商社のインターンシップでの志望動機の書き方を解説!

商社のインターンシップでの志望動機の書き方を解説!
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

商社は近年、就職希望先としてとても人気があり、さらに上昇する傾向にあります。

インターンシップへの応募も多数あるので、書類選考において志望動機を書くときにはポイントを押さえることが必須といえるでしょう。

商社とは何かという基礎的な知識だけでなく、希望する商社の情報を事前に集めることや、商社の種類や希望の職種のポイントを理解しておくことが大切になります。

厳しい競争が予想される商社インターンシップの志望動機のポイントとは何でしょうか。

 

【事務職インターンシップの志望動機】志望動機で見られるポイント

志望動機では主に以下の3つのことが見られています。

以下の点を意識しながら志望動機を書いていきましょう。

会社や業界の理解

まず志望動機では応募する会社や業界の深い理解を示すことが重要です。

会社や業界についての理解が深いと、よく調べており、志望度が高いと判断されたり、本当に自分がその会社・業界でやりたいことができるのかなどを知ることができます。

会社とマッチしているか

次に会社とマッチしているかどうかが見られています。

たとえ優秀な人材でも、行う業務や社風、働き方に合っていなければ、会社で活躍することは難しくなります。

そのため、企業は自社とマッチしている人材を中心に採用しています。

志望度

もちろん志望動機では志望度が見られています。

企業は高いコストを払って採用活動を行っており、できるだけ内定辞退者を出したくないと考えています。

そのため、志望度が高く、内定辞退などしないかどうかは特に見られています。

 

【不動産業界の志望動機】志望動機の7つの構成

不動産業界は金額も大きな取引を動かしたり、大規模な建設を行ったりしていく業界ですから、しっかりとした判断力や決断力、忍耐力なども必要です。

営業職を中心に流出入も多い業界であるため、企業としては、ストレス耐性があり、企業の社風や仕事をしっかりと理解して業績を上げ、長く定着してくれる人材を求めています。

そのため、どれだけ自社にマッチする人材かを、志望動機を通じて厳しくチェックしています。

選考に通るために、どのように志望動機を構成すべきか確認していきましょう。

志望動機の7つの構成

  1. 結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

  2. 理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇と考えたためです

  3. エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

  4. 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

  5. 行動:そのため私は〇〇を行いました

  6. 結果:その結果〇〇になりました

  7. 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

1.結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

最初に述べるべきは結論です。

その企業を志望した一番のポイントを明確にしましょう。

結論からスタートすることに慣れていない方、抵抗を感じる方もいるかもしれません。

ですが、企業にとっては一番知りたいのが、自社のどんなところに魅力を感じて志望したのかです。

これにより、どれだけ自社を理解しているかや、その人の熱意や入社意欲の強さが伝わってきます。

企業の担当者としては、就活生が他社にもエントリーしていることは了解済みですから、自社が本命なのか否かを、志望したポイントから見極めようとしています。

他社と差別化が図れるようなポイントを最初に挙げることで、選考者が興味を持ち、あなたに注目して話を聞いてくれるようになるのです。

2.理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇と考えたためです

次に、結論で挙げた志望動機に至った理由を述べましょう。

どのような経験から、エントリーした企業で仕事をしたいと思ったかを具体的に述べます。

「大手だから。」、「有名だから。」、「収入が高いから。」といった表面的な理由や単純な理由は避けてください。

自分の過去の経験などに基づき、こんな仕事がしたいと思った、この企業で働く目的を見出したといった理由を挙げることがポイントになります。

ご自身の経験が企業を志望する動機に結び付いたとアピールすることで、自社が本命かもしれないという入社意欲の高さや熱意を伝えやすくなります。

3.エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

結論、理由を述べたら、入社後の活躍に結び付くエピソードを紹介しましょう。

エピソードで紹介した経験をもとに、入社後にどう貢献できるかをアピールできる経験を選ぶことがポイントです。

不動産業界をはじめ、その企業で活躍するにはどのような能力が求められるか、業界研究や企業研究をしっかり行って理解しましょう。

企業が求める人物像にマッチする自分の能力や強みがあるかを検討し、それに合ったエピソードがないか、過去の経験の棚卸しを行います。

その中から1つだけエピソードを選び、どのような経験だったかを簡潔に説明してください。

4.問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

過去の経験から1つを選ぶ際に押さえておきたいポイントがあります。

それは自分が何らかの問題に直面し、それを乗り越えたり、解決したりするために自ら行動を起こし解決したエピソードであることが、アピール材料として大切だということです。

過去の経験談をただ話しても、昔話や思い出話になってしまいます。

面接官はあなたの昔語りや美談を聞きたいと思っているわけではありません。

あなたがどんな人物であり、入社後にどんな活躍をしてくれそうな人物なのかをエピソードから知りたいと思っています。

そのためには、何らかの問題に直面し、それを自らの行動で乗り越えたといった成果が見える内容であることが必要となるのです。

5.行動:そのため私は〇〇を行いました

経験の概要を説明し、直面した問題についてわかりやすく状況説明をしたら、それに対して、あなたがどのような行動に出たのかを説明しましょう。

行動は入社後の活躍につながるような、不動産業界の仕事をしていくうえで必要となるような行動であることがベストです。

直面した問題に対して自ら考え、自ら能動的に取った行動であることが求められます。

誰かが考えて、誰かの指示で行った受動的な行動や、誰かに行ってもらったという行動ではなく、自らが動いた積極的な行動をアピールしましょう。

動ける人材であること、決断力があること、根性があることなど、自分の強みが発揮できた行動を示せるエピソードを紹介してください。

6.結果:その結果〇〇になりました

行動に出たところまでを話したところで安心してしまい、その結果を伝え忘れる方も少なくありません。

ビジネスをしていくうえでは、結果が求められます。

とくに不動産業界は大きな取引がなされるため、営業活動や顧客から相談を受けた段階から実際に取引が成立するまで長い時間がかかることもあるほか、結果として契約に至らない場合も少なくありません。

いかに交渉に時間をかけたり、顧客のコンサルティングを丁寧に行ったりしても、成約につながらなければ、企業の業績に貢献できません。

そのため、エピソードの紹介においても、行動を出たところまでで終えるのではなく、その結果、どうなったのかを具体的に説明するようにしましょう。

7.結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

エピソードの結果を述べたら、最後の総括としての結論を述べます。

これはあなたを売り込む最後のメッセージとなります。

エピソードで紹介した経験をもとに、入社後にどのような貢献ができるかを具体的に述べてください。

ただ単に「経験を活かして頑張ります。」はNGです。

これでは、どの企業でも使い回しができるので、本当に自社が本命なのかと疑われてしまう可能性があります。

最後まで気を抜かず、手を抜かず、その企業への入社意欲の高さと熱意をアピールし切りましょう。

そのためには、その企業の他社との差別化ポイントや、企業が求める人物像、その企業の仕事のスタイルなどに照らし合わせ、〇〇という点で貢献をしたいと具体的に伝えることが大切です。

総合商社の志望動機のポイントとは?

商社と一口に言っても、大手7大商社を指す『総合商社』は日本特有のものです。

総合商社は食品からエネルギー関連まで、あらゆる商材を扱う企業になります。

専門商社は多数ありますが、総合商社は三菱商事や丸紅、三井不動産など大手5社に2社を加えた7社しかなく、インターンシップの競争率は大変高いものとなっています。

そのため志望動機を考える際には企業研究を徹底的に行うことや、意志の強さなどの自己アピールが不可欠といえるでしょう。

大手商社ごとの独自性について触れ、自分の志望動機に結びつけることで明確なアピールができます。

大手商社に対する憧れだけではなく具体的な経験を織り交ぜながら、どれだけ自分が活躍できるかをアピールすると良いでしょう。

専門商社の志望動機のポイントは?

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専門商社のインターンシップの志望動機では、『なぜ商社なのか』について志望動機を書くと良いでしょう。

まず、なぜ総合商社でなく専門商社なのか、ということには、ユーザーとサプライヤー両方に関わる仕事がしたいことをアピールします。

そして現場での仕事がしたい、という志望動機も専門商社は総合商社に比べて現場での仕事が多い特徴を捉えています。

日本の高品質のモノづくりへの貢献に熱意があることを伝えることもおすすめです。

また、採用担当者は志望動機から人柄をみるため、素直な気持ちで書くことも大切になります。

インターンシップの志望動機には、これらのポイントを1つだけではなく複数取り入れることが採用へとつながるでしょう。

商社の営業職~志望動機のポイント~

商社の職種には総合職といわれる営業職、一般職の事務職があり、どちらを希望するのかでインターンシップの志望動機が異なってきます。

営業職は海外の生産者との交渉や転勤があることが多いです。

有利な取引になるよう交渉し大規模な金額の流れを扱うなど、グローバルな活躍ができるといえます。

自分には広い視野があること、需要と供給のバランスに配慮できる能力が高いことなどをアピールすると良いでしょう。

問題解決能力があることも志望動機に入れることで良いアピールになります。

例えばアルバイトでクレーム処理の方法を提案してクレーム数を減らした、などの実行力をアピールすることです。

営業職として商社にいかに貢献できるかをアピールする志望動機を作成しましょう。

商社の事務職~志望動機のポイント~

商社のインターンシップで事務職に応募するときには、限られた時間の中で正確な情報入力や伝送ができる能力をアピールすることが大切です。

正確さと共に気配りや自主性も必要とされる事務職は、事務仕事への意欲と周囲との連携が欠かせません。

人との関係を大切にする企業の姿勢に触れ、アルバイトなどでその商社の商品と関わった経験をアピールする志望動機が良いでしょう。

また事務職に必要な資格を取得しておくことも大切です。

そのような資格を持っている場合は多くの志望者の中から差別化することができるので、しっかりアピールしましょう。

商社でインターンシップの事務職を希望するときも、志望動機は商社へ貢献できる点をアピールするのがポイントです。

商社のインターンシップ~志望動機まとめ~

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商社インターンシップの志望動機は、商社の種類や職種によってアピールポイントが異なります。

インターンシップを希望する商社をよく研究して、自分が貢献できることを志望動機の中に複数盛り込みます。

商社の仕事内容に合った具体的な志望動機になるようポイントを押さえることで、選考する人に意欲が伝わりやすくなるでしょう。

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