ガクチカの締め方・まとめ方で合否は別れる!評価される書き方を徹底解説

ガクチカの締め方・まとめ方で合否は別れる!評価される書き方を徹底解説

ガクチカの書き方に迷ったり悩んだりしていませんか。就活生にとってガクチカは採用担当者に自身の人柄をアピールできるチャンスです。

しかし、いざガクチカを書こうとすると何をどう書けばよいのか、途方に暮れてしまう人も少なくありません。また、自分では完璧だと思っていても、採用担当者には全く評価されていないこともあります。

ガクチカには正しいまとめ方があることを心得ておきましょう。正しいガクチカのまとめ方をマスターしておかないと、プラス評価どころかマイナス評価にもなりかねません。

この記事ではガクチカをまとめる上で知っておきたいポイント、エピソード別の例文を紹介しています。この記事を読むことで、採用担当者にアピールできるガクチカを書けるようになるでしょう。

ガクチカは締め方・まとめ方で合否が分かれる

就活においてガクチカはとても重要です。ESや面接で頻出の質問であるだけではなく、選考の結果を左右するほど大切な質問となっています。

ガクチカとは「学生時代に頑張ったこと」の略で、人柄や性格が企業の求める人物像にあっているかを判断するために求められます。

そこで重要視されがちなのが「学生時代に何を頑張ったか」というエピソードの強さですが、実は採用担当は、ガクチカの内容と同じくらい文章構成を評価しています。ガクチカの構成、締め方、まとめ方が良くなければ、どれだけ強いガクチカのエピソードでも、選考を通過できない場合があるほどです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

本記事では、ガクチカをより良いものにするための締め方、まとめ方のポイントと例文を徹底解説していきます。ぜひ参考にして、あなたのガクチカを最大限活かせる文章にしていきましょう。

評価されるガクチカの締め方・まとめ方

ガクチカについてまとめる方法は様々なものが存在しますが、代表的なものには以下の3つが挙げられます。

それぞれのポイントやメリットなどを踏まえた上で、あなたの経験を最もまとめやすい方法でまとめるようにしましょう。

その経験を通して得た学びでまとめる

その経験を通して得た学びでまとめる方法が、最もオーソドックスです。ガクチカから得た具体的な学びや教訓を強調しましょう。

例えば、部活動でリーダーシップを発揮した経験を通じて学んだチームのモチベーションを維持するためのコミュニケーションの重要性や、学業で研究プロジェクトを成功させた経験を通じて得た緻密な計画と時間管理の重要性など、具体的なエピソードを交えて紹介しましょう。

学びを明確にするためには、その経験の中で直面した課題とそれをどう克服したかを詳細に述べることが重要です。

例えば「プロジェクトの初期段階でメンバーの意見が対立してしまったが、対話を重ねることで全員の意見を集約し合意を得ることができました。この経験からリーダーシップとは他者の意見を尊重しながら導くことだと学びました。」といった具体的なエピソードを交えると良いでしょう。

その経験を今どのように活かしているのかでまとめる

その経験を今どのように活かしているのかについてまとめるのも良い選択肢の1つです。

学生時代の経験が現在の生活や活動にどのように役立っているかを具体的に示すことが重要です。

例えば、部活動で培ったチームワークのスキルについて話すなら、現在のアルバイトやインターンシップでどのように活かしているのかを説明しましょう。これにより、過去の経験が単なる過去の出来事ではなく、現在の自分にとっても有益であることをアピールできます。

具体的な例を挙げるならば「学生時代に企画したイベントでの経験を活かして現在のインターンシップでのプロジェクト管理を担当しています。そこで学んだ調整力とスケジュール管理のスキルを駆使してプロジェクトを円滑に進行させられました」などと述べましょう。

これにより、企業の採用担当者に自分が実際にスキルを応用していることを明確に伝えられます。

入社後にどう活かすのでまとめる

入社後にどう活かすかまとめるのも非常に良い選択肢の1つです。あなたが入社した後にどのように活躍してくれるかがイメージしやすいからです。

例えば、リーダーシップを発揮した経験について話すならば、入社後のプロジェクト管理やチームリーダーとしての役割を担う意志を示すのが良いでしょう。

これにより企業はあなたが具体的にどのように貢献できるか明確に想像できます。

例文を紹介するならば、「学生時代の部活動でリーダーシップを発揮し、チームをまとめ上げました。この経験を活かして入社後はプロジェクトリーダーとしてチームを牽引したいと考えています。」などと話すと良いです。

入社後の目標やビジョンを明確にすれば、相手に対して自分が長期的に会社に貢献する意欲があることも示せます。自分のスキルや経験が、会社の成長戦略やビジョンにどのようにフィットするかを具体的に説明するようにしましょう。

ガクチカがうまくまとまる書き方の構成

ガクチカをうまくまとめるためには、構成から準備をしていく必要があります。まずは、ガクチカをうまくまとめるために必要なガクチカの構成についてのコツをご紹介します。自分のガクチカがなかなかうまくまとまらない、良い締めにつながらないという方はぜひ参考にして、自分のガクチカの構成はどこに問題があるのかを探ってみてください。

結論: 学生時代に頑張ったことの概要

例文

「私は大学のサークル活動で、300人規模の文化祭イベントを企画し、リーダーとして運営に取り組みました。」

ガクチカの構成を考える際、最初に「結論」を述べましょう。ここでいう結論とは、学生時代に自分が最も力を注いだことを簡潔に説明する部分です。

採用担当は「何を頑張ったのか」を最初に知りたいと思っています。

活動の種類や取り組んだ期間、目標などを最初に持ってきたうえで、簡潔でありながらインパクトのある説明を心がけることで、面接官の興味を引きつけることができます。

理由: なぜそれに取り組んだのか

例文

「高校時代からイベント運営に興味がありましたが、大学では大規模なプロジェクトに挑戦することで、企画力やチームマネジメント能力を身につけたいと考えました。」

結論の次は「理由」です。「なぜその活動を選び、取り組むことにしたのか」という背景を説明することで、採用担当があなたの価値観や考え方を理解しやすくなります。

この部分では、目指したい成長や達成したい目標、やりがいを感じた理由などを具体的に述べましょう。感情や意欲が伝わる内容であることが大切です。

エピソード: 課題と行動、その結果

例文

「イベントの準備期間中、チーム内で役割分担が不明確だったため進行が停滞するという課題が発生しました。私は、全員のスケジュールを確認しながら具体的な役割を設定し、進捗状況を共有するための週次ミーティングを導入しました。その結果、メンバー全員が自分の役割を認識し、準備を円滑に進められるようになり、イベントを成功に導くことができました。」

「エピソード」はガクチカの中心部分で、具体的な課題と、それに対してどのように行動したか、そしてその結果について説明するパートです。

ここでは、行動の具体性や成果を明確にすることで、あなたの能力や取り組む姿勢を伝えることが重要です。

また、行動だけでなく、どんな課題に直面したのか、どのようにそれを乗り越えたのかをしっかりと描写することで、面接官の印象に残るエピソードとなります。

締めくくり: どんな学びを得たか

例文

「この経験を通じて、チーム全体の連携を円滑にする重要性と、リーダーシップの責任感を学びました。これらのスキルを活かして、御社でもプロジェクトの成功に向けてチーム全体を支えながら、自らの役割を全うしたいと考えています。」

最後に重要なのが、この記事の主題でもある「締めくくり」です。

この部分では、ガクチカを通じて得た学びや成長、そしてその経験が将来にどう活かされるかを説明します。

具体的な成長ポイントを示し、それが応募する企業や職種でどのように活かせるかを伝えることで、面接官に「この人は採用後も活躍してくれそうだ」と感じてもらえます。

【パターン別】ガクチカの締め方・まとめ方の具体例

1. 学んだことで締める

例文

アルバイトのリーダーとして、チーム全体の意識統一に苦労しましたが、メンバー間での目標共有や定期的な進捗確認を行うことで改善しました。この経験から、課題解決には継続的なコミュニケーションが重要であると学びました。この学びは、どんな業務でもチームの成果を高めるために役立つと確信しています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

