長期インターンの参加率はどのくらい?

長期インターンの参加率はどのくらい?

はじめに

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就活の中で長期インターンについて、興味があるものの、周りに参加者がいなくてどうしようか悩んでいるという人もいるのではないでしょうか。

短期インターンとは違い、長期インターンは、3ヶ月以上~の契約になります。

それゆえに、短期インターンに比べると参加者が少ないのが現状です。

ここでは、長期インターンの参加率と参加するメリットやデメリット、向いている人について紹介します。

役立つメリットも多いので、関心のある人は一読して、参加するかどうかの判断基準にしてください。

【長期インターンの参加率】長期インターンの参加率はどのくらい?

長期インターンの参加率は、就職白書2020(2020年6月11日発行)によると、就活生の約3%であることがわかっています。

1ヶ月以上の参加者は5.2%、3ヶ月以上の参加者が2.9%という統計結果になっています。

就活生の中には、インターン自体に参加しない人も見られます。

インターン参加者においては、3ヶ月以上の長期にまたがって活動する人はかなり少ないといえます。

短期インターンの参加率との差は?

短期インターンは、1ヶ月~3ヶ月間という既定の活動になります。

学生の場合学業もありますし、アルバイトやサークル活動をしている人も多いでしょう。

それでも短期インターンであれば、何とか予定に組み込んで参加することもできます。

企業の内定につながる優遇ルートに乗れる可能性もあり、長期に比べると、参加者は多いといえます。

短期インターンであれば、周りにも参加者がいる可能性が高いです。

そこまで不安感を抱かずに参加できる点も、長期の参加率との差ではないでしょうか。

長期インターンに参加するメリット・デメリットについて紹介

参加率は少ない長期インターンですが、実際のところ、活動することで得られるものは大きいのでしょうか。

長期インターンのメリットデメリットについて、具体的に見ていきましょう。

アメリカなどでは、就職する前に長期インターンをするのは、当たり前のようになっています。

しかし日本では、長期インターンを受け入れている企業も少なく、倍率も厳しいです。

就活生も時間的、気持ち的な余裕が必要になります。

メリットはたくさんあるにも関わらず、参加するハードルが、やや高い傾向にあるようです。

長期インターンに参加するメリットとは

3ヶ月以上企業の業務に携わっていると、なかなか見えない部分も知ることができます。

企業選びにおいて実際の現場を見ることは、何より大きな企業研究です。

企業の長所短所がよくわかるのは、大きなメリットです。

企業選びに悩んでいる人は、長期インターンをして決めるのもひとつです。

また、そこで働くと、自身の適性も把握できます。

今まで気づかなかった能力が見えてくることがありますし、企業と自分がマッチしているかも判断できます。

インターン活動は給与をもらえるので、働く喜びを感じながら成長できるのも魅力でしょう。

短期インターンよりも長い期間就業するので、スキルや知識が身につくというメリットもあります。

習得したことは、入社後や将来、役に立ちます。

さらに、現場にいる社会人や一緒に活動する就活生から学ぶことも大きいです。

長期インターンに参加している就活生は意欲的なので、意識の高い人と一緒に働くことは、自分にとってプラスの影響がなにかしらあるはずです。

長期インターンに参加するデメリットとは

3ヶ月以上企業に入って働くとなると、それなりにスケジュールをあけなくてはいけません。

学校の授業やテスト、ゼミ活動などの他にアルバイトやサークル活動など、いろいろと励んでいる学生もいるでしょう。

そんな中長期インターンに参加するのは、なかなか難しい人も多いはずです。

インターンのために何かを犠牲にしなければいけないケースも出てくるのは、デメリットといえます。

また、しっかりと下調べして慎重にインターン先を決めなければ、いざ活動をはじめてから後悔することもあります。

たとえばスキルアップを目的に就業したものの、雑用ばかりさせられて実際の業務に役立ちそうなスキルが全然身につかなかった、という声もあるようです。

反対に、正社員と同様の責任の重い仕事をどんどん任されて、ハードで大変なわりに給与額があまりにも低く、割に合わなかったという人もいます。

貴重な時間を使う長期インターンだからこそ、インターンに申し込む際には、活動内容や賃金面についてよく確認することが重要です。

【長期インターンはガクチカに役立つのか】

就活の面接では、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)について聞かれることが多いです。

就活生の中には、長期インターンに参加することが、ガクチカのネタとしても使えるのではと考える人も少なくありません。

実際に、ガクチカに長期インターン参加は役立つのでしょうか。

どんなことでも当てはまりますが、ただ単に参加したという事実だけでは、ガクチカの評価にはつながらないでしょう。

大切なのは、インターンの内容とそこでの行動や学びです。

内容のあるインターンにすることが、何より重要なのです。

中身の濃いインターン活動になるように自身も努力し、それについて説得力のある伝え方をしなければ、せっかくの長期インターンがガクチカで活きてきません。

ガクチカのためだけに長期インターンは必要?

サークル活動やボランティア活動など何もしていない学生は、ガクチカでのネタ作りとして、長期インターンに参加しようと考える人も見られます。

実際のところ、そういった意図で長期にわたってインターン活動をするのは、あまりいい動機とはいえないでしょう。

経験値を増やしたいがための参加では、得られるものも得られません。

ガクチカは、ボランティアなど特別にしておらずとも、日々になにかしら頑張ったことがあれば十分に話すネタになります。

アルバイトでも内容を深堀りして、そこで成長した経験などを話せばいいのです。

毎日トイレ掃除を続けたことも、高評価につながるガクチカになるはずです。

長期インターンに関しては、純粋に企業研究や自己分析、スキルアップなどの目的で参加しましょう。

【長期インターンは参加するべきか】

就活生なら誰しも長期インターンに参加すればいいかというと、そういうわけでもありません。

短期のほうがいい人もいますし、インターンにとくに参加する必要性のない就活生も実際のところ見られます。

就活はしなければいけないことが多く、時間がとても貴重です。

「したほうがよさそうだから」という考えで無理に参加するのではなく、自分にとって本当に必要なのかどうかをまずは知りましょう。

【長期インターンは参加するべきか】ぜひ参加すべき人

自分が受けたい業界や職種が明確な人、さらにまさに受けたい企業が長期インターンを行っているというのであれば、ぜひ参加したほうがいいです。

インターネット上や口コミでの情報とは違い、実際に現場にて活動することで見えてくることは多々あります。

それによりその業界、その企業を受けるかどうかを見定めることができるでしょう。

自分に合う仕事、職場なのかも、目で見て感じてわかるはずです。

また、将来やりたい仕事がはっきりしている場合、そのためのスキルが身につく可能性も高いです。

現場で習得するものは大きいので、将来活かせるものを学ぶために参加するのもプラスになります。

【長期インターンは参加するべきか】参加をお勧めしない人

とくにその業界への関心があるわけでもなく、参加すれば就職になにかしら役に立つだろうというような感覚であるならば、わざわざ時間を割いて参加する必要もないでしょう。

また、サークル活動やアルバイトに力を注いでいるのであれば、それらを犠牲にしてまで長期インターンに参加しても、ストレスが溜まるかもしれません。

そういう人は短期インターンへの参加を選ぶほうが、納得のいく時間の使い方ができるのではないでしょうか。

長期インターンは、途中で辞めると企業に迷惑をかけてしまいます。

参加を決める際には、強い意志と自分なりの目標をもって就業したいものです。

軽い気持ちで参加しても、インターンでの成果を出せない人も見られます。

まとめ

3ヶ月以上企業に就業することが、はたして本当に自分にとって意味があるのかどうか、よく考えて長期インターンは決めたいものです。

長い期間の活動は、ためになる人とそうでない人に大きくわかれてしまうのもたしかです。

短期インターンとの違いや長期働くメリットデメリットをしっかり理解した上で、参加するかどうか決断しましょう。

そして参加することを決めたならば、就活はもちろん入社後の自身の成長や活躍に活用できるように、意欲的に頑張りましょう。

現場の社会人、一緒に励む就活生の姿は、大きな刺激にもなるに違いありません。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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