- 海運業界のビジネスモデルや国際物流を支える仕組み
- 業界内で活躍する主要企業や代表的な職種の特徴
- 海運業界が抱える課題や今後の展望、働く魅力や向いている人物像
- 海運業界に興味があり、就職先として視野に入れている就活生
- 国際ビジネスや物流に関心があり、業界理解を深めたい方
- 他業界と比較して、海運業界の特性や将来性を知りたい方
目次[目次を全て表示する]
海運業界を理解する前に
海運業界は、島国である日本にとって欠かせない存在です。
本記事では、海運業界に興味があり、就職先として視野に入れている就活生向けに、仕事内容から向いている人、志望動機の作り方までを解説します。
さらに、なぜ海運業界が注目を集めているのかも解説するので、業界研究するための材料にしてください。
- なぜ就活で海運業界が注目されているのか
- 海運業界の今後は?
なぜ就活で海運業界が注目されているのか
海運業界は、単なる輸送手段からグローバル経済に深く関わる産業になりました。
その結果、規模の大きい仕事に就きたい人や海外と取引がしたい人からの人気が高まっています。
また、海運業界は、経済活動を支えるインフラ産業として、安定性や社会貢献性が評価され始めました。
上記のような要因が重なったことで、海運業界が就活生の注目を集めています。
そして、DXやIoT、AIなどの登場により、今後さらに人気が加速するでしょう。
海運業界の今後は?
海運業界は、今後デジタル化とグリーン化が進む見込みです。
海運業界もAIやデジタル技術を採用する傾向にあります。
そのため、正確な気象予報や安全な航路の設定などが、スムーズにできるようになるでしょう。
さらに、脱炭素社会を目指した活動も活発化します。
石油燃料を使用せず、液化天然ガスや水素などのエネルギーを代わりに使うようになっています。
その結果、海運業界も地球環境に配慮した経営が求められるでしょう。
海運業界の進化と今後の展望にて、詳しく解説するので、そちらもご覧ください。
海運業界の基本知識
海運業界は、今日の生活において欠かせない仕事の1つです。
本章では、以下の項目を中心に海運業界の基礎知識をお伝えします。
- 海運業界のビジネスモデルと仕組み
- 定期船と不定期船の違い
- 国際貿易における海運の重要性
- 日本の海運市場の規模と世界的ポジション
- 船会社と荷主・港湾の関係性
基礎知識を身につけて、業界研究の足がかりにしてください。
海運業界のビジネスモデルと仕組み
海運業界のビジネスモデルは「運搬」「売買」「賃貸」の3つに分けられます。
ビジネスモデルを表に整理したので、参考にしてください。
運搬 | 鉄鉱石、石油、自動車などを目的地に運搬する |
売買 | 船を製造・販売したり、中古船を売買したりする |
賃貸 | 自社が所有する船を他社に貸し出す |
運搬では一度に大量のモノを運べるため、輸送コストが抑えやすい傾向にあります。
さらに、海運業界で使われる船は資産としての価値があります。
そのため、一般的な運搬に加えて、売買や賃貸といった側面もあります。
定期船と不定期船の違い
定期船はスケジュール通りに運航される仕組みです。
あらかじめ決まった航路を進み、立ち寄る港も計画されています。
衣料品や食料、家電などさまざまなモノが輸送されます。
主にコンテナが利用されるのが定期船の特徴です。
一方で、不定期船は需要に応じて柔軟に対応する運航形態です。
定期船とは異なり、原油や液体ガスなどのエネルギーを運びます。
ほかにも、完成した自動車を直接運送することもあります。
不定期船は、依頼主のニーズや運ぶ内容によって、船を変えるのが特徴です。
国際貿易における海運の重要性
日本は島国であるため海運が必要不可欠です。
日本船主協会が公表しているデータによると、日本の輸出入の99.6%が海運とされています。
つまり、日本が貿易するにあたって、海運業界はなくてはならない存在です。
また、国連貿易開発会議の公表したデータには、世界の物流の80%以上が海運によって、支えられているとされています。
日本、世界の国々にとっても海運は重要であることが理解できるでしょう。
参考:日本の海運|日本船主協会
参考:海運輸送の見直し|国連貿易開発会議
日本の海運市場の規模と世界的ポジション
日本の海運市場の規模は、業界動向サーチが公表した数値によると、2022年時点で5.9兆円です。
2020年にコロナを経験し、市場規模が衰退しました。
しかし、翌年の2021年以降は回復傾向にあります。
また、日本は船舶建造量と保有船腹量の2つで世界3位に位置しています。
つまり、船を作ることに加えて、船に荷物や旅客を乗せられる規模でも世界トップクラスです。
参考:海運業界の動向や現状、ランキングなど|業界動向サーチ
船会社と荷主・港湾の関係性
船会社と荷主・港湾はお互いに連携することで、スムーズな物流を実現しています。
以下にそれぞれの役割をまとめました。
名称 | 役割 |
船会社 | 荷主からの依頼によって、さまざまなモノを運搬 |
荷主 | 運搬して欲しいモノを船会社に依頼する |
港湾 | 正式名称:港湾運送事業者 船会社が港に運搬したモノを荷下ろしたり、仕分けたりする |
三者間の関係性を理解することで、海運業界全体を理解することにつながります。
海運業界を代表する企業
続いて、海運業界を代表する企業について解説します。
海運業界の全体像が見えてきたところで、実際の企業を理解しておきましょう。
就活は業界研究に加えて、企業研究も重要です。
まずは、本章で解説する企業の知識を深めてください。
その後、興味のある企業が見つかった場合、さらに詳しく調べることで、志望動機の作成に役立つでしょう。
- 日本郵船(NYK LINE)
- 商船三井(MOL)
- 川崎汽船(K LINE)
- ONE(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス)
- その他の外資系海運企業
日本郵船(NYK LINE)
日本郵船は、日本を代表する海運企業です。
海上輸送はもちろんのこと、陸や空を含めたすべての輸送網を有しています。
さらに、運航隻数は824隻と世界トップクラスの数です。
2024年の売上高は約2兆5,000億円と日本1位の成績でした。
つまり日本をはじめ、世界中で大きな影響力を持っているのが日本郵船です。
日本を代表する企業であるため、安定した地盤を持っています。
さらに、環境への配慮にも注力し、脱炭素社会への実現に向けて課題に取り組んでいる最中です。
商船三井(MOL)
商船三井は、2024年に創業140周年を迎えた歴史のある企業です。
商船三井の強みは、ばら積み船と各種専用の船を抱えていることです。
ばら積み船があることで、多様なモノの輸送ができます。
さらに、特定のモノを想定した専用船があるため、柔軟かつ高品質な輸送が可能です。
また、海運業界以外にも不動産や物流、クリーンエネルギー事業にも取り組んでいます。
そのため、1つの事業成績が悪化しても、ほかで補填することが可能です。
川崎汽船(K LINE)
川崎汽船は、日本初となる自動車専用船や日本籍初の液化天然ガス運搬船の開発・運航を実現した企業です。
さらに、二酸化炭素の排出量を25%削減し、酸性雨の原因となるガスを80%削減するシステムを開発したことで、シップ・オブ・ザ・イヤー2016を受賞しています。
上記のように、川崎汽船は独自の技術を発展させることで海運業界に貢献してきました。
SDGsや脱炭素社会への実現が急務の現在では、貴重な存在になるでしょう。
ONE(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス)
ONEは日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社から定期コンテナ船事業を統合したことで、誕生した企業です。
コンテナ事業に特化している点が、日本郵船や商船三井、川崎汽船などとの大きな違いになります。
また、陽明海運(台湾)、現代商船(韓国)と3社により「プレミア・アライアンス」を結成しました。
プレミア・アライアンスとは、3社で連携し、グローバル市場におけるネットワークを強化する目的があります。
その他の外資系海運企業
外資系海運企業として、デンマークのマースクやスイスのMSCなどが挙げられます。
マースクは、世界最大のコンテナ船企業です。
年間1,200万個のコンテナを世界中に運んでいます。
また、MSCはMarine Stewardship Councilの略称であり、日本語にすると海洋管理協議会といった意味です。
持続可能な漁業を目指している非営利団体になります。
2社とも海運業界を目指すうえで欠かせない存在です。
海運業界が抱える課題と変化
海運業界が抱える課題と変化は、以下の3つです。
- 環境規制と脱炭素対応
- 地政学リスクと物流網の変化
- 船員不足と人材育成の課題
海運業界は世界の物流を支えています。
しかし、社会情勢の変化に弱いといった課題があります。
海運業界を志望する就活生は、これからぶつかる壁をあらかじめ理解しておきましょう。
環境規制と脱炭素対応
海運業界の課題に環境規制と脱炭素対応が挙げられます。
世界では、地球温暖化対策として、石油燃料からメタノールや水素といったエネルギーに転換する動きがあります。
海運業界も同様に喫緊の課題となりました。
しかし、エネルギーを変えるには時間とお金がかかります。
とくに海運業界は、社会情勢に弱い傾向があるため、投資したお金を回収するのに時間がかかるかもしれません。
地政学リスクと物流網の変化
海運業界は、地政学リスクが常につきまといます。
普段から利用している航路や港が戦争に巻き込まれると遠回りしなければなりません。
その結果、別の物流網を利用することになり、時間と費用が重なります。
費用の上昇は輸送コストに転嫁されるため、さまざまな値段が高騰するでしょう。
航路の安定化や安全確保は、長年の課題として挙げられています。
しかし、効果的な解決策が見つかっていないのも現実です。
船員不足と人材育成の課題
海運業界は、世界的に見て人手不足が進行しています。
とくに、若手人材の確保と育成が急務です。
海運業界は、海を移動する性質上、労働環境が厳しくなります。
たとえば、家族と離れて生活することや船内の娯楽が少ないことなどです。
世界の物流を支えるインフラ事業ではありますが、実際に働く従業員の環境改善が急がれます。
現在では、船内にWi-Fiを用意したり、休暇制度を見直したりする動きがあります。
海運業界の進化と今後の展望
海運業界の進化と今後の展望として、以下の3つが挙げられます。
- DXによる航路・物流最適化の加速
- グリーン燃料船の開発と普及
- 陸・空との連携によるトータル物流戦略
海運業界は、課題を解決するためにさまざまな取り組みを実施しています。
海運業界が進む方向を理解するためにも、本章を参考にしてください。
DXによる航路・物流最適化の加速
海運業界は、DXによる航路・物流最適化が加速しています。
今までは、運航する船の情報を収集し、解析するのに時間がかかりました。
しかし、デジタル化が進行したことで、船の位置情報や気象情報などが容易に手に入ります。
その結果、安全な航路の選定や燃料の削減に成功しました。
ほかにも、AIを活用したビッグデータの解析は、需要予測や運航管理に利用されるでしょう。
グリーン燃料船の開発と普及
現在、メタノールやアンモニアなどのグリーン燃料を使った次世代船舶の導入が進んでいます。
背景には脱炭素社会があります。
従来は石油を使用し、運航していました。
しかし、二酸化炭素の排出量を抑えるためにも、地球に優しいエネルギー開発が活発化しています。
環境への配慮は、企業価値に直結します。
そのため、物流インフラを支える海運業界であっても変化しなければなりません。
陸・空との連携によるトータル物流戦略
海運業界は、陸・空との連携によるトータル物流戦略がトレンドになりつつあります。
従来の海運業界は、海を専門に担当してきました。
港に到着したら、トラックに役割を引き継ぎます。
しかし、これからの物流は、消費者に商品を届けるまでを一括で担当します。
そのため、海運業界は陸に到着すれば終わりではなく、総合的に担当しなければなりません。
背景には、情報の一元化や契約の手間を省くなどがあります。
海運業界での主な職種と役割
本章では海運業界での主な職種と役割を解説します。
業界理解に職種は欠かせません。
同じ業界であっても職種が変われば、求められるスキルや強みが異なります、
本章の解説を読み、自分の強みを活かせる職種を選択しましょう。
すでに職種を決めている就活生は、ほかの職種にも目を通し、全体像の理解に利用してください。
- 営業・オペレーション部門の役割
- 船舶管理・技術部門の特徴
- 本社部門(経営企画・財務・人事など)
営業・オペレーション部門の役割
営業・オペレーション部門の役割は、以下の通りです。
職種名 | 業務内容 |
営業 | 新規顧客の開拓・既存顧客の維持 顧客ニーズのヒアリング 見積書の作成・契約の締結 |
オペレーション | 運航計画の立案 運航状況の確認 気象情報・社会情勢などのトラブル対応 |
営業・オペレーションは船に乗って直接働くわけではありません。
しかし、輸送をスムーズに進行させるために陸上で根回しする仕事です。
とくにオペレーションは海運業界の特徴的職種といえます。
船舶管理・技術部門の特徴
船舶管理・技術部門の役割は、以下の通りです。
職種名 | 業務内容 |
船舶管理 | 船舶が安全に運航できるように維持・管理 乗組員の配置・教育 寄港先での法令確認 |
技術 | 安全性に優れ・コストを抑えられる新造船の建設 航海によって得たデータをもとにトラブル支援 |
船舶管理・技術も陸上での仕事です。
営業職とは異なり、直接船の安全に関わるのが特徴です。
時代や顧客のニーズに合った技術を開発・提供することで、安定した運航を支援します。
本社部門(経営企画・財務・人事など)
本社部門(経営企画・財務・人事など)の役割は、以下の通りです。
職種名 | 業務内容 |
経営企画 | 長期的な経営戦略の立案 新規事業の立案 買収・合併の比較と検討 |
財務 | 予算管理 資金調達 |
人事 | 人材の採用・育成 福利厚生・労務管理 |
本社部門は、一般的な企業と同じ役割です。
ただし、海運業界は事業規模が大きいため、予算管理や人材確保の重要性は高くなります。
ほかの職種と同様に安定した運航を実現させるために行動します。
海運業界で働く魅力とは?
海運業界で働く魅力は、以下の3つです。
- グローバルビジネスの最前線に関われる
- 日本の経済基盤を支える責任と誇り
- スケールの大きな仕事に挑戦できる
仕事のやりがいは、働くうえで欠かせない情報です。
自分の価値観に合った企業・職種に就職するためにも、海運業界で働く魅力を把握しておきましょう。
グローバルビジネスの最前線に関われる
海運業界で働く魅力の1つ目は、グローバルビジネスの最前線に関われることです。
海運業界は、日本と世界をつなぐ役割があります。
そのため、世界中の港と顧客を相手にビジネスを展開できる点は、海運業界ならではの魅力です。
学生時代に留学経験があり語学力に自信がある人は、早期に活躍できるでしょう。
さらに、海運業界では異文化理解が求められます。
偏見に囚われず、広い視野で物事を判断できる人も強みを活かせるでしょう。
日本の経済基盤を支える責任と誇り
海運業界で働く魅力の2つ目は、日本の経済基盤を支える責任と誇りです。
日本の輸出入の99.6%は、海運によって支えられています。
海運は物流の根幹を担う役割があるため、仕事に誇りが持てるでしょう。
社会貢献性の高さは、仕事のやりがいにもつながります。
日本の役に立ちたい、人々の生活を根底から支えたいと考える人にとっては、価値観に合った仕事になるでしょう。
スケールの大きな仕事に挑戦できる
海運業界で働く魅力の3つ目は、スケールの大きな仕事に挑戦できることです。
海運業界は、一度の航行で何千トンといった荷物を運びます。
自分が携わる仕事の規模が目視で確認できるため、やりがいを感じやすいでしょう。
ほかにも、数千億円規模の造船プロジェクトに挑戦したり、世界中の航路を最適化する計画を立てたりします。
他業界にはない事業規模、スケールに魅力を感じる人は、モチベーション高く仕事ができるでしょう。
海運業界に向いている人の特徴
海運業界に向いている人の特徴は、以下の3つです。
- 国際感覚と語学力を活かしたい人
- ダイナミックな仕事に挑戦したい人
- チーム連携と現場対応力を大事にできる人
海運業界は、世界の国々と取引するため、さまざまなスキルが求められます。
海運業界に求められる人物像を把握し、自己PRにつなげてください。
国際感覚と語学力を活かしたい人
国際感覚と語学力を活かしたい人は海運業界に向いています。
海運業界は、日本のみならず世界中の国と連絡を取ります。
そのため、日本を飛び出し世界を相手に仕事がしたい人にとっては、モチベーション高く維持できるでしょう。
とくに乗組員として船に乗る場合、寄港する国の言語を使用する必要があります。
もちろん英語が話せれば、ある程度のコミュニケーションが取れます。
しかし、現地の言葉を使うことで、信頼関係の構築に役立つでしょう。
ダイナミックな仕事に挑戦したい人
ダイナミックな仕事に挑戦したい人は、海運業界が向いています。
海運業界の市場規模は、兆単位で動きます。
業界トップクラスになると1社で数千億円から数兆円の事業です。
たとえば1つ船を造るとなれば、大きなプロジェクトとして始動します。
事業計画から材料の調達、資金管理など、やるべき仕事は多岐にわたります。
規模の大きな仕事に憧れがある人は、強みやスキルを存分に発揮できるでしょう。
チーム連携と現場対応力を大事にできる人
チーム連携と現場対応力を大事にできる人も海運業界に適しています。
海運業界の業務は、営業職やオペレーションといった陸上職と実際に船を運航する海上職が協力することで成り立つからです。
ほかにも、国内外の協力会社や代理店などの力を借りて、プロジェクトが進行します。
個人の努力だけでは解決できないため、チームワークの大切さを理解できている人は、責任感のある仕事ができるでしょう。
海運業界を目指す学生が準備すべきこと
海運業界を目指す学生が準備すべきことは、以下の3つです。
- 業界・企業研究の進め方
- インターン・企業説明会の活用法
- 語学力・資格取得の必要性
就活は、闇雲に行動してしまうと誤った方向に進む可能性があります。
そこで、本章の解説を読み、適切に準備しましょう。
正しく行動し、内定が獲得できる可能性をアップさせてください。
業界・企業研究の進め方
まずは、業界・企業研究を進めましょう。
業界のトレンドや課題を知ることで、将来の姿が予想できます。
また、企業の事業内容や社風、価値観を理解することで、自分の価値観との擦り合わせが可能です。
業界・企業研究と聞いてピンとこない人は、大手3社を調査しましょう。
海運業界であれば、日本郵船・商船三井・川崎汽船が該当します。
公式ホームページを閲覧したり、業界誌を読んだりして、情報を集めましょう。
インターン・企業説明会の活用法
インターン・企業説明会を活用することも重要です。
インターンに参加することで、実際の業務を体験できます。
さらに、働く社員の声を聞くことも可能です。
また、企業説明会に参加することで、直接疑問を投げかけられます。
公式ホームページを読んだだけではわからないことを質問しましょう。
ただし、インターンや企業説明会は、申し込みが必要になります。
人気企業ほどすぐに満席になるので、早めに対応しましょう。
語学力・資格取得の必要性
海運業界で働くのであれば、語学力と資格があれば、有利に働きます。
自分の強みやスキルを客観的に証明できるからです。
たとえば、語学力であればTOEICが挙げられます。
英語の読み書き、会話のレベルを伝える際に効果を発揮します。
英語を使って働くのであれば700〜800点を目指しましょう。
また、船に乗って働く場合、海技士や水先人といった資格が有効です。
キャリアアップを狙っている人は、今のうちから勉強を始めておきましょう。
自己分析と志望動機の作り方
海運業界を志望するにあたって、自己分析と志望動機の作り方を解説します。
自己分析は、自分の価値観や強みを理解し、自己PRの土台になります。
また、志望動機は誰しもが一度は悩む工程です。
自分の気持ちを整理し、面接官の印象に残る志望動機の作り方を解説します。
- 自分の強みと業界の役割を結びつける
- なぜ海運業界かを論理的に伝える
自分の強みと業界の役割を結びつける
まずは、自分の強みと業界の役割を結びつけましょう。
企業の多くは、事業内容や経営方針に合った人材を採用したいと考えています。
つまり求める人物像が明確になることを意味します。
企業が掲げた人物像に自分がマッチした人材だと伝えることで、面接官に好印象を与えられるでしょう。
そこで、自分の強みが海運業界において、どう役立つのか検討してください。
英語ができる人なら語学力をアピールできます。
チームワークに自信があるなら経験をエピソードにして伝えましょう。
なぜ海運業界かを論理的に伝える
志望動機は、海運業界を志望する理由を論理的に伝えることが重要です。
端的かつ、わかりやすく説明することで、面接官に自分の主張が伝わりやすくなります。
単純に「船が好きです」と伝えても、高評価を得るのは困難です。
なぜ、船が好きなのか曖昧であり、自社との価値観が合うかわかりません。
そこで、自分が海運業界を目指すようになったきっかけや背景を説明しましょう。
海運業界の特徴と自分の価値観をリンクさせることで、志望動機に説得力が生まれます。
診断ツールで適性を見極めよう
海運業界に自分が向いているかわからない人は、診断ツールを利用しましょう。
診断ツールは、長所や強みがわかる性格診断、向いてる仕事がわかる適職診断などがあります。
自分の用途や目的に合わせて診断ツールを使い分けましょう。
質問に回答することで、結果が得られるため、忙しい場合でも安心です。
- 適職診断の使い方
- 自己分析ツールを志望動機に活かす
適職診断の使い方
適職診断は、自分に合った仕事を見つけるためのツールです。
そもそも自分の強みがわからない人や自分の強みを活かす仕事に就きたい人におすすめします。
就活市場が提供する適職診断では、20問の質問に答えるだけで、自分に合った仕事が見つけられます。
さらに、就職エージェントのサポートも得られるため、今まで気がつかなかった特性や強みに出会えるでしょう。
適職診断は無料で利用できるので、興味のある方はこちらをご覧ください。
自己分析ツールを志望動機に活かす
志望動機を作成するにあたって、自己分析ツールを利用することも重要です。
自己分析ツールは、自分の性格や行動特性を知るためのツールになります。
自己理解を深めることで、志望動機に記載する内容が明確になるでしょう。
自己分析ツールで得た気づきをエピソードや志望理由に落とし込み、具体的で魅力的な内容にしてください。
自己分析ツールも適職診断と同様に無料です。
診断結果を確認するには、アカウント登録が必要になるため、今のうちに登録することをおすすめします。
まとめ
本記事では、海運業界の基礎知識から仕事内容、向いている人の特徴などを解説してきました。
海運業界は、世界のインフラを支える重要な役割を担っています。
英語を活かしたい人や規模の大きな仕事に挑戦したい人は、ぜひ挑戦してみましょう。
また、時間に余裕がある人は、TOEICや海技士の資格を目指してください。
資格の勉強は業界理解を深め、入社意欲をアピールするのに最適です。
本章の解説を参考に、納得のいく就活にしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート