自己PRに発想力を取り入れてもいい?構成の作り方や例文を3つ紹介!

自己PRに発想力を取り入れてもいい?構成の作り方や例文を3つ紹介!

「自己PRに発想力をアピールしてもいい?」 「自己PRの構成の作り方は?」 「どのように発想力を自己PRにつなげるの?」 このように、就活で求められる自己PRに「発想力」を取り入れたいという人もいるでしょう。特に、発想力に自信のある人が自己PRに活かしたくなるのは自然な考えです。

この記事では、自己PRに発想力を取り入れる際の構成の作り方や注意点などを解説します。また、その例文も紹介するため、この記事を読めば就活で印象に残る自己PRを作ることができるでしょう。

発想力があることは、社会人としても人としても魅力の1つです。この記事を参考にして、自分の発想力を効果的にアピールしてください。

自己PRに発想力を取り入れてもいい?

企業側が自己PRを求めるのは、志望者の人柄や性格、そして自社の求める適性や能力を志望者が持っているかどうかを確認するためです。

仕事を始めると問題にぶつかったり、課題が見つかったりします。そして、その問題や課題を解決する力が必要であり、その際に重要となる能力の1つがアイデアを生み出す「発想力」です。

競合他社に打ち勝ち、企業内で生き抜いていくために必要な発想力は大きな武器となります。そのため、就活時の自己PRとして発想力は有効な能力と言えるでしょう。

自己PRに発想力を取り入れる時のポイント

アイデアを生み出す発想力は十分武器として使えますが、発想力があるだけでは効果的な自己PRになりません。その発想力がどのように役立つのかをアピールする必要があるでしょう。

自己PRに発想力を取り入れるときのポイントを解説します。

  • 企業が求める強みを一緒に取り入れる
  • エピソードは具体的な内容にする
  • 発想力をキャッチフレーズにしてみる
  • 希望の職種に合わせた内容にする
  • 動機を取り入れて中身を濃くする
  • 再現性があることを伝える

企業が求める強みを一緒に取り入れる

企業が志望者に求める能力は、主体性や行動力、課題設定力・解決力などです。発想力も強みにはなりますが、単独では必ずしも高い評価が得られるとは限りません。

しかし、企業が求める能力と発想力を絡めることで高い評価につながりやすくなります。発想したり思考したり想像したりするだけでなく、行動や結果につなげることが大切です。

エピソードは具体的な内容にする

自己PRに発想力を取り入れる際には具体的なエピソードが欠かせません。漠然とした出来事を伝えても、採用担当者がイメージしづらいでしょう。

アピールポイントに説得力を持たせるには、具体的なエピソードを交えて自分の行動や結果を端的に伝えることが必要です。

発想力をキャッチフレーズにしてみる

自己PRを作る際は、発想力を使ってキャッチフレーズを作ってみましょう。その文章を利用して自己PRを構成していきます。

「1つの課題に対して最低3つはアイデアが湧き出す発想力」「1日1個、新しいレシピを思いつく発想力」など、前向きで明るく具体性を持ったキャッチフレーズならより良いでしょう。

また、熟語やことわざを用いるのもおすすめです。

希望の職種に合わせた内容にする

希望の職種が決まっている人は、自分の強みをその職種に合わせるとより評価が高くなります。

なお、発想力が評価されやすい職種は企画職やコンサルティング職などです。課題解決を生業とする職業を希望している場合は、発想力のアピールは効果的でしょう。

一方、それ以外の職種はその職種に合わせた強みと発想力を結びつけることで、より適切な自己PRとなります。

動機を取り入れて中身を濃くする

自己PRに取り入れるエピソードについて悩む人は多いでしょう。それは、自己PRのエピソードには特別な体験や、誰も成し遂げていない偉業を取り上げる必要があると考える人が多いからです。

エピソード自体はよくある体験でも、行動するに至った動機を加えて中身を濃くするとストーリー性のある自己PRになります。

再現性があることを伝える

自己PRで自分の発想力をアピールするためには、たった1度の思いつきだけでは十分ではありません。評価に結びつく強みにするためには「考えて終わり」ではなく、発想力の再現性を認めてもらうことが重要です。

発想したアイデアを行動に結びつけて、発展を連鎖させるようなエピソードを伝えていきましょう。

発想力を取り入れた自己PRの構成

自己PRを作る際、能力やエピソードなどとともに重要なのが「構成」です。発想力を取り入れた自己PRのおすすめの構成を解説します。

なお、これらの構成成分をすべて網羅すると冗長になりがちです。なるべく端的にまとめるよう努めましょう。

最初に強みを伝える

まず、冒頭で「私の強みは発想力です」と結論を述べます。これによって、自分のアピールポイントを効果的に相手に印象づけられます。

さらに結論がわかっていれば、多少結論までの道のりが長くなってしまっても採用担当者がエピソードなどを聞きやすく、または読みやすくなるでしょう。

具体的なエピソードを紹介

次に、冒頭で告げた強みである「発想力」が発揮されたエピソードを紹介します。どんな場面で発想力を発揮したのかを説明します。

なお、自分の発想力が必要になった動機や、自分が意識した行動などはここに含めません。淡々と起きた事象だけを説明しましょう。

課題や目標をわかりやすく伝える

続いて、エピソードにおける課題や目標をわかりやすく伝えます。ここで数字などを用いてどのような問題があったのかを伝えると、解決後に得られた成果がより明確になります。

また、採用担当者がエピソードを具体的にイメージしやすくなるでしょう。さらに、ここで課題や目標をしっかりと伝えることで、問題設定力や論理的思考力も示すこともできます。

実際に行動したことやその結果を伝える

課題や目標を提示した後は、それに向けて取り組んだ具体的な行動や結果を説明します。発想から行動に移すというパートは、自己PRにおいてとても重要です。

前述したとおり、自分の強みを発想力とする場合、頭の中で考えるだけでなく実際に行動し、しっかりとした成果や妥当な結果を残したエピソードを選ぶことがポイントになります。

また、自分が意識した行動を示したい場合はここで伝えましょう。

最後に強みの活かし方を伝える

最後に、社会人となった自分が発想力という強みをどう活かすか、その方法を結論として自己PRを締めます。採用担当者がもっとも知りたいのは、志望者が入社後にどう活躍できるのか、どのように役立つのかです。

自分が持っている発想力を活かして、それぞれの会社や部署で活躍するイメージを採用担当者に抱かせるような決意表明をするのがおすすめです。

自己PRに発想力を取り入れた例文3つ

ここまで説明した自己PRのポイントや構成を踏まえたうえで、発想力を取り入れた自己PRの例文を見ていきましょう。

ここで紹介する自己PRは、いずれも学生時代に誰でも起こりうるエピソードを採用しています。特別な体験でなくても良いので、自分なりのエピソードを探してみましょう。

例文1

私は学生時代、カフェのアルバイトで発想力を活かして売上アップに貢献した経験があります。

私が働いていたのは大きな特徴のない、喫茶店に近いカフェです。そのため、近隣の豆からこだわっているコーヒー専門店やSNSで注目されるようなおしゃれなカフェにお客様をとられて年々集客数が落ち、アルバイト店員である私自身の雇用も危ぶまれる状況でした。

そこで、私は他店にはない品数の多いモーニングメニューを店長に提案しました。コーヒー1杯の値段に100円もしくは200円をプラスしてサンドウィッチやパンケーキ、サラダなどが付くお得なメニューです。

その結果、近隣他店とは異なる層のお客様が集まるようになったため、さらにランチメニューも季節ごとの特別メニューを加えるなど一新しました。すると、モーニングで店の存在を知ったお客様がランチタイムにも足を運ぶようになり、売上が約1.5倍、固定客数が約2倍になりました。

私はこの発想力を活かし、貴社に入社後は課題解決の意識を持って仕事に専念します。そして、立案や新規業務の導入に際しては率先して学び、考え、行動に移していきます。

例文2

私の強みは発想力と実行力で壁を乗り越えることです。大学3年生のとき、私は大学祭の実行委員を務めました。大学祭の運営は大学側の裁決が厳しく、近年特にメインゲストや出店内容に関して例年通りの催しになるのが常でした。

しかし、私は過去の内容をすべて洗いだし、他大学の学園祭からもヒントを得て、学生参加型のイベントを企画しました。過去の実績とは異なり、ゲストや実行委員が主役ではなく学生こそが主役となるイベントです。また、オンラインで参加できる企画も用意しました。

結果的に大学祭は大学中が1つになるような盛り上がりを見せ、大学内外から多くの人が訪れ、動員数は昨年の約2倍と創立以来の数になりました。企画内容だけでなく、SNSを駆使した事前告知の方法も功を奏したようです。

このことから、貴社に入社後は前例などを大事にしつつも、自分の発想力を活かして新しい企画を実現していくことが私の使命だと考えています。そのためには、まずなるべく早く日々の実務を覚え、そのための勉強にまい進する所存です。

例文3

私の強みは持ち前の発想力で問題を解決していく力を持っていることです。

私は近所の小さなスーパーで大学1年生から3年間アルバイトをしています。周囲の住宅街は高齢のお客様も多いため、商品の場所を聞かれ作業の手が止まることもしばしばあります。

アルバイト3年目でバイトリーダーとなった私は、3つの取り組みを提案し実行する許可を得ました。まず、商品の場所が一目でわかる店内地図を貼り付け、今週のおすすめ商品のポップを貼り、店内案内役兼買い物補助係を当番制で行えるよう手配しました。

これにより、高齢者の方の買い物時間が約20%短縮できただけでなく、若い世代の方からの評判も向上させることができたのです。お客様は1人1人立場も状況も違うためさまざまな立場への理解や配慮が必要ですが、1つの発想が多くの方を喜ばせられることを知りました。

貴社に入社できたら、なるべく顧客の気持ちに寄り添いながら、新しい企画の立案・実現に向けて業務を遂行していきます。

自己PRに発想力を取り入れる時の注意点

発想力というのは、才能に溢れたポジティブな響きを持つ優秀な言葉です。そのため、自己PRに取り入れても十分なアピール効力が期待できます。

しかし、社会人として荒波にもまれてきた人生経験豊富な採用担当者に対して、自分の発想力を売り込むのはハードルが高いと認識しておくと良いでしょう。

そのうえで、自己PRに発想力を取り入れる際の注意点を解説します。

  • 実際のエピソードと強みに矛盾がないようにする
  • 企業が発想力を求めているのか事前にリサーチ
  • 自分の強みは本当に発想力?
  • 特殊なエピソードを意識しすぎない

実際のエピソードと強みに矛盾がないようにする

自己PRにはアピールポイントを裏付けるようなエピソードを取り入れます。つまり、そのエピソードと発想力が矛盾しないようにする必要があります。

思い込みの強い独りよがりの文章にならないよう、誰かに読んでもらうと良いでしょう。

企業が発想力を求めているのか事前にリサーチ

社員に求める能力は企業ごとに異なります。会社によっては、発想力よりもむしろ別の能力を必要としている場合があります。そのため、自分が志望する企業が求める人物像や能力をリサーチし、発想力を求めているのかを確認しておきましょう。

特に新卒採用の場合、業務の進め方や仕事に対する姿勢など、自社のカラーで1から人材を育てたいという方針の企業もあります。そのような場合、主体性や自我が強い傾向のある発想力を持った人物よりも、吸収力や柔軟性が高い人が求められるため注意が必要です。

自分の強みは本当に発想力?

自分のもっとも大きなアピールポイントが本当に発想力なのか、見極める必要もあるでしょう。実は、他にもっとアピールすべき強みがある可能性があります。

また、自分が関わった企画や提案によって一定の成果を得られたエピソードを選んだとしても、その成果は発想力による成果というより、向上心や粘り強さによってもたらされた功績の可能性もあります。

自分のこれまでの成功体験や失敗体験を書き出し、果たして本当に発想力が自分の最大の長所であるかをしっかりと吟味してみましょう。また、家族や友人など、近しい人に尋ねてみるのも1つの方法です。

特殊なエピソードを意識しすぎない

自己PRに取り入れるエピソードは独自性があるほど採用担当者は興味を持ちます。しかし、その特殊性を意識するあまり、エピソードが思いつかなかったり、強みと矛盾したエピソードを無理やり取り入れたりすると、かえって自己PRの目的を果たせなくなるでしょう。

企業側は自己PRに特殊なエピソードを求めているわけではなく、あくまでも自社に貢献できるポテンシャルの有無を判断するために自己PRを確認します。

企業に自分の強みが伝わることを重視し、誰もが経験したような出来事の中からでも自分なりのアピールポイントを見つけてみましょう。

発想力を上手にアピールしてみよう

自己PRで発想力を強みとするには、さまざまなポイントや注意点があります。まずは、自分にとって発想力がもっとも大きなアピールポイントなのか、また志望する企業が発想力を持った人材を求めているのかを確認しましょう。

とは言え、発想力は就活で大きな武器になる場合が多いことも事実です。発想力を上手に取り入れてアピールしましょう。

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