近年、IT人材の不足が理由で、文系や未経験者を採用するIT企業が増えてきております。
ただ、実際にITに関わったことがないため、あなたがIT企業に就職するのはかなりハードルが高いと思っていませんか?
しかし、実際は経験者よりも未経験の方が活躍していることは多々あります。
実際に文系出身でIT企業で活躍されている方も多いため、ぜひあなたもこの記事を参考に、IT企業の就職を目指してみてはいかがでしょうか?
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IT業界は文系でも就職できる理由
IT業界といえば、文系ではなく理系のイメージが強いですが、結論からいえば文系でもIT業界への就職は十分可能です。
実際に「IT人材白書2020の統計」のデータによれば、先端IT従事者の30.2%は、最終学歴での専攻分野が文系だとされています。
そのため、「文系で、理系分野は苦手だから、エンジニアやWebデザイナーは無理かも」と諦める必要はありません。
IT系の業務は、職種によってはそこまで難解な理系知識は求められず、研修制度などの人材育成・サポートの体制もしっかりしています。
そのため、文系でもIT業界に興味があるなら、積極的に就職を検討してみましょう。
文系の学生が勘違いしがちなIT業界の特徴3選
それでは、文系の学生がIT業界の企業に就職するのをためらいがちなのはなぜでしょうか?
そこには、勘違いしがちなIT業界の特徴があります。
- 数学にそこまで詳しくなくてもいい
- 技術よりもコミュニケーション能力が重要
- 研修制度が充実している
順番に詳しく解説をしていきますので、「え、そうじゃないの?」と上記を見て感じた人は、ぜひ読み進めてみてください。
「こんなの知ってるよ」という方はぜひ次の「文系のIT業界就職がやめとけと言われる理由」からお読みください。
数学にそこまで詳しくなくてもいい
「ITは理系の仕事で数学ができなくてはいけない」と考えているそこのあなた。
実際にIT企業に就職するのに数学の知識はそこまでなくても問題ありません。
プログラムを作るのに簡単な計算などは必要ですが、高校や大学で学ぶような数学を使用することはあまりありません。
数学よりも重要なのが、パズルが得意かどうかになります。
例えば、数独というパズルがあると思いますが、こちらプログラムを作成するのとかなり似ています。
数独とは、9×9のマスを1~9で埋めるパズルになります。
各太枠の3×3のマスの中では、同じ数字を使ってはいけないというルールがあるため、それぞれの関係性を考えて解いていかないといけません。
一番左上の3×3のマスの中では、1は使うことはできません。
1行、1列、3×3のマスの1つでも完成させていくことで次の数字のヒントとなっていきます。
数独には数字は使われていますが、実際に数学が得意でなくても解くことはできます。
これはプログラムも同じことで、問題を細かく1つずつそのステップごとに分けていき、プログラムを作っていきます。
また、プログラムをデバックするという作業はプラグラムが実際に何をしているのかを1つずつ細かく確認し、その中からバグの原因を探し当て、修正していくものになります。
このスキルに関しては、数独と同じで練習すればできるようになるため、数学に詳しくなくとも、ITに就職し活躍することは可能になります。
技術よりもコミュニケーション能力が重要
次に、IT企業で働く上で求められている能力が、技術力よりもコミュニケーション能力であることが理由です。たしかに、技術力は必要ではありますが、それ以上にIT企業で働く上でコミュニケーション能力は重要になってきます。
開発したシステムを相手に説明するときや、チームで開発する際にあなたが開発した部分をチームに説明したり、お客様が求めている要望を聞き出し、その要望にあった提案をしたりなど、営業のような売り込むためのコミュニケーション能力ではなく、相手の話を理解し、しっかりと説明できるようなコミュニケーション能力が必要になります。
このスキルは理系で経験者でも身についている方は多くなく、また文系で未経験でも身についている方は多々いらっしゃいます。
この2つの理由から、文系でもIT企業に就職して問題ないです。
研修制度が充実している
多くのIT企業は、研修制度が充実しており、一からITリテラシーやプログラミングスキルを学ぶことができます。
そのため、文系出身の学生でも十分についていくことができ、最終的には一人前のエンジニアを目指せます。
特に企業の規模が大きく、資金力があればあるほど、人材育成には十分な時間と手間をかけていると考えられます。
資格取得支援などのサポート制度も整っているため、じっくり知識を身につけながら、プロのエンジニアとして技術を磨いていけます。
文系のIT業界就職がやめとけと言われる理由
文系のIT業界就職は十分可能ですが、Webで関連するキーワードを検索すると、「IT 文系 やめとけ」などの予測キーワードが出てくることがあります。
実際にこのキーワードを目にして、文系のIT業界就職について不安を感じている人は多いでしょう。
文系のIT業界就職が「やめとけ」と言われる理由は、以下のことが挙げられます。
- 最初はついていくのが大変
- 長時間労働
- キャリアアップがしにくい
- 研修制度が整っていない職場もある
このような点はしっかりと理解したうえで、エントリー先の選定は慎重に行うべきといえます。
では、詳細を見ていきましょう。
最初はついていくのが大変
文系のIT業界就職についてやめとけと言われる理由は、まず、はじめのうちはついていくことに苦労することが多いからです。
知識ゼロで研修を受ける場合は、ある程度プログラミングやITの知識がある理系学生と同じスタート地点に並ぶため、最初は周りと比べて遅れを取っていることを感じやすいといえます。
多くの企業ではしっかりと研修を行ってくれますが、それでも、一定のIT知識はある前提で進むケースは多いです。
そのため文系出身だと、自ら予習復習をしなければついていけないことが考えられます。
そういった意味では、一定水準の知識が身につくまでは、大変さを覚える人は多いでしょう。
長時間労働
IT業界就職がやめとけと言われる理由には、そもそもSEは長時間労働気味であることも挙げられます。
これは文系・理系問わず言えることですが、SEは総合的に人材不足であり、特に納期前などは徹夜で業務に取り組むことも珍しくありません。
そのため、そもそも働き方の性質的に「きつい」「やめとけ」と言われやすい部分があるのです。
加えて文系の場合は、業務時間外に周りについていくための勉強をしなければならない場合もあるため、さらに仕事に費やす時間は増えると考えられます。
キャリアアップがしにくい
IT業界就職がやめとけと言われる理由には、キャリアアップしにくい側面があることも挙げられます。
SEとしてキャリアアップを重ねるためには、より高度なプログラミング・システム設計スキルが求められます。
これにはやはりIT知識の土台がある理系学生のほうが有利であることが多く、文系がSEとしてキャリアアップするには、とにかく時間外に多くの勉強をする必要があります。
企業によっては数学・統計・データサイエンスなどの知識も必要なため、文系は理系と比べると、キャリアアップのタイミングが遅れてしまう傾向にあります。
研修制度が整っていない職場もある
IT業界就職がやめとけと言われるのは、企業によって、研修制度が整っていないケースもあるからです。
SEは人材不足のため、特にベンチャー・中小企業などは、研修制度を設けて新人をじっくり育成する余裕がない場合があります。
研修制度が整っていない企業は、ほぼ即戦力として期待できる人材しか採用しなかったり、満足に研修を行わず業務外での勉強を求めたりします。
そのため、ほとんどプログラミングスキルのない文系学生が、研修制度が整っていないIT企業でSEになることはかなりハードルが高いといえます。
研修制度の充実度は企業によりさまざまなので、志望企業ごとにしっかりチェックしましょう。
文系におすすめのIT業界の職種と仕事内容
ここからは、文系におすすめのIT業界の職種を見ていきましょう。
文系でもIT業界就職は可能なため、まずはどのような職種がおすすめなのかチェックし、職種ごとに仕事内容を整理することが大切です。
文系でも挑戦できるIT業界の職種は、以下が挙げられます。
- エンジニア
- データサイエンティスト
- ITコンサルタント
- 営業職
では、それぞれどのような職種なのか特徴を伝えたうえで、具体的な仕事内容を見ていきます。
エンジニア
文系でもおすすめできるIT業界の職種には、まず、エンジニアがあります。
エンジニアは、工学・情報技術の知識やスキルを発揮し、ソフトウェアやシステム開発・設計を行う仕事です。
なお、エンジニアといっても種類はさまざまで、企業・部門ごとにSEやインフラエンジニアなど細かい分類もできます。
プログラミングスキルはもちろんのこと、エンジニアはクライアントと積極的に打ち合わせする必要があるため、コミュニケーション能力や提案力なども重要視されます。
また、開発プロジェクトは複数人のチームで行われるケースが多いため、場合によってはチームワークを意識した行動も必要です。
エンジニア職というと地道に開発作業を行うイメージもありますが、むしろエンジニアの仕事の性質はまったく逆で、クライアント企業との打ち合わせやチーム内でのミーティングがメインになるケースも少なくありません。
データサイエンティスト
文系でも挑戦できるIT業界の職種には、データサイエンティストがあります。
データサイエンティストは、アルゴリズム・統計を通じてデータ分析を行い、企業が抱えるさまざまな問題の解決を目指します。
近年は多くの企業でさまざまなデータ活用がさかんに進んでおり、データサイエンティストの需要は非常に高まっています。
また、単純な分析だけでなくデータの応用まで任されるケースも多いため、論理的思考力や課題解決能力が総合的に求められる仕事といえるでしょう。
そのため、論理的思考力を持っている文系学生であれば、就職にあたってチャレンジしやすい職種といえます。
ほかには、課題解決のための改善策提案のためにクライアントとやり取りする機会もあるため、コミュニケーション能力が水準が高いことも重要です。
ITコンサルタント
文系学生におすすめできるIT業界の職種は、ほかに、ITコンサルタントが挙げられます。
ITコンサルタントは、クライアント企業のIT関連分野全般においてアドバイスを行ったり、ITシステム導入支援を行ったりすることが主な仕事内容です。
クライアント企業の業務効率化や経営課題解決のために、ITの専門家の立場からさまざまなアドバイスを行うため、IT知識のほかに相手の立場に立って考える力やコミュニケーション能力が必要とされます。
したがって、学生生活の中でコミュニケーション能力やヒアリング能力などを磨いてきた文系学生には、ITコンサルタントは向いている可能性があります。
近年はIT活用による業務効率化やDXが進んでいるため、ITコンサルタントも、多くの場面で活躍できる重要な職種といえるでしょう。
営業職
IT業界で文系学生におすすめの職種は、営業職も挙げられます。
実際に文系学生の多くは、IT企業に就職した際は営業職に配属される傾向にあります。
IT業界の営業職は、情報システム開発やソフトウェア導入、Webマーケティング戦略、サイト・コンテンツ制作など、IT関連サービスの営業活動を行うことが特徴です。
企業と直接対話し、最適なサービスを提案したり新規サービスを売り込んだりするため、コミュニケーション能力や提案力は必須スキルといえます。
また、取り扱い商品の知識がなければ営業活動は円滑に行えないため、ITに関する基礎的な知識・リテラシーも欠かせません。
そのため、「IT関係の仕事に携わりたいが、高度な知識を身につけることにはあまり自信がない」という文系学生は、営業職を検討してみましょう。
文系におすすめのIT企業
ここからは、文系の学生におすすめできるIT企業の具体例をチェックしていきましょう。
IT業界は現在も成長を遂げている注目の業界であるため、さまざまな企業がありますが、実際に目指す際はどのような企業がおすすめなのか知っておきたいところです。
おすすめのIT企業は、以下の5社があります。
- Sky
- NTTコムウェア
- CTC
- オービック
- TIS
なお、上記5社は、文系学生の採用実績が豊富であることでも有名です。
では、企業ごとに詳細を見てみましょう。
Sky
Sky株式会社は、ソフトウェア開発・販売を主な事業とするIT企業です。
顧客は個人・法人など多岐にわたり、便利な自社開発ソリューションを提供することで、経営・教育などさまざまな活動の支援を行っています。
Skyの代表的なソリューションといえば、主に以下が挙げられます。
- クライアント運用管理ソフトウェア
- 名刺管理サービス
- 医療機関向けIT機器管理システム
- 学習活動端末支援システム・ソフトウェア
また、このほかにはシステムの受託開発やコンサル(システムインテグレーション)、業務系システム・インフラ開発などを幅広く手がけています。
Skyは文系学生も採用も積極的に実施しているため、「理系ではないが有名IT企業に就職したい」という文系学生にはおすすめできます。
NTTコムウェア
NTTコムウェアは、SIer業界に該当するIT企業です。
SIer(エスアイアー)とはシステムの受託開発を請け負う企業のことであり、このほかにはクライアント企業の課題解決のために、さまざまな観点からITソリューションの提案を行います。
NTTコムウェアは、グループ会社であるNTTドコモ・NTTコミュニケーションズのソリューションと組み合わせることで、顧客のビジネス拡大と業務DXで最適な提案を実施しています。
なお、NTTコムウェアには以下のように6つの事業領域があることが特徴です。
- ドコモ関連事業
- NTTグループ関連事業
- 通信系ソリューション事業
- ビジネス系ソリューション事業
- 金融系ソリューション事業
- 産業系ソリューション事業
このように携わる分野が幅広いため、ITを通じて、幅広い業界の課題解決を支援できることが大きなやりがいといえます。
文系学生の採用も行われており、理系でなくても挑戦のチャンスは十分にあります。
CTC
CTC(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)は、前述のNTTコムウェアと同様に、SIerに分類されるIT企業です。
大手総合商社である伊藤忠商事のグループ会社であるため、事業領域は多岐にわたり、ソリューション開発・提案のほかには、広域・社会インフラなど豊富な事業に携われる可能性を持っています。
CTCには、大まかに分けると、3つの採用職種があります。
- 営業職
- エンジニア職
- コーポレートスタッフ職
このうち、営業職やコーポレートスタッフ職は、文系でも比較的目指しやすい職種にあたります。
たとえば営業職の場合、公式サイトには経済学部や商学部卒の社員インタビューが掲載されているため、理系でなくても挑戦できる可能性は十分あるといえます。
なお、コーポレートスタッフ職とは、法務・財務経理・人事総務など、エンジニアや営業のビジネスサポートを行う重要な役割を持ちます。
オービック
株式会社オービックは、SIer業界の大手として知られています。
システム開発・設計などを担当するシステムインテグレーション事業をメインとし、ほかにはシステムサポート事業やオフィスオートメーション事業なども展開しています。
システムインテグレーション領域においては、自社製品であるERPソリューション「OBIC7シリーズ」の提供も行っており、クライアント企業の要望・悩みに合わせて柔軟な提案を行っています。
必要に応じてネットワークやセキュリティの構築・設計も可能なため、IT導入における重要なパートナー企業として、多くの業界・企業と信頼関係を築いてきていることが特徴です。
中小企業向け業務パッケージである「奉行シリーズ」も有名です。
IT企業として長い歴史を持つことも大きな特徴のため、知名度が高く実績豊富な企業を目指したい人におすすめできます。
TIS
TIS株式会社も、同じくSIerに該当する有名IT企業です。
高いITの専門性を活かし、業界問わずさまざまなソリューションを提供していることが大きな特徴です。
具体的な事業内容は、事業戦略コンサルティング・デジタルマーケティング・ITプラットフォーム&セキュリティ・エンタープライズなど、とにかく多岐にわたります。
昨今のIT活用や需要拡大やDXの流れを受け、キャッシュレスシステムの開発やスマートシティ化、エネルギー事業なども行っており、システム開発だけでなくIT技術を利用したさまざまな分野に携われる点が特徴です。
新卒採用においては、理系に限らず文系学生にも積極的に内定を出しているため、挑戦できる可能性はあるといえます。
IT業界への就職を検討する際は、どのような企業があるのか徹底的に調べることが大切です。
企業によって具体的な事業内容、その規模などは異なり、人によって適性は変わってくるものです。
そのため、IT業界について調べるなら、まずはIT業界ランキングをチェックしておきましょう。
IT業界の詳しい動向や将来性、企業ランキングについては、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
IT業界に向いてる文系の特徴
IT業界を志望する際は、文系学生としてどのような特徴を持っていると業界に向いているといえるのか、事前にチェックしておきましょう。
どのような業界を目指すうえでも、適性や向き不向きは重要になります。
IT業界に向いている文系学生の特徴は、以下のとおりです。
- 新しい技術を学ぶのが好きな人
- ものづくりが好きな人
- コミュニケーション能力がある人
上記の点に当てはまる人は、理系でなくても、IT業界で十分に活躍できる可能性があります。
では、特徴の詳細を解説していきます。
新しい技術を学ぶのが好きな人
IT業界に向いている文系の特徴には、まず、新しい技術を学ぶことが好きなことが挙げられます。
「専攻こそ理系ではないものの、そもそもITには興味があり、便利なITサービスや最先端技術を勉強したい意欲が強い」という人は、文系でもその興味関心を活かして活躍できるということです。
IT業界は、技術の発展が目覚ましく進んでいるため、トレンドは日々変化します。
新しいことを積極的に吸収するうえでモチベーションを高く保てる学生は、自ら新技術を吸収して成長していけるでしょう。
ものづくりが好きな人
ものづくりが好きな文系学生も、IT業界に向いている可能性があります。
一つのものをコツコツ作業して作り上げたり、丁寧に設計したりすることが好きであれば、特にエンジニアとして活躍できる可能性に期待できます。
ITエンジニアの醍醐味といえば、ゼロからチームで協力し、一つの大きなものを作り上げることです。
作り上げる過程では設計通りに動かないなどの課題も発生しますが、そういった状況すらも楽しめる人であれば、なおさらエンジニアには向いている可能性があります。
コミュニケーション能力がある人
IT業界に向いている文系学生の特徴といえば、コミュニケーション能力があることです。
IT企業に就職すれば、ソリューション提供などの機会を通じて、社内外の多くのステークホルダーと関わる可能性があります。
その際は細かく要望をヒアリングしたり、必要な機能などを確認したりするため、コミュニケーション能力がなければ円滑に業務を進めることはできません。
また、IT業界の業務はチームでプロジェクトを立ち上げ、一つのシステム開発などに臨むケースが多いことが特徴です。
そのため、チームワークや協調性、周りを気遣いながら行動する姿勢などは常に求められるといえます。
大学のゼミ・部活・サークル、ほかにはアルバイトなどを通じてコミュニケーション能力を養ってきた人は、文系でもIT業界では十分に活躍できるでしょう。
企業を選ぶ際のポイント
次に、文系でIT企業に就職した際に、将来的に活躍するための企業選びの軸をご紹介していきます。
研修制度が整っているかどうか
まずは、研修制度です。
文系でもIT企業に就職することはできますが、基本的なITのスキルを持たないため、入社してすぐにプログラムを作ることはできません。
そのため、研修は必須なのですが、どの企業も「研修を実施している」と打ち出していると思います。
座学ベーズの研修を実施している企業は多いのですが、実際に1つのプログラムを一から作る研修を実施しているかがポイントになります。
大学の勉強も同じになりますが、実際に何に役立つのかわからないことが多々あると思います。
研修も同様で、実際にこの研修が仕事のどんなところに活用できるのかを知っておく必要があります。
そのため、実際にあなた自身の手を動かして、何かを作り上げるということを行っている必要があります。
私自身もプログラミングを学ぶ際に行っていたこととして「自分が作りたいものをとりあえず作ってみる」ということを行っていました。
わからなければ、インターネットで検索するとやり方を教えてくれたので、どんなものでもある程度作り上げることができました。
その結果、自分自身でシステムを開発したりすることができましたので、ぜひあなたも企業を選ぶ際は、研修を確認していただければと思います。
製品よりも一緒に働く人
あなたは、IT企業を選ぶ際に、その企業の製品を軸にして企業を探していないですか?
間違いではないのですが、製品を軸にするよりも「一緒に働く人がどんな人なのか」を見ておくほうがいいです。
ITは基本チームで1つの製品を作り上げることが多いです。
そのため、コミュニケーションは欠かせない仕事になります。
もし、会社の社風が合わないと、そのチームにいることが嫌になり早期離職につながります。
せっかく就職したのに、それではもったいないと私は思います。
そのため、製品ではなく、まずは働いている人がどんな人なのかを見るようにしましょう。
文系学生がIT業界に就職するためにやるべきこと
文系学生がIT業界への就職を目指す際は、やはりIT業界といえば理系のほうが有利に働くケースが多いからこそ、選考対策を徹底したいところです。
積極的に取り組むべき選考対策は、具体的には以下の3つがあります。
- 自己分析
- 業界・企業分析
- 面接対策
これらをしっかり実践して選考に臨めば、自身の魅力を十分に伝えられるため、内定獲得につながりやすくなります。
では、詳細を見ていきましょう。
自己分析
就活では、どのような業界・企業を目指す場合でも、自己分析は必ずといって良いほど必要なプロセスです。
自己分析では、自分自身の性格や人柄、興味関心、長所短所などを考えたうえで、これまで経験したことを一つひとつ洗い出していきます。
そのうえで、なぜIT業界で働きたいのか、なぜITに興味を持っているのかなどのポイントを明らかにする必要があります。
自分自身のことを知らなければ、本当に自分はIT業界で活躍できるのか・強みを発揮できるのかを把握できず、のちにミスマッチが起こる可能性があります。
そもそもそれ以前に、自分の性質を理解していなければ説得力のある志望動機や自己PRが書けないため、選考通過は難しくなるでしょう。
採用担当者が納得できて、かつ魅力を感じるアピールをするためにも、自己分析は必ず行うようにしましょう。
業界・企業分析
IT業界を志望するうえで選考対策を強化する場合は、業界・企業研究も必要不可欠です。
就活では、業界・企業研究を最初の段階で行っておくことで、自分の適性や向き不向きを判断しやすくなります。
どのような業界なのか理解を深めれば、求められるスキルや活かせる強みなどがわかり、自分が活躍できるかが明確になるからです。
なお、IT業界は、以下のとおり5つの業界に分かれることが特徴です。
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
- Web・インターネット業界
- 通信インフラ業界
IT業界といっても幅は広いため、それぞれの業界の特徴を整理し、具体的にどの領域に興味があるのかを明らかにすることが大切です。
また、面接では最新のITトレンドに関わるニュースについて質問されることも多いため、総合的にIT知識を身につけることも重要といえます。
IT業界研究の詳しいポイントについては、こちらの記事をぜひチェックしてみてください。
IT業界・企業について研究や分析を進めるうえで重要なのは、自分なりに研究ノートをまとめることです。
文系ゆえにITについて知らないことが多い場合は、細かい用語を一つひとつ調べながらの研究になるため、ノートにまとめながらじっくり研究の時間を持つことが大切です。
なお、業界・企業研究ノートを作成する際は、テンプレートを活用してきれいにまとめることがおすすめです。
以下の記事では、業界・企業研究ノートの無料テンプレートを配布しているため、積極的にチェックしておきましょう。
面接対策
IT業界を志望する際の選考対策では、当然、面接対策も重要になります。
結論、面接対策は一人で行うことは困難なため、就活エージェントを活用することをおすすめします。
就活エージェントは就活支援のプロなので、一人ひとりと徹底的に向き合い、IT業界の面接突破のポイントを細かくレクチャーしてくれます。
模擬面接も納得いくまで行ってもらえるため、面接練習を十分に重ねたうえで、本選考に臨める点がポイントです。
就活エージェントのジョブコミットでは、手厚い就活支援を無料で受けられ、自分に合ったIT企業の求人を紹介してもらうことも可能です。
面接練習も繰り返し行ってもらえるため、「文系だからIT企業の面接でうまく答えられるか不安…」と感じている学生も安心です。
まずは登録を済ませ、必要な対策について専任担当者に相談してみましょう。
まとめ
IT業界には、文系・未経験の就活生でも十分にチャレンジできます。
企業によってはエンジニアとしてじっくり育ててくれるところもあるため、大学でプログラミングやデータサイエンスなどを学んでいなくても、将来的に活躍できる可能性はあるといえます。
そのため、文系学生でIT企業就職を目指す場合は、まず向いている人の特徴や選考対策のポイントを知ることが必要です。
ほかには具体的な企業例などもチェックしつつ、自信をもって前向きに対策へ取り組みましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
IT業界で文系といえば、営業職や事務職などのイメージがありますが、文系学生でもSE(システムエンジニア)になることは可能です。
新卒採用であればそこまで高度な知識や経験が求められるわけではないため、文系学生でもエンジニアは十分に目指せるものです。
IT人材の需要が増している現代だからこそ、少しでもエンジニアに興味があれば、文系理系問わず就職を前向きに考えてみましょう。