はじめに
就活していると、リクルーターという言葉を聞く機会があります。
一体、リクルーターとはなんでしょうか。
就活生全員がリクルーターと話す機会に恵まれるということではありません。
しかしその反面、リクルーター対策ができておらず失敗する学生もいます。
うまく活用して第一志望から内定を獲得しましょう。
ここではリクルーターとは何かと基本的なことから、メリット・デメリット、リクルーター面談でよく聞かれることを紹介します。
リクルーターとは
リクルーターとは、入社志望の学生と直接コンタクトを取るために選ばれた社員です。
学生がリクルーターと話したいと希望するのではなく、リクルーターが気になった学生に声を掛けて面談をします。
企業の重役ではなく若手社員が選ばれる傾向があり、通常の面接時よりもフレンドリーに話すことができます。
通常学生がこの企業にエントリーしたいと、就活サイトなどから応募することが多いでしょう。
しかし就活サイトから応募するだけではなく、リクルーターが声を掛けて採用されるケースも増えてきました。
リクルーターは各種方法で学生にコンタクトを取ります。
・OBやOGが在学中に所属していたゼミやサークルの後輩に、直接連絡してコンタクトを取る
・上記のように直接連絡を取るのではなく、教授や大学を通じてその学生に連絡してもらう
・教授や大学に対して、推薦応募枠として通してもらい希望者を募集する
・OBやOG訪問を行った際に出会った入社希望者に対してコンタクトを取る
・会社説明会に参加した学生のエントリーシートを見て、気になる学生にコンタクトを取る
・インターネット上などから資料請求を行った学生に対しコンタクトを取る
といった方法が一般的です。
リクルーターよりいきなり声が掛かることもあれば、推薦枠に学生が自ら応募するケースもあります。
しかし多くはリクルーターがこの学生と指定して声を掛けるため、いきなり連絡がきて慌てるという学生もいるでしょう。
いきなり連絡がきて慌てないよう、落ち着いて対応しましょう。
リクルーターのメリット・デメリット
では続いて、リクルーターのメリットとデメリットについて説明します。
通常の面接とは何が違うのか違いを比較することができます。
ここでは学生、リクルーターそれぞれの視点からメリットとデメリットについて説明していきます。
メリット
ではメリットについてですが、はじめに学生側の視点から紹介します。
企業の説明会などではよくわからなかったことを、リクルーターより直接話を聞いて知ることができます。
企業の理解を深めることができるので、よりその企業に対して興味を持つことや自分が入社した場合どのようなことで力になれるのかと考えられます。
質問はありますか?と質問タイムも設けられることがほとんどなので、疑問に思ったことなどどんどん質問しましょう。
あわせて、実際働いている先輩の声を聞くことができる点がメリットです。
その企業が現在何に取り組んでいるのか、その業界で何が注目されているのか最新の情報が得られます。
企業そして業界に対して理解が深められるため、入社してからの自分のイメージ像が想像しやすくなるのです。
続いて、企業側にとってのメリットを説明します。
学生がエントリーしてくるのを待つというのが通常ですが、リクルーターが動くことで受け身ではなくなります。
優秀な人材に早い時期に接触できるため、他の企業に気になっている学生を取られにくいというメリットがあります。
必ずしも自社のみ面接を受けてくれるということではありませんが、太いパイプを作ることができるのでメリットにつながります。
エントリー解禁直後から早々に学生に接触し、囲い込むという目的もあります。
気になった学生に対し、一対一で話すことができます。
特に一次面接はたくさんの学生を集め集団面接を行うことも多く、一人ひとりに対してゆっくり話をする時間がありません。
その学生はどんな人なのか、直接ゆっくり話をすることでイメージしやすくなります。
自社の社風に合う人材が見極めるとともに、どの仕事が合っているのかの判断材料にもなります。
企業によっては得意な分野を任せる、役割分担をするというケースもあります。
どの部署がよいのか、そしてどんな仕事を任せるほうがよいかと思案できます。
また自社のよい点や現在行っていることなどアピールすることができるので、会社説明会より理解を深めてくれるでしょう。
デメリット
続いて、デメリットについて説明します。
はじめに学生側からです。
現在リクルーターは、ランクが高い大学に在籍している学生にアプローチする傾向があります。
今後もっとリクルーター制度を導入する企業が増えれば、もっと幅広くいろいろな大学に在籍する学生と接点を持つかもしれません。
しかし現状一定のランク以上の大学に集中していて、一部の学生しかリクルーターと接する機会がありません。
リクルーターに声を掛けられても、必ずしも内定ということではありません。
リクルーターと話をした後、一次面接や二次面接を受けて不採用となるケースもあります。
続いて、企業側のデメリットについてです。
リクルーターは現在増加傾向にありますが、一対一で会うという点も考慮したくさんの学生に声を掛けられません。
リクルーターが在籍していた大学、サークルやゼミに所属している学生といったように、声を掛けられる範囲も限られています。
そのため、幅広く視野を広げていろいろな学生と会ってみたいと考える企業によってはメリットが薄いでしょう。
エントリーしてきた学生の中から選んで声を掛ける、会社説明会に出席してくれた学生の中から選ぶという方法もありますが、たくさんの学生と会うことは難しいでしょう。
リクルーターは採用のみに専念するのではなく、通常業務も行います。
そのため時間が限られていて、数人しか会えないというケースも多いです。
リクルーターはどんな学生か知るとともに、自社のアピールをしなくてはいけません。
会社説明会より詳しく説明ができる、直接一対一で売り込みができるというメリットはありますが、必ずその学生が最終面接まで進んでくれるかはわかりません。
多くの学生がいろいろな企業へのエントリーを考えているため、うまくアピールができなければ興味を持ってもらえないという可能性もあります。
企業側もリクルーターに適している人材は誰かと、よく考え選んでいるでしょう。
しかしどの学生にもいいように、自社をアピールできるとは限りません。
学生によっては複数の企業のリクルーターより声を掛けられ、会っているかもしれません。
より魅力を感じた企業を第一志望としてエントリーするでしょう。
その中で1番になれるかは、リクルーターの腕にかかっています。
リクルーター面談でよく聞かれる質問
リクルーター面談でよく聞かれる質問について紹介します。
・自己紹介
自己紹介は一次面接をはじめ、面接では必ずといって聞かれます。
○○大学○○学部に所属している○○です。
大学に入学してからアルバイトをし、○○を心掛けてきました。
自分は○○とよく言われます。
などと、簡潔に述べましょう。
この際注意したいのが、よくインターネット上などに掲載されている例文通りに答えないようにすることです。
一対一ということで、リクルーターは細かい点まで聞いている、見ているという状態なので例文通りに答えるとありきたりな回答だとみなされやすいです。
・弊社に興味を持った理由(志望動機)は?
志望動機もよく聞かれています。
自分は○○について興味があり、御社でも携わっていることなので力になりたいと思ったからなどと具体的に述べましょう。
自分はこんなことができるから興味を持ったなど、きっかけも含めて伝えるとわかりやすいです。
・学生時代に力を入れてきたことは何か?
学生時代力を入れてきたことについては、アルバイト・ゼミ・サークルなどで自分が頑張ってきたことを答えましょう。
地味な活動でもよいので、最後まであきらめずに取り組んだなどと伝えるとベストです。
・学生時代に、主に勉強してきたことは何か?
大学の授業で、自分で取得した資格について、ゼミで学んだことについてなど伝えましょう。
主に○○に力を入れてきたので、御社の力になれますと答えるとベストです。
・自分の強みはなんだと思いますか?
自分の強みですが、例文通りに答えるのではなくオリジナルの文章で答えましょう。
事前に答えを用意しその文章通りに答えるのではなく、少しフランクに答えるほうがよいです。
派手でなくてよいので、困ったときは周囲に正直に相談できるなどと仕事につながる強みを答えましょう。
リクルーター面談で注意すべきポイント
リクルーターとの面談で注意すべきポイントについて説明します。
通常の面接と異なり、少しフランクに話をしても問題ありません。
先輩社員と仲良くなろう、パイプを作ろうと話ができる場です。
しかし最低限のマナーは忘れない、そして面接という意識を持って臨みましょう。
身だしなみも見られていますのでスーツを着用する、背筋を伸ばすなど、最後まで気を抜かないことが大切です。
一対一ということでゆっくり時間が取られることが考えられますが、途中相手の目から視線を逸らしたり、笑顔が崩れたり、辛そうな顔をしたりといったことは避けましょう。
街中のカフェなどで会うことが多いですが、リクルーターがごちそうしてくれるでしょう。
ごちそうさまでしたと礼を伝える、またセルフサービスであれば率先してカウンターまで取りに行くといった行動も必要です。
まとめ
リクルーターから急に声を掛けられ困ったということがないよう、事前に対策する必要があります。
必ずしも一次面接や二次面接で有利になるということではありませんが、よい印象を与えられると内定につながる場合もあります。
実際リクルーターに聞かれることは何か、そして注意すべき点は何かとポイントを押さえ、当日や電話対応をする際慌てないようにしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート