AI面接「SHaiN」で就活の面接に臨む際は、具体的にどのような質問があったのか、評価基準はどうなっているのかなどさまざまな点が気になるものです。
AI面接は近年広まりつつある新たな面接形式であり、実際に面接を受ける際は、合格できるか不安に感じる人も多いでしょう。
そこで今回は、AI面接のSHaiNで実際に質問された内容を整理したうえで、具体的な評価基準として考えられるポイントをまとめていきます。
これから就活の選考を受けるにあたって、SHaiNで面接を受ける予定がある学生は、ぜひ参考にしてみてください。
AI面接「SHaiN」とは
まずは、AI面接のSHaiNについて、特徴や重要なポイントを整理していきましょう。
SHaiNは、スマホやタブレット端末を通じて行う面接サービスです。
面接を行うのはAIであり、近年話題のAI面接を受けることができます。
SHaiNを利用できる時間は24時間365日と幅広く、自分のスケジュールに合わせて好きなタイミングで面接を受けられる点が特徴です。
もちろん、スマホやタブレットでAIと面接を行うからこそ、面接を受ける場所も自由です。
2024年時点では600社以上がSHaiNを選考の一部に取り入れており、今後もSHaiNを含むAI面接の需要はどんどん拡大するとみられています。
AI面接「SHaiN」は対話型AI面接
AI面接「SHaiN」は、対話型AI面接のサービスになります。
質問内容や評価項目などを知って対策を万全にする際は、AI面接「SHaiN」の特徴をよく理解しておきましょう。
AI面接は昨今一部の業界・企業にて広まりつつありますが、まだまだ新しい面接形式としてなじみがないため、どのような特徴を持つのか知らない人は多いといえます。
志望先企業がSHaiNを導入しており、今後SHaiNでAI面接を受ける予定がある人は、質問内容とあわせてSHaiNの特徴や性質をよく把握しておきましょう。
対話型AI面接の特徴
AI面接のSHaiNは、対話型AI面接のシステムであり、大まかにいうと以下のような特徴があります。
- 面接官はAI
- AIが評価を下す
- 24時間365日いつでもオンライン面接が受けられる
SHaiNはAI面接なので、面接官を担当するのは従来のように「人」ではなく、「AI」です。
そのため、面接を受ける際はAIからさまざまな質問が来ることになり、必要に応じて回答に対する深掘りの質問が行われることもあります。
一般的な面接の受け答えや、SHaiNを利用した人の回答内容をもとに大量の面接データを学習しており、今後もサービス品質のさらなる向上に期待が持たれています。
なお、SHaiNで就活生を評価しているのも、人間ではなくAIです。
AIによって正確に評価項目のチェックが行われるため、より客観的で公平性のある評価に期待が持てるでしょう。
また、SHaiNはAIによる面接だからこそ24時間365日面接を受けることが可能です。
自分にとって都合の良いスケジュールで面接を受けられるため、スケジュール調整が不要で利用しやすいことが特徴といえます。
対話型AI面接の質問内容の特徴
対面型AI面接であるSHaiNでうまく質問に対応するためには、事前に質問内容の特徴やパターンをつかむ必要があります。
事前にパターンを理解したうえでSHaiNでのAI面接に臨めば、AIが相手の面接でもスムーズに適切な答え方ができ、良い評価を獲得できるきっかけになるでしょう。
対話型AI面接の質問内容には、以下2つのような特徴があります。
- 過去の経験を問う質問が多い
- 1つの質問に対して深掘りが多い
これらの特徴を押さえておけば、スムーズな回答につながりやすくなるでしょう。
新しい面接形式だからこそAI面接に苦手意識を持っている人も、対策しやすくなります。
では、質問内容の特徴を詳しく紹介していきます。
過去の経験を問う質問が多い
対話型AI面接では、過去を問う質問が多い傾向にあります。
従来型の人が行う面接では、ガクチカ・自己PRなど過去に関する質問にあわせて、志望動機や将来の展望など未来に対する質問も多くみられます。
しかしこれに対してSHaiNを含むAI面接では、過去に対して詳しく聞く質問が中心となる傾向です。
これまでに体験してきたこと、今までの人生において頑張ったことなど、過去に対して頻繁に質問される傾向が強いため、AI面接に臨む際は自分の過去についてよくまとめておくことが重要です。
自己分析などを通じてこれまでの体験や勉強になったことなどを整理しておけば、AI面接では役立つ場面も多くなるでしょう。
ただし、あくまでデータに基づく傾向なので、必ずしもすべての質問が過去を問うものであるとは限りません。
未来に関する質問が来ることもあるため、自分のキャリアビジョンなどもしっかりとまとめておきましょう。
1つの質問に対して深掘りが多い
対話型AI面接には、一つの質問に対して深掘りする傾向も見られます。
一度答えたことに対して詳しく質問されることは多いため、とくにあいまいな答え方をした際は注意が必要です。
部分的に具体性に欠けるポイントがあると、AI面接では、「もう少し詳しく教えてください」と深掘り質問が来る傾向にあります。
エピソードの中での自分の考え方や行動、結果を具体的に示すための数字などがよく求められるため、対策する際は深掘り質問をしっかり想定しておく必要があります。
深掘りされることを何も想定していないと、あいまいな回答ばかり繰り返すことで深掘り質問にも対応できず、悪い評価を受けてしまう可能性が高いです。
過去の経験について述べる際は、それぞれ内容を詳しく説明できるように準備を進めておきましょう。
また、記憶があいまいなエピソード、数字などを使って具体的に表現しにくいエピソードなどは、あまり積極的に使用しないほうが賢明といえます。
AI面接「SHaiN」での質問される内容
ここからは、AI面接のSHaiNでは、どのようなことを質問されるのか整理していきましょう。
SHaiNで面接を受ける際は、あらかじめ質問される内容を把握しておくことで、合格の勝ち取りやすさにつなげられます。
おもに質問される内容は、以下のことが挙げられます。
- 過去にどんな経験をしてきたか
- どんな状況だったか
- どんな課題があったか
- どんな行動を起こしたか
- 結果はどうなったか
- 深掘りに関する質問
上記が重要な想定質問であり、SHaiNでAI面接を受ける際に対策は必須といえます。
では、質問の特徴や企業の意図、おもな対策方法も含めて、それぞれの質問を紹介していきます。
過去にどんな経験をしてきたか
SHaiNで質問されることの一つには、過去の経験に関する質問が挙げられます。
学生の場合は、学生時代に取り組んだことや力を入れて頑張ったことなどが該当するため、具体的なエピソードを踏まえながら詳細をわかりやすく伝えていく必要があります。
過去の経験に関する質問では、本人の興味関心やモチベーションの源泉、困難との向き合い方などを見ることで、総合的にわかる人柄を評価しているといえます。
なお、過去の経験は人それぞれ違うものですが、傾向として当てはまる人柄はあり、それらでパターン化を行うことでマッチする人材かどうかAIによって判断を下していると考えられます。
ただし、経験の内容に具体性がないと嘘だと判断されたり、経験の内容と培った能力などに整合性がないと低評価を受けたりすることが想定されます。
どんな状況だったか
SHaiNのAI面接では、過去の経験を伝える際に、その経験はどのような状況だったのか質問されます。
経験したことを述べたうえで、その状況を詳しく掘り下げていく質問にあたります。
ポイントは、どのような理由・背景でその経験をすることになったのかという点です。
面接において経験のきっかけや興味を持った理由などを尋ねられるのは、そこから本人の人となりが細かく見えてくるからです。
興味を持つポイントやその興味の程度、高いモチベーションを持つ理由などは人によって異なります。
そのため、SHaiNのAI面接で過去の経験についてどんな状況だったのか詳しく聞かれた際は、その経験に取り組みたいと考えた理由や背景を明確に述べましょう。
その際は単純に「興味があったから」という抽象的な表現はせず、自分の価値観や考え方などがよく伝わるように話すことが大切です。
どんな課題があったか
SHaiNのAI面接を受ける際は、過去に経験したことを述べるにあたって、どのような課題があったのか聞かれることがあります。
物事を経験する際は、大なり小なり何らかの課題や困難があるため、そこについて掘り下げる質問をされることになります。
過去の経験のエピソードの中で直面した課題・トラブル・難しいと感じたことなどを、明確に述べていく流れです。
エピソード内の課題を述べる際は、どのような状況であり、なぜそれが課題だったのか、論理的に伝えることが大切です。
自分の過ごしてきた状況がはっきり伝わるように述べることで、課題が明らかになり、同時に自分自身の課題との向き合い方がわかります。
そのため課題について聞かれた際は、その課題があったことで自分はどう課題と向き合ったのかわかりやすく伝えていきましょう。
どんな行動を起こしたか
SHaiNのAI面接では、過去の経験について述べる際に、課題に対してどのような行動を起こしたのか聞かれることもあります。
直面した課題について聞かれ、その後、実際に課題解決のために自分が取った行動は何か聞く流れです。
そのため、過去の経験について質問された際は、課題解決に向けて一生懸命取り組んだエピソードを取り上げることが望ましいでしょう。
周りの人の働きかけで楽しい思いができた経験などは、就活の面接でアピールする経験としてはあまり好ましくないものです。
企業は学生一人ひとりの課題に対する問題意識や向き合い方、実際の課題解決能力をチェックしています。
そのためSHaiNのAI面接で行動の内容を伝える際は、解決のために必要と論理的に判断できる施策を伝えることが必要です。
なぜそれが必要だと感じたのか、どのように行ったのかなどのポイントを、丁寧に掘り下げて伝えましょう。
結果はどうなったか
SHaiNのAI面接で過去の経験について話す際は、課題や解決のための行動内容を聞かれたうえで、結果としてどうなったのかを聞かれます。
課題解決のために行動を起こし、どのような成果につながったのかを伝えていきましょう。
これで良い成果を得られた場合は、課題解決能力があると判断されやすくなり、良い評価につながる可能性が出てきます。
また、その際は課題解決から学んだことなどをあわせて伝えることが望ましいでしょう。
なお、成果自体は大きなものでなくても問題はなく、重要なのはどのように取り組んできたのかという過程です。
そのため結果として失敗に終わってしまったエピソードでも、経験の内容を詳しく話せるものであれば、評価につながる可能性があります。
課題と向き合ってどのように行動してきたのか、その結果何を学んだのかを明確に述べましょう。
深掘りに関する質問
SHaiNのAI面接では、答えたことに対して深掘りの質問が来るケースがあります。
たとえば過去に経験したことの内容を述べた場合、「〇〇の部分をもっと詳しく教えてください」などの質問が来るかたちです。
そのため、深掘り質問にスムーズに対応するためには、あらかじめ用意する回答に対して「なぜ」「どのように」というポイントをよく考えておく必要があります。
回答の中でエピソードを語るのみでは、情報が不十分な場合があるため、あらかじめどのような深掘り質問をされる可能性があるか整理しておきましょう。
なお、想定される深掘り質問は、以下が挙げられます。
- そのときどう感じたのか教えてください
- 課題と向き合うとき大変だったことは何ですか
- なぜそのことに一生懸命になれたのですか
- そのことを今後どう活かしたいですか
付け焼き刃的に用意した回答では、深掘りの質問に対応できない可能性があります。
AI面接に臨む際は、事前にエピソードの内容をよく思い返し、深掘りされてもスムーズに回答できるように備えましょう。
SHaiNで質問されるテーマ数は8から10個
SHaiNのAI面接では、企業の方針にはよるものの、テーマが8~10個設定されていることが特徴です。
質問は各テーマから最低一つずつは聞かれることが想定されるため、あらかじめさまざまなテーマで質問が来ることを理解しておきましょう。
そのため、AI面接の中で聞かれることは最低8~10といえますが、深掘りの質問も加えればさらに質問数は増えると考えられます。
さまざまな質問にスムーズに対応するためには、人間が行う面接と同様に、面接に対する総合的な対応力を高めておくことが重要です。
AI面接は、さまざまな候補者の回答を学習したうえでシステム化されているため、基本的に想定される質問は人間が行う面接とほとんど変わりません。
頻出の質問も同様なので、あらかじめ選考準備を進めておき、あらゆる質問に対して冷静に回答できることを目指しましょう。
SHaiNでは1つのテーマについて4つ以上深掘りされることが多い
SHaiNのAI面接では、1つのテーマについて4つ以上深掘りされることが多い傾向です。
たとえば先ほどの「過去に経験したこと」の場合、それについて「なぜやりたいと思ったのか」「経験したことで何を学んだのか」などの質問が来ると考えられます。
4つ以上も深掘りの質問をされるのであれば、一つひとつの回答は詳しく伝えられるように備えておく必要があります。
もし深掘りの質問にうまく対応できず、答えに詰まってしまうようなことがあれば、準備不足だと判断され低評価を受けることになるでしょう。
深掘りに対して備える際は、それぞれの回答に対して、自分自身で「なぜ」「どうやって」をしっかり考えてみることが大事です。
深掘りの質問はAI面接も人間が行う面接も対策必須なので、一往復の回答のみを想定しないように注意が必要です。
SHaiNで実際に質問された内容例
ここからは、SHaiNで実際に質問された内容例を紹介していきます。
質問の内容例は、以下のとおりです。
- 学生時代に頑張ったこと
- 学生時代に困難だったこと
- 自分で立てた高い目標をやり切ったという経験
- 達成困難な課題をやり切ったという経験
- 短期間で何かを取得した経験
- リーダーシップを発揮したなど、周りを巻き込んだ経験
- 突発的なトラブルなどに対処した経験
- まわりを気遣った経験
- 自分の意見が通らなかった経験
- 規則や指示などに自分が同調できなかった経験
- 計画を立て物事に取り組んだ経験
- 「時間」を管理した経験
これらの質問は、いずれも自分の能力や強みをアピールするうえで重要な質問といえます。
そのため、あらかじめ内容と回答のポイントをチェックし、効果的な回答につなげましょう。
では、一つひとつの質問内容を見ていきます。
1. 学生時代に頑張ったこと
SHaiNでは、学生時代に頑張ったことを聞かれる可能性があります。
いわゆる「ガクチカ」であり、学生時代に一生懸命取り組み、何らかのことを達成した経験を具体的に伝えることが必要です。
たとえば「部活で大会出場を果たし、キャプテンとしてチームをまとめ、優勝に導いた」などのように、具体的なエピソードを述べることが望ましいでしょう。
単純に頑張った内容を述べるのみでは具体性に欠けるため、「もっと詳しく教えてください」「そこでどのようなことに取り組みましたか」などの深掘り質問をされる可能性があります。
2. 学生時代に困難だったこと
SHaiNのAI面接では、学生時代に困難だったことを聞かれる場合もあります。
困難や課題にどのように向き合い、結果としてどのような努力・工夫を行って乗り越えたのかが重要です。
たとえば「アルバイトでクレーム対応を担当し、冷静に対応することを心がけた結果、顧客満足度向上に貢献できた」などの具体的なエピソードを伝えることが大切です。
実例があることで困難を乗り越えてきたことが明確に伝わるため、同時に、自分自身の強みやスキルもアピールしやすくなります。
3. 自分で立てた高い目標をやり切ったという経験
SHaiNのAI面接では、自分で立てた高い目標をやり切ったという経験を聞かれることもあります。
この質問では、目標達成のためにどのような努力を行ったのかという点が重要です。
たとえば「TOEIC800点を目指し、1日3時間の学習を続けた結果、目標を達成した」などのように、努力の過程を明確に伝えることを意識しましょう。
なお、「なぜ頑張れたのか」と深掘りされる可能性もあるため、目標を達成しようとしたきっかけやモチベーション維持のポイントなどを伝えることも重要です。
4. 達成困難な課題をやり切ったという経験
SHaiNのAI面接では、達成困難な課題をやり切ったという経験について聞かれるケースもあります。
この場合、強調すべきポイントは課題解決に必要な努力・工夫の部分です。
たとえば「プロジェクトの納期が短い中で、チームタスクを分担し、スケジュール管理を徹底することで乗り越えた」と述べれば、工夫の内容が見えるためそのプロセスが評価の対象になります。
より詳しく述べるのであれば、なぜその工夫が効果的だと感じたのかなどの考えを伝えることも大切です。
5. 短期間で何かを取得した経験
SHaiNのAI面接では、短期間で何かを取得した経験を聞かれる場合もあります。
この質問では、時間が限られている中でどのような工夫ができるのかというポイントが評価の対象になり得ます。
たとえば「資格試験に向けて1か月で猛勉強し、合格を果たした」などの成果を述べると効果的でしょう。
ただし、「ただただ気合で乗り切った」などの抽象的な伝え方では、努力・工夫の内容が見えてきません。
「限られた時間だからこそスケジュール管理を徹底した」などの伝え方が大切です。
6. リーダーシップを発揮したなど、周りを巻き込んだ経験
SHaiNの質問では、リーダーシップを発揮したり周りを巻き込んだりした経験について聞かれることもあります。
これにはリーダーとしての適性をチェックしたい意図や、リーダーポジションを任されたときに発揮される能力(主体性や責任感など)を知りたい意図などがあるといえるでしょう。
具体的には「サークルの新歓イベントで企画を担当し、メンバー全員が主体的に動ける環境を作った」などのエピソードを具体的に示すことが大切です。
どのようにリーダーシップを発揮してきたのかがわかるため、自分の人柄やスキルが伝わります。
7. 突発的なトラブルなどに対処した経験
SHaiNでは、突発的なトラブルに対処した経験を聞かれることもあります。
この質問では、本人の対応力や課題解決能力、当事者意識などを見ており、いずれも社会人として役立つスキルのため回答次第では良いアピールになります。
たとえば「アルバイト中に在庫切れが発生し、近隣店舗に迅速に連絡を取り、無事に商品を確保した」などの明確なエピソードがあると良いでしょう。
その中で大変だったこと、なぜ突発的なトラブルにもうまく対処できたのかなどの詳細も、積極的に掘り下げておきましょう。
8. まわりを気遣った経験
SHaiNでは、周りを気遣った経験について質問される場合もあります。
この質問では、総合的な人柄の良さや視野の広さ、対人スキルなどを見ているといえます。
たとえば「サークル活動で体調を崩したメンバーの負担を減らすため、タスクを引き受けた結果、全体の進捗がスムーズに進んだ」などのエピソードを挙げると、どのようなかたちで気を遣って接したのかがわかります。
具体的な気遣いの内容や取り組みのポイントなどがわかるように述べると、信憑性があり、評価につながりやすくなります。
9. 自分の意見が通らなかった経験
SHaiNのAI面接では、自分の意見が通らなかった経験について聞かれることもあります。
組織の中では常に自分の意見が通るわけではなく、むしろ協調する必要があるため、そんなときどのような対応を取ってグループに適応していけるのか示すことが重要です。
たとえば「グループワークで提案が採用されなかったが、相手の意見を尊重し、新しい視点を学んだ」などのポジティブな学びを含めて述べると、効果的といえます。
意見が通らないという経験から何を学んだのか伝えることで、経験の内容自体を前向きなものとして伝えられます。
10. 規則や指示などに自分が同調できなかった経験
SHaiNのAI面接では、規則や指示などに自分が同調できなかった経験を聞かれるケースもあります。
これは、組織に溶け込める性質の持ち主かどうかという点を見つつ、反対に改革が必要な場面で主体性を発揮できるかという点も評価のポイントになっています。
たとえば「アルバイト先の古いマニュアルに疑問を持ち、改善案を上司に提案し、採用された」などのエピソードを伝えれば、単純に体制に反旗を翻していたわけではないことがわかります。
ネガティブな回答になりやすい質問にも、ポジティブさを持たせて伝えることが重要です。
11. 計画を立て物事に取り組んだ経験
SHaiNのAI面接では、計画を立てたうえで物事に取り組んだ経験について質問されることもあります。
計画性や決めたことに対する実行力は、多くのビジネスシーンで必要とされる能力なので、そういった能力の高さを測るうえでは重要な質問といえます。
たとえば「卒業論文の執筆に向けて、毎週の進捗目標を設定し、スケジュール通りに完成させた」などの回答のように、計画性を持たせるための対策・努力を強調することが望ましいでしょう。
12. 「時間」を管理した経験
SHaiNでは、「時間」を管理した経験を聞かれるケースもあります。
時間を意識しながら行動すること、限られた時間の中で効率的に業務をこなすことは、仕事をするうえで常に求められます。
そのため質問された際は、たとえば「学業とアルバイトを両立するために、1日のスケジュールを細かく立て、効率よく時間を活用した」などのエピソードを伝えることが大切です。
時間管理においてどのような課題があり、解決するために何をしたのかを明確に示し、時間をしっかり管理しながら行動できることをアピールしましょう。
AI面接「SHaiN」の質問に回答する時の3つのポイント
AI面接の「SHaiN」でうまく一つひとつの質問に対応するためには、事前にAI面接に回答するポイントを把握することが大事です。
AI面接の特徴や傾向を踏まえたうえで回答するポイントを整理しておけば、AI面接に苦手意識のある人でも対策しやすくなります。
重要なポイントは、以下のとおり3つが挙げられます。
- 結論ファーストを心がける
- 数字や具体的なエピソードを盛り込む
- STAR法を意識する
以上の点を意識してAI面接に備えることが重要です。
では、3つのポイントを詳しく紹介していきます。
結論ファーストを心がける
SHaiNのAI面接でうまく回答するポイントは、基本的に結論ファーストを意識して要点を伝えることです。
SHaiNをはじめとしたAI面接では、アピールしたいことを簡潔に答えることが求められます。
そのため、ダラダラと内容を長く述べていると、アピールポイントがわかりにくくなってしまいます。
はじめに明確に結論を述べて、その後詳しく伝えていく答え方を意識すれば、AI面接では伝え方のわかりやすさ・まとめる能力などを評価してもらえる可能性が高いです。
なお、結論ファーストを軸とした伝え方の流れは、以下が基本となります。
- 結論
- 根拠
- 例
- 結論
はじめに結論を伝えたうえでその理由や根拠、背景などを述べ、わかりやすい例としてエピソードを話す流れになります。
そして最終的に、結論であるアピールポイントを活かしてどう活躍したいのかを伝えて内容をまとめるかたちです。
AI面接でも人が行う面接でも基本的な伝え方となるため、ぜひ覚えておきましょう。
数字や具体的なエピソードを盛り込む
SHaiNのAI面接で質問に回答する際は、数字や具体的なエピソードをしっかりと盛り込むようにしましょう。
数字や具体的なエピソードを盛り込んでアピールポイントを伝えると、内容が明確に伝わり、強みや能力の信憑性も上がります。
企業も納得できる回答になるため、魅力を感じてもらえるきっかけにもなるでしょう。
実際にSHaiNのAI面接では、エピソードの内容があいまいだったり抽象的だったりすると、「どのくらいやったのですか」「〇〇を詳しく教えてください」と深掘りされることが多いです。
この深掘りに対してうまく回答するうえで、数字を用いた表現は重要といえます。
数値化できることは積極的に数字を使って述べ、具体的でほかと差別化できる回答を目指しましょう。
STAR法を意識する
SHaiNのAI面接で解凍する際は、答え方の一つの方法として、STAR法を意識することも大事です。
STAR法とは、以下の流れで文章を構成していく伝え方です。
- S=Situation(状況)
- T=Task(課題)
- A=Action(行動)
- R=Result(結果)
STAR法は過去の経験について、状況と成果を詳しく述べるうえで大きく役立つ伝え方です。
最初にどのような状況だったのか伝え、そこに生じた問題やトラブル、困難、課題を述べていきます。
そして課題解決のために自分が起こした行動に触れ、最終的にどのような結果につながったのかを伝えていきましょう。
上記の流れでエピソードを伝えれば、自然と具体性が増すため、納得感のあるアピールにつながります。
過去の経験を具体的に述べる際は、情報量が多くなるため、このように一つひとつ整理しながら話せる伝え方を心がけましょう。
SHaiNで質問項目を減らすコツはある?
SHaiNでAI面接を受ける際は、質問項目を減らせるか気になる人も多いでしょう。
SHaiNにおける質問項目数は毎回定められておらず、質問したテーマやそれぞれの回答内容などで変動します。
しかし面接を受ける際は、できるだけ質問項目を減らして早々にAI面接乗り切りたい、とつい考えてしまうものです。
結論、SHaiNで質問項目を減らすことは、できないわけではありません。
SHaiNでは質問のテーマに沿って最低でも8~10の質問が来ることが特徴です。
設定されているテーマに重複するような回答をすれば、結果として質問項目数が減ることはあるでしょう。
ただし、その際はエピソードが薄く抽象的になってしまう可能性があるため、わざわざ狙って質問項目を減らすことはおすすめしません。
質問項目を減らすことよりも、SHaiNの性質を理解し、十分に対策してAI面接を受けることが重要といえます。
SHaiNで質問項目を分析して攻略しよう!
SHaiNでAI面接が実施される際は、想定される質問項目を分析し、面接を上手に攻略していく必要があります。
傾向としてSHaiNでは、テーマごとに少なくとも1つの質問をすることが想定されており、その数は単純計算で最低8~10個ほどです。
また、それに加えて深掘りの質問が来ることも考えられるため、一つひとつの回答を用意する際は深掘りされたときの対応を考えておく必要があります。
実際に質問された内容もよく見返しながら、面接の新常識であるAI面接突破を目指しましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート