自己PRで接客業の経験を生かしてアピールをしたいけど、書き方がわからず、疑問や不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、アピールできる理由、活かせる仕事や、自己PRでアピールするポイントについてまとめました。
ぜひ本記事を参考にして、接客スキルのアピールの仕方を完璧にしていきましょう!
- なぜ企業は自己PRを聞いてくるのか
- 接客経験のアピールが響く職業
- 接客経験からアピールできる強み
- 接客の経験を魅力的にアピールするポイント
- アピールする自己PR例文
- 接客のアルバイト経験を自己PRでアピールしたい
- 接客業で得たスキルを活かせる仕事を知りたい
- 評価される自己PRの書き方を教えてほしい
企業が自己PRを聞く理由
魅力的な自己PRをするには質問の意図をとらえておく必要があります。
自己PRを作成する前に企業が自己PRを聞く理由を知っておきましょう。
企業が自己PRを聞く理由は大きく2つあり、「あなたの入社後の活躍をイメージするため」「あなたの人柄を知るため」が挙げられます。
以下で確認していきましょう。
あなたの入社後の活躍をイメージするため
企業は自社で活躍してくれる人材を求めています。
そのため、自己PRでの強みが入社後に生かせるかどうかに注目しています。
魅力的な自己PRに仕上げるには、あなたの強みが入社後に具体的にどう生かせるのかを伝えることが重要です。
あなたの人柄を知るため
企業は同じ目標やビジョンに向かい、一緒に努力できる人を求めています。
そのため、自己PRではエピソードに表れているあなたの人柄や考え方に注目しています。
【自己PR】接客経験をアピールするのはアリ?
結論から言うと、自己PRするのは有効と言えます。
なぜなら、接客スキルがある人は企業からビジネスシーンで高く評価されるスキルを身につけていると評価されるからです。
ただし、接客スキルがあれば必ず評価されるわけではありません。
自己PR作成の際には、自分の接客スキルはどの程度なのか、どうやって身に着けたのか、あなたならではの強みを言語化してみましょう。
他の就活生との差別化が重要
接客経験は自己PRとして非常に活用しやすいものですが、裏を返せば「他の就活生にも接客経験をアピールする人が多い」ということです。
大学時代に接客業のアルバイトを経験する人は非常に多いため、うまくアピールしなければ他の就活生に埋もれてしまいます。
したがって、差別化を図れるように、あなたが接客業においてどのような工夫をしたのか、どのような困難な状況に直面し、どのように解決したのかなどについて説明しなければなりません。
ただ「接客を一生懸命頑張りました」というアピールをするだけでは何の意味もないため、自分ならではの工夫や取り組みをわかりやすく言語化できるように対策しておきましょう。
【自己PR】接客経験からアピールできるスキル
接客業は、さまざまな人と接するため、多くのスキルを身につけることが可能です。
身につけたスキルはどのような仕事に就いても活用できるでしょう。
ただし、あなたが培ったスキルや強みを十分に理解した上で、アピールポイントを整理することが大切です。
本章では、接客業で身につけられる代表的なスキルを6つ紹介します。
ぜひ、アピールの際に役立ててくださいね。
1.臨機応変さ
今まで接客を行う中でイレギュラーな状況に対応してきたという人も少なくないでしょう。
この臨機応変に対応できる柔軟性という強みは入社後にも大いに生かせます。
例えば、想定外のクレームやトラブル対応を求められた場合や、突発的な事態が発生して急な対応を迫られる場合に発揮できるでしょう。
以上から、接客業の経験から培った臨機応変な対応力や冷静な行動力は魅力的なアピールにつながるといえます。
2.提案力
接客の経験から、お客様のニーズを理解した上で、適切な商品・サービスを提案するスキルを培うことができたという人も少なくないでしょう。
お客様のニーズをしっかりと把握し、適切な提案を行うことで満足度の高いサービスを提供できたり、お客様からの信頼を獲得できたりするため、重要なスキルの1つと言えます。
とくに営業職や接客業、コンサルなどで活用できるでしょう。
お客様の要望に適した商品を提供できれば、お客様の満足度がアップし、信頼関係も形成できるでしょう。
3.観察力
接客業が身につけられるスキルに、観察力が挙げられます。
お客様の様子をよく観察し、好みやタイプ、ニーズを予測する力は提案を行う際に大いに生かすことができます。
とくに営業職や接客業などのお客様と直接かかわる職業で活用できるでしょう。
4.コミュニケーション力
コミュニケーション力を通して身につけたとアピールすることができれば、企業の採用担当に良いイメージを与えられるでしょう。
お客様に商品やサービスを提供するにあたってはコミュニケーション能力は欠かせないものです。
特にヒアリング力に関して自信がある方はアピールできると良いでしょう。
そのまま接客系の業種に就職する際に役に立つのは当然のことながら、営業などの商談を行う場合が多い業務が多い職種にもぴったりです。
クライアントが求めていること言わんとしていることが何なのかを察し、自分の中に落とし込んでいける人物こそ、営業職において求められると言えます。
5.マネジメント力
接客経験のある人の中でも特に、バイトリーダーなどメンバーを統括する経験をしたことがある人はマネジメント力を身につけている場合が多いです。
各々の強みや弱みを抑えた人員配置を行っていた人などは、マネジメント力を積極的にアピールしていきましょう。
新人の教育などを行っていた場合も、志望動機や自己PRに盛り込んでおくと好印象です。
6.傾聴力
傾聴力は接客業やサービス業を務めた人がアピールしやすい能力の1つです。
傾聴力は相手の話を注意深く聞き、その意図や感情を理解する能力です。
顧客の真のニーズを把握し、適切な対応を行うために不可欠といえます。
例えば、顧客の要望に聞き取り、その要望に応じたサービスを提供した経験を話せます。
カフェでアルバイトをしていた際、お客様が求めている飲み物の詳細を丁寧に聞き取り、その結果、正しく求めているコーヒーを提供できたなどと話すと良いでしょう。
このように、顧客とのコミュニケーションを通じて相手のニーズを理解してそれに答えることで、顧客満足度を向上させた経験を話せるよう、対策しましょう。
7.協調性
協調性も通じてアピールできる能力です。
なぜならば、基本的に接客業は1人で行うものではなく、複数の人と同時にシフトに入り、協力しながら行うものだからです。
例えば、「協調性を大切にし、お互いを支え合うことで忙しい長期休暇も乗り越えることができた」などと話すと、職場の雰囲気を良くするだけでなく、効率良く、皆で協力して仕事を進められる人物であると判断してもらえる可能性があります。
【自己PR】接客経験をアピールするポイント
採用担当者から高く評価されるためには、接客業の経験を効果的にアピールする必要があります。
接客業の経験をただ羅列するのではなく、ポイントを押さえながら自己PRすることが大切です。
本章では、効果的な自己PRに必要なポイントを4つ紹介します。
それぞれについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
-
強みを一つに絞ってアピールする
-
具体性を持たせる
-
面接官が分かりやすいような表現を使う
-
接客経験の期間を示す
1.強みを一つに絞ってアピールする
自己PRでは、強みを一つに絞ってアピールしましょう。
接客業に関連した強みは、協調性や提案力、傾聴力や柔軟な対応力など多数あります。
自己PRで多くの強みを列挙してしまうと、どの強みをアピールしたいのか曖昧になる可能性があります。
自己PRでは、あなたが最も得意とするスキルや経験に焦点を絞り、採用担当者の印象に残る内容を作成しましょう。
2.具体的にエピソードを伝える
効果的な自己PRを作成するためには、接客業の経験に具体性を持たせましょう。
採用担当者から高く評価されるためには、説得力のある自己PRが必要です。
あなたの強みをどのようなシーンで発揮したのか、どのような接客経験で強みを身につけたのか、具体的なエピソードを盛り込んでアピールしましょう。
数字を使うと、より具体的でかつ説得力のある文章になります。
なぜならば、数字は誰も動かすことができない定量的なものだからです。
あなたのこれまでのエピソードの中で大会の順位や取得した資格、TOEICの点数などについて話せるならば、ぜひ述べるようにしましょう
3.専門用語は使わない
自己PRでは、専門用語は使わず、誰でも理解できるような表現を使いましょう。
例えばアパレルや飲食店といった接客業では、業界特有の専門用語があります。
自己PRで専門用語を使ってしまうと、採用担当者に思いや考えが上手く伝わらない可能性があります。
また、伝わりにくい表現を用いたことで、コミュニケーション力が足りないという印象を与えてしまう恐れもあります。
無意識に専門用語を使用してしまうこともありますので、自己PRの作成後は見直しや第三者に確認してもらうことがおすすめです。
4.接客経験の期間を示す
自己PRでは、接客経験の期間を明示しましょう。
例えば「私は大学2年生の夏から飲食店のアルバイトを続けています」などと伝えるとよいでしょう。
接客経験の期間を示すことで、経験の豊富さや経験レベルを表すことが可能です。
接客経験が短い人は、今後活用できるスキルや知識を中心にまとめてみましょう。
採用担当者から将来性を高く評価されるような自己PRを作成しましょう。
【自己PR】接客経験のエピソードで差別化する方法
続いて、接客経験のエピソードにおいて、うまく他の就活生と差別化するために取り組んでおきたい方法について紹介します。
以下の4つの方法を念頭に置いた上で自己PRを作成すれば、接客経験という就活生がアピールすることの多いエピソードにおいても差別化を図れるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
過去の接客経験を棚卸しする
接客経験をエピソードで差別化するための第一歩として、過去の接客経験を棚卸しすることを推奨します。
接客を始めた当初から現在に至るまでの全ての経験を振り返り、その中でどのようなスキルが身についたのかを詳細に確認する作業です。
例えば、最初はお客様とのコミュニケーション自体が苦手だったが、時間をかけてお客様のニーズを正確に把握できるようになったなどのプロセスを明確にします。
この過程を振り返ることで、単なる接客スキルの向上だけでなく、その裏にある努力や工夫が浮き彫りになります。
「どうやって身につけたか」の部分こそが、他の応募者と差別化を図る上での重要なポイントです。
例えば「独自の方法で顧客満足度を向上させた経験」や「困難な状況を乗り越えてスキルを磨いたエピソード」は、あなたならではの良さを強調する材料になります。
こうした詳細な振り返りによって、自分の強みや成長の過程をしっかりと理解し、それを具体的に伝えることができるようになります。
このプロセスは、自己理解を深めるだけでなく、他者と差別化された独自のエピソードを構築するための基盤となるでしょう。
印象に残っているエピソードに注目する
接客経験を差別化するためには、印象に残っているエピソードに注目することが有効です。
楽しいことや喜び、悔しさ、困難を乗り越えた経験など、自分の記憶に残るエピソードは、そのまま自分の価値観や顧客に対する姿勢を示す材料となります。
例えば、接客でお客様からの良いフィードバックがあった場合、その時の自分の対応や感じたことを深く掘り下げることで、他の人にはない独自のエピソードを作り上げることができます。
このようなエピソードを通じて、自分がどのような価値観を持ち、それが接客にどのように反映されているかを具体的に示すことが可能です。
また、苦しい状況での経験や失敗から学んだことを語ることで、成長過程や問題解決能力のアピールもできます。
このように、印象に残っているエピソードを通じて、自分の人間性や接客に対する真摯な姿勢を強調することで、他の応募者と差別化を図れます。
成果を生んだ経験とその過程を思い出す
接客経験を差別化するためには、成果を生んだ経験とその過程を詳細に振り返ることも重要です。
単に結果だけを語るのではなく、その結果に至るまでどのような努力や工夫を重ねたのかを具体的に説明することで、あなたの強みや独自性が際立ちます。
例えば、売り上げを劇的に伸ばした経験がある場合、その裏にある接客方法の工夫や顧客のニーズを深く理解するためのリサーチなど、具体的なアクションを詳細に説明することで、あなたならではの努力が可視化されます。
また、成果を上げる過程でどのような困難を経験し、どのようにしてチームを巻き込み、成功へと導いたのかを語ることで、リーダーシップや問題解決能力もアピール可能です。
このような具体的なエピソードを通じて、自分がどのようにして成果を生み出したのか、その過程において何を大切にしてきたのかを伝えることで、他の応募者と差別化を図ることができるのです。
自身の強みから逆算して考える
接客経験を差別化するもう1つの方法は、自分の強みから逆算して考えることです。
まず自分が持っている強みを明確にし、その強みがどのように接客に活かされたかを示すエピソードを選びます。
例えば、自分がコミュニケーション能力に優れていると感じる場合、その能力が特に発揮された場面を振り返り、そのエピソードを通じて強みを具体的にアピールしましょう。
このアプローチは、自分の強みを明確に伝えるだけでなく、その強みがどのように仕事で価値を生むのかを具体的に示せるため、非常に効果的です。
また、強みから逆算してエピソードを選ぶことで、話の一貫性が保たれ、より説得力のある自己PRが可能となります。
このように、自分の強みを軸にエピソードを構築することで、他の応募者とは異なる視点で自分をアピールし、差別化を図れるのです。
【自己PR】自己PRのおすすめの構成
採用担当者から評価されるために、自己PRにおすすめの構成を紹介しましょう。
採用担当者に評価されるためには、説得力のある自己PRが必要です。
本章では、説得力のある自己PRに求められる構成を6つに絞り解説しています。
これから自己PRを作成したい人は、ぜひ参考にしてください。
1.結論(自分の強み)
まず冒頭で、自己PRの結論となる「あなたの強み」を簡潔に伝えましょう。
具体的には「私の強みは〇〇です」のように、あなたの強みを簡潔にはっきりとアピールしてください。
結論から話すことで、相手に話の軸を示すことができ、理解しやすい文章になります。
2.エピソード
次に、あなたの強みの裏付けとなる、強みを発揮したエピソードを書きましょう。
エピソードにはあなたの人柄が表れます。
「なぜ強みを発揮することとなったのか」「どのようなことを意識して強みを発揮したのか」「その際の挫折や失敗、葛藤にどう対処したのか」などを述べることで、あなたの人柄を同時にアピールできます。
ただし、長文にならないよう注意しましょう。
また、エピソードに数字を入れることでより具体的で説得力のあるアピール文になります。
「大学2年生の春~」や「スコアが500から680に上がった」など、エピソードに数字を含められる場合はぜひ積極的に活用しましょう。
てください。具体的で簡潔なエピソードがあれば、自己PRに説得力を持たせられるでしょう。
以下ではエピソードに含めるべき内容を解説します。
エピソードを書く際は、以下の流れで書いていくことをお勧めします。
課題や目標
エピソードは、まずあなたが強みを発揮するきっかけを話しましょう。
あなたが強みを発揮するきっかけとなる課題や目標は何かを具体的に示しましょう。
例えば「サークルの人数を増やす」「TOEICのスコアを上げる」「飲食店のアルバイトでランチタイムに効率的に動く」などが課題や目標として挙げられるでしょう。
この際、数字を含めて「サークルの人数を〇人以上にする」「」」などと伝えることでより具体的で説得力のある文章になります。
施策や行動
次に、その課題や目標に向けてあなたが立てた施策や行動について述べましょう。
この施策や行動という部分にあなたの人柄や価値観が表れています。
エピソードの中でも企業はこの部分に注目していますので、しっかりとアピールしましょう。
あなたが課題や目標に対し何を思い、どのように考え施策を立てて行動したのかを具体的に示しましょう。
例えば目標が「TOEICのスコアを〇点から×点に上げる」の場合、「時間がなかなか取れなかったので早起きをして朝に学習の時間を充てた」や「何冊もの問題集に手を出すのではなく1冊を完璧にするために繰り返し解いた」などが施策として挙げられます。
また、挫折や葛藤があった際、そのことにも触れるとあなたの人柄や粘り強さをよりアピールすることができるでしょう。
結果・成果
そして、施策や行動をした結果どうなったのかを述べましょう。
この際、前後関係を示すことができればあなたの実力をわかりやすく示すことができます。
具体的には「当初は~だが、…にすることができた」などと述べるとよいでしょう。
また、数字を使い「サークルの人数を〇任から、目標の1.2倍である×人に増やすことができた」などと示すとさらに説得力が増します。
3.強みを入社後にどう生かすか
自己PRは強みを伝えて終わってはいけません。
最後は、あなたの強みをどのように仕事で活かすか伝えましょう。
企業研究や職種理解を深め、あなたの目指すキャリアなどを交えて具体的で実現可能なビジョンを示しましょう。
そうすることであなたのポテンシャルをアピールすることができるでしょう。
【自己PR】接客経験別!自己PRの例文
接客業で得た経験を、どのように自己PRへ盛り込めばいいのでしょうか。
本章では、接客業で得た経験をアピールする自己PR例文を3つ紹介しています。
自己PRを作成するとき、あなたの強みと志望企業が求める人物像がどれだけマッチしているかを伝えることが大切です。
本章で紹介する例文を参考にして、効果的な自己PRを作成しましょう。
例文1:販売店
私の強みは提案力の高さです。
私は大学時代に婦人服の専門店で接客のアルバイトをしていました。
接客では、さまざまな世代のお客様からアドバイスを求められる場面が多く、提案力を鍛えられたと思います。
アルバイトを始めた頃、お客様に商品の魅力を伝えることに苦慮しました。
商品をただ並べているだけでは、着用のイメージを把握することが難しく、売上が伸び悩んでいました。
お客様にイメージしてもらえるよう、マネキンの数を増やしたり、着用動画を作成したりしました。
その結果、私が提案した商品の販売数が他店舗の販売数の2倍になり、売上に貢献できました。
今後も提案力を活かして、貴社の発展に貢献したいと考えています。
例文2:居酒屋
私の強みは柔軟な対応力です。
このスキルは、急な人数変更や想定外の注文などクレームに発展しそうな場面で発揮してきました。
居酒屋のアルバイトで接客を担当していたため、柔軟な対応力を身につけられたと思います。
居酒屋では、メニューにないアレンジ料理の注文などイレギュラーな対応が発生しやすく、アルバイトを始めた頃は対応に苦慮しました。
私は、キッチンスタッフと連携することで、イレギュラーな注文にも対応できるよう努めました。
結果的に、売上やリピーター客のアップにつながりました。今後も、私の強みである柔軟な対応力を活かしながら、営業職として貴社の発展に貢献したいと思います。
例文3:ホテル
私の強みは、ホテルの接客経験で培った接客マナーの高さです。
私は大学時代にホテルのウエイターのアルバイトをしていました。
私が働いていたホテルはホスピタリティが高く、言葉遣いだけではなく、立ち居振る舞いについても美しさが求められていました。
お客様が快適に過ごせるよう、厳しい研修を受け、適切な接客マナーを身につけました。
貴社に入社後も、接客マナーを活かしながらお客様に満足していただけるよう活躍したいと思います。
例文4:アパレル
私の強みは、コミュニケーションを通じた観察力の高さです。
私はアパレルのセレクトショップで、アルバイトをしていました。
接客を行う中で、自分の体型に合った服がなかなか見つからないというお客様が多いことに気がつきました。
そのため、骨格診断アドバイザー検定の勉強をして、体型のカバーの仕方や骨格に合った服の形についての勉強に取り組みました。
その学びを実際の接客に取り入れたことで、お客様に満足して買い物をしてもらえたり、感謝の言葉をいただくことが増えて店舗の売上に貢献できました。
お客様が何を求めているかを観察して積極的に学んで、現場に取り入れることで貴社の売り上げ向上に貢献したいと思っています。
例文5:カフェ
私の強みは、コミュニケーション力です。
私は、新店舗のカフェでアルバイトをしていた際に、常連客の獲得が課題の1つでした。
そのため、接客を行う中でのお客様への丁寧な挨拶はもちろんのこと、お客様に合わせた世間話を心がけました。
このような取り組みを全員で行うことで、お客様との距離感を縮めることに成功しました。
親密な会話ができることでお店のこだわりに共感を得られて、頻繁に来店してくれる常連客も増えました。
また、私たちとの会話を楽しみに通ってくれるお客様も獲得できました。
このようなコミュニケーション力を生かしてお客様との信頼関係を築き、貴社がより地域に愛される企業になれるよう貢献したいと考えています。
例文6:販売員
私の強みは気遣いができることで、アパレルの販売員としてこの能力を活かせると考えています。
私は1年間学童保育で働きましたが、人数が非常に少なく、多くの子供たちの面倒を同時並行で見なければなりませんでした。
しかし、常に周りに目を配り、喧嘩をし始めそうな子供たちを引き離す、行動が予測できない子に目を配り、危険な遊びをしそうな時は止めるなど、トラブルを未然に防ぐために積極的に行動しました。
また、他の先生方にも目を配り、何かに困っていないか、何かサポートして欲しいことはないかを先回りして行動することで、信頼を勝ち取ることができました。
この経験から周囲をよく見て動くことで多くの人のニーズに応えられることを学びました。
貴社に入社してからもこの気遣いの能力を活かし、お客様の行動を分析し、迅速にニーズに応えられる販売員になりたいと考えています。
【自己PR】志望職種別!自己PRの例文
本章では、接客経験のある人が、営業職・事務職・福祉職を志望するときの自己PR例文を紹介しましょう。
接客業は、さまざまな人と接するため、自己PRに取り上げやすい経験が多くあります。
採用担当者からも高く評価されやすく、営業職などの職種を目指す人は選考を有利に進められるでしょう。
ただし、接客業の経験だけで、評価されるわけではありません。
志望企業が求める人物像や企業理念などをしっかり分析した上で、効果的な自己PRを作成することが大切です。
例文1:営業職1
私の強みは傾聴力です。
さまざまな人の言葉に耳を傾け、思いを引き出すことを得意としています。
私は学生時代、カフェでアルバイトをしていました。カフェでは接客を担当しており、お客様の要望に先回りして行動することを大切にしながら働きました。
通して、お客様へのヒアリング、具体的な行動力を身につけられたと思います。
今後も傾聴力を活かしながら、営業職としてクライアントの要望を聞き取った上で、適切な企画を提案し、貴社の発展に貢献したいと思います。
例文2:営業2
私の強みは、ニーズに寄り添った提案力です。
アルバイト先のエスニック料理店ではエスニック料理を初めて食べる人も多く、お客様の好みに合った料理を選べないという課題がありました。
そのため接客の際に、辛いものは得意かや魚介と肉はどちらが好きかなど問いかけヒアリングすることで、好みに合いそうな料理の提案に取り組みました。
また、店長にSNSで店舗や提供された料理を拡散してくださったお客様にクーポンを発行することを提案して実現しました。
その結果、リピーター獲得率が高まり新規顧客の獲得にも繋がりました。
貴社へ入社後は、お客様の現状を把握し提案を行うことで、お客様の満足度向上に貢献したいと思っています。
例文3:事務職
私の強みは臨機応変な対応力です。
前職では、スポーツショップの販売員として5年間働いていました。
スポーツショップには、さまざまな世代のお客様が来店されていたので、臨機応変な対応力が求められました。
貴社の事務職は、さまざまな職種の方やポジションの方と接するため、臨機応変な対応力が活かせると思います。
事務職としてサポートしながら、貴社の発展に貢献したいと考えています。
例文4:介護職
私の強みは協調性の高さです。
前職では、レストランの接客担当として7年間働いていました。
レストランでは店内のスタッフと協力しながら、お客様に満足していただける店作りを心掛けました。
お客様から要望を聞き取った上でメニューを企画したり、店内のスタッフと協力しながら店内のレイアウトを作ったりしました。
スタッフと協力するために、日頃から相手の話を聞くよう努めました。お客様に対しては好印象を持ってもらえるよう心掛けました。
接客業で培った協調性を活かしながらチームメンバーと協力し、福祉職として働きたいと思っています。
例文5:コンサル
私の強みは、課題を把握する観察力です。
私がアルバイトをしていた飲食店では、ランチタイムに空席が目立つのが課題でした。
私は立地面に問題があり、認知度を高めることが先決だと考えました。
そこでクーポンの配布やSNSの開設を提案して実行に移すことで、徐々に空席が埋まるようになりました。
また、来店客は会社員が多いことに気がつき、比較的早く提供できるメニューを目立つように改善したり、テイクアウトメニューを増やす取り組みをしました。
その結果、常連客が増えてランチタイムには行列ができるまでになりました。
この経験から、お客様が潜在的に求めているものは何かをとらえ、お客様の課題解決に生かし貴社に貢献していきます。
例文6:販売員
私の強みは気遣いができることで、アパレルの販売員としてこの能力を活かせると考えています。
私は1年間学童保育で働きましたが、人数が非常に少なく、多くの子供たちの面倒を同時並行で見なければなりませんでした。
しかし、常に周りに目を配り、喧嘩をし始めそうな子供たちを引き離す、行動が予測できない子に目を配り、危険な遊びをしそうな時は止めるなど、トラブルを未然に防ぐために積極的に行動しました。
また、他の先生方にも目を配り、何かに困っていないか、何かサポートして欲しいことはないかを先回りして行動することで、信頼を勝ち取ることができました。
この経験から周囲をよく見て動くことで多くの人のニーズに応えられることを学びました。
貴社に入社してからもこの気遣いの能力を活かし、お客様の行動を分析し、迅速にニーズに応えられる販売員になりたいと考えています。
【自己PR】接客経験をアピールする際のNG例文
続いて、接客経験をアピールする際に作成してしまいがちなNGの自己PRの例文を紹介します。
就活生の方の多くは、肩書きに頼りすぎたり、自分の生んだ成果ではない話をしてしまったり、具体性に欠ける話をしてしまったりします。
ぜひNG例文と自分の作成した自己PRを見比べて、同じような要素が当てはまっていないか確認し、もし当てはまっている場合は修正するよう推奨します。
NG例文1.肩書に頼っている
私の強みはお客様とのコミュニケーション能力です。
この強みは飲食店でバイトリーダーとしての役職を通じて活用しています。
私はバイトリーダーとして接客業務を多くの後輩のアルバイトに指導しながら、自らもお客様との対応を担当しています。
その結果、店長からは『あなたのリーダーシップと対応のおかげで、お客様からの評価が高い』と感謝の言葉をいただくようになりました。
御社においても、このバイトリーダー経験を積極的に活かし、プロジェクトチームでのプロジェクトを円滑に進められる人材として活躍したいと考えています。
バイトリーダーであることに誇りを持っていることは非常に伝わる文章ではあるのですが、どのような指導を後輩にしているのか、自分がどのように接客をしているのかが全く伝わりません。
アルバイトにおいて役職を与えられた際は、ついその役職についてだけ前面に押し出してしまいがちですが、具体的な説明がなければ全く意味がありません。
何にどのように取り組み、どのような成果を上げたのかについて説明する必要があると言えるでしょう。
NG例文2.自分の生んだ成果ではない
「私の強みは柔軟に対応できることで、この能力を大学生になってから始めたカフェの接客スタッフとして活かしています。
アルバイトを始めて1年ほど経った頃、繁忙期に来客数が急激に増加し、サービスが行き届かなくなってしまいました。
そこで、アルバイトスタッフ内で臨機応変にシフトを調整し、混雑する時間帯に特に力を入れるために連携も強化しました。
その結果、業務の流れが改善され、顧客満足度が向上し、繁忙期の課題をうまく乗り越えることもできました。
御社においても、この経験を活かして、柔軟に対応することで貢献したいと考えています。」
シフトを調整したことで繁忙期を乗り越えることができたという例文ですが、この内容では自分の生んだ成果ではない可能性があります。
おそらくシフト調整を行ったのはこの例文を書いた人ではなく、店長などの責任者でしょう。
「シフトの変更を提案した」もしくは「シフトを変更する権限があり、うまく対応した」ならば良い経験ですが、それにしても説明が不足しており、自分の成果ではないと思われてしまいます。
全体で成し遂げたことではなく、あなたが何をしたのかについて説明するようにしましょう。
NG例文3.具体性に欠ける
「私の強みは問題解決能力が非常に高いことです。
飲食店の接客スタッフとしての経験で、この能力を大いに発揮しました。
ある日、店舗において予期せぬトラブルが発生した際も、私はスタッフと協力し、迅速に対応策を考えて実行しました。
その結果、問題を解決し、顧客に影響を与えずにスムーズなサービスを提供することができました。
御社においても、このような問題解決能力を活かし、プロジェクトをスムーズに進めることで貢献したいと考えています。」
問題解決能力はどのような場面においても活用できる汎用性の高いスキルです。
しかし、この例文では何をしたのかが全く分かりません。
問題が停電なのか、食材が足りないことなのか、スタッフが足りないことなのかは分かりませんが、いずれにしても「問題が何で」「何を工夫し」「どのように解決したか」が伝わらないため、非常に質の悪い例文であると言えます。
何事においても、主語がないと何が言いたいのか伝わらないため、課題を明確に示し、どのように考え、どう行動したのかを説明しましょう。
接客スキルを自己PRでアピールしよう
自己PRでは、接客経験そのものではなく、通して身につけた強みやスキルをアピールしましょう。
自己PRであなたの強みを効果的にアピールするためには、自己分析だけではなく、志望企業が求める人物像や理念も分析するようにしましょう!
その上で、効果的な構成や手順などを踏まえながら自己PRを作成し、就職活動を成功させましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート