就活のために4年で休学するのってアリ?それとも逃げ?休学した場合の就活例とやるべきことを解説

就活のために4年で休学するのってアリ?それとも逃げ?休学した場合の就活例とやるべきことを解説

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就活のために休学するのってアリ?それとも逃げ?

結論、就活のために休学を選ぶことは、決して逃げではありません。

むしろ、自分の将来と真剣に向き合い、納得のいく将来を築くための前向きな選択肢のひとつです。

現在の就職活動は早期化が進み、十分な準備をしないまま選考に臨む学生も少なくありません。

その中で「準備が足りない」「もっと自分を深掘りしたい」と感じたときに、時間を確保するために休学を検討する学生の数は年々増えているといいます。

休学をすることで、ガクチカや自己PRの元となる経験を積むことができますし、学業との兼ね合いを気にすることなく就活スケジュールを立てることができるため、有利に進む場面もあるでしょう。

しかし、休学には計画性や多大なお金、時間が求められます。

自分の納得のいく選択をすることが最も大切なため、焦らず、自分のペースで歩む勇気を持ちましょう。

大学4年で休学すると就活はどうなる?

大学4年での休学はリスクが大きいように感じるかもしれませんが、きちんと計画を立てれば、就活において大きなメリットになり得ます。

例えば、休学期間中に自己分析や業界研究を徹底的に行うことで、志望企業や職種に対する理解を深めることができます。

また、資格取得やインターンシップなどに取り組むことで、実践的なスキルや経験をガクチカ・自己PRなどでアピールできるようになるでしょう。

ただし、企業によっては「なぜ休学したのか?」という質問をされることがありますので、その理由や期間中に取り組んだことを明確に伝えられるよう準備しておくことが大切です。

休学は将来に向けて時間を投資する、という選択です。

大学4年前期に休学する場合の就活例

大学4年の前期に休学をするのは、就活をするにあたって自分の市場価値を高める非常に良い手段のひとつです。

大学4年前期に休学する場合の就活例
  1. 4年の後期から就活をする
  2. 休学中に就活をする
  3. 来年度の夏に就活をする

このタイミングでの休学は、これまでの学生生活を振り返りながら、今後の就活や進路にじっくり向き合える貴重な時間になります。

特に、3年生までに就活の軸が定まらなかった場合や、準備不足を感じている場合には、一度立ち止まって自分と向き合う時間を作る目的で休学するのもよいでしょう。

ここでは、大学4年前期に休学した場合に考えられる3つの就活スタイルをご紹介します。

それぞれの特徴を理解し、自分に合った選択肢を見つける参考にしてください。

①大学4年の後期から就活をする

大学4年の前期に休学し、その期間を活用して自己分析や業界研究をじっくりと進める方法になります。

特に早期選考に乗り遅れてしまったと感じている方にとっては、立て直しのチャンスになります。

この期間に、将来のビジョンを明確にし、自分に合った企業の見極めに時間を使うことで、後期からの就活を有利に進めることができます。

また、資格取得やスキル習得にも時間を割けるため、履歴書やエントリーシートでアピールできるポイントも増えるでしょう。

就職活動はタイミングがすべてではありません。

秋採用や通年採用といったチャンスを活かし、自信を持って選考に臨めるよう、前期の休学を充実した準備期間にしていきましょう。

②休学中に就活をする

休学期間中に海外留学や長期インターンシップに挑戦し、その経験を活かして就活に臨むという就活生も増えてきています。

休学して落ち着いた心境で就活をすることには、視野を広げるだけでなく、自分の強みや価値観を明確にするうえでも大きなメリットがあります。

たとえば、休学期間を使って培った異文化理解力や実践的なビジネススキルは、多くの企業で高く評価されます。

帰国・復学後には、通常のスケジュールで就活に参加することも可能ですし、早期から情報収集を行えば、準備の遅れを感じることなく進められるでしょう。

休学中の経験は、なぜ休学したのかさえ自信を持って答えられる状態にしておけば、エントリーシートや面接での説得力あるエピソードにもなります。

貴重な時間をどう活かすかが大切ですので、自分なりの目標を持って行動することが成功へのカギです。

③来年度の夏に就活をする

休学によって1年先送りにした形で、翌年度の夏インターンや秋の選考に向けて準備を始めるケースもあります。

この場合、現在の就活スケジュールを観察しながら余裕を持って動けるため、自分のペースで着実に準備を進められるのが大きな利点です。

たとえば、今年の選考動向を分析し、先輩の体験談から学ぶことで、翌年の選考において戦略的に動くことができます。

近年では休学や留学をする学生が増えている影響もあってか、5月入社、9月入社を許すなど、入社時期を柔軟に対応する企業も増えてきています。

大学4年の前期に休学をする場合は、何月入社を目指して就活するかどうかもひとつ大きな決断になるでしょう。

大学4年後期に休学する場合の就活例

大学4年の前期に本選考を経験し、その後に後期で休学するという選択肢も、近年では珍しくなくなってきました。

大学4年後期に休学する場合の就活例
  1. 前期で内定を獲得してから休学する
  2. 前期で選考を受けて納得いく内定が出なければ翌年に再チャレンジ
  3. 休学中に秋採用、二次募集をゆっくり狙う

このパターンでは、前期に得た成果を踏まえたうえで、後期を有意義な時間として活用できるのが特徴です。

たとえば内定を得たあと、社会人に必要なスキルを高める期間としたり、あるいは納得のいく内定に届かなかった場合に再チャレンジの準備期間としたりと、状況に応じた柔軟な過ごし方が可能です。

しかしそれ以外にも、大学4年後期に休学する際におすすめしたい就活の進め方があります。

ここでも3つの進め方を解説していきます。

①前期で内定を獲得してから休学する

大学4年の前期に本選考へ参加し、内定を得たうえで後期を休学するスタイルをとる学生は少なくありません。

入社までに時間の猶予ができることで、その期間を社会人としての準備にあてられるのが大きなメリットです。

たとえば、ビジネスマナーの習得やPCスキルの向上、英語などの語学力アップ、仕事に必要となる難易度の高い資格取得に取り組む方が多いですね。

また、趣味や旅行を通じてリフレッシュし、新たなスタートに備えるのもひとつの考え方です。

時間的にも精神的にも余裕があるこの期間を、自分の成長につなげることができれば、社会人生活のスタートダッシュにもつながります。

②前期で選考を受けて納得いく内定が出なければ翌年に再チャレンジ

前期に本選考を受けたものの、希望する企業からの内定が得られなかった場合に、後期で休学を選び、翌年度に再チャレンジするという選択を取る人もいます。

いわゆる「就活留年(就職留年)」の形になりますが、現在ではこのスタイルを選ぶ学生も増えています。

重要なのは、休学することにした期間をどう活用するかです。

自己分析の見直しや、エントリーシートの質を高める対策、面接練習に加えて、実際に企業でのインターン経験を積むことも効果的ですが、それ以外にも、海外に入って知見を広めたり、ボランティア活動に参加して新たなガクチカを作ったり、というのもおすすめです。

失敗を経験と捉え、自分を磨く時間にすることで、翌年の就活においてより自信を持って臨めるようになるでしょう。

前向きな気持ちを持って、丁寧に準備を重ねていくことが成功への鍵です。

③休学中に秋採用、二次募集をゆっくり狙う

後期に休学をしながら、秋採用や通年採用などの遅めの選考に焦らず参加する方法もあります。

このパターンでは、就活を続けながらも精神的な余裕を持って行動できるため、自分に本当に合った企業をじっくり見極めることができます。

特に、スタートダッシュでうまくいかなかった方や、もう少し準備が必要と感じている就活生にとっては、自分のペースを取り戻せる貴重な期間となるでしょう。

また、一般的な選考時期とは異なる採用枠だからこそ、企業側もより個性や適性を重視してくれる傾向があります。

焦らず、今の自分にできることをひとつずつ積み重ねていく姿勢が、次のチャンスにしっかりつながっていくはずです。

大学4年生の1年間休学する場合の就活例

大学4年生の1年間を丸ごと休学し、その期間を就職活動や市場価値向上にあてるという選択も、キャリア形成のひとつの方法です。

大学4年生の1年間休学する場合の就活例
  1. 休学中に就活を本格的に行う
  2. 休学中は市場価値を高め来年度に就活を行う
  3. 3年までに内定を獲得して休学をする

この選択は、いったん立ち止まって自分の将来と向き合い、しっかりと準備する時間を持ちたいという方におすすめです。

1年間というまとまった時間を使えば、自己分析の精度を高められるのはもちろん、インターンや社会人経験を積んだり、難易度の高い資格の取得に挑戦したりと、深みのあるアピールポイントを作ることができます。

どのような過ごし方をするかは人それぞれですが、自分の目標を明確にし、その実現に向けて行動することが重要です。

ここでは、大学4年生の1年間休学する場合の就活例を3つ紹介します。

①休学中に就活を本格的に行う

1年間の休学期間をフルに使って就活に集中するスタイルは、自分のペースでじっくりと将来のビジョンを見つめ直したい方に適しています。

大学の授業に縛られないため、企業研究やOB・OG訪問、エントリーシートのブラッシュアップなどにしっかりと時間をかけることができます。

また、長期インターンに参加することで、実務を通じて自身の適性や働き方を深く理解できるのも大きなメリットとなるでしょう。

休学中に就活をがっつり行う場合は、休学中の1年間、大学4年生の1年間と2年間にわたって春入社や秋入社といった多様な採用時期に合わせて活動できるため、柔軟な戦略が取れる点も魅力です。

十分な準備と経験を積んでから選考に臨むことで、自信を持って自分をアピールできるようになります。

②休学中は市場価値を高め来年度に就活を行う

1年間の休学をスキルアップや実務経験の獲得に活用し、そのうえで翌年度の就活に挑む方法もあります。

たとえば、中小企業やベンチャー企業での長期インターンに参加することで、実践的なスキルやビジネスマインドを習得できます。

実際に弊社(株式会社HR team)でも長期インターン生を採用しているのですが、休学中に長期インターンに参加し、営業成績トップになった実績を持って就活に臨んだ結果、超大手企業から複数社内定を獲得した学生もいらっしゃいました。

市場価値を高めたうえで臨む就活は、より広い選択肢の中から自分に合った道を選べることにつながります。

特に大手企業への入社を本気で狙っているけれど、今の自分では能力が足りない、と考えている方にはおすすめの就活の進め方となります。

③3年までに内定を獲得して休学をする

大学3年生の段階で早期選考に参加し、内定を得たうえで大学4年生の1年間を休学するという方法もあります。

この場合、新卒扱いを維持したまま時間的な余裕を確保できるため、社会人に向けた準備を丁寧に進めることができます。

たとえば、志望業界に関する知識を深めたり、インターンやアルバイトで実務経験を積んだりすることで、入社後のギャップを減らすことが可能です。

また、TOEICや国家資格の取得、エントリーシートや面接の振り返りを通じて、さらなるブラッシュアップも図れます。

早期に内定を得た安心感をベースに、自分自身の成長に集中できるこの期間は、貴重な時間となるでしょう。

ただし、入社が1年遅れることになるため、必ず内定先の企業に確認を取るようにしましょう。

就活における休学するメリット

就活のために休学することには、実はさまざまなメリットがあります。

就活における休学するメリット
  1. 就活準備の時間がたっぷり取れる
  2. 実績を積む期間が作れる
  3. 自分のペースで就活ができる

時間的な余裕が生まれることで、自分と向き合う時間やキャリアを見つめ直す機会を持てる点は、大きな魅力といえるでしょう。

特に、準備不足を感じていたり、就活の軸が定まっていなかったりする場合、立ち止まってじっくり考えることが後の成功につながることもあります。

また、休学中に実務経験や資格を取得することで、エントリーシートや面接で語れる内容を増やしたり濃くしたりすることも可能です。

ここでは、就活における、休学するメリットを紹介していきますので、休学するかどうか迷っている方はぜひ参考にしてください。

就活準備の時間がたっぷり取れる

就活を進めるうえで、「時間」は何よりも貴重なリソースです。

休学をすることで、自己分析や業界研究、エントリーシートの添削、面接対策といった準備にじっくりと取り組むことができます。

特に、就活が本格化する前にしっかりと土台を築いておくことで、エントリーする企業の選定や志望動機の作成がスムーズになり、自信を持って選考に臨むことができます。

また、OB訪問やイベント参加の機会も増やせるため、より多くの情報や人脈を得ることが可能です。

慌ただしく準備を進めるよりも、丁寧に積み重ねた方が結果的に納得感のある就活になります。

時間の余裕は、質の高い準備につながる大きな強みです。

実績を積む期間が作れる

休学期間中は、普段の授業や課題に追われることがないため、新たな経験や実績を積むチャンスに恵まれます。

たとえば、長期インターンに参加して実務経験を積んだり、ボランティア活動や学生団体でのプロジェクトに取り組んだりと、就活で語れるエピソードを自ら作り出すことができます。

こうした実績は、履歴書や面接においても強力なアピール材料となり、自分の「行動力」や「課題解決力」を具体的に示すことが可能です。

また、新しい環境での挑戦を通じて、自分の強みや課題にも気づくことができ、今後の成長にもつながります。

単に就活の準備をするだけでなく、実際の行動で得られる経験こそが、キャリア形成において大きな財産になります。

自分のペースで就活ができる

休学することで、周囲のスケジュールに振り回されず、自分のペースで就活を進めることができます。

特に、「周りが内定を取り始めて焦る」「就活がうまくいかず落ち込んでしまう」といったプレッシャーから一度距離を置けるのは、心の安定にもつながります。

自分自身が納得できる形でキャリアを選びたい方にとって、この余裕はとても重要です。

また、慌てて就職先を決めるのではなく、しっかりと企業研究や自己分析を行ったうえで、本当に自分に合った企業を見つけることができます。

納得のいく進路を選べることは、長い社会人生活においても大きな安心感となります。

自分のペースで進められることは、就活の成功におけるひとつの鍵です。

就活における休学するデメリット

一方で、就活のために休学することにはいくつかのデメリットも存在します。

就活における休学するデメリット
  1. 卒業が遅れる
  2. 「なぜ休学したのか?」を説明できないと選考でマイナスになる
  3. 復学後の単位取得や卒業論文との両立が大変になる

特に、卒業時期の遅れにより費用が増えることや、休学理由を明確に説明できない場合に選考で不利になる可能性など、計画性が求められることをデメリットとして上げる方は少なくないでしょう。

また、復学後には学業との両立が必要となるため、スケジュールの管理力も必要です。

メリットとデメリットの両面を冷静に比較しながら、自分にとって最善の選択をしていきましょう。

卒業が遅れる

休学を選ぶことで、当然ながら卒業時期は1年遅れることになります。

このことによって、学費や生活費、就活関連の交通費や宿泊費といった出費が増える可能性がある点には注意が必要です。

また、友人や同期よりも社会人生活のスタートが遅れることに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、単に「遅れる=悪いこと」と考えるのではなく、その分得られる準備期間や経験が将来的に自分の価値を高める投資となる可能性も十分にあります。

費用面も含めてしっかりと計画を立て、納得のいく理由がある休学であれば、ポジティブに受け止めることができるはずです。

「なぜ休学したのか?」を説明できないと選考でマイナスになる

休学の経験自体は珍しいものではありませんが、企業はその理由や過ごし方について必ずと言っていいほど質問してきます。

「目的があっての休学」であれば問題ありませんが、明確な理由や成果が説明できない場合、「就活から逃げたのではないか」と受け取られてしまう恐れがあり、面接官が納得する回答を事前に用意しておくことが必要です。

そのため、休学する際には「なぜそのタイミングで休学したのか」「休学期間中に何をしたのか」「どのような学びがあったのか」といった点を自分の言葉で語れるよう、あらかじめ整理しておきましょう。

休学の背景や成果をしっかり伝えることで、むしろ主体性や計画性をアピールできるチャンスにもなります。

復学後の単位取得や卒業論文との両立が大変になる

休学から復学した後は、卒業に向けた単位取得や卒業論文の準備など、学業面での負担が一気に増すことが多くあります。

さらに、就活の準備や継続も並行して行わなければならないため、スケジュール管理や体調管理がより一層重要になります。

特に、研究やゼミ活動が本格化するタイミングと就活が重なると、どちらにも全力を注ぎにくくなる場合もあるため、計画的な行動が求められます。

復学後のスケジュールを見越して、休学中にできるだけ多くの準備を進めておくことで、後の負担を軽減することができます。

先を見据えた行動が、休学を有意義なものにするためのポイントです。

就活のために休学中にやるべきこと

休学期間を有意義に過ごすためには、明確な目的を持って行動することが重要です。

就活のために休学中にやるべきこと
  1. 長期インターンに参加して実務経験を積む
  2. 資格取得やスキル習得に時間を使う
  3. OB訪問・企業研究・イベント参加などとにかく情報収集をする

特に、就活に直結する活動に取り組むことで、その後の選考で大きなアドバンテージを得ることができます。

休学中に実務経験が積める長期インターンに参加したり、志望業界に役立つ資格の取得、企業理解を深めるための情報収集などができると、就活でとても有利になる休学中の過ごし方だといえるでしょう。

このような活動を通じて、自分の適性や志望動機を明確にできれば、エントリーシートや面接でも説得力のあるガクチカ・自己PRを伝えることができるようになります。

時間を有効に使い、後悔のない休学期間にしていきましょう。

長期インターンに参加して実務経験を積む

休学中に長期インターンに参加することで、企業での実務を経験できるのは大きなメリットです。

特に、志望業界や職種が明確になっている場合、その分野でのインターン経験は選考において強力な武器になります。

例えば志望企業が営業職の場合、営業職の長期インターンをして実際に売り上げを上げた経験があれば、とても高い評価をもらえるでしょう。

インターンでは、業界のリアルな現場を知ることができるだけでなく、ビジネスマナーや報連相など、社会人に必要な基礎力を身につけることも可能です。

また、インターン先の企業で評価されることで、そのまま内定に直結するケースも少なくありません。

早い段階から積極的に行動し、経験を自分の強みに変えていきましょう。

資格取得やスキル習得に時間を使う

休学期間を活用して、資格取得やスキルの習得に取り組むことは、将来にわたって自分の強みになる非常に有意義な選択です。

たとえば、TOEICや簿記、ITパスポート、MOS、基本情報技術者などは、多くの業界で評価されやすく、エントリーシートや面接でも明確なアピールポイントとなります。

また、パソコンスキルやプレゼンテーション力、プログラミングなど、業界ごとに求められるスキルに合わせて学ぶことも大切です。

時間に余裕のある休学中だからこそ、焦らず計画的に学習を進められるのもメリットの一つです。

努力の積み重ねは必ず成果につながります。

自分の将来像に必要なスキルを逆算し、成長のための一歩を踏み出していきましょう。

OB訪問・企業研究・イベント参加などとにかく情報収集をする

休学期間中は、就活に関する情報収集にじっくりと時間をかけられる貴重なタイミングです。

まずおすすめしたいのは、OB・OG訪問です。

実際に働いている先輩から仕事のやりがいや社風を直接聞くことで、自分に合った企業のイメージが明確になります。

また、合同企業説明会やキャリアイベントなどに積極的に参加することで、業界全体の動きやトレンドを把握することも可能です。

加えて、企業のHPや採用情報、選考フローを把握しておけば、エントリー時の準備が格段にスムーズになります。

情報は就活において大きな武器です。

他の就活生との差をつけるためにも、情報の「量」だけでなく「質」にこだわって、主体的に動いていきましょう。

就活から逃げていると思われるNGな休学理由

休学は、自分のキャリアにとって有意義な時間にもなり得ますが、選考の場ではその理由や過ごし方が厳しく見られることがあります。

就活から逃げていると思われるNGな休学理由
  1. 必要性に欠けている
  2. 動機がない、または曖昧
  3. 精神的なストレスが理由

特に、面接官が「就活から逃げたのでは?」と感じてしまうような曖昧な休学理由は注意が必要です。

就職活動では「なぜその決断をしたのか」「何を得たのか」を問われるため、説明責任を果たせない休学はリスクになりかねません。

目的や意図が伝わりにくい理由は、誤解を招いてしまう可能性があります。

大切なのは、「休学した意味」と「その時間をどう活かしたのか」を自分の言葉でしっかり語れることです。

必要性に欠けている

客観的に見て、なぜ休学が必要だったのかが伝わらない場合、面接官からの印象は厳しくなりがちです。

たとえば、「友人と世界一周に行くために休学した」という経験は、本人にとっては貴重な体験であっても、説明が不十分であれば「遊んでいただけ」と受け取られてしまうリスクがあります。

休学をする際には、行動の背景や目的をきちんと整理し、それが自分の成長や将来にどうつながっているのかを伝えられるよう準備しておくことが大切です。

何を得たのかを具体的に話せれば、必要性が明確になり、面接官にも納得してもらいやすくなります。

動機がない、または曖昧

「とりあえず」「なんとなく」といった曖昧な動機で休学をしてしまうと、後になって苦労する可能性があります。

たとえば「自分探しのために旅に出たい」という理由も、一見ポジティブに聞こえるかもしれませんが、動機がはっきりしない場合には「就活から逃げたのではないか」と思われてしまうことも。

休学の目的がぼんやりしていると、選考での質問にうまく答えられず、不安を残す結果になりかねません。

休学を決めた時点での気持ちや考えを振り返り、それが今の自分にどうつながっているかを明確にすることが、説得力のある説明につながります。

精神的なストレスが理由

心身の不調による休学は、決して責められるものではありませんが、選考の場では「ストレス耐性」も見られているため、場合によってはマイナスに捉えられてしまうことがあります。

特に、「就職後にすぐ辞めてしまうのでは?」という懸念を持たれる可能性があるため、休学理由を伝える際には注意が必要です。

大切なのは、休学によって何を見つめ直し、どのように立て直したのかを丁寧に説明することです。

回復に向けて努力した過程や、休学後の前向きな行動を伝えることで、むしろ自己理解の深さや回復力をアピールできるチャンスにもなります。

就活中の休学に関するよくある質問(FAQ)

就活の中で休学という選択をしたとき、多くの方が感じる疑問や不安があります。

就活中の休学に関するよくある質問(FAQ)
  1. 就活をする中で休学が逃げだと言われてしまった場合は?
  2. 目的のない休学をしてしまった場合はどうすれば良い?
  3. 大学4年での休学は就活に悪影響?

「この決断は正しかったのか」「面接で不利にならないか」など、心配は尽きません。

ですが、どんな選択にも意味があるもの。

大切なのは、どのようにその選択と向き合ってきたかです。

ここでは、就活中によく聞かれる休学にまつわる疑問について、前向きな対処法を含めてお答えしていきます。

就活をする中で休学が逃げだと言われてしまった場合は?

もし面接の場で「休学は逃げだったのでは?」といった否定的な指摘を受けたとしても、そこで落ち込まずに気持ちを切り替えることが大切です。

すべての企業や面接官が同じ価値観を持っているわけではありません。

大切なのは、自分がその休学期間をどう過ごし、どんな学びを得たのかを自信を持って伝えることです。

また、意図や行動を振り返り、必要であれば面接後に内容を改善していくことも前向きな一歩です。

一度の評価にとらわれすぎず、自分を信じて次に活かしていきましょう。

目的のない休学をしてしまった場合はどうすれば良い?

もし当初は明確な目的がなく休学をしてしまったとしても、そのことを過度に恐れる必要はありません。

大切なのは、その期間をどう受け止め、どのように行動したかです。

たとえば、「最初は何もできなかったけれど、途中から勉強やアルバイトに取り組むようになった」「自分と向き合い、将来について真剣に考える時間になった」といった素直なエピソードも、しっかり伝えれば評価につながります。

無理に脚色するのではなく、休学を通して得た気づきや変化を自分の言葉で語ることが、面接官の心に響くポイントです。

大学4年での休学は就活に悪影響?

大学4年での休学には、確かに一部の企業から「計画性がないのでは?」と見られるリスクがあります。

また、同期と就活時期がずれることで、孤独感を感じる場面もあるかもしれません。

しかし、それはあくまで一面でしかありません。

大学4年生での休学でも、その理由が明確で、期間中に得た経験をしっかりとアピールできれば、むしろポジティブに捉えられることも十分あります。

大切なのは、「今この選択が自分にとって必要だった」と自信を持って言えることであり、そしてその選択をどう活かしてきたのかをしっかり伝えることです。

まとめ

就活における休学は、一見すると特別な選択に見えるかもしれませんが、実は多くの学生がそれぞれの事情や目標に応じて検討している現実的な選択肢です。

メリットもあればデメリットもありますが、どちらも事前に理解し、自分にとって納得のいく理由と計画を持つことが何より重要です。

休学を通して得た経験や成長は、あなたの個性となり、就活での強みになります。

不安や迷いがあったとしても、それは前に進もうとしている証拠です。

自分の選んだ道を信じて、一歩ずつ丁寧に歩んでいきましょう。

むしろ、自分の将来と真剣に向き合い、納得のいく将来を築くための前向きな選択肢のひとつです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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