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はじめに
サマーインターン(サマーインターンシップ)は、夏に実施されるインターンシップで、長い夏休みを利用して参加を検討している就活生も多いのではないでしょうか。
企業が夏休み期間中にインターンシップを実施するのには目的があります。
ここでは、サマーインターンについて、その目的やウィンターインターンとの違い、そして参加することで得られるメリットなどについて解説します。
【サマーインターンの目的】なぜ夏にインターンが行われるの?
サマーインターンが実施される時期は明確に決まっているわけではありません。
学校が夏休みに入る間、または7月から9月の間に実施されるインターンがサマーインターンと呼ばれるようです。
サマーインターンの長さも、数日間で終わるものから1ヶ月以上続くものまであり、企業によってばらつきがあります。
夏休みの間に少しでも多くの職場体験をしたいという場合は、短期のサマーインターンが向いています。
1つの会社にじっくりと腰を据えて実務を学びたいというのであれば、長期のインターンに参加できるなど、学生側は、目的を持って参加することが可能です。
サマーインターンで実施されるプログラムも企業によって異なり、その内容も多岐にわたります。
プログラム内容が異なるため、インターンを通して得られるスキルにも違いが出てきます。
企業がサマーインターンを実施するのには、目的がありますが、その主なものは「企業の知名度アップ」「エントリー生を増やす」「有望な人材を見つける」の3つになります。
学生に向けて企業の知名度向上のため
できるだけ多くの学生に、企業のことを知ってもらうため、サマーインターンを実施する企業も多くあります。
国内には誰もが一度は名前を聞いたことがあるような大手企業から、就活をして初めてその存在を知るような、小規模のものまでさまざまです。
知名度が高い分、多くの就活生は大手企業に流れる傾向があり、知名度の低い企業は知名度を上げて、優秀な人材を見つける必要があります。
企業にとってインターンシップは、ブランディングの構築に欠かせない要素と言えるでしょう。
採用を見越し、企業に関心がある学生を増やすため
企業にとってサマーインターンは、企業の知名度をアップさせるとともに、1人でも多くの応募者を増やすきっかけづくりとなります。
企業は求めている人材を発掘するために書類選考や面接を実施しますが、そのためには1人でも多くの学生に応募してもらう必要があります。
サマーインターンを実施することで、選考前に学生に新卒を採用することをアピールできたり、地方からの応募者を集められたりと、企業にとって大きなメリットになります。
優秀な学生をチェックしておくため
「優秀な人材に目をつける」というのも、企業がサマーインターンを実施する大切な目的です。
サマーインターンは企業に興味のある学生と、企業が直接交流できる機会を作ります。
企業は参加した学生の行動や人となりをチェックし、場合によっては早い段階で選考することもあります。
特にサマーインターンシップを実施する企業にその傾向があるため、こうした企業の意図を把握し、振る舞うことが、サマーインターンを成功させるコツと言えるでしょう。
【サマーインターンの目的】冬のインターンとの実施目的の違い
インターンシップは夏ばかりでなく、冬に行われるものもあります。
冬に実施されるインターンシップをウィンターインターン(ウィンターインターンシップ)と呼び、夏のインターンシップ特別されています。
ウィンターインターンは、12月から翌年1月の間に実施され、夏のインターンシップ同様、インターンの長さや内容は、企業によって大きく異なります。
夏のインターンシップが、冬のインターンシップと異なる点は、夏の方が冬よりも長期インターンが多い傾向にあるということです。
また、冬のインターンシップには、ほぼ就職が決まっている学生が参加することが多く、夏はすぐ採用に結びつく人材よりも、幅広く募集を募ることを目的として実施される傾向があります。
【サマーインターンの目的】参加する目的とは?参加した方が良い理由
学生側にも、サマーインターンに参加する目的はあります。
就活前に仕事の実体験ができるサマーインターンシップは、1つの経験として強みに利用できるほか、業界研究や企業研究の面から見ても有益です。
学生がサマーインターンに参加した方が良い理由はいくつかあります。
業界・企業について知ることができる
就職を志望する業界や企業については、インターネットや書籍、ニュースなどさまざまな方面から情報収集可能です。
それだけでも理解するのに十分ですが、インターンシップに参加することで、通常の情報収集では得られない企業の特徴について知ることができます。
インターンシップで得た情報は、個人的な経験によるもので、それだけでも志望動機などで差別化が可能です。
特に人気の企業になると応募が殺到し、その中から内定を勝ち取るには、ほかの応募者との違いをアピールする必要があります。
志望先の企業にはライバルが多いというのであればなおさら、インターンシップに参加してその業界や企業について積極的に情報を収集することをおすすめします。
より現場のことを知れるのも魅力的
実際に会社に身を置き、仕事をしてみると、それまで抱いていた業界や企業のイメージとのギャップに気づくこともあります。
そうすると、その仕事が自分に合うかどうか、続けられるかどうか、自問することも可能です。
イメージと現実のギャップを埋めるためにも、インターンシップに参加することは意義があると言えるでしょう。
「どこに就職するか」「どんな仕事をするか」の選択によってその後の人生に大きく影響します。
イメージだけで就職先を選んでしまうと、後で後悔することにもなりますので、就職選びは慎重にすることが望まれます。
インターンシップに参加できる時間があれば、できるだけ参加することをおすすめします。
プログラムによっては自己分析の機会になる
自己分析することは、自分の適性と志望する仕事をマッチングさせる上で不可欠な作業です。
インターンシップで志望する企業を身近に感じ、仕事に関わることで、自分がどう感じるか、どう行動するかを知ることができます。
そのときに、自分を見つめ直し、「本当にこの仕事は自分に向いているだろうか」「向いているとしたらそれはなぜだろうか」というふうに、自問自答が可能です。
もし向いている場合は、そう思う理由がそのまま就職を志望する理由になりますし、そうでなければほかの業界に目を向けるきっかけにもなります。
また、インターンシップに参加すると、業界関係者や企業の人から話を聞く機会ができ、単に情報収集しただけでは得られない、貴重な情報を得られるかもしれません。
自己分析が正確にできると、それだけ自分に合う仕事を選ぶことにつながります。
選考の実戦経験を積むことができる
インターンシップを体験することは、選考の実戦経験を積むことにつながります。
インターンシップの内容は企業によって異なりますが、グループタスクにしても、実務にしても、仕事に関連しているもので、数をこなせばこなすほど、それが実績になります。
また実践を重ねる過程で、さまざまな気づきがありますし、「どうやったらもっと一歩踏み込んだ質疑応答ができるだろう」というように、改善していくことも期待できます。
そしてその実績は、就職の面接で大きな強みとなります。
「複数の企業のサマーインターンに参加して、面接に有利になる強みを得る」など、目的を明確にして本気で取り組めば、得るものも大きいでしょう。
そのため、サマーインターンで複数の企業に応募し、本気で選考に臨んだ人は、本戦では経験のない人より圧倒的に有利ということになります。
就活生や社会人との交流ができ、情報収集ができる
参加することでさまざまな人と交流できるというのも、サマーインターンのメリットです。
インターンシップには、ほかの就活生が参加するため、就職仲間を増やせる環境が整っています。
同じインターンシップに参加するということは、共通の価値観や考え方がある可能性が高く、仲間になるのもそう難しくはないでしょう。
就職仲間ができれば、持っている情報を交換し合ったり、お互いを高め合ったりと、就活面で大きなメリットです。
短期のインターンシップでは難しいかもしれませんが、長期のサマーインターンでは、参加した会社の社員と距離を縮める可能性があります。
仲良くなれば、社会人の先輩として有益なアドバイスを聞けたり、エントリーシートの添削をお願いできたりするかもしれません。
学ぶことで自己成長ができる
サマーインターンの内容によっては、自分自身が成長することにつながります。
インターンシップの中には、社員の下について、実際の業務を体験できるものがあり、社員とほぼ同じように仕事ができます。
実際の仕事は、頭で考えていることギャップがあるという場合がほとんどで、インターンシップに参加する前よりも、確実に自己成長できると言えるでしょう。
電話のアポイントメントなど、時間以内に作業をこなし、成果を出す必要があれば、自分で考えたり工夫したりして、目標を達成するように行動します。
これだけでも将来社会人となったときに役に立つ力になります。
実際の業務で問題にぶつかり、自分で解決した場合は、志望動機を書くときにも有利になるでしょう。
サマーインターンは、長くても1ヶ月ほどですが、短い期間の中でも、目的を持って臨めば、ビジネス感覚をつかむことは可能です。
【サマーインターンの目的】なぜこのサマーインターンに参加をするのか目的を持とう
サマーインターンを就活で有利にしたいなら、目的を持って参加することをおすすめします。
目的を明確にすることで、学ぼうという姿勢が出てきます。
さらに、インターンシップで問題が発生した場合も、解決しようと積極的に行動するようになります。
目的がはっきりしていますので、質問も出てくるようになりますし、うまく行かなかったことを反省し、改善方法を考えるようにもなります。
目的を持ってインターンシップに参加し、仕事に取り組むようにすれば、ただなんとなく参加している就活生よりも得るものが大きくなります。
まとめ
サマーインターンは、企業にとっても学生にとっても意義のあるものです。
企業がサマーインターンを実施する目的を把握し、自分に取っても有益なものになるかどうか考えてから、参加を検討すると良いでしょう。
サマーインターンシップに参加した・しないは、採否に直接関係するというわけではありませんが、参加することで貴重な情報を得られ、それが志望動機や自己PRに深みを持たせることにつながります。
もしサマーインターンに参加するなら、目的を明確にし、有益なものにしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート