会人の先輩からアドバイスをもらったりする経験は、就職活動を進める上での大きな支えとなるでしょう。
業界・企業理解が深まる
インターンシップに参加する最大のメリットは、業界や企業への理解が圧倒的に深まることです。
皆さんが普段見ている企業のホームページや採用パンフレットには、もちろん有益な情報が書かれていますが、それはあくまで企業の「表の顔」に過ぎません。
インターンシップでは、その裏側にあるリアルな姿に触れることができます。
例えば、社員の方々が日々どのようなスケジュールで働き、どのような課題に直面し、それをどう乗り越えているのかを間近で見聞きすることができます。
新薬開発の現場で、研究者たちが試行錯誤を繰り返す姿や、MRが医師との信頼関係を築くために地道な努力を重ねる様子を知ることで、仕事に対するイメージはより具体的で血の通ったものになるでしょう。
また、複数の企業のインターンシップに参加すれば、それぞれの社風や価値観の違いも明確になります。
「チームワークを重視する文化」や「個人の裁量を尊重する文化」など、言葉だけでは分からない雰囲気の違いを肌で感じることで、自分が本当に心地よく、かつ成長できる環境はどこなのかを見極めることができます。
この深いレベルでの理解こそが、納得感のある企業選びの土台となるのです。
自身の適性を見極められる
「この仕事は本当に自分に向いているのだろうか?」就職活動を進める中で、誰もが一度は抱く疑問です。
医薬品・医療業界のインターンシップは、この問いに対する答えを見つけるための絶好の機会を提供してくれます。
頭の中で仕事内容を想像するのと、実際に体験してみるのとでは、得られる感覚が全く異なります。
例えば、華やかなイメージのあるMR職も、インターンシップで模擬営業を体験してみると、膨大な専門知識のインプットや、多忙な医師とのアポイント調整といった地道な努力が不可欠であることに気づくでしょう。
一方で、研究職のインターンシップに参加し、チームで議論しながら課題を解決していくプロセスに、一人で黙々と進める大学の研究とは違う面白さや、自分の新たな強みを発見するかもしれません。
このように、実際の業務に近いプログラムを通じて、仕事の楽しい部分だけでなく、厳しい側面や泥臭い部分も含めて体感することができます。
その上で、「それでもこの仕事がしたい」と思えるのか、あるいは「少しイメージと違ったな」と感じるのか。
このリアルな手触り感のある自己分析こそが、入社後のミスマッチを防ぎ、長期的なキャリアの成功に繋がるのです。
人脈を形成できる
インターンシップに参加するメリットは、企業や仕事内容の理解に留まりません。
そこで得られる「人脈」は、今後の就職活動、ひいては社会人生活全体において、かけがえのない財産となり得ます。
まず、現場で働く社員の方々と直接繋がりを持てることは非常に貴重です。
インターンシップ中に親しくなった社員の方に、後日OB・OG訪問をお願いしたり、選考に関するアドバイスを求めたりできる可能性があります。
現場のリアルな声を聞けるだけでなく、自分のことを理解してくれている先輩の存在は、精神的な支えにもなるでしょう。
さらに、もう一つの重要な出会いが、共にインターンシップに参加する他の学生たちです。
全国から集まった、同じ業界を志す優秀な学生と数日間を共に過ごし、グループワークで協力したり、夜に情報交換をしたりする経験は、大きな刺激になります。
彼らがどのような視点で企業を見ているのか、どのような準備をしているのかを知ることは、自分の現在地を確認し、視野を広げるきっかけになります。
ここで築いた友情は、就職活動中はもちろん、社会に出てからもお互いを高め合える、一生の繋がりへと発展していくかもしれません。
【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療でインターンシップを実施している企業(25年6月時点)
医薬品・医療業界では、国内の大手から外資系、専門領域に特化した企業まで、数多くの会社が魅力的なインターンシップを実施しています。
どの企業のインターンシップに参加するかは、自分のキャリアプランや興味のある分野を考える上で非常に重要です。
例えば、国内最大手の武田薬品工業は、グローバルな環境で創薬のダイナミズムを体感できるプログラムを提供しており、世界を舞台に活躍したい学生から人気を集めています。
一方で、アステラス製薬は、特定の疾患領域における深い専門性と、患者さん中心の医療を実現するという強い理念を学ぶことができます。
また、医療機器業界に目を向ければ、テルモのような企業が、カテーテル治療など自社のコア技術を通じて、いかに医療の未来に貢献しているかを体験できるプログラムを用意しています。
これらの企業は、それぞれ異なる強みや文化を持っており、インターンシップの内容にもその特色が色濃く反映されています。
단순히企業の知名度だけで選ぶのではなく、各社のインターンシップがどのようなコンセプトで、学生に何を学んでほしいと考えているのかをしっかり読み解き、自身の目的と合致する企業を選ぶことが、有意義な経験に繋げるための鍵となります。
ここでは代表的な3社を例に挙げますが、これ以外にも数多くの素晴らしい企業が存在するため、ぜひ積極的に情報収集を行ってください。
武田薬品工業株式会社
武田薬品工業は、日本を代表する研究開発型のグローバル製薬企業です。
特に「がん」「希少疾患」「ニューロサイエンス(神経精神疾患)」「消化器系疾患」の4つを重点領域とし、革新的な医薬品の創出に注力しています。
同社のインターンシップは、そのグローバルな事業展開と研究開発力の高さを体感できるプログラムが特徴です。
例えば、研究開発職のインターンシップでは、神奈川県にある湘南研究所の最先端の研究施設で、世界中の研究者と連携しながら進められる創薬研究の一端に触れることができます。
MR職や開発職のプログラムにおいても、グローバルな視点でのマーケティング戦略や開発戦略を考えるケーススタディが組まれることが多く、世界基準の仕事の進め方を学ぶことができます。
また、多様なバックグラウンドを持つ社員との交流を通じて、ダイバーシティを重視する企業文化を感じ取れるのも魅力です。
世界を舞台に、アンメットメディカルニーズ(いまだ満たされていない医療ニーズ)に応えたいという高い志を持つ学生にとって、武田薬品工業のインターンシップは、自身の将来像を具体的に描くための絶好の機会となるでしょう。
アステラス製薬株式会社
アステラス製薬は、「最先端の科学を追求し、患者さんのために価値を創造する」ことをビジョンに掲げる、研究開発型の製薬企業です。
特に、がん、泌尿器、移植・免疫といった領域で高い専門性を誇り、ユニークな作用機序を持つ新薬を数多く生み出しています。
同社のインターンシップは、科学的な探求心と、患者さんへの貢献意識の両方を深く体感できる点が特徴です。
研究職のインターンシップでは、一つの技術や疾患領域を深く掘り下げるテーマが設定され、専門性の高いディスカッションを通じて科学の面白さを再認識できます。
また、職種を問わず、プログラム全体を通して「ペイシェント・セントリシティ(患者さん中心)」という考え方が根底に流れています。
例えば、ケーススタディでは、単に薬を売る戦略を考えるのではなく、「その薬が患者さんの生活をどのように変えるのか」という視点が常に求められます。
論理的思考力や専門性に加え、人々の痛みに寄り添い、真に価値ある医療を届けたいという強い想いを持つ学生にとって、アステラス製薬の企業文化や仕事への姿勢は、大きな共感を呼ぶものでしょう。
インターンシップを通じて、その理念をぜひ肌で感じてみてください。
テルモ株式会社
テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、100年以上にわたり日本の医療を支えてきた総合医療機器メーカーです。
体温計や血圧計といった身近な製品から、心臓手術に使われるカテーテルや人工心肺装置といった高度な医療機器まで、非常に幅広い製品群を手掛けているのが特徴です。
同社のインターンシップでは、「ものづくり」の精神と、医療現場への深い貢献を体験できるプログラムが用意されています。
技術系のインターンシップでは、製品の設計開発や生産技術の改善といったテーマに取り組み、医療機器に求められる高い品質と安全性をいかにして実現するかを学びます。
営業系のインターンシップでは、医師や看護師といった医療従事者とどのように信頼関係を築き、チーム医療の一員として貢献していくかを、ロールプレイングなどを通じて実践的に学びます。
医薬品メーカーとは異なり、自社の「製品」というモノを介して医療に貢献する面白さや難しさを感じられるのが、テルモのインターンシップの大きな魅力です。
医療の質の向上に、技術力やコミュニケーション能力で貢献したいと考える学生にとって、最適な学びの場となるでしょう。
【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療のインターンに合格するためのポイント
医薬品・医療業界のインターンシップは、その人気と専門性の高さから、選考の倍率が高くなる傾向にあります。
しかし、ポイントをしっかりと押さえて対策すれば、合格の可能性を大きく高めることができます。
まず最も重要なのは、徹底した「企業研究」と「自己分析」です。
数ある企業の中で「なぜこの会社でなければならないのか」を、自身の経験や価値観と結びつけて具体的に語れるように準備しましょう。
そのためには、企業のウェブサイトを読み込むだけでなく、中期経営計画や統合報告書にまで目を通し、その企業が目指す方向性や社会における役割を深く理解することが不可欠です。
次に、その熱意と論理性をエントリーシート(ES)で的確に表現することが求められます。
「なぜこの業界に興味を持ったのか」「インターンシップで何を学び、どう成長したいのか」といった問いに対し、誰かの受け売りではない、自分自身の言葉で説得力のあるストーリーを構築しましょう。
そして最終関門である面接では、自信を持ってハキハキと話すコミュニケーション能力はもちろんのこと、人の命に関わる業界の一員を目指す者としての「誠実さ」や「真摯な姿勢」を示すことが何よりも重要です。
これらのポイントを意識して、万全の準備で選考に臨んでください。
企業研究と自己分析を徹底する
医薬品・医療業界のインターンシップ選考を突破するための全ての土台となるのが、徹底した企業研究と自己分析です。
なぜなら、面接官が最も知りたいのは「あなたは、なぜ数ある企業の中から『ウチ』のインターンシップに参加したいのですか?」という問いへの、あなた自身の答えだからです。
この問いに説得力を持って答えるためには、まず企業のことを深く知らなければなりません。
事業内容や製品はもちろんのこと、その企業が掲げる理念やビジョン、そして今どのような社会課題の解決を目指しているのかを、統合報告書やニュースリリースまで読み込んで理解しましょう。
その上で、自己分析を行います。
「自分はどのような経験をしてきて、何を大切にしているのか」「将来、仕事を通じて何を成し遂げたいのか」。
この2つを深く掘り下げ、企業の目指す方向と自分の志向がどこで重なるのか、その接点を見つけ出すのです。
例えば、「希少疾患に苦しむ人々を助けたいという企業の理念に、ボランティア活動で感じた想いが重なった」といった具体的なエピソードを交えて語ることで、あなたの志望動機は一気に深みと熱意を帯びるはずです。
この作業を疎かにして、合格はあり得ません。
エントリーシート(ES)で熱意と論理性を伝える
エントリーシート(ES)は、あなたの想いを企業に伝える最初の、そして極めて重要なステップです。
数多くの応募者の中から「この学生に会ってみたい」と思わせるためには、熱意と論理性の両方を兼ね備えた文章を作成する必要があります。
まず「熱意」とは、単に「頑張ります」と書くことではありません。
「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業なのか」という問いに対して、あなた自身の原体験や具体的なエピソードを交えながら、自分だけのストーリーとして語ることで伝わります。
例えば、身近な人が病気を克服した経験から医療への関心を抱いた話や、大学の研究で特定の疾患領域に興味を持った話など、あなたにしか書けないことを盛り込みましょう。
次に「論理性」です。
志望動機や自己PRといった各設問に対して、「結論ファースト」で書き始め、その後に具体的な根拠やエピソードを続ける構成を意識してください。
「私の強みは〇〇です。
なぜなら、△△という経験で□□という成果を出したからです」というように、誰が読んでも分かりやすい文章構造を心掛けることが重要です。
この熱意と論理性が両立したESこそが、面接への切符を掴む鍵となります。
面接ではコミュニケーション能力と誠実さを示す
エントリーシートを突破し、次に待っているのが面接です。
面接官は、ESに書かれた内容が本物であるかを確認すると同時に、あなたの人柄やポテンシャルを見ています。
ここで重要になるのが、「コミュニケーション能力」と「誠実さ」です。
コミュニケーション能力とは、単に流暢に話すことではありません。
面接官の質問の意図を正確に汲み取り、的確かつ簡潔に答える「対話力」が求められます。
自信を持ってハキハキと話すことはもちろん大切ですが、相手の話を真摯に聞く姿勢も同様に重要です。
そして、医薬品・医療業界の選考で特に重視されるのが「誠実さ」です。
人の命や健康に深く関わる仕事だからこそ、信頼できる人柄かどうかが厳しく評価されます。
分からない質問に対して、知ったかぶりをせず「勉強不足で申し訳ありません。
持ち帰って調べます」と正直に答えられる素直さや、一つひとつの質問に対して真摯に向き合い、丁寧に言葉を選んで答えようとする姿勢は、必ず面接官に良い印象を与えます。
スキルや知識も大切ですが、最終的には「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかが合否を分けるのです。
【医薬品・医療のインターンシップ】医薬品・医療のインターンシップに関するよくある質問
ここまで医薬品・医療業界のインターンシップについて詳しく解説してきましたが、まだ個別の疑問や不安を抱えている方もいるかもしれません。
特に、専門性が高いイメージがあるため、「文系の自分でも参加できるのだろうか」「どの程度の専門知識が必要なのだろうか」といった質問は、毎年多くの学生から寄せられます。
結論から言うと、文系学生が活躍できるフィールドは数多く存在し、過度に心配する必要はありません。
また、インターンシップの選考は人気が高く、倍率が高いことは事実ですが、これも正しい準備と対策を行えば、十分に乗り越えることが可能です。
大切なのは、漠然とした不安を抱えたままにせず、一つひとつの疑問を解消し、具体的な行動に移していくことです。
ここでは、特に多くの学生が疑問に思う3つの質問を取り上げ、具体的にお答えしていきます。
これらのQ&Aを通じて、皆さんが抱える最後の不安を解消し、自信を持ってインターンシップへの第一歩を踏み出すための後押しができれば幸いです。
正しい情報を知ることが、不安を自信に変える最良の方法です。
さあ、一緒に最後の疑問を解決していきましょう。
文系でも参加できるインターンシップはありますか?
「医薬品・医療業界は理系のイメージが強いけれど、文系でも参加できるインターンシップはあるの?」という質問は非常によく聞かれます。
答えは、もちろん「YES」です。
医薬品や医療機器が患者さんの元に届くまでには、研究開発だけでなく、多くの文系出身者が活躍するプロセスが存在します。
その代表格が、医師や薬剤師に医薬品の情報を提供するMR(医薬情報担当者)や、医療機器を病院に提案する営業職です。
これらの職種のインターンシップでは、法学、経済学、文学部などで培われる高いコミュニケーション能力や論理的思考力、情報収集・分析能力が大いに活かせます。
実際に、文系出身でトップセールスとして活躍する社員は数多くいます。
また、本社機能である人事、経理、法務、広報、経営企画といったコーポレート部門でもインターンシップが募集されることがあります。
これらの部門は、会社の土台を支える重要な役割を担っており、学部学科を問わず応募が可能です。
重要なのは「文系だから」と諦めるのではなく、自分の強みがどの職種で活かせるのかを考え、積極的に情報を探しにいく姿勢です。
文系学生ならではの視点や能力を求めている企業は、間違いなく存在します。
専門知識はどのくらい必要ですか?
「インターンシップに参加するにあたり、どの程度の専門知識が必要ですか?」という不安を感じる学生は少なくありません。
これは職種によって大きく異なります。
まず、研究職や開発職の一部の専門的なプログラムでは、大学院レベルの深い知識や研究経験が求められる場合があります。
募集要項に「〇〇分野の専攻者対象」といった記載がある場合は、それに準じた知識が必要と考えるべきでしょう。
しかし、それ以外の多くの職種、特にMR職や営業職、企画職などのインターンシップでは、現時点で完璧な専門知識を持っていることは求められていません。
企業側も、学生がまだ学んでいる途中であることは十分に理解しています。
それ以上に重視されるのは、「新しい知識を積極的に学ぼうとする意欲」や「物事の本質を理解しようとする知的好奇心」です。
もちろん、業界の動向やその企業が扱う製品、関連する疾患について、自分で調べられる範囲で事前に勉強しておくことは、熱意を示す上で非常に重要です。
しかし、完璧である必要はありません。
知らないことがあれば、インターンシップの場で素直に質問し、吸収しようとする姿勢こそが評価されるのです。
インターンシップの選考は難しいですか?
「医薬品・医療業界のインターンシップは人気が高く、選考を通過するのは難しいのではないか」と心配する声もよく聞きます。
結論から言えば、決して簡単ではありません。
社会貢献性の高さや安定性から、毎年多くの優秀な学生が応募するため、倍率が高くなるのは事実です。
特に、本選考に直結するような内容の濃いプログラムや、募集人数の少ない研究職のインターンシップは、難易度が高くなる傾向にあります。
しかし、必要以上に恐れることはありません。
なぜなら、企業は単に学歴や成績だけで合否を決めているわけではないからです。
この記事で解説してきたように、「なぜこの業界、この企業でなければならないのか」という明確な志望動機、自身の経験に基づいた自己PR、そして仕事への熱意と誠実な人柄を、エントリーシートや面接でしっかりと伝えることができれば、十分に合格のチャンスはあります。
周りの学生と比較して焦るのではなく、自分自身の軸をしっかりと持ち、一つひとつ丁寧な準備を積み重ねることが何よりも大切です。
難易度が高いからこそ、それを乗り越えた経験は大きな自信となり、その後の本選考にも必ず活きてきます。
【医薬品・医療のインターンシップ】まとめ
本記事では、医薬品・医療業界のインターンシップについて、その全体像から具体的な対策までを網羅的に解説しました。
この業界は、高い専門性と倫理観が求められる一方で、人々の命と健康に貢献できる大きなやりがいと、安定した将来性を持つ魅力的なフィールドです。
インターンシップは、そのリアルな姿を知り、自身の適性を見極め、キャリアの可能性を広げるための絶好の機会です。
ぜひこの記事を参考に、万全の準備を整え、自信を持って挑戦してください。
あなたのその一歩が、未来の医療を支える大きな力になるかもしれません。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート