ESは様々な人に添削してもらい、様々な意見を取り入れてブラッシュアップしていくものですが、周囲の人が全員あなたのESを添削してくれる余裕があるわけではありません。
就活に詳しい知り合いがいない場合や、あなただけが周りで就活をしている場合、もしくは周りの友人が忙しそうでとても「添削してくれ」となど言い出せない場合もあるでしょう。また、今日が締め切り当日で、ES添削を依頼するには間に合わない、という場合も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回はAIを使ってESを添削する方法を紹介します。弊社が提供しているツールについても紹介しますが、他の企業様のツールについてもフェアに紹介するため、自分に合っていると思うものを選び、活用してください。
目次[目次を全て表示する]
【AIでES添削】AIを使ってES添削しても大丈夫?
結論として、AIを使ってESを添削することは全く問題ありません。AIを使うことで、客観的な意見を取り入れられるだけでなく、適切な回答を提示してくれるため、スムーズに就活を進められることでしょう。
しかし、添削してもらったものをそのまま提出すると、いかにも「AIで書きました」というような文章になってしまう可能性があるため、AIに添削してもらった情報を基に、自分で改善してより良いものを作成しましょう。
3人に1人が生成AIを活用して就活している
昨今、目覚ましい進化と発展を続けている生成AIですが、最近は就活の場面においても活用が進んでいるといいます。「マイナビ」が行った調査によれば、3人に1人が生成AIを活用して就活を行っており、その割合は決して低くないことがわかります。
生成AIには、正確性やプライバシーの問題などさまざまな課題はあるものの、テキストを作成したり文章を添削したりなど便利な機能が利用できます。そのため、うまく活用すれば選考対策に役立つことは多く、今後も「生成AI×就活」はますます広まっていくでしょう。
もちろん、現時点では生成AIが生成した文章をそのまま使って選考を受けることはNGですが、サポートツールとしては非常に有効といえます。ES添削のサービスを利用したいときは、AIによる添削も必要に応じて検討してみましょう。
【AIでES添削】AIを使ってES添削する方法
続いて、AIを使ってESを添削する方法について紹介します。
主に以下の2つが主流の方法であるため、ぜひ参考にしてみてください。
AI添削ツールを使用する
最もおすすめの方法はAI添削ツールを活用することです。就活生向けに特化したAIツールは複数存在するため、文法や誤字脱字のチェックだけでなく、内容の論理性や表現の明確さなどを多角的な視点から添削してくれます。
AIツールは「結論が分かりにくい」「具体例が不足している」といった、エントリーシートでよく見られる改善点を指摘してくれることが多いです。ツールによる添削は短時間でフィードバックが得られるため、何度も書き直しを行い、内容をブラッシュアップするのにも役立ちます。
一度の添削で終わらせず、AIからのフィードバックを参考に修正し、再度添削にかけることで文章の完成度を高めることが可能です。
近年では各就活支援サービスを展開する企業や団体が、就活サポートに特化したAIツールを作成しています。その中のひとつにES添削AIも含まれており、ガクチカ、自己PR、志望動機のポイントを学習したAIにESを読ませることによって、アピールに必要な点を押さえた添削をしてくれるのです。就活市場では、AIを使って添削するなら特化したAIを使用することをおすすめします。
プロンプトを使う
AIを使ってESを添削する際、プロンプトの工夫が重要になります。プロンプトとはAIに指示を出すための文章であり、これを適切に入力することでAIから適切なフィードバックを得られるでしょう。
例えば、ChatGPTのようなAIツールを使う場合「このESを論理的に改善し、より伝わりやすい表現に修正してください」「この内容をより具体的にし、印象に残るエピソードになるように助言してください」といったプロンプトがあります。
また、プロンプトに「ESの目的」や「ポイント」を加えることで、フィードバックの質を高めることが可能です。どのような企業を受けるのか、どのような業界を目指しているのかなどについて説明しても良いでしょう。
おすすめのプロンプトについては「【AIでES添削】AIに添削を依頼する際のプロンプト集」からご覧ください。
【AIでES添削】ES添削に特化したAI就活ツール10選
続いて、ES添削に特化したAIの就活ツールを3つ紹介します。まず最初に弊社が提供しているツールも紹介しますが、残りの2つも非常に優秀なツールであるため、気になるものを選んで利用してみてください。
*注: LINE上で利用できるサービスはアプリではなく「【AIでES添削】ES添削AIのおすすめアプリ3選」の項目で紹介しています。
1. 就活市場AI添削ツール
まずは弊社が提供している、就活市場のAI添削ツールを紹介します。本ツールの最も優秀なところは、まず10秒で添削が返ってくるところです。AIの中には添削のためにある程度時間がかかるものも少なくありませんが、たった10秒で答えが返ってくるため、スムーズに添削を何度も繰り返すことができます。
ES添削AIはLINE上で使用することができるため、チャット感覚で添削を依頼できる点も魅力です。また、弊社は就活エージェントを運営している企業であるため、就活のプロが監修しているツールである点も魅力です。
完全無料で利用でき、年間1,000人以上が利用している実績のあるツールであるため、気になる方はお試しで以下のリンクから登録してみてください。
2. 内定くんAI
内定くんAIは株式会社内定くんが提供しているAIのES添削ツールであり、LINEで送るだけで簡単にESを添削してくれます。また、このツールの便利なところは添削をしてくれるだけでなく、登録情報をもとに提出企業ごとにカスタマイズしたESをAIで作成してくれるところです。
さらに、企業分析のAIや自己分析のAIも導入しており、企業名をLINEで送ると業務内容や求める人物像、待遇などが分かるだけでなく、10個の質問であなたの強みや弱み、向いている業界などについても分析してくれます。このように、添削だけでなくES作成、企業分析、自己分析と就活で最も時間がかかる重要な対策をすべて一緒に行ってくれるため、就活における強力な味方となるでしょう。
もちろん無料で利用できます。
3. ジェイック
就活AIは株式会社ジェイックが提供しているツールであり、自己PRや志望動機、ガクチカなど就活において重要な項目の添削をAIがしてくれます。また、このツールの便利なところとして、添削だけでなく作成もしてくれることが挙げられます。自分の自己PRなどのキーワードを入力すると、叩き台を自動的に作成できます。
まずは就活AIを活用して自己PRや志望動機の下書きを作ってもらい、それを自分の言葉に書き直して再度就活AIに添削してもらうという流れで行うと、非常にスムーズにES作成が進みます。また、就活AIではアプリ上で模擬面接ができ、表情や声を採点して改善点をフィードバックしてくれる点も魅力です。
どのES添削AIツールを利用するか迷った際には、複数のツールを利用してみるのも一つのてです。
4. AIエントリーシート添削
AIエントリーシート添削は、就活CAFEが運営する、AIが行うES添削ツールです。エントリーシートの内容を専用フォームにコピー&ペーストするだけで、簡単にAIによる添削を受けられることが特徴です。
非常にシンプルなツールなので、操作性も難しくなく、誰でも気軽に活用できる点がメリットです。入力後は、しばらくすると添削後の文章が表示され、あわせて文章構成や追加すべき点などの具体的なアドバイスが見られる仕組みです。AI特有のわかりにくい言い回しなどはなく、実際に人から添削してもらったような結果が見られるため、そういった意味でも利用しやすいES添削ツールといえるでしょう。
なお、フォーム入力は1回の添削につき400字までになります。志望動機や自己PRが400字以上になる場合は、分けて入力しなければならないため、あらかじめ注意しましょう。
5. らくらくエントリーシート
らくらくエントリーシートは、アイデムエージェント新卒が運営するES添削ツールです。代表的な生成AIであるChatGPTを活用したAI添削サービスであり、無料で気軽に利用できる点が特徴です。
らくらくエントリーシートでは、添削だけでなく、エントリーシート(ガクチカ・自己PR・志望動機)作成も可能です。チャット形式で質問に回答していけば、ESで活用できるガクチカや自己、志望動機が作成されます。そのため、提出するESに記載するアピール文のたたき台として、大きく役立つことがメリットです。
文章生成後は、その内容をもとにして、オリジナルのESを作成しましょう。
もちろん、登録・サービスの利用は無料です。人材会社が直接運営するサービス・ツールだからこそ、信頼性があり、安心して活用できる点もメリットです。
6. キャムコム
人材会社のキャムコムグループでは、公式LINEを通じて、生成AIによる就活サポートサービスを提供しています。AI就活サポートでは、ES作成と添削の2つのサービスが活用できます。
作成の際は、「状況」「やったこと」「結果」を入力することで、生成AIが約30秒でESの土台になる文章を作成してくれることが特徴です。これに対して添削サービスでは、500字以内のガクチカ・自己PR・志望動機を簡単に添削してもらえます。
具体的な添削内容は、総評と3つの観点(構成・表現・面接官からの共感)によるフィードバックです。細かいフィードバックを受けられるうえに、総評は10段階評価とわかりやすいため、ES添削では非常に参考になるサービスといえるでしょう。
公式LINEでは、ほかにも自己分析支援やSPIクイズなどさまざまな役立ちコンテンツが提供されているため、総合的に便利な就活支援サービスとしておすすめできます。
7. Smart ES
Smat ESは、ASMA株式会社によって運営されているES作成補助サービスです。10万件の「選考に通過した強いES」をAIに学習させていることが特徴で、ES作成・添削に特化した言語モデルが採用されています。
LINEまたはGoogleアカウントでログインを済ませると、ES生成のボタンからサービスが利用できるようになります。生成の際は、選考種別として本選考とインターンが選べるようになっており、本選考だけでなくインターンの選考にも備えられる点がメリットです。業界や設問内容、文字数などの項目を入力すれば、その後はスムーズにESの生成が可能です。
なお、ES生成・ガクチカ生成ともに、現在は5回まで無料で利用できます。無料回数に達したあとは、1日3回まで無料で利用可能です。
8. 就活秘書
就活秘書は、AIによるさまざまなサポートを受けられる就活支援ツールです。自己PRや志望動機、ガクチカ、終活軸をAIが生成してくれたり、模擬面接や就活相談を受けられたりする点が特徴です。
また、大手企業出身の就活アドバイザーによるサポートも実施されており、AI+プロのアドバイザーによる手厚い支援が魅力といえます。現在ベータ版の提供となっているため、当面はすべての機能・サービスが無料で利用できる点も大きなメリットになります。
就活相談では、自己分析・企業研究・ESの書き方など幅広い相談が可能です。そのため、就活に関してさまざまなサポート・アドバイスを利用したい場合に、特におすすめできるサービスといえるでしょう。
なお、運営会社は、ステップ・アラウンド株式会社です。
9. ESの達人
ESの達人は、就活支援のワンキャリアが運営する、ES作成が可能な支援サービスです。ESの達人では、必要事項の質問に答えていくのみで、自分に合ったガクチカをAIが作成してくれます。
そのため、作成されたテキストはガクチカのたたきとして利用でき、内容をもとにブラッシュアップを重ねれば完成度の高いガクチカが出来上がります。ChatGPTをベースとして開発されており、生成までの時間は、必要事項の入力後おおよそ30秒です。
なお、利用の際は会員登録が必要ですが、登録は無料です。もちろんESの達人のサービス自体も無料で使えるため、気軽に利用できる点はメリットといえます。
ガクチカがうまく作成できない人、どのような内容が良いかわからない人などは、ESの達人でガクチカの草案を作成してみましょう。
10. サポたくん
サポたくんは、LINEで添削依頼ができるAI就活サポートのサービスです。就活支援の専門家がプログラムしたAIが、24時間365日いつでも就活を支援してくれるため、ESの書き方などを細かくアドバイスしてもらえます。利用できるサービスには、ES作成・ES添削・AI適性診断・就活相談・面接対策など多岐にわたります。
AIによるES添削では、フォームにESの内容を入力して送信するだけで、具体的な改善ポイントを丁寧に教えてくれます。「面接官から共感を得るには」などの実践的なフィードバックも多いため、一つひとつの改善点をチェックしながら完成度の高いESを作成できます。
サービスは、1,000社以上のLINE採用のノウハウを持つ株式会社アローリンクによって開発されています。基本的にLINEで完結するサービスなので、気軽に利用できることも大きな魅力といえるでしょう。
【AIでES添削】ES添削AIのおすすめアプリ3選
ここからは、AIによるES添削のおすすめアプリを紹介していきます。スマホアプリでも、AIによる添削サービスは多数展開されているため、アプリでES添削を利用したい場合はチェックしておきましょう。
おすすめのスマホアプリは、以下の3つです。
スマホアプリでES添削を利用できれば、通学中やアルバイトの休憩中などの隙間時間も活用しやすくなります。
では、以下から3つのアプリの特徴やおすすめポイントなどを紹介していきます。
*注: LINE上で利用できるサービスはアプリではなく「AIでES添削】ES添削に特化したAI就活ツール10選」の項目で紹介しています。
また、ChatGPTはアプリでも利用できますが、生成AIの側面が強いため「【AIでES添削】ES添削におすすめの生成AIサービス3選」で紹介しています。
1. ES添削・面接対策
「ES添削・面接対策」は、Ann株式会社によって提供されているES添削AIのアプリです。ESの内容を入力して送信するのみで、AIがすぐに添削結果を返してくれます。
些細な誤字脱字から表現・言葉遣いの誤り、全体の構成などさまざまな観点でESのフィードバックが受けられるため、すぐに結果がわかるES添削サービスとして重宝します。
また、AIアシスタントの機能もあり、就活について総合的なアドバイスを実施してくれます。チャット形式で困っていることを相談すれば、的確なアドバイスや情報を共有してくれることが特徴です。
さらには気になる企業のニュース、就活の全般的なトレンドニュースもチェックできるため、就活支援アプリとして活用しやすいことが利点です。高評価のレビューも多いため、多くの就活生に支持されていることがわかります。
2. AIシューカツ
AIシューカツは、キーワードを選んでいくのみで、簡単にESを作成できる点が大きな特徴です。生成可能なのは志望動機や自己PR、ガクチカであり、生成の際は、自分に合うキーワードや好みを選択していきます。端的な操作のみで、一定水準の志望動機・自己PR・ガクチカが作成できるため、これからオリジナルのESを作成するうえで参考になるでしょう。
強みを選ぶ際は、16の性格診断をもとに、自分に合った強み・長所を把握できることも特徴です。そのため、自分の強みがわからない…と自己分析に悩んでいる人にとっても重宝するアプリといえます。「気軽な操作で長文のアピール文章を作成してくれるのが良い」などの高評価も多いため、ES作成・添削ツールを取り入れたい人はぜひチェックしておきましょう。
なお、機能は主にES生成であるため、添削というより文章の適切な型を知るうえで役立つアプリといえます。
3. HelloBoss
HelloBossは、就活に関するさまざまな機能を活用できるAI支援アプリです。履歴書や自己PRの作成、履歴書登録によるAIマッチングなどの機能が活用できるため、選考対策に役立ちます。
「かんたん履歴書作成」の機能では、履歴書写真・自己PRをAIによって自動生成できます。ほかには英語履歴書を生成したり、作成した履歴書をPDFでダウンロードしたりする機能もあります。AIマッチングでは、履歴書を事前に登録するのみで、AIが自分に合う求人をおすすめしてくれます。そのため、求人探しのサポートも受けられ、自分に合った就活が実現する可能性があります。
スマホアプリで利用できるため、時間と場所を問わず、いつでも気軽に活用できます。
なお、運営会社は株式会社NGAです。
【AIでES添削】ES添削におすすめの生成AIサービス3選
続いて、ESの添削を行うにあたっておすすめのAIを紹介します。
もちろん、これ以外にも様々なAIが存在しますが、文章が得意なAIといえば以下の3つが代表的です。それぞれどのようなものか確認してフル活用してください。
1. ChatGPT
もはや知らない人はほとんどいませんし、むしろ就活でES作成などに使ってみた人の方が多いでしょうが、ChatGPTは本当におすすめのツールです。
自然な対話ができることが特徴であり、誰でも簡単に利用できる点も魅力です。もちろん課金した方が精度は高くなりますが、一昔前と比べると無料のバージョンでも十分に質の高い回答を提示してくれます。
ChatGPTは文章の流れや構成について指摘してくれるため、結論が曖昧な場合やエピソードが不足している場合にも具体的な改善点を示してくれます。「結論・具体例・入社後の展望」というESの構成が不十分な場合、修正すべき箇所を明確に指摘し、具体的な表現を提案してくれることでしょう。
また、出力までのスピードも早いため、複数回のやり取りを通じて何度もブラッシュアップができる点も魅力です。
2. Gemini
GeminiはGoogleが提供している最新のチャットAIサービスであり、日本語への対応能力が高く、ES添削の場面でも非常に活用しやすいです。特に、文章の自然さや表現の適切さに強みを持っており、読み手にとって分かりやすい内容へと修正する能力が非常に高いです。
文法の間違いだけでなく、表現が冗長になっていないか、論理の流れが途切れていないかを丁寧にチェックし、フィードバックを行います。例えば、ESで志望動機を作成する際は「この部分が抽象的すぎる」「具体例を加えることで説得力が増す」といった助言を加えてくれるのです。
また、業界や企業の求める要素を理解し、ESの内容が企業の方針や求める人物像にマッチしているかを確認するのにも役立ちます。具体的な修正指示を求める際は「この志望動機をより論理的にまとめてください」などと指示を出すと良いでしょう。
3. Copilot
Copilotは、Microsoft社が開発・提供しているAIアシスタントです。Copilotは、Open AIのGPT-4と、Microsoftの検索エンジンであるBingの組み合わせによって誕生したものになります。
主に生成AIの機能が活用可能で、基本的な機能は無料で利用できます。Microsoftのサービスだからこそ、Microsoft365を含むさまざまな関連サービス・アプリケーションと連携できる点が強みといえます。
Copilotでは、テキストの生成だけでなく要約・添削・校正なども可能なため、作成したESの添削も可能です。その際は、「就活のエントリーシートの添削をしてください」などの詳細を指定することで、就活のテイストに合った添削を受けられます。
【AIでES添削】AI添削でより良いESを仕上げる4ステップ
AIによるES添削を受ける際は、サービス・アプリの活用が重要ですが、その際はより効果を高めるためのポイントを実践することも欠かせません。
そのためここからは、AI添削でより良いESを仕上げるためのポイントを、以下4つのステップに分けて紹介していきます。
- 自分に合ったAIツールを見つける
- プロンプトを入力してES添削してもらう
- 複数回やり取りする
- 完成した文章を読み上げてミスを確認する
AIによるES添削を利用する場合は、AIの利便性を最大限生かすためにも、上記の4ステップを意識してみましょう。では、それぞれの重要なポイントを解説していきます。
1. 自分に合ったAIツールを見つける
AIによるES添削をする際は、自分に合ったAIツールを見つけましょう。ES添削が可能なAIツールはさまざまあるので、まずは、自分に合うもの・最も使いやすいものを選ぶことが重要です。
自分に合うAIツールの見つけ方については、以下のポイントが挙げられます。
- フィードバックの内容を見る
- 活用できる機能を見る
- 料金で選ぶ(無料で使えるか)
- 使いやすさ・操作性で選ぶ
- 安全性・信頼性で選ぶ
AIによるES添削は、すべて正確な内容とは限りませんが、フィードバックが詳細であればあるほど参考にできる可能性があります。そのため自分に合うAIツールは、フィードバックの内容によって決めると良いでしょう。
また、その他の活用できる機能、料金、使いやすさなども重要なポイントです。
なお、ツールの中には個人情報収集を目的とした怪しいものが含まれる恐れがあるため、運営元がはっきりしている信頼性の高いツールを選ぶことも大切です。
2. プロンプトを入力してES添削してもらう
AIでES添削を受ける場合は、プロンプトをうまく活用することも重要です。プロンプトを使ってAIに添削に関する指示出しを行えば、こちらが意図したとおりのフィードバックが返ってきます。少なくとも、自分の意図と大幅に逸脱した内容を返してくることはなくなるため、参考にしやすくなるでしょう。
自分にとっては当たり前の前提も、AIツールを使用する際は細かく丁寧にプロンプトとして伝えたほうが良いため、ES添削の際は積極的にプロンプトを活用しましょう。
ES添削におけるプロンプトの例は、以下のとおりです。
- あなたは就活支援を行うアドバイザーです。今からエントリーシートに記載する自己PRを送るので、人事担当者が読みやすくなるように、修正点を教えてください。
- エントリーシートの添削を依頼します。志望はIT業界のエンジニアです。採用担当者の印象に残るような表現を加えたフィードバックをお願いします。
プロンプトも必要に応じて改良しながら、ES添削AIを活用してみましょう。
3. 複数回やり取りする
AIによるES添削を受ける際は、一度だけで完結させず、複数回やり取りすると良いでしょう。複数回やり取りしてフィードバックを受けたほうが、ESの完成度がよりアップするためです。
そのため、一度添削を受けたあとはそのフィードバックを参考にして内容を見直し、再びAIツールで添削を受けてみましょう。この一連の流れを複数繰り返せば、ブラッシュアップにより、よりわかりやすく魅力的な表現のあるESが出来上がります。
複数回やり取りすれば、AIツールも添削作業をどんどん学習するため、フィードバックの品質も上がると考えられます。繰り返しフィードバックをもらってESの内容を見直せば、自分自身も良い勉強になるため、その後またESを作成する際には役立つでしょう。
4. 完成した文章を読み上げてミスを確認する
AIによるES添削を受け、アピール文章が完成したあとは、内容を自ら音読してミスをチェックしましょう。
音読する必要があるのは、黙読では、意外と細かいミスには気づけないことが多いからです。音読すると言葉の一つひとつを確認しながら文章を読むことになるため、ミスがあった際は気づきやすく、良い校正方法として挙げられます。
誤字脱字だけでなく、文法の不自然な部分なども、音読しなければ気づけないことも多いです。そのため、最後の仕上げとして誤字脱字や違和感のある部分をチェックしたいときは、丁寧に自分で音読して確認してみましょう。
音読による見直し・最終チェックは、志望動機・ガクチカ・自己PRなど作成したすべてのアピール文で行うようにしてください。
【AIでES添削】AIに添削を依頼する際のプロンプト集
続いて、AIに添削を依頼する際のプロンプトを作成したため、ぜひそれぞれ活用してみてください。以下の項目をそのままコピペして活用すれば、質の高い回答が返ってくるはずです。
ただし、AIはバージョンアップが非常に早いため、この記事が公開されて少し経ってからプロンプトを使うと、少し求めた答えと違うものが返ってくることもあります。そのような場合は一部プロンプトを修正しながら活用してください。
以下のエントリーシートを添削してください。誤字脱字の修正、文法的な間違い、表現の改善点についてアドバイスをお願いします。
【エントリーシート】
○○○(ESの内容を入力)
以下の自己PRの文章を添削してください。特に、論理的な構成や伝わりやすさに関してアドバイスをお願いします。また、改善すべき表現や内容があれば指摘してください。
【自己PR】
○○○(自己PRの内容を入力)
以下の志望動機を添削してください。○○業界向けの内容として適切かどうか、表現や論理性についてアドバイスをお願いします。応募先は△△(企業名)です。
【志望動機】
○○○(志望動機の内容を入力)
以下のエントリーシートを添削してください。PREP法(結論→理由→具体例→結論)に沿っているか確認し、必要であれば再構成してください。
【エントリーシート】
○○○(ESの内容を入力)
以下のエントリーシートを添削してください。400文字以内に収めるように調整しつつ、内容の魅力を保つアドバイスをお願いします。
【エントリーシート】
○○○(ESの内容を入力)
プロンプトというのは、あくまで司令文の「型」のようなものです。自分が依頼したい添削の形式によって、柔軟に文章を変更して利用してみてください。プロンプトを利用した上で、改善してほしい点をAIに投げ掛ければさらに学習した上での添削が可能になっていくでしょう。
【AIでES添削】AIを使ってES添削するメリット
- 迅速に添削してもらえる
- 客観的なアドバイスがもらえる
- 繰り返し添削してもらえる
続いて、AIを使ってESを添削するメリットについて紹介します。後に紹介するデメリットと照らし合わせながら、AIに依存しすぎず、うまく使いこなすことができれば、ES作成は非常にスムーズに進むはずです。
迅速に添削してもらえる
まず1つ目のメリットとして、そのスピードが挙げられます。従来の方法であれば、大学のキャリアセンターや知人に依頼するため、返却されるまで数日かかることも少なくありません。
しかし、AIを活用すれば、入力後に瞬時にフィードバックが得られるため、時間のロスがありません。特に就活中はエントリーシートの提出期限が重なることが多く、複数企業への提出準備で時間に追われることが多々あります。AIを活用すれば短い時間で添削が完了するため、提出までに余裕が生まれ、他の準備に時間をかけることができるのです。
また、迅速なフィードバックにより、書き直しや修正をスムーズに進められる点も魅力です。AIは明確に改善点を示してくれるため、限られた時間でもすぐにブラッシュアップできるでしょう。
客観的なアドバイスがもらえる
AIを活用したESの添削は感情や主観に左右されない客観的なアドバイスが得られる点が大きなメリットです。知人や家族に見てもらう場合、評価に個人的な感情や関係性が影響し、主観的な意見が含まれることが少なくありません。特に後輩の方の場合や、あなたを目上の立場だと思っている人の場合、素直に意見を述べることはなかなか難しいでしょう。
しかし、AIはあくまで論理やデータに基づいて判断し、遠慮もないため、誰が入力しても一貫した評価を得られます。時に厳しい指摘があるかもしれませんが、それは正しいフィードバックであり、知り合いに聞いていたら得られなかったかもしれません。
繰り返し添削してもらえる
繰り返し添削してもらえるのも、AIを活用してESを添削する大きなメリットの1つです。従来の方法ではキャリアセンターや第三者に添削を依頼する際、手間や時間がかかり、何度も修正依頼をすることは難しいものでした。
しかし、AIは基本的に回数に制限がないため、短時間で繰り返し添削を行い、徐々に内容をブラッシュアップすることが可能です。例えば、最初の添削で「結論が曖昧」「エピソードが不十分」と指摘された場合、すぐに修正して再度AIに依頼すれば、追加のフィードバックを得ることができます。
このように複数回のやり取りを通じて、ESの内容を磨き上げられる点がAIの大きな利点です。また、AIは毎回安定した基準で評価するため、修正後の進捗や改善点が明確になり、文章の完成度が高まるのも魅力です。
AI技術が進歩するほど、返答のスピード、正確性は増していきます。そのため今後、AIを使った文章校正はさらに精度をましていくでしょう。ただし、過信するのは絶対にNGです。機械であろうと、人間が作ったものなので、不完全な部分はあります。必ず以下に紹介する注意点まで踏まえた上で利用するようにしましょう。
【AIでES添削】AIを使ってES添削するデメリット
- 熱意や独自性などを判断するのは難しい
- 完全に正確とは言えない
- コミュニケーションが難しい
続いて、AIを使ってESを添削するデメリットについても紹介します。
以下のデメリットを把握した上で、うまく使いこなしましょう。
熱意や独自性などを判断するのは難しい
AIを使った添削では、応募者の熱意や独自性といった感情的な要素を正確に評価するのが難しいというデメリットがあります。ESには自分の経験や考え方、企業に対する熱意を伝えることが必要ですが、AIはデータやアルゴリズムをもとに添削を行うため、感情のニュアンスを完全に理解することはできません。
例えば、応募者が自分らしさや強い志望理由を表現しようとしても、AIはそれを定量的に判断するため「文章が平凡」「もっと具体的に書くべき」といった指摘が中心になります。その結果、応募者の個性や熱意が伝わる部分が削がれてしまい、無難な内容にまとまってしまう可能性があります。
したがって、AIの指摘を反映させつつも、自分らしさや感情的な要素を加えることを忘れないようにしましょう。
完全に正確とは言えない
最近はAIの精度がどんどん上がっていますが、AIは全知全能ではなく、その内容が完全に正確であるとは限りません。特に無料のChatGPTなどは平気で誤情報を提示したり、企業研究の際、存在しない会社名を挙げたりすることもあります。そのため、AIが提示した内容をそのまま鵜呑みにするのではなく、必ず事実確認を行う必要があります。
また、日本語には趣深い表現や複雑な言い回しがあり、AIがそれらを誤解することもあります。例えば「板につく」などの慣用句を使った場合、AIがそのニュアンスを正確に理解できない可能性もあります。
AIをあくまで「24時間いつでも相談に乗ってくれる、レスポンスの速い就活仲間の1人」のように扱うのが適切です。
コミュニケーションが難しい
AI添削のデメリットにはコミュニケーションが難しいことも挙げられます。人間同士であれば「なぜそのエピソードを選んだのですか?」「この経験をもっと掘り下げると良いですね」といった質問やアドバイスを通じて、内容の改善や具体化の方向性を見つけることが可能です。
一方で、AIは入力された文章を元にフィードバックを行うため、内容の背景や応募者の意図を正確に理解するのが難しいです。例えば、自己PRで「努力を続けた経験」を述べている場合、人間ならば「なぜ努力しようと思ったのですか?」「どのような問題があったのですか?」と聞いてくれますが、AIは表面的な添削にとどまりがちです。
そのため、文章が整っていても、本来伝えたいエピソードの核心部分が不足してしまう可能性があることに注意しましょう。
どれだけAI技術が進歩したとしても、感情や主観をAIが表出することはありません。あったとしても、それは人間の感情や主観の模倣です。模倣の精度は技術力によってどんどん上がっていきますが、就活にかける熱意や独自性を完全に理解することはできない、ということを頭に入れた上で利用してください。
【AIでES添削】AIを使ってES添削するときの注意点
- AIのフィードバックを鵜呑みにしない
- 企業や業界特有の表現は自分で確認する
- 何度も添削してもらうことを前提に利用する
- 最終的には必ず人間の目と口、耳でチェックする
最後に、AIを使ってESを添削する際の注意点について紹介します。
以下の4つの注意点を理解した上で、正しい方法を用いてAIを活用しましょう。
AIのフィードバックを鵜呑みにしない
AIを使ってESを添削する際、フィードバックをそのまま鵜呑みにしないことが重要です。AIは過去のデータや学習内容に基づいて添削を行うため、必ずしもその内容が完璧とは限りません。
特に、文章の流れや内容の深さについてAIが指摘する場合、修正案が一般的すぎて個性が薄れてしまうリスクがあります。例えば「エピソードの具体性を高めるように」と指摘された場合でも、修正後の内容が画一的になり、自分らしさが失われてしまうこともあるでしょう。
そのため、AIのフィードバックはあくまで参考程度に留め、最終的には自分自身で内容を吟味して納得のいく形に仕上げることが大切です。
企業や業界特有の表現は自分で確認する
AIを使ったESの添削では企業や業界特有の表現や専門用語については必ず自分自身で確認することが大切です。AIは一般的な基準で文章を添削するため、特定の業界や企業独自の言い回しやキーワードを見落としてしまう場合があります。
例えば、IT業界や医療業界など、専門性の高い分野では特定の用語や表現が使われることが多く、AIがそれを誤って修正してしまうこともあります。
また、企業の求める人物像や業界の価値観に合わせた表現はAIだけでは完全に判断するのが難しいため、公式サイトや採用情報を参考にしながら確認を行いましょう
何度も添削してもらうことを前提に利用する
AIによるESの添削は一度で完璧な内容に仕上がるわけではありません。何度も添削を繰り返し、少しずつ内容をブラッシュアップしていくことを前提に活用する姿勢が大切です。
最初の添削で指摘された内容を修正した後に再度AIにフィードバックを依頼すれば、さらに精度の高いESに近づけられます。
例えば、AIが「結論が明確でない」と指摘した場合、その部分を修正し、次に「具体的なエピソードが不足している」と言われたら、その修正を行う。こうして繰り返すことで、自分では気づけなかった細かい問題点を洗い出し、論理的で説得力のある内容に仕上げられます。
最終的には必ず人間の目と口、耳でチェックする
AIを使って添削を行ったESは最終的に自分自身の目や耳でしっかりと確認することが欠かせません。AIの添削結果をそのまま提出すると、内容が機械的に感じられたり、自分の個性が十分に反映されていなかったりする可能性があります。
まずは修正後のESを何度も読み直し、語句や表現に違和感がないか確認しましょう。
次に、文章を声に出して読んでみることで、リズムの悪さや冗長な部分、伝わりにくい表現に気づきやすくなります。
また、第三者に内容を見てもらうことも重要です。AIでは見落としがちな熱意や人間らしい温かみなど、感情面の表現については人間の目で判断する方法が適切です。
お読みいただいたように、AIを使ってES添削することには、多くのメリットとデメリットがあります。また、注意点を踏まえて適切に利用することができなければ、せっかくの効率化ツールが無駄になってしまいます。難しいな、やっぱり正確性がほしいな、でもすぐにES添削をしてもらわないと間に合わない、と言う場合には、AI以外にESをすぐ添削をしてもらう方法まで解説している記事がありますので、ぜひ併せてご覧ください。
【AIでES添削】ES作成時に自分でやるべきこと
ES作成の際は、必要に応じてAIを活用して参考にできるテキストを生成することも大事ですが、自分で行うべきこともさまざまあります。
AIツールでもある程度の生成は可能ですが、より高品質で自分に合っている内容のESを作成するためには、AIにやってもらうことと自分でやるべきことはそれぞれ分けて考えたほうが良いでしょう。
ES作成時は、以下のことは自分でやるべきこととしてチェックしておきましょう。
- 自己分析
- 業界分析・企業分析
- 志望動機の考案
では、具体的にどのようなことをやるべきなのか、詳細を解説していきます。
自己分析
ES作成の際は、自己分析を通じて自分についてしっかり理解を深めておきましょう。AIでESを作成することは可能ですが、その際は、自分についての質問にいくつか答える必要があります。
自己分析を経て自分のことを十分に理解していなければ、AIツールの質問に対して適切な回答ができないため、まったく見当違いなESが生成されてしまいます。ESの内容が自分に合っているものでなければ、当然、その後の面接などで説得力のあるアピールはできません。
志望企業との間でミスマッチが起こる可能性もあるため、自己分析は自分でしっかりと行っておくべきといえます。熱意や入社意欲がしっかり伝わるESを作成するためにも、自己分析は、就活に臨む時点で済ませておきましょう。
業界分析・企業分析
ES作成の際は、業界分析や企業分析も忘れずに行いましょう。業界・企業に対して理解が深まっていなければ、業界・企業に対してマッチ度が高いことをアピールできません。
さらに、志望企業と相性の良い強みなどもアピールできないため、ESで高評価を受けることは難しくなります。業界・企業について正しい知識を身につければ、自分の適性を判断しやすくなったり、将来のビジョンやキャリアパスを考えやすくなったりします。
業界・企業分析が不足していたことでミスマッチが起これば、企業にとっても、自分にとっても良い結果にはつながりません。入社できたとしても早期離職につながりやすくなるため、企業は無駄な採用コストが生まれてしまいますし、自分自身は快適に働けずキャリア形成が遅くなります。
そのため、ES作成などの選考対策を本格的に行う前は、業界・企業分析をしっかり進めるようにしましょう。
志望動機の考案
ES作成の前には、志望動機の考案も欠かせません。志望動機もAIツールで作成することは可能ですが、基本的には、自分で作るほうが良いといえます。
なぜなら、AIが生成する志望動機はまだ完全なものとは言い難く、具体性や説得力に欠けるものが多いからです。
その企業・職種を志望する理由には、自分自身の過去のエピソードやこれまで形成してきた価値観などが関係しています。それらの要素をAIで完全再現することは難しいため、志望動機は自分で作成したほうが、結果として完成度が上がりやすいのです。
AIツールを活用するなら、全体的な文章表現の添削や、作成前の草案の生成のみにとどめましょう。
多くの企業の採用担当者は、AIで作成した志望動機には気づきやすいため、生成AIが書いた志望動機をそのまま提出しないように注意してください。
【AIでES添削】AIでスムーズにES添削をしてより良いESを作り上げよう
今回はESの添削をAIを使って行うことの是非や、行う際のメリット、デメリット、注意点などについて紹介しました。
AIはうまく活用すれば、就活において非常に便利なものであり、特に時間がない方にとっては救世主のような存在にもなり得ます。
ぜひ、この記事で紹介した活用方法や注意点を踏まえた上で、質の高いESを作成し、内定獲得を目指してください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
AIを使ってES添削をしても、人事に「AIを使ったな」とバレることはありません。しかし、AIが提案した文章をそのまま使ったり、AIの不自然な添削を鵜呑みにして修正してしまうと、人事に「AIに頼ったな」と思われてしまったり「文章力がない」と判断されてしまいます。詳しく後述しますが、AIを使ってES添削をする際には、必ず自分の目と口と耳で確かめて人間らしい文章になっているかを確認した上で、自分らしさが出るESに仕上げられるよう注意しましょう。