様々な業種をチェックしていると多いのが、総合職という分野での仕事の存在です。
そこで、自分は「総合職に向いているのだろうか?」「総合職とはどのような仕事をするのだろうか?」「一般職と技術職との違いは?」と考える人は多いと思います。
この記事では、総合職の仕事内容と向いている人、他の業種との違いを解説していきたいと思います。
総合職とは?
総合職とは、企業の中心業務を担ったり、さまざまな業務を担うポジションを示します。
また、将来的に幹部となることを想定されており、ハードな仕事を多くこなしていく必要があります。
将来的に出世したい、いろいろな仕事を経験したいという考えを持った人に人気があります。
総合職の仕事内容
まず、総合職は理系総合職と文系総合職の2つに分類されます。
ただしどちらも大まかな傾向としては、さまざまな仕事内容を経験することが多いでしょう。
転勤や転属も考えられ、場合によっては海外での仕事などもあるかもしれません。
全体的にサポートではなく、仕事の中心的な役割を担うことが多いため、必要ならばハードな仕事も多くこなしていく必要があります。
このため、このような仕事と明確に言い切ることはできません。
最近では、部署を超えた仕事となるケースも少なくありませんから、特定の仕事に特化するというよりはさまざまな仕事をマルチに経験できるポジション、といった特徴があります。
理系総合職
- 研究職
- 設計・開発職
- 生産技術・製造管理職
- SE(システムエンジニア)
理系総合職は技術系総合職などという名目で求人が行われ、採用される場合があります。
しかしながら、比較的キャリアのスタートとしては営業や店舗運営といった、お客様や社外の人と関わる職種になる事もよくあるため、初めは、文系総合職と仕事内容が変わらない場合も多くあります。
研究職とは、新たな技術や理論を発見する為の仕事であり、企業の他にも大学や公的機関で働いている。
設計職では、モノづくりやプロジェクトを管理するために必要な図面を作成し、製品を作り上げていくことを行っています。
そのため、物を作る上では花形の仕事であると言われる事もあります。
生産技術職とは生産ラインの設計、管理を行う仕事です。
生産ラインとは製品を作る上での一連の流れのことであり、この生産技術職が無ければ、製品が完成しなかったり、不良品が多く出てしまうなどのトラブルが発生してしまいます。
SEは名前の通り、システムの開発・テスト・設計を行う仕事です。
企業が円滑に仕事を行うために、新たなソフトウェアの作成をしています。
文系総合職
文系の総合職は「事務系総合職」と言われることもあります。
- 人事職
- 総務職
- 経理職
- 企画職
- 営業職
文系の総合職は、理系の総合職と比べて専門性は比較的少なくなっています。しかしながら、技術をアピールポイントとする理系総合職に比べて、明確なアピールポイントをアピールする事が難しいため、文系だからといって決して簡単な仕事ではないです。
人事課では、企業内の人材管理に関連した業務を行っています。
面接や採用を行っているのも主にこの部署で、どのような人材が企業に合っていて、どの部署に配属させるか、と言うことを決めています。
総務課の仕事内容は多岐に渡っており、他の課で行っていない仕事は全て、総務課が行っていると言っても過言ではないです。
総務職では、備品の発注、来客対応、施設管理と様々な場で仕事があるため、会社全体の業務に関わる事ができる仕事を行っているのです。
経理職の主な業務は会社の予算編成を行ったり、経費や給料の支払いを行う仕事をしています。
簡単に言ってしまえば会社内の銀行的な役割をしている訳です。
お金の流れを管理するこの部署は、各部署から感謝されやすく、やり遂げた時の達成感がとても高いです。
(※注:企業によっては会計職と経理職が分かれており、上記より仕事が少ない場合もある)
企画職とは、名前の通り今の企業の課題を解決するために、商品企画や宣伝・広告企画を行う業務を行っています。
会社の問題を分析するのはもちろんのこと、市場調査を行って消費者のニーズを満たす企画を行わなければなりません。
企画職は他の職業と比べて、自由度が高いため新しい事を実践しやすい部署です。
新卒の場合、基本的に最初は営業職に回されることが多いでしょう。
というのも、どのような仕事も営業の仕事は必要不可欠で、社内・社外の人と関わることが多い人材には営業職となって顔や名前を覚えてもらう、という流れが多くなっています。
営業職の場合はさまざまなところに製品を売るだけではなく、お客様に直接応対する仕事になる場合もあります。
一般職とは?
一般職とは、おもに総合職や組織のサポートを担当する職種です。
一般職は、専門的な技術や知識よりも、比較的幅広い業務に対応することが多くなります。ほかの職種に比べて、業務内容に柔軟性があるのも特徴です。
基本的に異動・転勤はなく、以下の業務を担当します。
- 書類作成
- 電話対応
- 顧客対応
- データ入力
企業の運営を支える基本的な業務が中心です。
また、就職した企業によって担当する業務は多岐にわたります。
必ずしも上記の仕事を任されるわけではないため、注意してください。
縁の下から企業を支えたい人や営業部など、他部署をサポートしたい人に向いている職種です。
総合職とは違い、一般職は安定性の高い職種であることを覚えておきましょう。
技術職とは?
技術職は理系の専門知識を活かしながらものづくりに関わる仕事です。
技術職は主に研究、設計、製造、システム開発といった専門的知識を必要とする業務を行なっています。
技術職と理系総合職の一番の大きな違いは、開発を企業の為に行っているかどうかです。
理系の総合職でも研究、設計、製造、システム開発といった事は行いますが、これはあくまで企業の発展の為に行っています。
一方で、技術職は、新たなモノづくりをするというのが仕事である為、世の中を便利にしたい、という考え方の人は技術職の方が向いているかもしれません。
技能職は技術職と混同されやすいです。
技能職とは技術職が設計した製品を実際に生産する仕事となっています。
そのため技術職とは担当する仕事の分野が異なります。
コース別採用が誕生した経緯
総合職と一般職では担当する業務が大きく異なります。
そのため、求められるスキルや能力が違うため、選考自体が分かれています。
入社後に企業の都合で、配属先や担当業務を分けてしまうと、従業員の不満につながります。
また、企業側も妥当性のある理由を用意しなければならないため、あらかじめ2つのコースを用意しています。
総合職と一般職の名前だけを見ると、似た仕事内容なのかと思うかもしれません。
しかし、2つの職種はまったく違うことを覚えておきましょう。
男女別の雇用管理
1980年代前半までは、性別によって雇用が管理されていました。
そのため、当時の日本は、入社した時点で仕事内容が決まっていました。
たとえば女性は、今でいう一般職の仕事を担当し、昇格はほとんどありません。
一方で、男性は総合職に配属され、女性よりも体力的・精神的にも負担が大きい仕事を担当しました。
女性は、妊娠や出産を期に退職することが前提となっているためです。
その結果、性別によって色濃く分けられるようになりました。
しかし、1986年に男女雇用機会均等法が施行されたことで、状況は大きく変化しました。男女雇用機会均等法については、次章で詳しく解説します。
個人に合わせたコース別採用
現在の採用現場は、性別に囚われず、個人に合わせたコースが用意されています。
その背景には、男女雇用機会均等法が存在します。
法律の施行前は、男性は総合職、女性は一般職にあたる業務を担当するのが普通でした。
しかし「男女の雇用を均等にしよう」といった働きかけにより、就職する前にコースを設けることになりました。
その結果、性別に限らず、自分が希望する仕事が選択できるようになりました。
現在は、総合職を始めとした一般職や技術職といったコース別採用が浸透しています。
さらに、性別に関係なく、仕事内容や成果によって評価する仕組みに変化しました。
採用区分を総合職と一般職に分けるのは、従業員の希望に寄り添った職場環境を用意するためであることを覚えておきましょう。
一般職と総合職と技術職の比較
総合職について理解を深める際は、さまざまな面で、一般職や技術職との違いを知ることが大切です。
ここからは、一般職・総合職・技術職の違いを、給与や仕事内容、キャリアアップなどの面に焦点を当てながら紹介していきます。
給与と環境
総合職と一般職では給与、環境共に大きな違いがあります。
ここではそれぞれの違いについて知っていきましょう。
総合職は給与が高く設定されているだけでなく、自分自身が努力し成果を出せば出すほど昇給が出来る職業となっています。
更に、一般職とは違って、長く続けているだけでキャリアアップできることもあります。
また、海外研修や職業別の研修などイベントを会社側が用意しており、スキルアップする機会がたくさん設けられています。
一般職は、給与は平均的に設定されており、業務内容もキャリアアップに直接繋がるような仕事は与えられにくいです。
そのため、長く働けば働くほど、一般職との給与の差が広がっていきます。
しかしながら、一般職は仕事内容が限られているがゆえに転勤が少ないといったメリットも存在しており、長く同じ場所・部署で働きたい人には向いています。
技術職は専門的な職業であるため、給与は比較的高く設定されています。
総合職との大きな違いは、ただ続けているだけでは昇給が難しいという点です。
給与も高い分キャリアアップは自分の実績次第となるので、自分を高めることが好きな人や一つのことに熱中したい人にはおすすめの職業となっています。
仕事内容
総合職と一般職では任される仕事にも違いがあります。
ここではその違いについて知っていきましょう。
総合職はキャリアアップを前提としている職業であるため、様々な部署で様々な仕事を任されます。
そのため、仕事内容は固定されないと思った方が良いでしょう。
また、総合職は仕事の幅や裁量が広い分、結果や責任も一般職以上に求められてきます。
期待が大きい分、プレッシャーも大きいでしょう。
その期待に応えようと思うと、休日出勤や残業などの長時間労働を行わなくてはならないので、自分のキャリアアップより日常生活を重視したい人には大変な仕事かもしれません。
一般職は総合職とは反対に様々な部署を転々とすることはあまりありません。
その為、最初に配属された部署でずっと仕事を行っていくことになります。
その分業務内容の幅や裁量は狭く、結果や責任は比較的小さい仕事が多いです。
キャリアアップは総合職と比べると難しいですが、その分プレッシャーが小さいので日常生活との両立はとてもしやすい仕事内容です。
技術職は様々な種類があるため、その種類によっても業務内容は変わってきます。
しかしながら、どの種類でも総合職とは違い様々な部署にいくことは無いので、一つの事を極めて研究したい人には向いている職業です。
例えば、研究職では、一つの事についてひたすら研究を続けますし、開発職の場合はその研究の成果を形とするために開発を続けていきます。
このように専門的知識を使って一つの事を極めるのが技術職の一番主たる仕事内容であるといえます。
キャリアアップ
総合職は元々幹部候補として採用されているため、仕事内容も責任が重い仕事が多く、出世しやすい環境となっています。
職能資格制度を採用している企業の場合は、入社した段階で、一般職と総合職で階級に差が出ており、その差がそのまま賃金の差や昇給スピードの差につながっていきます。
また、責任の重い仕事を多く経験できるため、転職に関しても有利であり、勤続してもしなくてもキャリアアップしやすい職業です。
一般職は総合職とは違って成果が評価されにくい職業となっています。
企業によっては一般職で昇格できる最大値が決められており、部長以上は総合職でないと昇進できないと言う場合もあります。
そのため、早く確実にキャリアアップしたいという人には総合職に行くべきでしょう。
技術職は、一つの分野を専門的に研究する職業であるため、人によって付く事の出来る最大の役職は変わってきますが、キャリアアップの速度はほぼ一定です。
その分、専門的な知識を有している必要があるため、キャリアアップよりも技術職に就職することの方が難しいでしょう。
男女比
総合職総合職の女性の割合は5人に1人となっており、20%程度しか総合職に就職できていないことが分かります。
しかしながら、昨今の日本では、女性の社会進出も一般的になってきており、今後は女性の総合職の就業率は増加していくと考えられます。
般職の5人に4人は女性となっており、女性が一般職についている傾向がとても高いと言えます。
その分、専門的な知識を有している必要があるため、キャリアアップよりも技術職に就職することの方が難しいでしょう。
技術職においては女性の割合は6.2%となっており、総合職の20%よりも更に低くなっています。
勿論、女性の採用率が低いという現状もありますが、志望者数も男性と比べて少ないという実態があります。
そのため、女性だからといって技術職に入るのが難しいという訳ではないので、技術職に興味がある人は是非技術職も受けてみてください。
転勤・移動
続いて転勤や異動の違いについても解説していきます
総合職がキャリアを積むうえで、担当する仕事は多岐にわたります。
そのため、総合職で就職した際は、将来的に複数回の転勤・異動を命ぜられる場合が多いです。
規模の大きい大手の場合は、全国転勤になるケースも少なくありません。
グローバルに事業を展開する企業であれば、海外転勤となる場合もあります。
さまざまな環境・エリアで、さまざまな種類の仕事を経験するからこそ、総合職の社員は総合的にスキルが高まりやすいことが特徴です。
会社に対する全体的な知識も身に付きやすくなり、着実に、責任の大きいポジションに向けてキャリアを形成していくことになります。
一般職は、総合職と比べると転勤・異動はほとんどありません。
一般職は部門や勤務地があらかじめ決められたうえでの採用のため、基本的に別部署・別エリアに配置転換されることはないのです。
そのため、決められたポジションでスキルと知識を高め、総合職をサポートしていきます。
わかりやすい例でいうと、エリア採用の枠や事務職が一般職にあたります。
営業エリアが全国に及ぶ会社でも、一般職であれば全国転勤の心配がないため、慣れ親しんだ環境を大事にしながら安定的に働けることがメリットです。
技術職の転勤・異動は、企業によって方針が異なります。
全国各地に開発・生産拠点がある会社の場合は、技術者でも全国規模の転勤を命ぜられることがあるため、「技術職は転勤がない」とは一概にいえないことが特徴です。
しかしやはり方針は企業によるため、技術職の勤務地は一部に限定している場合もあれば、全国転勤ありの技術職とエリア採用の技術職で働き方を分けているパターンもあります。
技術職を総合職の枠で採用している企業も多いため、その場合は、転勤・異動の可能性は加味しておくべきでしょう。
場合によっては、まったく異なる分野に異なる技術職に異動となり、新たにスキルを身につけなければならないケースもあります。
教育方法
次に教育方法の違いについて解説していきます。
総合職は将来的に昇進し、管理職に就くことが期待されている立場にあたります。
そのため、総合職の研修制度は比較的充実している傾向にあり、多くのスキル・知識を身につけていきます。
ビジネススキル研修やリーダー研修などを経て、組織を動かすポジションとして、幅広い知見を持ってもらうことが狙いです。
さまざまな研修が行われるため、ある程度経験・キャリアを積んだあとも、研修・トレーニングのために多くの時間を費やすこともあります。
一般職は、結論からいうと研修はあまり行われない傾向にあります。
総合職と比べると一般職は、特定の担当分野に絞ってスキルアップすることが求められることから、幅広いスキルを持つことは重要視されないためです。
そのため、一般職が受ける研修は入社時に実施される基本的な研修がメインであり、あとは業務上必要なスキルを適宜身につけていく流れです。
技術職は、担当するポジションの性質上、さまざまな研修制度が設けられていることがあります。
技術職は技術の発展やそのときの時代の流れに合わせて勉強を重ね、専門性を高めていく必要があるため、研修は欠かせません。
しかしながら、総合職と比べると、技術分野により特化したうえでさまざまな研修制度が用意されていることが特徴です。
研修を重ねて多くの技術知識を身につけ、スキルの高い人材になることで、会社に貢献してもらうことが狙いです。
採用方法
最後に採用方法の違いについて解説していきます。
一般的に見ると、総合職は一般職よりも採用時期が早い傾向にあります。
そのため総合職を狙って就活を進める際は、早めに動くことでエントリーのチャンスを逃さないことが重要となります。
また、総合職は一般職と比べて倍率は低めの傾向です。
したがって「この企業は自分の水準では採用されないかも」という場合でも、総合職を志望すればチャンスがある可能性はあります。
なお、総合職はこれから時間をかけてじっくり育成していくことを前提としているため、ポテンシャル採用が中心となります。
一般職は、総合職と比べて採用が遅い傾向にあります。
そのため一般職志望の人は、総合職志望の人と比べて内定が出るのが遅い場合があります。
ただしあくまで傾向なので、業界・企業によって採用時期の設定や具体的なスケジュールは大きく異なります。
「一般職はエントリーが遅い」と決めつけず、まずは志望先企業の公式ホームページや就活サイトを通じて、スケジュールをよく確認することが大切です。
なお、新卒の場合は一般職もポテンシャル採用が中心です。
技術職を採用する際は、学生時代の研究内容や、科学的知識を重視して評価する企業が多い傾向にあります。
新卒の場合は技術者としての経験は求められませんが、一定水準の知識・技術のレベルを満たしていることは必須条件です。
ただし、面接官は理系出身の人事とは限らず、文系出身者が担当することがあります。
したがって、理系の専門的な話をアピールしすぎると、内容が明確に伝わらない可能性があるため注意が必要です。
また、面接では専門知識だけでなく受け答えや人柄などの基本的な要素も重視され、知識・技術があれば良いというわけではないため注意しましょう。
総合職に向いている人の特徴
総合職に向いている人の特徴は、以下の8つです。
- 何かを作り出すことが好き
- 出世意欲が高い
- 好奇心旺盛
- 高収入を得たい人
- 責任感が強い人
- 協調性がある人
- チャレンジ精神が強い人
- 柔軟な思考ができる人
総合職に向いている人の特徴を知っておくことで、自分の価値観にマッチした職種か確かめることが可能です。
すべて当てはまる必要はないので安心してください。
1.何かを作り出すことが好き
何かを作り出すことが好き、という点は大事です。
これは技術職やクリエイティブ職に特化した総合職だけではなく、そうではない場合も当てはまります。
このような仕事は基本的に何かを作り出すことが好きではないとやっていくのが難しく、また好みがあるなしによって成功のレベルが格段に違ってきます。
なお、この場合は入社時にその技能が必要かといえば、そうではない企業もあります。
後から社内教育によって、あるいは研修を経験させることによって技能を身に着けられる人もいるので、一概に必要だというわけではありません。
ただし、何かを作り出すスキルや知識・技術がある人のほうが格段に有利になる傾向はあります。
このため、何か明確にやりたいことやものづくりが好きな人、あるいは何かを作り出すことが好きなら、在学中から学習や資格取得を始めておいたほうが有利でしょう。
ちなみに、この何かとは明確な物体ばかりではなく、人を育てるためのチーム作りや、サポートのための部署づくり、仕組み作りなども当てはまります。
このため、人に興味があることやチーム作りと運営に興味がある人が好まれやすくなっています。
2.出世意欲が高い
出世意欲が高い点は大事で、特に幹部候補として総合職を採用する傾向が強い企業にとっては重視される要素の一つです。
出世意欲があることで、上級職に上がっていきたい、より自分のスキルを伸ばしたいといった気持ちが生まれます。
この野心によって企業が成長したり、自分自身が成長して将来大きな事業の成功につながるかもしれません。
また、そもそも幹部候補として採用された場合、ある程度その企業内で出世することを求められる場合があります。
このとき、出世意欲があり、リーダーになることに積極性があるようなら、それだけで格段に仕事のやりがいが増えるかもしれません。
最初から肩書きを求めても難しい場合が多いのですが、将来的に幹部になりたい、部長や課長などの肩書きを求める場合は、総合職の幹部候補として採用している企業を探すほうが好ましいかもしれません。
3.好奇心旺盛
好奇心が旺盛でいろいろなことに興味を持つことができる、という点も大事な点です。
というのも、総合職はさまざまな仕事があり、それぞれ違う個性がある部署ごとに必要な技能や能力は変わります。
このため、それぞれの仕事に対して興味を持ち、抵抗なくさまざまな技能を身に着けられることが求められます。
特に仕事に対してやりがいを見つけるのが得意、どんな仕事にも好奇心を持って勤められる特性を持つ人にとっては、仕事のやりがいも格段に増えるでしょう。
仕事への理解力やそれぞれの部署での仕事のしやすさにも影響を及ぼし、働きやすさや仕事への理解度も変わってきます。
仕事のやりやすさや仕事への熱意があることが大きくプラスに働く可能性がとても高いので、いろいろなことが好きである必要はありませんが、興味を持って働けることは大事な資質です。
4.高収入を得たい人
仕事で成功して高収入を得たいという人も総合職に向いています。
上記であげた3つのように、総合職という仕事は、どのような業務であっても中心的な仕事を任されることが多いです。
つまり、「責任」というものが大きくのしかかってくる仕事であるのです。
このため、総合職は実績を残しやすいため、出世が一般職と比べて早い傾向にあります。
出世が早いと言う事は、給与が上がる速度も必然的に早くなるため、高収入を得るにはもってこいの仕事です。
しかしながら、注意点もあります。
それは、高収入を得たいという理由だけでは続けられるような仕事ではないという事です。
苦労の分だけ高収入を得られることができるので、覚悟を持って総合職に飛び込みましょう。
5.責任感が強い人
責任感が強い人は、総合職で活躍できます。
総合職は、プロジェクトやチームを牽引する立場になることが多いからです。
自分の役割を自覚し、行動する姿が求められます。
たとえば、チーム内で決めたルールを自分が率先して守ることで、周囲から信頼を得られるでしょう。
「少しくらい適当でもいいや」「嘘をついても問題ない」など、適当に振る舞うとチームの士気に関わります。
チームを引っ張る立場としての威厳を失うでしょう。
その結果、チームがまとまらず、プロジェクト成功から遠ざかります。
そのため、総合職に勤める人は、強い責任感が必要です。
責任感が強みだと考える人は、真摯に仕事に取り組める人材であることをアピールしましょう。
6.協調性がある人
総合職として働く際、協調性が重要です。
仕事は1人では完結しない業務が多いため、メンバーと協力する必要があります。
たとえば、あなたが営業担当に配属されたと仮定します。
社内には経理や事務、企画部など、さまざまな部署があるでしょう。
それぞれの部署が協力しあって、初めて売上につながります。
経理部が優秀でも、営業部が契約を取ってこなければ売上が立ちません。
反対に、営業が活躍していても、社内整備がおろそかになると、企業が長続きしないでしょう。
そこで、総合職を志望する場合、チームで成果を出すことにやりがいを感じる人が向いています。
自分1人の活躍よりも、チーム全体で喜びを分かち合える人は、より大きな成果を生み出せるでしょう。
7.チャレンジ精神が強い人
総合職は、しばしばチャレンジ精神が求められます。
新規事業や未知の業務に取り組む機会が多いからです。
たとえば、新商品の企画・開発などが挙げられます。
もちろん、既存商品を変わらず販売し続けることは重要です。
しかし、ニーズの変化や流行に乗り遅れてしまうと、売上が減少する可能性があります。
そこで、総合職で働く人には、新商品を開発するチャレンジ精神が求められます。
失敗を恐れず挑戦できる人ほど、成長や成果につながりやすいでしょう。
ただし、同じミスを繰り返すのは危険です。
上司やチームメンバーとの信頼構築に影響します。
積極的に挑戦するものの、失敗しないための最低限の準備は必要です。
8.柔軟な思考ができる人
総合職は柔軟な思考が求められます。
業務の幅が広く、想定外の状況に対応する場合があるからです。
総合職は社内もしくは、クライアントの課題を解決するのが仕事です。
そのため、マニュアルや過去の経験が必ずしも通用するとは限りません。
ときにはイレギュラーな対応も求められます。
1つの価値観に囚われることなく、広い視野で解決策を立案する必要があります。
そこで、柔軟な思考を持っておくことで、問題解決や新しい提案がしやすくなるでしょう。
もし、クライアントから突然の変更や追加依頼が舞い込んだとしても、慌てることなく体制を立て直せます。
柔軟な思考は、一朝一夕で身につくものではないため、日頃から意識しておきましょう。
一般職・技術職に向いている人の特徴
続いて、一般職・技術職に向いている人の特徴をそれぞれ解説します。
一般職・技術職は、総合職と同じ目的を共有していても、アプローチ方法が異なります。
そのため、違いを理解しておくことが重要です。
本章では、総合職を理解するための材料として、一般職・技術職について紹介します。
最後まで読んでいただき、求められる能力の違いをきちんと理解してください。
一般職に向いている人
ここでは一般職に向いている人について2つの項目で紹介していきたいと思います。
どのような人が向いているのかしっかりと知り、自分の選択に活かしましょう。
一般職は総合職と比べて、昇給や昇進は難しくなっています。
しかしながら、その分キャリアアップに向けた転勤や部署移動は会社にもよりますが、ほぼ皆無といっても良いくらい少なくなっています。
そのため、ずっと同じ場所や部署で働く事ができるので転勤せず、ずっと同じ場所で働きたい人にはとてもおすすめの環境です。
一般職では総合職のような責任が大きく伴う仕事は少なくなっています。
その代わりに総合職を支えるような、資料の作成や庶務的業務が多くなっています。
このような事から一般職は縁の下の力持ちとよく言われるため、周囲のサポートに徹することが得意な人にはとても向いている職業です。
技術職に向いてる人
ここからは、技術職に向いている人の特徴を整理していきましょう。
自分が技術職に向いているか不安なときは、以下の点に当てはまるか確かめてみると良いでしょう。
では、特徴を以下から詳しく紹介していきます。
技術職は、探求心のある人に向いている傾向があります。
技術職には常に課題の発見と解決が求められるため、何事にも疑問を持ち、そのことを突き詰めて答えを見つけていく姿勢が重要となります。
探求心があれば、商品やサービスをより良くするため・トラブルをなくすために、最適となるアイデアを考えて実行することができます。
反対に探求心がなければ、課題を突き詰めて分析したり調査したりする姿勢が足りないことで、より良い施策にはたどり着けない可能性があります。
一つのことをとことん考えたり、徹底的に考察したり分析したりすることが好きな人は、技術職として自分の強みを発揮できるでしょう。
ものづくりが好きな人も、技術職には向いている可能性があります。
技術職はゼロから何かを生み出す仕事なので、何かを作ることで達成感ややりがいを感じられる人は、重要らしく働けるといえます。
ものづくりが好きな人は集中力が高かったり、一つひとつの作業が丁寧だったりすることも大きな強みです。
そういった性格の長所を活かして何かを開発・製造したい人は、技術職での就職を考えてみると良いでしょう。
総合職・一般職・技術職に向いていない人の特徴
その一方で、総合職と一般職には向いていない人もいます。
この特徴に当てはまる人は、総合職の中でも事務系総合職や技術系総合職を狙うか、一つの事業に特化した企業を狙うほうがいいかもしれません。
総合職に向いてない人
ここでは総合職に向いていない人について3つの項目で紹介していきたいと思います。
どのような人が向いていないかしっかりと知り、自分の選択に活かしましょう。
プレッシャーに弱い人は総合職に向かない可能性があります。
この仕事はそもそもいろいろな所に出向きますし、時に精神的に過大なストレスを感じることもあるかもしれません。
これらのプレッシャーに耐えられる人のほうが仕事の難局 も乗り越えられますし、いろいろな仕事の場所に向かってもストレスに押し潰されることは少ないでしょう。
しかし、プレッシャーに弱くても上手にそのプレッシャーを受け流したり、押し返せる人などには可能性があります。
きちんとさまざまなことに対応できるのも、その人のプレッシャーに弱い点を効率良く活用できるメリットかもしれません。
決められた作業をするのが好きな人は、向いていない可能性があります。
というのも、総合職の場合は転属や転勤がありますから、やっと慣れたあたりで転属となり、ストレスを感じることもあるでしょう。
特に技能を磨く必要がある仕事や工場の一定のライン作業などを好む人ほど、この傾向があります。
一定の決められた作業だけやっていればいいとか、特定の分野に特化した人には総合職でさまざまな経験を積むのは向かない場合もあるかもしれません。
むしろ人の上に立って、さまざまな問題を解決、調整する仕事や、さまざまな現場にマルチに対応できる人材のほうが好まれます。
ただし、決められた作業をするのが好きな人の場合、配属された部署での仕事がとても向いていると判断され、転属もなくその仕事に特化した人となる可能性があります。
このため、決められた作業をするのが好きだから総合職が向いていない、と一概にいえるわけでもありません。
一つのことに没頭したいという人には向いていません。
特に技能系総合職にいえることなのですが、総合職は将来的に幹部候補として働く場合が多いため、一つのことだけに没頭して作業できる機会は少なくなっています。
技能や技術、何らかの分野に特化して技能を磨いてキャリアを積むのではなく、さまざまな技能が求められます。
それらを楽しめることや自分の技能にプラスになると考えて動ける人ならば総合職としてやっていくのは難しくありません。
また、技能系総合職などの場合は、技能に特化しながらも総合職としてのキャリアを積むことができますので、技能プラスさまざまな会社の職種を経験できることはメリットと考えられる人ならば、十分対応できる可能性があります。
一般職に向いてない人
ここでは一般職に向いていない人について3つの項目で紹介していきたいと思います。
どのような人が向いていないかしっかりと知り、自分の選択に活かしましょう。
一般職は総合職と比べて縁の下の力持ちという仕事が多くあります。
そのため、他の社員と協力していかなければうまく仕事ができなくなってしまいます。
1人で出世のために黙々と仕事をしたい人は総合職の方が向いていると言えるでしょう。
一般職は総合職と比べて縁の下の力持ちという仕事が多くあります。
一般職以外にも言える事ですが、コミュニケーション能力が著しく低い人も一般職には向いていないと言えるでしょう。
一般職では特にコミュニケーション能力を活かした応対を中心とした作業が多くあります。
そのため、社内でコミュニケーションを取れない人はやっていくのが難しく向いているとは言い難いでしょう。
しかしながら、コミュニケーション能力は鍛える事ができます。なので、今一般職を目指しているけど、コミュニケーション能力が低いと思っている人は、今のうちからコミュニケーション能力を上げるための努力をし、来る就活に備えておきましょう。
技術職に向いてない人
次に、技術職に向いていない人の特徴を整理していきましょう。
以下に当てはまる人は、技術職には向いていない可能性があるため注意が必要です。
地道な作業が嫌いな人
コミュニケーション能力が低い人
では、向いていない人の特徴について詳細を解説していきます。
技術職は、地道な作業が嫌いな人にはあまり向いていない可能性があります。
なぜなら、技術職は一つひとつの業務が地道な作業の積み重ねであり、細かく地道な作業なくしては業務が成り立たないからです。
そのため、忍耐力がない人や一つの物事に集中することが苦手な人は、技術職では自分らしく働けない可能性があるといえます。
技術職を目指して就活する際に、そもそも技術職が向いているのか気になったときは、地道な作業に耐えられるか考えてみましょう。
技術職は、コミュニケーション能力が低い人にも実はあまり向いていない仕事といえます。技術者と聞くと作業中心でコミュニケーションは必要最低限…というイメージもありますが、技術職は、多くの人と密にコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていく必要があります。
そのため、否が応でも伝える力や連絡のマメさなどは求められ、そのほかにはクライアントに対する提案力・交渉力も重要視されます。
また、製造業でも周りのスタッフとの連携は必須になるため、コミュニケーションに自信がない人はきつさを感じる可能性があります。
総合職・一般職・技術職のやりがい
総合職のやりがい
総合職として働くのであれば、いろいろな面でやりがいを感じながら働くことができるでしょう。
とはいえ、このやりがいは人によって違います。
よくさまざまな総合職の人が言う仕事のやりがいは、いくつかあります
一つは、さまざまなキャリアを目指せるというものです。
例えば、将来自分には何が向いているのか分からない、という人が、総合職としていろいろな仕事を経験する中で、自分の適性や自分の好みを見つけることはかなりあります。
特にこれまで何をしてきたのかがぼんやりしている、自分の好みや理想の道が分からない場合は、さまざまなキャリアを目指せるのは大きな魅力となっています。
また、ほかの仕事よりもさまざまな仕事を経験できるので、その分自分にとって活躍しやすいフィールドも見つけやすく、活躍しやすい仕事を見つければ大きな成功も狙えるかもしれません。
その活躍が給料や待遇に反映される可能性も高いでしょう。
特に一般職や技術職の場合、キャリアチェンジはかなり難しい場合もあります。
その一方で、総合職の場合はいろいろな経験を積めますし、転属や転勤などで環境を変えることも難しくありません。
このため、これまでやっていた仕事が社会環境の変化によって不要になってしまったとしても、その後にほかの仕事を経験することでマルチに活躍できる人材になることも考えられるでしょう。
いろいろな可能性に触れることができるのも、総合職ならではのメリットと考えられるかもしれません。
次に、給料が上がりやすい点は大きなポイントでしょう。
この仕事はさまざまな仕事を経験できるため、キャリアの武器になるような職種やスキルを多く経験、吸収できる上、その分だけ市場価値の高い人間になりやすいです。
当然ながら、総合的に見て給料が上がりやすくなっています。
また、総合職の人はさまざまな経験をしているため、その経験を転職活動にしっかり反映させることができれば転職も難しくありません。
同時に手当も考えられます。
例えば、資格手当や技能手当など、さまざまな手当が出やすいのも総合職ならではのメリットといえます。
優秀な人材のために十分に良い収入を提供できる企業ならば、さまざまな待遇の良さを期待できるでしょう。
待遇の良さを求めるなら総合職を狙うのはとても魅力的な職種といえます。
最後に、将来的に企業の中核を狙うこともできるかもしれません。
というのも、総合職は幹部候補として位置付けられ、最初から幹部候補としての役割を担う場合もあります。
このため、将来的に企業の中核を担う可能性が高く、将来的に幹部として企業内で活躍できる役割を担うことになるかもしれません。
このため、将来は出世したい、社会に向けて一定の役割を担いたいという人にはやりがいが大きいでしょう。
ほかの職種よりも出世しやすく、優遇される可能性があります。
特に社会的に活躍したい、尊敬される肩書きが欲しい、将来的に高収入を狙いたい、いろいろな人を動かしたい、という希望を持つ人にはおすすめです。
たくさんの人の上に立って陣頭指揮を執り、不安定なときにもいろいろな人を励まして役立てる人であれば、部下からも会社からも頼りになる人材となれるかもしれません。
一般職のやりがい
ここからは、一般職のやりがいを見ていきましょう。
具体的にどのような点でやりがいを感じられるのか、詳細を解説していきます。
一般職のやりがいといえば、業務遂行のサポートができることです。
総合職と違って一般職は「縁の下の力持ち」的仕事が多くを占めるため、資料作成や顧客対応などの業務を通じて、総合職や組織全体を支えていきます。
確かにこれらは会社の「コア業務」にはあたりませんが、だからといって重要でないということはありません。
サポート業務がなければ一つひとつの仕事はスムーズに回らないため、会社を回すためのサポートをしていることを実感できれば、やりがいは十分に感じられるでしょう。
「第一線で活躍するより人をサポートするほうが向いている」という人は、特に魅力的に感じられるポジションです。
一般職のやりがいには、周りの社員に感謝してもらえることも挙げられます。
一般職のおもな仕事は周りのサポートなので、細かい業務を担当することで、周囲の社員に感謝される機会は増えるでしょう。
まさに「痒い所に手が届く」的な細やかなサポートができれば、より感謝されることは間違いありません。
周りからもらう感謝の言葉は、仕事のモチベーションにつながります。
そのため、「周りを助けることで感謝される仕事に就きたい」と考えている人に、一般職はおすすめといえます。
感謝によってモチベーションが高まれば、自分自身のサポートスキルはますますアップするはずです。
技術職のやりがい
ここからは、技術職のやりがいについて詳しく見ていきましょう。
技術職のやりがいとして重要なポイントなどを以下から紹介していきます。
技術職のやりがいは、顧客から直接感謝されることがまず挙げられます。
中でもクライアントと直接やり取りする技術職は、上流工程から下流工程まで携わることができるため、直接的に感謝の言葉をもらう機会が多いといえます。
「おかげで助かった」「良い提案をもらえてありがたかった」などの言葉をもらえれば、やりがいを感じ、ますますスキルアップしたいと思えるはずです。
システム開発・設計は、クライアントの要望を実現し、物事を便利にするなどの有用性をもたらします。
わかりやすく役立つからこそ、その開発・製造に携わる技術職は感謝されやすいといえます。
技術職のやりがいは、自分が関わった製品が世の中で使われていると実感した際にも感じやすいです。
これはものづくりに関わる職種ならではの感覚であり、ほかの職種ではなかなか味わえない喜びや達成感といえます。
設計した製品や製造に関わった製品が店頭に並び、人々に支持され、暮らしを豊かにしているのだと考えれば、もっと技術職として役に立ちたいと感じる人は多いでしょう。
苦労して開発・製造した製品であれば、なおさらその喜びは大きくなるものです。
何かを開発・製造することで仕事を頑張るモチベーションにつなげていきたい人は、技術職には適性があるといえるでしょう。
迷った際の判断方法
迷った際の判断方法は、以下の2つです。
- キャリアプランを考える
- プロに相談する
就活を始めると総合職を始め、一般職や技術職とさまざまな職種を目にします。
自分の価値観や性格に合ったものがどれか、確実に見分けるのは困難です。
そこで、本章ではどの職種にするか迷っている人向けに解説します。
キャリアプランを考える
迷った際は、キャリアプランを考えてみましょう。
5年、10年先の将来を想像することで、今から取るべき行動が明確になるからです。
将来自分がどういった生活を送りたいか、仕事にどう向き合うのかなど、キャリアプランを明らかにしましょう。
たとえば、3年後に海外で働きたい場合、英語の勉強を始める必要があります。
社内で選考基準があれば、合格するために英会話に通う必要があるかもしれません。
上記のように目標から逆算することで、行動に移せます。
もし、何も考えずに入社を決めてしまうと、理想が叶わないかもしれません。
海外で働きたいのに、海外進出の予定がない企業に就職してしまうと、挑戦する機会が得られないので注意してください。
プロに相談する
プロに相談するのも有効です。
就活のプロは、あなたの悩みに対して適切なアプローチ方法を知っています。
限られた時間の中で就活するには、効率よく対策することが重要です。
そこで、経験豊富なプロに相談し、アドバイスをもらいましょう。
たとえば、総合職に憧れがあるものの、勇気が出ずエントリーできていないと仮定します。
勇気を出すための方法を一緒に考え、背中を押してくれるでしょう。
利用にお金はかからないため、まずは相談することをおすすめします。
総合職のデメリット
総合職のデメリットは、以下の2つです。
移動や転勤がある
業務内容が多い
総合職を目指す人は、デメリットも理解しておきましょう。
就活は、メリットとデメリットを比較したうえで、職種を選ぶことが重要です。
もし、総合職のメリットしか把握していないと、入社後に後悔する可能性があるため、注意してください。
本章では、総合職のデメリットを2つ紹介します。
自分の志望理由やキャリアプランに問題がないかチェックしてください。
異動や転勤がある
総合職のデメリットの1つ目は、異動や転勤があることです。
総合職が設けられている企業の多くは、本社以外にも支店や営業所を持っています。
そのため、昇進や昇格できる椅子が用意されています。
経験や実績を積むために多くの業務に携われるが、その分異動や転勤があります。
辞令が出るタイミングは、企業や従業員によって異なります。
しかし、職場や住環境に慣れた頃に、異動になることも珍しくありません。
新しい環境に適応できる人は、早期に活躍できるでしょう。
一方で新しい人間関係や仕事内容を覚えるのに苦労する人には、向いていない可能性があります。
異動先で自分に合う職場に出会える可能性はありますが、定期的に変わることを覚えておきましょう。
エリア別総合職とは、特定の地域のみで働く総合職のことです。
たとえば、関東エリアのみでの配属が挙げられます。基本的な総合職とは異なり、転勤や異動がありません。
もし、関東エリアに配属された場合、エリア内で業務を担当します。大阪や福岡といった遠方に行くことはありません。
転勤をしたくないという人にはお勧めです。しかし、転勤がない分、総合職より給与は下がる傾向にあります。
一般職と総合職の間を取ったような働き方になります。
業務内容が多い
総合職のデメリットの2つ目は、業務内容が多いことです。
一般職に比べて、総合職は責任のある業務を任される傾向にあります。
たとえば、以下の業務です。
- 人事
- 経営戦略
- 海外事業
- マーケティング
担当する業務の難易度は高くなり、責任も重くなります。
さらに、企業によりますが、繁忙期には長時間労働が増える可能性もあります。
ワークライフバランスを重要視したい人にとっては、合わないかもしれません。
自分のプライベートと仕事について、入社前に検討しておきましょう。
ほかにも、キャリアプランについても考えておくことをおすすめします。
総合職は、転勤や異動がある分、覚える業務内容が多くなります。
しかし、経験できる幅が広くなるため、昇進や昇格に必要な条件を達成しやすいです。
まとめ
総合職はしっかり明確にできない業務内容ではありますが、実際にはさまざまな仕事を経験することで、将来的に経営幹部として引き上げられる場合もあり、他職種よりも高い可能性を持っています。
なお、企業によっては技能系総合職や事務系総合職といった、さまざまな職種があります。
また、地域限定の総合職といった転勤の範囲を一定に定めた職種もあります。
このため、実際には企業ごとに総合職の示す可能性は異なりますので、企業研究の段階できちんと見分けてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート