何の仕事がしたいかわからない大学生のあなたへ!やるべき仕事が見つかる5ステップと業界一覧を解説【26卒】

何の仕事がしたいかわからない大学生のあなたへ!やるべき仕事が見つかる5ステップと業界一覧を解説【26卒】
この記事のまとめ
  • 何の仕事がしたいかわからないのは、自分に向いてる仕事がわかっていないから
  • 何がしたいかわからなくても無理にやりたいことを探す必要はない
  • 将来何がしたいかわからない人は今やるべき仕事を考えてみよう

何の仕事がしたいかわからない、将来何になりたいかわからない、という方は多いのではないでしょうか。

就活を進めるにあたって、まず「何の仕事がしたいのか」が、どれだけ考えても思い浮かばない人も少なくありません。

そこで今回は、何の仕事がしたいのかわからない理由について分析した後に、自分に向いてる仕事ややりがいを感じられる仕事を見つけるための方法について詳しく紹介します。

転職が珍しくない時代ではありますが、もし転職しなければ40年近く同じ環境で働くことになるならば、可能な限り快適に生活できる条件、やりがいを感じることは大切です。

「何の仕事がしたいのかわからない」「なりたい職業がない」「向いてる仕事がわからない」という方は、ぜひこの記事を読んで、やりたい仕事の見つけ方を実践してみてください。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

ぜひ、本記事を参考にあなたがやりがいを持って、そしてモチベーション高く取り組める仕事が何か考えてみてください。

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やりたい仕事がある大学生の方が少ない

就活やそれに付随する準備を始めるにあたって「何の仕事がしたいかわからない」と悩むことはありますが、そもそもを言ってしまえば、やりたい仕事がある大学生の方が少ない傾向にあります。

やりたいことや興味ある分野をベースとして志望企業を決めている大学生はそこまでおらず、みな「なんとなく条件が良さそう」「ここなら頑張れるかも」などのあいまいな考え方で決めています。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

もちろん、エントリーシートや面接、友人の前ではそれらしい志望動機や将来のビジョンを誰もが述べるものです。

しかし実際にはそこまで確固たる志望動機やビジョンはなく、多くの人があいまいな動機・興味関心で、自分の方向性を決めているということです。

就活を始める際に何の仕事がしたいかわからないとしても、自分の状況を悲観する必要はまったくありません。

「~にはあまり興味はないが、△△はやってもいいかも」「~ならなんとなく楽しくやれそう」くらいのふんわりとした興味関心があれば、十分方向性は定められます

やりたい仕事が必要だという考え

就活=やりたい仕事探しと考える就活生は多いでしょう。

その結果、自分に合った仕事が見つからずに不安を感じる原因になります

確かに自分の強みを活かすために自己分析します。

さらに企業研究から自分の価値観に合う企業を見つけるでしょう。

しかし、固定概念に囚われたり、視野を狭くしたりする必要はありません。

「環境が悪くないと思った」「業務内容が自分にもできそうだと感じた」など、企業選びの基準は人によって異なります。

自分なりに納得した企業に入社しましょう。

また、働くうちに自分に合っている企業だったと判明することもあります。

そのため就活の段階から100%自分に適している企業を選ぶ必要はありません

就活に注力するあまり将来を心配しすぎないようにしましょう。

何の仕事がしたいかわからない理由

まず、何の仕事がしたいのか思い浮かばない理由は何なのかについて考えてみましょう。

もちろん、人によってやりたい仕事が見つからない理由はそれぞれですし、100%以下が当てはまるというわけでもありません。

何の仕事がしたいかわからない理由
  • 自分のことがわかっていないから
  • 経験が足りていないから
  • やりたい仕事を条件で探しているから
  • そもそもどんな仕事があるかわかっていないから

多くの「何の仕事がしたいのかわからない」と悩む人に当てはまる特徴は大きく分けて5つ存在するため、確認してみてください。

自分のことがわかっていないから

将来仕事で何がしたいかわからない理由は、まず、自分のことをよく理解していないからです。

自分の強みや興味を整理できていないと、何を基準に仕事を選ぶべきか、なかなか見えてきません。

何となくの興味関心で業界・職種を選んでも、どこかしっくりこない…という人は多いでしょう。

そのため、何がしたいか分からないときは、自分について徹底的に理解を深めることから始める必要があります

これまでの経験を振り返ったり、自分の価値観や大切にしている考えなどを整理したりし、自分の強みや興味を自覚することが重要です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

自分の強みを自分自身でしっかり認識すれば、自分に自信が持てるようになります。すると、確固たる信念をもって「~に携わりたい」「~の仕事で活躍したい」という気持ちが芽生えてきます。仕事で何がしたいか分からない・選べないときは、自己分析を通じて自分の強みや興味関心を理解することで、適性を見極めましょう。

経験が足りていないから

仕事で何がしたいか分からないときは、経験が足りていないことで、そのような考え方に至ってしまう場合も多いです。

大学生は、成人した大人の一人とはいえ、社会人としてはまだまだ経験値が足りないのが実情です。

「働く」ということに対して、具体的なイメージが持てない人も多いでしょう。

特に、部活や学業に100%集中してきた人などは、アルバイトすらほとんどやったことがない…という人も少なくありません。

経験値が少なければ仕事のリアルなイメージがつかめず、漠然とした印象から就活の方向性を決めてしまいがちなので、自分の中でしっくりこない状態が続くことになります。

そのため、後悔せずに方向性や就活軸を定めるには、少しでも経験を増やすことが重要です。

アルバイトやインターン、ボランティアなどに参加し、仕事というものについてよりリアルなイメージを持ちましょう。

やりたい仕事を条件で探しているから

何の仕事がしたいかわからない理由は、やりたい仕事を、企業・職種によって異なる「条件」で探しているからです。

「年間休日120日以上」「年収~万円以上」「家賃補助~万円以上」などの求人条件を重視しながら仕事を探してしまうと、やりたい仕事はなかなか見つかりません。

重視するポイントが仕事内容ややりがいとは異なる方向だからこそ、いざ仕事内容を確認した際に、条件が気になって魅力を感じなくなってしまうのです。

また、希望条件をすべて満たせる仕事はなかなかないので、条件のみで探すと何の仕事がしたいかわからなくなってしまうのは無理もないでしょう。

そのため、条件のみに注目して求人を探すことは避けましょう

もし良い条件の企業に就職できたとしても、将来的に仕事内容に不満を感じ、早期離職に至る可能性があります。

そもそもどんな仕事があるかわかっていないから

何の仕事がしたいか分からない…と大学生が悩んでしまうのは、そもそもどんな仕事があるのかわかっていないからです。

世の中にどんな仕事があるのかわからなければ、そもそも選びようがないでしょう。

「仕事といえば、バイトで経験した接客サービスくらいしか思いつかない…」と困っている大学生は意外と多いのではないでしょうか。

学生のうちは、まだ本格的な社会人としての経験がないため、はっきりいって視野が狭い状態です

そのため、何の仕事がしたいか分からない状況を解決するにはまず視野を広げ、さまざま仕事や業界に興味を持つことが重要といえます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

特に、あまりなじみのないBtoB領域などは初めて耳にする仕事も多いはずなので、よく調べてから就職の方向性を見いだす必要があります。

向いている仕事とやりたい仕事は違う

仕事で何がしたいか分からないときに注意したいのは、そもそも、向いている仕事とやりたい仕事は違うということです。

それぞれの違いは、以下のとおりになります。

「向いてる仕事」と「やりたい仕事」の違い
  • 向いている仕事:自分の能力や特性を活かせる仕事
  • やりたい仕事:自分が興味を持ち、熱意を感じる仕事

向いている仕事とやりたい仕事が重なるとは限らないため、まずは、それぞれの違いを理解したうえで方向性を考える必要があります

最初は向いている仕事を選んだうえで、経験を積みながらやりたい仕事に近づく道もあります。

また、やりたい仕事に挑戦しながら、自分の強みを活かせる方法を模索することもできます。

何がしたいかわからない時の対処法11選

何がしたいかわからない時の対処法は以下の9つです。

対処法9選
  • 自己分析をする
  • インターンに参加する
  • 適職診断をしてみる
  • 説明会に参加して企業の人の話を聞く
  • OB・OG訪問をする
  • 過去の経験から得意なことを探す
  • キャリアプランを考える
  • 家族や友人に聞いてみる
  • やっていたバイトやインターンから考える
  • 将来の夢に一歩でも近づく道を選ぶ

企業を選ぶには判断基準が必要になります。

しかし、就活生によっては明確な基準がまだない人もいるでしょう。

そこで本章を読むことで自分なりの見つけ方が明らかになります。

将来についてまったく想像したり、考えたりしたことがない就活生はぜひ参考にしてください。

自己分析をする

まずは自己分析から始めましょう。

やりたい仕事が見つからない状況は自分について深く理解していない可能性があるからです。

自分の好きなことや嫌いなこと、働くうえで大切にしたいことなど書き出してみましょう。

ノートやスマートフォンなど自分の使いやすいものに書くのがおすすめです。

内容の良し悪しは別にしてたくさん書き出すことが重要です。

数が多い方が自分の価値観や特徴、性格を客観視できます。

効率よく自己分析したい就活生は自己分析ツールの利用が最適です。

いくつかの質問に回答するだけで自己分析が完了します。

AIが自分の性格や強みをアドバイスしてくれるでしょう。

時間も5分程度で終わるため忙しい就活生でも問題ありません。

自己分析を通して自分に向いてる仕事を見つけましょう。

インターンに参加する

インターンに参加するのも効果的です。

事業内容の説明を受けることで働く姿が想像しやすくなります。

さらに、職場環境や雰囲気を知るきっかけになるでしょう。

公式ホームページや就活情報サイトでは発信されていない情報があるためおすすめです。

時間に余裕がある就活生は長期インターンに参加しましょう。

半年から1年の長い期間勤務することで、より業界の動向や詳しい業務内容が知れます。

長期インターンは事前に書類選考と面接があるため注意してください。

志望動機や自己PRを考えておきましょう。

書類選考や面接があると聞くとハードルが高いように感じるかもしれません。

しかし、就活が始まる前に経験できると考えましょう。

インターンに参加して自分に合った仕事を見つけるきっかけにしてください。

どんな仕事があるか調べる

最後はどんな仕事があるか調べてみましょう。

やりたい仕事が見つからない原因は、自分が知らないだけの可能性があるからです。

日本にある企業は食品や自動車、ITと多岐にわたります。

自分に向いているかどうかは調べてみないと判断できません。

そのため、将来何がしたいのか決まっていない就活生は業種や職種から調べてみましょう。

就活情報サイトや求人サイトを閲覧することで簡単に情報収集できます

企業によっては求める人物像や必要な資格を掲載しています。

自分の価値観に合う企業が見つかれば、将来挑戦してみたい仕事が見つかるでしょう。

ただし、利用するサイトによって掲載されている企業にばらつきがあるため注意してください。

適職診断をしてみる

将来仕事で何がしたいか分からない大学生は、適職診断を通じて、自分に向いている仕事や適性を調べることも考えてみましょう。

自己分析が苦手で、「自分について深く考えることがどうしてもできない…」と困っている人は、適職診断ツールを活用すると方向性が定まりやすくなります。

適職診断ツールでは、簡単な質問に答えることで、自分に向いている仕事を知ることができます

質問自体は難しくないため、心理テストに答える感覚で気軽に活用できる点がメリットです。

適職診断ツールでは、具体的な適職の種類のほかに、自分の強みや性格なども把握できる場合があります

そのため、自己分析の代わりや足がかりとして活用できる可能性もあり、就活を始める前は積極的にチェックしておきたいところです。

説明会に参加して企業の人の話を聞く

仕事で何がしたいか分からないときは、就活生を対象とした企業説明会や業界研究セミナーなどに参加するのも良いでしょう。

説明会やセミナーでは、企業の人の話を聞いたり、直接質問したりできる点がメリットです。

具体的な仕事内容や業界の特徴、その仕事のやりがい、きついポイントなどを知るうえで大きく役立ちます。

特に、企業の人から聞ける話はリアルな内部事情も含めた話であるため、業界・企業についてより理解を深めることができます。

就活成功のポイントには、情報収集も大きくかかわるため、必要な情報はしっかりとキャッチしたうえで勉強することが重要です。

気になる企業・業界の説明やセミナーには積極的に参加し、自分の強みや興味が活かせる仕事は何か、冷静に見極めてみましょう。

OB・OG訪問をする

仕事で何がしたいか分からない場合は、OB・OG訪問を通じて、業界・企業について理解を深めることがおすすめです。

OBOG訪問では、社員の人と説明会以上に近い距離で話を聞くことができるため、かなり細かい部分まで業界や企業の情報を知ることができます。

どのような人が働いているのか、入社してみて仕事をどう感じたか、選考の際はどのような点に注意したか…など、さまざまなことを教えてもらえます。

その業界や企業に関して、リアルな側面が見えてくる良いきっかけになるため、自分に合うと感じられる部分も発見できる可能性があります。

OBOG訪問を行わず、何となくの感覚で志望先を決めてしまうと、内情がわからないことでミスマッチが起こる可能性に注意が必要です。

就活におけるOBOG訪問は、キャリアセンターやOBOG訪問専用アプリなどを通じて、アポを取ることがおすすめです。

過去の経験から得意なことを探す

仕事で何がしたいか分からないときは、過去の経験から得意なことを見つけていくと良いでしょう。

アルバイトやインターン、学業、サークル活動など、これまでの経験を振り返れば、それぞれの出来事に対する自分の思いや感想が整理できます。

それによって、楽しかったことやスムーズに成果を出せたこと、モチベーションが上がったことなどが見えてきます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

楽しかったことやモチベーションが上がったことは、自分の興味関心や強みを活かせる分野につながる可能性があるため、適職を見極めるきっかけになるでしょう。反対につまらないと感じたことやつらかったことなどは、適性が低く興味関心も薄い可能性があるため、明確に候補から外したうえで業界・職種を選ぶことができます。何がしたいか分からない大学生は、まずは自己分析の一環として今までの経験を振り返ってみましょう

キャリアプランを考える

仕事で何がしたいか分からない場合は、キャリアプランから考えてみることもおすすめです。

どのような働き方をしたいか、将来的にどのようなスキルを身につけたいかなどのポイントを考えれば、そのプランに合った判断基準が見えてきます

たとえば、地元に残って地域貢献に力を入れながら働きたい思いが強いのなら、「地元に残れる」「地域貢献の側面が強い」などが仕事を選ぶうえでの判断基準になるでしょう。

以上の判断基準であれば、全国転勤のない会社や、地元の産業に携われる仕事などが候補になると考えられます。

キャリアプランを考える際は、いつまでに何をしたいか、どうなりたいかを具体的に考えていくことが重要です。

将来の目標やなりたい自分などを整理しながらプランを立て、そこから向いている仕事を見つけてみましょう。

家族や友人に聞いてみる

仕事で何がしたいか分からない場合は、家族や友人に、自分自身について質問してみることがおすすめです。

家族や友人へ自分について質問すれば、より客観的な答えを得られる可能性があります。

自分を客観視することは難しいため、自分自身では、強みや興味関心、自分らしく活躍できる場所などをうまく見極められないものです。

そんな強みや興味関心などは、自分よりも周りの人のほうが知っているケースも少なくありません

そのため、就活の方向性を定めるうえで何がしたいか分からない場合は、周りの人に「私の強みは?」「何の仕事が向いていると思う?」などの質問をしてみましょう

特に自己評価の低い人は、強みと強みだと自覚していないことも多いため、家族や友人に教えてもらえれば想定外の分野で適性を見いだせるかもしれません。

やっていたバイトやインターンから考える

これまでに経験してきたアルバイトやインターンから考えるというアプローチもあります。

人によっては、アルバイトやインターンが自分の性に合っていたというケースもあるでしょう。

アルバイトを通じて大きなやりがいや自分らしく働ける快適さなどを感じていた場合は、アルバイトの延長になりそうな仕事を探してみることがおすすめです。

何の仕事がしたいか分からないときは、業界研究を経ていろいろな業界に目を向けてみることが確かに重要ですが、最終的に大事なのは働くうえでやる気を感じられる仕事を選べることです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

例えば飲食店のホールスタッフで強いやりがいを感じてきたのであれば、まずは接客業という軸を定めたうえで、就職先の選択肢を絞り込んでいくとわかりやすいでしょう。ただし、アルバイトの状態では見えなかった、さらに大変な部分が見えてくる可能性もあります。そのためアルバイトやインターンから考える際は、親しかった社員などに積極的に話を聞いてみることがおすすめです。

将来の夢に一歩でも近づく道を選ぶ

何の仕事がしたいか分からない場合は、自分の将来の夢に一歩近づく道を選ぶことで、仕事の選択肢を考えることもおすすめといえます。

将来の夢や目標は誰にでもあるため、「それを実現するにはどうすれば良いか」というアプローチで自分に合う仕事を選んでいく方法もあるということです。

なお、将来の夢と聞くと大きな夢をイメージしがちですが、ここでは漠然とした夢や目標を思い浮かべる方向で問題ありません

まったり暮らしたい、バリバリ働きたい、趣味の〇〇を仕事につなげたい、憧れの△△になりたい…などのふんわりしたイメージでも、将来的にやりたいことに当てはまるのならそれは一つの将来の夢といえます。

その夢に一歩でも近づく働き方を考え、それが実現する企業を探してみると、自分に合う企業や仕事が見つかる可能性があります。

何の仕事がしたいかわからない状態で仕事を選ぶときのポイント

就活で仕事を選ぶにあたって、何がしたいか分からない大学生は、まずは仕事を選ぶときのポイントを理解する必要があります。

事前にポイントを押さえておけば、何がしたいか分からない状態でも、比較的判断はしやすくなるでしょう。

仕事を選ぶときのポイントは、以下が挙げられます。

何の仕事がしたいかわからない状態で仕事を選ぶときのポイント
  • 仕事内容
  • 待遇・環境
  • 職場の雰囲気
  • 将来性

自分が就きたい仕事は、このように仕事内容や待遇、職場の雰囲気、将来性などを考慮し、総合的に判断して選ぶ必要があります。

では、具体的にどのような点をチェックすべきなのか、詳細を見ていきましょう。

仕事内容

仕事を選ぶうえで、何がしたいか分からないときは、まず仕事内容に目を向けましょう。

具体的にどのような業務をするのかを細かく確認し、自分が続けられそうか考える必要があります。

未経験の状態でも挑戦しやすい仕事かどうかも、重要なチェックポイントになるでしょう。

例えば「営業」と一口にいっても、具体的な仕事内容は企業によって多岐にわたります。

営業先は個人なのか法人なのか、売る商品・商材は何なのかなど、具体的な点について理解を深めることが重要です。

そのうえで、仕事についてのイメージを固め、自分に適性があるかどうかを判断していく流れになります。

仕事内容に対する理解があいまいだと、「思っていたものと違った」という後悔につながる恐れがあります。

待遇・環境

仕事を選ぶにあたって何がしたいか分からない状態のときは、待遇や労働環境に注目することも大事です。

具体的には、給与や福利厚生、残業の有無、リモートワークの可否などが挙げられます。

これらは総合的な働きやすさ・続けやすさにつながる重要な要素であり、不安要素が多ければ、就職後は働きにくさを感じる可能性があります。

仕事にやりがいを見いだせることも重要なポイントですが、ボランティアとして働くわけではないため、やはりそれなりの待遇が伴っていなければやりがいのみで働くことはできないでしょう。

そのため、待遇・労働環境の各種条件に納得できるかどうかは積極的に重視しましょう。

もちろん、最終的に妥協や譲歩は必要ですが、最初は自分が望む条件を明確に定めたうえで仕事を選ぶ必要があります。

なお、仕事へのなじみやすさを考慮する際は、研修制度・教育体制の充実度も見ておきましょう。

職場の雰囲気

仕事を選ぶ際に何がしたいか分からないときは、職場の雰囲気を重視することも大切です。

社員の人間関係の雰囲気、企業文化が自分に合っているかは、快適に働くうえで重要な要素になるでしょう。

どれだけ魅力的な仕事でも、職場の雰囲気になじめなければ、安心して仕事を続けることは難しいからです。

職場の雰囲気については、人と人との相性も関わってくるため、事前によく確認する必要があります。

その際は、説明会や口コミ、OBOG訪問を通じてリアルな情報を集めることがおすすめです。

特にOBOG訪問では、実際に働く社員から内部事情を詳しく教えてもらえる可能性があります。

企業分析を行ううえで貴重な機会になる可能性があるため、機会がある場合は、具体的な雰囲気について積極的に聞いてみましょう。

将来性

何がしたいか分からない大学生は、仕事を選ぶうえで、企業や業界の将来性を確かめることも重要です。

会社の成長性や業界の課題や現在の動向を考えれば、将来性についてはさまざまな情報が見えてきます。

長く働ける可能性はあるか、自分のスキルアップにつながる職場かなどを意識し、将来性のある仕事を選ぶことが大切です。

将来性に不安要素のある企業・業界を選んでしまうと、キャリア形成がうまくいかないなどの悩みが生まれる可能性があります。

途中で転職を余儀なくされれば、せっかく積み上げた経験とスキルがほとんど無駄になってしまうケースもあるでしょう。

将来性を見極めるためには、十分に業界研究を行い、現在の動向や市場規模などを見極めることが重要です。

大学生が自分にあった仕事を見つける5ステップ

続いて、何の仕事がしたいのかわからない方向けに、向いてる仕事が何なのか見つけるための方法を5つのステップに分けて紹介します。

必ず全ての段階を踏まなければならないというわけではありませんが、スムーズに自分に合った仕事を見つけるためにはおすすめの対策とはいえます。

自分にあった仕事を見つける5ステップ
  1. 自分の「こうなりたい」は何か考えてみる
  2. 自分の「こうなりたい」が本当にしたいことなのかを深掘りする
  3. 自分の「こうなりたい」に必要なことを考える
  4. 自分の「こうなりたい」に必要なことに優先度をつける
  5. 決めた優先順位をもとに仕事を探していく

ぜひ、上記の5つのステップを参考にした上で、あなたに合っている仕事を見つけられるよう取り組んでみてください。

1.自分の「こうなりたい」は何か考えてみる

まずは自分の「こうなりたい」という理想像が何なのか考えてみましょう。誰しも漠然とした将来像を持っていることが多いですが、それを具体的に言語化できるレベルまで解像度を上げてみましょう。

例えば「キラキラOLになりたい」という夢があったとします。この「キラキラOL」とは具体的にどのような状態を指すかを具体的に掘り下げてみるのです。

もしかすると、それは昼休みに優雅にランチに行くことかもしれませんし、毎日定時に帰ることかもしれませんし、快適な環境でパソコンに向かって作業することかもしれません。

ここで、大事なのはその漠然としたイメージを具体的な日常の行動や状況に落とし込むことです。

具体的な目標や状況が見えてくると、それに向けて必要な行動や選択が明確になり、実現するために必要なことがわかります。また、具体的な目標を持つことでモチベーションが向上し、自分の目指す企業に就職するためにより努力できるようになります。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

まず、自分の「こうなりたい」という理想像を考えてみましょう。誰しも漠然とした将来像を持っていますが、それを具体的に言語化し、解像度を上げることが大切です。漠然としたイメージを具体的な日常の行動や状況に落とし込むことがポイントです。

「こうなりたい」は自己分析で把握しよう

自己分析をすることによってあなたの適性を把握することができ、それによって向いてる仕事を探すことができるようになります。

とはいえ、自己分析は一人で行おうとしてもいつも同じような結果になってしまうことがあります。そうならないためにも、無料の自己分析ツールを使用することもおすすめです。

見つからない人は「こうなりたくない」から探してみよう

「こうなりたい」という軸から自分に合った仕事が見つからない場合は、逆の発想で、「こうなりたくない」をイメージしてみることがおすすめです。

「こうなりたくない」は、「こうなりたい」のいわば裏返しにあたるため、そうならないための選択肢を考えることが重要といえます。

実際に、素直にやりたいことやなりたい自分を思い浮かべるよりも、やりたくないことや避けたいことのほうがイメージしやすい場合もあります

たとえば、「コミュニケーションがあまり得意ではないので、できれば接客業には就きたくない」という思いがあるなら、接客業に就かないための方向性を見いだす流れになります。

そこから、どのような選択肢・方向性が望ましいのかを細かく考えていけば、結果として「こうなりたい」は固まっていきます。

2.自分の「こうなりたい」が本当にしたいことなのかを深掘りする

次に自分の「こうなりたい」が本当にしたいことなのかについて深掘りすることも大切です。

例えば先ほどと同じように、「昼休みにランチに行く」「定時退社をする」「デスクワークをする」といった目標があったとします。しかしこれらは表面的な目標であり、もっと深いところに自分の本当の願望が隠れている可能性も大いにあります。

例えば、本質的には「ワークライフバランスが整っている生活」を目指しているのかもしれません。具体的に例を挙げるならば「休日にディズニーランドに行く余裕があること」「定時退社をして、帰宅後に趣味に時間を費やせること」などがあります。

自分の根本的な願望を明確にすることで、具体的な行動計画を立てやすくなります。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

自分が本当に望んでいることを深く考えることで、表面的な目標にとらわれず、長期的に満足できるキャリアを築けるようになります。本当にやりたいことや価値観を見つめ直し、それを言語化することが大切です。

また、自分が本当に望んでいることが何かを深く考えることで、表面的な目標にとらわれず、長期的に満足できるキャリアを築けるようにもなるでしょう。

このステップにおいては自分の内面的な要求や価値観をしっかりと見つめ直し、しっかりと言語化した上で本当に自分が望む姿が何であるのかを明確にすることが重要です。

3.自分の「こうなりたい」に必要なことを考える

自分の「こうなりたい」という姿を具体的にイメージできたら、続いて理想を実現するためにはどのようなことに取り組まなければならないのかを考えましょう。

例えば、「休日にディズニーランドに行く」「定時退社をして、帰ったら趣味に取り組む」という目標がある場合、それを実現するために何が必要なのかについて考えてみてください。

まず結論として、お金が必要です。また、定時退社が可能であり、休日に突然出勤要請が来ない会社であることも重要です。この2つの要素が揃わないと「毎日定時に帰り、休みの日にはディズニーランドに行く」といった目標を叶えられません。

そこで、どの程度の収入が必要で、どのような労働環境が必要なのかなど、求められることを言語化しましょう。自分の理想の生活を実現するために欠かせない条件を箇条書きにしてみて、それに合致する職場を探してみるのです。

これにより、自分に合った職場を見つけやすくなります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

自分の「こうなりたい」という姿を具体的にイメージできたら、続いて理想を実現するためにはどのようなことに取り組まなければならないのかを考えましょう。どの程度の収入が必要で、どのような労働環境が必要なのかなど、求められることを言語化しましょう。

自分の理想の生活を実現するために欠かせない条件を箇条書きにしてみて、それに合致する職場を探してみるのです。これにより、自分に合った職場を見つけやすくなります。具体的な目標と必要な条件を明確にすることで、理想の働き方に近づけるでしょう。

また、自分にとって欠かせない条件をリストアップした上で、当てはまっている職場を見つけられれば、仕事に対する不満なども発生しにくく、人生全体の幸福度が高まる可能性もあります。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

自分の理想の生活を実現するために欠かせない条件を箇条書きにしてみて、それに合致する職場を探してみることにより、自分に合った仕事を見つけやすくなります。

4.自分の「こうなりたい」に必要なことに優先度をつける

自分のなりたい姿と、それを実現するために必要なことが明確になったら、その「必要なこと」に優先度をつけることも非常に重要です。

例えば、先ほど箇条書きにした「自分のやりたいことを叶えるために必要な条件」がお金と定時退社、休日が取れることだとします。しかし、全ての条件を満たす企業はなかなか見つけづらいのが現実です。そのため、どの条件を優先するかを決めることが重要です。

例えば、「お金が無ければ、定時に帰れて、休日があっても、遊びに行けない」と考えるならば、優先順位はお金→休日→定時退社となります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

自分のなりたい姿と、それを実現するために必要なことが明確になったら、その「必要なこと」に優先度をつけることも非常に重要です。

自分の理想と現実のバランスを取りながら、優先順位をつけて職場を探すことが成功の鍵です。これにより、自分に合った働き方を見つけやすくなり、就職後も満足度の高い生活を送ることができるでしょう。

一方で、「もう少し給料が低くても、十分にやりたいことはできる」と判断した場合は、少しだけ給与が安いところも含めて就活を進めても良いかもしれません。

このように、優先順位をつけることで企業を探す際の基準が明確になり、効率的に自分に合った仕事を見つけられるようになります。

また、優先順位をつけることで自分が何を最も重視しているのかを再確認でき、妥協すべきポイントと妥協してはならないポイントを明確にできます。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

優先順位をつけることで自分が何を最も重視しているのかを再確認でき、妥協すべきポイントと妥協してはならないポイントを明確にできます。

5.決めた優先順位をもとに仕事を探していく

最後に、決めた優先順位を元に仕事を探していきましょう。

優先順位をまずお金、次に休日、そしてその次に定時退社をすることとするのであれば、企業の探し方はまず稼げる業界や業種を探すことから始まります。

そして、その中でも完全週休2日制や有給消化率が高い企業を探し、さらに残業時間の平均が少ない企業に絞って探していくというのが一般的な方法になるでしょう。これにより、何の仕事がしたいかわからなくても、どのような仕事を選んでいけば良いのかが分かりやすくなります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

優先順位に基づいて仕事を探すことで、何の仕事がしたいかわからなくても、どのような仕事を選んでいけば良いのかが分かりやすくなります。また、自分の理想に近づくための具体的な道筋を立てることができるので、就職活動がスムーズに進むでしょう。

企業選びをしていく中で、自分の条件に当てはまっている企業はどのような業界に多いのかについても明確になってくるでしょう。その業界に絞って企業選びをできるようになるため、より就活がスムーズに進みます。

確かに、自分の求める条件を全て満たしている企業を求めることは大切です。しかし、現実的に難しい場合もあるため、優先順位をもとに仕事を探すことをおすすめします。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

自分の求める条件を全て満たしている企業を見つけることは大切ですが、実際にはかなり難しいです。そのため、優先順位をもとに仕事を探すことがおすすめです。

何の仕事がしたいかわからない時に絶対やってはいけない仕事の選び方

何の仕事がしたいか分からない状態に陥ると、人によっては本来NGな方法で仕事を見つけようとしてしまう場合があるため注意が必要です。

そのためここからは、何の仕事がしたいか分からないときに絶対にやってはいけない仕事の選び方を紹介していきます。

具体的には、以下の選び方が挙げられます。

何の仕事がしたいかわからない時に絶対やってはいけない仕事の選び方
  • 口コミで決める
  • 福利厚生だけで決める
  • 食わず嫌いをしたまま決める

これらの選び方をすると、多くの情報に踊らされ、結果として自分に合う仕事が見えなくなる可能性があるため注意しましょう。

では、なぜ上記の仕事の選び方がNGなのか、詳細を見ていきます。

口コミで決める

何の仕事がしたいか分からない状態でも、口コミですべてを決めようとするのは避けてください

企業の口コミは、あくまで主観的な内容であり、すべての情報が正しいとは限らないからです。

そもそも企業に対する口コミは退職者ばかりが書いており、在職者はほとんど書いていない、というケースも少なくありません。

定年退職を待たずに退職した人は、やはりその企業に対して何らかの不満を持っている傾向にあるため、ネガティブな口コミが多くなるのは当然です。

したがって、ネガティブな口コミばかりでも、その意見がすべて正しいとは限らない点に注意しましょう。

あくまで退職理由の一例ととらえておき、口コミのみで判断しないことが重要といえます。

口コミも企業を選ぶうえで一つの参考材料になりますが、参考材料としてそこまで比重が大きくない、むしろ比重が小さいことを理解しておきましょう。

福利厚生だけで決める

何の仕事がしたいか分からない大学生は、福利厚生だけで仕事を決めてしまいがちなので注意が必要です。

待遇や環境から仕事を選ぶことはありといえますが、福利厚生のみで、自分に合う・合わないを判断するのは危険でしょう。

福利厚生がどれだけ魅力的でも、仕事内容が合わなかったり会社の経営理念に共感できなかったりすると、どうしても長く働くことは難しくなるからです。

福利厚生で働きやすさが保証されていても、それのみでは仕事を続けるモチベーションは保てないでしょう。

自分にとってまったくやりがいの感じられない仕事を、毎日平均8時間程度も続けることは、はっきりいって苦痛でしかありません。

必ず働き方や給与、勤務地、具体的な仕事内容などの複数の情報をかけ合わせ、慎重に判断することが重要です。

食わず嫌いをしたまま決める

何の仕事がしたいか分からない大学生は、ほかの業界についてよく調べない状態で、食わず嫌いをしたまま仕事を決めてしまうケースも少なくありません。

「この業界は嫌だ」「あの仕事はつまらなそう」と頭ごなしに嫌って説明会に参加しないままでいると、意外にも自分に合っている仕事の選択肢を逃してしまう可能性があります。

特に知識のない業界は、詳細を知らなければ、自分に向いているかどうかは的確に判断できません。

詳細を知らない状態で「向いていない」と判断するのは、基本的に時期尚早であり、それは食わず嫌いしているに過ぎません。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

何の仕事がしたいか分からないときは、とにかくまずはいろいろな業界の情報を収集し、実際に見てから決めることが大切です。食わず嫌いしていた業界が、調べてみると意外と面白味があり、自分に向いている可能性を感じられたというケースは少なからずあるものです。

何の仕事がしたいかわからないまま就活をするリスク

何の仕事がしたいのかは分からないけれども、周りもみんな就活しているし、ニートになるのも親が許してくれないから、ひとまず就活をしている」という人も少なくありません。

しかし、何の仕事がしたいのかわからないまま就活を進めることはあまりおすすめできません。

何の仕事がしたいかわからないまま就活をするリスク
  • 選考を通過できない
  • 就職してからも迷い続けることになる
  • 20代で転職することになる

上記のようなリスクがつきまとうため、何の仕事がしたいかを明確にした上で就活をすることをおすすめします。

就職先の決め方に迷っている方はこちらの記事で方法を紹介していますので参考にしてみてください。

選考を通過できない

何の仕事がしたいのかわからないまま就活を進めてしまうと、選考を通過できない可能性が非常に高いです。

もちろん「どのような企業でも、自動的に落ちる」というわけではありませんが、内定をもらえる可能性が下がることは間違いありません。

就活においては志望動機をはっきりと述べることが大切ですが、何の仕事がしたいかわからないまま就活をしてしまうと志望動機が曖昧なものになってしまいます。

自己PRやガクチカなどにおいても、その曖昧さが反映されてしまい、企業側に魅力的な就活生として評価される可能性は下がってしまうことが多いです。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

何の仕事がしたいのかわからないまま就活を進めると、選考を通過するのが難しくなります。明確な志望動機がないと、面接でのアピールが曖昧になり、企業側に強い印象を与えることができません。

面接の受け答えも自信を持って行うことができず、消極的な印象を与えてしまう可能性が高いです。

「絶対この企業に入ってやる」という気持ちで臨む人と、「なんとなく良さげだし、受かるといいな」という気持ちで臨む人では、雰囲気1つをとっても大きな違いがあります。

「選考に通過できない」=「向いていない」と考えてしまう人も多い

就職活動を行う上では多くの企業にエントリーシートを提出して選考に進んでいくのが一般的です。

過去のデータによると、就活生一人当たり20社以上の企業にエントリーしているそうです。

そうした労力をかけても選考に進めるのはそのうちの一部しかありません。

また、せっかく選考に進んでも面接をなかなか通過できないことが続いてしまってはそのモチベーションが低下することや、そもそも向いてる仕事がないと考えるようになってしまいます。

ESや面接は難しく、ES添削、面接対策をしてもなかなか通過できないものです。

同じ業界や職種を受け続けていた方であれば、選考を通過できないというのはそれだけでその業界やその職種に向いていないのではないかと考えるようになってしまいます。

就職してからも迷い続けることになる

何の仕事がしたいのかわからないまま就活を進めると、就職してからも「結局、自分はこの仕事を選んで良かったのだろうか」と悩み続けることになってしまいます。

想像よりやりがいを持って取り組めていたとしても、「自分にはもっと向いてる業界や仕事があったのではないか?」と心のどこかで思い続ける人も多いです。

このような状態では、仕事に対するモチベーションも低下し、業務に集中できず、成果を残すことは難しいです。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

何の仕事がしたいのかわからないまま就活を進めると、就職してからも「結局、自分はこの仕事を選んで良かったのだろうか」と悩み続けることになります。このような状態では、仕事に対するモチベーションが低下し、業務に集中できず、成果を残すことも難しくなってしまいます。

また、「想像よりもやりがいを感じられない」ということも往々にしてあります。

「何も考えずに就職先を選んでしまったけれども、毎日の仕事が辛い」という状態の方を否定することはできませんが、仕事にやりがいを感じられなければ、辛いと感じる人の方が多いのは事実です。

20代で転職することになる

何の仕事がしたいかわからないまま就職をしてしまうと、20代で転職することになりがちです。

転職することを前提にして新卒での就活を行う方も少なくありません。

しかし、20代での転職はキャリアが積みづらくなったり、稼ぎづらくなってしまったりするため、あまりおすすめしません。

少しでも長く働いて一定のキャリアを積んで、そのキャリアを持って転職活動を行う方が転職先でも困りません。

将来のキャリアプランのためにも、何がしたいかわからないままやみくもに就職活動を続けるのはやめましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

そもそも就職活動を始めてからさまざまな企業の説明会を受けたり、さまざまな業種の説明を受けたとしても、興味を持てるような仕事がない場合にはやはり向いてる仕事がないのではないかと考えるようになってしまいます。

また、最近ではSNSなどによってさまざまな仕事をしている方の声が聞けることもありますが、そういったリアルな部分を聞くことによって自分の理想と違った際にやりたい仕事や向いてる仕事が見つからないと感じてしまうことがあります。

あらかじめ何の仕事がしたいのかある程度把握してから就活を進める必要があるといえます。

業界一覧を紹介

仕事を選ぶうえで何がしたいか分からないときは、まず、業界一覧からチェックしていきましょう。

うまく仕事を選べないのは、そもそも業界に対する理解が追いついていない可能性もあります。

そのため、最初はどのような業界があるのか、何の仕事をするのかを整理しておきましょう。

業界一覧は以下のとおりです。

業界一覧
  • メーカー
  • 商社
  • 小売
  • 金融
  • サービス
  • マスコミ
  • ソフトウェア・通信
  • 官公庁・公社・団体

なお、具体的な業界の特徴については、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

メーカー

メーカーは、原材料を加工したうえで何らかの製品を作る業界です。

顧客は企業と消費者のそれぞれがあり、企業向けのメーカーと消費者向けのメーカー(あるいは両方を兼ねる)が存在します。

しかしメーカーと一口に言っても、その種類や製造するものはさまざま挙げられます。

具体的なメーカーの種類は、以下のとおりです。

メーカーの種類の例
  • 自動車メーカー
  • 食品メーカー
  • 電機・精密機械メーカー
  • 化学メーカー
  • 医薬品メーカー
  • 化粧品メーカー
  • アパレルメーカー

このように種類は豊富にあるため、何を作るメーカーに就職するのかによって、仕事内容は大きく変わってくるでしょう。

メーカーで仕事をしたい人は、何を製造して社会貢献したいのかを考えることがおすすめです。

商社

商社は、国内外の企業と取引し、製品や原材料を売買する業界にあたります。

種類は大きく分けると総合商社と専門商社があり、総合商社が取り扱う商品は非常に多種多様ですが、専門商社は特定の分野の商品のみを取り扱うことが特徴です。

わかりやすくいうと、商社は、ものを売りたい人と買いたい人を結びつける仕事を担当します。

そのため、多くの人と関わる可能性があり、特に総合商社であれば幅広い知識やスキルを身に付けられるのがポイントです。

なお、商社といえば、高い人気を誇る花形の就職先としても知られています。

しかし具体的には何をする仕事なのかわからない…という人も少なくないため、商社に興味がある人は、実際にどのような事業があるのかをよくチェックしておきましょう。

小売

小売業は、消費者に対して直接商品を販売する業界にあたります。

近年はネットショッピングの普及により、業態はリアル店舗とEC(ネット通販)の両方が見られます。

小売業者の例は、主に以下が挙げられます。

小売業者の例
  • 百貨店
  • スーパーマーケット
  • コンビニエンスストア
  • ドラッグストア
  • ECサイト(製造元の直接販売は除く)

小売業は、さまざまな種類の商品をメーカーや卸売業者などから仕入れ、店舗に並べて消費者に購入してもらうことで利益を生み出します。

私たちが一般的によく利用するスーパーやコンビニが含まれるため、なじみのある仕事ともいえます。

なお、小売業は経済・国際情勢や各業界の動向によって影響を受けやすいことも特徴の一つです。

将来性を見極めるためには、国内外の経済の動向に目を向けることが重要といえます。

金融

金融業界は、お金に関するさまざまな商品・サービスを取り扱い、企業や一般消費者をさまざまな面でサポートする業界です。

具体的には、金融業界に関する商品・サービスは以下が挙げられます。

金融業界に関する商品・サービスの例
  • 銀行
  • 証券
  • 保険
  • クレジットカード

お金の流れを管理し、融資や投資、保険など、人々の暮らしに根差したサービスを提供していることが特徴です。

なお、以前は銀行口座やローンは銀行、保険は保険会社…とわかりやすくサービスが分かれていましたが、近年は境目がほとんどあいまいになってきている点が業界全体の特徴といえます。

例えば銀行が保険やクレジットカードなどのサービスを提供するといった動きも活発化しているため、就職を目指す際は、特定の分野に縛られない知識とものの見方が重要といえます。

サービス

サービス業は、形のない価値として、例えば接客やコンサル、教育などを提供する業界になります。

ほかには人材サービスやホテル・観光、電気やガスなどのインフラなども当てはまります。

サービス業も、普段の生活の中で利用するものが多いため、さまざまある業界の中ではなじみ深いことが特徴です。

また、業界全体の大きな特徴として、非常に幅広い領域が関わる可能性があることが挙げられます。

そのため、サービス業界では「~の仕事をする」という定義づけは非常に難しい傾向にあります。

まさに就職先の企業によってまちまちであるため、興味のある分野・企業によって仕事内容が大きく変わることを理解したうえで、業界・企業研究を進めることが重要です。

マスコミ

マスコミは、さまざまなジャンルの情報を発信し、ニュースやエンタメなどを届けることを主な仕事としている業界です。

具体的には、新聞、テレビ、放送、出版、広告などが挙げられます。

マスコミ業界は、就職する企業によって媒体や情報の種類などは変わるものの、とにかく普段から多くの情報を取り扱うことが特徴といえます。

そのため、就職するうえでは、気になる情報に積極的にアプローチできるリサーチスキルや好奇心などが必要不可欠といえます。

近年はネット・SNSの普及により、流行やトレンドが目まぐるしく変化する時代です。

情報社会の中でいかに正しく情報を扱えるかが、活躍するうえでは重要なポイントになるでしょう。

従来と比べてネット環境を重視した情報発信が主流になってきている点も、業界知識を増やすうえで大事なポイントになります。

ソフトウェア・通信

ソフトウェア・通信業界は、IT技術を駆使し、システムやネットワークを提供する業界にあたります。

主にソフトウェア開発、インターネットサービス、通信キャリアなどが挙げられます。

IT技術の活用は、企業・一般家庭ともに著しく進んでおり、効率化や利便性向上のためのシステムやアプリケーションが多く取り扱われています。

そのためソフトウェア・通信業界は、私たちの暮らしを支える重要な役割を果たしており、近年はより多くの人が関わる業界ともいえるでしょう。

なお、ソフトウェア・通信業界と聞くと、就職する人はエンジニアやプログラマーなどの専門職ばかりをイメージしがちです。

しかし、IT企業には事務職や営業職などももちろんあるため、専門スキルがなくても就職は可能です。

官公庁・公社・団体

官公庁・公社・団体は、一般的な民間企業では対応できない公的な事業・サービスを行っています。

国や地方公共団体が運営する機関がこれに該当しており、例えば中央省庁、地方自治体、独立行政法人、国際機関、NPOなどが挙げられます。

公共サービスが提供するものは、私たちの暮らしを支えるものを中心に、多岐にわたります。

なお、これらの業界に共通する点は、公的に運営されている組織だからこそ基本的に営利目的でないことです。

そのため、公的機関が積極的に営業・販売を行うケースはあまりありません。

また、就職の際は公務員試験合格が必須となることも、大きな特徴の一つです。

ほかには、特に官公庁などは、公的な組織だからこそ安定性に優れている点も重要なポイントです。

どうしてもわからない時の仕事の選び方

どうしてもわからない時は以下を参考に仕事を選んでみましょう。

どうしてもわからない時の仕事の選び方

やりたくないことを除外する

働く環境から考える

やりたい仕事が見つからず焦っている就活生は考える順番を変えるのも対処法の1つです。

やりたい仕事があれば最高ですが、場合によっては巡り会えない可能性もあります。

そうした際にネガティブに捉えるのではなく、発想を転換してみましょう。

行き詰まっている就活生は本章を参考にしてください。

やりたくないことを除外する

仕事の選び方にやりたくないことを除外する方法があります。

やりたい仕事を見つけた就活生は仕事にやりがいがあるでしょう。

一方でやりたい仕事が見つからなくても、苦手な仕事を選択しないことで仕事のモチベーションを保つことが可能です。

例えば「営業職には就きたくない」と考えている就活生がいたとします。

そういった考えを持つ就活生は選択肢から営業職を除外しましょう。

その結果、選択肢が絞られるため仕事が選びやすくなります。

自分が苦手だと考える仕事に無理矢理就職する必要はありません。

就活するうえで絶対に避けたい項目がないか思い返してみましょう。

働く環境から考える

働く環境から考えることも方法の1つです。

自分に合う環境で働くことでモチベーションが維持しやすくなります。

やりたい仕事探しは一旦保留にして、どういった職場環境が理想か書き出しましょう。

「残業なし」「有給取得率が80%以上」「資格取得支援が充実している」などさまざまな環境があります。

自分はどの項目を優先して働きたいか比較検討しましょう。

一方で志望動機の作成には注意が必要です。

志望動機に自分本位なことばかりを列挙してしまうと、採用担当者に悪い印象を与えます。

入社意欲や成長意欲が感じられないからです。

やりたい仕事が見つからない就活生は、理想の職場を想像してみましょう。

条件面からやってみたい仕事を選ぶのもアリ

ここまで、やりたいことを叶えるための仕事の探し方について詳しく解説しました。しかし、仕事を見つけることができたとしても、あまり魅力を感じられないという人も少なくありません。

そこで、少しでも「やりたい」に近づくために、企業の条件面に気を配るようにしましょう。

給料や福利厚生、オフィスの立地などから考えてみることがおすすめです。

小玉 彩華

就活アドバイザー: 小玉 彩華

例えば通勤時間1つをとっても、往復30分で通える会社と往復2時間かかる会社ならば週5回の出勤で7.5時間も余分に移動に費やしていることになってしまいます。家に帰ってから趣味を楽しみたい人にとって、いくら定時で帰れる会社であったとしても、結局家に着く時間が遅くなってしまうならばあまり意味がありません。むしろ、往復30分で帰れる企業で1時間残業した方がコスパも良いでしょう。

このように、企業の条件面に気を配ることは今後のワークライフバランスや満足できる社会人としての生活を叶えるために重要なポイントです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

仕事を見つけることができても、あまり魅力を感じられないという人も少なくありません。そこで、企業の条件面に気を配るようにしましょう。給料や福利厚生、オフィスの立地などを考慮することをおすすめします。企業の条件面に気を配ることは、今後のワークライフバランスや満足できる社会人生活を実現するために重要なポイントです。

細かい条件を知りたいなら就活エージェントの利用がオススメ

いくら企業研究をしっかりと行ったとしても、企業の細かい条件までは、ネットで調べるだけでわからないこともあります。

そこでおすすめなのは就活エージェントを利用することです。

就活のプロと二人三脚で就活を進められれば、「やりたいことがわからない」という悩みを解決できるだけでなく、働きやすい条件の企業探しまで、全てサポートしてくれます。

多くの就活エージェントは完全無料で利用できるため、「ただでさえ就活でアルバイトができないのに、お金がかかるサービスなんて使えない」という方にもおすすめできます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

いくら企業研究をしっかりと行ったとしても、企業の細かい条件まではネットで調べるだけでわからないこともあります。就活のプロと二人三脚で就活を進められれば、「やりたいことがわからない」という悩みを解決できるだけでなく、働きやすい条件の企業探しまで、全てサポートしてくれます。就活市場のエージェントは完全無料で利用でき、また企業の内部事情や細かい条件についても詳しく知ることができるためおすすめです。

担当者が合わないと思ったら利用をやめる、もしくは担当者を変えてもらえば良いだけなので、まずは気軽に何社か登録してみましょう。

あくまで条件面だけで絞るのはNG

条件面を重要視して仕事を選ぶのはNGです。

前述のとおり、条件にばかり目を向けていると、仕事内容が自分に合わないことで早期離職につながりやすくなります。

確かに快適に働くうえで各種条件は非常に重要なポイントといえますが、長く続けるうえでは、仕事内容ややりがい、自分の興味関心も決して見逃せないポイントになります。

どれだけ素晴らしい条件が整った仕事でも、一切興味を持てないジャンルの職種では、働くうえで苦痛ばかりが先行してしまうでしょう。

逆に条件をそこそこ妥協した企業・職種でも、興味関心をくすぐられるポイントが多かったりやりがいを感じられたりする業務であれば、自分らしく快適に働けるものです

条件は条件として、希望するもので求人を絞り込み、そこからやりたい仕事を見つけるアプローチを考えてみてください。

条件のみに縛られて、やりたいこと・興味があることを一切考慮しないことはやめましょう。

大学生がやりたい仕事を探すときの注意点

何がしたいか分からない場合、仕事を探す際はさまざまな模索が必要ですが、あわせていくつかの注意点もチェックしておきましょう。

具体的な注意点は、以下の5つが挙げられます。

大学生がやりたい仕事を探すときの注意点
  • できるかどうかを重視しすぎない
  • 口コミ等の情報を鵜呑みにしない
  • 周りの人に流されない
  • 全ての条件がそろった企業はない
  • 同じ職種でも内容が違うことがある

大学生がやりたい仕事を見極める際は、以上のように考えを凝り固めすぎないことが重要です。

自分が本当に興味を示せる仕事を見つけるためにも、やりたい仕事を探す際の注意点の詳細は、以下から確認しておいてください。

できるかどうかを重視しすぎない

大学生がやりたい仕事を探すうえで注意したいポイントは、できるかどうかを重視しすぎないことです。

「自分にできる仕事」という基準に縛られすぎると、可能性を狭めてしまうことになり、社会に出たあとの成長が見込めなくなります。

就職後は、未知の分野に関わったりやったことのない仕事にチャレンジしたりしながら、スキルを高めてキャリアを形成していくことが重要です。

そのため、すべての仕事を現時点の「できるかどうか」という基準で選んでいれば、自分に向いている仕事は見つかりません。

最初は未経験でも、努力や経験を積むことで成長できる仕事も多いため、できるかどうかを重視しすぎずにさまざまな選択肢を模索してみましょう

できるかどうかではなく、「やってみたい」「できるようになりたい」という興味関心や意欲で仕事を見つければ、さまざまな選択肢を模索できます。

口コミ等の情報を鵜呑みにしない

何がしたいか分からない大学生は、自分に合う仕事を見つけるうえで、口コミなどの情報を鵜吞みにしないように注意してください。

ネット上の口コミや評判は参考になりますが、すべて正しいとは限りません。

また、口コミや評判は個人の感想・意見であるため、考え方に偏りが見られる場合も少なくありません

そのため、口コミのみですべてを判断してしまうと、正確な情報をつかめない可能性があります。

企業・業界について正しい情報をつかむのであれば、説明会に参加したりOBOG訪問でさまざまな話を聞いたりすることが重要です。

自分の目で確かめることが大切なので、口コミや評判は、あくまで参考程度としてチェックするようにしましょう。

社員がどう思っているのか知りたい、となったときは、口コミは意見の一つであることをしっかりと認識したうえで確認しましょう。

周りの人に流されない

将来仕事で何がしたいか分からない大学生は、周りの人に流されずに、自分の考えをしっかりと持つことが重要です。

「皆が受けているから」「親に勧められたから」という理由のみで決めるのではなく、自分の価値観や将来のキャリアを基準として考えることが重要です。

就職は自分の将来を大きく左右するものなので、自分以外の人の意思で決めるのは危険です。

結果的にミスマッチが起こり、早期離職につながる可能性があるため、どれだけ迷ったとしても志望業界・企業は自分で決めるべきといえます。

自分で決めたことであれば、自信をもって志望動機や自己PRなどのアピールができるため、選考でも良い結果につながりやすくなります。

周りの人に決められた進路は、自分の意思が乗りにくいため、説得力のあるアピールもできなくなるでしょう。

全ての条件がそろった企業はない

将来仕事で何がしたいか分からない場合は、考えた方として、すべての条件がしっかりとそろった企業はないということを理解しておきましょう。

志望業界・企業の選び方に迷う人の傾向として、条件の妥協点が見つからず、理想をひたすら追い求めてしまうことがあります。

仕事内容ややりがい、収入や福利厚生などの待遇など、仕事の選び方はとことんこだわることもできますが、こだわれば当然求人は見つかりにくくなります

そもそも条件の理想を追い求める人は、条件が合う企業が見つかったとしても、「もっと理想的な企業があるかも」と考えてしまいがちです。

理想の仕事・企業を探そうとすると、どの企業にも欠点があるように見えてしまうため、まずはとにかく優先する条件を定めることが重要です。

譲れないポイントと妥協できるポイントを整理したうえで、納得感のある企業選びにつなげましょう。

同じ職種でも内容が違うことがある

仕事や企業を選ぶ際は、同じ職種でも内容が違うケースにも注意しましょう。

例えば営業職一つとっても、新規開拓営業とルート営業では、求められるスキルや働き方が大きく異なります

また、企業によっても求められるスキルや仕事内容は違ってくる場合があるため、仕事内容はあらかじめ詳しく調べる必要があります。

具体的な業務は何があるのか、どのようなやりがいがあり、どのようなきつさが伴うのか、細かい部分まで徹底的に調べることが自分の適性を見極めることにつながります

仕事内容を調べる際は、説明会への参加やOBOG訪問、インターンなどがあります。

インターンでは業務を体験できることも多いため、仕事をするイメージを固めるうえで良い機会になります。

自分らしく活躍できる場を的確に見極めるためにも、仕事内容は印象だけで決めつけず、しっかりと調べるようにしてください。

何の仕事がしたいかわからない人のよくある質問と回答

弊社は就活エージェントを運営していますが、多くの就活生の方々と関わる中で、「何の仕事がしたいのかわからない」と悩んでいる方は少なくありません。

様々な方々のサポートを行ってきましたが、その中でも「何の仕事がしたいのかわからない」と悩んでいる人が同時に抱いていることが多い疑問は大きく分けて3つあります。

よくある質問と回答
  • 将来したいことがありません。
  • おすすめの仕事はありますか?
  • 大学生に人気の職業はなんですか?

この3つの疑問に対して回答していくため、ぜひ参考にしてみてください。

将来したいことがないという悩みを抱える人は非常に多いため、自分を責める必要はありません。しかし、「やりたいことがない」と思ったまま就活を進めるとうまくいかない可能性が高いため、解決できるように努めましょう。

おすすめは様々なことに興味を持つことです。例えば、日常生活で目にする広告や看板で考えてみましょう。

その広告がどのようなビジネスモデルに基づいているのか、どのように制作されているのか、そしてそれに関わる人々の職種や役割は何なのかについて考えてみてください。これにより、新たな興味や関心が芽生える可能性もあります。

また、友人や知人と話してみることで、自分とは異なる視点や経験について話を聞くこともできます。これにより、自分が気づいていなかった興味のある分野や職業に興味を持てることもあるでしょう。

やりたいことが決まっている友人が居るならば、なぜすぐにその道に進むと決断できたのかについて聞いてみるのもおすすめです。また、余裕があればインターンシップやボランティア活動などに参加してみるのも良いでしょう。実際の職場を体験し、自分に合う仕事に興味を見つけられるかもしれません。

このように、多角的なアプローチを試みることで自分の将来に対する視野が広がり、やりたいことが見つかる可能性が高まるのです。

人それぞれに適正や興味が異なるため、「この仕事がおすすめです」と一概に言うことは不可能です。

おすすめの仕事が何かについて紹介することはできませんが、「大切なことは、自分が何を大切にし、何がやりがいを感じるのかを見極めることである」とはお伝えできます。

例えば、自分のスキルや興味を具体的にリストアップして、それに合った職業を探してみてください。これにより、自分が達成したい目標や、働き方の希望を明確にすることも可能です。

例えば、高収入を目指すのであれば、そのために必要な資格やスキルを身につける必要がありますし、ワークライフバランスを重視するのであれば、残業が少ない企業や業界を選ぶことがポイントになります。

結論として、「自分がやりたいことが叶う仕事が何なのか」について考えてみることが、あなたに合った仕事を見つけるための、最適で最短のルートです。

マイナビが実施した調査によると、大学生が就職先として選ぶことが多い業界は順にソフトウェア・情報処理・ネット関連、食品・農林・水産、銀行・証券でした。これらの業界はいずれも収入が安定しており、将来性も高いため、多くの大学生が働きたいと考えているのです。

特に、ソフトウェアや情報処理、ネット関連の業界はデジタル化が進む現代社会において着々と成長しており、技術職としてのスキルアップも期待できます。

また、食品や農林・水産業界は人々の日常生活に密接に関わっているため、社会的な意義を感じやすい職業です。銀行や証券の業界は、経済や金融に興味がある就活生にとって魅力的な選択肢といえます。

このように、人気の職業は時代や社会の変化に応じて変わることがありますが、それぞれ人気なことには理由があります。

ぜひ人気の理由について分析してみた上で、自分の興味や価値観に合う職業を探してみましょう。

何の仕事がしたいかわからないときは自分が何をすべきなのかを考えよう!

今回は何の仕事がしたいのかわからないと悩む方向けに、どのような対策をすれば良いのか、仕事を見つけるためにはどのようなことに取り組めば良いのかについて詳しく紹介しました。

全ての就活生が就活前からやりたいことが決まっているわけではありませんし、むしろあなたのように「何の仕事がしたいのかわからない」と悩む人も多いです。

大切なのは「正しい方法で、自分がやりたい仕事が何であるのか分析した上で、企業を絞り込むこと」です。これにより、就活がスムーズに進むだけでなく、就職後も自分が選んだ環境に満足した上で業務に取り組めるようになります。

転職が珍しくない時代ではありますが、最初から自分に合った企業に入るに越したことはありません。

ぜひ本記事の内容を参考に、あなたに合った仕事や企業が何か、考えてみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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