この例文では、経験を通じて得た学びが明確に示されていますね。「課題解決には継続的なコミュニケーションが重要」という気付きは、あらゆる業務で応用可能な普遍的なスキルです。
特に、自己成長の過程を具体的に語ることで、主体性や向上心が伝わりやすくなっています。最後に入社後の業務にも活かせる可能性を軽く触れると、さらに説得力が増すでしょう。

2. 入社後の活かし方で締める

例文

大学祭の実行委員として、限られた予算内での企画立案を担当しました。コスト削減案を検討しながらも、来場者満足度を重視して工夫を重ねました。この経験で培った、状況を見極めて最適な判断をする力は、貴社でもお客様のニーズに応える企画提案に活かしていきたいと考えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

この例文は、具体的なエピソードと応募企業への貢献意欲がうまく繋がっています。「状況を見極めて最適な判断をする力」というスキルは、応募先の業務内容と直結しているため、採用担当者に入社後の活躍を想像させる効果があります。
また、「お客様のニーズに応える」という表現は企業の価値観を意識した内容で好印象を与えます。さらに踏み込んで、具体的な貢献例を述べるとより強いアピールになります。

ガクチカをまとめる時の注意点

続いて、ガクチカをまとめる時の注意点についてもう2つ紹介します。

以下のポイントを踏まえた上で質の高いガクチカを作成し、マイナスな印象を与えないように注意しましょう。

結果に至るまでの手順を中心に書く

結果に至るまでの手順を中心に書くことは非常に重要です。なぜならば、企業が単に結果だけでなくその結果に至るまでのプロセスを重視しているからです。

企業の採用担当者は就活生がどのようにして困難を乗り越え目標を達成したのか、その過程における具体的な行動や思考プロセスを知りたいと考えています。

例えば、「部活動で全国大会に出場した」という結果だけを述べるのではなく、そのためにどのようなトレーニング計画を立て、どのようにチームをまとめ、具体的にどのような努力をしたのかを詳細に説明しなければなりません。

具体的な手順を説明する際には、問題発見から解決策の提案、実行、そして結果に至るまでのステップを順を追って述べることが重要です。

例えば「練習時間が限られている中で効果的なトレーニング方法を考案し、各メンバーの役割を明確にしたことで短期間でチーム全体のパフォーマンスを向上させました。」などと述べましょう。

指定された文字数の9割以上は書く

指定された文字数の9割は必ず書くようにしましょう。エントリーシートや応募書類において、指定された文字数の9割以上は必ず埋めなければなりません。

これは就活生の表現力や内容の充実度を評価するための基準の1つとして考えられているからです。

文字数が少ないと内容が薄く感じられたり、本当にその経験に力を入れていたのか疑われたりする可能性があります。

そして何より、自分をアピールする貴重な場であるにも関わらず、最大限に活用しようという意志が伺えない、モチベーションの低い就活生であると思われてしまうかもしれません。

もし文字数が足りなければ、エピソードや詳細な説明を加えるようにしましょう。どのように取り組んだか、具体的にどのような結果が得られたのかなどを述べることで、内容をより充実させられます。

経験から得た教訓や学び、そしてそれをどのように活かしていくか、将来どのように活かしていきたいのかについても詳しく話せば、文字数が埋まらないことはほとんど無いでしょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)

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(就活市場監修者)

ガクチカを問う理由や上手にまとめるコツを紹介しました。STAR法のフレームワークに沿って行うことが望ましいですが、臨機応変に対応しなければならない場面も出てくる可能性があります。そのような状況でも対応できるように必ず自己分析を欠かさずに行い、対策をしておきましょう。
以下の記事も参考になりますので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

ガクチカは単に学生時代に「頑張ったこと」をまとめるのが目的ではありません。学生時代のエピソードを通じて、自身のスペックや人となりをアピールすることが大切になります。

具体的には、少なくとも以下の3点を盛り込むのがポイントです。

  • 具体的に実践・行動したことを選ぶ
  • 結果・成果は客観的に判断できるよう数値・比較を用いる
  • エピソードから学んだことが仕事に活かせることに繋げる

また、採用担当者に伝わるガクチカにするには、ガクチカのまとめ方の例文を参考にしましょう。まとめ方のポイントを踏まえつつ例文を参考にすることで、より伝わりやすいガクチカにまとめられます。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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