「クリスマスぐらい、就活を休んで楽しみたい」という方も多いでしょう。
その一方で「あの2日間遊ばなければ、もっとうまくいったかもしれない」と後悔はしたくないと思っている方も多いはずです。
また、学年の違う恋人がいる方は、自分の就活が原因で、一緒に過ごすことができないことにも歯がゆさを感じるものでしょう。
就活エージェントとして考えると「就活に専念してほしい」と言いたいところですが、後々「クリスマスを楽しまなかったことを後悔することになっても就活に悪影響が出る」という懸念もあります。
そこで今回はクリスマス付近の就活の対策や日程、そして遊びと両立させるにはどうすれば良いのかについて紹介します。
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クリスマスと就活どっちを優先すればいい?
結論から言うと、12月24日、25日に絶対に参加すべきインターンや説明会があるのであれば、就活を優先させるべきです。
クリスマスは毎年来ますが、就活は一生に1度であるため「あの時遊ばずに、説明会にしっかり参加しておけばよかった」と後悔してしまうことになります。
そこで、基準としては「内定をもらったら絶対に入りたいと思っている企業」が何かしらイベントを実施するならば参加し「優先順位が低い企業」であればクリスマスを優先すれば良いでしょう。
いずれにせよ、自己分析や業界研究などはこの時期までに終わらせておくことが大切であるため、以下の記事で12月の就活でやるべきことについて確認しておいてください。
両立させるには
クリスマスと就活を両立させる方法についても考えてみましょう。
就活生がクリスマスに遊ぶことは決して非難されるべき行動ではないため、両立させられるならばもちろん、両立させて構いません。
スケジュールや時間をしっかり把握して、遊びと就活を区別して過ごしたり、移動時間を就活に当てたりすれば両立もできます。
例えば、説明会がお昼頃に終わるならば、その後に友人や恋人と過ごしても良いでしょう。
そのほかにも「丸1日遊ぶのは気が引ける」と感じるならば、いつもより2時間程度早く起きて、その時間を活用してESなどを書いても良いです。
そわそわして集中できないならば、クリスマス以降の就活のスケジュールを作成したり、見直したりしても良いでしょう。
クリスマス付近の企業の動向
続いて、クリスマス付近の企業の動向について紹介します。
クリスマス付近は企業が以下のような動きをするため、あらかじめ把握しておき、クリスマス周辺でも焦らないように取り組みましょう。
- インターンの締め切りが集中する
- 採用担当者が年末休暇に入る準備を始める
- 年明けに向けた準備期間
インターンの締め切りが集中する
12月は冬インターンのエントリー締め切りを設ける企業が非常に多い時期です。
この時期に締め切りが集中する理由は年末年始の休暇期間に突入する前に選考をある程度進め、年明けからスムーズにインターンを実施したい企業が多いためであると考えられます。
また、3月の情報解禁や本格的な採用活動に向けて、学生のスクリーニングを事前に行いたいという背景もあります。
したがって、就活生としてはクリスマスまでにエントリーシートや必要な応募書類を準備し終えることが重要です。
特に複数の企業に応募する場合、締め切りが重なるケースもあるため、スケジュール管理を徹底しておきましょう。
余裕を持った計画を立てて、志望動機や自己PRをしっかり作成しておくことで、万全の状態で選考に臨むことが可能です。
採用担当者が年末休暇に入る準備を始める
ほとんどの企業は年末年始に休むため、その休暇に入る準備を進めているのがこの時期です。
したがって、年明けまでは問い合わせ対応や選考結果の連絡が滞る可能性もあります。
就活生側としてはこの期間中に連絡が取れないリスクを避けるために、重要な問い合わせや選考状況の確認はクリスマス前までに行うことが理想的です。
また、インターンや本選考に関連する不明点を早めに解消しておくことで、年明けのスムーズな活動にもつながります。
ただし、連絡を忘れてしまった場合や、どうしても急ぎの用事が発生した時に備えて、年末休暇中でも対応可能な連絡先を企業の公式サイトや担当者の名刺から確認しておくと安心です。
年明けに向けた準備期間
1月以降、企業は採用活動にさらに力を入れる傾向にあります。
特に3月の情報解禁に向けて、合同説明会や採用イベントの準備を進める時期となります。
この年末年始の期間は自己分析や企業研究を進める絶好のタイミングと言えるでしょう。
自己分析では過去の経験を振り返り、志望動機や自己PRの基盤をしっかりと固めることが求められます。
また、業界研究においては企業の特徴や採用方針を深く理解し、自分の志望する業界がどのような人材を求めているのかを把握することも大切です。
そして、年明けに予定される企業イベントへの参加準備として、エントリーシートのブラッシュアップや模擬面接の実施など、具体的な行動を取ることで就活への意識を高められます。
年末から年始にかけての期間を活用することで、他の学生との差をつけましょう。
クリスマスを活かした就活の進め方
続いて、クリスマスを活かした就活の進め方について紹介します。
この期間をどのように活用して就活をスムーズに進めれば良いのかについて、参考にしてください。
- OB・OG訪問を計画する
- 自分を見つめ直す
- 限られた時間で短期集中する
OB・OG訪問を計画する
クリスマスの時期は多くの企業で業務が落ち着き始めるため、社会人が比較的時間を取りやすいタイミングと言えます。
もちろん業界によってはむしろ忙しいところもありますが、例えば広告業界の場合、年末年始の広告の入稿がすでに終えていることもあり、ホワイトな企業ではクリスマスあたりから有給を使い、非常に長い年末年始の休暇を取る人もいます。
このため、OB・OG訪問の計画を立てる絶好の時期と言えるでしょう。
年末の休暇を控えているこの時期は普段多忙な社会人も日程を調整しやすくなるため、会ってもらえる可能性が高まります。
OB・OG訪問は実際の職場の雰囲気や企業のリアルな情報を得る非常に重要な機会です。
ぜひ活用しましょう。
そして、訪問する際は事前に質問をまとめておくことが大切です。
例えば、職場環境や求められるスキル、仕事のやり方について質問し、現場の生の声を吸収しましょう。
自分を見つめ直す
クリスマスは家族や友人と過ごすことも多いでしょうから、普段の就活で感じている緊張や焦りから解放される大切な時間でもあります。
このリラックスした時間を使い、自分自身を見つめ直すのも良いでしょう。
日頃の忙しさの中では気づけなかった価値観や考えが、クリスマスの穏やかな雰囲気の中で浮かび上がることがあるでしょう。
例えば、自分がどんな仕事にやりがいを感じるのか、どのような人生を送りたいのかといった将来のビジョンをじっくり考えることが可能です。
また、家族や友人との会話から、自分の強みや人柄を再認識するきっかけにもなるでしょう。
この時間を自己分析に当てることで、自分の軸がぶれず、志望動機や自己PRにも深みが生まれるはずです。
限られた時間で短期集中する
クリスマス付近はイベントや予定が多く、時間があっという間に過ぎてしまうものです。
この限られた時間を有効に使うためには短期集中でやるべきことを明確にし、優先順位をつけて行動することが求められます。
まずは1日の中で使える時間を把握し、タスクごとに細かく時間を区切ることで効率よく活動が進みます。
移動時間や隙間時間にはオンラインツールを活用し、企業研究やエントリーシートの見直しを行うことも有効です。
また、日々のタスクをリストアップして整理し、1つずつ確実に取り組むことで焦りも軽減されます。
集中するためには自分なりのルーティンを確立することが大切です。
例えば、ストップウォッチを使い「〇〇分まで集中する」と決めたり、ラムネを食べてブドウ糖を補給したり、コーヒーを飲んでカフェインで集中力を高めたりすると良いでしょう。
これらは集中力アップの効果が期待できるだけでなく、ルーティン化してしまえば「自分の集中力を引き出すスイッチ」として活用することもできます。
年末までにやるべき就活準備
続いて、年末までにやっておくべき就活の準備について紹介します。
以下の5つは年末までに終わらせておきましょう。
- 自己分析の深掘り
- 志望企業のリストアップと選考情報の管理
- 就活イベントの応募締め切りの確認
- ESや履歴書のテンプレート作成
- 面接の基礎を固める
もちろん、年明けから取り組んでも間に合わないわけではありませんが、以下の準備が終わっていれば、年末年始の休みを比較的落ち着いて過ごすことができ、リフレッシュして再び就活に取り組めるはずです。
自己分析の深掘り
自己分析は「1回やって、終わり」ではありません。
深掘りを何度も行い、自分への理解をさらに深めることが大切です。
自己分析は自分の強みや価値観を明確にして、就活全体の軸を固める役割を果たします。
これが不十分だと、志望動機や自己PRが表面的なものになり、説得力に欠けてしまうものです。
過去の経験をもう一度振り返り、成功体験や失敗体験を整理することで、自分の考えや行動パターンを明らかにする必要があります。
部活動やアルバイト、学業などの具体的な経験を書き出し、その中で自分が何を重視し、どのような結果を生んだのか分析すると良いでしょう。
また、自己分析ツールを活用すれば、客観的なデータも参考にでき、自分では気づかなかった強みや適性に気づけます。
年明けには企業説明会や採用イベントが本格化するため、それまでに自己分析を深めておきましょう。
志望企業のリストアップと選考情報の管理
年末までに目指す企業のリストアップを行い、選考情報を整理しておくことも効率的な就活につながる大切な対策です。
志望企業を具体的に絞ることで、企業研究にかける時間や労力を最小限に抑えられます。
興味のある業界や職種を基準にリストを作成し、その企業の選考スケジュールやエントリーシートの締め切りを確認しましょう。
年が明けると、企業側も採用活動を本格的に進めるため、選考のスケジュールが重なることが多くなります。
この時期にあらかじめ情報を整理しておけば、混乱を避けて計画的に行動できるでしょう。
また、企業ごとに求める人物像や採用の特徴を調べておくことで、志望動機を具体的に作成しやすくなります。
手帳やデジタルツールを活用して締め切りやイベント情報を一元管理し、重要な日程を見逃さないように準備を進めましょう。
就活イベントの応募締め切りの確認
冬の時期は企業説明会やインターンシップが多く開催されるため、応募締め切りの確認も必要です。
年末は何かと忙しい時期ですが、この段階でイベントへのエントリー漏れがないよう、スケジュール管理を徹底しましょう。
特に冬インターンは企業側が実際に働く姿勢や適性を見極める機会でもあり、重要なステップです。
したがって、書類選考が必要な場合には早めにエントリーシートや履歴書を作成し、余裕を持って提出できるよう準備しておくことが求められます。
就活イベントでは企業の最新情報や採用方針を知ることができるだけでなく、採用担当者や先輩社員と直接コミュニケーションを取れる機会も多いため、積極的に参加しましょう。
ESや履歴書のテンプレート作成
年末の時期にエントリーシートや履歴書のテンプレートを準備しておくことで、急な提出依頼にもスムーズに対応できます。
汎用性の高い自己PRや志望動機の雛形を作成しておき、それをベースに企業ごとに内容を調整できるようにしておけば、効率的に就活を進められます。
また、エントリーシートに書いた内容を元に、面接で質問されそうな内容を想定し、事前に回答を準備しておくことも大切です。
例えば、自己PRの中で挙げたエピソードについて、その時何を考えたのか、どのような行動を取ったのかなどを掘り下げておくと、面接で説得力のある回答が可能になります。
この時期に基本的な書類を作成しておくことで、余裕を持った状態で選考に臨めるだけでなく、内容の質も高まります。
年明けの採用活動が本格化する中でも、焦ることなく対応できるでしょう。
面接の基礎を固める
面接は就活の中でも特に重要な選考の段階の1つであり、準備を怠ることはできません。
そのため、年末のうちに面接の基礎を固めるよう対策しておきましょう。
まずは頻出の質問に対する回答を準備し、自分の考えや経験を整理しておくことが大切です。
「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」」この3つは必ず聞かれる質問であるため、それぞれの回答をブラッシュアップしておくと安心です。
また、面接の練習を通じて第三者の視点からフィードバックをもらうことも重要です。
就活エージェントや大学のキャリアセンターを活用し、模擬面接を行うことで改善点が明確になり、自信を持って本番に臨めるでしょう。
クリスマス付近のインターン情報
クリスマス付近のインターン情報について、弊社で独自に調査しまとめた内容を紹介します。
気になる企業があれば、事前に確認しておいてください。
また、現時点で特に気になる企業がない場合でも、公式サイトのリンクを活用していくつか企業情報を眺めてみるのも良いでしょう。
その中で興味のある企業を見つけることで、年明け以降の準備がスムーズに進むきっかけとなるかもしれません。
【12月23日】
コクヨ(デジタル系2daysインターンシップ)、横浜銀行(1day ICT推進コース)、LINEヤフー(2026年度新卒採用 エンジニア職/データアナリスト職)、あいおいニッセイ(AD Dialogue in winter)、警察庁(12月キャリアパス説明会 総合職技術系)、みずほフィナンシャルグループ(Career Lounge、Spring Job -信託ソリューション-/-ITシステム-/-Asset Management-/-Global Markets-/院生限定 Spring Job Quants Digital Technology/-サイバーセキュリティ-/Experience 不動産ソリューション)、キリンホールディングス(KIRIN OPEN COMPANY 2026 営業コース)、トヨタ不動産(総合デベロッパー「トヨタ不動産」オープンカンパニー)、任天堂(デザイン系 ソフトウェア制作 オンラインセミナー)
【12月24日】
損保ジャパン(アクチュアリーコース 3days+2days)
【12月25日】
警察庁(オンラインミニワークショップ 総合職技術系)、Sansan(20代のキャリア戦略セミナー)
年明けの就活スケジュール
年明けの就活スケジュールはどのようになっているのか、ざっくりと確認しておきましょう。
あらかじめスケジュールを理解しておくことで、クリスマス以降も焦らずに就活を進められるはずです。
1月
1月は就活が現実味を帯びてくる時期であり、これからの動きが本番の準備に大きく影響します。
まず取り組むべきは自己分析の深堀りです。
自分の経験を振り返り、どのような価値観やスキルを持っているのかを整理しましょう。
ここで明確にしておくことで、自己PRや志望動機に一貫性を持たせた内容を仕上げることができます。
次に、業界研究と企業研究も徹底的に行うことが求められます。
興味のある業界について、その特徴や今後の成長性、求められる人物像を調べ、自分がどのように貢献できるかを考えることが重要です。
企業研究では気になる企業の理念やビジョン、事業内容を調査し、自分の価値観との一致点を探ります。
1月のうちにこれらの準備を進めておくことで、3月以降のエントリー開始時に質の高い応募書類を提出できるはずです。
2月
2月はエントリーシートや履歴書などの書類対策に本腰を入れる時期です。
企業の選考において、書類提出は避けて通れない重要なステップであるため、この段階で内容の質を高めておくことが重要です。
自己PRや志望動機では汎用的な内容を準備しつつも、志望企業ごとに内容を調整できる柔軟性を持たせる工夫が求められます。
また、過去の経験や強みについて具体的なエピソードを盛り込むことで、説得力を高めることができます。
同時に、就活の軸を明確にすることも欠かせません。
就活の軸とは企業選びやキャリア選択における自分の判断基準のことを指します。
これを定めることで、志望理由や企業研究に一貫性が生まれ、選考過程でも自信を持って回答できるようになります。
3月
3月はエントリーが本格的に始まる時期であり、ここから就活は山場に入ります。
この時期にはやるべきことが一気に増えるため、タスクに優先順位をつけて取り組むことが大切です。
企業へのエントリーと並行して、説明会や選考スケジュールの管理も必要になります。
また、複数の企業の選考が重なることがあるため、自分が本当に志望する企業を明確にし、優先順位をつけて進めることが求められます。
この段階までに、一度はインターン選考、または本選考を経験しておくと良いでしょう。
模擬面接や小規模な選考会に参加し、面接での回答や振る舞いを確認しておくことで、本番の面接に向けた自信にもつながります。
また、エントリーシートや履歴書のブラッシュアップを継続して行い、応募企業ごとに内容を最適化する工夫も進めましょう。
まとめ
今回はクリスマスの時期の就活について悩んでいる方々に向けて、クリスマスと両立する方法や、この時期にやるべき準備について詳しく紹介しました。
就活生の皆さんは就活対策に疲れてきており「クリスマスくらい遊びたい」と思っていることでしょう。
そこで、本記事を参考にして、罪悪感を感じることなく楽しんで、就活とクリスマスを両立させてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート