自己PRにおいて、ゼミでのエピソードを使うことは非常に効果的です。
しかし、「学生時代にゼミを頑張ったけど、ゼミでの経験を仕事に活かす方法がわからない」「どのようにアピールすれば、企業の採用担当者から高い評価を得られる?」というような疑問を抱いたことがある人もいるのではないでしょうか。
この記事では、企業がなぜ自己PRを聞くのかといった理由や、エピソードの選び方などを紹介しています。
この記事を読めば、より良い印象を与えられる自己PRが作れるようになるでしょう。
現在就活中の人はもちろん、これから就活を控えている人はぜひこの記事を読み、就活の自己PRについての理解を深めておきましょう。
- なぜ企業は自己PRを聞いてくるのか
- 自己PRでゼミのエピソードを話したときに企業に与える印象
- 自己PRでゼミでの経験をアピールするポイント
- 自己PRでゼミでの経験をアピールする際の注意点
- 自己PRでゼミでの経験をアピールしたい人
- はじめて自己PRを書く人
- 企業に響く自己PRを書きたい人
目次[目次を全て表示する]
【ゼミを自己PR】ゼミでの経験をアピールするのはあり?
実際、自己PRでゼミをアピールすることは効果的と言えます。
自己PRの題材をゼミの話にすることで「勤勉に研究に励んできた」「大学生の本分である学業と向き合ってきた」という印象を与えられます。
ただし、いくつか注意すべき点があります。
ゼミでの活動自体をアピールするのではなく、あなたが取り組んだ姿勢や人柄をアピールするという点です。
また、ゼミというエピソードは自己PRにおいて多くの人が取り上げる題材の1つですので、差別化を意識したあなたらしさが伝わるように努めましょう。
【ゼミを自己PR】企業が自己PRを聞く理由とは?
企業が、学生に自己PRを聞く理由は以下の3つがあげられます。
- 人柄を知るため
- どのような強みを持っているか知るため
- 企業に合った人物かを見極めるため
自己PRはどの企業の選考でも聞かれる重要な質問の1つです。
まずは、企業が学生に自己PRを聞く理由について見ていきます。
人柄を知るため
自己PRには、企業が学生の人柄を知るための要素がたくさん盛り込まれています。
- 学生時代にどのような活動や経験をしたのか
- 物事に対してどのような考え方をするのか
- 目標や課題に対してどのように向き合ってきたのか
自己PRからはあなたの人柄はもちろん、価値観や考え方などがわかります。
企業は自己PRからあなたがどのような人間なのかという理解を深めたいと考えているのです。
どのような強みを持っているか知るため
企業の採用担当者は、応募してきた学生がどのような強みを持っているのか、自社に入社させたいと思うような魅力的な部分があるかを見極めようとしています。
自己PRは基本的に就活生が自分の能力を積極的にアピールする、つまり「御社が私を採用した場合、このようなメリットがあります」とアピールする場面です。
就活生がアピールしている企業にとってまさしく求めているものである場合、採用したいと考えます。
反対に、企業が求めている能力ではないものをアピールしてくる就活生は、将来的に活躍するイメージができないだけでなく、しっかりと企業研究を行っていない可能性が高いです。
このような場合は早めに落としておくこともお互いのためであるため、いずれにせよ強みを確認しようと思っているのです。
企業に合った人物かを見るため
企業が自己PRを聞く理由には、学生と企業が合うかどうかを測りたいという意図が込められています。
- 困難に立ち向かう際、どのような手段を取ったか
- 1つの事象に対してどのように考えたのか
企業には、一つ一つの会社に社風というものがあり、例えば行動指針や物事の考え方などに表れています。
企業は選考において、自己PRを通じて学生が自社の社風に合うかどうかを見極めています。
【ゼミを自己PR】ゼミでの経験を自己PRの材料として使う際のポイント
企業に響く自己PRを作成するには、いくつかポイントを押さえておく必要があります。
自己PRで伝えるべきポイントは、ゼミでどのような活動をしたのかではなく、ゼミでの活動で培ったあなたの強みが企業に入社後、どのように生かせるのかを伝えることです。
以下でポイントを確認しましょう。
ゼミに入った理由を整理する
自己PRを考える前に、そもそもなぜそのゼミに入ったかの理由を考えておく必要があります。
なぜなら面接などでは自己PRの深堀質問が行われ、なぜそのゼミを選んだのかという理由を聞かれることがあるからです。
しっかりと答えられないと、主体性がないという印象を与えかねませんので、しっかりと整理しておきましょう。
質問された際に、どのようなことを学びたいと思い、そのゼミを選んだかを伝えることで、自らの問題意識の持ち方を伝えることができ、主体性をアピールできます。
何がモチベーションになっていたのかを伝える
就活の自己PRにおいて、モチベーションの根源がどのようなものであるかを知ることは、その人の人柄を知るうえで重要なことです。
モチベーションにつながるような、長期的な目的を持って活動に取り組めることをアピールすることで、高い評価を受けられる可能性があるでしょう。
ゼミの活動内容は簡潔に伝える
ゼミでの活動内容を事細かに説明すると、それはあなたのPRではなくゼミのPRになってしまいます。
企業の採用担当者が知りたいのはゼミの情報ではなく、活動を通してあなたが何をして何を学んだのかです。
したがって、研究内容はできるだけ簡単にまとめ、自分のアピールに重点を置きましょう。
簡潔にまとめるコツとしては、ゼミでの活動を一度箇条書きし、要点だけ拾い集めるという方法がおすすめです。
アピールしたい強みを考える
ゼミでの活動を自己PRに盛り込む場合、企業に対してあなたがアピールしたい強みを整理しておきましょう。
自己PRでは、アピールしたい自分の強みやスキルのアピールを前面に出し、その根拠としてゼミでの活動を挙げることが有効です。
まずはゼミでの活動を振り返り、自分の強みを整理してみましょう。
強みは複数あっても構いませんので、自分がゼミでの活動中にうまく働きかけられたというエピソードを整理しましょう。
その中から、企業の求める人物像に合った強みやエピソードを選ぶことが、企業に響く自己PRを作成するうえで重要となります。
苦労した経験と乗り越えた結果も伝える
苦労話や失敗の経験談を自己PRに使いたくないという学生は多くいます。
しかし、本来何かに挑戦する時や本気で取り組む時には、途中でうまくいかなくなり壁に突き当たる経験をするものです。
実は就活生が困難な状況にどう立ち向かい、どう状況を打破できたのかというアピールは有効です。
今まで様々な困難があったように、企業に入社後も様々な困難がはだかります。
そのため、あなたの困難や失敗に屈せず、試行錯誤し乗り越える姿勢は企業に高く評価されます。
ゼミ活動の中で苦労したエピソードがある場合は、積極的にその経験をアピールしましょう。
ただし、単に「大変だった」「結果は失敗だった」で終わってしまったはアピールになりませんので注意しましょう。
ゼミでの経験で学んだことを伝える
大学の授業の一環としてほとんどの学生が通る道である以上、ゼミでの活動を話すだけではアピールになりません。
そのゼミ活動を通じて、あなたがどんなことを学んだのかを明確にする必要があります。
また、それをどのようにアピールするのかも重要です。
たとえば、ゼミ活動を通して得た自分の性質や考え方の変化や成長のエピソードは、企業に前向きな印象を与えるでしょう。
ほかにも、活動をするうちに学んだ新しい知見や改めて発揮できた自分の強みなどをあわせてアピールすることも効果的です。
これらは就職後の活躍をイメージさせる重要な材料になります。
このように、ゼミ活動を自己PRに活用する際はそこで得たものと組み合わせてアピールすることがポイントになります。
入社後どのように経験を活かせるかをアピールする
自己PRではあなたの強みを入社後にどのように生かすかを伝えることが重要です。
強みを生かし、入社後にどのように活躍できるのか、貢献できるのかを伝えましょう。
せっかく得た強みやスキルも、入社後に活かせなければ企業にとっては意味がありません。
そうならないためにも、自己PRの中でゼミ活動での経験や学んだことを仕事で活用する展望を話すことが大切です。
企業研究を踏まえ、あなたが志望する職種で自分の強みをどう生かせるかを具体的に挙げることで、あなたのポテンシャルを伝えることができます。
【ゼミを自己PR】ゼミでの経験を自己PRする際には必ず自己分析をしよう
ゼミ活動で得てきたこと・学んだことなどを自己PRでアピールする場合は、前もって必ず自己分析をする必要があります。
なぜなら、自己分析をすれば自分について理解が深まることで説得力のあるアピールができるようになり、ほかの人との差別化も実現するからです。
自己PRでゼミ活動や研究のことを述べる学生は少なくないため、抽象的で深みのないアピールでは、採用担当者の印象に残りません。
アピールの内容も全体的に薄さが目立つため、「本当に一生懸命やったことなのか?」という疑問すら生まれてしまう原因になるでしょう。
しかしあらかじめ自己分析を行っていれば、ゼミ活動について何を頑張ってきたのか、自分のアピールポイントは何なのかが明確にわかるようになります。
結果、具体性のあるアピールができるようになるため、自己PRにオリジナリティが出ることで採用担当者にもインパクトを与えられます。
なお、自己分析の具体的なやり方については、以下の記事を参考にしてみてください。
【ゼミを自己PR】ゼミでの経験を自己PRでアピールする際の注意点
志望している会社での職種にゼミで研究した専門知識や技術が役立つと自己PRに使う方やゼミの教授が業界で知られた人だからとアピール材料に使う方は少なくありません。
アルバイトやサークル、ボランティア活動などで経験したエピソードに代えて、ゼミでのエピソードを具体例に挙げる人もいます。
もっとも、ゼミは基本的には大学の授業の一環になるので、単に学んだことなどを話しても自己PRにはなりません。
今後の仕事に役立つような経験や学びを、ゼミでどう得ることができたのかを話すことが必要です。
面接官に印象を残し、この人を採用したいと思わせるゼミを自己PRで使う際の注意点についてご紹介します。
専門用語は使わない
企業の製品や開発に取り組んでいる内容に関連するからと、相手がわかるだろうと思って専門用語を並べ立てる方も少なくありません。
ですが、面接官は技術者とは限らず、思うほど通じないこともあります。
何より、企業としては専門用語を並べ立てられるより、それをいかにわかりやすく伝えられるかという点を見ているので、誰もがわかるようにかみ砕き、わかりやすい表現で明確に話せることが大切です。
他人に披露することを意識する
面接やエントリーシートなどで自己PRする際は、です・ます調を心がけ、相手に不快感を与えないようにしなければなりません。
また、間違った敬語や二重敬語にしないように気をつけましょう。
第三者にチェックしてもらう
一通り自己PRの作成が完了したら、第三者にチェックしてもらいましょう。第三者に見てもらうことで、クオリティの高い自己PRにできる可能性があります。
自分には関わりがあるけどゼミには関わりがない、という立ち位置の人に相談するのが、より効果的でしょう。
【ゼミを自己PR】効果的なアピール文章を作成するための4ステップ
自己PRでゼミについて述べる際は、より効果的なアピール文章を作成するためにも、重要なポイントを押さえておく必要があります。
良い文章を書くためのポイントを理解しておけば、自分のアピールポイントをしっかり盛り込んだオリジナリティのある文章を作成できるため、多数いる候補者の中で埋もれずに済むでしょう。
効果的なアピール文章を作成する4ステップは、以下の通りです。
- ゼミから得た自分の強みを伝える
- ゼミの概要や活動内容をまとめる
- ゼミの中で挙げた成果と付随するエピソードを伝える
- 企業分析を元にゼミの経験を入社後にどう活かすか伝える
このようなポイントを順に押さえながら、ゼミのエピソードを詳しく伝えておきましょう。
では、ステップごとに詳細を解説していきます。
1. ゼミから得た自分の強みを伝える
自己PRでゼミのことを述べる場合は、まず、結論部分である「ゼミから得た自分の強み」を明確に伝えることが大切です。
結論をはっきりと伝えられるまでは、面接官は何の話を聞いているのかわからない状態になります。
そのため、結論があいまいな自己PRは何を伝えたいのか不明確で、最初から「話が分かりにくい」という印象を持つものです。
そのため、どのようなアピール文章でも、最初に自分の強みを結論として述べることは不可欠です。
結論部分を無視して、いきなりゼミ活動のエピソードの詳細を話さないように注意してください。
なお、以下に「結論から述べているOK例文」と「結論から述べていないNG例文」をまとめているため、自己PR作成の際はぜひ参考にしてみてください。
私の強みは、ゼミの活動を通じて得たリサーチ能力です。
ゼミではSNSマーケティングについて研究しており、先日は、SNSがもたらす販促効果と影響力について多くの調査を行いました。
調査する際に、SNSには多くの情報が詰まっているため、すべて調べ上げることはとても困難でした。
そこで私は、まず調査対象であるSNSの性質から理解を深め、調査すべき項目を絞り込むことでリサーチの効率を高めました。
結果、効率的に調査が進み、スケジュール通りにプレゼンも済ませることができました。
御社に入社した際も、マーケティング職としてリサーチ能力を発揮し、限られた時間の中でも必要な情報へ迅速にたどり着けるように努力したいと考えます。
私は、今所属しているゼミでSNSマーケティングについて学んでいます。
先日はSNSの販促効果と影響力について調査をしたのですが、対象のSNSには情報がたくさんあったため、すべて調べ上げることはとても困難に感じられました。
そこで私は、まず調査対象であるSNSの性質から理解を深め、調査すべき項目を絞り込むことでリサーチの効率を高めました。
これにより、効率的に調査ができ、スケジュール通りにプレゼンを終えることができました。
教授にも褒められたため、私自身、リサーチ能力は強みであると自負しています。
入社後もマーケティング職としてリサーチ能力を発揮し、限られた時間の中でも必要な情報へ迅速にたどり着けるように努力したいです。
2. ゼミの概要や活動内容をまとめる
結論として「ゼミを通じて得た強み」をはっきりとアピールしたあとは、ゼミの概要や活動内容をまとめていきましょう。
どのような研究内容を扱っているのか、最近はどのようなテーマで研究や調査を行ったのかなどの詳細をわかりやすく述べていきましょう。
ただし、注意したいのは、面接官はゼミの具体的な内容を聞きたいわけではないということです。
面接官が知りたいのは研究内容などからわかる本人の興味関心、人柄の部分であり、最終的にその人柄が自社にマッチするかどうかを重視しています。
そのため、ゼミの活動内容について述べる際は、「なぜその研究テーマを選択したのか」「なぜ興味を持ったのか」という部分まで触れておくことが大事です。
自分という人の人柄・価値観・興味などのパーソナルな部分が伝わることを意識しつつ、ゼミについて詳しく説明しましょう。
3. ゼミの中で挙げた成果と付随するエピソードを伝える
自己PRでゼミについてアピールする場合は、ゼミの中で挙げた成果と、それに付随するエピソードを述べることも大切です。
ゼミの概要と活動内容についてわかりやすく説明したあとは、どのような成果を挙げてきたのか、具体的な活動エピソードを伝えることで自分の取り組み方を掘り下げましょう。
面接官は、自己PRを通じて、自分の強みをどのように活かしてきたのか詳細をチェックしています。
具体的な強みの活かし方とそれによって挙げた成果を知れば、本人の優秀さがわかるのと同時に、物事への取り組み方も明確に見えてくるものです。
なお、ゼミの中で成果を伝える際は、数値を使うことが重要といえます。
「〇%上がった」「予定より〇日前倒しで仕上げた」などのように数値・数字を使って表現すれば、定量的でわかりやすく、どのような成果だったのか面接官が把握しやすくなるからです。
「あいまいでわかりにくい」という印象を持たれないためにも、できる限り数値を付け加えてアピールすることは積極的に心がけましょう。
4. 企業分析を元にゼミの経験を入社後にどう活かすか伝える
ゼミの活動を自己PRでアピールする際は、企業分析をもとに、最終的にゼミの経験を入社後どう活かすのか伝えることが大事です。
どのようなエピソード・強みをアピールする自己PRでも、最終的に企業のニーズに合うものでなければ、アピールとして弱くなってしまうからです。
ゼミで得た強みを伝えるのみでは、その事実を述べることで完結してしまうため、最終的に仕事でどう活かせると感じているのかアピールする必要があります。
それにより、企業は一緒に働くイメージを持てるようになり、良い評価を与えやすくなります。
ゼミの経験を入社後にどう活かすのか伝えるうえで重要なのは、前もって企業分析を徹底的に行うことです。
企業分析を行えば、具体的な業務内容やそこで求められる能力・人柄などがわかるからです。
企業から求められる人物像を把握したうえで、強みの活かし方を伝えて締めくくりましょう。
【ゼミを自己PR】ゼミの経験からアピールできる強み
ではゼミの経験を通じて、具体的にどんなことがアピールできるのでしょうか?
ここからは、ゼミの経験によって活かせそうな強みを、6つに分けて紹介します。
専門的な知識
大学のゼミでの経験を通じて、専門的な知識をアピールすることも可能です。
ゼミでは講義や実践的な授業を通じて専門的な知識を深める機会が非常に豊富にあります。
専門知識は、企業が求めているものに適合している場合、非常に価値が高いものとなります。
例えば、経済学ゼミでマクロ経済やミクロ経済の理論を学び、具体的な経済データを分析する能力を身につけた場合、マーケティング職を求めている企業にとっては非常に有益なものとなります。
専門的な知識をもとに、自分がどのように貢献できるかを具体的に示すことで、面接官に強い印象を与えることができるのです。
私の強みは、経済学ゼミで培った経済データの分析スキルです。
将来マーケティング職に就きたいという憧れがあったため、大学入学時から、経済学理論を極めたいと感じていました。
しかし、参考文献や資料は難解なものが多く、最初は理解が追いつかなかったことで、論文発表では良い評価をいただくことができませんでした。
そこで私は、空き時間を活用して教授から直接わからないことを教えてもらったり、先輩の論文発表を何度も見たりすることで、理解を深めるための努力を重ねました。
結果、理解のコツを把握できるようになり、先日行った研究発表では教授から最も良い評価をいただくことができ、経済データの分析が自分の専門分野であることを誇れるようになりました。
入社後はマーケティング職として分析スキルを積極的に発揮し、より良い販売戦略の策定に貢献したいと考えています。
主体性
ゼミに対して積極的に取り組んだことがある人は、おそらく主体性のある人間だといえます。
なぜなら、自ら自分の考え方や意見を発信できる力があるからです。
主体性のある人材は、どんな企業においても重宝される存在になるため、ゼミでの経験が大きなアピールにつながるかもしれません。
また、主体性があることは別の言い方に直すことも可能です。
例えば「何でも前向きに考えて行動できる」や「どんな物事にも興味が持てる」といった言い方にすれば、それが企業に対して大きく響くこともあるでしょう。
私の強みは、ゼミ活動を通じて伸ばした主体性です。
現在、私が所属しているゼミでは、地方創生について研究しています。
先日は3人で研究・調査を行うプロジェクトがありましたが、全員がフィールドワークが初めてだったため、進め方がわからないことが大きな課題でした。
そこで私は、フィールドワーク経験のある先輩の意見を参考にしようと考え、5人の先輩から助言をもらったりフィールドワークについての情報収集をしたりしました。
結果、早めに動いたことが功を奏し、初めてのフィールドワークでも調査がすぐにまとまったため、進め方が良かったと教授からは褒めていただきました。
入社後も主体的に動くことを大事にし、初めて経験することにも前向きに取り組みたいと思います。
リーダーシップ
ゼミでの活動において、自分がその場をまとめていた経験がある人は、リーダーシップを強みとしてアピールすることもできます。
リーダーは常に自分のことだけではなく、周りを観察できる力が必要とされる上、状況に応じて適切な指示ができなければ成り立ちません。
そして何より、コミュニケーションスキルがあることもアピールできるでしょう。
どんな企業で自己PRをする際にも高い評価を得やすいため、積極的に伝えるようにしてください。
私の強みは、ゼミ長経験から培ったリーダーシップです。
私は現在、西洋法制史について学ぶゼミで研究を行っており、先日はフィールドワークを兼ねた海外合宿を企画しました。
海外合宿にゼミ長として関わることは初めてだったため、はじめのうちは、正直うまくやれるか不安が大きかったです。
しかし、海外合宿では計画性がとにかく大事であるため、ゼミ長である自分が不安を抱いていては合宿が成功しないと考え、私は責任をもって合宿の計画を綿密に立てました。
結果、細かく計画を立てたことが不安解消にもつながり、トラブルもなく、海外合宿は成功に終わりました。
入社後も、リーダーポジションを積極的に目指したいと考えているため、一つひとつの業務に責任をもって取り組んでいきたいです。
説明力
ゼミといえば発表をしたり、人の発表に対する質疑応答や討論がおこなわれるものです。
だからこそ、常に物事をわかりやすく伝えるための説明力が問われます。
ゼミをしばらく経験してきた人であれば、自然と説明力も身についているはずですので、その部分を自己PRにつなげることもできるでしょう。
例えばゼミで自分の意見を発する際に、どんなことを意識していたのかを伝えれば、企業に好印象を抱いてもらえる可能性が高まります。
ただし、説明力はそもそも自分で評価するものではありませんので、必ず第三者から評価してもらったという事実を伝えるのを忘れないでください。
私の強みは、大学のゼミで鍛えられた説明力です。
ゼミでは経営学について学んでおり、以前は、中小企業の経営課題について研究発表を行いました。
私はもともとわかりやすく説明することが苦手で、そのときは、情報量が多いことから、うまく説明できないのではないかという不安がありました。
そこで私は、社会に出るうえで今のうちに説明力不足を解消したいという思いから、先輩にもアドバイスをもらいながら、発表の練習を今までの3倍行いました。
結果、多くの練習を重ねたことで説明のコツを実践しやすくなり、説明のわかりやすさについては、発表後に教授から高評価をいただきました。
今では説明することについて苦手意識がなくなり、自分の強みとして自信が持てるようになったため、入社後もお客様への商品説明の際に、鍛えた説明スキルを積極的に発揮したいと考えています。
協調性
大学のゼミでは協調しながらメンバーとプロジェクトや研究を進め、卒業論文を制作しなければならないため、協調性もアピールできます。
複数人でチームを組んでプレゼンテーションやプロジェクトを進めることが一般的な大学のゼミの進め方です。
したがって、他のメンバーと協力し、共同で作業を進める能力が求められます。
協調性をアピールするためには、チーム内での役割分担やコミュニケーションの方法、意見の調整など具体的なエピソードを交えて説明することが効果的です。
例えば、大きなプロジェクトの成功のために仲間と協力し支え合いながら目標を達成した経験を話すと良いでしょう。
私の強みは、大学のゼミを通じて伸ばしてきた協調性です。
ゼミでは〇〇の成長について研究しており、先日は、3人のチームで実験と調査に取り組む機会がありました。
しかし、研究テーマについての解釈は3人とも違っていたため、実験や調査がなかなか進まないことが課題でした。
そこで私は、時間をかけてでもじっくりと意見を合わせることが重要だと考え、繰り返し討論を重ねることを提案しました。
これにより、全員の意見や解釈を尊重したうえで、最終的に全員が納得するかたちで研究を進めることができました。
御社に入社した際も、協調性を発揮し、異なる意見がある場では折衷案を見つけられるように尽力したいと考えています。
問題解決能力
問題解決能力も、ゼミでの経験を通じて自己PRでアピールできる能力の1つです。
ゼミで活動をするにあたっては、基本的にすべてがスムーズに進むわけではありません。
研究の数値が間違っていたり、アンケートを実施してもなかなか回答が得られなかったりなど、様々な困難に直面します。
これらの問題を乗り越えるためには、課題を見つける力や、解決策を考え、実行する力が必要です。
問題解決能力をアピールするためには、具体的な事例をもとに、どのような問題が発生し、どのように解決に導いたかを詳細に説明することが重要です。
例えば、チーム内で意見が分かれた場合は、どのように意見をまとめたのかを説明するようにしましょう。
このように、問題が何であったか、そしてそれをどのように解決したのかを説明することで、問題解決能力が高い人物であるということをアピールできます。
私の強みは、ゼミの研究活動で培った問題解決能力です。
ゼミでは〇〇の栽培方法について研究していますが、先日行った研究では、実験が想定よりうまくいかないことが大きな課題でした。
調べてみると見通しが甘かったことがわかり、実験には、想定していた日数の倍以上時間がかかる見通しでした。
そのため私は、予定通りに研究発表を行ううえで不必要な工程をできる限り省略したり、順番を入れ替えたりして、研究に臨みました。
結果として、実験には多くの時間を費やしてしまったものの、途中にスケジュールの変更などを行ったことで、研究発表は滞りなく進みました。
入社後も、起きたトラブルに対して原因と必要な対策を冷静に考え、柔軟に対処できるようになりたいと考えています。
【ゼミを自己PR】自己PRでゼミでの経験を伝える際のエピソードの選び方は?
就活で自己PRする際は、入社後にどのように活躍できるかを面接官にイメージしてもらうためにも、具体的なエピソードは必要不可欠です。
自己PRで高評価を受ける可能性が高くなる、ゼミでのエピソードの選び方を紹介していきます。参考にしてみてください。
周りから感謝されたことを洗い出す
ゼミも就活もチームでミッションに取り組むため、周りから感謝されたり、高い評価を受けたりした内容を表すエピソードを選ぶと良いです。
周りから感謝を受けた際、どのような学びを得てどのように感じたのかもあわせて伝えるとなお良いでしょう。
主体的に行動したエピソードを選ぶ
仕事においては指示を待つだけでなく、主体的に物事を考え、自ら動ける人間が高い評価を受けます。
したがって、ゼミでのエピソードに関しても、上記のような人柄を表すエピソードを選ぶ必要があります。特に、自分の働きかけによって物事がスムーズに進んだエピソードが良いでしょう。
ゼミ仲間に聞いてみる
自己PRを考える際は自分一人ではなく、ゼミ仲間など周囲の人に相談することで、より質の良いものが作れます。
第三者の意見を聞くことで客観性を持たせられるため、面接などの場で、より自信を持ってアピールできるようになります。
肩書にこだわらずに考える
企業の採用担当者はゼミでどのような役職を担当していたかではなく、チームの中でどのように考え、行動していたかで評価しています。
したがって、自己PRでゼミでの経験をアピールする際は、肩書にこだわらず、自分の価値観や過去の行動を素直にアピールしましょう。
さらに、どのような振る舞いをしてどのように貢献したかを重視した内容にすると、より良い自己PRになります。
【ゼミを自己PR】自己PRでゼミでの経験を上手にアピールしよう
ゼミの活動は、大学生活でほとんどの方が行っているものになります。
そのため、ゼミを就活でアピールする方が多く差別化が難しくなってきます。
そのため、あなた自身の経験ではなく、その経験で得たこと、考えたことも一緒に盛り込むように、独自の自己PRを作成するようにしましょう。
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