大学1年生でも長期インターンはできる?メリット・デメリットも含めてくわしく解説!

大学1年生でも長期インターンはできる?メリット・デメリットも含めてくわしく解説!

はじめに

インターン制度とは、学生向けに企業が実施する就業体験のことです。

学生は、企業での就労経験を通じて、将来の働き方や仕事の適性などについて理解することを目的として利用します。

企業の一員として実際の業務に携われるので、職場の雰囲気や社員として働き方をリアルに体験できるのが特徴です。

インターンは多くの企業で行われており、体験する学年や期間はさまざまです。

今回は、大学1年生が参加する長期インターンについて解説します。

長期インターンは1年生から参加できる?

1年生でも、長期インターンへの参加が可能です。

インターンというと、就活生や大学4年生が参加するものだとイメージしている人も多いかもしれません。

実際、かつては就活生向けの職場体験として位置付けられていました。

ただその場合、参加可能なのは短期インターンが一般的です。

一方長期インターンの場合、1年生を対象としている企業が多いです。

特に近年、1年生から参加する学生が増加傾向にあります。

新型コロナウイルスにより採用が縮小していた反動から、今後は売り手市場になるとの見方はあるものの、将来への漠然とした不安を抱えている学生が多いのも事実です。

そういった背景からも、早い段階から就活やキャリアについて考える学生が増えています。

また「アルバイトをするなら、有給でインターン生として働いたほうが良い」という考えの学生もいます。

さまざまな業界や職種で実務的な経験ができるので、将来の可能性が広がることもあるでしょう。

長期と短期の違いは?

インターンは、長期・短期という就労期間の長さで分類できます。

長期インターンは、1ヶ月以上というのが1つの目安です。

また多くの場合、有給で実務的な業務に携われます。

一方短期インターンでは、最短1日から、長くても2週間や1ヶ月など、短期間に限定されています。

無給が基本で、就労体験というよりは職場体験といったイメージです。

また短期の場合、就活における選考の一環として実施されるケースもあります。

実際、就活を始めている学生が対象となっていることが多いです。

長期の場合は、特に指定がない限り、1年生からでも参加できるのが一般的です。

より実践的で実務的な就労経験が積めるので、社会人に求められるスキルが身につきます。

1年生から長期インターンに参加するメリットは?

短期インターンと比較すると、より長く、実務的な業務に携われるのが長期インターンの特徴です。

有給であるケースが多いのも、長期ならではです。

その分、短期とは異なるメリットがいくつか考えられます。

早くからインターンに参加してさまざまな経験を積むことは、自分の将来にとって、プラスに働くでしょう。

また、自分が進むべき方向性を見定められるかもしれません。

どのようなメリットがあるのか、以下でくわしく見ていきましょう。

ビジネスマナーが身につく

長期インターンでは、その企業で実際に働く社員と共に実務経験を積めるので、社会人に欠かせないビジネスマナーが身につきます。

一般的な企業で就労経験をするため、同じ職場の社員や、取引先の人々と接する機会が多々あります。

そういった環境に身を置くことで、社会人に必要なマナーを知ることが可能です。

長期インターンとはつまり、学生生活、あるいはアルバイト経験だけでは習得できないような、ビジネススキルを得るには最適な環境です。

また、自分のスキルや努力次第では、より責任ある立場として、プロジェクトを任されることもあるかもしれません。

社会人としての責任感や、スキルアップを目指そうとする意欲につながることもあるでしょう。

有給でさまざまな経験ができる

ほとんどの企業において、長期インターンは有給で実施されます。

給与が発生しながらさまざまな実践経験を積めるので、学生にはメリットが大きいと言えるでしょう。

場合によっては、安定して就労可能なインターンのほうが、アルバイトをするよりも効率的に働けることもあります。

最近では、リモートで携わる業務も増えているので、学生生活と両立できる環境を構築しやすいのも利点です。

またビジネススキルやマナーを習得できるといった点でも、アルバイトよりもメリットが大きいと考えられます。

さらに、長期間働き続けることで、学生でも昇給可能な制度を設けている企業もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

「働かせてもらう」という立場ではあるものの、有給で仕事をする以上、給与面についてはきちんと把握しておいてください。

就活への意識が早くから高まる

就活に対して高い意識が持てるのも、長期インターンのメリットとしてあげられます。

大学1年生という早い段階で就活へ意識を向けておくと、将来就きたい仕事やキャリアプランを明確にすることが可能です。

また、興味のある業界や知識についてくわしくなれます。

場合によっては、自分がもっているイメージと現実とのギャップを埋められます。

将来の目標が明確でない学生にとっても、自身の方向性を考える良い機会となるでしょう。

たとえインターン先が自分の志望する業界や職種でなくとも、自分の将来についてリアルに考えるきっかけとなるはずです。

いざ就活を始める段階になったとき、長期インターンでの経験は、大きなアドバンテージとなるでしょう。

就活で有利に働きやすい

就活に対して自分の意識が高まるだけでなく、実際に就活を始めた際、有利に働くこともあります。

1年生から長期インターンに参加しようとする積極的な学生が増えているものの、まだまだ長期インターン経験者は少ないのが実状です。

インターン経験を通じて、学生生活だけでは得られないスキルが身につくだけでなく、ほかの学生との差別化をはかるうえでもメリットが大きいと言えます。

インターンでの実務経験が評価につながりやすいほか、自己PRのネタにもなりやすいのが大きな利点です。

また、インターンを通じてさまざまな人たちと出会うことが、就活で有利に働くこともあります。

なぜなら、社員から有益なアドバイスをもらえたり、インターン生同士で情報交換をしたりといった機会があるためです。

長期インターンに参加するデメリットは?

有給で働きながらビジネスマナーが習得できること、就活で有利に働くことなどが、長期インターンのメリットとしてあげられます。

その反面、どういったデメリットがあるのかについても、あらかじめ理解しておきましょう。

普通のアルバイトよりもきびしい面がある

長期間かつ有給で、企業において実務的な業務に携わるため、アルバイトよりも条件や規定などがきびしいこともあります。

まず、採用されるのにもハードルが高くなります。

インターン先が人気企業の場合はなおさらです。

就活の面接だと思って、インターンを希望する目的や将来のビジョン等を明確にするなど、事前準備をしておきましょう。

また就労中は、実際にそこで働く社員と共に仕事をするため、社員同様にさまざまな規定を守ることが求められます。

シフトの融通が利かなかったり、社内規定の順守が必須だったりします。

有給ということで、アルバイト感覚でインターンを志望する学生もいますが、そのような意識ではギャップを感じてしまうことになりかねません。

業務内容に責任を求められる可能性が高い

携わる業務に対して責任を求められるのが、学生のタイプによってはデメリットとなることもあるでしょう。

実際にそこで働く社員と同じ業務を行うので、それなりの責任がともない、プレッシャーに感じてしまう可能性があるためです。

企業によっては、学生のスキルに応じて大きな裁量権を与えていることもあります。

将来を見据えた貴重な経験であると同時に、その分責任を求められます。

また、それ相応の成果を求められることもあるでしょう。

いざインターンを始めて、精神的に疲れてしまうことを避けるためにも、インターンがどのようなものか、あらためて考えておきましょう。

普通にアルバイトをするよりも、社会人としての責任が生じることを理解しておかなければなりません。

こんな人に長期インターンはおすすめ

長期インターンにも、適性というものはあります。

特に長期間携わる場合、参加するか否かは慎重に決めたいところです。

参加後にギャップやミスマッチを感じるのでは、企業・学生双方にとってマイナスとなってしまいます。

前述した長期インターンのメリット・デメリットもふまえつつ、自分が向いているかどうか考えるのがポイントです。

インターン先の企業に合わせてスキルアップを目指すことも必要ですが、まずは自分の意識的な部分に目を向けてみると良いでしょう。

成長したい・意欲的な人

社員同様の立場で実際の業務に携われるので、インターンを通して成長したいという、前向きな意欲のある人におすすめです。

ビジネススキル・マナーを身につけること、責任をもって働くことなどが目的の学生にとっては、長期インターンは最適な環境です。

将来社会人として働くためにはもちろん、人として成長できます。

またそのような意欲的な学生は、インターン先でも重宝されます。

自分が長期インターンに興味をもったきっかけや、志望先で取り組みたいこと、最終的な目標について、あらためて考えてみましょう。

長期インターンへ応募する際は、就活と同じように、自己分析が欠かせません。

実際、適性がなければ、実務的な業務に携わるインターンを継続するのは難しいでしょう。

就活に向けて早くから対策しておきたい人

就活に向けて早めの対策をしたい人にも、長期インターンはおすすめです。

1年生の段階で、就活を見据えた活動がしたい学生にとっても、インターンへの参加は最適です。

就活への意識が高まるだけでなく、有益な情報が手に入ったり、知識を身につけたりできます。

また、いざ就活の段階となったときは、ほかの学生よりも確実にリードできているはずです。

採用面接の際にも、長期インターンでの経験は自分の強みやアピールポイントとなるでしょう。

就活に関してアドバンテージを得ておくと、志望する業界や職種を見据えて対策するのにも、充分な時間を充てられるようになります。

さまざまな面で、長期インターンでの実務経験は、就活時大いに役立つと考えられます。

長期インターンへ参加する前に確認しておきたいこと

学生にとって長期インターンへの参加で得られるものは多く、低学年を対象にインターン生を募集する企業も増加傾向にあります。

しかし、学生生活と並行して社会人生活を送ることになるので、参加するか否かは慎重に判断すべきです。

参加後のミスマッチを防ぐためにも、自分の将来にとって、本当に有益かどうかを判断するのが大切なポイントです。

そのため、インターン参加を決定する段階では、以下の2点を確認しておいてください。

インターン先について調べておく

インターン先として志望する企業が決まったら、まずその企業についてしっかりリサーチしておきましょう。

すでに関心のある分野が定まっている場合、興味がある業界や企業なのかを確認する必要があります。

どういった業界を希望するのか明確でない人でも、職種や業務内容については調べておくことが大切です。

インターン先の情報があいまいなまま参加しても、参加する意義ややりがいを感じられずに期間満了してしまう可能性が高くなります。

長期インターンで効果が得られないのであれば、アルバイトやサークル活動など、ほかのことに時間を費やして将来へつなげたほうが、よほど有意義です。

企業HPやインターンの募集要項だけではなく、その企業で働く人のインタビューや評判なども、情報として取り入れましょう。

参加する目的を明確にする

あなたが長期インターンへの参加を希望するのはなぜでしょうか。

インターン生としての採用を手に入れるため、また参加後に自分のモチベーションを維持するためにも、自身の目的を明確にしておきましょう。

理由や目的、目標などが明らかでなければ、インターンへ参加したところで成長は期待できません。

学生という貴重な時間を無駄に過ごしてしまったのでは、就活に役立てることも難しくなります。

具体的には「なぜその業界・企業なのか」「そこでどんな業務に携わりたいのか」「インターンで何を得たいのか」など、一つひとつ言語化していきましょう。

そうすれば、インターン参加への意識もより高まるため、参加するメリットも存分に得られるはずです。

まとめ

有給で働きながらビジネスマナーが習得できること、就活に有利に働くことなど、長期インターンは学生にとってさまざまなメリットがあります。

ただし、普通にアルバイトをするよりもきびしいことが多く、求められる責任に対するプレッシャーを感じてしまう人がいるのも事実です。

それでもやはり「インターンを通じて成長したい」「就活に役立てたい」と考える人にとっては、長期インターンへの参加はおすすめです。

参加を検討する際には、インターン先についてしっかりとリサーチし、参加目的を明確にしておきましょう。

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