「誰とでも話せる力は自己PRで使える?」 「誰とでも話せる能力を自己PRする時は、どうやって伝えればいい?」という悩みを抱える就活生もいるでしょう。
本記事では、誰とでも話せる能力の言い換え表現や、アピールするポイントや注意点、例文を解説します。
ぜひ本記事を読み、誰とでも話せる能力を上手にアピールしましょう。
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【自己PR】誰とでも仲良くなれる力は強みとしてアピールできる?
誰とでも仲良くなれるというスキルは自己PRできるのでしょうか?
結論から言うと、有効であるといえます。企業に入れば必ず誰かとのコミュニケーションをとることが必要となります。
そのため、さまざまな仕事で用いられる必須スキルの1つとして、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力は強いカードとなります。
例えば、他の社員とチームを組んでプロジェクトに臨むこともあるでしょうし、上司とやり取りしなければいけない場面もあります。
そういった状況で、コミュニケーションをとらずに、自分1人で判断して行動すると自分の評価を下げるだけでなく、企業の不利益になってしまう場合もあります。こういった状況に陥らないためにもコミュニケーション力は重要です。
以上から、誰とでも話せる能力は強みになるといえます。
【自己PR】仕事に必要な「誰とでも仲良くなれる」力とは?
自己PRの題材にされる「誰とでも仲良くなれる」には以下の効果があります。
- 他のチームメンバーと連携して効率的に仕事ができる
- 社内・社外関わらず良好な関係が築ける
- 仕事を進めるうえでの人脈を広げられる
自己PRで用いる強みは、仕事にどう活かせるのかが重要です。志望する職種に活かせないスキルを伝えても高評価につながりません。
以降の文章で、誰とでも仲良くなれることがどう仕事に活かせるのか解説します。自己PRの作成に迷っている就活生は参考にしてください。
他のチームメンバーと連携して効率的に仕事ができる
誰とでも仲良くなれる力は、採用担当者に他のチームメンバーと連携して効率的に仕事ができる人材だとアピールできます。
どのメンバーとチームを組んでもすぐに打ち解け、コミュニケーションが取れるからです。
仕事はチームで行います。1人で作業することはあっても、周囲には他のメンバーがいます。そこで企業が懸念するのは、メンバーが問題なく作業できるかどうかです。
誰とでも仲良くなれる強みをアピールすることで、採用担当者に自分を採用するメリットが伝えられます。
採用担当者は自社に貢献できる人材を求めています。自分が入社することで、効率よく仕事が進められることをアピールしましょう。
社内・社外関わらず良好な関係が築ける
次に社内・社外関わらず良好な関係が築ける効果があります。誰とでも打ち解けられるスキルが人間関係の構築に役立つからです。
初対面の取引先や新入社員と接するのは、誰だって緊張します。しかし、誰とでも仲良くなれる人は、短時間で良好な信頼関係を築きます。
一方で同僚には優しくする、お客様だから丁寧に対応するなど、人によって態度が変わる就活生は採用担当者に悪い印象を与えます。誰とでも仲良くなれることをアピールしたい就活生は、面接時間以外のやり取りも見られていることを知っておきましょう。
受付での対応や廊下ですれ違った際の挨拶など、採用担当者は細かいところもチェックしているからです。
仕事を進めるうえでの人脈を広げられる
仕事を進めるうえでの人脈を広げられる効果もあります。人脈が広がるほど、取引先や連携できる企業が増加するでしょう。
業界は就活生が想像するよりも狭く、口コミや噂で自社の評判が広がります。
さらに、取引先と良い関係性を構築することで、新しい取引先を紹介してもらえる可能性があります。他にも噂を聞きつけたお客様が来店することもあるでしょう。
上記のように人脈は連鎖的につながります。人脈作りのきっかけになるのが、誰とでも仲良くできる力です。時には自社のピンチを救ってくれる企業にも出会えるかもしれません。
人脈があって損することはないため、アピールポイントに適しているでしょう。
【自己PR】いくつ当てはまる?「誰とでも仲良くなれる人」の特徴
まずはあなたがどのような「誰とでも仲良くなる力」を持っているのか、以下の項目を見ながら当てはまる内容をチェックしてみましょう。
- 自分から話しかけることが得意
- 相手の考えを尊重できる
- 相手を素直に褒めることができる
- 笑顔でコミュニケーションが取れる
自分から話しかけることが得意
誰とでも仲良くなれる人の中でも、積極性を持つ人の特徴です。
仲良くなれるのもそうですが、自分が人と仲良くなりたいと思えること、そして話しかけられる行動力などが魅力です。
職場での円滑な人間関係やチームワークを築くためにも重要なスキルであるといえます。
相手の考えを尊重できる
対人関係において穏やかなタイプの人はこのスキルを持っていると言えます。職場においても、対立を避けつつ建設的な議論を進めることが出来る能力を持っているため、非常に重宝されます。
一方で、聞き手に回りやすく、消極的な印象を与える可能性もあります。自己PRの際には、どのように考えて相手の意見を尊重し、その後の行動に活かしたのかなど、自身の意思も伝えることが重要になります。
相手を素直に褒めることができる
褒めることが得意な人は、周囲との信頼関係や良好な人間関係を築くことが出来ます。プライドや意地を張らず、相手を認め、素直な気持ちで褒めることが出来る人は、周囲のモチベーションを高めることが出来る存在にもなり得ます。
チームワークや顧客対応が重要な職業において、非常に重宝される強みです。
笑顔でコミュニケーションが取れる
笑顔でのコミュニケーションは、特に面接時やグループディスカッションでの態度によってみられるポイントです。誰とでも仲良くなれる力をアピールするのであれば、選考を通して企業や周囲の人に与える印象は非常に重要になります。
あなたの強みを伝えなくとも、第一印象で「このひとは人当たりがいいな」と思ってもらえるよう、笑顔で温かいコミュニケーションができていると好印象です。
【自己PR】誰とでも仲良くなれる力は言い換えてアピールしよう
「誰とでも仲良くなれる力」は、そのまま伝えても十分魅力的な強みです。しかし、言い換え表現を使うことで、どのような力であるか、どのように業務に活かすのかを明確かつ端的に伝えることができます。
そうすることで、「誰とでも仲良くなれる力」は、単なる人間関係のスキル以上の価値を持っていることを示すことができます。
また、言い換え表現を使用する理由には、以下のようなものがあげられます。
- 仲良くなれる事実よりも過程が重要なため
- 入社後にどう活かすのか端的に伝えるため
以下で詳しく解説します。
仲良くなれる事実よりも過程が重要なため
「誰とでも仲良くなれる」という事実を伝えるだけでは、自己PRとしては物足りません。
重要なのは、その過程です。どうやってそのスキルを身に付けたのか、どのような場面で活かしてきたのかを具体的に伝えることが大切です。
過程をアピールすることで、「誰とでも仲良くなれる力」が単なる特技ではなく、今後の職場でも十分に活かせるスキルであることを強調できます。
入社後にどう活かすのか端的に伝えるため
「仲良くなれる力」をアピールする際には、それが入社後にどのように役立つのかを伝えることが重要です。例えば、チームでの協働作業や、クライアントとの関係構築、社内の調整業務などで活かせる具体的な場面を挙げてみましょう。
さらに、その力を使って、どのように業務をスムーズに進めることができるのか、あなたがどのように貢献できるかを示すことが大切です。
このように、自己PRでは「過去の実績」だけでなく、将来の活用法を具体的に示すことで、企業側に自分の価値をしっかりと伝えることができます。
【自己PR】誰とでも仲良くなれる強みの言い換え10選
誰とでも仲良くなれるという表現は抽象的で、人によりイメージが異なります。そのため、アピールの際にそのまま使ってしまうとうまく自分のポテンシャルをアピールできないということもあります。
そこで、誰とでも仲良くできる力を言い換えてアピールすることが効果的と言えます。以下では、誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力をより具体的に表現するための言い換えを9個紹介します。
- コミュニケーション力
- 人当たりが良い
- 協調性がある
- 好奇心旺盛
- オープンマインド
- 理解力がある
- 共感力がある
- 分け隔てなく接している
- 巻き込み力
- 傾聴力がある
1:コミュニケーション力がある
誰とでも仲良くなれる人は、コミュニケーション力が高いと言えます。コミュニケーションは、話す力や聞く力はもちろん、会話の雰囲気を表情や相槌で作り上げることも重要です。
誰とでも仲良くできる人はこのバランスをうまく保つことができているのでしょう。コミュニケーション力があると、初めて会った人との関係の構築はもちろん、今まで関係を築いてきた人と良好な関係を維持することが可能です。
特に、人と関わることが多い職業では大いにこのスキルを活かせるでしょう。コミュニケーション力をより魅力的に伝えたい人は以下の言い換え表現も参考にしてください。
- 初対面の人との関係構築が得意
- 信頼関係を築くことが得意
- 要点を絞ったわかりやすい説明が得意
- 相手の意見を引き出すのが得意
コミュニケーション能力の自己PRについては以下の記事も参考にしてください。
2:人当たりが良い
誰とでも仲良くなれる人は、人に対して好感を持たれやすい人でもあります。人は一度苦手意識を持った人と仲良くなるのが難しい傾向にあり、一度ついた印象を覆すのは難しいです。
そのため、ストレートに誰とでも仲良くなれる人はそもそも人当たりが良く、関わった人から良い印象を持たれることが多いでしょう。
また、自分が嫌だと思う態度は他の人にも取らないため、結果的に周囲からの好感度が高くなります。穏当な態度で接されて嫌な気持ちになる人はあまりいないため、人当たりの良さが誰とでも仲良くなることにつながるのです。
- 話しやすい雰囲気を作ることができる
- 信頼関係の構築が得意
- 相手の立場に立って接することができる
3:協調性がある
誰とでも仲良くなれる人は、周囲と協力して物事を成し遂げることが得意な人だとも言えます。自分の意思を優先し、周りとの協力を二の次にする人は、周囲から避けられる可能性も高いです。
そのため、むしろ協調性が高く、周囲の人との協力を惜しまないタイプの人は、誰とでも仲良くなれることが多いでしょう。困っている相手に手を差し伸べられることでもあるため、優しさをアピールすることにもつながります。
誰とでも仲良くなれるという性質を協調性に言い換え、より多くの強みを含るのも効果的です。
- チームワークが得意
- チームのために貢献できる
- 全体の利益のために努力できる
- 価値観が違う人の意見を尊重できる
協調性をアピールする際は以下の記事も参考にしてみてください。
4:好奇心旺盛
誰とでも仲良くなれる人は、新しいことに興味を持つことが多く、新しいことに挑戦できる好奇心の強い人でもあります。新しい環境に置かれても、自分からコミュニケーションを取りに行って学ぶ姿勢を取れるため、周りからの印象が良くなるのです。
また、相手の話を興味深げに聞く姿勢にもつながるため「関心を持ってもらえている」という好印象も与えられます。つまり、誰とでも仲良くなれる人とは、好奇心旺盛で積極性の高い人物であると言えるでしょう。
- 行動力
- 主体的
- 学習意欲が高い
- 新な技術や情報に敏感である
好奇心をアピールする際は以下の記事も参考にしてみてください。
5:オープンマインドである
誰とでも仲良くなれる人は、新しい考え方や価値観を受け入れやすいオープンマインドな人です。新しい考え方や価値観を受け入れることは、他者のことを簡単に否定しないことでもあります。
自分の考え方を頭ごなしに否定されると、嫌な気持ちになる人は多いですが、逆に受け入れられて嫌な思いをする人はあまりいないでしょう。相手の考え方が自分とは違っても、1つの意見として認めることで建設的な意見の交換を可能にするため、誰とでも仲良くなれるのです。
- 人の意見を否定しない
- 様々な価値観を取り入れることができる
- 相手の意見に耳を傾けられる
6:理解力がある
誰とでも仲良くなれる人は、会話などから相手の考えや価値観を汲み取れる人です。相手の話を聞くたびに「それってどういうこと?」と聞いてしまうと、話の流れが止まってしまい、相手は気持ちよく話せません。
また話している内容が理解できないと、円滑なコミュニケーションが取れないだけでなく、業務にも支障が出るため、疎ましく思われる可能性が高まります。理解力が高ければ、相手の意を汲んでコミュニケーションが取れるため、誰とでも仲良くなりやすいです。
- 要点を掴みながら話を聞くことができる
- 飲み込みが早い
7:共感力がある
誰とでも仲良くなれる人は、相手の気持ちに寄り添える共感力の高い人です。先述した通り、自分の意見を頭ごなしに否定されると、多くの人は嫌な気持ちになります。
特に、悩みごとや不満を打ち明けた場合に、軽く流されるだけでも相手に対する不信感が募るものです。一方で、相手の気持ちに寄り添って、悩みごとや不満に共感できる人は「自分を理解してくれている」と感じてもらえる可能性が高く、他者からも好かれやすくなります。
そのため、誰とでも仲良くなれる能力は、共感力の高さに言い換えることが可能です。
- 様々な可能性を考えて行動できる
- 相手に寄り添うことができる
8:分け隔てなく接している
誰とでも仲良くなれる人は、どんな人とも平等に接することができると言い換えることもできます。もともと仲の良い人や、多くの人にとっても関わりやすい人とだけ接している場合では、誰とでも仲良くできる人とはいいにくいでしょう。
つまり誰とでも仲良くなれるということは、初対面の人や、人と自分から関わることが苦手な人に対しても、平等に接することができる人であるといえます。
そして、そのようにどんな人とも分け隔てなく接する人は、「誰とでも仲良くなれる人」と周りからも信頼を得られるでしょう。
- 先入観を持たない
- 信頼関係の構築が得意
- ポジティブ思考
- 相手の良いところを見つけやすい
9:巻き込み力がある
周囲に馴染み、巻き込んで何かに取り組んだ経験があれば「巻き込み力」として話すことができます。この言い換え表現を使用する際には、リーダーや幹事など、周囲をまとめた経験を話すとよいでしょう。
成果を上げていれば、さらに魅力的な自己PRになります。
- リーダーシップがある
- 統率力がある
10:傾聴力がある
信頼され、人と親しくなりやすい人は相手の話をよく聞くことができます。そういった力があれば、それは「傾聴力」と表現できるでしょう。
- 柔軟性がある
- 臨機応変に対応できる
- 人の気持ちに寄り添うことができる
相手の意見を柔軟に受け入れることができる力は仕事においても重要です。この際、自身の意見がないように捉えられないようにだけ注意が必要です。
どういった想いで人の話を聞くようにしているのか、どのように仕事に活かすのか、ポイントを伝えるようにしましょう。
11:包容力がある
誰とでも仲良くなれる強みは包容力があるとも言えます。相手の立場や気持ちに配慮した対応ができるからです。
たとえば、初めての対面で緊張している人と接した場合は自分から話しかけます。他にもメンバーがミスした際はきちんと受け入れ、解決に向けた柔軟な対応が可能です。その結果、チームのバランスを取る役割として、メンバーから信頼を得られるでしょう。
また、包容力は職場を働きやすい環境にします。包容力のある人は相手の意見を受け入れ、価値観を否定しないからです。自分の力を発揮しやすくなり成果につながるでしょう。
上記の性質はリーダーシップにも関係します。採用担当者は、自社にとって有益な人材だとして好印象を持つでしょう。
12:社交性がある
誰とでも仲良くなる性格は、社交性があると言い換えられます。チーム内で円滑にコミュニケーションが取れるからです。
他にも取引先の担当者やお客様などとも良い関係性が構築できます。具体的には、社交性をアピールすることで「チームの雰囲気が良くなるだろう」「取引先と良好な関係を築いてくれそう」などの効果があります。
社交性について詳しく知りたい就活生は、こちらの記事を参考にしてください。
社会性とはそもそもどういったものか、社会性を自己PRに記載する際のポイントなどを解説しています。社会性をアピールしようと考えているが、うまく書けない就活生に役立つ記事になっています。
13:環境適応力がある
誰とでも仲良くなれる就活生は環境適応力があるでしょう。初めての相手、環境でもすぐに打ち解けられるからです。
仕事を始めると新規のお客様や取引先と商談する機会があります。考え方の違いや慣れない場所に戸惑うこともあるでしょう。
しかし、誰とでも仲良くなれるスキルがあることですぐ環境に馴染めます。また、チームのメンバーが変わったり、部署異動になったりしても環境に適応できるため成果が残せるでしょう。
採用担当者は社内のどのポジションでも信頼して任せられると考え、高評価につながります。
適応力をアピールしたい就活生は、以下の記事も参考にしてください。適応力を効果的にアピールする方法をより詳しく解説しています。
【自己PR】迷ったら確認!「誰とでも仲良くなれる」言い換えの選び方
言い換え表現を使用する理由やメリットについては解説しましたが、ここからは「言い換え表現の選び方」について解説します。選び方に迷っている方は、以下の3つの方法を実践してみてください。
- 過去に経験した役割から考える
- 人間関係で工夫した点から考える
- 志望企業の求める人材像から考える
1.過去に経験した役割から考える
まず、「誰とでも仲良くなれる力」が過去にどのような役割や場面で発揮されたかを考えます。例えば、大学時代のサークル活動やアルバイト経験などで、あなたがどのように他者と良好な関係を築いたかを挙げてみましょう。
もし、グループのリーダーやコーディネーターとして、メンバー間の意見調整やコミュニケーションの円滑化に努めた経験があれば、その実績をもとに「調整力」「協調性」「コミュニケーション能力」といった言葉に言い換えることができます。
2.人間関係で工夫した点から考える
誰とでも仲良くなれた経験の中から、人間関係の中でどのような工夫をしてきたのかを考えることが有効です。例えば、異なる価値観や文化を持つ人々と接する機会があった場合、どのようにして信頼関係を築いたのか、そのために意識して行ったコミュニケーション方法を振り返ってみましょう。
相手の立場を理解し、柔軟に対応したこと、意見交換の際に積極的にフィードバックを行ったことなどがあれば、それらを「柔軟な対応力」や「高い適応力」といった言葉で言い換えるとよいでしょう。
3.志望企業の求める人材像から考える
志望企業の求める人材像から考える方法もあります。企業の求人情報や採用ページ、面接時の質問などから、その企業がどんな人材を求めているのかをリサーチしましょう。
例えば、チームワークや協力、柔軟な対応力を重視している企業であれば、自己PRの中で「協調性」「調整能力」「コミュニケーションスキル」といった言葉に言い換え、実際にどのような場面でそれを発揮したのかをエピソードと共に紹介します。
企業が重視しているスキルと自分の強みが一致していることを強調できれば、より採用に結びつきやすくなります。
【自己PR】誰とでも仲良くなれる強みを言い換えてアピールする際のポイント
誰とでも話せる能力は分かりやすいですが、あいまいな印象を与える言葉でもあります。そのため、「私は誰とでも仲良くなれる能力があります」だけでは、あなたの強みを企業側に的確に伝えることはできません。
ここからは自己PRでアピールする際の注意点について解説していきますので、参考にしてください。
1. 企業が求めている能力なのか事前に確認
まずは、誰とでも話せる能力が、自分の希望する企業で求めているものなのかを確認しましょう。せっかく誰とでも話せる能力について質の高い自己PRをつくっても、企業がそういった人材を求めていないのでは意味がありません。
企業研究を時間をかけて行うことで、企業が求めている人物像について把握できるようになるでしょう。
2:仕事で活かせるポイントをアピールする
誰とでも話せる人は、基本的にどんな仕事でも好印象です。しかし、仕事にどう活かすのか伝わりにくい強みでもあります。
どのように仕事に活かしていきたいのか伝えることで、企業はあなたの働くビジョンを想像できるため、より好印象を与える自己PRを作成することができます。
その際、企業の業務内容をしっかり把握しておく必要があります。自己PR作成の際には、自己分析だけでなく、しっかり企業分析も行いましょう。
3:面接中の振る舞いに気を付ける
誰とでも話せる力をアピールする際には、面接中の振る舞いにも気を配りましょう。誰とでも話せる力を持つ人は、人当たりがよく、コミュニケーション力が高いという印象を抱かれます。
そのため、そのイメージと異なるふるまいをしてしまうと「本当に誰とでも話せる力があるのか?」と疑われてしまう恐れがあります。
自己PRに説得力を持たせるためにも、面接中の振る舞いにも注意を配りましょう。面接は緊張するかもしれませんが、練習を行うことで緊張を押さえることができます。
練習を積み、あなたの強みをより魅力的にアピールしてくださいね。
4:PREP法でまとめる
PREP法とは、以下のような文章フォーマットのことを言います。
-
1
- Point(結論)
- 要点・結論・主張を先に述べる。
-
2
- Reason(理由)
- その主張をする理由について話す。
-
3
- Example(具体例)
- 具体的なエピソードを話す。
-
4
- Point(結論)
- 最後にもう一度結論をまとめる。
就職活動でおさえておくべき文章フォーマットですので、これを機に身に着けるようにしましょう。
PERP法についての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
【自己PR】誰とでも仲良くなれる強みをアピールする際の注意点
長所や強みは、短所と表裏一体であることが多いです。アピールの際にはネガティブな印象を与えないように注意する必要があります。
具体的に、以下のような点には注意が必要です。
- 受け身な過去経験を話さない
- 仲良くなったエピソードだけで終わらない
- 企業の求める人材像から離れない
- グループディスカッションなどでは対応に注意
内容を確認し、自身の作成した自己PRに当てはまっている点がないかチェックしましょう。
受け身な過去経験を話さない
誰とでも仲良くなれる力をアピールする際には、受け身な過去経験を話さないように注意しましょう。自己PRとして話すからには、あなた自身がその力を持っていることが重要です。
過去経験の中でも、自分から主体的に行動したエピソードを話すようにしましょう。
仲良くなっただけのエピソードで終わらない
仲良くなっただけのエピソードでは、単なるお調子者や八方美人のような印象を与えてしまう可能性があります。あなた自身のどのような想いがあってそういった振る舞いをしているのかを伝えることで、あなた自身の人柄や価値観を伝えるようにしましょう。
また、その力を仕事にどう活かしたいのかを伝えると、企業はあなたと働くビジョンを描きやすくなり、より魅力的な自己PRになります。
企業の求める人材像から離れない
自己PRは企業の求める人材像と自身の強みとのマッチングが大切です。あなたがどんなに魅力的な人材であっても、企業の求める人材像とかけ離れていれば採用に至るのは難しくなります。
企業分析などを怠らず行い、志望企業の求める人材像と繋がりがあるかどうか確認しながら自己PRを作成してください。
グループディスカッションなどでは対応に注意
誰とでも仲良くなれることをアピールするのであれば、初対面の他者と関わる機会は絶好のアピールチャンスです。
チャンスであると同時に、あなたの強みを発揮することが出来なければ、自己PRの内容と実際のあなたの姿に矛盾が生じ、企業は違和感を覚えます。
対策等をしっかりと行い、初対面のほかの就活生とも円滑なコミュニケーションをとることが出来るようにしましょう。
【自己PR】誰とでも仲良くなれる強みが活きる職種とは?
誰とでも仲良くなれるという長所を持っている人におすすめな職種を3つ紹介していきます。
下記の3つは誰とでも仲良くなれる人にとって「天職」ともいえる仕事なので、ぜひ参考にしてみてください。
営業
誰とでも仲良くなれる人は営業職に非常に向いていると言えるでしょう。営業職では相手と良好な関係を維持することが最も重要です。
例えば新規営業の場合、初対面の人との関係づくりが非常に重要であり、ファーストインプレッションによって契約を獲得できるかは大きく左右されるので、誰とでも仲良くなれるあなたのような人材を企業は求めています。
また、ルート営業であれば良好な関係を維持するのも重要であり、すでに構築された関係をキープするだけでなく、さらに向上させるためにさまざまな工夫を凝らすことができる人材を企業は採用したいと考えています。
営業職について詳しく知りたい方はこちら
接客・サービス
接客やサービス業などにおいても、誰とでも話せる人材が求められている傾向にあります。常にお客様に寄り添い、丁寧な対応をすることはもちろんのこと、提案などを行うことも業務において非常に重要だからです。
相手に寄り添う姿勢や、打ち解けやすさを活かすことができれば、接客やサービス業において、多くのお客様があなた目当てに来店することもあるかもしれません。
接客・サービスについて詳しく知りたい方はこちら
SE
システムエンジニアも、誰とでも仲良くなれる人にぴったりの仕事です。あまり業務内容について詳しくない人にとっては意外に思うかもしれませんが、システムエンジニアはただパソコンの前に座ってカタカタとコードを書くだけが仕事ではなく、チームで動く業務が多いのです。
協調性を活かし、チームでプロジェクトを進め、お互いの進捗情報など、状況などを把握した上で仕事を進めていく必要があります。よって、協調性を活かし良好な関係づくりを行うことができる人に向いていると言えるでしょう。
また、クライアントとより良い関係を築くことにもつながるので、システムエンジニアには「誰とでも仲良くなれる」という特性を持っている人がぴったりであると言えます。
SEについて詳しく知りたい方はこちら
【自己PR】誰とでも仲良くなれる強みをアピールする例文3選
ここからは、誰とでも話せる能力をとり入れた自己PRの例文を3つ紹介します。
どういった点に注意して自己PRを書いているか確認しながら、自分で作成する際の参考にしてみてください。
私は、自分から進んでコミュニケーションをとることで、課題を解決していくことができます。
ある時、接客をしているとお客様が困っているのに気づき、「どうなさいましたか」と話を聞きに伺ったところ、どうやら頼んだ料理がまだ届いていないようでした。
店が混雑していると、注文の品によっては通常よりも時間がかかる場合があります。私はまず料理が遅れたことについて深く謝罪し、すぐに調理担当に連絡して最優先で対応してほしい旨を伝えました。
そして、料理をお持ちした際は改めて謝罪をし「ごゆっくりどうぞ」とお声掛けしました。
この能力を活かして丁寧に対応できたおかげで、お客様はその後も気持ちよく食事ができ、「丁寧な対応をしてくれて楽しい時間が過ごせたよ」とお褒めの言葉もいただくことができました。
貴社に入社してからも、自分から積極的にコミュニケーションをとって目標の達成に努めて参りたいと考えています。
私は誰とでも積極的に話すことで、問題を解決に導く能力があります。
その能力が活かされたのは高校生の時の部活動です。私は野球部でキャッチャーを務めており、下級生の頃から投手陣と密にコミュニケーションをとっていました。
3年生の夏の大会前にエースピッチャーが不調に陥ってしまい、本調子には程遠い状況でした。
このまま終わってしまっては、彼のためにもチームのためにもならないと思い、私は毎日彼と時間をかけて真剣に向き合い、どうすれば改善するのかを一緒に考えて試行錯誤を重ねました。
その甲斐もあって彼はスランプを乗り越え、前よりも絆が深まった私たちは地方大会を勝ち抜き、甲子園出場を果たしました。甲子園では1回戦で負けてしまいましたが、人と真剣に向き合うことで得た経験は何にも代えがたいものです。
もし貴社に入社できたら、自分から積極的に人と話すことで目標の達成に導きたいと思います。
私は自分の意見だけでなく、他の人の話にも耳を傾けることで、お互いの考えのよい部分を引き出すことができます。これは、私が参加したボランティアで活かされました。
私は災害ボランティアで友人数名と現地へ赴き、復興のお手伝いに参加しました。
しかし現地では、なかなかお手伝いに入らせてもらえませんでした。
友人たちはどうすればいいか分からない様子でしたが、諦めきれない私は被災者から直接話を聞き、ボランティアがやりたいことと被災者がやってほしいことにギャップがあることに気づきました。
そこで私は、お互いが歩み寄れるよう話をし、次の日から無事に復興作業を行うことができました。
帰る際には目上の方から「ありがとう」とお礼を言われ、とても嬉しかったのを覚えています。
貴社でもこの強みを最大限に生かし、よい方向に物事を進められるように導いて参ります。
【自己PR】「誰とでも仲良くなれる」強みをアピールする例文【職種別】
本章では職種別に自己PRで「誰とでも仲良くなれる」強みをアピールする際の例文を紹介します。自己PRは職種に合った内容にすることが重要です。
仕事にリンクしないエピソードを伝えても高評価につながりません。自分が志望する職種が定まっている就活生は、ぜひ参考にしてください。
これから職種を決める就活生にとっては、全体像の把握に役立つでしょう。
私は、どんな人とも良好な関係を築ける力を活かし、お客様の信頼を得る営業を目指します。
大学時代、イベント企画のチームリーダーとして、メンバーそれぞれの個性を理解し、円滑に意見を調整することで成功へと導きました。
当初は意見がまとまらず苦労しました。
そこで、案を出すのが得意な人と案を膨らませるのが得意な人など、役割を分担することで解決しました。
入社後は、お客様の意見にきちんと耳を傾ける営業スタイルを実践し、長期的な取引につなげていきたいと考えています。
誰とでも仲良くなる力が、営業に必要な能力とリンクしているため非常に良い文章です。営業はコミュニケーション能力やお客様の気持ちを読み取る力が求められます。
採用担当者が求める人物像にマッチするよう丁寧にアピールしましょう。今回の例文以外にも営業職なら、柔軟性や傾聴力なども重要です。
誰とでも仲良くなる力を軸に上記の2点をアピールするのも効果的です。志望企業の社風や募集要項を事前に確認したうえで、企業ごとに内容を変更しましょう。
オリジナリティがある自己PRが完成します。さらに、入社意欲の高さや志望動機の説得力向上につながるでしょう。
私は、誰とでも自然に打ち解け、心地よい接客を提供できることが強みです。
大学時代は飲食店でアルバイトしていました。
業務中は、来店されたお客様の雰囲気に合わせた接客を心掛け、リピーターを増やすことに貢献しました。
また、外国人のお客様にも積極的に話しかけ、言語や文化の壁を越えた関係を築きました。入社後はお客様に寄り添った対応を大切にし、顧客満足度の向上に努めていきたいと考えています。
誰とでも仲良くなる力と接客業は相性の良いため、自然な形で自分の強みがアピールできます。自己PRの内容は職種との関連性を意識してください。
自分の強みを無理に志望職種に当てはめると、違和感のある自己PRになるでしょう。たとえば、人と関わる頻度が少ない業務内容に対して誰とでも仲良くなれる能力は、採用担当者の目にはあまり魅力的に映りません。
自己分析と企業分析を通して、自分がアピールしたい内容が入社後の仕事にマッチしているか確認しましょう。自己PRは自分の強みを直接伝えるチャンスです。
採用担当者に自社に貢献できる人材だと感じてもらうためにも、自己PRと職種が関連したエピソードにしましょう。
私の強みは、メンバー同士の協力を大切にしながら、誰とでもスムーズに連携できることです。
大学ではITコースを専攻していたためプログラミングの課題がありました。
私は、チーム内の意見を整理しながら作業を進め、期限内に高品質な成果物を完成させました。
また、チーム内にプログラミング未経験の友人がいたので、基本的な知識を分かりやすく伝え、課題の手助けをしました。
入社後は、社内外の関係者と円滑なコミュニケーションを心がけ、システム開発に貢献したいです。
自己PRは当時のエピソードを詳しく記載することが重要です。採用担当者に自分の強みを詳しく理解してもらうためです。
そのため、誰とでも仲良くなれる強みは、自己PRに向いています。しかし、そのまま使用すると抽象度の高い題材です。
学生時代の経験を盛り込むことで具体性のある自己PRになります。今回の例文では、プログラミングの課題をどのようにして乗り越えたのかが重要です。
単純に「チームをまとめました」だけでは、強みが伝わりにくい自己PRになります。自分がどのようにして、まとめたのかまで説明しましょう。他にも、良い成果物を作るための取り組み内容を加えてください。
当時の様子が想像できる自己PRが完成します。
【自己PR】「誰とでも仲良くなれる」の言い換え 言いかえ表現別例文13選
続いて、誰とでも仲良くなれるを言い換え表現別に例文を13個紹介します。誰とでも仲良くなれるは言い換えることで、違う意味を加えることが可能です。
志望企業が掲げる社風や求める人物像に合った内容に調整しましょう。さらに、言い換え表現を用いることで他の就活生との差別化ができます。
違う言葉を採用することで、採用担当者の目に留まりやすくなるからです。本章を読み、自分の価値観に合う表現を見つけてください。
私は、相手の考えや気持ちを引き出しながら会話することが得意です。
大学では、サークルの新歓担当として多くの新入生と積極的に交流し、入会を促しました。
とくに意識したのは新入生に寄り添い、興味を持って話しを聞くことです。
また、馴染めていない新入生には「なにか不安なことはある?」と私から話しかけるよう努めました。
この経験を活かし、入社後は社内外問わず良好な人間関係を築き、円滑な業務遂行に貢献したいです。
コミュニケーション能力をアピールする際は、自分と相手の会話量が重要です。自分の話ばかりする、相手の話ばかりを聞くだけではコミュニケーション能力のアピールになりません。
自己PRでアピールする際は、双方向で会話ができたことを伝えましょう。ビジネスではお客様の考えを引き出しつつ、自分の考えを伝えることが大切です。
どちらか一方向のみの会話は、残りの片方に不満が残ります。採用担当者にはどちらの役割もできることを説明してください。
また、自分の体験を加えることでオリジナリティがある自己PRになります。他の就活生との差別化になるため、自己PR作成時は意識しましょう。
私は、誰とでも円滑な関係を築くことが得意です。
カフェのアルバイトでは、年齢や立場の異なるスタッフとの関係を大切にしています。
気がつくとアルバイトの中で場の雰囲気を和ませる役割を担っていました。
とくに忙しい時間帯には積極的に声を掛け、チームワークを意識して動くことでスムーズな接客を実現しました。
入社後は、持ち前の人当たりの良さを活かし、社内外の方々と良い関係を築き、プロジェクトの成功に貢献したいです。
人当たりの良さはどの場面でも輝く能力です。仕事は社内、社外問わずさまざまな人と関わりを持ちながら進めていくものです。自分1人の力だけでは大きな成果が生み出せないため、非常に良いアピールポイントになります。
ただし、周囲の意見を鵜呑みにしたり、流されたりする印象を与えないよう注意してください。採用担当者から自分の意思もしくは、主体性がないと判断されるからです。
人当たりの良さがマイナス評価につながる可能性があります。自己PRの最後には、人当たりの良さを将来にどのように活かすのかまで説明することが重要です。
自己PRは自分の魅力をアピールする時間になります。内定獲得に近づけるよう工夫しましょう。
私はどんな環境でも周囲と協力しながら目標を達成する力があります。
現在、国際経済を中心に研究するゼミに所属しています。
ゼミの課題で研究発表する際、メンバーの意見を尊重しながら役割を調整し、全員が納得できる形で進行できるようサポートしました。
その結果、発表は高く評価され、チーム全体の結束力が高まりました。
入社後は、周囲と協力しながら成果を上げ、組織の成長に貢献したいです。
採用担当者は、内定を出した就活生が自社の環境に馴染めるかに注意を払います。人間関係の悩みは早期離職につながるからです。
そこで、採用担当者を安心させるためにも協調性のアピールは有効です。学生時代の経験から協調性を身につけたことを伝えましょう。
採用担当者の立場になって考えてください。いくら優秀な人材でも、1か月で離職する危険性があれば採用しません。採用担当者は長期にわたって活躍してくれる人材を求めているからです。
自己PRで協調性を題材にする際は、職場環境に馴染めそうな人材であることをアピールしましょう。
私は、新しいことを学びながら人との関係を深めることが得意です。
大学では異文化交流イベントに積極的に参加し、異なる価値観を持つ人々と関わることで、自分の視野を広げました。
自分から相手に質問を投げかけることで海外の友人が5名できました。
この経験を活かし、入社後は新しい環境にきちんと適応し、多様な価値観を持つお客様と良好な関係を築いていきます。
好奇心旺盛な性格は仕事に欠かせない要素です。仕事に関する知識を主体的に学ぶ人材だと評価されるからです。
さらに、知識を吸収することで成長も見込めます。採用担当者は、将来性を感じて好印象を持つでしょう。今回の自己PRでは異文化交流を題材にしています。
普段関わることのない人にも積極的に交流しているため、好奇心旺盛さをアピールするには適しているエピソードです。自己PRはアピールしたい内容にあった話題を選びましょう。
自分の強みとエピソードがリンクすることで説得力が生まれるからです。自己PRが完成したら文章を読みなおして、関連したエピソードになっているか確認しましょう。
私は、相手の考えや価値観を柔軟に受け入れることを意識しています。
大学時代、留学生と意見交流を深めるイベントに参加しました。
異なる文化や考え方を尊重しながら、相手の意見に耳を傾ける姿勢を大切にしました。
その結果、異文化への理解が深まり、多様な価値観を受け入れるようになりました。
入社後はオープンな姿勢で周囲と関わり、良好な関係性を築きたいです。
誰とでも仲良くなれる人は心が広いと言えます。心が広いことで、他人の意見や新しい価値観を受け入れる体制がある証明になります。
企業は経営者や社会が変わることで状況が大きく変化します。オープンマインドをアピールすることで、突然のできごとにも柔軟に対応できる人材であることが伝えられます。
他にも社内のメンバーと意見が違ってもきちんと受け入れることが可能です。自分以外の考えを否定してしまうと、関係性が悪化します。
円滑に業務を進めるにはオープンマインドが欠かせません。その結果、採用担当者は入社後も社内のメンバーとうまく連携してくれる人材だと評価するでしょう。
私は、相手の立場や考えを素早く理解し、適切な対応をすることが得意です。
アルバイトでは、お客様の要望を正確にくみ取り、状況に応じた接客を心掛けました。
その結果、毎週来店してくださるお客様を10名獲得しました。
また、同僚が困っている際は、質問の意図を想像しながら業務をサポートしました。
入社後は、相手の考えを理解する力を活かし、社内外問わず円滑なコミュニケーションを図り、信頼関係を築きたいです。
理解力は上司の指示を始め、お客様の価値観を受け止めるのに活躍します。さまざまな場面で効果を発揮するため、採用担当者は好印象を持つでしょう。
たとえば、仕事の指示を一度で理解してくれる人材は、会話のコストが減るためスムーズな業務が可能です。他にもお客様の要望をきちんと理解することで適切な解決策が提案できるでしょう。
上記のように、多くの場面で重宝されるため理解力は重要です。理解力はなにを理解する力なのか、しっかり説明しましょう。
接客業ならお客様の考えになります。事務職の場合は、同僚や上司になるでしょう。自分が志望する職種ごとに理解する相手を変更してください。
仕事内容を理解しているアピールにもなるからです。
私は、相手の気持ちを理解し、寄り添うことが得意です。
大学2年生からボランティア活動に参加しています。
主に子どもたちと小学校のグラウンドで遊ぶイベントを開催しています。
子ども達一人ひとりの気持ちに寄り添った対応を意識しました。
その結果、参加した子ども達から信頼される機会が増え、より深い関係が築けました。
入社後も共感力を活かし、お客様やチームメンバーの考えを理解しながら、信頼される人材になりたいです。
ボランティアは共感力をアピールするのに適した題材です。一方で、多くの就活生がボランティア経験を自己PRで使用します。
何百、何千人の自己PRを読む採用担当者にとって、目新しさがなくなるでしょう。そこで他の就活生との差別化が重要です。
似たボランティア活動を経験していても問題ありません。自己PRは自分の体験した内容に対して、自分がどのように考え、行動したのかが大切です。
ボランティア経験が被っても感じ方は1人ひとり異なります。自己PRに自分の価値観や感想を盛り込み、自分だけのエピソードにしましょう。
自己PRを読み続けてもらえるように工夫してください。
私は、どんな人とも分け隔てなく接し、良好な関係を築くことが可能です。
大学では、テニスサークルの運営メンバーとして、新入生や学年の異なるメンバーとも積極的に交流し、居心地の良い環境づくりに努めました。
その結果、サークル内のコミュニケーションが活性化し、退部率は20%から10%に減少しました。
入社後も、誰に対しても丁寧に関わることで、職場の人間関係の向上に貢献したいです。
自己PRは具体的な数値を示すことで説得力と具体性が生まれます。今回の例文では退部率に関して数値が示されています。
数値を用いることで自分の活躍が一目瞭然です。もし、数字を使わずにアピールすると曖昧な自己PRになります。
「退部率を下げました」だけでは活躍のすごさが伝わりません。「もしかしたら、前年比で1人少なくなったことを過大に伝えているのではないか」と採用担当者から疑われる可能性があります。
たとえ大きな成果が出なかったとしても問題はありません。採用担当者は成果よりも、経験から得た学びや入社後の意欲を重要視するからです。
また、自信を持って自己PRすることで自分の魅力がより伝わるでしょう。
私は、周囲の人を巻き込みながら、物事を前進させることが得意です。
大学時代、ゼミの研究発表でメンバーの意欲を高めるために、定期的なミーティングや役割分担を提案しました。
さらに、メンバー1人ひとりの考えを話す場を設けました。
その結果、発表の完成度が向上し、ゼミ内で最高の評価が得られました。
将来は、チームの一員としてメンバーを巻き込みながら、前向きな成果を生み出していきます。
大きな成果を出すには周囲を巻き込むことが欠かせません。自分1人の力には限界があるからです。
また、仕事は部署やチーム単位で行動するため、お互いの協力が必要になります。そのため、巻き込む力のアピールは高評価を得るきっかけになるでしょう。
自分がどのように周囲を巻き込み、どういった結果になったのか説明することで具体性のある自己PRになります。人を巻き込むだけのアピールは自己PRが弱くなります。
巻き込む力を仕事にどう活かすのかまで説明してください。入社後の姿が想像しやすくなり、好印象になります。
私は、相手の話にじっくり耳を傾け、適切な対応を心がけています。
大学時代、高校生を対象とした相談員のボランティアを経験しました。
主に悩みを抱える高校生の話を丁寧に聞き、心理的負担が軽減できるよう努めました。
その結果、多くの高校生が前向きな行動をとるようになり、相談員としての役割を果たしました。
入社後も傾聴力を活かしてメンバーの声に真摯に向き合い、より良い職場環境にしたいです。
傾聴力は主に接客業で活躍するスキルです。お客様の要望や潜在的な欲求を明らかにするのに役立ちます。
その結果、満足度の高い接客になるでしょう。自己PRでも同様です。傾聴した対象の悩みや課題を明確にしつつ、解決に必要な要素をアドバイスすることが重要です。
傾聴力をアピールするのに、相手の話を聞くだけで終わるのはもったいないです。自分なりに協力した話や自分が貢献できた経験を伝えましょう。採用担当者から相手の話を聞くだけの人と評価されると、内定獲得には近づきません。
傾聴力を使って、周囲にどう貢献したのかまで説明しましょう。
私は、多様な価値観を受け入れ、誰とでも信頼関係が築けます。
ゼミ活動では、意見の対立が生じた際、冷静に双方の意見を聞き、それぞれの立場を尊重しながら話し合いの場を設けました。
その結果、全員が納得する形で結論が出せ、ゼミの結束力が高まりました。
入社後も包容力を活かし、多様な価値観を持つメンバーと協力しながら、人々の安全を守るサービスを構築したいです。
仕事はチームで動くため、包容力を持った人材がいることでバランスが保たれます。包容力が人間関係の緩衝材やクッションの役割を果たすからです。
たとえば、包容力のある人がチームにいることで、仕事や人間関係の悩みを打ち明けやすい雰囲気になります。反対に、包容力のある人が不在だと、自分の意見ばかり主張するチームになり、方向性がバラバラになるでしょう。
大きな成果を出すには、メンバーが同じ方向に向かって進むことが重要です。包容力を自己PRの題材にすることで、入社するメリットがある人材だと採用担当者に伝えられます。
採用担当者は、採用するメリットを感じないと内定を出しません。包容力を効果的に使ってアピールしましょう。
私は、新しい環境でも積極的に人と関わり、良好な関係を築くことが得意です。
大学時代、就活の交流イベントに積極的に参加し、初対面の人と打ち解けるスキルを磨きました。
その結果、多くの就活生との人脈を築きました。
就活の悩みを相談したり、励ましたりしてお互いをサポートしました。
入社後も、社交性を活かして接点のある人とは良好な関係を築き、業務の円滑化に貢献したいと考えています。
今回の自己PRは目的意識と入社意欲が伝わる内容のため、採用担当者は好印象を持つでしょう。自己PRは、単純に自分の魅力を伝えるだけでは不十分です。
自分はどういった目的があって物事に取り組んだのか説明しましょう。行動理由が明確になることで説得力が生まれます。
ただし、エントリーシートでの自己PRは、自分の口で補足説明ができないため注意してください。採用担当者が自己PRを読んで疑問がわかないようにしましょう。
さらに、入社意欲は内定を出すかどうか迷った際の決め手になります。入社意欲が高い就活生は、将来性や成長性を感じるからです。
自己PRの締めくくりには、入社後に自分はどういった人材になりたいのか伝えましょう。
私は、どんな環境にも柔軟に対応し、円滑な人間関係を築くことが可能です。
大学時代、異なる文化を持つ留学生と共同プロジェクトを企画し、お互いの文化の違いを理解する重要性を学びました。
その結果、異文化の中でもスムーズに意見交換するスキルが身につきました。
入社後は、この適応力を活かし、1日でも早く職場に馴染めるように努力するつもりです。
そして、良好な人間関係を構築したいです。
環境への適応力は、採用担当者の不安を払拭させることが可能です。採用担当者は入社したものの、就活生が職場に馴染めるか不安に思っています。
そのため、自己PRで採用担当者の不安を取り除きましょう。たとえば、自分から新しい環境に飛び込み、適応してきたことがわかる内容を選択してください。
今回の例文では異文化交流を題材にしていますが、別のジャンルでも問題ありません。アルバイトや趣味、ボランティアなども候補に挙げられます。
学生時代に新しい環境に適応した経験がないか、振り返ってみましょう。自己PRは読み手側の気持ちになって作成することで、完成度が高くなります。
自己PRの添削や適職診断にはエージェント活用がおすすめ
ここまで記事を読み進めて、自己PRを作成できた人は、しっかりと添削も怠らず行いましょう。添削は、大学のキャリアセンターや無料のツールでもできます。
ですが、最もオススメなのは就活エージェントです。ジョブコミットは、完全無料で添削、就活の相談、適職の見極め、企業の紹介まで、あなたの就職を全面的にサポートします。
早い段階から就活準備を進め、いち早く内定を獲得したい方におすすめです。
【自己PR】誰とでも仲良くなれる強みをアピールして内定を獲得しよう!
本記事では、誰とでも話せる能力を自己PRするポイントを解説しました。
本記事のポイントを押さえ、あなたらしさがあふれる魅力的な自己PRを作成してくださいね。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
具体的な伝え方の例として、大学時代にイベントの運営を通じて、どのように人間関係を築いてきたのか、そしてその結果として得られた成功体験を共有する、などが効果的です。