【例文15選】ガクチカで「成し遂げたこと」をアピールしよう!評価されるポイントや構成を徹底解説!

【例文15選】ガクチカで「成し遂げたこと」をアピールしよう!評価されるポイントや構成を徹底解説!

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【成し遂げたことのガクチカ】成し遂げたことのガクチカは企業から評価されるのか

ガクチカにおいて何かを成し遂げたことを話すのは、非常に良いアピール材料となり得るものです。

この記事を開いてくれているということは「何かを成し遂げたことをガクチカの題材としてアピールしたい」と考えていることでしょう。

しかし、ガクチカにおいては結果よりも過程や取り組み、どのような能力を得られたのかなどが重要視されるため、成し遂げたことだけでなくプロセスや学びについても詳しく説明しなければなりません。

本記事ではガクチカの主題に成し遂げたことを置く際のポイントや注意点について詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてください。

【成し遂げたことのガクチカ】成し遂げたことをガクチカで伝えるメリット4選

成し遂げたことをガクチカで伝える際のメリットについて、まずは確認してみましょう。

冒頭で述べたように、ガクチカの主題として何かを成し遂げたことを話すのは決して悪いことではありません。

どのようなメリットが得られるのかについて理解しておけば、より質の高いガクチカが作成できるため、ぜひ参考にしてみてください。

ガクチカで伝えるメリット
  1. 目標に対して努力した経験をアピールできる
  2. 困難を乗り越えた経験を示せる
  3. 明確なビジョンに基づいた行動を示すことができる
  4. チームでの役割や貢献を説明できる

目標に対して努力した経験をアピールできる

ガクチカで成し遂げたことを伝える最大のメリットとして、目標に向かって努力した経験をアピールできることが挙げられます。

企業は仕事において目標を設定し、それに向かって計画的に行動できる人物こそ採用したいと思っています。

したがって、学生時代にどのような目標を立てて、それを達成するためにどのような努力をしたのかを具体的に伝えれば、計画性や継続力を評価されやすくなります。

「ゼミの研究発表で最優秀賞を取るために、綿密なデータ分析を行い、論理的なプレゼンを行った」「アルバイト先の売上向上を目指し、接客方法を改善した結果、リピーターが増加した」といったエピソードがあれば、目標達成に向けた努力のプロセスが明確になります。

「なんとなく取り組んでいた結果、なんとなく成功してしまった」というスタンスではなく、目標を達成するためにどのように計画して工夫し、行動したのかを詳しく説明することを心がけましょう。

困難を乗り越えた経験を示せる

ガクチカで成し遂げたことについて述べると、困難を乗り越えた経験を示せます。

仕事においては業務の中でトラブルや課題に直面することばかりです。

したがって、困難な状況でも諦めずに挑戦し、乗り越えた経験があるかどうかは面接官が重視するポイントの1つなのです。

「ゼミの研究でデータが思うように集まらず、計画を修正しながら進めた」「部活動でレギュラーになれず悔しい思いをしたが、課題を分析し、努力を続けた結果、試合に出れるようになった」といったエピソードは粘り強さや問題解決能力をアピールするのに使えます。

重要なのは困難に直面したとき「どのように考え、どのような行動をとったのか」を明確に伝えることです。

社会人は、スムーズに業務が進むことばかりではありません。

したがって、困難な状況でも前向きに取り組み、解決策を見出せる人材であることをアピールできれば、良い印象を与えられるでしょう。

明確なビジョンに基づいた行動を示すことができる

何かを成し遂げたということは、あなたが明確なビジョンに基づいて行動していたということです。

そのため、面接官に対して論理的思考力や計画力をアピールできます。

企業においては目標を設定し、何をすべきか考え、それを実行する力が必須です。

そこで、学生時代の経験を通じて、その能力があることを示しましょう。

「学園祭の運営リーダーとして、来場者数を前年より増やすことを目標に掲げ、SNSを活用した集客戦略を実施した」などといったエピソードは目標に対して積極的に取り組んだことを伝えるのに適しています。

ただ「頑張りました」と述べるのではなく、最終的な成果を見据えて計画的に取り組んだことを強調すれば、社会人としての素養があることを示せるでしょう。

チームでの役割や貢献を説明できる

ガクチカで成し遂げたことを伝える際に、チームでの役割や貢献に関する説明を加えれば、協調性やリーダーシップも同時にアピールできます。

企業においてはほとんどの場合、個人で1から10まで仕事をこなすことはありません。

チームの中でどのように動けるかが重要視されるため、チームワークを大切にして取り組んだ経験を伝えると、大きな武器となり得ます。

「サークルで企画のリーダーを務め、メンバーをまとめながら準備を進めた」「アルバイト先で新人スタッフの教育係として、業務のマニュアルを作成し、スムーズな指導を実現した」といったエピソードは、組織の中でどのように貢献できるのかを示すのに最適です。

何度も言うように、企業においてはチームでの協力が欠かせません。

そこで「私はチームの一員として、周囲と連携しながら成果を出せる人物です」と伝えることで、あなたを採用したいと思う担当者が増えるでしょう。

【成し遂げたことのガクチカ】面接官が見ているポイント

続いて、ガクチカについて就活生が話している間、面接官がどのようなポイントを意識しているのかについて紹介します。

以下の4点はどのような題材で話されたとしても、面接官が意識しながら聞いているポイントです。

いずれも、自ずと伝わるような分かりやすいガクチカを作成しましょう。

面接官が見ているポイント
  1. 実績よりも過程が重要
  2. 目標達成の過程で何を考え、どのように行動したのか
  3. 学んだことを理解していること
  4. 社会人になっても応用できるスキルや考え方があるか

実績よりも過程が重要

冒頭でも述べましたが、ガクチカにおいては成し遂げたこと、つまり実績よりも「過程」が重要であることを忘れてはいけません。

もちろん、優れた成果を出していることはプラス要素にはなり得ます。

しかし、それだけでは十分なアピールにはならないのです。

企業が求めるのは「課題を見つけ、目標を設定し、それを達成するために計画的に行動できる人物」です。

そこで、成功の裏にどのような努力があったのかを具体的に伝えることが、より重要と言えます。

「アルバイト先の売上を20%向上させました。私ってすごいでしょう?」ではなく「どのような課題があり、それを解決するために何を工夫したのか」について伝えることが大切です。

「お客様の購買傾向を分析し、売れ筋商品を目立つ位置に配置した」といった具体的な行動を示せば、問題解決能力があり、計画的に動ける人物であることが伝わります。

目標達成の過程で何を考え、どのように行動したのか

目標を達成したこと自体は大切ですが、その過程であなたがどのような考えを持って取り組み、どのように行動したのかを分かりやすく説明できると、より良い印象を与えられます。

ただ与えられた仕事をこなして終わりではなく「自分で課題を見つけ、解決策を考え、実行に移す力」が、ビジネスマンには必要です。

特にベンチャー企業など、裁量権が大きい企業においては新卒の方でもこのような能力は必須と言えます。

そのため、成し遂げたことのエピソードの中でも「目標達成に向けて戦略を立て、それを実行するための行動」を明確に伝えることが求められます。

「ゼミの研究発表で最優秀賞を目指した」と伝えるだけでは不十分です。

「研究内容の説得力を高めるために、データ収集の方法を見直し、統計分析のスキルを磨いた」といったように、どのように考え、具体的に行動したのかを詳しく説明しましょう。

学んだことを理解していること

頑張った結果を出したと伝えるだけでは「この人は成長したかもしれないけれど、自分でその成長を理解しているのか?」と面接官に疑問を持たれてしまいます。

「イベントサークルの運営を行った」という経験に対して「スケジュール管理の大切さを学んだ」「メンバーとの意思疎通を円滑にするため工夫した」といった具体的な学びを強調することが大切です。

また「この経験を通じて、業務でもタスクの優先順位を考えながら進める力を身につけた」といったように、学んだことが仕事に活かせるスキルであることを説明できれば、実践的な能力を持っていることが伝わります。

ガクチカにおいても重要なのは「この能力を活かして貢献します」と話して締めくくることです。

あなたが学んだことを理解しており、それが企業に就職後どのように活かせるのかについて言及することを心がけてください。

社会人になっても応用できるスキルや考え方があるか

ここまで何度も述べているように、結局大切なのは「活躍できると伝えること」です。

よって、社会人になっても応用できるスキルや考え方を有しているとアピールすることを心がけてください。

「学生時代に培ったこのようなスキルや考え方は、貴社の仕事に、このように活かせます」と明言することが重要です。

「ゼミでデータ分析を行い、論理的に考える力を身につけた」「この経験を活かし、マーケティング職として消費者のデータを分析し、戦略を立てる」といった形で、学んだことを具体的な業務に結びつけると、面接官もイメージしやすくなります。

就活において大切なのは「再現性」です。

いくら素晴らしい経験をしていても、それが就職後に活かせなければ何の意味もないため、「その経験を通じてどのような能力を身につけたか」そして「それは仕事で使えるものなのか」という点にフォーカスを当てて紹介するようにしましょう。

【成し遂げたことのガクチカ】成し遂げた経験を活かしてアピールできる能力8選

続いて、あなたが「何かを成し遂げた経験」について話す際に、アピールしやすい能力を8つ紹介します。

何かを成し遂げるには工夫をしなければなりませんし、努力を続ける必要がありますし、正しい方法で取り組む必要もあります。

つまり、このような経験を通じて、以下のような能力を身につけられている可能性が高いと言えます。

これらはアピールしやすい能力ですし、面接官に魅力を感じてもらいやすい能力でもあります。

自信があるものがあれば、ぜひ熟読し、積極的にアピールしてみてください。

1.リーダーシップ

リーダーシップは非常にアピールしやすい能力の1つと言えます。

企業ではチームをまとめ、目標達成に向けてメンバーを導く力が求められるため、学生時代にリーダーとして取り組んだ経験があれば、それを具体的に伝えましょう。

ただ「リーダーを務めた」と言うだけでなく「どのような課題があり、それをどのように解決したのか」を明確に述べれば、より説得力のあるエピソードになります。

「イベントの運営を指揮した」「ゼミのグループ研究でメンバーをまとめ、発表の成功に貢献した」といった経験を使って、具体的なリーダーシップの発揮方法を示しましょう。

また「チームのメンバーの意見をまとめ、最適な役割分担を決めた」といったエピソードを交えると、リーダーとしての行動がより明確になります。

企業ではリーダーシップが求められる場面が多く、特にプロジェクトの進行やチームマネジメントにおいて重要視されます。

そこで「私はチーム全体の状況を把握しながら、メンバーの強みを活かせる環境を作れる人物です」と伝え、入社後も活躍できる人物であることを強調しましょう。

2.協調性

チームで取り組んだ経験がある場合、協調性をアピールすることで良い印象を与えられます。

企業では個人の能力だけでなく、チームでの調和を保ちながら成果を出せるかどうかが重要視されています。

したがって、周囲の意見を尊重しながら自分の考えを述べ、チームとして成果を出した経験があるか考えてみてください。

「グループワークで意見が分かれてしまったが、全員が納得できる方法を模索し、スムーズな進行を実現した」と話せば、あなたが優れた協調性を持っていると判断されるでしょう。

また「チーム内で役割が偏っていたため、メンバーの得意分野をヒアリングし、適切な役割分担を提案した」といった経験があれば、調和を保ちながら成果を出す能力をアピールできます。

企業では様々な部署やチームメンバーと協力しながら業務を進めることがほとんどです。

「周囲と協力しながら円滑に業務を進められる人物です」と強調できれば、あなたを迎え入れたいと思う面接官が増えることでしょう。

3.忍耐力と継続力

困難な状況でも粘り強く取り組み続けた経験があるならば、忍耐力や継続力をアピールしやすいはずです。

仕事においては業務が思うように進まない場面が日常的にあり、プレッシャーのかかる状況に耐えながら成果を出すことが求められます。

したがって、諦めずに挑戦し続けた経験があるならば、積極的にアピールしましょう。

「資格試験の勉強を続け、苦手分野を克服して合格した」「部活動でレギュラーを目指し、毎日練習を積み重ねた」といった経験があれば、粘り強さを示す良いエピソードとなります。

企業では長期間にわたって業務に取り組むことが多く、1つのプロジェクトに何年もかかることもあります。

そこで「困難な状況でも諦めずに努力を続けられる人物である」ということを強調しましょう。

4.計画力

計画的に取り組んで何かを成し遂げた経験があるならば、計画力をアピールするのがおすすめです。

企業では業務の進行を効率的に進めるために、タスクの優先順位を考えながら行動できる人物が求められています。

「目標達成のためにどのような計画を立て、それをどのように実行したのか」を伝えることを心がけましょう。

「学業とアルバイトを両立するために、1日のスケジュールを細かく調整し、効率的に時間を使った」などのエピソードは計画力を示すのに最適です。

企業では複数の業務を同時に進める場面が多く、いわゆるマルチタスクが求められることもあります。

「私はタスクの優先順位を考え、効率的に行動できます」「リスクを考慮しながら計画を立て、適切に対応できます」といった強みを伝えれば、入社後も活躍できる人物であると判断されるでしょう。

5.問題解決能力

問題解決能力をアピールすることはどのような企業においても評価されやすいでしょう。

社会人になると、予期せぬトラブルや課題に直面することが少なくありません。

むしろ、直面しない日のほうが少ないでしょう。

そこで「問題をどのように分析し、解決策を見つけ、実行したのか」について説明すれば、面接官に強い印象を与えられます。

重要なのは「問題が発生したこと」ではなく「どのように分析し、具体的な解決策を実行したのか」を示すことです。

「困ったけど、何とかなりました」といった曖昧な話ではなく、具体的な解決策を明確に伝えることで、問題解決能力の高さをアピールできます。

6.コミュニケーション能力

誰かと一緒に何かを成し遂げたならば、コミュニケーション能力をアピールできる可能性が高いです。

どのような企業においても求められている能力であるため、ぜひアピールの題材とすると良いでしょう。

仕事においてはチーム内での意思疎通や他部署での連携、顧客とのやり取りなど、あらゆる場面でコミュニケーション能力が求められます。

そのため、チームの中でどのようにコミュニケーションを取り、成果を出したのかを具体的に伝えることを心がけてください。

「監督と選手間で戦術に関する意見が分かれたため、それぞれの話を聞き、勝利を目指すという方向性は一致していることを強調した」などと話しましょう。

7.目標達成力

何かを成し遂げたということは、目標を達成したということであるため、目標達成力が非常にアピールしやすいでしょう。

社会人になると、自分で目標を設定して、それを達成するために努力することが求められます。

そこで、どのような目標を立てて、それを達成するためにどのような工夫をしたのかを具体的に伝えて、良い印象を与えましょう。

「英検準1級に合格するため、1日の勉強時間を決めて計画的に学習を進めた」「部活で県大会に出場するために、メンバーの苦手が何であるかを考え、練習メニューを工夫した」などの経験があれば、目標達成に向けて努力できることを示せます。

重要なのは、目標達成のためにどのような計画を立てて、どのような行動をしたのか、そしてそれに就職後の再現性があるか、です。

8.自己管理能力

何かを成し遂げるにあたっては自己管理能力が求められるため、アピールできることが多いでしょう。

就職後はただ与えられた仕事をこなすだけでなく、スケジュールの管理やタスクの優先順位付けなど、自己管理が求められる場面が少なくありません。

遅刻をしない、体調管理をするなどは当然であり、それ以上の自己管理能力が必要です。

そこで「時間やタスクをどのように管理し、計画的に行動したのか」を具体的に説明すれば、高い評価が得られます。

「学業とアルバイトを両立するために、1日のスケジュールを管理し、効率的に作業を進めた」などは、自己管理能力を示す良いエピソードになるでしょう。

企業では、仕事を計画的に進めて効率よく業務を遂行できる人物が求められています。

「自分はタスクを整理して適切に管理しながら行動できる」と伝え、入社後も活躍できる人物であることをアピールしてください。

【成し遂げたことのガクチカ】基本的な4段階の構成を理解しよう

続いて、おすすめのガクチカの構成を紹介します。

以下の構成はどのようなものを主題とする際にも活用できるテンプレートのようなものです。

そこで、ガクチカの作成に本格的に取り掛かる前に、頭に叩き込んでしまってください。

これを覚えておけば、あとは自分の経験になぞらえて作成するだけであるため、スムーズにできあがりますし、質が高く、面接官も読みやすいものが完成します。

Point(結論)

最初に、何を成し遂げたのかを簡潔に述べることを心がけましょう。

面接官は大量の就活生を相手にしなければならないため、冒頭で結論を述べなければ「この人は結局、何が言いたいんだろう?」と集中力が途絶えてしまうこともあります。

そこで、話の要点を明確にして関心を惹くために、まずは結論から述べましょう。

「ゼミの研究発表で最優秀賞を受賞しました」「アルバイト先で接客方法を改善し、売上向上に貢献しました」など、具体的に成果を端的に述べることが求められます。

結論ファーストは志望動機や自己PRでも重要です。

「何を聞かれた際も、まずは結論から述べる」と覚えておけば、回答の雛形が出来上がるため、今後の就活対策もよりスムーズになります。

「まずは結論から話す」これだけは覚えておきましょう。

Reason(理由・きっかけ・動機)

なぜその目標に挑戦したのか、どのような動機があったのかについて、結論の後に説明しましょう。

面接官はただ成功体験について聞きたいと思っているのではなく、その挑戦に取り組むことになった背景や目的を知りたいと考えています。

動機を明確に伝えて、話の説得力を増す必要があります。

「ゼミの研究発表で最優秀賞を目指した理由は研究テーマに対する深い興味があり、より質の高い発表をしたいと考えたからです」といった形で、目標や目的意識を明確に伝えることが大切です。

また、動機の種類は様々ですが、なぜその取り組みを選んだのかを具体的に語ることも重要です。

Example(具体例)

目標に向かってどのような行動をしたのかを具体的に説明して、説得力のあるガクチカを完成させましょう。

ガクチカにおいてはこの「例」の部分が最も重要であるため、特に力を入れて、文字数も多めに作成してください。

具体的にどのようなアクションをとったのか、詳しく説明しましょう。

「ゼミの研究発表で最優秀賞を目指すために、過去の受賞者のプレゼンを研究して、伝わりやすいスライド構成を取り入れた」など、具体的な取り組みを示すことで、努力の過程が明確になります。

また、この取り組みを通じてどのような成果が得られたのか、どのように成長できたのかについても分かりやすく説明しましょう。

ガクチカにおいて最も重要なのは「何を行い」「どのような工夫をして」「どのように成長したのか」です。

自分が経験を通じて身につけた能力に焦点を当てながら解説してください。

Point(結論)

最後に、成し遂げたことの成果や学びを再度強調して、結論として締めくくることが大切です。

経験を通じて何を学び、それを今後どのように活かしていくのかを伝えることで、面接官に対して「この経験は成功談ではなく、成長につながるものだった」という印象を与えられます。

企業は入社後に活躍してくれる人材を採用したいと思っています。

そこで、あなたがこの経験を通じてどのように学び、どのような能力を身につけたのか、そしてその能力は入社後に活かせるものであるのかについて話しましょう。

おすすめの対策方法は、しっかりと企業研究を行ってからガクチカを書くことです。

これにより、企業の求めている人物像に沿った回答が作成でき、活躍できるイメージを与えられるだけでなく「しっかりとうちについて研究している、やる気のある人物だな」と思ってもらえます。

【成し遂げたことのガクチカ】高評価を引き出すための5つのコツ

就活において「ガクチカ」は重要なアピールポイントですが、単に頑張った経験を伝えるだけでは評価されません。

特に「成し遂げたこと」を強調する場合、成果の見せ方やエピソードの掘り下げが鍵になります。

企業は再現性のある実績や、自社での活躍をイメージできる人物を求めています。

本記事では、高評価につながる5つのコツを紹介し、あなたのガクチカをより魅力的に伝える方法を解説します。

1.具体的な成果を上げる

「頑張ったこと」を伝えるだけでは、企業の印象には残りにくいです。

高評価を得るためには、「何を成し遂げたのか」を具体的に示すことが重要です。

一例として、「サークル活動を頑張りました」ではなく、「サークルの新歓イベントを企画し、参加者を前年比150%に増やしました」といった形で、成果を数字や具体例で表現すると説得力が増します。

また、成果は必ずしも数値化できるものだけではありません。

「チームの雰囲気を改善し、コミュニケーションが活発になった」などの変化も立派な成果です。

重要なのは、「その取り組みがどのような影響を与えたのか」を伝えること。成功体験を具体的に示すことで、企業に「この人なら成果を出せる」と思わせることができます。

2.自分の役割を明確にさせる

チームでの取り組みをガクチカとして話す場合、自分がどんな役割を果たしたのかを明確にすることが重要です。

企業は「この人を採用したら、どんな活躍をしてくれるのか」を見極めています。

そのため、チームの成功だけでなく、自分がどのように貢献したのかを伝える必要があります。

その際に、「サークルで大会運営を頑張った」と言うだけでは、あなたの強みは伝わりません。

そこで、「私は運営リーダーとして、スケジュール管理と広報戦略を担当し、参加者数を前年比120%に増やした」と具体的な役割を示すことで、企業もあなたの能力をイメージしやすくなります。

3.再現性のアピールを忘れない

企業がガクチカを重視する理由の一つは、「この人が入社後に活躍できるか」を判断するためです。

そのため、ガクチカで語る経験が、仕事にどう活かせるのかを示すことが重要になります。

つまり、あなたが過去に成果を上げた方法や考え方が、今後の仕事でも通用することを伝えるのです。

あなたが「部活動でチームの成績を向上させた」経験があるなら、「課題を分析し、練習メニューを改善したことで勝率が上がった」と具体的なプロセスを述べることで、「この人は問題解決力がある」と企業に伝わります。

4.企業の求める人物像に合わせる

ガクチカのエピソードを選ぶ際は、企業が求める人物像に合わせることが重要です。

どんなに素晴らしい経験でも、企業の求めるスキルや価値観とズレていると、高評価にはつながりにくいからです。

具体的には、営業職を志望する場合、「人と積極的に関わりながら成果を出した経験」が有効です。

一方で、エンジニア職なら「論理的に考え、課題を解決した経験」が求められます。

そのため、企業の採用ページや求める人物像を事前に確認し、自分のエピソードのどこを強調すべきかを考えることが大切です。

5.エピソードを深掘りをしておく

ガクチカを伝える際、表面的な説明だけでは不十分です。

面接官は「なぜその行動を取ったのか」「どんな困難があったのか」「その経験から何を学んだのか」といった深掘り質問をしてきます。

そのため、事前にエピソードを深く掘り下げて準備しておくことが大切です。

例として、「部活動でチームの勝率を上げた」というエピソードなら、「具体的にどんな練習を導入したのか」「なぜその方法を選んだのか」「当初うまくいかなかった点は何か」「それをどう改善したのか」など、細かい部分まで整理しておきましょう。

このように、エピソードを深掘りすることで、面接官の質問に自信を持って答えられ、より説得力のあるガクチカを作ることができます。

【成し遂げたことのガクチカ】成し遂げたことのガクチカ例文12選

先ほど、何かを成し遂げた経験についてガクチカで話すとアピールしやすい能力を8つ紹介しました。

そこで、ここからはそのアピールしやすい能力を主題としたガクチカの例文を8つ紹介します。

ここまで紹介してきたポイントやおすすめの構成などを踏まえた上で作成しているため、本記事のおさらいとしても、ぜひ全て読んでほしいところです。

1.リーダーシップ

例文

私が学生時代に力を入れたことはサークルでリーダーシップを発揮することです。

大学のイベント企画サークルでメンバー50人以上の大規模なチームをまとめましたが、メンバーが多いこともあり、意見が食い違い、役割分担が曖昧でスケジュールが遅れがちになっていました。

そこで、各メンバーの専攻や趣味、得意分野などについてヒアリングし、それに基づいて役割分担を行いました。

結果、学園祭は成功を収め、来場者数は前年よりも30%増加し、大学側からも高い評価を受けました。

この経験を通じて、組織をまとめるリーダーシップとマネジメント能力を身につけました。

この経験を活かし、数年後にはチームメンバーの強みを活かしたマネジメントを実践し、組織全体の成果を最大化できるマネージャーとして貢献する所存です。

2.協調性

例文

私が学生時代に力を入れたことはゼミにおいて傾聴力を発揮し、皆の話を聞くことです。

研究テーマに対して意見が割れて議論が長引くことが多々ありました。

作業の進め方も全く異なっていたため、全員の意見を整理し、共通点が何かを洗い出すことで、議論をスムーズに進めるよう工夫しました。

多数決だけに頼らず、各メンバーの専門知識や関心を考慮して最適な方法を提案した結果、プロジェクトは予定通り進み、学外発表では様々な学部の教授から高い評価を得ることができました。

この経験を通じて、異なる意見を尊重しながらチーム全体の成果を最大化することの重要性を強く痛感しました。

入社後はこの経験を活かし、プロジェクトの進行において、社内外の関係者の意見を調整しながら、効率的に業務を進める所存です。

3.忍耐力と継続力

例文

私が学生時代に力を入れたことは資格取得に向けて継続的に学習することです。

大学在学中にFP2級の資格取得を目指し、自分の専門分野を深め、将来のキャリアに活かせる知識を習得しようと考えました。

学業やアルバイトとの両立が必要であり、なかなか勉強時間を確保できませんでしたが、1日のスケジュールを見直し、学習時間を確保するために通学時間を有効活用しました。

また、試験に必要な知識を分析し、出題傾向を把握することで、効率的に学習を進めた結果、2回目の試験で合格でき、努力が結果につながることを実感しました。

この経験を通じて、目標に向かって粘り強く取り組む力と、計画的に学習を進めるスキルを身につけました。

入社後はこの経験を活かし、新しい業務に取り組む際は計画的にスキルを磨き、着実に成果を出すことを意識して貢献したいと考えています。

4.計画力

例文

私が学生時代に力を入れたことはゼミで地域活性化プロジェクトの運営計画を立案し、実行することです。

イベントの準備には多くの関係者が関わるため、スケジュールの遅れや調整不足による課題が発生しました。

そこで、タスクを洗い出し、準備期間を段階ごとに区切ってスケジュールを作成し、商店街の方々とも定期的に打ち合わせを行い、進捗を確認しながら調整を進めました。

その結果、来場者は目標の120%を達成し、商店街の売上向上にも貢献できました。

この経験を通じて、計画を立てて実行する力に加え、状況に応じて調整を行う柔軟性の重要性を学びました。

入社後はこの経験を活かし、業務の進行管理やプロジェクトの計画立案を担い、円滑な業務運営に貢献する所存です。

5.問題解決能力

例文

私が学生時代に力を入れたことはゼミの研究で発生したデータ不足の問題を解決することです。

ゼミで市場調査に関する研究を行っていましたが、必要なデータが十分に集まらず、研究の進行が滞ってしまいました。

そこで、データ収集の方法を再検討し、従来のアンケート調査に加えてインタビュー形式を導入しました。

その結果、研究発表では教授や他の学部の教授からも高い評価を受けました。

この経験を通じて、問題を冷静に分析し、最適な解決策を実行する能力を身につけました。

入社後はこの経験を活かし、市場分析や業務改善の際にデータをもとに適切な判断を行い、より良い解決策を提案することで貢献したいと考えています。

6.コミュニケーション能力

例文

私が学生時代に力を入れたことはゼミでメンバーと円滑なコミュニケーションを取りながら、グループ研究を成功に導くことです。

私はゼミのリーダーを務めていましたが、人数が20人以上ということもあり、なかなか意見をまとめられませんでした。

そこで、週ごとに進捗報告の場を設け、各メンバーの意見を整理しながら研究方針を決定しました。

その結果、ゼミの発表で高い評価を受けることができ、他のゼミの教授からも賞賛されました。

この経験を通じて、異なる意見を尊重しながら、チーム全体の成果を最大化することの大切さを実感しました。

入社後はこの経験を活かし、プロジェクトの進行において社内外の関係者の意見を最大限に尊重し、全員が納得できる形で完成させることを目指します。

7.目標達成力

例文

私が学生時代に力を入れたことはバドミントンサークルで公式大会に出場することです。

趣味としてだけでなく、競技としての実力を向上させることで、メンバー全員がより楽しめる環境を作りたいと考えました。

楽しむことと実力を向上させることのバランスが難しくはありましたが、楽しく取り組める個人練習などを提案した結果、メンバーが積極的に取り組んでくれ、メンバー全体の実力が向上し、目標としていた大会で入賞できました。

この経験を通じて、目標を達成するための工夫の方法や、現状や周囲を分析した上で解決策を提示する能力を身につけました。

入社後はこの経験を活かし、売上目標や業務改善のKPIを設定し、達成するためのアクションプランを策定・実行し、貢献する所存です。

8.自己管理能力

例文

私が学生時代に力を入れたことは学業とアルバイトを両立しながら、目標達成のために時間を管理することです。

大学の授業と飲食店でのアルバイト、それぞれに全力で取り組むために自己管理能力を向上させようと考えました。

そこで、学業とアルバイトのスケジュールを整理し、優先順位を明確にし、平日の授業後にアルバイトを行い、週末には予習復習を行うことで、成績を維持しました。

その結果、大学の成績はGPAを常に4.0以上に保ち、アルバイト先でも売上向上に貢献できました。

この経験を通じて、時間を適切に管理し、計画的に進めることで複数のタスクを両立できることを実感しました。

入社後はこの経験を活かし、業務のスケジュール管理を徹底し、タスクの優先順位を適切に設定して、効率的に仕事を進め、納期を厳守しながら業務を遂行する所存です。

9.柔軟性

例文

私が学生時代に力を入れたことは、サークル活動の新しい形を模索し、実行したことです。

コロナ禍で例年の対面イベントが実施できず、メンバーの士気も低下していました。

そこで、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド形式を提案し、事前に動画コンテンツを配信する形に変更しました。

当日は双方向でのやり取りを重視し、参加者が主体的に関われる仕組みを構築しました。

その結果、前年を超える参加者数を記録し、メンバーのモチベーションも回復しました。

この経験を通じて、状況に応じて最適な方法を考え、柔軟に対応する力を身につけました。

10.創造力

例文

私が学生時代に力を入れたことは、ゼミの新規事業企画において、独自の発想を活かして提案を行ったことです。

市場調査を進める中で、既存のアイデアでは競争優位性を確保しにくいと感じ、〇〇×〇〇の掛け合わせを軸に新たな切り口を探ることにしました。

具体的には、飲食とテクノロジーを組み合わせたサービスを考案し、ターゲット層や提供価値を明確化。

教授からも「実現可能性が高く、独自性のある提案」と評価されました。

この経験を通じて、新しい価値を生み出すためには、既存の枠にとらわれない発想が重要だと実感しました。

11.分析力

例文

私が学生時代に力を入れたことは、アルバイト先の売上向上に向けた施策を考え、実行したことです。

売上データを分析したところ、平日の午後に来客数が大きく減少していることがわかりました。

そこで、ターゲットを学生に設定し、平日限定の割引キャンペーンを企画。加えて、SNSを活用し、集中的にプロモーションを行いました。

その結果、来店数が増加し、売上が15%向上。データをもとに課題を特定し、効果的な施策を考えることで、実際の成果につなげることができました。

この経験を通じて、論理的に課題を分析し、適切な解決策を導き出す力を身につけました。

12.向上心

例文

私が学生時代に力を入れたことは、英語スピーチコンテストに向けて継続的に努力を重ねたことです。

最初は人前で話すことに苦手意識があり、表現がうまく伝わらないことが課題でした。

そこで、毎日スピーチ練習を行い、留学生との交流を通じて実践的な英語力を向上。また、過去の優勝者の動画を分析し、表現方法やジェスチャーの工夫を取り入れました。

その結果、最終選考に残ることができ、大きな成長を実感しました。努力を積み重ねることで、自分の課題を克服し、成果につなげることができると学びました。

【成し遂げたことのガクチカ】NG例文と改善ポイント

ここまでOK例文、つまり「このようなガクチカを提出すれば、内定を得られる可能性が高い」という、質の高い例文を紹介しました。

ここから紹介するのはその反対で、反面教師にすべき「このような文章を提出してしまうと、落とされる可能性が高い」NG例文です。

なぜNGなのかについて解説も添えておくため、ぜひ参考にしながら、反面教師として活用してください。

NG例1:具体性が不足している

NG例文

私が学生時代に力を入れたことは英語検定2級に合格することです。

英語が非常に苦手であったため、苦手を克服し成功体験を積むと同時に、ビジネスにおいて最低限必要な英語力を身につけたいと考えました。

当初は苦手意識が強く、文法も全く理解できず、単語帳を眺めても内容が入ってこないことがありましたが、粘り強く取り組み続けることで、徐々に英語力が向上し、2回目の受験で何とか合格できました。

今でも英語に絶対的な自信があるわけではありませんが、苦手なことでも努力を続ければ成し遂げられることを実感しました。

貴社に入社した際は得意な業務だけでなく、苦手な業務にも積極的に取り組み、克服することでオールラウンダーとして貢献する所存です。

苦手なことに挑戦する姿勢は素晴らしいですが、どのような工夫をしたのか、プロセスや取り組みの具体的な内容についての説明が不足しています。

「一生懸命頑張りました。その結果、合格できました」と言っているだけなので、極端に言えば「小学生の夏休みの絵日記」のようになってしまっています。

ガクチカにおいて重要なのは「取り組みの内容」と「工夫」「学んだこと」です。

もう少し具体的に、どのような学習法を採用し、どのような工夫をしたのかを説明することを心がけましょう。

NG例2:自己中心的な内容

NG例文

私が学生時代に力を入れたことはフットサルサークルで全国大会に出場することです。

私が所属していたサークルは部活動ではないということもあり、メンバーの熱量には差がありましたが、私は高校までフットサルを続けてきたため、何としても全国大会に出場したいと考えていました。

そこで、メンバーをやる気にさせるために、自ら練習から全力で取り組み、ダラダラとプレーしているメンバーには厳しく指導をしました。

これにより、数名が練習に来なくなってしまいましたが、それでもチーム全体の底上げを図ることができ、県大会で3位になることができました。

この経験を通じて、熱意を持って取り組めば、どのようなことでも達成できることを学びました。

貴社に入社した際にはこの熱量を活かし、不可能に思われるプロジェクトにも全力で取り組み、必ず納期を守ることで貴社の業界における信頼をさらに確立し、業務拡大に貢献する所存です。

スポーツのサークルではメンバーの熱量に違いがあるのは当然ですが、この文章では競技志向を押し付け、数名が辞めるほどの状況を作ってしまっています。

しかし、本人はそれに気づかず、自分の熱意がチームに良い影響を与えたかのように語っています。

このような話し方では自己中心的な印象を与え、周囲と協力する姿勢が感じられません。

ほとんどの職場では、チームワークが求められるものです。

このような内容では、マイナスの印象を持たれる可能性が高いでしょう。

NG例3:成果が不明確

NG例文

私が学生時代に力を入れたことはアルバイト先の売上を伸ばすことです。

働いていたアルバイト先はある程度繁盛してはいたものの、利益率が低く、店長が頭を抱えている状況でした。

そこで、アルバイトメンバーと相談しつつ、新たなメニューの考案や、タブレット端末を活用した注文方法を導入することで、人件費を削減することを提案しました。

これにより、それぞれのメンバーの負担が減っただけでなく、利益率が大幅に向上し、店長からも大いに感謝されました。

この経験を通じて、問題が何であるのかを考えながら取り組むことの大切さを学びました。

貴社に入社した際も、常に物事の課題の本質を考えつつ、それを解決することを目指すことで貢献する所存です。

ある1点を除いては非常に良い例文であると言えます。

その1点とは「結局、利益率がどのくらい上がったのか」について、全く言及されていないことです。

守秘義務などの関係で話せないことならば仕方ありませんが、おそらく飲食店であること以外は何も分からないため、利益率くらいは、話しても全く問題ありません。

「成果を出すこと」を主題としているにもかかわらず、肝心の数字について触れていないと、具体性が不足してしまいます。

必ず、主題としたからには、数字を述べることを心がけましょう。

【成し遂げたことのガクチカ】よくある質問

続いて、弊社が就活エージェントを運営する中で、成し遂げたことについてガクチカで話そうと考えている就活生の方々からいただく質問を紹介します。

以下の質問は就活生の多くが気になっている内容であり、つまりあなたも気になっている可能性が高いものです。

すべてが当てはまるとは限りませんが、気になるものがあれば、ぜひ確認しておいてください。

成し遂げたことが小さな成果でもアピールできる?

たとえ小さな成果でも、アピールは十分に可能です。

面接官が重視するのは成果の大きさではなく「どのように取り組み、何を学んだのか」であるため、問題ありません。

仕事では、課題に直面した際に粘り強く努力し、工夫しながら解決策を見つける能力が求められます。

そのため、目標達成に向けて試行錯誤しながら取り組んだ経験であれば、十分にアピールできます。

「分析手法が効率が悪かったため、試行錯誤した結果、効率が5%向上した」「アルバイト先で売上を伸ばすために取り組んだ結果、2%売上が向上した」などでも、全く問題ありません。

目標・課題・努力・成果の流れを意識し、具体的に説明できれば、たとえ小さなことでも、全く問題ないのです。

短期間で成し遂げたことでも良いのか

ガクチカと聞くと「長い時間をかけて取り組んだものでなければならない」と思い込んでいる人も多いですが、短期間で成し遂げたことでも全く構いません。

むしろ、短期間で何かを成し遂げたということは「効率的に業務に取り組める」「すぐに成果を出せる人物である」というアピールにつながります。

極論かもしれませんが、インターンで資料作成を依頼された際「必ず納期を守った」と言う人と「必ず、指示をされた当日に提出した」と言う人では後者の方が魅力的に感じるはずです。

つまり、仕事が早いことに越したことはありませんし、短期間で成果が出せるならば、それでOKなのです。

チームでの成果と個人の成果、どちらを強調すべき?

チームでの成果と個人の成果、どちらを強調すべきかについてですが、基本的にはチームで取り組む仕事の方が多いため、チームでの成果について話す方が良いでしょう。

しかし、あなたが1人で黙々と取り組むタイプの職種を目指す場合などは、個人の成果について述べても問題ありません。

つまり、就職後に自分が何を担当するかによって、どちらを強調するべきかを考えることが大切です。

エンジニアの場合、プログラマーとしては周囲のメンバーと協力することが大切ですが、週に1度、メンバーと共有する以外はひたすら1人で分析をするような仕事の場合は、個人の成果について述べた方が良い可能性もあります。

あなたが目指す職種の業務内容をしっかり分析した上で、どちらをアピールするのが適切か、考えてみることを推奨します。

結果が出なかった場合でも成し遂げたこととして話せる?

結果が出なかった場合でも、挑戦をした事実や、あなたが工夫をして取り組み、努力をしたという事実がなくなるわけではありません。

そのため、アピールしても全く問題ないでしょう。

しかし「成し遂げた」と言ってしまうと嘘になってしまうため「〇〇に取り組んだ」という言い方をすると、よりリスクが低くなります。

「野球部のキャプテンとして県大会出場を目指したが、地区大会決勝で負けてしまった」などでも全く問題ありません。

主題が「成し遂げたこと」であるため、混乱してしまうかもしれませんが、ガクチカにおいて重要なのは結果よりも「取り組みの工夫や過程」です。

したがって、あなたがどのようなことを考えながら取り組み、どのように成長したのかについて話せれば、全く問題ないため、結果が出たかどうかについてはあまり気にする必要はありません。

複数の成し遂げたことがある場合、どれを選ぶべき?

学生時代に様々なことを成し遂げ「どのエピソードを選ぶべきか」という贅沢な悩みを抱えている人は、企業の業務内容に合わせて選ぶことを推奨します。

「バスケットボール部のキャプテンとしてチームをまとめた経験」と「コツコツと勉強を続けて、TOEICの点数を300点伸ばした経験」があるとします。

この場合、ベンチャー企業や、メンバー間での協力を大切にする企業を受ける場合は「キャプテンとしてチームをまとめた話」を、英語力が求められる外資系企業や、自己研鑽が大切なIT企業を受ける場合は「TOEICの点数を伸ばした話」をすれば良いでしょう。

このように、努力の水準や結果が近く「どちらでもアピールできそうだ」と思った場合は、企業に合わせてエピソードを柔軟に選択することを推奨します。

【成し遂げたことのガクチカ】まとめ

今回は「成し遂げたこと」についてガクチカで話したいと考えている方のために、おすすめの構成やポイントを紹介しつつ、参考になる例文と、逆に参考にしてはいけないNG例文を紹介しました。

「成し遂げたこと」を主題とするため、混同してしまいがちですが、ガクチカにおいて最も重要なのは「取り組みの工夫や過程」です。

したがって、結果にばかり焦点を当てるのではなく、どのように取り組み、どのようにあなたが成長したのかについて話すことを意識しながら、質の高いガクチカを作成し、内定を掴み取ってください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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