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部活のガクチカからは協調性がアピールしやすい
部活のガクチカは、自分の強みとして協調性をアピールしやすいことがポイントです。
部活では、多くの場合周りと協力し合って行動する必要があるため、協調性やチームワーク、コミュニケーション能力が養われます。
積極的に力を入れて活動していれば、人を気遣ったりサポートしたりする協調性は自然と鍛えられるでしょう。
そのため、特に組織内での協力や連携を重視している企業を志望する際は、部活のガクチカはアピール内容として最適といえます。
部活のガクチカをアピールする際は、協調性を学んできたこと、自分の強みは協調性であることを積極的に述べましょう。
部活のガクチカで協調性がアピールできるエピソード例
では、実際に部活のガクチカで協調性をアピールする際は、具体的にどのようなエピソードを伝えると効果的なのでしょうか。
部活のガクチカのエピソードを取り上げる際は、協調性を伝えるうえで適切なエピソードをチェックしておきましょう。
主なエピソード例は以下のとおりです。
- ポジションが違うチームメンバーと協力して戦略を練った
- チーム内の対立を率先して解決した
- レギュラーと補欠の橋渡し役としてチームを団結させた
同じ部活のエピソードでも、協調性をアピールしやすいものとそうでないものがあるため注意が必要です。
では、以下から詳細を見ていきます。
ポジションが違うチームメンバーと協力して戦略を練った
部活のエピソードで協調性をアピールするなら、例えば、ポジションが違うチームメンバーと協力して戦略を練ったエピソードなどが効果的です。
自分と立場や役割が違う人と積極的に協力して成果につなげたというエピソードであれば、仕事においても、違う部署とスムーズに連携できると期待できるからです。
社会に出て働けば、自分と異なる役割や担当を持つ人同士で協力しなければならない場面には、たくさん直面することになります。
その中で積極的に協調性を発揮して行動できる人は、相手の立場も理解したうえで気を配りながら、スムーズに連携することができます。
お互いにできることをしたうえで協力体制を構築すれば、より業務を効率化させたり効果を最大化させたりできるため、仕事において協力や連携は必要不可欠です。
そのため、部活で異なるポジション同士で積極的に協力したエピソードがあれば、詳しく状況を説明したうえで協調性をアピールしましょう。
チーム内の対立を率先して解決した
協調性を部活のガクチカでアピールするときは、ほかには、チーム内の対立を率先して解決したエピソードが効果的といえます。
仲裁役・まとめ役として器用に立ち回り、チームをまとめたりトラブルを解決したりした経験は、仕事においても衝突を防ぐうえで役立つからです。
職場にはさまざまな意見・立場の人がいるため、皆が簡単に同じ考えを持つことはできません。
仕事をする際は、周りの人と意見が分かれ、衝突するなどのトラブルが起きることはあるでしょう。
だからこそ意見の調整役や場のまとめ役が必要であり、その役割ができることは多くの企業から評価されるといえます。
そのため、部活の中で意見をうまくまとめてきた経験がある人は、その状況を解決してきたエピソードを伝えることで協調性をアピールすると良いでしょう。
レギュラーと補欠の橋渡し役としてチームを団結させた
協調性を部活のガクチカの中でアピールする場合は、レギュラーと補欠の橋渡し役としてチームを団結させたエピソードを伝えるのも良いでしょう。
補欠だったとしても、チームの中で団結力を高めるために行動した姿勢を伝えれば、協調性を発揮して部活に力を入れてきたことがわかります。
部活をガクチカにする場合、このように自分が行ってきた努力や工夫を具体的に伝えられるのであれば、レギュラーとして成果に貢献したわけでない場合でも問題はありません。
補欠でも部活のために協調性を発揮して努力できることはさまざまあるため、エピソードを伝える際は、具体的な行動内容はしっかりとアピールする必要があります。
レギュラーと補欠の橋渡し役としてチームを団結させたエピソードを伝えれば、仕事においても、社内外で積極的に関係者と協力できると期待してもらえるはずです。
部活のガクチカで協調性をアピールする際のポイント
部活のガクチカで協調性をアピールするなら、より効果的に自分の強みや魅力を伝えるためにも、アピールする際のポイントをチェックしておきましょう。
主なポイントは以下のとおり3つあります。
- 部活内での自分の役割を明確にする
- 協調性を発揮した具体的なエピソードを伝える
- 協調性を入社後にどのように発揮するかを伝える
上記の点を意識し、より具体的に、わかりやすく状況を伝えることが重要です。
特にガクチカは、そのときの状況や行動の過程が重要視されるため、具体性が高いほど印象に残りやすくなります。
では、3つのポイントを詳しくチェックしていきましょう。
部活内での自分の役割を明確にする
部活のガクチカで協調性をアピールするなら、そのときの状況をわかりやすく伝えるためにも、部内での自分の役割を明確にする必要があります。
協調性を発揮しなければならない立場だったのか、そうではなかったが協調性を発揮したのか、によって印象や評価は変わってくるからです。
例えばキャプテンや教育係などの立場だった場合は、協調性を発揮して行動したというエピソードは、役割をしっかり全うしているため責任感なども伝わります。
これに対して、特にキャプテンなどの役割ではないものの協調性を発揮して積極的に行動したことをアピールした場合は、周りを見ながら主体的に必要な行動を取っていけることがわかります。
また、このように自分の役割やポジション、与えられている仕事内容などを明らかにしてアピールすれば、そのときの状況がよりわかりやすくなります。
内容が具体的なガクチカは採用担当者の記憶に残りやすくなるため、部活というほかと被りやすいエピソードでも、強いインパクトを与えられるでしょう。
協調性を発揮した具体的なエピソードを伝える
部活のガクチカで協調性をアピールする際は、エピソードをより具体的に説明する必要があります。
エピソードは、協調性を発揮した・自分の強みが協調性である、というアピールの証拠になる部分として非常に重要だからです。
エピソードが抽象的でわかりにくいと、本当に協調性が強みなのか判断しにくくなり、場合によっては嘘のエピソードなのではないかと思われてしまうこともあります。
そのため、エピソードを伝える際は具体性を持たせるうえで、最低限以下の点を詳しく説明しましょう。
- 直面した課題や問題
- 解決のために起こした行動
- 行動の結果・成果
以上の点を詳しく伝えたうえで、そのエピソード・経験を経て協調性を身につけた・高めたことをアピールすることが重要です。
特に、協調性を発揮して行動したことや工夫したことには、より焦点を当てて詳しく説明するようにしましょう。
協調性を入社後にどのように発揮するかを伝える
部活のガクチカで協調性をアピールするときは、アピールの締めくくりとして、入社後どのように協調性を発揮したいのかを伝えることが重要です。
単純に部活を頑張った・その中で協調性を身につけたというだけでは、アピールとしてインパクトが弱いからです。
就活の選考という自分をアピールする場である以上、ガクチカでは、最終的にその強みや経験を活かしてどう活躍したいのかを伝えることが重要になります。
その際は、志望する職種や仕事内容、企業理念、求められるスキルなどに触れてアピールすると効果的です。
企業に対してより理解を深めたうえでアピールしていることがわかるため、高評価につながります。
協調性という強みは、働くうえで活きるということが明確にわかってこそより好印象になるため、活かし方は具体的にアピールしましょう。
部活のガクチカで協調性をアピールする例文
部活のガクチカを就活でアピールする際は、協調性の強みをより明確に伝えるために、事前に例文をチェックしておくことも重要です。
そのためここからは、部活のエピソードで協調性をアピールするガクチカ例文をまとめていきます。
今回紹介する例文は以下のとおりです。
- 主将・キャプテンの例文
- マネージャーの例文
- 補欠の例文
このように役割やポジションに分けて例文を紹介しているため、参考にする際は、自分のエピソードに近いものをぜひチェックしてみてください。
主将・キャプテンの例文
例文
私が学生時代に力を入れたことは、バスケットボール部でキャプテンを務めたことです。
キャプテンになった当初は、チームは個々のプレースタイルが異なり、連携が取れずに試合で勝てない状況が続いていました。
そこで私は、チーム全員が意見を出しやすい環境を作るためにミーティングや意見交換の機会を増やし、プレーの改善点を話し合う時間を設けました。
また、練習メニューもメンバーと相談しながら積極的に調整し、それぞれの強みを活かせる戦術を取り入れました。
結果、チームの結束力が高まり、大会では目標としていたベスト4を記録することができました。
この経験を通じて、協調性を発揮して行動することの大切さを学びました。
入社後も周囲と積極的にコミュニケーションを取り、チームで高い成果を出せるよう努力していきます。
上の例文は、キャプテンを務めた部活のガクチカであるため、キャプテンとしてどのように立ち回ったのかを具体的に伝えている点がポイントです。
その行動がどのような成果につながったのかも詳しく伝えると効果的といえるため、例文のように「ベスト4になった」などと具体的にアピールしましょう。
マネージャーの例文
例文
私が学生時代に力を入れたことは、サッカー部でのマネージャー活動です。
チームのサポートをする中では、選手とマネージャー間の情報共有が不十分な状態で、練習や試合運営に支障が出る場面がありました。
そこで私は、選手と監督の間に立ったうえで練習メニューや試合スケジュールを整理し、チーム全体に共有する仕組みを作りました。
また、選手一人ひとりと積極的にコミュニケーションを取り、コンディション管理にも貢献しました。
結果、チームの運営が円滑になり、選手からは「練習に集中しやすくなった」との声をもらえるようになりました。
この経験から、周りを見ながら行動する大切さを学び、協調性を高めることができました。
入社後も周囲との連携を大切にし、円滑なコミュニケーションでチームに貢献していきたいです。
上の例文は、部活のマネージャー活動のガクチカであるため、部員をサポートするうえでどのように行動したのか詳しくアピールしています。
サポートを頑張ったとアピールするだけでは協調性が強みであることは伝わりにくいため、工夫したことや試した施策などは細かく説明しましょう。
補欠の例文
例文
私が学生時代に力を入れたことは、大学テニス部の活動です。
私は部内では補欠でしたが、上級生として、新入部員の教育担当を任されていました。
しかし、最初は新入部員との関係構築が難しく、指導した内容がうまく伝わらないことが課題でした。
そこで私は、一方的に教えるのではなく新入部員の意見や悩みを聞いたうえで、個々に合った指導を心がけるようにしました。
ほかには、練習後に振り返りの時間を設けることで、成長を実感できる環境を作りました。
結果、新入部員の技術向上だけでなく部内のコミュニケーションが活発になり、チームの結束力が強まりました。
この経験から、状況に合った行動を取ることで協力することの重要さを学びました。
入社後も周囲と積極的に関わり、会社の成果に貢献していきたいです。
上の例文は、補欠でありながらも、協調性を発揮して部の団結力を高めたことをアピールしています。
団結力を高めるうえで何を行ったのかというプロセスが重要になるため、努力したことや工夫したポイントなどは詳しく説明するようにしましょう。
部活のガクチカで協調性をアピールして選考を突破しよう
部活のガクチカは、協調性を養ったことを伝えるうえで有効といえます。
そして協調性は、多くの業界・企業で必要とされる姿勢や能力になるため、ガクチカを通じてアピールすれば良い評価を獲得できるでしょう。
その際は、より説得力のあるアピールを行うためにも、エピソードを具体的に伝えることが重要です。
また、協調性をどのように活かして活躍・貢献したいかアピールすることも必要不可欠といえます。
しっかりとポイントを押さえたうえで部活のガクチカを伝え、良い印象を残すことで、スムーズに選考を突破しましょう。
なお、部活のガクチカを書くポイントについてより詳しい情報をチェックしたい人は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート