「長所として負けず嫌いをアピールしたいけどどうアピールすればいい?」と悩む方もいると思います。
本記事では長所として「負けず嫌い」をアピールする際の効果的な伝え方やポイントを解説していきます。
ぜひ本記事を参考に、あなたの魅力をアピールし、内定を勝ち取ってくださいね。
- 負けず嫌いという長所をアピールするときのポイント
- 負けず嫌いという長所をアピールするときの注意点
- 負けず嫌いという長所が活きる職業・活きない職業
- 負けず嫌いとの言い換え表現
- 長所が負けず嫌いな人
- 負けず嫌いという長所をこと魅力的にアピールしたい人
- 初めて長所を書く人
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【長所:負けず嫌い】負けず嫌いな人の特徴
負けず嫌いを長所として用いるのであれば、負けず嫌いな人の特徴を知っておくことをお勧めします。
理由としてはご自身の負けず嫌いが明確になり、より長所としてアピールしやすくなるからです。
ここでは負けず嫌いな人の特徴を以下に絞って解説していきます。
- 強気
- 怖いもの知らず
- 勝ち気な性格
強気
負けず嫌いな人は、負けたくない相手には強気な姿勢で臨む傾向があります。
これは、勝ってやるという強い心意気が前面に出るからです。
企業では、上司や先輩が相手でも、必要だと思うことについては一歩も退かない姿勢などとして出てくるでしょう。
負けず嫌いの人が強気になる相手は、負けたくないと考える相手、すなわち自分が好敵手と認めた相手ですので、全般に自分よりも上の立場の人になります。
部下の率直な意見を聞いて風通しをよくしたいベンチャーなどの実力主義的な企業においては、この性質は歓迎されることでしょう。
一方で、このような姿勢が煙たがられる企業もあるので、上司への進言の仕方を工夫するなど、内面の強気さをそのまま出し過ぎないための注意が必要です。
怖いもの知らず
負けず嫌いの人は、困難に直面してもあきらめずに進んでいきます。
そのため、困難を恐れることのない、怖いもの知らずだと言えるでしょう。
負けず嫌いの人は、どんなに困難でも、負けじと立ち向かうための方策を考える可能性が高いです。
このような特徴は、挑戦が求められるベンチャー企業や新規事業開発部のような企業部門には向いているでしょう。
一方で、時に慎重な判断を下す必要がある投資ファンドなどの失敗すれば損失の出る可能性のある業界では、前のめりで無鉄砲な姿勢だと映ってしまうリスクがあるため、時として一歩立ち止まる姿勢を示すことで高評価を得られるでしょう。
勝ち気な性格
負けず嫌いの人間は、勝ち気である人が多いです。
勝ち気な人は、人に対する競争心が強く出るため、上に人がいる間はその人を追い抜くべく努力し、トップに立ったら他の人に抜かれることがないように努力し続ける傾向があります。
このような人は、努力の姿勢を評価されるでしょう。
一方で、競争でいざトップに立ったときにバーンアウト症候群を発症して目標を失うリスクがあります。
また、抜かれるまいと思うあまり、人に対して厳しい姿勢で臨んでしまう恐れがあります。
このように、勝ち気な性格を前面に出してしまうと協調性が欠如している印象を与えてしまうため、人との競争だけが目標ではないことや必要な場合に適切に人と協力できることを示す必要があります。
【長所:負けず嫌い】負けず嫌いな人に企業が求めること
負けず嫌いを長所だと主張する学生に、企業は何を期待するでしょうか。
順に見ていきましょう。
- 競争心が強いこと
- 自分の理想が高い人
- 困難な場面でも努力し続けられること
競争心の強さ
負けず嫌いの人間は、誰かに負けることを良しとしません。
そのため何かと比較ができる状況においては、常に強い競争心を抱く傾向があることを意味します。
そして、競争心が強い人は競争心を抱ける環境においては、やる気を持って取り組む傾向があります。
たとえば、営業成績などがはっきりランキングとして打ち出される場合は、その競争心はトップ狙いという形で競争心を発揮し、その目標に向かって邁進していくことを期待できるでしょう。
特に社員同士を競わせる実力主義的な企業においては、その競争心の強さによって、周囲の競争をも盛り上げることも期待されるかもしれません。
自分の理想が高い人
負けず嫌いの人は他の人や過去の自分に負けないよう常に高い理想を追い続けるでしょう。
人に負けないためには高い目標や理想を掲げ、それに近づくために努力を継続しなければなりません。
このような高い理想を掲げ、努力を継続できる人は日々成長し、企業に貢献してくれるというイメージを与え、大いに歓迎されます。
困難な場面でも努力し続けられること
努力する過程で、超えるのが難しい壁がはだかることもあるでしょう。
負けず嫌いの人はその困難な状況を打開しようと、努力したり工夫したりできる人が多いです。
企業に入社後も仕事がスムーズに進むわけではありません。
企業は困難があってもめげずに挑戦し、成長できる人材を求めています。
何がいけないか冷静に分析できる
負けず嫌いな人に対して企業が求めている長所の1つとして、何がいけないかを冷静に分析できることが挙げられます。
負けず嫌いな人は非常にモチベーションが高く、一生懸命な人物ですが、頭に血が上ってしまい、何がいけないかを冷静に分析できないこともあります。
そこで目標を達成させるために冷静に目の前のことを分析しなければいけないか、何をすれば改善ができるかについて考え、今取り組まなければならないことが何なのかについて分析することも求められています。
【長所:負けず嫌い】負けず嫌いの言い換え表現10選
「負けず嫌い」という長所のアピールは多くの就活生が行うため、差別化を図れない場合もあります。
そこでおすすめなのは「負けず嫌い」という言葉自体を言い換えてしまうことです。
負けず嫌いの言い換えの代表例は以下の10個であるため、その中でも「最も自分に近い」と思う言葉を選んで言い換えてみるのも選択肢の1つです。
- 勉強熱心である
- 競争心が強い
- プライドが高い
- 感情の起伏が激しい
- 周りのことが見えなくなる
- 向上心がある
- 粘り強い
- 挫折を恐れない
- チャレンジ精神がある
- やり遂げる力がある
【長所:負けず嫌い】負けず嫌いな人が向いているのはどんな仕事?
ここまで、負けず嫌いの人はどのような評価をされるのか、解説しました。
ここからは、負けず嫌いの人にはどんな職業が向いているのかを解説します。
負けず嫌いを長所として持っている人が、どのような職業で活躍できるのかを知っておきましょう。
実力主義の仕事
一つ目は、実力主義の仕事です。
実力主義の仕事には、営業職やコンサルタントなど、自分の仕事が数字に明確に現れる仕事があります。
実力主義の職場では、成績によってインセンティブが変化したり、働きやすさが変わったりします。
そのため、負けず嫌いの人が上を目指すことで、恩恵を受けやすい職種になります。
社員の数が多い職場
社員の数が多い職場も、負けず嫌いの人におすすめです。
理由はシンプルで、社員の数が多いほど、そこに埋もれまいと努力する人が上に上がっていけるからです。
社員の数が多い職場では多くの社員が同じ業務をこなすため、突出した成績や行動をしないと埋もれてしまい、なかなか評価をされません。
負けず嫌いの人であれば、そのような状況を打破しようと動くことができます。
目標が定められている仕事
最後に、目標が定められている仕事も、負けず嫌いの人におすすめです。
目標が定められていれば、負けず嫌いの人は、絶対達成させようと躍起になることができます。
そのための努力や勉強を惜しまなければ、目標を達成し、またキャリアアップも確実に狙っていけるはずです。
【長所:負けず嫌い】負けず嫌いな性格を活かせる職業
それでは負けず嫌いであることを活かせる職業はあるのでしょうか。
向上心が高い負けず嫌いの方はどんな環境でも成長できますが、職種によってはその長所をさらに活かすことができます。
ここでは負けず嫌いな性格を活かせる職業を紹介します。
- 営業職
- 企画職
- WEB系の仕事
営業職
営業職は結果を重視するため、負けず嫌いの人に適した職業と言えます。
成約数・アポイント数をランキング形式で社内に掲載する企業も多く、競争心が煽られることも多々あります。
また営業はチームプレーというよりも個人プレーがメインですので、負けず嫌いを活かすにはうってつけです。
そのため人と競争をすることが好きな人は営業職が向いていると言えるでしょう。
企画職
企画職とは自社の商品・サービスの企画立案や宣伝などを行う仕事です。
企画職がどうして負けず嫌いな人に向いているの?とピンとこない方もいると思いますが、企画職も負けず嫌いな人にうってつけの職種です。
なぜなら企画職は競合他社と常に競争しなければならないからです。
営業職とは異なりチームプレーがメインとなりますが、競争の相手は個人ではなく組織となり、チームで競争相手よりも良い商品・サービスを作ることが求められます。
そのためチームで何かに取り組むことが好きな負けず嫌いの方は企画職が向いていると言えます。
チームメイトに負けず嫌いを発揮してしまってはチームの和を乱してしまうので注意が必要です。
WEB系の仕事
WEB系の仕事とは、エンジニアやプログラマー、WEBデザイナーなどを指します。
これらの職業は実績やスキルが重視されるため、他者と比較されることが多く、競争心の高さを活かす場面が多いです。
また他の職種に比べてスキルや実績次第では年齢に関係なく昇進しやすいため、負けず嫌いな方はこのような環境に飛び込むことでさらなるスキルアップを望むことができます。
一見負けず嫌いとは関係なさそうな職種ですが、競争心の高さを活かすことができるものとなっています。
【長所:負けず嫌い】負けず嫌いな性格を活かしにくい職業
長所が負けず嫌いな人があまりその良さをを活かせない職業の特徴をいくつか解説していきます。
あくまで一般論にはなりますが、もし自分が興味のある企業の仕事が以下の特徴に当てはまる場合は注意しておきましょう。
ミスマッチのまま入社してしまうと自分自身も企業にとってもデメリットが多くなってしまいます。
決められたことを行う仕事
負けず嫌いの人は、常に自らの目標を追い求め、挑戦することでその性格を最大限に活かします。
そのため、決められたことだけを行う仕事は向いていないと言われています。
そのような仕事では、目標を設定し、それを達成するための努力の機会が少なくなりがちです。
負けず嫌いの人は、目標に向かって取り組むことで、その能力や情熱を発揮することができます。
しかし、決められたルーチンワークでは、その性格を活かす場面が少なく、満足感を得にくいかもしれません。
競争相手がいない仕事
負けず嫌いな人は、競争を楽しむ性格を持っています。
しかし、競争相手の存在しない仕事に従事すると、その競争心を活かすチャンスが少なくなり、その能力を最大限に発揮することが難しくなります。
特に、フリーランスのように一人で仕事を進める場合や、研究者のように個人の力量で結果を追求する職業は注意しましょう。
競争相手と直接比較する機会が少ないため、負けず嫌いな性格の人はやりがいを感じにくいかもしれません。
そのため、負けず嫌いな性格の人が自らの能力を存分に活かしたい場合は、競争が盛んな職種や環境を選ぶことがおすすめです。
協調性が必要な仕事
負けず嫌いな人は、常に最高の結果を求めるため、競争心が強いことが特徴です。
そのため、協調性が求められる職業には必ずしも向いていないかもしれません。
チームワークを大切にしなければならない仕事の場面では、勝ちにこだわるあまり、他のメンバーとの間に摩擦が生じる可能性が高まります。
これは、チーム全体のハーモニーを乱してしまう恐れがあります。
その結果、プロジェクトが遅れたり、効率が下がる可能性が考えられます。
【長所:負けず嫌い】負けず嫌い弱みを自覚しよう
負けず嫌いに関する弱みについても理解しておく必要があります。
なぜならば、強みと弱みは表裏一体であり、面接で突っ込まれることもあるからです。
負けず嫌いと聞いて、それを長所として捉える方もいれば、短所として捉える方もいます。
例えば、自分の負けず嫌いの悪い部分が出てしまい、周りを敵対して協調性を発揮できないなどの場合、企業で活躍できないどころか、迷惑をかけてしまう可能性もあります。
そのため、最後に負けず嫌いの悪いイメージにはどのようなものがあるのかを確認しておき、面接で聞かれた際もうまく答えられるようにしましょう。
- 周りの意見を聞かない
- 周りを頼れない
- 見栄を張る
- 面接で詰められた時
周りの意見を聞かない
負けず嫌いという長所は、メリットが多いのではないかと思っている方が大半なのではないでしょうか。
努力家というイメージがあり、どんなことでも途中で投げ出さず最後までやり遂げる根気のある人物だと思われることも多いことでしょう。
また、面倒見がよく人から好かれるという人物が多いことも確かです。
しかし、負けず嫌いの方の中には、向上心が強くなりすぎてしまい、周りの意見を聞かずに一人で行動してしまうという方もいます。
チームワークを大切にしている企業にとっては、輪を乱しかねない負けず嫌いな性格の持ち主は謙遜されてしまうかもしれません。
負けず嫌いな人物は、目標を達成するために努力を惜しむことはありませんが、人の指摘やアドバイスを受け入れないという点もあるようです。
企業がチームワークを求める社風を掲げているのであれば、やはり上司や同僚の指摘やアドバイスを受け入れることができる人物であるかというのは面接時に採用する判断基準となることもあるでしょう。
周りを頼れない
さらに負けず嫌いな性格の持ち主は、他人に負けたくないという強い気持ちから競争意識を持ちすぎてしまうことがあります。
他人に対してライバル心を持つことが多く、周りを頼ることは負けだと思ってしまうのです。
しかし、どんな仕事に就いても同じことがいえますが、周りを一切頼ることなく一人で仕事を進めようとすると円滑に目標を達成し成果を出すことはできません。
面接で長所は負けず嫌いだということを伝える際には、周りの人間と協調性を持ち行動できる人物であるということもしっかりとアピールすることが大切です。
見栄を張る
他人だけでなく自分にも厳しい負けず嫌いな人は、弱さを見せることが負けだと思ってしまい、つい大きな見栄を張ってしまいます。
自分一人の力では解決することが難しい問題が発生してしまったとしても協力してほしいということを素直に伝えることができず、自分はなんでも一人で解決できると見栄を張りすぎてしまうのです。
また、目標を高く持ちすぎてしまうことで体調を崩してしまう方も少なくありません。
これでは、社会に馴染むことができず、協調性がないと思われてしまうこともあるでしょう。
このように負けず嫌いには、人の見方によっては短所だと捉えられてしまうこともあるのです。
そのため、負けず嫌いだということをいかに長所だと理解してもらうためにうまく面接官に伝えるかが重要なポイントとなります。
面接で詰められたとき
面接で詰められてしまった時の対策も考えましょう。
「あなたは負けず嫌いなところが強みと言いましたが、それは一人で周りと比べ、協力して何かを皆で成し遂げようというよりは、周りの意見を聞かずに一人で行動に走ってしまうのではないか」と聞かれたと仮定します。
そのような場合は、このように回答しましょう。
「私はたしかに負けず嫌いな気持ちが先走り、結果としてメンバーとのコミュニケーションが適切に取れなかったことはありました。
しかし、その経験を活かし、負けず嫌いの気持ちを持つ時と、周りと協力して進めるべきところの区別をしっかりつけ、気持ちをコントロールでき、周りにも頼れるようになりました。」
「あなたの負けず嫌いという特性が悪い側面も持ち合わせているのではないか?」という意味で、突っ込まれた際にうまく回答できるように準備しておくことが大切なのです。
【長所:負けず嫌い】長所の負けず嫌いをアピールするポイント
負けず嫌いの人は意外と多いものです。
他人だけでなく昨日の自分にも負けたくないという強い意志を持って生活をしている方もおり、周りの人に好印象を与えています。
しかし、人によっては、あまりにもストイックすぎて重い印象を与えてしまうことや周囲の人に敵対心を持っていると見られてしまうこともあり、人間関係で問題を抱えているという方も少なくありません。
面接で長所が負けず嫌いだと話す際には、いくつかのポイントがあるのでチェックしてみましょう。
負けず嫌いを長所として話す際には、ただストイックであるという印象を与えるだけでなく協調性があるということを誤解がないように面接官に伝えることが大切です。
- マイナスな印象を補う内容を追加
- チームで結果を出したエピソードは好印象を与える
- 自分自身に負けたくないという思いを強調する
- 入社後に長所をどのように活かすかを述べる
マイナスな印象を補う内容を追加
負けず嫌いであることをアピールする際は、マイナスな印象を補う内容を追加するのも選択肢の1つです。
負けず嫌いという姿勢が単なる自己中心的なものではなく、前向きなエネルギーとしてチームや仕事にプラスの影響を与えることを強調しなければなりません。
負けず嫌いな人には目標達成に向けて粘り強く努力でき、自分の限界を超えて成長する姿勢を持っている人が多いです。
しかし、周りの意見を聞かない自己中心的な人物も少なくありません。
そこで、このマイナスな印象を補うためには、自分の負けず嫌いな性格をチームの利益につなげていることを具体的に説明することを推奨します。
例えば、負けず嫌いであることをチーム全体の成果を上げるための努力を惜しまない姿勢として伝えることを推奨します。
周りの意見をしっかりと聞き入れ、自分のアイデアと組み合わせ、より良い結果を目指す姿勢を持っていることを強調しましょう。
協調性があることを示す
社会人として働く以上、様々な意見やバックグラウンドを持つ人と関わって仕事をしていかなければなりません。
負けず嫌いが仇となってしまい、周りを蹴落としたりバカにする、独りよがりになってしまうといったことがないように、協調性も持ち合わせていることを面接官に示すことが重要です。
うまく人に合わせて仕事をすることができる協調性がありながら、負けず嫌いを発揮したエピソードを伝えられると企業に悪印象を与えることなくあなたの長所を伝えられます。
長所のエピソードを述べる
長所を伝える際は、その根拠となるエピソードを伝えることが重要です。
エピソードを述べる際には、どんな問題や目標があり、それに対しどのように対処してきたのかを伝える必要があります。
あなたの当時の思いや考えを伝えることで、同時にあなたの人柄をアピールすることができます。
あなたが長所を発揮した際のエピソードを思い出し、細かく書き出したのち、長所のエピソードを組み立てていくのがおすすめです。
おすすめのエピソード
負けず嫌いをアピールする際には、その長所をうまくアピールできるエピソードを話すことが効果的です。
そこでおすすめなエピソードは「挫折経験」と「努力を継続して成功した経験」です。
これらのエピソードからは、困難な状況にめげない人柄や努力を継続できる人柄、成功を必ず掴みに行く向上心の強さをアピールできます。
長所のエピソードを悩んでいる方はぜひ以上の2点を発揮した経験はないかを振り返ってみましょう。
チームで結果を出したエピソードは好印象を与える
企業ではチームを組んで仕事をする機会が多くあります。
部活動やアルバイト先など、何らかのチームで結果を出したエピソードを述べると、入社後どのように活躍してくれるかを面接官がイメージしやすくなります。
負けず嫌いを発揮して、自分だけでなくチーム全体にも良い影響を及ぼしたことが伝わるようにアピールしましょう。
さらに、そのときに感じたことや学んだことを説明できれば、より良い印象を与えることができます。
自分自身に負けたくないという思いを強調する
人に負けたくない気持ちは、「嫉妬深い」や「自分勝手で思いやりに欠ける」など、ネガティブな印象を与えやすいです。
伝え方によっては、人を見下す傾向にあると判断される可能性もあります。
そのため、「弱い自分に打ち勝ちたい」や「困難な状況でも負けたくない」などのように、他人ではなく自分自身に負けたくないという思いを強調するようにしましょう。
入社後に長所をどのように活かすかを述べる
面接時に面接官が長所を聞く理由は、その長所を活かして入社後にどんな成果を上げることができるのかを知りたいという点も挙げられるでしょう。
入社後に活躍してくれる人物であるかを見極めるために、長所を面接時に聞き企業にとって必要な人物であるかを判断する基準としているところもあります。
そのため、面接時に自分の長所を話す際には、入社後に長所をどのように活かすのかをわかりやすく説明することが大切です。
しっかりと自分の長所を伝えて理解してもらうことで企業側から好印象を持ってもらうこともできるでしょう。
応募企業や職種でどのように活かせるかを示す
負けず嫌いな性格がどのように応募企業や希望する職種で役立つのかを具体的に示すことが重要です。
負けず嫌いの性格を持つ方は、困難な状況や競争の中でも前向きに取り組むことができるため、その長所を生かして仕事の成果を上げることが期待されます。
例として、営業職を志望する方は、負けず嫌いな性格を以下のようにアピールできます。
まず、目標達成のための強い意志と持続的な努力が求められる営業の現場で、負けず嫌いな性格は非常に有効です。
競合他社との競争や厳しい市場環境の中でも、常にトップを目指し、成果を追求する姿勢が必要です。
このように、自分の長所を具体的な状況や業務内容に照らし合わせて、面接でしっかりと伝えることが大切です。
【長所:負けず嫌い】長所で負けず嫌いをアピールする際の構成
長所を魅力的にアピールする際には、構成に気を配る必要があります。
なぜなら、伝わりやすさを左右するのが構成だからです。
どれほど内容が良くても、企業にしっかりと魅力を伝えられなければ意味がありません。
以下で長所の構成のポイントを押さえ、あなたの魅力を最大限にアピールしましょう。
- 結論:私の長所は負けず嫌いなところです
- 理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
- エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
- 結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
- 今後の展望:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
結論:私の長所は負けず嫌いなところです(アピールポイント)
長所を尋ねられたら、まずはそれに対する結論を一言でアピールします。
ごく単純でいいので、「私の長所は負けず嫌いなところです」という結論からスタートさせましょう。
理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
次に、自分の一番アピールしたい長所に、負けず嫌いを選んだ理由を伝えましょう。
理由は「何となく」とか、「ほかに長所がないから」といった消極的な理由や、「周りから言われるから」といった他人からの指摘ではなく、自分の経験にもとづき、自ら負けず嫌いが長所だと感じたときのことを理由として伝えることがポイントです。
自分のことをしっかり把握しようと努めているとのアピールにもつながります。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
次に、長所を発揮できた具体的なエピソードを紹介しましょう。
なぜ、エピソードが必要になるのでしょうか。
それは、長所を負けず嫌いだと口頭でアピールするだけなら、誰もができるからです。
負けず嫌いな性格ではない方でも、言葉で言うだけならアピール可能です。
企業があなたの長所に期待して採用したのに、実際にはまったく違っていた、期待外れだったと思わせないためには、長所が本当であることを、面接官に対してアピールしなくてはなりません。
そのための材料となるのが、自分が具体的に経験したエピソードなのです。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
あなたの長所が負けず嫌いであることを、具体的に根拠づけるためには、エピソードの紹介をする方法の工夫も必要になります。
そのポイントとなるのが、何かの問題に直面し、問題を解決するために負けず嫌いの性格が役立った、負けず嫌いであるがために問題を乗り越えることができたという構成にまとめることです。
行動:私は〇〇と考え〇〇を行いました
直面した問題についてわかりやすく紹介したら、それを解決するために、負けず嫌いの性格を活かして、どのような行動に出たのかを伝えましょう。
エピソードにつられて、負けず嫌いな性格とはまったく異なるアイディアや行動で解決するに至ってしまっては、長所のアピールにつながりません。
エピソードとして紹介する経験談はシーンやジャンルは問いませんが、負けず嫌いの長所とつながる経験であることが必要です。
エピソードを選んでいるうちに、方向性が異なるエピソードを選択しないように気をつけましょう。
あくまでも負けず嫌いをアピールするために、有効なエピソードを選ぶことが大切です。
結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
負けず嫌いの性格を活かして行動に出た結果、直面していた問題がどう変化したのか、結果を伝えましょう。
行動に出ただけでは、美談や自己満足にしかなりません。
具体的に変化が出たのか、問題が改善できたり、解消できたりしたのかまで伝えることで、あなたの長所が活かされたことがアピールできます。
結果を伝える際には、単に「問題が解決した」「改善した」で終わるのではなく、どのように貢献できたのかを伝えることがポイントです。
問題が生じていた時点と、あなたが行動に出た後の違いを具体的に明示しましょう。
たとえば、数字などのデータを出し、ビフォーアフターの違いを示すと説得力が増します。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
エピソードの紹介だけでも、概要説明、直面していた問題、それを解決すべく起こした行動、その結果と4つのポイントを踏んでいくので、エピソードの結果を話すと長所のアピールを終えたように思えてしまいます。
ですが、最後の結果は、あくまでもエピソードを話すうえでの結末なので、長所をアピールするうえでの構成としては、もう一歩必要です。
最後に締めの結論として、エピソードを通じて得た経験を活かし、エントリーした企業でどのような貢献ができるのかをアピールしましょう。
自分では長所だと思っていても、具体的にその企業で役立たせることができないのでは、アピールすべき長所とはいえません。
企業が求める人物像にマッチしている、社風に合っている、その企業におけるこだわりの仕事のスタイルには負けず嫌いであることが欠かせないなど、志望している職種に、負けず嫌いな性格が活かせることをアピールできるようにしましょう。
負けず嫌いな性格は、一見すれば、あらゆるビジネスの場面で汎用的に役立ちそうな長所のひとつともいえます。
ですが、敢えてその企業の具体的に〇〇の部分で貢献できるとアピールすることで、よりいっそう企業への思いや熱意が伝わり、入社意欲の高さを示すことができます。
企業にとっては有能な人間であるだけでなく、実際に入社してくれる人を求めていますので、本命度のアピールは大切です。
今後の展望:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後に今後の展望を述べて文章を締めることで、入社後活躍する意欲が高いことを伝えられます。
当然ながら企業は「出社してから定時まで、なんとなく過ごす人物」ではなく「熱心に業務に取り組み、活躍してくれる人物」を採用したいと考えています。
そこで、企業にどのように貢献するのかについて詳しく説明しましょう。
今後の展望について話せるということは、非常にモチベーションが高く、内定を出した場合入社する可能性が高いということです。
また、今後の展望、つまり入社後の活躍について考えているということは、企業研究をしっかり行っているということにもなります。
企業は「なんとなくで応募してくる人材」よりも「この企業だからこそ入社したい」と思っている、やる気のある人材を採用したいと思っていることが大多数です。
そこで、経験について話した後、最後にその経験がどのように企業に還元されるのか、自分がどのように貢献していきたいのかについて、わかりやすく説明するようにしましょう。
【長所:負けず嫌い】負けず嫌いを長所としてアピールする例文
続いて、負けず嫌いなことを長所としてアピールする例文を4つ紹介します。
負けず嫌いとそのまま伝えても、人によってはマイナスな印象を感じ取ってしまう場合もあります。
そこで、以下の4つの代表的な言い換えを用いて、あなたの負けず嫌いをアピールするのも選択肢の1つです。
それぞれの言葉の言い換えが、どのようなニュアンスや意味に変わっているのかも参考にしてみてください。
例文1:忍耐力
私の長所は忍耐力があることです。
なぜなら高校時代の定期試験で粘り強く勉強した経験があったからです。
私は高校受験で勉強をやり切ることが出来ず、志望校に受かることが出来ませんでした。
そのため、高校時代にはその後悔を払拭したいという思いから、私は友人だけでなく、自分自身に負けないために勉強だけは妥協しないと決めました。
時に挫けそうになる時もありましたが、何度も高校受験の時の後悔を思い出し毎日3時間以上勉強を続けました。
その結果、3年の1学期の期末テストでは、学年で1位を獲得することができました。
この経験から、忍耐強く物事に取り組むことはとても大切で、努力を続けると成果に結びつけられるということを心得ました。
大学でも粘り強く学習を継続し、平均のGPAが4.1と高い成績を維持することができました。
私はこの粘り強さを仕事にも活かし、難しい課題に対しても真摯に向き合い、最終的には目標を達成できるよう着実に結果を重ねていく自信があります。
負けず嫌いであるということは、他者に負けない努力を行い続ける忍耐力があるということです。
他人に負けたくない気持ちを持って何かに忍耐強く取り組み続けた経験を説明することを推奨します。
例文2:向上心が高い
私の長所は、向上心の高さです。
私は学生時代、バドミントン部で一倍練習を重ねました。
私は誰にも負けないため、部活後に部員の仲間たちや顧問に練習に付き合ってもらったり、家に帰ったらプロの動画を見たりするなど、人一倍バドミントンに時間を費やしていました。
怪我をした時もありましたが、そういった時には、仲間の改善点や知識を共有するなど今できることを向上心を持って取り組みました。
その結果、毎年連敗が続いていた試合では、昨年の夏についに県大会で優勝を勝ち取ることができました。
私はこの経験から、努力を惜しまずに向上心を持ち続けることが大切であると学びました。
また、仲間たちと協力することで互いに成長でき、大きな成果を得ることができることを学びました。
私はこの長所を仕事においても活かし、自らを磨き続け、困難な課題に果敢に取り組む姿勢を持ち続けていきたいです。
負けず嫌いということは「誰よりも上へ上り詰めたい」という向上心があるということでもあります。
「誰にも負けたくない」という強い思いを持って、何かに熱心に取り組んだ経験をわかりやすくアピールしましょう。
例文3:継続力がある
私の長所は継続力です。
私は小学生の頃から毎年、地元のマラソン大会に参加しています。
私はどちらかというと体力には自信がなく、運動神経がよいほうではありませんが、負けず嫌いな性格なため、昨年よりも記録を伸ばしたいという強い気持ちで毎年励んできました。
マラソンの練習として、授業後に毎日10km走ることをノルマとし、欠かさず練習を続けてきました。
雨の日は公営ジムを利用したり、室内でランニングできる施設を借りたりし、
さらに母の協力も得て食生活も改善し体力作りも心掛けてきました。
こうした努力を続けた結果、現在ではトップ3に入る結果を残せるまで成長できました。
時に困難だと感じたときもありましたが、諦めずに立ち向かうことで体力や実力だけでなく意志の強さも身に付けられたと思っています。
入社後もこの長所を生かし、日々勉強し自分を磨き続けることで、安心して業務を任せてもらえるような人材になりたいです。
負けず嫌いであるということは、他の人に負けないための努力を継続して行えるということです。
誰かに勝つためには、継続して物事に取り組む必要があります。
継続力があるという長所が、誰が読んでも伝わるような書き方を心がけましょう。
例文4:計画性がある
私の長所は計画性があることです。
私は学生時代に塾講師のアルバイトをしていました。
塾講師として働く中で、私は他の先生よりも子供たちの興味を引く授業をしたいという思いから、授業の準備を入念に行いました。
具体的には、大学の空き時間などを活用し、次の授業に間に合うように小学生の間で流行っているアニメやキャラクターを知り授業にどう生かせるかを考えたり、書籍を利用してわかりやすく飽きない授業の仕方を研究したりしました。
その結果、当初は挙手する生徒が3人ほどでしたが、毎回10人ほど挙手してくれるようになりました。
また、成績の伸び率が塾内で1位になることができました。
私は計画的に努力できる長所をいかし、必ず毎月の目標を達成させたいです。
負けず嫌いな人の多くは、目標を達成するために効率的に計画を立てながら努力を行います。
したがって、これまで何かに取り組むにあたって計画を立て、工夫しながら実行した経験があるならば、ぜひアピールすることを推奨します。
【長所:負けず嫌い】負けず嫌いの長所を理解して上手にアピールしよう
今回は、長所が負けず嫌いの場合、どのように伝えていくことが正解なのかをお伝えしました。
負けず嫌いという性格は、メリットが多くポジティブな印象を持たれる長所だと思われがちですが、伝え方を間違えると短所だと捉えられてしまうこともあります。
自分の魅力を面接官に知ってもらうために、今回解説した面接で長所を答える際の3つのポイントをチェックして取り入れてみてはいかがでしょうか。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート