「自動車メーカーの入社難易度は高そう」
「高偏差値企業に入社するためには何が必要になるの?」
上記の悩みを抱えている、自動車メーカーを志望する就活生は多いでしょう。
本記事では、自動車メーカーの偏差値をランキング形式で発表します。
さらに、高偏差値企業に入社するためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
自動車メーカー全体を把握して、内定獲得につなげましょう。
SSランク(旧帝大レベル)
SSランク(旧帝大レベル)
トヨタ自動車・本田技研工業
SSランクに該当するのは、トヨタ自動車株式会社と本田技研工業株式会社の2社です。
大学で例えると、東京大学や京都大学などのレベルに相当します。
多くの就活生が志望するものの、なかなか内定が獲得できない企業の筆頭です。
早い段階から就活を始め、インターンシップや企業説明会、企業分析など必要なことはすべて実施する必要があります。
また、過去の採用大学を調べると有名国立大学や、難関私立大学の名前が多く見られます。
周囲の就活生レベルも高いため、より一層の対策が求められるでしょう。
大企業であるため、採用人数は多く想定されていますが、応募する就活生の人数も多いため、油断はできません。
大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、さまざまな力を借りて就活対策に励みましょう。
Sランク
Sランク
デンソー・日産自動車
Sランクに該当するのは、株式会社デンソーと日産自動車株式会社です。
上記の2社は、自動車メーカーに興味がなくても、名前は聞いたことがある就活生は多いでしょう。
SSランク同様に、知名度と人気度の高い企業です。
事業規模や売上高では、SSランクに劣りますが、まだまだ簡単に内定が獲得できるレベルではありません。
ただし、SSランクと比較して、採用大学の幅は広くなります。
産近甲龍や日東駒専でも、通過する見込みはあるため、しっかり就活対策しましょう。
志望動機は、なぜその企業を選んだのか明確に説明できるようにしてください。
スラスラ回答できないと「準備不足」と判断され、不採用になるでしょう。
Aランク
Aランク
豊田自動織機・マツダ・スズキ・ヤマハ発動機・いすゞ自動車
トヨタ車体・ダイハツ・アイシン精機・三菱自動車・ブリヂストン・トヨタ紡織
Aランクからは、しっかりと業界研究していないと、初めて企業名を聞いた就活生もいるでしょう。
自動車メーカーの中ではAランクですが、日本全体で比較すると上位に入る企業ばかりです。
最上位帯の企業と比較すると、採用難易度や偏差値は低くなりますが、まだまだ油断はできません。
自己分析や企業研究と基本を忘れずに対策しましょう。
また、それぞれの企業が求める人物像とマッチしていることをアピールすることが大切です。
Bランク
Bランク
アイシンAW・日野自動車・関東自動車・日本ガイシ・富士重工業・ボッシュ
ジェイテクト・日本精工・住友ゴム・日立製作所オートモティブ・日本特殊陶業
豊田合成・NTN・東海ゴム・富士通テン
数多くの企業が存在するため、一部を抜粋しています。
株式会社SUBARUは、トヨタグループの関連企業です。
また、豊田合成株式会社は、トヨタグループの一員になります。
さらに、ボッシュ株式会社は、ドイツに本社を置く企業の日本法人です。
上記のように、Bランクからは、グループ会社の一員や日本法人など、自社よりも大きな会社に属する企業になります。
その結果、親会社の影響を強く受けるため売上は安定し、福利厚生は親会社と同程度です。
しかし、親会社ほどの知名度や人気はないため、就職偏差値は落ち着く傾向にあります。
Cランク
Cランク
三菱ふそう・日産ディーゼル・東海理化・小糸製作所・ユタカ技研・スタンレー電気・横浜ゴム・八千代工業・アイシンAI・NOK・カルソニックカンセイ
ショーワ・ケーヒン・ジャトコ・産車体・日信工業・デフテック・カヤバ工業・住友電装・アルパイン・アイシン高丘・矢崎総業・トピー工業・タカタ・愛知製鋼
シマノ・アスモ・ニッパツ・フジオーゼックス・東洋ゴム・市光工業・オーテックジャパン・NISMO・FCC・サンデン・テイエステック
Bランクと同じく、Cランクの中にもグループ会社に属する企業があります。
上記の5社内であれば、愛知製鋼株式会社やデンソー株式会社は、トヨタグループに属しています。
また、Cランクの企業は、自動車に必要な部品を開発したのち、トヨタ自動車や本田技研工業などに納品します。
そのため、自動車の組み立ては行いません。
自動車に必要となる、細かな部品や製品の開発に特化する傾向にあります。
Dランク
Dランク
ボルグワーナモールステック・TRWオートモーテイブ・武蔵精密・プレス工業・太平洋工業・日本デルファイオート・村上開明堂・共和レザー・フジユニバンス
河西工業・富士機工・エフテック・山下ゴム・エンケイ・アイエス精機・豊和繊維工業・飯田ネーム製作所・フタバ産業
Dランクに位置する企業からといって、早々に見切りをつけるのは危険です。
知名度こそ低いですが、自動車メーカーにおいて、それぞれ重要な役割を担っています。
例えば、太平洋工業株式会社は、タイヤ用のバルブコア製品の生産・販売で、国内シェア100%、世界シェア50%を誇ります。
Dランクは、特定の分野において高い技術力を持つ企業です。
自分が自動車メーカーの中で、どういった仕事がしたいのかによって、選択肢に入る企業になります。
SSランク企業のネームバリューは魅力的ですが、自分のキャリアパスと比較検討してから、志望企業を決めるようにしましょう。
出典:太平洋工業の強み|技術・製品|太平洋工業株式会社
自動車メーカーのその他のランキング
続いて、ジャンル別に自動車メーカーのランキングを作成しました。
企業選びは、どこを重要視するかによって選択は大きく変わります。
自動車メーカーを志望する就活生は、自分の興味があるジャンルを中心に、知識として頭に入れておきましょう。
もし、複数社から内定を獲得した際に、比較検討の材料になります。
自動車メーカーの売上ランキング
以下の表は、自動車メーカーの売上ランキングです。
自動車メーカーの売り上げランキング
企業名 | 売り上げ(百万円) |
---|---|
トヨタ自動車 | 45,095,325 |
本田技研工業 | 20,428,802 |
三菱商事 | 19,567,601 |
日産自動車 | 12,685,716 |
スズキ | 5,374,255 |
1位にトヨタ自動車、2位に本田技研工業と就職偏差値ランキングの結果と大きくは変化していません。
大企業が業界内で売上トップを占めています。
売上は、将来性や安定性を見極めるうえで大切な情報です。
企業研究するなら必ず押さえておくポイントになります。
自動車メーカーの年収ランキング
自動車メーカーの年収ランキング
順位 | 企業名 | 年収(万円) |
---|---|---|
1位 | トヨタ自動車株式会社 | 857 |
2位 | 株式会社シマノ | 851 |
3位 | 日産自動車株式会社 | 811 |
4位 | デンソー株式会社 | 786 |
5位 | ホンダ | 778 |
自動車メーカーの年収は、日本全体と比較すると非常に高い傾向にあります。
厚生労働省が公表した2023年のデータによると、日本の平均給与は318万円です。
ランキング内と比較しても約2倍の差があります。
ただし、年収は売上に比例するわけではありません。
実際に、売上に名前のない企業が年収ランキングではランクインしています。
年収を重要視する就活生は、注意しましょう。
自動車メーカーのホワイト企業ランキング
自動車メーカーのホワイト企業ランキング
今回は、平均残業時間をもとに算出しています。
順位 | 企業名 | 残業時間(時間) |
---|---|---|
1位 | 本田技研工業株式会社 | 17.4 |
2位 | 株式会社IHI | 19.1 |
3位 | 日野自動車株式会社 | 19.9 |
4位 | マツダ株式会社 | 20.0 |
4位 | 豊田合成株式会社 | 20.0 |
残業時間は、企業のサポート体制や職場環境によって大きく変わります。
年収よりもプライベートな時間を優先したい就活生は、参考にしてください。
ホワイト企業である要素は、残業時間以外に福利厚生が挙げられます。
自分がどのポイントを優先したいのか、自己分析を通して明確にしておきましょう。
そもそも就職偏差値とは?
就職偏差値とは、企業に就職するための難易度を数値化したものです。
大学の偏差値と同様に数値が大きくなるほど、入社は難しくなります。
企業ごとの偏差値は、企業の知名度や社員の学歴、社員の定着率など、さまざまな項目から決定します。
自分が志望する企業の就職偏差値を理解しておくことは重要です。
就活準備を始める時期や必要な対策が明確になります。
一方で、就職偏差値は国が計算しているわけではありません。
そのため、掲載されるサイトによって数値は異なります。
あくまで参考程度に理解しておきましょう。
自動車メーカーのビジネスモデル
本章では、自動車メーカーのビジネスモデルについて解説します。
ビジネスモデルとは、企業が誰に、価値を提供し、どうやって利益を生み出すのか考えるための設計図です。
ビジネスモデルを理解することで、業界研究や企業研究の材料になるでしょう。
自動車メーカーの利益は、どのようにして生み出されているのか、ジャンル別に解説します。
また、面接で質問された際に、慌てないためにも本章を読んでおきましょう。
自動車メーカー
まずは、自動車メーカーのビジネスモデルを解説します。
自動車メーカーは、新車の開発と部品組み立てがメインのビジネスモデルです。
完成した自動車は、系列のディーラーに販売し、利益を得ています。
ほかにも、自動車の安全テストや改良などが担当です。
TVCMや雑誌などを通じて広告宣伝しているため、企業の認知度は高い傾向にあります。
日本企業であれば、トヨタ自動車やホンダ、日産自動車が当てはまるでしょう。
自動車メーカー内ではトップに位置し、売上や年収は、ほかのビジネスモデルと比較して高くなります。
自分のやりたい業務と自動車メーカーの業務が一致するか確認しておきましょう。
総合部品メーカー
続いて、総合部品メーカーです。
総合部品メーカーは、エンジンやタイヤ、ボディなど自動車の組み立てに必要な部品を生産し、自動車メーカーに販売します。
自動車メーカーが親会社、総合部品メーカーが子会社の場合は、主な取引先が親会社になり、売上が安定します。
また、企業ごとに強みが大きく異なるでしょう。
自動車の組み立てに必要なパーツは、数万個におよびます。
すべてのパーツを1社で製造することは、難しいため多くの企業で役割を分担しています。総合部品メーカーは、自動車メーカーと比較して認知度は劣るでしょう。
しかし、高い技術力を持つ企業は、海外向けに製品を輸出する企業もあります。
人気や有名度だけでは測れない要素があるため、あなどらないようにしましょう。
自動車メーカーの動向
現在、自動車メーカーは「100年に1度の大変革」と呼ばれる時期を迎えています。
なかでも大きな潮流は世界的なEVシフトです。
EVシフトとは、ガソリンを使用した自動車から、電気(EV)を使用する自動車に転換することを指します。
EVにシフトする目的は、温室効果ガスの排出量を削減し、地球温暖化を防ぐためです。
日本の大手自動車メーカーも電気自動車の開発に取り組んでいますが、日本ではあまり浸透していません。
理由には、電気自動車の価格が高く、充電する場所が少ないことの2点が挙げられます。
自動車メーカーの高偏差値企業に入社するために必要なこと
自動車メーカーの高偏差値企業に入社するために必要なことは、以下の3つです。
- なぜ自動車メーカーを志望するのかを明確にする
- なぜその企業を選んだのかアピールできるようにする
入社したらどのように貢献できるかをアピールする
高偏差値企業は、入社するのは難しいですが、必要な対策はいたってシンプルです。
特別な才能やスキルよりも、まずはきちんと対策しておきましょう。
なぜ自動車メーカーを志望するのかを明確にする
入社するために必要なことの1つ目は、なぜ自動車メーカーを志望するのかを明確にすることです。
面接官は志望動機を通して、就活生の入社意欲や業界研究の有無を見極めています。
多くの就活生が応募する高偏差値企業ですが、チェックされる項目は一般的な企業と大きな差はありません。
しかし、志望動機の深さが重要です。
業界の特徴や動向を踏まえることで、ほかの就活生との差別化ができます。
単純に「自動車が好き」が志望理由の1つになる就活生もいるでしょう。
反面、数が多いため面接官の印象に残らない志望動機になります。
自動車メーカーを志望する背景を何度も自問自答し、自信を持って回答できるようにしましょう。
なぜその企業を選んだのかアピールできるようにする
入社するために必要なことの2つ目は、なぜその企業を選んだのかアピールできるようにすることです。
就活は、企業に対して自分の熱意を伝える必要があります。
なぜ、競合他社を選択しなかったのか、明確にアピールしましょう。
もちろん、同時に複数の企業にエントリーしても問題はありません。
しかし、入社するためには、なぜ選択したのか理由をはっきりと伝えましょう。
ほかの企業にもあてはまりそうな内容では、効果は薄くなります。
企業研究を通して、企業独自の強みや特徴を把握しておきましょう。
入社したらどのように貢献できるかをアピールする
入社するために必要なことの3つ目は、入社したらどのように貢献できるかをアピールすることです。
面接官は、就活生が将来活躍してくれる人材かどうかに注目しています。
そのため、面接官に対して、自分を採用するメリットを伝えましょう。
例えば「アルバイトで学んだ接客スキルを活かし、多くのお客様に喜ばれる営業担当を目指します」とアピールしたとします。
その結果、学生時代の経験を入社後にどう活かすつもりか、伝えられるでしょう。
面接官に対して貢献方法をアピールすることで、自分が志望企業の求める人材であることの証明になります。
自己PRの最後に、入社後の姿を盛り込むことでうまく伝わるでしょう。
自動車メーカーは就職偏差値が全体的に高い
本記事では、自動車メーカー就職偏差値をランキング形式で解説してきました。
自動車メーカーは、人気が高く、偏差値が高い傾向にあります。
しかし、入社するには特別な経験やスキルは必要ありません。
一般企業と同様に、志望動機や入社後にどのように活躍するのかアピールしましょう。
ただし、アピールは質が重要です。
競争相手は、高偏差値の大学生です。
もちろん全員で高偏差値とは限りませんが、就活対策は必須になります。
そのため、早い段階からの準備や対策をおすすめします。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート