「ガクチカって、どういった内容を書いたらいいんだろう」
「ガクチカに各エピソードが思い浮かばないときは?」
就職活動の際に、企業に提出する書類である「エントリーシート」には、学生のときに力を入れたことを書く、いわゆる「ガクチカ」の記入が定番です。
本記事では、ガクチカの基本的な記入のポイントや、文字数が指定されているときの、具体的なまとめ方、さらにクオリティを高める方法や文字数が多いときの対処方法など、詳しく紹介しています。
- ガクチカの適切な文字数
- ガクチカで何を伝えるべきか
- ガクチカの基本構成
- はじめてエントリーシートを書く人
- 企業の印象に残るガクチカを作成したい人
- ガクチカの書き方がわからない人
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカの文字数】ガクチカの文字数はどのくらいなの?
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、就職活動において自身の経験や成果をアピールする重要な要素です。
ガクチカを書く際に、文字数は大きなポイントとなります。
ここでは、ガクチカの文字数に関するポイントを「400字の目安」「200字・300字の場合」「指定文字数以上の場合」の3つに分けて解説します。
200字・300字の場合
ガクチカを200字や300字で書かなければならない場合でも、基本的には9割以上の文字数を埋めることが重要です。
指定された文字数が少ないため、要点をしっかりと絞り、効果的にアピールすることが求められます。
文字数が不足していると、企業側に「やる気がない」と思われたり、自己表現が不十分だと感じられてしまう恐れがあります。
したがって、伝えたい内容を明確にし、結論を先に述べ、その後に簡潔なエピソードを加える構成にすると良いでしょう。
限られた文字数の中で、いかに自分をアピールするかが大切なポイントです。
○○字以上の場合
ガクチカに指定文字数以上の条件がある場合は、その指示に必ず従いましょう。
例えば、400字以上の指定があるにもかかわらず、390字しか書かないのは絶対に避けるべきです。
文字数が指定されている場合、それは企業が求める基準であり、その基準を満たしていないと内容が不十分だと見なされる可能性があります。
また、指定文字数以上であっても、内容が散漫にならないように、結論を明確にし、ストーリーに一貫性を持たせることが大切です。
指定された文字数を上手に使って、自分の強みをしっかりと伝えることが求められます。
ビジネスの場でも、ルールに従って仕事をすることは重要なので、その姿勢が伝わるように意識しましょう。
【ガクチカは何文字?】企業が文字数を指定する理由
ガクチカの文字数は、企業によって異なります。
多くの企業は200字〜400字となっていますが、文字数指定なしの場合や100字と短い場合もあります。
ガクチカの書き方は決められた文字数によって左右されるため、エントリーシートに書くガクチカの文字数をあらかじめチェックしておくことが重要です。
それではなぜ企業が文字数を指定するのか理由を見ていきましょう。
応募者の志望度や意欲を判断するため
ガクチカは、学生時代に力を入れたことをアピールする自己PR文です。
企業は、ガクチカの内容から、応募者がその企業や仕事にどれだけ興味や関心を持っているのかを判断します。
そのため、文字数を指定することで、応募者がその企業や仕事にどれだけ真剣に取り組んでいるのかを測ることができます。
また文字数が多いほど、応募者が企業や仕事について深く考えた上でボリュームのあるアピールができるため、企業や仕事に対する理解度や志望度を示せます。
例えば、企業の事業内容や業界動向、仕事の具体的な内容などを詳しく説明することで、企業や仕事に対する理解度をアピールできます。
採用担当者の負担を軽減するため
企業は、多くの応募者からエントリーシートや履歴書を受け取ります。
そのため、採用担当者は、限られた時間の中で、一人ひとりの応募者を評価しなければなりません。
主に
・学生時代に何に取り組んだのか
・そこから何を学んだのか
・企業でどのように活かせるのか
これらの点を評価するためには、採用担当者は、応募者のガクチカを丁寧に読み解く必要があります。
しかし、多くの応募者がいる場合、一人ひとりに十分な時間をかけて評価することは難しいのです。
そこで、企業はガクチカの文字数を指定することで、採用担当者の負担を軽減し、効率的に応募者を評価できるようにしています。
したがって、企業は、採用担当者が効率的に応募者を評価でき、適切な文字数を指定していると考えられます。
論理的思考力があるか判断するため
論理的思考力があるか判断するため、
論理的思考力があるかを判断するというのも、企業が文字数を指定する理由の一つに挙げられることでしょう。
限られた文字数の中で自分を表現するのは非常に難しいことです。
200文字などの文字数制限が設けられている場合では、伝えたいことをわかりやすく、そして簡潔に伝える力、つまり論理的思考力や努力のことなども求められてきます。
プレゼンテーションや情報共有など、仕事をしていく上では、伝えたいことを予約して説明する能力が求められています。
よって、文字数制限を設けて学生の論理的思考力を見極めようとしていると言えるでしょう。
【ガクチカの文字数】文字数に困ったら400字で書いてみよう
ガクチカを書く際、最初にどのくらいの文字数で書くべきか迷うことがあるかもしれません。そんな時は、まず400字を目安にして書くことをおすすめします。
ここでは、400字で書くことのメリットを3つのポイントに分けて説明します。
後から調整しやすい
400字で書いておくと、後から指定字数に合わせて調整しやすいという大きなメリットがあります。
例えば、指定された文字数が200字や300字に変更された場合、冗長な部分を削り、核心部分だけを残すことで簡潔に表現することができます。
また、逆に500字や600字と指定された場合には、背景や詳細なエピソードを追加して内容を充実させることが可能です。
最初に400字でしっかりと骨組みを作っておけば、その後の調整作業はスムーズに進みます。特に、企業ごとに異なる文字数の指定がある場合にも、柔軟に対応できるため、最初に400字を目標に書くことが非常に有効です。
読みやすくなりアピールしやすい
採用担当者は多くの応募書類を短時間で確認しなければならないため、短く要点がまとまった文章は非常に重要です。
400字程度の長さであれば、採用担当者が短時間で内容を把握できるため、印象に残りやすくなります。
また、内容を無駄なく整理することで、あなたのアピールポイントもより明確になります。
ガクチカは自分の経験や成果をアピールする場ですが、長すぎると要点がぼやけてしまう恐れがあります。
400字という文字数は、適度なボリュームで自分の強みをアピールしやすく、読みやすさを保つのに最適です。
ストーリー性を持たせやすい
400字という文字数は、ガクチカにストーリー性を持たせるのにも非常に適しています。
背景、課題、行動、結果、そして学びという5つの要素を盛り込むには、400字がちょうどよい長さです。
ストーリーの流れがスムーズであれば、読み手があなたの経験に感情移入しやすく、より強い印象を与えることができます。
ストーリー性のあるガクチカは、単なる事実の羅列ではなく、あなたがどのように問題に取り組み、どのような成長を遂げたのかを効果的に伝える手段となります。
結果として、企業の採用担当者に強くアピールできる内容に仕上がります。
【ガクチカは何文字?】文字数が指定されている際のガクチカの書き方
文字数が決められているガクチカでは、決められた文字数を超えないように書いていきますが、どの程度まで書けばいいのか不安になるでしょう。
ここでは、具体的に記載する文字数や、文字数を超えた場合の方法、文字数に合わせた書き方など、4つのポイントをご紹介します。
- 8~9割以上埋める
- 指定文字数を超えないようにする
- 100~200字の場合は端的にまとめる
- 300~400字の場合は具体性を意識して書く
1:8~9割以上埋める
ガクチカに文字数の指定がある場合、8割~9割以上埋めるように書くようにしましょう。指定文字数に足りず、400字の指定に対して、200字や300字だと、半分から3/4というボリュームとなり、余白が目立ちます。
その結果、採用担当者にとっては、やる気がないように見えてしまいます。記入欄の8割を超えて内容を充実させることで、余白が目立つことがなく、やる気を見せることにつながるでしょう。
2:指定文字数を超えないようにする
ガクチカの指定文字数は、決められた文字数の中で、自分の伝えたいことを読みやすくまとめる能力があるかをチェックする、といった意味があります。
指定の文字数をオーバーすると、決められたルールを守ることができず、自分の伝えたいことがまとまらない人物と思われる可能性があります。
指定された文字数を超えないように、内容をよく確認し、繰り返し同じことを書いていないか、余分なことを書いていないかをチェックするようにしましょう。
3:100~200字の場合は端的にまとめる
100~200字の文字数制限でガクチカを記載する場合、書く必要のない要素を省いて、端的にまとめるようにします。
誰が何をどうした、といった主語と述語を明確にし、修飾語をなるべく減らして書くことを意識するといいでしょう。
4:300~400字の場合は具体性を意識して書く
300~400字という文字数は決して多くない文字数ですが、ポイントをしっかり意識すれば、伝えたいことを十分に伝えられます。
採用担当者はガクチカで、今までに取り組んだことや経験したことを具体的に知るのも目的の1つです。そのため、具体性を意識した内容とすることが必要でしょう。
【ガクチカは何文字?】ガクチカのクオリティを高める7つのポイント
ガクチカは多くの就職活動を行う学生が書くもので、基本構成は大きく変わらないものです。そのため、より採用担当者に伝わるようにするにはさらなる工夫が必要です。
ここでは、結論ファーストを意識する、気づいたことやそれに対する仮説・実行したことを考えてみる、PREP法を活用してみるなど、ポイント6選について紹介していきます。
- 結論ファースト」を意識する
- 気づいたことやそれに対する仮説・実行したことを考えてみる
- PREP法を活用してみる
- 先人のエントリーシートを参考にしてみる
- 他の人に添削してもらう
- 自己分析をして強みを理解してから書く
1:「結論ファースト」を意識する
文章で物事を伝えるときに意識したいのが「結論ファースト」、つまり結論を先に伝えることです。結論が先に伝わらないまま具体的な内容に入ってしまうと、何についての文章かがわからなくなってしまいます。
ガクチカの場合は、「私が学生時代に居酒屋のアルバイトで顧客満足度の向上に貢献しました」というように、結論を先に挙げるようにするといいでしょう。
2:気づいたことやそれに対する仮説・実行したことを考えてみる
ガクチカに取り上げたいエピソードを考える際、気づいたことや、それに対しての改善すべき仮説、そして実行したことを考えてみるのもおすすめです。
この気づいたことと仮説・実行という流れでガクチカを書くことで、読みやすく、さらに採用担当者の心に伝わりやすい文章になるでしょう。
3:質問の意図を理解する
まずは質問の意図を理解しましょう。
企業はなぜ学生にガクチカをうかがうのでしょうか。
質問の目的を理解することで、企業のニーズに沿って好印象な回答をすることができます。
あなたの人柄を見るため
企業は学生の人柄を見るためにガクチカを質問しています。
そのため、ガクチカに用いるエピソードはあなたの人柄が一番伝わりやすいものを選びましょう。
企業は多くの学生のエントリーシート・履歴書に目を通しています。
そのため、印象に残りやすいかどうかも大きなポイントになります。
自分らしさを上手に伝えて好印象を獲得しましょう。
論理的に話せるかを見るため
企業は回答から、論理性も重視しています。
そのため、回答の構成にも注意を払う必要があります。
論理的に話すためには結論の伝え方、読み手にわかりやすい順番などに気を付けましょう。
論理性は入社後にも重要な能力となります。
4:先人のエントリーシートを参考にしてみる
実際に就活を終えた先人のエントリーシートを見せてもらえる機会があれば、積極的に見せてもらいましょう。選考を通過しているガクチカは参考になりますし、具体的な書き方を学ぶことができます。
ただ、ガクチカの内容をそのまま写さないように、構成や内容の参考にとどめるように注意しましょう。
5:他の人に添削してもらう
ガクチカは他の人に添削してもらうといいでしょう。自分の主観が入りすぎたガクチカは、他の人が読むとよくわからない可能性があるからです。
他の人がガクチカを添削することで、主観が取り除かれて読みやすいガクチカに改良できるでしょう。
6:自己分析をして強みを理解してから書く
自分自身の強みを理解する基本的な方法として、自己分析があります。今までピンチになったときにどのようにして解決をしてきたか、今までどのようなことに興味を持って過ごしてきたか、といった分析をするといいでしょう。
そのような自己分析から強みを理解することで、その強みを証明できるようなエピソードを探して、ガクチカを書くことができます。
7:数字を使って具体的に書く
エントリーシートに書くガクチカの質問に、数字を使って記載することで、より印象を強くアピールできます。例えば、スポーツの練習に触れるとして「毎日一生懸命練習しました」と書くだけよりも、「毎日2時間練習しました」と書いた方がより具体的です。
同様に、「優秀な成績」と書くところを「2位で」、「大規模な大会で」と書くところを「1万人が参加する大会で」など、数字を使うことで具体性を持たせて伝えることができるでしょう。
【ガクチカは何文字?】文字数を調整するポイント
ガクチカで規定の文字数を超えてしまった場合、調整するのはなかなか難しいです。
そのため、文字数を調整するポイントについてお話します。
文字数を調整するには、前後関係や情報の過不足など、気を付けることがたくさんあります。
以下のポイントを意識しましょう。
文字数を削るポイント
ガクチカを書いていくうちに、思った以上に文字数が多くなることがあります。指定した文字数を守れないことは、自分の考えを簡潔に伝えられない人物としてマイナスの評価につながってしまいます。
そこで、ガクチカの文字数が多くなったときの対処法として、必要ない部分を削る、単語を言い換える、接続詞を変える、文の終わりを短く言い換えるといった手法があります。これら4つについて具体的に解説します。
- 必要ない部分を削る
- 単語を言い換える
- 接続詞を変える
- 文の終わりを短く言い換える
1:必要ない部分を削る
必要ない部分を削ることは、ガクチカの文字数を調整する方法の1つです。文章をよく確認して、その文章を除いても意味が通じるところを削っていきます。
前後の文の補足となっているところや、誰にでも当てはまるような一般的な内容は削ってもいいでしょう。
2:単語を言い換える
文字数がオーバーする場合に、文字数を減らす工夫としてできることの1つが、単語を言い換えることです。例えば、「コミュニケーション能力」といった単語も「伝える力」といった言い換えで文字数を削減できます。
文字数が多くなってしまう場合は、言い換えできる類義語を調べながら書くといいでしょう。
3:接続詞を変える
前の文と後の文を接続する役割を持つのが接続詞です。接続詞を使うことで、前後のつながりをよくできますし、前の文と後の文の関係性を明らかにできます。
前の文と逆のことを書くときに使う接続詞として「逆接」を使いますが、「しかし」「にもかかわらず」「それなのに」等の種類があります。これらの接続詞を変えてみることで、文字数の削減につながるでしょう。
4:文の終わりを短く言い換える
文字数の制限がある中では、丁寧な書き方である「ですます調」ではなく、「である調」にして、文の終わりを短く言い換えるのも有効です。
ガクチカを読む相手が会社の採用担当者だから、尊大な印象を与えないようにする「ですます調」を選ぶという考えもありますが、規定の文字数で伝えたい内容を盛り込むには「である調」にすることが有効なテクニックと言えるでしょう。
文字数を追加するポイント
ガクチカを書いていくうちに、どうしても既定の文字数の8割にも届かないといった問題が発生する場合があります。
このようなときに文字数を増やす方法としては、「そのとき感じた気持ちを入れ込む」「具体的な経験を掘り下げる」「ガクチカで得た学びを仕事に活かす決意をアピールする」といったものがあります。これらについて具体的に解説していきます。
- そのとき感じた気持ちを入れ込む
- 具体的な経験を掘り下げる
- ガクチカで得た学びを仕事に活かす決意をアピールする
1:そのとき感じた気持ちを入れ込む
ガクチカでの経験談を書くときに、そのとき感じた気持ちを入れ込むことで文字数が増えるとともに、より具体的な内容にできます。
例えば、「部活のバスケットボールチームが強いチームでなく、いつも負けてしまうのです。そこで、この状況を打開したいと考えて」といったように、その状況に対して感じた気持ちを書くことで、力を入れたポイントを表すことができるでしょう。
2:具体的な経験を掘り下げる
ガクチカを書くときに、自分の得意なことや好きなことを考えて、そこから具体的な経験を掘り下げる方法があります。
自分の得意なことだからこそ、様々な工夫をしたり、主体的に考えたりすることも多いため、より充実した内容とできるでしょう。
3:ガクチカで得た学びを仕事に活かす決意をアピールする
ガクチカのまとめの部分で、得た学びを仕事に活かすという決意をアピールすることで、文字数を増すことができるでしょう。
さらにその企業の中で、提案力やチームワークなど、自分の力をどのように活用できるかを知らせることができます。
【ガクチカは何文字?】おすすめのガクチカの構成
続いて、おすすめのガクチカの構成についても詳しく紹介していきます。
この構成は、どのような能力をアピールする際も、どのような経験をアピールする際にも活用できるものなので、複数の企業を受ける場合にも汎用的に活用できるものです。
ぜひ、あなたの中でのテンプレートとして、この記事でマスターしてしまいましょう。
- 結論
- 目標や課題
- 行動
- 結果
- 学び
まず初めに、あなたが学生時代にどのようなことに取り組んだのかについて、一言で簡潔に説明していく必要があります。
結論から話すことで、企業の採用担当者も話の概要が分かり、概要が頭に入ってきやすくなります。
企業によっては、話に論理性がないというだけで不合格にしてしまうところもあるので、必ず結論から書くことが重要です。
これにより、企業の対応担当者もあなたの話を興味を持って聞いてくれることでしょう。
目標や課題
結論について述べることができたら、続いて目標や課題についても詳しく説明していく必要があります。
あなたがガクチカに取り組むにあたってのモチベーションの源泉などについて説明していく必要があります。
ガクチカに取り組むにあたって建てた目標や直面した課題などについて伝えることは当然のことながら、その理由を伝えることが非常に重要であると言えるでしょう。
話に具体性を持たせることができます。
指定の文字数よりも字数が少ない場合は、この理由について詳しく触れてみるのも選択肢の一つです。
ただし、反対に文字数が足りない場合は、ここは本当に簡潔に述べるだけで良いでしょう。
行動
続いて、ガクチカにおける行動について詳しく説明していきましょう。
自分が建てた目標やぶつかった課題に対してどのような行動をとったのかについて詳しく説明していく必要があるのです。
何が問題の本質だったのかはもちろんのこと、その問題に対してなぜそのアプローチをしたのかについて詳しく説明することができれば、企業の担当者に対して非常に良い印象を与えられる可能性が高まるかもしれません。
ガクチカにおいては、特にこの部分が重要視されており、問題に対するあなたの姿勢や対処の仕方が重要視されています。
よって、自分の問題解決能力や工夫をすることができる力について伝わるような文章の書き方を心がけるようにしましょう。
結果
上記の取り組みによってどのような成果を得られたのかについても説明していく必要があります。
ガクチカにおいては、成果の大きさよりも一つ前の行動の部分が重視されているため、結果を誇張して伝える必要はありません。
しかし結果について全く触れられていないと、何か後ろめたいことがあるのではないかとマイナスな印象を与えてしまう可能性があるので、文字数が足りない場合は本当に一言でも良いので簡潔に結果について説明していく必要があると言えるでしょう。
学び
最後に、ガクチカを通じてどのような学びを得られたのかについても分かりやすく説明していく必要があるでしょう。
ガクチカというこれからの取り組みを通じてどのような学びを得たのかについて詳しく説明することが重要であると言えます。
単なる感想や反省ではなく、ビジネスで活用できる学びであることが非常に重要であると言えるでしょう。
企業によっては、その後の質問で得た学びを具体的にどのように活かしているかについても問われることが多いため、再現性があるものであるとなお良い印象を与えられる可能性があります。
企業研究をしっかりと行い、企業に活かせる学びをアピールしていきましょう。
【ガクチカは何文字?】文字数別ガクチカの例文10選
決められた文字数が異なれば、PREP法でいうところの結論、理由、例、結論というそれぞれの部分の各文字数も変えていく必要があります。
ここでは、文字数別ガクチカの例文を10個紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 100文字制限の例文①
- 100文字制限の例文②
- 100文字制限の例文③
- 200文字制限の例文①
- 200文字制限の例文②
- 200文字制限の例文③
- 300文字制限の例文
- 400文字制限の例文①
- 400文字制限の例文②
- 400文字制限の例文③
100文字制限の例文①
所属サークルで退部者を減らすため、学園祭模擬店出店を企画した。出店に反対する部員も出たが、問題点を解決し説得した。出店を4つの部門に分け、皆が当事者として活動した。結果、出店は成功、退部者も減らせた。
100文字制限の例文②
大学で、地域の子ども食堂でボランティアリーダーを務め、食材の寄付集めから調理、SNSを活用し、利用者数が1.5倍に増加しました。
この経験から、社会課題に対する実践的アプローチの重要性を学びました。
100文字制限の例文③
ロボット工学サークルで、自動運転の開発に携わりました。
プログラミングを担当し、障害物回避システムの精度を向上させ、大会で入賞しました。
この時、技術力向上とチームワークの大切さを実感しました。
200文字制限の例文①
学生時代に最も注力したのは、卒論である。経済学部で学んだ集大成として、ブランディングの経済効果をテーマに取り上げた。
以前アルバイトをした、菓子店の協力を得、ブランディングの広まりと売上の関連性を研究、キャラクターやロゴ、ブランディングを広める方法などを打ち合わせ、オンラインのアクセス数を追い、マーケティング感覚を身につけられた。
卒論を通して得た実践的なスキルは、今後営業の分野で役立つと考える。
200文字制限の例文②
大学2年次から、地元のカフェでアルバイトとして働いています。
入店から1年後、店長から新メニュー開発の担当を任され、SNSで流行しているスイーツを研究し、季節の果物を使った低カロリーパフェを提案しました。
試作を重ね改良を続けた結果、このメニューは若い女性を中心に人気を博し、売上向上に貢献しました。
この経験から、顧客のニーズを的確に捉え、それを形にする創造力と粘り強さの重要性を学びました。
200文字制限の例文③
大学の軽音部で3年間活動し、最終年度は部長を務めました。
就任当初、部員間の技術格差が大きく、活動のモチベーションにばらつきがありました。
そこで、経験者と初心者のペア制度を導入、全員が舞台に立つ機会を増やしました。
これらの取り組みにより、部員の技術向上と結束力が高まり、年度末の学園祭では過去最多の観客を動員することができました。
この経験を通じて、組織の課題を分析し、改善策を実行する力を養いました。
300文字制限の例文
私が学生時代、力を入れたことは、パン工場のアルバイトを2年間休まずに続けたことです。毎朝6時出勤のため、午前4時に起きていました。
ある日寝坊による遅刻で、職長に強く注意されました。このことで、アルバイトでも仕事を休むと支障が出ることを学びました。以来、遅刻をすることはなくなりました。
確実に午前4時に起きるため、日々の予定をスケジュール帳に30分毎に記入しました。行動に対する意識が変わり、短時間で作業を済ませることができるようになりました。
アルバイトの経験から、時間の管理が物事の継続のために重要であることを学びました。会社に入っても、時間管理を意識し、効率よく業務を行いたいと思います。
400文字制限の例文①
私は、40名ほどが所属するテニス部の副キャプテンを務め、部員のほとんどが参加する冬合宿の運営について取り組みました。
その前の夏合宿では運営がうまくいかず、参加率が大きく下がる問題がありました。そこで、冬合宿の運営に当たり、10名いる実行委員の意思を統一することを課題としました。
しかし、合宿の準備を行う期間が、大学のテスト期間と重なり、実行委員全員を集めた会議を行うのが、かなり困難な状況となりました。そこで、私は10名全員のテストの時間割を把握して、会議になるべく多くの人が参加できるよう、日時調整を行いました。
それでも会議に参加できない実行委員には、合宿のしおりの作成を任せるなど、役割分担を行いました。このように、実行委員みんなで成功させるという目標を達成できたと思います。
組織を引っ張って、みんなで協力し合いながら、目標達成のために努力した経験は、社会でも役立てられると思います。
400文字制限の例文②
私は大学サッカー部で4年間活動し、最終年度はキャプテンを務めました。
就任当初、チームは技術面では優れていましたが、大事な試合で力を発揮できないという課題を抱えていました。
原因を探るため、選手一人一人と面談を重ねた結果、精神面での弱さが浮き彫りになりました。
そこで、私はメンタルトレーニングの導入を提案し、専門家を招いてセミナーを開催し、試合前のイメージトレーニングや呼吸法を学びました。
また、選手間でのポジティブフィードバックを奨励し、チーム全体で前向きな雰囲気作りに取り組みました。
これらの取り組みの結果、徐々にチームの雰囲気が変わり、重要な試合でも落ち着いてプレーできるようになりました。
その成果として、インカレ予選では前年の成績を大きく上回り、ベスト8まで進出することができました。
この経験を通じて、技術面だけでなく精神面にも注目することの重要性を学びました。
400文字制限の例文③
私は大学2年次から、地域の環境保護を目的としたボランティアサークル「グリーンハート」に所属しています。
入会当初、サークルの主な活動は月1回の公園清掃でしたが、参加者の減少と活動のマンネリ化が課題となっていました。
そこで私は、活動に新しい価値を加えるため「エコ教育プロジェクト」を提案しました。
地元の小学校と連携し、児童たちと一緒に清掃活動を行い、その後、集めたゴミを使った環境学習ワークショップを実施しました。
企画段階では、教育委員会や地域の環境NPOとの調整に苦心しましたが、粘り強く交渉を重ね、協力体制を構築することができました。
プロジェクト開始後、サークルの活動に対する地域の認知度が向上し、清掃活動の参加者は前年比で3倍に増加しました。
この経験を通じて、社会課題に対する創造的なアプローチの重要性と、多様なステークホルダーとの協働の難しさや喜びを学びました。
【ガクチカな何文字?】ガクチカを書く際の注意点
ガクチカを書く際にはいくつか注意が必要です。
ガクチカを見切り発車で作成してしまうとわかりにくい文章になってしまったり、せっかく魅力的なエピソードもうまく伝わらなくなってしまいます。
結果ではなく過程をアピール
ガクチカで大事なのは結果だと思われがちですが、実はそうではありません。
結果よりも、その結果を招いた過程が大事なのです。
過程でどのような努力をしたのかが企業にとって最も大事な内容となります。
結果は過去のことでしかありませんが、過程は再現性があるからです。
ガクチカを作成する際には過程に焦点をおいて説明するように心がけましょう。
専門用語に注意
研究や学部の専攻、部活の内容など、専門用語を用いるのは避けるよう意識しましょう。
無意識に使ってしまっていることもあるので注意が必要です。
専門用語は相手に伝わらないので意味がありません。
あなたの魅力が伝わらない上、専門用語を使ってしまうことによって印象も下がります。
専門用語を使うことは避け、かみ砕いて説明しましょう。
背伸びをせず嘘をつかないようにする
ガクチカに嘘や背伸びをしたような話を書くと、採用担当者から話を聞かれたときに整合性が合わなかったり、適性検査時に信憑性が低くなったりすることから、多くの場合は嘘と気づかれてしまうでしょう。
その結果、採用しても仕事の結果を誇張するのではないか、素直さが足りないのではないかなどのネガティブな評価につながってしまいます。したがって、背伸びをせずに嘘をつかないようにすることが重要です。
【ガクチカは何文字?】ガクチカ作成後は見直ししよう
ガクチカを作成したら必ず見直しをして、誤字脱字がないか、より伝わりやすい表現に代えられる部分はないか確認しましょう。
ここからはガクチカの見直し方についてお話します。
まずは一人で見直し
まずは一人で見直しをしてみてください。
何度も読み返すと違和感や小さなミスが見つかるかもしれません。
このとき、一度紙に起こしてみることをおすすめします。
というのも、人間はスマホやPCの画面を光の点滅だと認識します。
そのため、文章を画像として認識し、文章のミスに気が付きにくくなってしまうのです。
まずは自分でみつけられる範囲に関して自分で修正してみましょう。
第三者視点を取り入れる
友人や家族、大学の先生などに確認してもらうこともおすすめです。
自分で見つけられるミスには限度があります。
自分が完璧だと思っていても第三者の視点から文章の改善点が見つけられるかもしれません。
表現方法や敬語に誤りがないか確認してもらいましょう。
就活エージェントを活用しよう!
もしも、より確実に企業から好印象を獲得して内定をもらいたい場合には、就活のプロであるエージェントに相談することもおすすめです。
就活エージェントは多くの学生を内定へと導いてきました。
企業目線から見た感想や、どう改善したら良いのかを一緒に考えてもらえます。
気になった方はまず登録してみましょう。
【ガクチカは何文字?】文字数を考えながら魅力的なガクチカに仕上げよう
就職活動に必須で、エントリーシートの記入項目である「ガクチカ」つまり、学生のときに力を入れたことの書き方について、詳しく解説しました。
ガクチカが必要となるのは、応募者が学生時代に何に取り組んできたか、そして会社とマッチする人材なのかを、企業の採用担当者が見極めるためです。
もちろん、決められた文字数内で記入するというルールを守る必要がありますが、そこから、経験や実績、人柄、会社の業務に活用できるかという点をアピールできます。
この記事を参考に、採用担当者に「ぜひ会ってみたい」と思わせるような、魅力的なガクチカを仕上げましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート