はじめに
「就活の話でインターンって聞くけど、インターンとは何なのかよくわからない。」
「インターンシップの必要性って?」
「どのくらいの学生が参加するの?」
このように、これから就職活動を控えている方は、よく聞くインターンシップに対しての疑問がたくさんあるのではないでしょうか。
最近は就職活動において、インターンシップへの参加が重要になってきています。
本記事では、インターンシップについて紹介し、参加する時期や就職活動に与える影響を詳しく解説していきます。
この記事を読むことでインターンシップについて理解し、得た知識をもとに就職活動を有利に進めることができるでしょう。
インターンシップについて、知識を深めたいという方は、ぜひ本記事を読んでみてください。
就活でよく耳にする「インターンシップ」とは?
インターンシップとは、企業などでの就業体験のことをいいます。
学生が気になる業界や企業での就業を実際に体験することで、業務内容や働く環境への理解を深めるために行われます。これは学生・企業双方にメリットがあるため、受け入れる企業や参加する学生は、増加傾向にあります。
学生にとって、インターンシップを体験することは就職活動を有利にするだけでなく、社会人経験ができる貴重な機会にもなるでしょう。
企業がインターンを行う理由
企業は何のためにインターン(インターンシップ)を行うのでしょうか。
企業がインターンを行うのは、企業にとって役に立つ優秀な人材と早めに接点を持ち、採用につなげたいという意図があるからと言われています。
また、採用前の就業体験は、入社後のイメージのずれをなくし、ミスマッチによる早期退職者を防ぐことにもなるでしょう。
さらに日常で馴染みがない企業は、インターンを多くの学生に周知できるPRの場ととらえて行い、長期インターンをしている企業は参加した学生が入社後に即戦力につながると考えています。
このようにそれぞれの企業によって、さまざまなメリットがあるため、インターンが行われていると言われています。
企業のインターン開催傾向
企業がインターンを行う理由を説明しましたが、ここでは、開催傾向を見ていきましょう。
通常、インターンは通年の開催ですが、その中で大規模なイベントは夏から始まります。サマーインターン(6月から9月)やオータム・ウィンターインターン(10月から2月)などと呼ばれます。
特に、サマーインターンは夏季休暇と重なるため学生が参加しやすく、他の時期よりもプログラムの種類、実施期間が豊富で募集人数も多い傾向です。
このように大規模インターンは、開催が集中するサマーインターンを皮切りに2月まで活発に続くとされています。
就活生のインターン参加状況
インターンシップに参加する学生は、年々増えていると言われています。実際にどれぐらいの就活生が、いつからインターンに参加しているのでしょうか。
ここでは就活生の参加率や参加する日数、参加時期を具体的に紹介していきます。
参加率
年によって変動はありますが、8割以上の学生がインターン経験をしていると言われています。
大手就活サイトのデータによると、応募状況は9割にのぼり、ほとんどの学生がインターンへの参加を考えていることがわかります。
参加する期間
インターンシップの期間は企業によって異なりますが、一般的には3日以下のインターンに参加する学生の割合が多いと言われています。
1日のみの開催を1day(ワンデー)仕事体験、2日以上のものをインターンシップと呼ぶこともあり、期間は数日から数週間、1カ月以上とさまざまです。
多くの企業を何社もまわって情報収集をしたい場合は短いもの、じっくりと仕事や職場を経験したい場合は長めのものを選ぶなど、使い分けをしている学生も見られます。
参加する時期
インターンシップへ参加の時期は、1,2年生ではごくわずかで、ほとんどの学生が大学3年生の夏から参加すると言われています。
参加が多い月は、大学3年生の8月が一番多く、次いで2月、9月、12月という傾向がみられます。
インターンに参加するメリット
インターンシップに参加すると、業務の内容や企業の様子がわかることや、人脈が広がることで情報収集に役立つなど、さまざまなメリットがあります。
ここからは、そのメリットについて具体的に紹介していきます。
- 実際に働くイメージがわきやすくなる
- 気になる企業の様子を知ることができる
- 志望動機の具体性を高めることができる
- 業界や職種の研究に一役買う
- 他の就活生から有益な情報が得られることがある
- 就活に有利に働く可能性がある
実際に働くイメージがわきやすくなる
企業によっては、仕事の内容がわかりにくい場合があります。インターン経験時に実際の仕事を見たり、社員の話を聞いたりすることで、その企業の業務の内容を具体的に理解できるようになります。
仕事を理解することで業務のやりがいなど、自分が実際に働くイメージがわきやすくなるでしょう。
そこから、仕事に必要なスキルや専門性などの課題を見出していくこともできます。
気になる企業の様子を知ることができる
インターンシップの後に、良くも悪くも体験した企業への印象が変わったという学生は多いと言われています。気になる企業の業務内容だけでなく、社訓や社風を知ることで、自分とのマッチングがわかるでしょう。
企業の様子を知ることで、入社後のミスマッチによる早期退職を防ぐことができると言えます。
志望動機の具体性を高めることができる
インターンシップの体験で感じたことを選考時の志望動機にすることができます。
グループワークでの企画立案や課題解決など、具体的な体験に基づいた志望動機はわかりやすく説得力が増すため、エントリーシートや面接で役に立つなどのメリットがあります。
業界や職種の研究に一役買う
業界や職種が絞り切れていない場合は、Webサイトや四季報などから情報を得ることが多いでしょう。しかし、文字からの情報だけでは見えない部分もあります。
気になる業界や職種のインターン体験を複数することで、経験による自分の適性を見つけることができるでしょう。
他の就活生から有益な情報が得られることがある
インターンシップに参加した学生同士で情報交換ができるのというのもメリットです。自分が持つ知識だけでなく、他校の学生から有益な情報を得ることがあります。
広く情報収集することで、就活を有利に進められる可能性があるでしょう。
就活に有利に働く可能性がある
インターンシップの募集要項に、本選考に直接関係ないと記載されている場合もあれば、優秀学生に対し考慮すると明言する企業も少なからずあると言われています。
このように、インターン参加者にはエントリーシートが免除になる・内々定がもらえる・特別セミナーや会社訪問などの案内などが送られてくるなど、就活に有利なメリットや、インターンシップ枠が存在するとされているため、参加することは有効と言えるでしょう
ただし、全員が有利になるわけではなく、企業から評価を得られるかは学生次第というのを理解しておきましょう。
インターンで行われる内容とは?
インターンは、「セミナー(講習会)」「業務体験」「課題解決」「業務従事」と4つの内容に分けられます。
セミナーは、企業の社員から、業界や業務内容の説明を受ける短時間のプログラムです。業界や企業についてのアウトラインを短時間で掴むことができるでしょう。
業務体験は、オフィスや工場などを見学したり、軽作業を体験するプログラムです。現場の雰囲気を知ることができます。
課題解決は、業務に即した課題に対し、グループワークやグループディスカッション、プレゼンテーションをすることで解決策を導いていくプログラムです。参加することで、自分の適性を知ることができるでしょう。
業務従事は、実際に職場に通って業務に従事するプログラムです。志望する企業や職種が決まっている場合は、現場を知る貴重な機会になります。
知っておくといいインターンの知識
ここまで、インターンシップについて、ひと通り解説してきました。
ここからはインターンシップへの参加者には特別な選考が実施されるのか、報酬はどうなのかなど、知っておくといい知識について説明します。
インターンで選考が実施されることがある
通常の就活では3月からプレエントリーの受付が始まりますが、インターン参加学生に限定し、早期選考会の案内を出す企業があると言われています。
このようにインターン参加者に対して、インターンシップ枠や特別選考などの優遇措置が実施される可能性が多分にあることを知っておくといいでしょう。
インターンでも報酬を出す企業が増えている
従来のインターンは報酬が出ませんでしたが、最近は報酬を出す企業が増えていると言われています。
特にサマーインターンは学生と最初の接点になるため、報酬を出すことで優秀な学生の参加を促す傾向があります。
報酬が出るのは、2日から1週間以上のインターンが目安とされています。
インターンとは何か理解して就活を有利に進めよう
就活で行うインターンの参加時期やメリットについて、詳しく紹介しました。
近頃はインターンシップが就職活動において有利だと考える学生が多く、ほとんどの学生が参加しています。これは、インターンが単なる就業体験ではないからと言えるでしょう。
インターンは、業界や企業の情報収集や自分の適性の確認の場であり、ひいては内々定につながったり、早期選考会への参加キップが得られたりすることもあるなど、さまざまなメリットがあります。
そのため、インターンへの参加は、就活で欠かせないものになってきています。この記事を参考にインターンについて理解を深め、ぜひ就活を有利に進めてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート