AI面接「SHaiN」で就活の面接に臨む際は、具体的にどのような質問があったのか、評価基準はどうなっているのかなどさまざまな点が気になるものです。
AI面接は近年広まりつつある新たな面接形式であり、実際に面接を受ける際は、合格できるか不安に感じる人も多いでしょう。
そこで今回は、AI面接のSHaiNで実際に質問された内容を整理したうえで、具体的な評価基準として考えられるポイントをまとめていきます。
これから就活の選考を受けるにあたって、SHaiNで面接を受ける予定がある学生は、ぜひ参考にしてみてください。
AI面接「SHaiN」とは
まずは、AI面接のSHaiNについて、特徴や重要なポイントを整理していきましょう。
SHaiNは、スマホやタブレット端末を通じて行う面接サービスです。
面接を行うのはAIであり、近年話題のAI面接を受けることができます。
SHaiNを利用できる時間は24時間365日と幅広く、自分のスケジュールに合わせて好きなタイミングで面接を受けられる点が特徴です。
もちろん、スマホやタブレットでAIと面接を行うからこそ、面接を受ける場所も自由です。
2024年時点では600社以上がSHaiNを選考の一部に取り入れており、今後もSHaiNを含むAI面接の需要はどんどん拡大するとみられています。
AI面接には2つの形式がある
AI面接には、録画型とチャット型の2形式があります。
録画型AI面接では、カメラで回答を録画し提出します。
AIは回答内容に加え、声のトーン、話すスピード、表情、視線、ジェスチャーなどの非言語情報も評価します。
明瞭に話し、質問の意図を理解した上で簡潔に、自信を持って回答することが求められます。
一方、チャット型AI面接は、テキストで質問に回答する形式です。
AIは入力された文章からキーワードを抽出し、論理的思考力、文章構成力、回答の具体性を評価します。
誤字脱字なく、論理的で分かりやすい文章で具体例を交えて回答することが重要です。
対話型の場合もあり、その場で文章構成力が試されます。
録画型とチャット型では評価ポイントや求められるスキルが異なるため、自身の強みを活かし、弱みを補う対策を事前に練ることがAI面接突破に不可欠です。
AI面接「SHaiN」は対話型AI面接
AI面接「SHaiN」は、対話型AI面接のサービスになります。
質問内容や評価項目などを知って対策を万全にする際は、AI面接「SHaiN」の特徴をよく理解しておきましょう。
AI面接は昨今一部の業界・企業にて広まりつつありますが、まだまだ新しい面接形式としてなじみがないため、どのような特徴を持つのか知らない人は多いといえます。
志望先企業がSHaiNを導入しており、今後SHaiNでAI面接を受ける予定がある人は、質問内容とあわせてSHaiNの特徴や性質をよく把握しておきましょう。
対話型AI面接の特徴
AI面接のSHaiNは、対話型AI面接のシステムであり、大まかにいうと以下のような特徴があります。
- 面接官はAI
- AIが評価を下す
- 24時間365日いつでもオンライン面接が受けられる
SHaiNはAI面接なので、面接官を担当するのは従来のように「人」ではなく、「AI」です。
そのため、面接を受ける際はAIからさまざまな質問が来ることになり、必要に応じて回答に対する深掘りの質問が行われることもあります。
一般的な面接の受け答えや、SHaiNを利用した人の回答内容をもとに大量の面接データを学習しており、今後もサービス品質のさらなる向上に期待が持たれています。
なお、SHaiNで就活生を評価しているのも、人間ではなくAIです。
AIによって正確に評価項目のチェックが行われるため、より客観的で公平性のある評価に期待が持てるでしょう。
また、SHaiNはAIによる面接だからこそ24時間365日面接を受けることが可能です。
自分にとって都合の良いスケジュールで面接を受けられるため、スケジュール調整が不要で利用しやすいことが特徴といえます。
対話型AI面接の質問内容の特徴
対面型AI面接であるSHaiNでうまく質問に対応するためには、事前に質問内容の特徴やパターンをつかむ必要があります。
事前にパターンを理解したうえでSHaiNでのAI面接に臨めば、AIが相手の面接でもスムーズに適切な答え方ができ、良い評価を獲得できるきっかけになるでしょう。
対話型AI面接の質問内容には、以下2つのような特徴があります。
- 過去の経験を問う質問が多い
- 1つの質問に対して深掘りが多い
これらの特徴を押さえておけば、スムーズな回答につながりやすくなるでしょう。
新しい面接形式だからこそAI面接に苦手意識を持っている人も、対策しやすくなります。
では、質問内容の特徴を詳しく紹介していきます。
過去の経験を問う質問が多い
対話型AI面接では、過去を問う質問が多い傾向にあります。
従来型の人が行う面接では、ガクチカ・自己PRなど過去に関する質問にあわせて、志望動機や将来の展望など未来に対する質問も多くみられます。
しかしこれに対してSHaiNを含むAI面接では、過去に対して詳しく聞く質問が中心となる傾向です。
これまでに体験してきたこと、今までの人生において頑張ったことなど、過去に対して頻繁に質問される傾向が強いため、AI面接に臨む際は自分の過去についてよくまとめておくことが重要です。
自己分析などを通じてこれまでの体験や勉強になったことなどを整理しておけば、AI面接では役立つ場面も多くなるでしょう。
ただし、あくまでデータに基づく傾向なので、必ずしもすべての質問が過去を問うものであるとは限りません。
未来に関する質問が来ることもあるため、自分のキャリアビジョンなどもしっかりとまとめておきましょう。
1つの質問に対して深掘りが多い
対話型AI面接には、一つの質問に対して深掘りする傾向も見られます。
一度答えたことに対して詳しく質問されることは多いため、とくにあいまいな答え方をした際は注意が必要です。
部分的に具体性に欠けるポイントがあると、AI面接では、「もう少し詳しく教えてください」と深掘り質問が来る傾向にあります。
エピソードの中での自分の考え方や行動、結果を具体的に示すための数字などがよく求められるため、対策する際は深掘り質問をしっかり想定しておく必要があります。
深掘りされることを何も想定していないと、あいまいな回答ばかり繰り返すことで深掘り質問にも対応できず、悪い評価を受けてしまう可能性が高いです。
過去の経験について述べる際は、それぞれ内容を詳しく説明できるように準備を進めておきましょう。
また、記憶があいまいなエピソード、数字などを使って具体的に表現しにくいエピソードなどは、あまり積極的に使用しないほうが賢明といえます。
企業がAI面接を利用する理由
近年、多くの企業が採用プロセスにAI面接を積極的に取り入れていますが、その背景には明確な目的とメリットが存在します。
主に、評価の公平性を確保することと、採用にかかるコストを効率的に削減することの2点が挙げられます。
面接などの採用過程は企業にとって多くの労力を割かなければならないものです。
しかし、AIを活用することでその在り方も変化していっています。
評価基準を統一するため
従来の対面面接では、面接官の経験や主観によって応募者の評価にばらつきが生じることが少なくありませんでした。
たとえば、ある面接官はコミュニケーション能力を重視し、別の面接官は論理的思考力を高く評価するといったように、評価軸が統一されにくいという課題があったのです。
しかし、AI面接を導入することで、このような面接官ごとの評価のブレを大幅に抑えることが可能になります。
AIは事前に設定された一定の評価基準、例えば特定のキーワードの使用頻度、声のトーン、表情の変化、回答の具体性などに基づいて、すべての応募者を客観的かつ公平に評価します。
これにより、感情や先入観に左右されることなく、誰に対しても一貫した基準で判断が下されるため、より公平で透明性の高い選考を実現できるのです。
結果として、企業は優秀な人材をより的確に見つけ出すことができるようになり、応募者にとっても公平な機会が提供されます。
コスト削減のため
採用活動は企業にとって大きな投資であり、特に面接には多大な時間と費用がかかります。
人事担当者が一人ひとりの応募者と面接を行うには膨大な工数が必要であり、それに加えて面接会場の確保や準備にかかる費用も無視できません。
AI面接の導入は、こうした採用コストを大幅に削減するという大きなメリットをもたらします。
AIが一次面接の一部または全てを代行することで、人事担当者は初期スクリーニングにかかる時間を削減し、より戦略的な業務や最終面接に集中できるようになります。
また、オンラインで実施されるAI面接は、会場費や交通費といった物理的なコストも削減に貢献します。
特に、数千、数万といった多数の応募者が集まる企業においては、AI面接によるコスト削減効果は非常に顕著に現れ、採用プロセスの効率化に大きく貢献しています。
AI面接を導入している企業は?
AI面接はもはや一部の先進企業だけが利用する特別なツールではありません。
すでに多様な業界の多くの企業で導入が進んでいます。
具体的には、2025年7月現在、日本国内だけでも約600社以上の企業がAI面接システムを活用しているとされており、その数は今後も拡大していくと予想されています。
大手企業から中小企業まで、そしてIT、金融、製造、サービス業といった幅広い分野でその利用が広がっています。
これは、AI面接がもたらす評価の公平性やコスト削減といったメリットが、業界を問わず多くの企業にとって魅力的な解決策となっていることの表れです。
今後も採用市場におけるAI技術の進化とともに、AI面接の導入はさらに加速していくことでしょう。
AI面接「SHaiN」の質問に回答する時の3つのポイント
AI面接の「SHaiN」でうまく一つひとつの質問に対応するためには、事前にAI面接に回答するポイントを把握することが大事です。
AI面接の特徴や傾向を踏まえたうえで回答するポイントを整理しておけば、AI面接に苦手意識のある人でも対策しやすくなります。
重要なポイントは、以下のとおり3つが挙げられます。
- 結論ファーストで簡潔に伝える
- 数字や具体的なエピソードを盛り込む
- STAR法を意識する
以上の点を意識してAI面接に備えることが重要です。
では、3つのポイントを詳しく紹介していきます。
結論ファーストで簡潔に伝える
SHaiNのAI面接でうまく回答するポイントは、基本的に結論ファーストを意識して要点を伝えることです。
SHaiNをはじめとしたAI面接では、アピールしたいことを簡潔に答えることが求められます。
そのため、ダラダラと内容を長く述べていると、アピールポイントがわかりにくくなってしまいます。
はじめに明確に結論を述べて、その後詳しく伝えていく答え方を意識すれば、AI面接では伝え方のわかりやすさ・まとめる能力などを評価してもらえる可能性が高いです。
なお、結論ファーストを軸とした伝え方の流れは、以下が基本となります。
- 結論
- 根拠
- 例
- 結論
はじめに結論を伝えたうえでその理由や根拠、背景などを述べ、わかりやすい例としてエピソードを話す流れになります。
そして最終的に、結論であるアピールポイントを活かしてどう活躍したいのかを伝えて内容をまとめるかたちです。
AI面接でも人が行う面接でも基本的な伝え方となるため、ぜひ覚えておきましょう。
数字や具体的なエピソードを盛り込む
SHaiNのAI面接で質問に回答する際は、数字や具体的なエピソードをしっかりと盛り込むようにしましょう。
数字や具体的なエピソードを盛り込んでアピールポイントを伝えると、内容が明確に伝わり、強みや能力の信憑性も上がります。
企業も納得できる回答になるため、魅力を感じてもらえるきっかけにもなるでしょう。
実際にSHaiNのAI面接では、エピソードの内容があいまいだったり抽象的だったりすると、「どのくらいやったのですか」「〇〇を詳しく教えてください」と深掘りされることが多いです。
この深掘りに対してうまく回答するうえで、数字を用いた表現は重要といえます。
数値化できることは積極的に数字を使って述べ、具体的でほかと差別化できる回答を目指しましょう。
STAR法を意識する
SHaiNのAI面接で解凍する際は、答え方の一つの方法として、STAR法を意識することも大事です。
STAR法とは、以下の流れで文章を構成していく伝え方です。
- S=Situation(状況)
- T=Task(課題)
- A=Action(行動)
- R=Result(結果)
STAR法は過去の経験について、状況と成果を詳しく述べるうえで大きく役立つ伝え方です。
最初にどのような状況だったのか伝え、そこに生じた問題やトラブル、困難、課題を述べていきます。
そして課題解決のために自分が起こした行動に触れ、最終的にどのような結果につながったのかを伝えていきましょう。
上記の流れでエピソードを伝えれば、自然と具体性が増すため、納得感のあるアピールにつながります。
過去の経験を具体的に述べる際は、情報量が多くなるため、このように一つひとつ整理しながら話せる伝え方を心がけましょう。
AI面接の攻略法は深掘り質問の対策!
AI面接を効果的に突破するためには、深掘り質問への対策が非常に重要です。
AI面接では、あなたの提出した履歴書や職務経歴書の内容を基に、より詳細な情報を引き出すための質問がされるのが特徴です。
単に過去の経験を羅列するだけでなく、その背景にあるあなたの思考や行動原理を問われるため、事前の準備が合否を分けます。
具体的には、質問の傾向を把握し、自身の経験を体系的に整理しておくことが成功への鍵となります。
想定質問から傾向を予測しよう
AI面接の対策を始めるにあたり、まずは過去の質問例や企業の求める人物像から、AIがどのような情報を引き出そうとしているのかを予測することが不可欠です。
例えば、「チームで困難を乗り越えた経験について教えてください」といった質問は、協調性や問題解決能力、リーダーシップといった資質を探る意図があると考えられます。
また、「あなたの強みは何ですか?具体的なエピソードを交えて教えてください」という質問からは、自己分析能力と経験を具体的に語る力を測ろうとしていることがうかがえます。
このように、想定される質問一つひとつに対して、「なぜその質問がされるのか」「企業はどのような回答を求めているのか」を深く考察することで、より効果的な対策を立てることができます。
質問の意図を理解することで、単なる暗記ではなく、自身の経験を質問の文脈に合わせて適切に表現する準備ができるようになります。
ロジックツリーで過去の経験を分析しよう
深掘り質問に効果的に答えるためには、自身の過去の経験を論理的かつ構造的に整理することが極めて重要です。
その際に非常に役立つのが、ロジックツリーという思考ツールです。
例えば、「成功体験」をテーマにするなら、まず「どのような成功だったか」という結果から始めます。
次に、「なぜその成功が生まれたのか?」と原因を深掘りし、さらにその原因に至るまでの「具体的な行動は何か?」「どのように工夫したのか?」と掘り下げていきます。
そして、その行動の背景にある「あなたの役割は?」「どのような課題があったか?」「どうやって解決したか?」といった「なぜ」「どうやって」を繰り返しながら、思考の連鎖を辿っていきます。
このロジックツリーを用いることで、単なる事実の羅列ではなく、経験から何を学び、どのように成長したのか、そしてそれがどのように今後の仕事に活かせるのかというストーリーを明確に構築できます。
これは、あなたの経験が持つ本当の価値をAIに伝えるための強力な武器となります。
AI面接「SHaiN」での質問される内容
ここからは、AI面接のSHaiNでは、どのようなことを質問されるのか整理していきましょう。
SHaiNで面接を受ける際は、あらかじめ質問される内容を把握しておくことで、合格の勝ち取りやすさにつなげられます。
おもに質問される内容は、以下のことが挙げられます。
- 過去にどんな経験をしてきたか
- どんな状況だったか
- どんな課題があったか
- どんな行動を起こしたか
- 結果はどうなったか
- 深掘りに関する質問
上記が重要な想定質問であり、SHaiNでAI面接を受ける際に対策は必須といえます。
では、質問の特徴や企業の意図、おもな対策方法も含めて、それぞれの質問を紹介していきます。
過去にどんな経験をしてきたか
SHaiNで質問されることの一つには、過去の経験に関する質問が挙げられます。
学生の場合は、学生時代に取り組んだことや力を入れて頑張ったことなどが該当するため、具体的なエピソードを踏まえながら詳細をわかりやすく伝えていく必要があります。
過去の経験に関する質問では、本人の興味関心やモチベーションの源泉、困難との向き合い方などを見ることで、総合的にわかる人柄を評価しているといえます。
なお、過去の経験は人それぞれ違うものですが、傾向として当てはまる人柄はあり、それらでパターン化を行うことでマッチする人材かどうかAIによって判断を下していると考えられます。
ただし、経験の内容に具体性がないと嘘だと判断されたり、経験の内容と培った能力などに整合性がないと低評価を受けたりすることが想定されます。
どんな状況だったか
SHaiNのAI面接では、過去の経験を伝える際に、その経験はどのような状況だったのか質問されます。
経験したことを述べたうえで、その状況を詳しく掘り下げていく質問にあたります。
ポイントは、どのような理由・背景でその経験をすることになったのかという点です。
面接において経験のきっかけや興味を持った理由などを尋ねられるのは、そこから本人の人となりが細かく見えてくるからです。
興味を持つポイントやその興味の程度、高いモチベーションを持つ理由などは人によって異なります。
そのため、SHaiNのAI面接で過去の経験についてどんな状況だったのか詳しく聞かれた際は、その経験に取り組みたいと考えた理由や背景を明確に述べましょう。
その際は単純に「興味があったから」という抽象的な表現はせず、自分の価値観や考え方などがよく伝わるように話すことが大切です。
どんな課題があったか
SHaiNのAI面接を受ける際は、過去に経験したことを述べるにあたって、どのような課題があったのか聞かれることがあります。
物事を経験する際は、大なり小なり何らかの課題や困難があるため、そこについて掘り下げる質問をされることになります。
過去の経験のエピソードの中で直面した課題・トラブル・難しいと感じたことなどを、明確に述べていく流れです。
エピソード内の課題を述べる際は、どのような状況であり、なぜそれが課題だったのか、論理的に伝えることが大切です。
自分の過ごしてきた状況がはっきり伝わるように述べることで、課題が明らかになり、同時に自分自身の課題との向き合い方がわかります。
そのため課題について聞かれた際は、その課題があったことで自分はどう課題と向き合ったのかわかりやすく伝えていきましょう。
どんな行動を起こしたか
SHaiNのAI面接では、過去の経験について述べる際に、課題に対してどのような行動を起こしたのか聞かれることもあります。
直面した課題について聞かれ、その後、実際に課題解決のために自分が取った行動は何か聞く流れです。
そのため、過去の経験について質問された際は、課題解決に向けて一生懸命取り組んだエピソードを取り上げることが望ましいでしょう。
周りの人の働きかけで楽しい思いができた経験などは、就活の面接でアピールする経験としてはあまり好ましくないものです。
企業は学生一人ひとりの課題に対する問題意識や向き合い方、実際の課題解決能力をチェックしています。
そのためSHaiNのAI面接で行動の内容を伝える際は、解決のために必要と論理的に判断できる施策を伝えることが必要です。
なぜそれが必要だと感じたのか、どのように行ったのかなどのポイントを、丁寧に掘り下げて伝えましょう。
結果はどうなったか
SHaiNのAI面接で過去の経験について話す際は、課題や解決のための行動内容を聞かれたうえで、結果としてどうなったのかを聞かれます。
課題解決のために行動を起こし、どのような成果につながったのかを伝えていきましょう。
これで良い成果を得られた場合は、課題解決能力があると判断されやすくなり、良い評価につながる可能性が出てきます。
また、その際は課題解決から学んだことなどをあわせて伝えることが望ましいでしょう。
なお、成果自体は大きなものでなくても問題はなく、重要なのはどのように取り組んできたのかという過程です。
そのため結果として失敗に終わってしまったエピソードでも、経験の内容を詳しく話せるものであれば、評価につながる可能性があります。
課題と向き合ってどのように行動してきたのか、その結果何を学んだのかを明確に述べましょう。
深掘りに関する質問
SHaiNのAI面接では、答えたことに対して深掘りの質問が来るケースがあります。
たとえば過去に経験したことの内容を述べた場合、「〇〇の部分をもっと詳しく教えてください」などの質問が来るかたちです。
そのため、深掘り質問にスムーズに対応するためには、あらかじめ用意する回答に対して「なぜ」「どのように」というポイントをよく考えておく必要があります。
回答の中でエピソードを語るのみでは、情報が不十分な場合があるため、あらかじめどのような深掘り質問をされる可能性があるか整理しておきましょう。
なお、想定される深掘り質問は、以下が挙げられます。
- そのときどう感じたのか教えてください
- 課題と向き合うとき大変だったことは何ですか
- なぜそのことに一生懸命になれたのですか
- そのことを今後どう活かしたいですか
付け焼き刃的に用意した回答では、深掘りの質問に対応できない可能性があります。
AI面接に臨む際は、事前にエピソードの内容をよく思い返し、深掘りされてもスムーズに回答できるように備えましょう。
SHaiNで質問されるテーマ数は8から10個
SHaiNのAI面接では、企業の方針にはよるものの、テーマが8~10個設定されていることが特徴です。
質問は各テーマから最低一つずつは聞かれることが想定されるため、あらかじめさまざまなテーマで質問が来ることを理解しておきましょう。
そのため、AI面接の中で聞かれることは最低8~10といえますが、深掘りの質問も加えればさらに質問数は増えると考えられます。
さまざまな質問にスムーズに対応するためには、人間が行う面接と同様に、面接に対する総合的な対応力を高めておくことが重要です。
AI面接は、さまざまな候補者の回答を学習したうえでシステム化されているため、基本的に想定される質問は人間が行う面接とほとんど変わりません。
頻出の質問も同様なので、あらかじめ選考準備を進めておき、あらゆる質問に対して冷静に回答できることを目指しましょう。
SHaiNでは1つのテーマについて4つ以上深掘りされることが多い
SHaiNのAI面接では、1つのテーマについて4つ以上深掘りされることが多い傾向です。
たとえば先ほどの「過去に経験したこと」の場合、それについて「なぜやりたいと思ったのか」「経験したことで何を学んだのか」などの質問が来ると考えられます。
4つ以上も深掘りの質問をされるのであれば、一つひとつの回答は詳しく伝えられるように備えておく必要があります。
もし深掘りの質問にうまく対応できず、答えに詰まってしまうようなことがあれば、準備不足だと判断され低評価を受けることになるでしょう。
深掘りに対して備える際は、それぞれの回答に対して、自分自身で「なぜ」「どうやって」をしっかり考えてみることが大事です。
深掘りの質問はAI面接も人間が行う面接も対策必須なので、一往復の回答のみを想定しないように注意が必要です。
SHaiNで実際に質問された内容例20選
ここからは、SHaiNで実際に質問された内容例を紹介していきます。
質問の内容例は、以下のとおりです。
- 学生時代に頑張ったこと
- 学生時代に困難だったこと
- 自分で立てた高い目標をやり切ったという経験
- 達成困難な課題をやり切ったという経験
- 短期間で何かを取得した経験
- リーダーシップを発揮したなど、周りを巻き込んだ経験
- 突発的なトラブルなどに対処した経験
- まわりを気遣った経験
- 自分の意見が通らなかった経験
- 規則や指示などに自分が同調できなかった経験
- 計画を立て物事に取り組んだ経験
- 「時間」を管理した経験
- 高い目標を掲げて努力した経験
- チームワークを発揮した経験
- 人をマネジメントした危険
- トラブルに対応した経験
- 自身の弱みについて
- 自身の強みを発揮した経験
- チームの衝突を回避した経験
- 志望理由・企業を選んだ理由
これらの質問は、いずれも自分の能力や強みをアピールするうえで重要な質問といえます。
そのため、あらかじめ内容と回答のポイントをチェックし、効果的な回答につなげましょう。
では、一つひとつの質問内容を見ていきます。
1. 学生時代に頑張ったこと
SHaiNでは、学生時代に頑張ったことを聞かれる可能性があります。
いわゆる「ガクチカ」であり、学生時代に一生懸命取り組み、何らかのことを達成した経験を具体的に伝えることが必要です。
たとえば「部活で大会出場を果たし、キャプテンとしてチームをまとめ、優勝に導いた」などのように、具体的なエピソードを述べることが望ましいでしょう。
単純に頑張った内容を述べるのみでは具体性に欠けるため、「もっと詳しく教えてください」「そこでどのようなことに取り組みましたか」などの深掘り質問をされる可能性があります。
2. 学生時代に困難だったこと
SHaiNのAI面接では、学生時代に困難だったことを聞かれる場合もあります。
困難や課題にどのように向き合い、結果としてどのような努力・工夫を行って乗り越えたのかが重要です。
たとえば「アルバイトでクレーム対応を担当し、冷静に対応することを心がけた結果、顧客満足度向上に貢献できた」などの具体的なエピソードを伝えることが大切です。
実例があることで困難を乗り越えてきたことが明確に伝わるため、同時に、自分自身の強みやスキルもアピールしやすくなります。
3. 自分で立てた高い目標をやり切ったという経験
SHaiNのAI面接では、自分で立てた高い目標をやり切ったという経験を聞かれることもあります。
この質問では、目標達成のためにどのような努力を行ったのかという点が重要です。
たとえば「TOEIC800点を目指し、1日3時間の学習を続けた結果、目標を達成した」などのように、努力の過程を明確に伝えることを意識しましょう。
なお、「なぜ頑張れたのか」と深掘りされる可能性もあるため、目標を達成しようとしたきっかけやモチベーション維持のポイントなどを伝えることも重要です。
4. 達成困難な課題をやり切ったという経験
SHaiNのAI面接では、達成困難な課題をやり切ったという経験について聞かれるケースもあります。
この場合、強調すべきポイントは課題解決に必要な努力・工夫の部分です。
たとえば「プロジェクトの納期が短い中で、チームタスクを分担し、スケジュール管理を徹底することで乗り越えた」と述べれば、工夫の内容が見えるためそのプロセスが評価の対象になります。
より詳しく述べるのであれば、なぜその工夫が効果的だと感じたのかなどの考えを伝えることも大切です。
5. 短期間で何かを取得した経験
SHaiNのAI面接では、短期間で何かを取得した経験を聞かれる場合もあります。
この質問では、時間が限られている中でどのような工夫ができるのかというポイントが評価の対象になり得ます。
たとえば「資格試験に向けて1か月で猛勉強し、合格を果たした」などの成果を述べると効果的でしょう。
ただし、「ただただ気合で乗り切った」などの抽象的な伝え方では、努力・工夫の内容が見えてきません。
「限られた時間だからこそスケジュール管理を徹底した」などの伝え方が大切です。
6. リーダーシップを発揮したなど、周りを巻き込んだ経験
SHaiNの質問では、リーダーシップを発揮したり周りを巻き込んだりした経験について聞かれることもあります。
これにはリーダーとしての適性をチェックしたい意図や、リーダーポジションを任されたときに発揮される能力(主体性や責任感など)を知りたい意図などがあるといえるでしょう。
具体的には「サークルの新歓イベントで企画を担当し、メンバー全員が主体的に動ける環境を作った」などのエピソードを具体的に示すことが大切です。
どのようにリーダーシップを発揮してきたのかがわかるため、自分の人柄やスキルが伝わります。
7. 突発的なトラブルなどに対処した経験
SHaiNでは、突発的なトラブルに対処した経験を聞かれることもあります。
この質問では、本人の対応力や課題解決能力、当事者意識などを見ており、いずれも社会人として役立つスキルのため回答次第では良いアピールになります。
たとえば「アルバイト中に在庫切れが発生し、近隣店舗に迅速に連絡を取り、無事に商品を確保した」などの明確なエピソードがあると良いでしょう。
その中で大変だったこと、なぜ突発的なトラブルにもうまく対処できたのかなどの詳細も、積極的に掘り下げておきましょう。
8. まわりを気遣った経験
SHaiNでは、周りを気遣った経験について質問される場合もあります。
この質問では、総合的な人柄の良さや視野の広さ、対人スキルなどを見ているといえます。
たとえば「サークル活動で体調を崩したメンバーの負担を減らすため、タスクを引き受けた結果、全体の進捗がスムーズに進んだ」などのエピソードを挙げると、どのようなかたちで気を遣って接したのかがわかります。
具体的な気遣いの内容や取り組みのポイントなどがわかるように述べると、信憑性があり、評価につながりやすくなります。
9. 自分の意見が通らなかった経験
SHaiNのAI面接では、自分の意見が通らなかった経験について聞かれることもあります。
組織の中では常に自分の意見が通るわけではなく、むしろ協調する必要があるため、そんなときどのような対応を取ってグループに適応していけるのか示すことが重要です。
たとえば「グループワークで提案が採用されなかったが、相手の意見を尊重し、新しい視点を学んだ」などのポジティブな学びを含めて述べると、効果的といえます。
意見が通らないという経験から何を学んだのか伝えることで、経験の内容自体を前向きなものとして伝えられます。
10. 規則や指示などに自分が同調できなかった経験
SHaiNのAI面接では、規則や指示などに自分が同調できなかった経験を聞かれるケースもあります。
これは、組織に溶け込める性質の持ち主かどうかという点を見つつ、反対に改革が必要な場面で主体性を発揮できるかという点も評価のポイントになっています。
たとえば「アルバイト先の古いマニュアルに疑問を持ち、改善案を上司に提案し、採用された」などのエピソードを伝えれば、単純に体制に反旗を翻していたわけではないことがわかります。
ネガティブな回答になりやすい質問にも、ポジティブさを持たせて伝えることが重要です。
11. 計画を立て物事に取り組んだ経験
SHaiNのAI面接では、計画を立てたうえで物事に取り組んだ経験について質問されることもあります。
計画性や決めたことに対する実行力は、多くのビジネスシーンで必要とされる能力なので、そういった能力の高さを測るうえでは重要な質問といえます。
たとえば「卒業論文の執筆に向けて、毎週の進捗目標を設定し、スケジュール通りに完成させた」などの回答のように、計画性を持たせるための対策・努力を強調することが望ましいでしょう。
12. 「時間」を管理した経験
SHaiNでは、「時間」を管理した経験を聞かれるケースもあります。
時間を意識しながら行動すること、限られた時間の中で効率的に業務をこなすことは、仕事をするうえで常に求められます。
そのため質問された際は、たとえば「学業とアルバイトを両立するために、1日のスケジュールを細かく立て、効率よく時間を活用した」などのエピソードを伝えることが大切です。
時間管理においてどのような課題があり、解決するために何をしたのかを明確に示し、時間をしっかり管理しながら行動できることをアピールしましょう。
13.高い目標を掲げて努力した経験
この質問では、あなたが困難な状況下でどのように目標設定を行い、それを達成するためにどのような努力を重ねたのか、そしてその過程でどのような学びがあったのかを問われます。
単に結果を述べるだけでなく、目標設定に至った背景、具体的な行動、直面した課題とそれをどう乗り越えたか、そして最終的な成果までを具体的に説明することが重要です。
例えば、売上目標を大幅に上回るために新しい営業戦略を立案し、チームを巻き込みながら実行した経験や、未経験の分野で資格取得を目指し、計画的な学習と工夫で目標を達成した話などが考えられます。
あなたの向上心、計画性、実行力、そして困難を乗り越える粘り強さを示す絶好の機会と捉えましょう。
14.チームワークを発揮した経験
この質問では、あなたがチームの一員としてどのように貢献し、共通の目標達成に寄与したかを問われます。
特に、あなたがチームの中でどのような役割を担い、他のメンバーとどのように連携し、協力し合ったのかを具体的に伝えることが求められます。
例えば、プロジェクトで異なる意見を持つメンバー間の調整役を担った経験や、チーム全体の士気を高めるために率先して行動したエピソードなどが挙げられます。
協調性、傾聴力、貢献意欲、そして他者と協力して成果を出す能力をアピールできるよう、具体的な状況、あなたの行動、そしてその結果を明確に説明しましょう。
15.人をマネジメントした危険
「人をマネジメントした経験」という質問は、あなたがリーダーシップを発揮し、他者を指導・育成し、チームやプロジェクトを成功に導いた経験について尋ねるものです。
具体的には、メンバーへの指示の出し方、モチベーションの維持や向上策、困難に直面した際のサポート方法などを振り返り、説明できるように準備しましょう。
単に指示を出すだけでなく、メンバーの強みを見抜き、弱みをフォローしながら、チーム全体のパフォーマンスを最大化するためにどのような工夫をしたのかを伝えることが重要です。
あなたの指導力、育成力、課題解決能力、そして人を動かす影響力を示すエピソードを具体的に準備してください。
16.トラブルに対応した経験
この質問では、あなたが予期せぬ問題や困難に直面した際に、どのように状況を分析し、どのように考え、そしてどのような行動を取って解決に至ったのかを具体的に伝えることが求められます。
トラブルの規模は問いませんが、重要なのは問題発生時のあなたの思考プロセスと、そこから導き出された行動、そしてその結果です。
例えば、システムトラブルが発生した際に冷静に対応し、代替案を迅速に提案して事態を収束させた経験や、顧客からのクレームに対して誠実に向き合い、信頼回復に努めたエピソードなどが考えられます。
あなたの危機管理能力、冷静な判断力、問題解決能力、そして責任感をアピールするチャンスです。
17.自身の弱みについて
自身の弱みについての質問は、単なる欠点の開示を求めているわけではありません。
これは自己理解の深さを確認するとともに、あなたが自身の課題にどのように向き合い、それを改善しようと努力しているかを測る意図で出される質問です。
弱みを正直に伝えることは大切ですが、それと同時に、その弱みを克服するために具体的にどのような取り組みを行っているのか、あるいはその弱みを逆手に取ってどのように成長してきたのかを伝えることが重要です。
例えば、「計画性に乏しい」という弱みを挙げるならば、それを克服するためにタスク管理ツールを活用し、細かく目標を設定するようになったといった具体的な改善策を添えることで、あなたの成長意欲と自己改善能力をアピールできます。
18.自身の強みを発揮した経験
この質問は、あなたの最大の強みが何であり、それが具体的な状況下でどのように活かされ、どのような成果につながったのかを問うものです。
単に「私の強みは〇〇です」と述べるだけでなく、その強みが発揮された具体的なエピソードを交えることがポイントです。
例えば、「私の強みは課題発見能力です。
過去のプロジェクトでは、潜在的な問題点を見つけ出し、それを解決するための提案を行うことで、効率を〇〇%向上させることができました」といったように、強みとエピソード、そして具体的な成果をセットで語りましょう。
あなたの自己理解、実践力、そして企業への貢献可能性を示す重要な機会となります。
19.チームの衝突を回避した経験
この質問は、チーム内の意見の相違や対立が生じた際に、あなたがどのように介入し、状況を改善し、チームとして前向きな方向へ導いたかを問う内容です。
単に争いを避けたというだけでなく、なぜ衝突が起きたのかを分析し、どのようにメンバー間のコミュニケーションを促進し、共通の理解点を見出したのかを具体的に伝えることが重要です。
例えば、異なる意見を持つメンバー双方の意見を丁寧に傾聴し、それぞれの立場を理解した上で、最善の解決策を提案した経験などが考えられます。
あなたの調整力、傾聴力、交渉力、そしてチームを円滑に進めるための人間関係構築能力をアピールする絶好の機会です。
20.志望理由・企業を選んだ理由
この質問は、AI面接における最も基本的かつ重要な質問の一つです。
あなたの企業理解の深さと入社への熱意、そして志望動機の一貫性が厳しく問われます。
なぜ他の多くの企業ではなく、「この企業でなければならないのか」という点を明確かつ具体的に伝える必要があります。
企業の理念、事業内容、製品・サービス、企業文化、将来性など、あなたが深く理解していることを示すとともに、それらがあなたのこれまでの経験や将来の目標とどのように結びついているのかを説明しましょう。
単なる憧れや漠然とした理由ではなく、企業への深い共感と、そこで働くことへの具体的な意欲を示すことで、AIにもあなたの熱意が伝わるように工夫してください。
AI面接を実施した就活生の体験談
AI面接は近年、多くの企業で導入が進んでいますが、実際にその形式で面接を受けた就活生はどのような感想を抱いているのでしょうか。
ここでは、質問数や面接中の緊張感、そして通過率など、就活生が実際に経験したリアルな声を通して、AI面接の実態を掘り下げていきます。
実際にAI面接を受けた人の声を聞くことで、AI面接に対する解像度が上がり、緊張感もほぐれるかもしれません。
出題数は企業によって異なる
AI面接で出題される質問の数は、企業によって大きく異なります。
ある就活生は「10問程度の質問でサッと終わった」と話す一方で、別の就活生は「20問以上の質問に答える必要があり、結構時間がかかった」と語っています。
このように、少ない企業では10問前後、多い企業では20問以上もの質問が出されることも珍しくありません。
この質問数の差は、企業がAI面接にどのような役割を期待しているかによって変わると考えられます。
例えば、初期のスクリーニングを目的としている場合は質問数が少なめになり、より詳細な情報を引き出そうとする場合は質問数が増える傾向にあります。
そのため、応募する企業が過去にどのような形式のAI面接を実施していたか、情報収集をしておくことが、事前の心構えとして重要になります。
対人面接と同じくらい緊張した
「相手がAIだから気楽にできるだろう」と考えてAI面接に臨んだ就活生も少なくないようですが、実際に体験してみると、対人面接と同じくらい、あるいはそれ以上に緊張を感じたという声が多く聞かれます。
特に、録画型のAI面接では、カメラに向かって一人で話し続ける形式に戸惑いや緊張を感じるようです。
「画面の向こうにAIがいると思うと、やはり『見られている』という意識が強く、想像以上に面接らしい雰囲気だった」という感想は、多くの就活生に共通しています。
自分の表情や話し方がAIに分析されていると意識すると、自然と身構えてしまうのは当然のことかもしれません。
対人面接とは異なる種類のプレッシャーを感じるため、事前の練習でカメラに慣れておくことが、本番でのパフォーマンス向上につながるでしょう。
通過率は高め
AI面接の通過率については、比較的高いと感じたという意見が複数見られます。
もちろん、企業や応募者のレベルによって差はありますが、「最低限の対策をしっかりとしていれば、十分に通過できる可能性はある」と感じている就活生が多いようです。
これは、AI面接が主に初期スクリーニングの段階で導入されることが多く、極端に不適切な回答や基本的なマナー違反がない限りは、次のステップに進める傾向があるためかもしれません。
しかし、だからといって油断は禁物です。
通過率が高いと感じられるのは、あくまで適切な準備と基本的な対応ができていればの話です。
質問の意図を理解し、自分の強みや経験を論理的に伝えられるように準備することは、AI面接突破のための必須条件と言えるでしょう。
AI面接「SHaiN」についてよくある疑問
AI面接システムの中でも特に導入企業が多い「SHaiN」について、就活生からよく寄せられる疑問とその回答をまとめました。
これらの点を事前に確認しておくことで、受験前の不安を解消し、よりスムーズにAI面接に臨むことができるでしょう。
自分が志望する企業ではどのようなツールが使われているかも、分かるようなら調べておくと具体的な対策に繋がります。
回答がすぐに思い浮かばない場合は?
SHaiNのようなAI面接では、質問が表示されてから回答を開始するまでに、多少の考える時間を設けることが可能です。
そのため、質問に対してすぐに完璧な答えが思い浮かばなくても、焦る必要はありません。
数秒から数十秒程度、落ち着いて回答内容を整理する時間を取っても大丈夫です。
ただし、あまりにも長く沈黙してしまうと、AIが「回答を中断した」と認識したり、評価に影響を与える可能性も考えられます。
重要なのは、質問の意図を正確に理解し、頭の中で話す内容を簡潔にまとめることです。
事前に自己分析を徹底し、よくある質問に対する回答の骨子を準備しておくことで、本番でスムーズに回答できるようになります。
考える時間も面接の一部と捉え、冷静に対処する姿勢が求められます。
回答は「いいえ」で答えてもいい?
AI面接の質問に対して、単に「いいえ」と一言で答えるのは、避けるべきです。
AIはあなたの回答から具体的な情報や思考プロセスを読み取ろうとしています。
例えば、「リーダーシップを発揮した経験はありますか?」という質問に対して「いいえ、ありません」とだけ答えてしまうと、それ以上の情報が得られず、AIはあなたの特性や能力を評価することができません。
もし直接的な経験がない場合でも、「現時点では具体的なリーダー経験はありませんが、これまでの〇〇という経験を通じて、チームの一員として〇〇に貢献してきました。
将来的には〇〇な形でリーダーシップを発揮していきたいと考えています」といったように、なぜ「いいえ」なのか、そしてその状況下であなたが何を考え、どのように行動したか、あるいは今後どのように貢献したいと考えているかを具体的に説明することが重要です。
これにより、たとえ直接的な経験がなくても、あなたの思考力や意欲をアピールすることができます。
回答のやり直しはできる?
多くのAI面接システム、特に録画型のSHaiNにおいては、一度回答を開始し、録画または入力が完了してしまうと、その回答をやり直すことはできません。
これは、対面面接と同様に、一度発した言葉を撤回できないのと同様の原則に基づいています。
そのため、回答を始める前には、質問の意図をしっかりと理解し、伝えたい内容を頭の中で整理しておくことが極めて重要です。
もし途中で言葉に詰まったり、少し間違えてしまったりしても、慌てずに落ち着いて最後まで話し続けることが肝心です。
完璧さを求めすぎず、多少の言い間違いがあったとしても、全体として伝えたいメッセージが明確であれば問題ありません。
事前の練習で一発撮りのシミュレーションをしておくことをお勧めします。
服装は何がいい?
AI面接、特にSHaiNのようなシステムを利用する場合の服装については、基本的には何でも大丈夫です。
ただし、これはあくまでシステム側の制約がないという意味合いであり、企業の採用選考という文脈を考慮すると、適切な服装を選ぶことが重要です。
個人のPCやスマートフォンで受験する一般的なAI面接では、私服でリラックスして臨む方もいますが、応募企業から特別な指示がない限りは、対面面接に準じた服装、つまりスーツやそれに準ずるビジネスカジュアルが無難でしょう。
特に、企業の採用活動の一環として実施されるAI面接の場合は、応募企業の面接ガイダンスに記載されている服装規定を必ず確認し、それに従うべきです。
もし具体的な指示がない場合でも、画面越しとはいえ、清潔感があり、ビジネスシーンにふさわしい服装を選ぶことで、企業への真剣な姿勢を示すことができます。
背景なども含め、全体的な印象にも配慮するように心がけましょう。
AI面接「SHaiN」と共に就活エージェントを利用しよう
AI面接の準備や対策に不安がある方は、就活エージェントの活用もおすすめです。
SHaiNの質問対策や自己PRの整理、面接練習までマンツーマンでサポートしてくれるため、自信を持って選考に臨むことができます。
AIと人、それぞれのメリットを活かした対策を行いましょう。
SHaiNで質問項目を減らすコツはある?
SHaiNでAI面接を受ける際は、質問項目を減らせるか気になる人も多いでしょう。
SHaiNにおける質問項目数は毎回定められておらず、質問したテーマやそれぞれの回答内容などで変動します。
しかし面接を受ける際は、できるだけ質問項目を減らして早々にAI面接乗り切りたい、とつい考えてしまうものです。
結論、SHaiNで質問項目を減らすことは、できないわけではありません。
SHaiNでは質問のテーマに沿って最低でも8~10の質問が来ることが特徴です。
設定されているテーマに重複するような回答をすれば、結果として質問項目数が減ることはあるでしょう。
ただし、その際はエピソードが薄く抽象的になってしまう可能性があるため、わざわざ狙って質問項目を減らすことはおすすめしません。
質問項目を減らすことよりも、SHaiNの性質を理解し、十分に対策してAI面接を受けることが重要といえます。
SHaiNで質問項目を分析して攻略しよう!
SHaiNでAI面接が実施される際は、想定される質問項目を分析し、面接を上手に攻略していく必要があります。
傾向としてSHaiNでは、テーマごとに少なくとも1つの質問をすることが想定されており、その数は単純計算で最低8~10個ほどです。
また、それに加えて深掘りの質問が来ることも考えられるため、一つひとつの回答を用意する際は深掘りされたときの対応を考えておく必要があります。
実際に質問された内容もよく見返しながら、面接の新常識であるAI面接突破を目指しましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート