就職活動の中で「長所」は頻繁に問われます。
そして、「忍耐力」は長所の一つとして数えられます。
忍耐力はさまざまなところで力を発揮するため、これを長所として、企業にアピールしようと考えている方も多いでしょう。
そこで、本記事では、長所として忍耐力を挙げる際に押さえておくべきポイントを解説していきます。
具体的には、「企業が長所に求めること」「企業が忍耐力を高く評価する理由」「長所をアピールする際のコツ」「長所を伝える際の構成」「長所をアピールする際の注意点」「例文」の順に解説しますので、一つずつ確認していきましょう。
- 企業が長所から見ようとしているもの
- 長所が忍耐力の人のイメージ
- 忍耐力を活かせる職業
- 忍耐力を企業に効果的にアピールするコツ
- 長所で忍耐力をアピールしたい人
- 長所で高い評価を得られるアピール方法を知りたい人
- 例文を参考に長所を作成したい人
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【長所は忍耐力】企業から忍耐力は高く評価される!
では、忍耐力があることは企業から評価を受けやすいのか、疑問に思うことでしょう。
結論から言って、忍耐力があると、多くの企業から高く評価されます。
つまり、それは多くの企業で求められる力なのです。
どんな仕事であれ、困難にくじけず、粘り強く続けられる人材は重宝されます。
ではそれはなぜでしょうか。
その理由は主に「簡単に仕事を辞めそうにない」「入社後の成長してくれそう」という2点にあります。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
- 簡単に仕事を辞めないイメージ
- 入社後に成長してくれそう
簡単に仕事を辞めないイメージ
1つ目は、簡単に仕事を辞めそうにない、という点です。
どんな仕事であれ、働いていく中で苦しい思いをすることはきっとあります。
そして実際にそうなった時に、仕事を辞めるという選択をする人も多いです。
最近では、入社3年以内に辞めてしまう新卒が多いと、しばしば言われているほどです。
しかし、せっかく採用した人材がすぐに辞めてしまえば、企業としてはもちろん不利益を被ることになります。
そこで、忍耐力のある人材が求められるのです。
粘り強く続ける力があれば、成果が出ない状況や苦しい状況が続いても、簡単には辞めないだろうと予想されるからです。
会社の一員として、長く共に働ける人材が求められる以上、忍耐力のある人材は多くの企業にとって魅力的な存在と言えるでしょう。
入社後に成長してくれそう
2点目は、入社後の成長が期待できる、という点です。
新卒採用はポテンシャル採用だと言われます。
これは、新入社員をすぐに即戦力として扱うのではなく、教育や経験によって成長してもらい、やがて一人前になってくれたら良いという採用の考え方です。
つまり、入社後の成長力、ポテンシャルが重視されているのです。
そのため、会社の期待に応えられるよう、一人前を目指して、日々コツコツと努力を続けていく姿勢が求められます。
そして、忍耐力はここで役立ちます。
忍耐力があれば、努力の結果がなかなか表れなかったとしても、それでも諦めずに続けていくための力になるからです。
何度も試行錯誤を繰り返し、そしてやがて一人前になってくれるだろうと、企業は期待するのです。
【長所は忍耐力】そもそも忍耐力とは
そもそも、自己PRにおいて忍耐力とはどのような意味なのでしょうか。
言葉自体は「耐え忍ぶ力」のことを指しており、つらいことや苦しいことを我慢し、黙ってこらえられるという意味があります。
しかしながらこの表現のとおりでいると、我慢し続けて心身に不調をきたしてしまう、言うべきことを言わずに現在の状況を受け入れてしまうなど、後ろ向きな印象が強まってしまいます。
したがって、我慢強さよりは苦境に打ち勝つ力やポジティブなとらえ方をアピールすると良いでしょう。
- つらいことにも打ち勝てる
- 物事をポジティブにとらえることができる
- 地道な作業にコツコツと取り組める
つらいことにも打ち勝てる
忍耐力を長所としてとらえる場合、つらいことにも粘り強く取り組み、打ち勝てることを印象づけると効果的です。
どんな物事も最初から最後まで順調に進むとは限りません。
うまくいかないことや失敗と向き合いながら、根気強く取り組む必要のある場面も少なからずあります。
そういったつらいことと真剣に向き合い続け、解決方法を粘り強く探ることが「忍耐力」としてとらえられるなら、それは立派な長所といえるでしょう。
誰かに助けられるのを待つのではなく、最後は困難に打ち勝つことのできる力としてアピールできれば「この人は一度取り組んだことをしっかりとやりきる力がある」と印象づけられます。
どのような経験で、自分がきびしい環境でも打ち勝つことができたのか、思い出しておきましょう。
物事をポジティブにとらえることができる
耐え忍ぶという面を強調すると「苦しいことを抱え込んで我慢してしまう」というネガティブな意味合いに聞こえてしまう場合があります。
このように後ろ向きな意味を払拭するためには、物事をポジティブにとらえて粘り強く取り組めることを印象づけると良いでしょう。
たとえば、資格勉強で難しい専門領域の勉強をしているときに「つらいけど合格のために我慢をする」ととらえていると、嫌々ながら勉強しているように感じられます。
一方、「今までなかった新しい知見を得られる」ととらえて取り組んでいる人は、前向きに物事と向き合っている印象を受けます。
このように、きびしい状況でも途中で心が折れず、ポジティブに物事を考えられることがアピールできれば、仕事でも取り組みを継続できる能力があると印象づけられるでしょう。
地道な作業にコツコツと取り組める
忍耐力の中でも大きな要因となるのが、地道にコツコツと作業をする継続力です。
ものごとを最後まで突き詰めることに意欲的で、そのためにも地道にやり抜けるでしょうか。
忍耐力とは、大きな困難や失敗に立ち向かっていく力だけを指すのではありません。
どんなに険しくて辛いこと、あるいは単調で面白みのないことでも、地道な作業をひたすらコツコツと取り組む力のことでもあるのです。
大きな成果を得るのに、ついドラマチックで刺激のあるものを求めがちになります。
しかし本来は、地味な作業の積み重ねで辿り着くものです。
地道にコツコツと積み重ねることができる忍耐力は、必ずどの企業にも重宝されます。
【長所は忍耐力】企業が長所に求めるポイント
まず、企業が長所に求めるポイントについて確認していきましょう。
長所は、就職活動の中で、最も頻繁に問われる項目の一つです。
そして、頻繁に問われるということは、長所を知ることが企業にとって大切だということを示しています。
企業は長所を聞くことで、就活生に関する重要な情報を集めているのです。
では、企業は何を知りたいのでしょうか。
それは主に、「就活生の人柄」「入社後に活かせる長所か」という2点です。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
- あなたの人柄
- 入社後に活かせる長所か
あなたの人柄
1点目は、人柄です。
これは企業からすれば、最も重要な情報の一つと言えます。
人柄が魅力的な人材というのは、企業にとっても非常に魅力的に映るのです。
最近では「人柄重視」を謳い文句に採用活動を行う企業も多くなっていることからもそれがわかるでしょう
では、なぜ人柄が重要なのでしょうか。
それは、一緒に働いていくからこそ、その前に、あなたがどんな人間なのかを知っておきたいからです。
もし企業に入社することになれば、毎日毎日、顔を突き合わせて、同じ目標に向かい仕事をしていくことになります。
そのため、人柄を知っておくことで、一緒に働いて特別な苦労はないか、職場に馴染んでくれるのか、といった点を確認しておきたいのです。
つまり、企業としては「一緒に仕事をしたい」と思えるような人材の獲得を望んでいるのです。
入社後に活かせる長所か
2つ目は、長所を入社後に活かせるのかという点です。
もちろん企業は、仕事で活躍してくれる人材を欲しています。
そして、そうした狙いを実現するためには、企業と学生とのマッチングが重要になります。
企業と学生の相性の良し悪しによって、入社後に活躍できるかどうかが、まったく変わってくるのです。
もし、企業の持つ特徴と、学生の持つ特徴の相性が良ければ、それだけ入社後の活躍が期待できます。
逆に、いくら魅力的な能力を持っていたとしても、それが会社で活かせないものなら、採用したいとは思わないでしょう。
そのため、学生がどんな長所を持っているのかという情報は、企業の採用活動において、非常に重要なものなのです。
ミスマッチを防ぎ、自社に適した人材を獲得することを企業は求めているのです。
【長所は忍耐力】忍耐力を活かせる職業
どのような仕事であっても、多少なりとも忍耐力は求められます。
しかし職業によっては、粘り強く同じことを継続するよりも、効率性を重視して早期に気持ちを切り替えて、次の行動を起こすことを求められる場合もあります。
長所は、その職種に活かせるものをアピールしなくてはなりません。
高い評価を得るには、忍耐力が強く求められる職種でアピールすることが重要です。
そこでここからは、一般的に忍耐力が評価される職業をご紹介します。
以下の職業であれば、忍耐力を高く評価されるでしょう。
- 営業職
- マーケティング職
- エンジニア職
営業職
営業職は、ノルマがつきものの職業であるため、ストレスが大きい職種として代表的な仕事です。
職場によっては断られることが当たり前で、すぐに成果が出せる仕事ではないため、すぐに諦めてしまう人には向きません。
ストレス耐性があり打たれ強く、努力を続けられる人が向いているといえます。
失敗を苦にしすぎず、何度でも挑戦する忍耐力を求められる仕事でしょう。
ただ漠然と同じことを続けても成長は望めないため、失敗をバネに、次に活かせる向上心があることもアピールしましょう。
マーケティング職
マーケティング職は、市場調査から効果検証までを通して、ひたすら数字を追い続ける仕事であり、忍耐力が求められる仕事のひとつです。
マーケティング戦略を策定しても、その戦略の実行から成果が出るまでには時間がかかるので、結果を急ぐ人には務まりません。
そのため、じっくり待てる忍耐力が求められるのです。
また、その成果が出るまで、変化の過程を観察し続ける忍耐力も必要です。
課題に向き合い、地道な作業にコツコツ取り組める人が向いているといえるでしょう。
エンジニア職
エンジニア職も、忍耐力が求められる職種です。
特に現場で作業を行うエンジニアは、コードと向き合い試行錯誤を繰り返さなくてはなりません。
あらゆるパターンの中から、目的を達成するために最適なものを見つけ出すためには、動作を粘り強く検証することが求められます。
また、問題が発生した際には落ち込んだりせずに、問題解決のためにすぐに気持ちを切り替えて、粘り強く前向きに作業を続けなければなりません。
何度もエラーが出てめげそうになる場面に遭遇することがあっても、忍耐力で乗り越えられる人が向いています。
【長所は忍耐力】忍耐力の言い替え表現
忍耐力は、アピールの方法を間違えてしまうと「ただ悪い状況を我慢してしまう人」というイメージで受け取られてしまう可能性があります。
長所としてアピールしたつもりが、かえって評価を落とすことになってしまわないように、伝え方を工夫する必要があるでしょう。
近年は主体性のある人物を求める企業が多く、ただ置かれた状況を甘んじて受け入れるのではなく、主体性を持って良い方向に変えようとする姿勢が高く評価される傾向にあります。
表現を工夫して、自身の人柄が効果的に伝わる方法を考えてみましょう。
- 粘り強い
- 芯がある
- 責任感がある
- 継続力がある
- ポジティブ思考
- 負けず嫌い
粘り強い
忍耐力のある人は、粘り強い人とも言い替えられます。
強い精神力を持ち、ポジティブ思考で仕事に取り組めることをアピールしたい場合には、粘り強いという言葉への言い替えがおすすめです。
粘り強い人は、良くない状況をただ耐え忍ぶというよりは、たとえ高い壁にぶつかったとしても、諦めずに努力できる精神力のある人というイメージを与えます。
ポジティブ思考で、何事もプラスに捉えて頑張り続けられる人は、どの企業でも高く評価されるでしょう。
芯がある
忍耐力のある人は、一度やると決めたことに対しては、何があっても投げ出さずにやり遂げられます。
これは、自分の考えをしっかりと持ち、自分自身の言動に責任を持っているということであり、芯があると言い替えられるでしょう。
自分の考えをしっかりと持ち、ぶれずに努力できることをアピールしたい場合には、この言い替えでイメージが伝わりやすくなります。
しかしこだわりが強く、他の人の意見を聞かない人というイメージを持たれてしまう危険もあるため、企業に伝える際には、柔軟性があることもアピールするようにしましょう。
責任感がある
一度やると決めたことを最後まで諦めずにやり抜けるのは、責任感が強いからこそであると考えられます。
困難があっても投げ出さず、手を抜かずにやり抜く忍耐力を持っている人は、同時に責任感をアピールできるでしょう。
社会人として仕事をしていく上では、責任感はなくてはならない重要な素質です。
しかし、何か問題が生じた際に、責任感から自分を追い込んで我慢しすぎてしまう人だと受け取られる場合もあるので、アピールする場合にはマイナスの印象にならないよう注意しましょう。
継続力がある
忍耐力がある人は、目的の達成のためには、困難があっても粘り強く継続することが得意な傾向にあります。
そのため、粘り強さを重要視する仕事を志望する場合には、忍耐力を継続力と言い替えてアピールすることも有効です。
長期にわたって同じことをやり続けるのは、忍耐力のある人にとっては当たり前にできても、誰にでもできることではありません。
これまでの経験を振り返って、長期にわたって取り組み続けたことがあれば、その経験を具体的なエピソードとしてアピールしてみましょう。
ポジティブ思考
忍耐力を別表記するとしたら、ポジティブ思考があるという言い換え方もできます。
これは、一見すると耐えるような暗い印象を払拭して、晴れやかな人柄を思わせてくれるでしょう。
どうしても何かを継続しながら取り組む姿勢は、いくらそのことに熟知して慣れていても壁にぶつかってしまう場合があります。
そのような局面に対して、起こることすべてをポジティブに捉えられるので、再び頑張って立ち直れるポジティブ思考な人物であると判断されるでしょう。
嫌になったから、失敗して恥ずかしいからと、ものごとを放棄する人間よりも、その失敗や悲劇を次に活かそうとする精神を備えた人物は、企業の採用試験に限らずあらゆる場所で認められます。
負けず嫌い
負けず嫌いという言葉も、忍耐力の代替として機能できます。
先述してある「粘り強い」とも関連性が高い意味を持った言葉です。
他人に負けることを含めて、敗北することが嫌いなタイプと受け取られるでしょう。
そのため、勝つことに執着するので表裏一体な部分も含めてはいます。
しかし、人一倍努力を重ねてつらいことに打ち勝ってしまう場合には、負けず嫌いはプラスな言葉として受け入れられます。
まずは一番になりたいという強い信念があるからこそ、困難や苦難に直面しても粘り強く努力することができる人物だと、採用者側も判断してくれるでしょう。
【長所は忍耐力】アピールする際のコツ
次に、長所として忍耐力をアピールしていく際のコツを紹介していきます。
エントリーシート上であれ、面接でのやりとりの中であれ、説得的な主張をするための、大切なポイントがあります。
それは、「具体的な数字を使う」「当たり前のことをアピールしない」という2点です。
これらをしっかりと押さえておくことで、企業に対するアピールの出来不出来が大きく左右されてきます。
これらの要素によって、伝わり方がずいぶん違ってくるからです。
それでは、2点、確認していきましょう。
- 具体的な数字を使う
- 当たり前なことをアピールしない
- なぜ頑張れたのかを説明する
具体的な数字を使う
1点目は、具体的な数字を使って説明するということです。
これは情報をわかりやすく、そして説得的に伝えるためにとても重要なことです。
大前提として、企業目線で考えれば、学生のことをまったく知らない状況から採用活動を始めることになります。
そのため、学生からアピールを受ける際、漠然とした言葉で説明されてもどういう人間なのかをうまくイメージできません。
したがって、長所をアピールする際は、誰が見てもわかるような客観的な言葉、つまり数字を使って説明することが大切になるのです。
忍耐力のアピールであれば、何かを○○年間続けていたなど、忍耐力があると客観的に納得できるような数字を使うことで、はっきりとしたイメージを持ってもらえるようになるでしょう。
当たり前なことをアピールしない
2点目は、当たり前のことをアピールしないということです。
忍耐力があることを示したい場合、何かに継続的に取り組んでいると伝えるのが基本になります。
ただし、ここで続けるのが当然のことをアピールしてはいけません。
「学校で出された課題を欠かさずやってきた」というようなことは、本来やって当然のことなので、忍耐力を伝えるものにはならないのです。
就活においては、ほかの候補者との差別化を行うことが大切なので、人と同じことをしていてはいけません。
たとえば、「体育会系の厳しい部活で、部員の半数以上が辞めていく中、最後までやり遂げた」という程度の経験が求められます。
人ができないような、普通以上のことをどれだけ頑張れたかが、何より重要なのです。
なぜ頑張れたのかを説明する
採用選考において、企業は自己PRを通じて学生の人柄や考え方を知りたいと考えています。
忍耐力についてのアピールであれば、その持続的な取り組みができる背景を読み解こうとしますし、粘り強く取り組める理由を知ることによって、その人となりを理解しようとします。
したがって「なぜ頑張れたか」を伝えることによって、企業に対して自分の人物像がより具体的に伝わるのです。
頑張れた理由を説明する際は、具体的なエピソードを絡めながらのほうがイメージをつかみやすく、また全体にまとまりをもたせやすいです。
また、取り組みの経緯において何を考え、どのように改善やアイデアの発案を行ったかについて、簡潔に述べたほうが良いでしょう。
企業の求める人物像を理解する
就活での面接やエントリーシートは、あくまでも企業側が自社に相応しい人材かどうかを判断するためにあります。
そこから逆算して、自分の忍耐力の強さが、どのように会社へ影響を与えるのかを考えてみましょう。
自己PRの際には、その企業にとって自分の存在は利益になる価値を持っている点をアピールする必要があります。
そのため、いくら規則正しくて良い文章が完成しても、内容を読んで企業が求めている人物像にマッチしていないと、内定および採用に繋がりにくくなってしまうでしょう。
自己PR文などを作成する前には、必ず企業のホームページなどの情報を確認し、企業の求める人物像を調べて研究しておくことです。
多くの企業が求める人材像には、マネジメントスキル、向上心、柔軟性などたくさんあります。
自己分析と企業分析を併行しながら、忍耐力のある自分の魅力と企業に刺さるほどの重要性を帯びた人材として、アピールポイントを精査しておきましょう。
企業研究の仕方はこちらの記事を参考にしてください
入社後の活かし方を考える
自分の忍耐力の強さが、その企業へ入社後にどのような効果を発揮しそうでしょうか。
企業側が求める人材像にマッチさせるためにも、将来の希望的観測をしておきましょう。
具体的に、忍耐力をどのような方法で入社後活かすのかをわかりやすく説明できていれば問題ありません。
もしわからなければ、事前に業界研究や企業研究を積み重ねておく必要があります。
その企業が属している業界の問題点などもチェックしておくと、さらに考え方が広がっていくのでおすすめです。
もし、OB訪問や会社説明会などの機会があるのなら積極的に参加してみましょう。
業務内容を実感できるので、自分の強みの活かし方が紐解かれるかも知れません。
OB・OG訪問についてはこちらの記事を参考にしてください
【長所は忍耐力】長所を伝える際の最強の構成
では、長所を伝える際の、構成について確認していきましょう。
就活では、エントリーシートの段階から長所を聞かれることが多くなっています。
そのため、わかりやすくまとまりのある文章で、長所について説明する必要があります。
しかし、実際にどのように書けば良いのかわからないという方も多いでしょう。
そこでまず知っておくべきは、どんな構成で文章を書けば良いのかということです。
そして、理想的な構成は、次のようになっています。
それは、「結論」→「根拠」→「入社後どのように活かすのか」→「結論」というものです。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
- 結論
- 根拠
- 入社後どのように活かすのか
- 結論
結論
文章の最初に、結論を持ってきます。
つまり、「長所は何か」という質問に対して、端的にその回答を記述するのです。
なぜなら、そうすることによって文章が一段と読みやすくなるからです。
最初に重要なポイントが示されていることで、何を書こうとしているのかが一目でわかりますし、その後の内容も理解しやすくなってきます。
逆に、結論を言わずに書き出しても、読んでいる人はどこに注目すれば良いのかわからなくなってしまいます。
結局何を言いたいのかが伝わらなくなり、文章が頭に入ってきづらくなるのです。
ここで注意すべきは、あまりダラダラと書きすぎないということです。
限られた文字数で必要なことを伝えなくてはいけないため、あくまで端的にわかりやすく自分の長所を述べるようにしましょう。
根拠
次に、最初に述べた結論に対して、その根拠・説明を与えていきます。
これは「なぜそれが長所だと言えるのか」「本当にその長所を持っているのか」ということを明らかにする作業です。
これをしておくことで、文章に説得力が生まれます。
そして、その方法として最も有効なのが、「エピソードを通して説明する方法」です。
実際に長所が現れたエピソードを提示することで、それがプラスに働くことを示せる上、実際にその長所を持っていることの真実味が増すのです。
ここでは、忍耐力を発揮することによって、困難を克服したエピソードや何かを成し遂げたエピソードを持ってくるようにしましょう。
エピソードのテーマは、学業・部活・バイト・趣味などから選ぶことが多いです。
学生時代におけるさまざまな経験の中から、長所をアピールするのに最も適しているものを選ぶようにしましょう。
今後の展望
次に、その忍耐力を会社でどのように活かすのかを説明していきます。
大前提として、企業に長所をアピールする目的は、企業にとって自分がいかに有用な人材かを示すことにあります。
そのため、単に自分の長所を開示するだけでなく、会社で働いていくうえで、いかに忍耐力が役に立つかを伝えなくてはなりません。
ここで、入社した場合にはどのような業務を行うことになるのか、具体的な未来像を持っておくようにしましょう。
それがわかっていれば、忍耐力をどのように活かすのかを、より明確に伝えられるようになります。
逆に、漠然とした業務イメージのままだと、忍耐力があることの魅力が伝わりづらくなってしまうでしょう。
また、具体的なイメージを持つことによって、企業理解の深さや仕事への熱意があることを、企業側にアピールすることにもつながります。
結論
最後に、全体を締めくくる結論を持ってきます。
ここまでで、忍耐力が長所であることとその根拠、そして忍耐力を会社でどう活かせるのかをすでに述べている状態です。
そこで最後に、ぜひとも入社したいという思いを伝えるようにしましょう。
企業が学生に求めることの一つは、会社に入社したいという熱意です。
いくら優秀な人材であろうとも、その会社に対する気持ちが弱ければ、採用されないこともよくあります。
なぜなら、そうした人材に対しては、入社後に100%の力を出してくれないのではないかという疑念やすぐに辞めるのではないかという懸念がつきまとうからです。
そのため、持ち前の忍耐力を発揮することで、ぜひとも企業活動に貢献したいのだというモチベーションを採用側に伝えられるようにしましょう。
【長所は忍耐力】忍耐力をアピールする際の注意点
次に、長所として忍耐力をアピールする際の注意点を確認しましょう。
忍耐力について企業に伝えていく時、気を付けていないといけない点がいくつかあります。
それは具体的には「過程をアピールできているか」「ただ続けていたのではないか」「一貫性のあるアピールになっているか」の3点です。
これらの要素が疎かになってしまっていると、企業にとって魅力的な人材として映らなくなってしまう可能性があります。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
過程をアピールする
まず、忍耐力をどのように発揮したのか、その過程をアピールすることが大切です。
忍耐力の結果だけではなく、どうして忍耐力を発揮できたのか、忍耐力を発揮した時にはどのような考えで頑張れたのかを伝えなくてはなりません。
なぜかというと、過程を伝えることで、それが「再現性」のあるエピソードかどうかがわかるからです。
簡単に言うと、再現性とは何かを繰り返し行える性質を意味します。
つまり、再現性があるエピソードならば、その忍耐力を発揮して、その他の場面においても良い結果を出せるということです。
これは、会社で働くことにも当てはまります。
忍耐力を発揮することによって、会社でも同じように活躍できるはずだということをアピールしていかなければならないのです。
ただ続けているだけにならないようにする
また、何かをただ続けているというだけでは、忍耐力のアピールとして不十分です。
まず、客観的に見て「続けるのは大変だろう」と思うような状況に直面し、しかしそれでも乗り越えていくという過程が求められます。
そして、その過程において、何か自分なりの工夫がなくてはいけません。
自分なりの課題を持ち、そしてどうすれば課題を克服できるのかと頭を使い、工夫をしながら続けていくことが大切なのです。
逆に、何も考えず、ただ単調に同じことを繰り返しているだけでは、会社へのアピールとして弱くなってしまいます。
そしてこれは、先述の再現性にもつながります。
課題解決に向けた考えを持って、困難を乗り越えた経験があればこそ、入社後の困難も乗り越えていけるだろうと期待できるからです。
一貫性のあるアピールができるようにする
最後に、忍耐力という長所が、ほかのアピール内容と整合していなくてはなりません。
ここで言っている「ほかのアピール内容」とは、志望動機や自己PR、面接でのやりとりなど、就職活動を通して伝えるあらゆる内容を含みます。
たとえば、「うまくいかない場合はスパッと切り替えて、新しい方法に挑戦する」というような内容を、志望動機に取り入れていたとしましょう。
ここで同時に、別の項目の中で、「長所は忍耐力があること」と主張してしまうと、前の主張とうまく噛み合わなくなってしまいます。
2つの異なる主張によって、一貫性がないように見えてしまうのです
そして、この状況を企業目線で考えれば、「どこかで嘘をつきながら、取り繕った内容を伝えている」ということになります。
もちろん、2つの間に一貫性を示せるのなら問題ありませんが、できない場合かなりのマイナス評価となるので、気を付けておきましょう。
【長所は忍耐力】忍耐力を長所として伝える例文
では、長所として忍耐力をアピールする際の、実際の例文を見ていきましょう。
文章の構成や、気を付けておくべきポイントを押さえていても、いざ書き始めてみると、思ったように筆が進まないことはあります。
そこで、例文を見てより具体的なイメージを膨らませてください。
ここでは、エントリーシートでの「あなたの長所を教えてください」という質問に対して、「300字以下」で答える場合を想定しています。
例文は2つで、テーマはそれぞれ「部活」と「受験」です。
では、確認していきましょう。
例文1:部活経験
私の長所は、目標を達成するため、困難な状況でも努力を続けられることです。
私はサッカー部に所属していましたが、結果が出ずに、レギュラーを失うことがありました。
私は、レギュラーに戻りたく、自分なりになぜ結果が出なかったかを分析したのです。
そしてスタミナのなさが原因だと考え、毎日1時間自主的にランニングを続けました。
悔しい時間が続きましたが、めげずに続けた結果、レギュラーに戻れました。
貴社に入社できれば、新規開拓の営業職に就くことになりますが、持ち前の忍耐力を発揮し、多くの契約を獲得できるはずです。
私の長所を活かすには、貴社が最も適しています。
きっと力になりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
例文2:受験経験
私の長所は、難しい目標であっても、そこへ向けて、くじけずに努力できることです。
私は高校3年生の時、学びたいことがあったために、当時の実力よりもはるかに高いレベルの大学を目指すことにしました。
自分と志望校までの差を模試などで確認し、苦手科目や伸ばせそうな科目を発見してそれに絞って勉強したのです。
結果が出ず、苦しい時期もあったが、自分が目標達成できた時を想像して頑張り続け、結果的に合格しました。
貴社に入社すれば、新しいWebサービスの開発に関わることになります。
新しいものを作るのは簡単ではありませんが、この能力によって、忍耐強く結果を求めていけるはずです。
必ず貢献しますので、ぜひとも貴社で働かせてください。
例文3:サークル
私の長所は、忍耐力を発揮して物事にしぶとく取り組めることです。
私はダンスサークルに所属しており、サークルの執行代理を引き受けています。
しかし、ダンスサークルが一昨年からオンライン開催になったことで、サークル員のモチベーションが低下し、辞めていく人が増えてしまったのです。
そこで私は、サークルのモチベーションを上げるため、対面で活動できるよう試行錯誤に取り組みました。
たとえば、少人数レッスンや、無観客やオンラインでイベントを開催することで、成果が発表できる機会を設けました。
また、感染対策のルール作りや学校への働きかけを行い、コロナ禍でも活動を実現できるよう試み続けたのです。
その結果、昨年度は辞める人の人数が減り、サークル活動も前年より活発に行う方向で進められました。
このように、大変な状況にもめげることなく、精力的に取り組めるしぶとさが私の長所です。
例文4:アルバイト
私の長所は、どんなことにも取り組み続ける忍耐力があることです。
私はアルバイトで塾の講師をしていました。
その塾では、第一志望の合格率6割から9割に引き上げるという目標を設定しており、私も講師として目標達成に取り組む必要がありました。
そこで私は、長期的に問題を解くための力を鍛え、第一志望の合格に向かって計画的に取り組む仕掛けを用意し、辛抱強く生徒を指導することにしたのです。
具体的には、自分で学習目標やスケジュールを管理するためのアプリを塾の生徒に導入してもらいました。
そのうえで、勉強プランが構築できる仕組みを作り、アプリと対面指導の組み合わせで生徒のサポートを長期にわたって行いました。
結果、目標を達成し多くの生徒を第一志望の学校に合格させることができたのです。
このように、便利なツールや仕組みを使いこなしながら、継続して物事の達成に取り組む忍耐強さのあることが、私の長所です。
例文5:長期インターン
私の長所は、忍耐力の強さで、粘り強く成果を求めて行動できます。
1年間、あるベンチャー企業にて長期インターンシップを経験しました。
業務はテレアポ営業での契約獲得です。
当初の契約数が0件で一度は落ち込みました。
断られ続けましたが、結果には必ず原因があると教えられ、原因を分析することにしました。
PDCAという方法があることも知り、実際に試してみました。
しばらくすると、1日で5件の契約を獲得しました。
半年後には、インターン生20名の中でトップの成績で終了しました。
この経験から、積極的に学ぶ姿勢を崩さず、工夫次第で成果を挙げられるのだと理解しています。
入社後も、成果を上げるよう貢献したいです。
【長所は忍耐力】忍耐力を長所として伝える際のNG例文
続いて、忍耐力を長所として伝える際のNG例文も紹介します。
悪い例文を確認しておくことで反面教師にでき、企業の採用担当者にマイナスイメージを与えてしまうような文章の提出を避けられます。
作成する際はもちろん、完成した後もぜひ自分の回答と見比べて共通してしまっている点がないか確認してみてください。
例文1:誰にでもできることをアピールしている
私の長所は忍耐力です。
特に学業に力を入れており、一度も単位を落とさずに卒業することを目指していたため、テスト前日は常に徹夜で臨むようにしていました。
私はサークルやアルバイト、家業の手伝いがあったため、常に全ての授業に出席できるわけではありませんでしたが、友人から借りたプリントや教授に直接伺ったテストに出題されやすいポイントを踏まえた上で、しっかりと勉強することで単位を落とさずに卒業できました。
この経験を通じて忍耐力を身につけることができ、入社してからも粘り強く業務に取り組みたいと考えています。
入社してすぐは皆様と同様のパフォーマンスを発揮できず、もどかしい時期もあるかもしれませんが、それでも忍耐力を持って取り組み続け、1日も早く貢献できる人物を目指します。
確かに、大学において単位を1つも落とさずに卒業することは難しいことではあります。
しかし、就活においてアピールするには少し弱いエピソードですし、もちろんマイナスな印象を与えてしまいます。
文章の途中に「授業には全て出席できなかった」「友達にプリントをもらった」などという紹介もありますが、いくら理由を提示しているとはいえ、不真面目なイメージを与えてしまうため、やめましょう。
「入社後の貢献」の部分については悪い文章ではありません。
例文2:みんなが経験することアピールしている
私の強みは忍耐力です。
大学3年時に両親が交通事故で亡くなり、1人っ子の私は1人で生活を続けてきました。
両親を交通事故で同時に亡くしたため、当初は大学にもなかなか行けず、留年寸前まで欠席してしまいました。
しかし、友人や教授の計らいによりレポートを追加で提出し、出席に変えていただくことで、一番辛い時期を乗り越えることができ、春休みを過ぎて心も立ち直り、無事に卒業することができました。
この経験を通じて、どれほど辛いことでも乗り越えられる自信を身につけることができました。
貴社に入社した際には、時には辛いこともあるかもしれませんが、常に全力で業務に取り組み、1日でも早く貢献できるよう全力を尽くす所存です。
確かに両親を亡くしたことは辛いことですし、誰もがいつかは経験することです。
自分で「努力」と「工夫」をして何かを乗り越えたか?と聞かれると、あまりできていないのがこの文章です。
友人がサポートしてくれたことや、教授が取り計らってくれたことは「感動的なエピソード」と言えなくもありません。
しかし、本来ならば単位を取得できないほど欠席していたこと、恐らく教務課にバレてしまったら教授もあなた本人も何かしらペナルティがあるような「裏ルート」で単位を取得したような話はしてはいけません。
この記事を読んでくれている方の中にも同じような人はいるかもしれませんが、それをわざわざアピールしてしまうとマイナスな印象につながってしまいます。
もう少し「自分で工夫して、努力をして」乗り越えた話をしましょう。
例文3:ただ続けていることをアピールしている
私は忍耐力に自信があります。
なぜならば、小中高とずっと水泳を続けているからです。
水泳は非常に体力を消耗するスポーツですし、特に大学が終わった後に水泳部に参加し、その後アルバイトや課題をこなすのは体力的に非常に困難です。
睡魔に襲われそうになりながら努力を続けました。
そして、このように努力を続けた結果、昨年は全国大会に出場することもできました。
このように、辛いことでも長く続けることができる忍耐力は仕事において大いに活用できるものであると考えています。
貴社の業務は時に納期が厳しいプロジェクトもあると伺っていますが、忍耐力を持って取り組み、必ず納期に間に合わせられるよう努める所存です。
ただ続けていることを話しているだけにしか見えないため、忍耐力と表現するのは少し間違いかもしれません。
継続力をアピールするならば悪くない文章でしょうが「忍耐力」という言葉とは少し意味がずれてしまっています。
もし忍耐力をアピールしたいならば、もう少し「困難に直面して乗り越えた話」に焦点を当てましょう。
例えば「タイムがなかなか伸びず、くじけそうになったが、それでも毎日同じ練習を続け、1年後にタイムを更新できた」などと話すと良いです。
この話だと「ただ続けているだけ」という印象を与えてしまいます。
例文4:一貫性がないことをアピールしている
私の強みは忍耐力です。
個別指導塾のアルバイトをしていた時期は、なかなか生徒の学力が伸びないだけでなく欠席も多く、時には私が担当する全員が欠席してしまい、手持ち無沙汰な時間も続きました。
しかし、それでも忍耐力を持って次の週には生徒に笑顔で接し、集中して話を聞いてくれない際は授業内容を工夫することも心がけました。
また、時には「いつか芽が出るかもしれない」と考え、その指導方法を曲げずに何度も続けたこともありました。
常にうまくいったわけではありませんが、工夫する能力や継続する能力には自信があります。
貴社に入社した際にも、この工夫できる能力と忍耐力を活かしてプロジェクトの成功に貢献する所存です。
忍耐力は「一貫性」とも言い換えられる単語であるにもかかわらず、授業内容を工夫したり、あえて続けてみたりと、どちら側に属している人なのかがよくわからない点がマイナスです。
一貫性があるのかないのか、面接官はあなたの人柄や能力を把握しにくいでしょう。
「授業を工夫した」と話すならば柔軟性をアピールし「同じ授業を続けて、最終的に結果が出た」と言いたいならば忍耐力をアピールすると良いでしょう。
柔軟性と「忍耐力・一貫性」という、意味が異なる能力を同時にアピールしようとしているため、このような意味のわからない文章になってしまっているのです。
例文5:「我慢」と混同してアピールしている
私の強みは忍耐力です。
大学3年の秋、サッカー部で全国大会の決勝に挑んだ際は、足の骨が折れながらもメンバーに隠し、延長戦まで120分戦い続けました。
延長前半の段階で相手に踏まれ足の甲が折れており、明らかに怪我をしたことは分かっていましたが、交代枠もすでに使い切っていたため、最後までプレーしました。
PK戦でも最初のキッカーを務め、折れている右足でシュートを決め、その後全員が成功して優勝することができました。
この経験を通じて身につけた忍耐力は、入社してからも大いに活用できるものであると感じています。
時には辛いことや厳しく叱責されることもあるでしょうが、忍耐力を活かして常に成長を続け、貢献する所存です。
忍耐力と我慢は少し異なります。
忍耐力は「失敗した時やうまくいかない時にも、諦めずに努力を続ける能力」であり、この例文の場合「ただ痛みを我慢しただけ」です。
確かに状況的に我慢して最後までプレーしたくなるのが多くの人でしょうが、このようなアピールをしてしまうと、面接官は「この人は体調が悪い時にも無理して出勤するような人ではないか?」と思ってしまいます。
特に「ただ疲れているだけ」「ただどこかが痛いだけ」ならば問題ありませんが、インフルエンザやコロナウイルスに感染しているのに、隠して出勤されてはたまったものではありません。
サッカー経験を使って忍耐力をアピールするならば「なかなか勝てなくても努力をしたこと」や「走り込みが嫌いだったけれども、頑張ったこと」などを話すと良いでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
長所を伝える際に知っておくべき、多くのポイントについて解説してきました。
まず、企業が長所を聞くのは「人柄」「長所を会社で活かせるか」を知るためでした。
そして、忍耐力のある人材は「会社をすぐに辞めない」「入社後の成長が期待できる」という点で重宝されます。
アピールする際のコツは「数値を使う」「当たり前のことをアピールしない」という2点でした。
そして、長所をアピールする時には「結論→理由→入社後の活かし方→結論」という流れで進めるのが理想的です。
また、「過程をアピールする」「ただ続けているだけにならない」「一貫性のあるアピールをする」というのが、注意点です。
最後に、例文も紹介しました。
ぜひ、これらのポイントを参考にしたうえで、自分なりの言葉を使いながら、適切に長所をアピールできるようにしていってください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート